2018年11月15日公開
2018年11月15日更新
トリハダの出演女優・笹野鈴々音が怖い?身長138cmで個性派の経歴は?
皆さんは「トリハダ」に登場する女優「笹野鈴々音(りりね)」さんをご存知でしょうか。笹野鈴々音さんは2009年にフジテレビで放送された「トリハダ5」に出演し、視聴者に強烈なインパクトを与え話題となりました。小さい見た目ながらも存在感の大きい笹野さんが演じるキャラクターは作品内でどのような存在だったのでしょうか?今回はそんな個性派女優、笹野鈴々音さんの経歴や作品での活躍を紹介していきます。この記事には怖い画像も存在するので苦手な方はご注意ください。
目次
トリハダの出演女優・笹野鈴々音が怖いと話題に?
ネットで「トリハダ」と画像検索をしてみると、肌が青白く眉毛のない1人の女性の画像が多く出てきます。その女性こそが笹野鈴々音(りりね)さんです。検索をして見て真っ先に「怖い」と思った方も多いのではないでしょうか。ネット上でも笹野鈴々音さんの演技が「怖い」と話題になっています。
画像だけでも「怖い」と思えるキャラクターを演じた笹野鈴々音さんは果たしてどのような人物なのでしょうか?謎に包まれた笹野鈴々音さんの経歴、そして人柄についてこちらで紹介を行っていきます。
トリハダとは?
先ほどから名前があがっている「トリハダ」とは果たしてなんなのか?笹野鈴々音さんが「怖い」と話題を呼ぶきっかけとなった「トリハダ」について解説を行っていきます。
「トリハダ」とは2007年にフジテレビでひっそりと放送された深夜ドラマです。内容は「ホラー」。しかしホラーと言ってもお化けが出てくるホラーではありません。「トリハダ」が描く恐怖は「人間」。日常の中に潜むドス黒い悪意が生む恐怖をオムニバス形式のドラマで描いているのです。
2012年には『トリハダ 劇場版』が公開され、2014年には『トリハダ 劇場版2』が公開されました。こちらでもドラマ版のように日常に潜む恐怖をオムニバス形式で描いています。監督はテレビ版と同じく三木康一郎さんで、両作品に笹野鈴々音さんが出演しています。
『トリハダ 劇場版』の公式サイトでは「トリハダ五箇条」が提示されました。あくまで現実の恐怖を描くためにホラーの定番要素を極力廃した作品であることがわかります。
- 幽霊は出ない。
- 超常現象は起きない。
- 音楽で恐怖を煽らない。
- 過度な演出はしない。
- 日常から逸脱しない。
それではいよいよ『トリハダ』に出演し、大変な反響を読んだ笹野鈴々音さんについて紹介を行なっていきます。なぜ笹野鈴々音さんは「怖い」と注目されるようになったのか。それらの意見に対し笹野鈴々音さんはどう感じているのか。作品を見て恐ろしさを感じた人も笹野さんに親しみを持っていただけるよう解説していきます。
トリハダの出演女優・笹野鈴々音は怖い?その真相に迫る!
笹野鈴々音さんが初めて出演したのがシリーズ5作目「トリハダ5」の1話「気づくことが恐怖のはじまり」です。「トリハダ」の第一話「気づいた時が恐怖のはじまり」というタイトルのオマージュとなっているので間違えないように気をつけましょう。「トリハダ5」の出演で笹野鈴々音さんは一躍話題を呼ぶことになります。
「気づくことが恐怖のはじまり」は彼女と同棲している1人の男性が、ベランダから見える電話ボックスに赤い服を着た女性が佇んでいることに気づくところから始まります。男性は特に気に留めることはありませんでしたが、翌日の昼も赤い服を着た女性が同じ電話ボックスで佇んでいたため違和感を感じるようになります。そしてその日の夜、女性はついに受話器を置きました。男性は女性の変化に気づき目をこらします。
女性もこちらを見つめていました。そして静かに、嬉しそうに、ゆっくりと微笑んでいました。男性は何か心当たりがあるのか、急に激昂し電話ボックスの元へ駆け出していきます。この先に続くラストはここでは書きませんが、赤い服の女性が秘めた狂気を笹野さんが見事に演じています。ぜひご自身の目と耳でお確かめください。夜道が怖くなります。
次に再び笹野鈴々音さんが出演した『トリハダ 劇場版』の一編「異常な愛情と執念の6日間」を紹介いたします。この作品で笹野さん演じる女性「横田」は「気づくことが恐怖のはじまり」で笹野さんが演じた女性と服装や性質が似ていますが、同一人物かどうかは明言されていません。が、この「横田」が恐怖をもたらす怖い存在であることは大方の予想通りです。
「異常な愛情と執念の6日間」は古川雄輝演じる配達員の「孝史」に不在票の届いていた旨の電話がかかってきたことからはじまります。配達品を受け取った笹野さん演じる「横田」は、トラックで去りゆく孝史を見つめ続けるのでした。そして次の日、孝史は再び電話を受けます。そこから聞こえたのは昨日の電話と同じ声の持ち主による「孝史。」というささやきの声でした。
