ノー・エスケープ 自由への国境のあらすじと映画の感想!ゼロ・グラビティの原点?

『ノー・エスケープ 自由への国境』は、メキシコからアメリカへ不法入国をしようとする者たちの壮絶なサバイバルを描いた映画です。88分と短い映画ですが、全編通して緊迫感のあるストーリーとなっています。ここでは、『ノー・エスケープ 自由への国境』はどのようなストーリーなのか、あらすじのネタバレを紹介します。また、映画を実際に観た方の感想や、評論サイトなどでの評価もまとめています。

ノー・エスケープ 自由への国境のあらすじと映画の感想!ゼロ・グラビティの原点?のイメージ

目次

  1. ノー・エスケープ 自由への国境とは?
  2. ノー・エスケープ 自由への国境の映画あらすじネタバレ
  3. ノー・エスケープ 自由への国境はゼロ・グラビティの原点?
  4. ノー・エスケープ 自由への国境の見どころ
  5. ノー・エスケープ 自由への国境に関する感想や評価
  6. ノー・エスケープ 自由への国境の映画まとめ

ノー・エスケープ 自由への国境とは?

ノー・エスケープ 自由への国境の概要

『ノー・エスケープ 自由への国境』は、2015年に制作されたメキシコ・フランスの映画です。メキシコからアメリカへ不法入国をしようとする人々のサバイバルを描いた作品です。監督は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督でも知られるアルフォンソ・キュアロンの息子、ホナス・キュアロンです。

ホナス・キュアロンは父と同じく映画監督や脚本家、プロデューサーとして活動しています。2013年に公開された『ゼロ・グラフィティ』では、父アルフォンソ・キュアロンと共に脚本を務めました。『ノー・エスケープ 自由への国境』では初の長編映画の監督を務めました。

『ノー・エスケープ 自由への国境』の評価は、Amazonで星5評価のうち3.0で、観る方によって評価が分かれる結果となっていました。一方で評論サイトの「Rotten Tomatoes」では全体の63%がこの映画を支持していました。

ノー・エスケープ 自由への国境の予告編動画

こちらは『ノー・エスケープ 自由への国境』の予告動画です。動画を見ると、メキシコからアメリカへ国境を渡ろうとする男女が砂漠を歩いています。しかし国境超えは楽なものではなく、様々な困難が立ちふさがります。国境を超えを阻止する人物に狙撃されたり、危険な砂漠地帯で動物にも襲われます。そんな中で主人公達は国境を超える事ができるのか、気になる内容の予告動画となっています。

ノー・エスケープ 自由への国境のキャスト

『ノー・エスケープ 自由への国境』には魅力的な俳優が出演しています。主人公のモイセス役を演じたのは、ガエル・ガルシア・ベルナルです。ガエル・ガルシア・ベルナルは、1978年11月30日生まれのメキシコの俳優です。『ノー・エスケープ 自由への国境』では製作総指揮も兼任しました。出演作品には『リメンバー・ミー』のヘクター役、『天国の口、終りの楽園。』のフリオ役などがあります。

サム役を演じたのは、ジェフリー・ディーン・モーガンです。ジェフリー・ディーン・モーガンは1966年4月22日生まれのアメリカの俳優です。出演作品には『ウォーキング・デッド』のニーガン役、『スーパーナチュラル』のジョン・ウィンチェスター役などがあります。その他にも、アデラ役をアロンドラ・イダルゴ、国境パトロール役をリュー・テンプル、ロボ役をマルコ・ペレスが演じました。

ノー・エスケープ 自由への国境 | アスミック・エース

ノー・エスケープ 自由への国境の映画あらすじネタバレ

あらすじネタバレ①不法入国

ここでは映画冒頭のあらすじをネタバレします。メキシコからアメリカへ不法入国をしようとしていた男女がトラックに乗っていました。モイセスがリュックからくまのぬいぐるみを取り出すと、「大好きだよ」という声が聞こえました。その声に皆が反応します。くまのぬいぐるみから音が出続けるので急いでスイッチを切ります。そうしていると、砂漠地帯でトラックが故障してしまいます。

不法入国者の中に整備工がいないか尋ねると、モイセスが名乗り出ました。トラックが故障したのはオーバーヒートが原因でした。しかしモイセスがトラックを見ても、完全に故障しているため修理することができません。不法入国者達は砂漠を歩くことになります。しかし不法入国者達は、危険な砂漠を歩くことに反対しました。

