2019年11月09日公開
2019年11月09日更新
オビ=ワン・ケノービはジェダイ・マスター!プロフや活躍・スピンオフドラマまとめ
SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」をリアルタイムで知らなくても、ジェダイやジェダイ・マスターなど「スター・ウォーズ」に関する用語を耳にしている人はいることでしょう。冒険活劇的な「スター・ウォーズ」にある人間ドラマの重厚さは、ジェダイ・マスターであるオビ=ワン・ケノービの存在が大いに作用しています。「スター・ウォーズ」の新スピンオフドラマの主人公オビ=ワン・ケノービが、師匠クワイ=ガン・ジンの遺言で弟子となったアナキンと袂を分かつまでの経緯をまとめていきます。
目次
オビ=ワン・ケノービはジェダイ・マスター
スター・ウォーズの概要
映画作家ジョージ・ルーカスによるSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」は、ルーク・スカイウォーカーたち反乱軍と帝国軍の戦いから始まり、ルークとレイアの父アナキンの時代や、新たな主人公レイを登場させつつルーク、レイア、ソロのその後を描いている全9作から成る壮大なスペースオペラです。
時系列に並べると、ルークとレイアの親世代(エピソード1〜3)・ルーク、レイア、ソロ時代(エピソード4〜6)・帝国軍との戦い後の時代(エピソード7〜9)となっています。最初に公開された「スター・ウォーズ」の中期にあたる「エピソード4〜6」の爆発的ヒットは、一過性のものではなく長い年月の中で大衆文化に根付いていくことになります。
1977年から1983年にかけて公開された「エピソード4〜6」はオリジナル・トリロジー。1999年から2005年にかけて公開された「エピソード1〜3」はプリクエル・トリロジー。2015年から公開され2019年12月に最終章が公開される「エピソード7〜9」はシークエル・トリロジーと称されます。
「エピソード7〜9」の間で、「エピソード4」に直接つながる前日譚「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や若きハン・ソロの活躍を描いた「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」というスピンオフ映画も公開されています。「スター・ウォーズ」は実写映画本編以外にも、小説やアニメでも様々な形で展開されています。本家のスピンオフのような作品以外に、二次創作的な小説も存在するようです。
オビ=ワン・ケノービのプロフィール
惑星スチュージョン出身のオビ=ワン・ケノービは、生まれてすぐフォースの素質を見出された後、ジェダイ候補生期間を経て師匠クワイ=ガン・ジンの弟子となります。「エピソード1」ではジェダイ修行中のオビ=ワンでしたが、シスの暗黒卿の末裔ダース・モールとの戦いの功績によりジェダイの騎士となります。師匠クワイ=ガン・ジンの遺言に従い、フォースの素質がある少年アナキンのジェダイ・マスターとなります。
「エピソード2〜3」でアナキンを指導するオビ=ワンは、若さ故にダークサイドに囚われてしまったアナキンを師匠として諫めることに失敗してしまいます。ジェダイ粛清の戦いで生き残ったオビ=ワンは自身の死亡説を流し、ベン・ケノービと名を変え隠居生活を送ることとなります。「エピソード4」では、再びジェダイ・マスターとして弟子アナキンの息子ルークを導いていきます。
オビ=ワン・ケノービの性格
誠実で穏やかなオビ=ワン・ケノービは、成長著しい弟子アナキンをジェダイ・マスターとして喜びつつもジェダイの枠に押し込めようとする傾向があったようです。弟子の指導に苦悩するオビ=ワンは、ジェダイでありながらも懐の広かった亡き師匠クワイ=ガン・ジンだったら、ジェダイ・マスターとしてアナキンをより高みに導けたのではと考えることもあったようです。
ジェダイとして要人の護衛や任務にあたるときは、冷静沈着でありつつも目的遂行のため無謀な行動を取ることがあるようです。そんなオビ=ワンは、ジェダイの中でもフォースで人心掌握する「マインド・トリック」を得意としており、交渉人として一国のリーダーからの信頼は厚かったようです。
オビ=ワン・ケノービの戦い方と強さ