「異常な愛情と執念の6日間」の冒頭では「土曜日」というテロップが表示されます。このテロップとタイトルから「木曜日」までの6日間の恐怖を描く物語であることが推測されます。果たして6日目にはどのような恐怖が待ち受けているのでしょうか。ご覧になってない方はぜひご確認ください。もちろん1日目から5日目までも全て怖いことは申し上げておきます。
劇場版2作目『トリハダ 劇場版2』にも笹野鈴々音さんは登場しています。もはや谷村美月さんに並ぶ『トリハダ』シリーズの代表的な人物であることがうかがえます。今作でも笹野さんは赤い服を着たおなじみの見た目で登場し、登場する男性を恐怖のどん底へ叩き落としていきます。
笹野さんが登場するのは劇中の3話目、「執着の真意と末路の現実」です。この物語はコインランドリーで男性が洗濯をしている男に電話がかかってくる場面から始まります。このコインランドリーは前作『トリハダ 劇場版』の「異常な愛情と執念の6日間」でも出てくるため、勘のいい『トリハダ』ファンはその後の展開を予感できるかもしれません。電話ごしの小さい声を聞いた時、予感は確信に変わります。
ドラマ版を彷彿とさせる夜の電話ボックスに登場します。これまでの『トリハダ』シリーズを見てきた方は笹野さんの醸し出す怖い雰囲気に慣れてきたかもしれません。しかし今作での彼女は、見慣れた観客の意表をつく新たな恐怖を展開していきます。ドラマ版、劇場版の恐怖を乗り越えた方は是非「執着の真意と末路の現実」の恐怖に挑戦して見てください。
執着にまみれた赤い服の女性はとても恐ろしいですが、笹野鈴々音さん自身は恐ろしい人ではないそうです。普段は舞台で活躍されている女優で怖い役を演じることの方が少ないです。むしろホラーは苦手らしく、勇気を振り絞って役作りに挑戦したそうです。次は笹野鈴々音さんの気になる経歴について紹介していきます。
トリハダの出演女優・笹野鈴々音の身長が小さい?経歴も調査!
笹野鈴々音さんは作品内において小さい身長や不気味な笑顔などで圧倒的な存在感を出しています。『トリハダ』で笹野さんを知った方にとって、笹野さんは謎の多い人物です。本業はなんなのか、どのような作品に出演しているのか、ここでは謎に包まれた笹野さんのことをより知ってもらうため、笹野さんの経歴を紹介していきます。
笹野鈴々音さんの経歴とは?
笹野鈴々音さんは幼いころに歌劇「ベルサイユのばら」を観劇し、演劇の世界に興味を持ったそうです。そして中学生時代には演劇の様々なワークショップに参加し、舞台女優になることを志すようになりました。
しかし、高校生の頃に転機が訪れます。テレビに出演していたお笑い芸人を見てお笑い芸人になることを思いうようになり、なんと「アフロリーナ」というお笑いトリオを結成していたのです。「トリハダ」での雰囲気からは想像がつかない経歴です。その後「アフロリーナ」は解散してしまいますが、そこから再び女優を目指すようになったそうです。
笹野鈴々音さんの出演作とは?
笹野鈴々音さんは2001年から多くの舞台に出演されています。映画やドラマに出演する女優活動よりも主に舞台女優として活動されているようです。映像作品での出演は2007年に公開された神木隆之介さん主演の『遠くの空に消えた』(監督:行定勲)に歌手として出演されたのが最初だと言われています。
そして2009年に「トリハダ5」に出演し注目されて以降、映画作品に出演されることが多くなりました。『カメラを止めるな!』で名前が知られるようになった「ENBUゼミナール シネマプロジェクト」の作品『夏前。終わり』(監督:佐々木友紀)での出演や、『劇場版動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』での声優としての出演など役どころは幅広いです。
そしてなんと2015年に公開された『進撃の巨人 ATTACKONTITAN』では巨人役として出演されています。それまで小さい身長だとと思われていた笹野さんも5m級の巨人として人類を蹂躙します。しかし登場シーンではより大きい巨人と共に出演してしまうため、どうしても『小さい』という印象がついてしまうのが難点です。
笹野さんの小さい身長を活かした演出は『トラウマ 劇場版』でも見られました。序盤の笹野さん演じる女性が部屋から出てくる場面では観客からは女性が見えていないものの、孝史が見下ろす動作によってそこに「背の小さい誰かがいる」ということを理解できるようになっています。また、終盤では顔の位置が車窓の高さと同じであることを活かし、非常に不気味な画面を生み出しています。
このように笹野鈴々音さんの小さい身長は、演出として活かされるほど特徴的な扱いをされていることがわかります。しかし当然、「小さい」と言われたり扱われたりすることに苦しみを感じる人もいます。笹野さんは「小さい」と言われることをどのように捉えているのでしょうか?次はそのことに関する笹野さんのコメントを紹介します。
トリハダの出演女優・笹野鈴々音の噂に対する本人のコメントとは?
