私は貝になりたいのあらすじと感想ネタバレ!理不尽な結末を考察【中居正広】

映画「私は貝になりたい」は2008年に公開された映画です。主演を人気タレントの中居正広さんが演じたことでも話題となっている映画ですが、物語の結末が理不尽で悲しい物語だと話題となっています。そんな映画「私は貝になりたい」のあらすじと話題となっている理不尽な結末をまとめてネタバレを含めてご紹介すると共に、視聴者の感想レビューをあわせてご紹介します。ぜひ注目してください。

私は貝になりたいのあらすじと感想ネタバレ!理不尽な結末を考察【中居正広】のイメージ

目次

  1. 私は貝になりたいのあらすじと感想が気になる!
  2. 私は貝になりたいのキャストを紹介!中居正広主演!
  3. 私は貝になりたいのあらすじをネタバレ!
  4. 私は貝になりたいの理不尽な結末をネタバレ考察!
  5. 私は貝になりたいを観た感想や評価とは?
  6. 私は貝になりたいは実話だった?
  7. 私は貝になりたいのネタバレまとめ!

私は貝になりたいのあらすじと感想が気になる!

悲しく儚い物語となっている映画「私は貝になりたい」のあらすじと感想をご紹介します。中居正広さんが主演した映画としても話題となっていますが、結末が理不尽でとても悲しい物語だという感想が多く出ている作品となっています。そんな私は貝になりたいの感想レビューや元になったヒストリーに注目してまとめてご紹介します。

私は貝になりたいのキャストを紹介!中居正広主演!

映画「私は貝になりたい」の登場人物とキャストを合わせてご紹介します。あらすじにも触れながら後正しますので、ネタバレを含みます。注意して注目してください。

主人公「清水豊松/中居正広」

「私は貝になりたい」で土佐の海沿いで理髪店を営んでいる主人公の清水豊松は、生まれつき足が悪く、普段から足を引きずりながら歩いています。舞台は第二次世界大戦真っ只中の日本となっていて、清水豊松は足が悪いため徴兵されずに過ごしていました。ですが戦争が進むに連れて、ある日清水豊松の元へ赤髪と呼ばれる徴兵礼状が届きます。戦地へ向かうこととなった清水豊松は、現地で上官からある命令を下されます。

「捕虜として捉えたアメリカ兵を始末するように」と命令を受けた清水豊松は同じく命令された滝田と共に、人間は殺せないと主張します。それでも上官は臆病者と2人を罵ります。清水豊松と滝田は泣きながら捕虜のアメリカ兵を処刑してしまいます。後にこの処刑が物語に大きく関わってくることとなる事件となります。

そんな主人公を演じたのは中居正広さんとなっています。中居正広さんはジャニーズ事務所に所属のタレントさんですが、コンサートなどを行っているだけではなく、番組の司会や役者としての実力も大変高く評価されている、マルチに活躍されているタレントさんとなってます。また、野球が趣味と公言しており、テレビ番組やインタビューでも野球について語ることが多く見受けられるタレントさんとなっております。

実際に中居正広さんは小学生時代に野球チームに所属していたこともありますが、怪我によって野球をやめていたとコメントされていました。ジャニーズ事務所所属のアイドルタレントとして活躍している中居正広さんですが、バラエティ番組など幅広い活躍で大変に有名なタレントさんとなっています。

豊松の妻「清水房江/仲間由紀恵」

「私は貝になりたい」で、夫である清水豊松と一緒に床屋を営んでいる房江は、豊松の徴兵前に身ごもった子を抱え、理不尽な理由で投獄される豊松のため奔走することとなります。実直に豊松を最後まで信じて奔走する姿に、私は貝になりたいを見て「感動した」という感想の多い登場人物でもあります。

私は貝になりたいで清水房江を演じたのは、仲間由紀恵さんという女優さんです。テレビドラマ「トリック」や「ごくせん」といった代表作品が有名ですが、この「私は貝になりたい」でも理不尽な結末を迎える当人としての演技はファンからも評価の高い女優さんとなっています。