「マスター・ウィンドゥのように強く、マスター・ヨーダのように賢い」と弟子アナキンが評したオビ=ワン・ケノービには謳い文句になるような特出した能力はないが、バランス良くすべての能力を備えている優等生タイプのジェダイのようです。オビ=ワンはジェダイ究極奥義「ブラ=サガリ」を完全マスターした唯一の人物であり、守りを重点とした剣技「ソーレス」はジェダイ重鎮からのお墨付きの実力です。
ライトセーバーを「宇宙で最も洗練された武器」と評しているオビ=ワンは、同じ武器でも銃火器を野蛮な武器だと嫌っているものの戦闘機の操縦技術は優れているようです。戦いにおいてはフォースで人心掌握する「マインド・トリック」で敵を支配しながら、守りを重点とした剣技「ソーレス」による防御持久型のライトセーバー戦で挑んでいます。
オビ=ワン・ケノービの活躍
活躍①師匠クワイ=ガン・ジンとの修行
「エピソード1」で内政が腐敗しつつある共和国は、通商連合と惑星ナブーの紛争解決のため共和国の守護者ジェダイに助けを求めます。ジェダイの修行に励む弟子オビ=ワン・ケノービは、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンと共に交渉役としての任務に就きます。二人は見えざる脅威の中、フォースの高い特性がある少年アナキンと出会います。
解決の糸口が見えない通商連合と惑星ナブー紛争の裏で二人は、暗躍しているシスの暗黒卿の末裔ダース・モールとの対決でオビ=ワンは師匠クワイ=ガン・ジンを失います。ジェダイ・マスターを失い孤立無援の状態でオビ=ワンは、ダース・モールを倒しジェダイの騎士に昇格します。師匠の遺言に従いオビ=ワンは、アナキンのジェダイ・マスターとなります。
活躍②弟子アナキンとの因縁
「エピソード2」で、師匠オビ=ワン・ケノービの期待以上に成長していく弟子アナキンのフォースは予想以上に強いものとなります。自信過剰気味となっていくアナキンはジェダイの禁を破り、幼い頃から親交のあったナブーの女王アミダラと愛し合うようになります。アミダラと結婚し束の間の幸せを得たアナキンでしたが、師匠オビ=ワンへの猜疑心は膨らんでいく一方です。
銀河元老院議員パルパティーンことシスの暗黒卿ダース・シディアスに師匠への猜疑心を利用され、アナキンはダークサイドに引き込まれていきます。「エピソード3」でのジェダイ粛清の中、オビ=ワンはダークサイドに囚われてしまった弟子アナキンと対決することになります。師匠と弟子の一騎打ちはオビ=ワンが制したものの、師匠と弟子は和解することなくアナキンはダース・ベイダーとして生きていくことになります。
活躍③ベン・ケノービとして隠居
ダース・ベイダーと化してしまったアナキンの子供を宿していたアミダラは、出産した双子の男女をルークとレイアと名付け亡くなります。アミダラの最期に立ち会ったオビ=ワンは、妹レイアを友人の惑星オルデラン王室のオーガナ夫妻に預け、兄ルークを惑星タトゥイーンにいる親戚のラーズ夫妻に預けます。その後、オビ=ワン・ケノービはベン・ケノービと名を変え、ルークがいるタトゥイーンの荒野で孤独な隠遁生活に入ります。
ベン・ケノービことオビ=ワン・ケノービの長い隠居生活は、「エピソード4」でレイアのメッセージを携えたR2-D2とC-3POの登場により終わりを告げます。そしてオビ=ワンは、親戚のラーズ夫妻に預けた弟子アナキンの息子ルークと再会します。
活躍④ダース・ベイダーとの戦い
オビ=ワンから父が偉大なジェダイだったことを告げられたルークは、ダース・ベイダー率いる帝国軍との戦いに巻き込まれていきます。オビ=ワンは、ダース・ベイダーと化してしまった弟子アナキンとの激しいライトセーバー戦での一騎打ちの末、肉体が消滅してしまいます。肉体の消滅は死を意味するものではなく、オビ=ワンはフォースと一体化し霊体となって精神的な意味合いでのルークのジェダイ・マスターとなります。
オビ=ワン・ケノービが主人公のスピンオフドラマ
オビ=ワン・ケノービが主人公のスピンオフドラマが企画進行中?
ディズニーの動画配信サービス「Disney+」から、ユアン・マクレガーが演じるオビ=ワン・ケノービを主人公にした「スター・ウォーズ」のスピンオフドラマが配信されるそうです。スカイウォーカー家を描いた「スター・ウォーズ」はエピソード9で完結しますが、新たなスピンオフドラマ情報はファンにとって朗報だといえるでしょう。
ユアン・マクレガー主演と「エピソード3」の8年後という設定以外の詳細は不明のようです。噂はあったものの実現までの道のりが遠かったオビ=ワン・ケノービのスピンオフドラマは、2020年から撮影がスタートするようです。
物語の舞台はエピソード3の8年後?