笹野鈴々音さんについて検索すると一つのワードとともに紹介されている記事が多く見られます。それは「小人症」という言葉です。果たして笹野鈴々音さんと「小人症」は関係があるのでしょうか?そのことに対する笹野さんのコメントとともに紹介していきます。
笹野鈴々音さんによると、身長は138cmで「アトムと同じ」だそうです。この共通点の関係があってか、舞台「アトムが来た日」では鉄腕アトムを彷彿とさせる人物としてポスターに載っています。またブログではプロフィール文に「ミニマム女優」と書いていることから身長が他の人と比べて小さいことを公言していることがわかります。
しかしその小さい身長ゆえにネットでは「小人症なのでは?」という憶測が建てられる場面が多く見られます。笹野鈴々音さんは自身がそのような意見を述べられることに対してこのようなツイートを行なっています。
時々じぶんの名前をエゴサーチすると事実にあることだけでなく、ないことも書いてくださっている文章に遭遇する。
— 笹野 鈴々音liline sasano (@Lilinekura) September 1, 2015
最近Twitter上で見つけた記事で面白いと思ったのが、『小人症(母親も)である。』『夫に子ども扱いされている。』という内容。
きっとわたしのことが好きなのだな♡
『小人症(母親も)である。』『夫に子ども扱いされている。』と書かれていたことを「面白い」と一蹴されています。根拠もなしに憶測だけで『小人症』だと言われることは、笹野さんだけでない誰もが傷つく可能性を持つ言葉です。笹野さんのツイートを通して、憶測で人の容姿を理解した気になってはいけない、ということが多くの人に伝わったと思われます。
また、笹野鈴々音さんは自身のブログで、演劇や映画などを生み出す「芸術の世界」は「マイノリティの世界」であるとし、自分を特別な目で見る人はなかなかいないと述べています。このような視点が少しずつでも社会に広まっていくことで全ての人が生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
トリハダの出演女優・笹野鈴々音についてまとめ!
『トリハダ』の出演女優・笹野鈴々音さんについてご理解いただけたでしょうか?一度見たら忘れられなくなるほどの存在感を感じる方が多かったようです。最後にこれまで紹介してきた笹野鈴々音さんについてのまとめを行なっていきます。
「トリハダ」という映像作品がある。
笹野鈴々音さんは『トリハダ』シリーズで話題を呼びました。『トリハダ』シリーズは幽霊や現実離れした演出を廃し、生きた人間が生みだす狂気によって恐怖を演出する意欲的なホラー作品です。2007年からフジテレビで深夜にひっそりと放送されていました。のちに2本の劇場版が制作されるほどの人気を博した作品です。
笹野鈴々音さんの演技がかなり怖い
笹野鈴々音さんは『トリハダ5』の「気づくことが恐怖のはじまり」に出演し、かなりの話題を呼びました。怖いからです。何を考えているかわからない冷たい笑顔、場違いなほどの猫なで声、そして狂気的な笑いは多くの視聴者を恐怖のどん底に叩き落しました。その反響もあってか、笹野さんは劇場版2作にもおなじみの赤い服を来た姿で登場し、「トリハダ」シリーズの名物キャラクターとして活躍しました。
幅広い経歴
笹野鈴々音さんは主に舞台女優として活躍されています。しかし『トリハダ5』に出演して以降は映像作品への出演も目立つようになりました。声優や実写版『進撃の巨人』の巨人役などその演技の域は幅広いです。
「小さい」ことを気にしない
ネットなどで、笹野鈴々音さんの背が小さいことが言及されることが多々あります。特に根拠もなく「小人症」だと決めつけられることも多いです。そういった意見に対し、笹野さんは「面白い」と述べ、自分のことが好きで注目しているからだと受け入れられています。演劇の世界では自身を変わった目で見ない人の方が多く、居心地が良いといったことも述べられています。
ホラー作品『トリハダ5』で一気に注目された笹野鈴々音さん。この記事で彼女の経歴と個性を覚えていただけたでしょうか。笹野さんの今後の活躍とホラー作品の持つ可能性の広さに注目です。