豊松と同じ罪に問われる「二等兵・滝田」

「私は貝になりたい」で、戦地で理不尽な上官の命令でアメリカ兵を処刑することとなった豊松ですが、同じく命令されていたのが二等兵の滝田です。このアメリカ兵の処刑を理由に豊松と同じく投獄されてしまいます。獄中でも豊松と同じ防になった滝田は豊松と仲がよくとても優しい青年のキャラクターとなります。

そんな滝田を演じたのは荒川良々(あらかわよしよし)さんという俳優さんです。荒川さんはテレビドラマをはじめ、映画や舞台で活躍する俳優さんで、主役を演じるよりも、重要な脇役を演じることの多い、名バイプレイヤーと言われている俳優さんとなります。

英語が堪能で陽気な「西沢卓次/笑福亭鶴瓶」

「私は貝になりたい」で投獄された獄中で出会う西沢は、英語が堪能で、アメリカ大統領に直訴状を書くキャラクターとなります。投獄された理由が理不尽なことや、日本兵は上官の命令は天皇陛下の命令と同じと思う気持ちを英語で綴っています。豊松のためにも、堪能な英語で直訴状を代筆し、豊松の無事を心から願っており、獄中でネガティブになる周りをほぐす陽気なキャラクターとなっています。

そんな西沢を演じたのは、笑福亭鶴瓶さんという俳優さんです。笑福亭鶴瓶さんは日本の落語家であり、上方落語の名跡となっています。本名は駿河 学(するがまなぶ)さんといいます。落語家でありながらタレントや役者、テレビ番組の司会者を務めるなどマルチに活躍されているタレントさんとなります。主役を務めた中居正広さんとはレギュラー番組を持つなど、仲の良いタレントさんでもあります。

豊松たちの上官「矢野/石坂浩二」

「私は貝になりたい」で豊松が出向いた戦地で、捕虜となったアメリカ兵を処刑するように指示した上官が矢野となります。矢野も同じく投獄されますが、アメリカ兵を処刑するように伝えたことや、処刑したことはすべて上官である自分の責任として、自身が絞首刑で処刑される最後の時まで主張をし、自分の部下であった豊松たちの釈放を主張した上官らしい威厳を持ったキャラクターです。

そんな矢野を演じたのは、石坂浩二さんという俳優さんとなります。経歴の長い俳優さんで多くの映画やドラマに出演しています。また役者以外にもナレーションを担当したり、舞台で活躍することもあるタレントさんですが、絵画でも賞を受賞するなど、多彩な才能が有名なタレントさんでもあります。

私は貝になりたいのあらすじをネタバレ!

映画「私は貝になりたい」のあらすじをネタバレしながらご紹介します。主演の中居正広さん演じる清水豊松の人間模様と戦争という理不尽な出来事に対して訴えかけている作品となっています。ぜひ注目してください。

「私は貝になりたい」ネタバレ1

私は貝になりたいの物語は、土佐の海沿いで床屋を営む清水家から始まります。足が不自由で左足を引きずりながら歩く豊松は、戦争中の日本でも徴兵されずに床屋を営んでいました。ですが、戦争が進むに連れて豊松の元にも赤紙と呼ばれる徴兵礼状が届きます。これは断ることはできず、豊松も戦地に向かうことになります。赤紙が届いたことで戦地に向かう決意をした豊松は、妻の房江に頭を丸めてもらいます。

豊松がはじめに配属されたのは近畿中部地方の歩兵隊でした。そこで同じ二等兵として配属された滝田と出会います。配属されて間もなく、アメリカのB-29戦闘機によって多くの街が襲撃されてしまいます。地上からの砲撃作戦となり、撃ち落とした敵の戦闘機は大北山に墜落しました。そこで2人のアメリカ兵が負傷しており捕虜として捉えることとなります。