オビ=ワン・ケノービのスピンオフドラマの設定となる「エピソード3」の8年後とは、即ち「エピソード4」の11年前ともいえるのでオビ=ワン・ケノービがベン・ケノービと名を変えた謎の隠居生活やそこに至るまでの経緯がわかるかもしれません。
オビ=ワン・ケノービのスピンオフドラマは、時系列的には「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の舞台とリンクする可能性もありそうなので、「ハン・ソロ」に登場したキャラクターの登場があるかもしれません。ひょっとしたら、子供時代のルークとレイアの登場があるかもしれません。
オビ=ワン・ケノービの俳優キャスト
俳優キャスト①アレック・ギネス
「スター・ウォーズ」(エピソード4〜6)で、老オビ=ワン・ケノービを演じたイギリス人俳優アレック・ギネス(2000年死去)は、映画や舞台などで幅広く活躍していました。演劇ではトニー賞を受賞し、映画ではヴェネツィア国際映画祭男優賞やアカデミー主演男優賞を受賞しています。イギリスを代表する俳優アレック・ギネスは、1955年に栄誉ある大英帝国勲章の大英帝国三等勲爵士、司令官の受章者となっています。
アレック・ギネスが演じたオビ=ワン・ケノービは、「米映画100年のヒーローと悪役ベスト100」のヒーロー部門で第37位となっていますが、「スター・ウォーズの出演は俳優人生最大の失敗」という衝撃発言をしています。衝撃の発言通り、スター・ウォーズ関連の取材は拒否し、ファンからの手紙は破棄していたものの、「スター・ウォーズシリーズに携わることができて光栄!」という真逆のコメントも残しています。
俳優キャスト②ユアン・マクレガー
「スター・ウォーズ」(エピソード1〜3)で、若きオビ=ワン・ケノービを演じたスコットランド出身のイギリス人俳優ユアン・マクレガーは、ジェダイではなく芝居の道に進むため高校を退学し、一年ほど劇場でスタッフ兼エキストラとして働きながら演技の勉強に励んでいたようです。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校に入学したユアン・マクレガーは、最終学年公演での一人芝居が評価されスカウトされます。
着実にキャリアを重ねていったユアン・マクレガーは、1995年にダニー・ボイルの初監督映画「シャロウ・グレイブ」の出演で注目されます。ダニー・ボイルの2作目となる1996年の映画「トレインスポッティング」の初主演でブレイクします。映画の大ヒットは本国イギリスを含むヨーロッパだけでなく、アメリカ、日本でも大ヒットとなり、ユアン・マクレガーは世界的に有名な俳優となります。
オビ=ワン・ケノービに関する感想や評価
『#スター・ウォーズ』オビ=ワン単独ドラマ、#ユアン・マクレガー は「アレック・ギネスに近づけたい」 ─
— THE RIVER (@the_river_jp) October 29, 2019
プリクエルとオリジナルの空白埋める#スターウォーズ #ユアンマクレガー #オビワン #オビワンケノービhttps://t.co/OJlcgXLjra
「スター・ウォーズ」エピソード4から始まったスカイウォーカー家の物語は、2019年12月公開のエピソード9で幕を閉じます。その間には実写やアニメ、小説などで「スター・ウォーズ」のスピンオフ、「エピソード9」が終わった後にはオビ=ワン・ケノービのスピンオフドラマが始まり、「スター・ウォーズ」の世界はどんどん広がっていくようでうす。
ベンケノービもかっこいいけどやっぱオビ=ワン・ケノービしか
— イデア (@Ideafounded) April 3, 2016
「エピソード4〜6」でのルークやオビ=ワン・ケノービたちのライトセーバー戦は今見ても迫力満点です。現在では映像技術や役者のプロフェッショナル魂よるアクロバティックな動きが進歩し、「エピソード3」でのオビ=ワンVSアナキンのライトセーバー戦はアニメや漫画のような鬼気迫る迫力となっています。
助けてオビワンケノービ…あなただけが頼りです
— HOI (@kaya_original) October 26, 2019
「エピソード1〜3」を見れば、オビ=ワン・ケノービが隠居生活に入ってもレイアから助けを求められるほど頼りになる存在だったことが理解できます。当時の映像技術や資金の関係で「エピソード4〜6」からスタートした「スター・ウォーズ」でしたが、後から「エピソード1〜3」を制作したことでオビ=ワンのキャラクターに深みが出てきているといえるでしょう。
オビ=ワン・ケノービについてまとめ
「スター・ウォーズ」シリーズの新たなスピンオフドラマの主人公オビ=ワン・ケノービについてまとめてきました。一般的に知られているオビ=ワンは「エピソード1〜3」までの青年から中年期と、「エピソード4〜6」の老年期から死してもルークを見守るオビ=ワンだけです。オビ=ワン・ケノービのスピンオフドラマでは、私たちが知らなかったオビ=ワンの新たな一面を見ることができるかもしれません。
最終作「エピソード9」でオビ=ワンが登場する噂があるようです。老オビ=ワンを演じたアレック・ギネスは亡くなっていますが、現在の映像技術は「スター・ウォーズ」初公開時を比べ段違いのレベルなのでCG再現で可能といえるでしょう。