「私は貝になりたい」ネタバレ2

上官である矢野は部下に対して「然るべき措置をとるように」と命令します。捕虜として捉えたアメリカ兵を棒にはりつけにし、上官は豊松と滝田に対して「アメリカ兵を処刑せよ」と命令します。ですが、人間は殺せないと豊松が伝えると、上官は臆病者と罵り、「上官の命令は天皇の命令と同じだ」と伝え、泣きながら豊松と滝田はアメリカ兵を処刑します。

その後、戦争が終わり土佐に戻った豊松は、幸せに過ごしていました。そんなある日、突然豊松は戦争犯罪の容疑で逮捕されてしまいます。罪状は大北山でアメリカ兵を処刑したことでした。戦争中、捕虜は殺さないという条例が国際的に定められ、豊松の行ったアメリカ兵捕虜の処刑は、この条例に反しているとしてBC級戦犯として逮捕されてしまいました。

ですが、豊松は自分の思想で処刑したのではなく、上官の命令だったことを主張します。日本では上官の命令は絶対でしたが、アメリカ軍にはその忠義心が理解されず、実行犯として豊松と滝田は絞首刑を言い渡されることとなりました。

「私は貝になりたい」ネタバレ3

絞首刑を言い渡され、投獄された豊松は、一年後に西沢と同じ房に投獄されていました。西沢は英語に長けていて、大統領へ直訴状を書いていました。そして豊松の事情をしった西沢は英語での代筆を申し出て豊松は、マッカーサー司令に再審書を出しました。

そして獄中生活が続く中、上官である矢野は豊松の部屋を訪れ、罪に問われてしまったことを謝罪します。そして矢野も部下の減刑を求める再審書を出したことを豊松に伝えます。その上官としての威厳と行為に豊松は感動し、矢野との距離を縮めましたが、矢野の絞首刑が執行されてしまいました。矢野の最後の言葉にも部下の減刑を要求し、刑が執行されました。

そんな投獄生活の中、他の死刑囚は宗教にすがっていましたが、面会者も訪れない豊松を気にかける教誨師(きょうかいし)がいました。教誨師は豊松が家族に何も伝えていないのだと悟ると、妻の房江に手紙を書いて状況を伝えることにしました。手紙を受け取った房江は家族を連れて、豊松が投獄されている東京へ向かい、豊松と面会をします。

面会した豊松はその場で泣き崩れてしまいます。落ち着いた豊松は、房江に直訴状を書いていることを伝えます。その直訴状に助命の嘆願書を200名分集めれば処刑を免れることができるという話を伝えます。それを聞いた房江は豊松の助命に向けて奔走する決意をします。

私は貝になりたいの理不尽な結末をネタバレ考察!

理不尽な結末となる「私は貝になりたい」ネタバレ4

豊松の助命を求める嘆願書を200名分集めるため、房江は地元である土佐に戻り、周囲へ呼びかけをします。周りからは「日本人らしく腹をくくれ」などと冷たい言葉をかけられながらも、無理だと思われた200名分の助命の嘆願書を集めた房江は、嘆願書を持って豊松を再び訪ねます。

訪れた房江と面会した豊松は、房江の血の滲むような努力を理解したのと共に、200名の助命の嘆願に感動し涙を流します。集まった200名分の嘆願書を受け取り、「嘆願書があれば鬼に金棒だ」と房江と希望を見出します。

そしてある日、豊松は部屋の移動を命じられます。共に過ごしていた西沢は「減刑だ」といって大喜びし、他の部屋にいる人達も食器を叩き鳴らすなどして、豊松の減刑を祝福しました。

豊松は希望に満ちた顔で部屋を移動しますが、移動した先は「ブルー地区」の房でした。ブルー地区は死刑の執行される地区で、豊松は減刑ではなく死刑執行のための移動だと悟りました。翌朝の死刑執行を言い渡された豊松は死刑執行を待つ間に家族への手紙を綴ることにします。

そして、房江は豊松が帰ることを信じて、家族を支えながら豊松を待ち続けるところで「私は貝になりたい」の映画はラストシーンとなっています。

豊松の遺書「家族への手紙」の全文をご紹介

手紙の全文は次の通りとなります。妻の房江、健一、直子に対してしたためたいしょとなります。「さよなら。お父さんは、もう2時間ほどで死んで行きます。」という情景から、豊松の願いである「許して貰えるなら手が一本、足が一本もげても、お前達と一緒に暮らしたい。」と訴えます。

そして映画のタイトルとなる一文が「いっその事、だーれも知らない深ーい深ーい海の底。そうだ貝がいい。深い海の底だったら兵隊に取られる事もない。深い海の底なら戦争もない、兵隊もない、どうしても生まれ変わらなければ、いけないなら、私は貝になりたい。」と語っており、自身の理不尽な現実と向き合いたくないという気持ちをしたためています。

理不尽な戦争の中で起こった事件によって処刑されてしまう豊松の疲れ果てた精神状態が、この手紙から伝わってくると、視聴者から感想の多い内容となっています。

私は貝になりたいを観た感想や評価とは?

映画「私は貝になりたい」は、人気タレントの中居正広さんが主演を務めたことで注目されている作品となっており、多くの視聴者さんがいます。視聴者からは、理不尽な結果となった物語に多くの感想や評価の声が上がっています。ネタバレを含みますので注意して見てみてください。

また、私は貝になりたいの中で、日本軍とアメリカ軍の体制の違いや、先走った希望とその後の絶望に直面した豊松の姿を感慨深く考えた視聴者さんの感想も多く上がっていました。

このように、「戦争はよくない」と訴えかえていることに共感する感想が多く上がっている作品が「私は貝になりたい」となっています。人気タレントの中居正広さんが主演をしたことで、注目された作品ですが、これを期に戦争にも向き合って考えされられたという視聴者の感想が多く上がっている作品となっています。

私は貝になりたいは実話だった?

「私は貝になりたい」は戦争中に残された手記が元となって作られた作品となっています。実際には二等兵で死刑がされた戦犯はいないとされていますが、私は貝になりたいの元になった手記をご紹介します。

加藤哲太郎「あれから七年ー学徒戦犯の獄中からの手紙」

この手記は1953年に公開されています。この遺書は衛生兵であった赤木曹長という方の遺書として公開されていますが、赤木さんという方は仮名で実際のモデルとなった方の名前は公開されていません。実際の遺書の内容は次の通りとなっています。

「こんど生れかわるならば、私は日本人に生まれたくはありません。」という冒頭から始まります。さらに、「私は人間になりたくありません。牛や馬にも生れません、人間にいじめられますから。」と語っています。そして、「どうしても生まれ変わらなければならないのなら、私は貝になりたいと思います。」という一言で遺書は締められていました。

映画「貝になりたい」の豊松の遺書と伝えた気持ちが重なる遺書となっており、遺書の中にはさらに、貝になりたい理由を「兵隊にとられることもない。戦争もない。」と理不尽な現実に向き合いたくないという気持ちがにじみ出ている一文もしたためられています。

映画「私は貝になりたい」で豊松が残した遺書と伝えたい内容がすごく似ていると言われています。また、実際に死刑判決を受けた二等兵の方がいます。林博史さんというかたで、この方は実際には減刑されて釈放となっています。

私は貝になりたいのネタバレまとめ!

映画「私は貝になりたい」は、戦争の理不尽さを訴えかけている作品となっています。それを表すような事件が描かれており、実際に映画のような局面を迎えている人がいるという現実でもあります。今でも世界で起こっている戦争について改めて考え直すと共に、遠くない過去の日本人の出来事だと再認識できる作品となっています。

ネタバレだけでも悲しい物語と伝わってくると評判の映画となっていますが、ぜひこの機会に「私は貝になりたい」を始めとする戦争について、訴えかけている映画やドラマにも注目してみてはいかがでしょうか。

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