少し前にも不法入国者が12人も殺される事件があったのです。しかし不法入国を手引したロボは問題ないと言って、皆を誘導しました。アメリカでは、サムが車で砂漠を移動していました。助手席には猟犬が乗っています。サムは猟犬に「狩りに行くか」と言って車を回します。

あらすじネタバレ②狙撃

ここでは、不法入国者達が狙撃で狙われるシーンのあらすじをネタバレします。不法入国者達は「密輸不法入国多発地帯」と書かれたプレートが下がっている場所までやって来ました。その柵の前でロボは「合衆国へようこそ」と言い、ここから先はもっと危険になると話しました。皆は柵を超え、アメリカに不法入国します。

サムはライフルを構えて砂漠にいたうさぎを狩っていました。銃声に気づいたロボは、不法入国者達に「走れ!」と指示を出します。安全なところまで行くとひとまず休憩をすることになりますが、ロボはまだ1日半は歩くから水はできるだけ残しておくようにと言いました。そんな時、一組の男女が言い争いをしていました。見かねたモイセスが仲裁をします。

そうしていると、ロボがもう出発すると言いました。しかし、十分に休めていない人々が遅れを取っていました。一方でサムは車を移動させていると警察と出会います。サムは警察に4キロ南に不法入国者の痕跡があると言いました。不法入国者達に対して、警察はあまり積極的に動いていませんでした。サムはそのことに悪態をつきながら次の狩りの場所へと向かいます。

その頃、モイセスは遅れをとっていた不法入国者と一緒にいました。ロボ達は遅れを取る者たちを待たずに先を急ぎました。ロボに置いていかれたモイセス達は、その近くにサムがいるのを見つけてとっさに隠れます。サムは猟犬を使ってロボ達を見つけるとライフルで襲い始めました。最初に襲われたのはロボでした。

不法入国者達は逃げ惑いますが、なにもない砂漠地帯で逃げる場所などありません。次々と撃たれ、先に進んでいたロボ率いる不法入国者達は皆射殺されて死んでしまいました。これを見ていたモイセスは逃げようとします。しかし、猟犬がモイセス達を察知してサムに居場所を教えてしまいました。モイセス達はサムや猟犬に襲われながら砂漠を必死に逃げます。

あらすじネタバレ③日没後

ここでは、日が暮れてからのシーンのあらすじをネタバレします。日が暮れる頃には、5人いた不法入国者がモイセスとアデラという女性の2人だけになってしまいました。2人はこれまでの境遇を互いに話していました。モイセスはアメリカに息子がいました。

移住のビザまで取っていましたが、不運が重なって逮捕されてしまったのです。このことで普通にアメリカに入国できなくなってしまいました。くまのぬいぐるみは息子からもらった大切なものでした。

あらすじネタバレ④翌朝

ここでは朝を迎えてからのシーンのあらすじをネタバレします。アデラは木の茂みの向こうにサム達がいるのを見つけました。隠れながら急いでその場を離れようとしますが、近くには蛇の巣があり、たくさんの蛇が足元を這っていました。なんとかその場を抜けてモイセスの元に向かい、「あの白人の車を盗もう」と提案しました。

モイセスはくまのぬいぐるみを蛇の巣の近くに置き、囮に使います。猟犬がくまのぬいぐるみに引き寄せられ、それを追いかけてサムも車を離れます。その隙に車を盗む作戦でした。サムはそれに気づくと急いでライフルで2人を狙いますが、サムを蛇が襲います。そのうちになんとか2人は車に乗り込み、車を盗むことができました。

あらすじネタバレ⑤モイセスの行く手

ここでは結末までのあらすじをネタバレします。2人は車を盗めたことに喜びますが、車を狙撃されて横転してしまいます。なんとか車から脱出しますが、その間にアデラが腕を撃たれてしまいます。モイセスは歩けないアデラを置いて行くしかありません。そして、その血の跡を追ってサムはアデラを殺しに向かいます。

しかしモイセスはアデラを見捨てる事ができず、車から盗んだ信号弾でサムをおびき寄せました。サムは上手くサボテンに隠れますが、猟犬が匂いで追ってきます。さらにその先はサボテンが密集しており、先へ進むのが困難でした。モイセスは服や帽子で体を守りながら、ほふく前進でサボテンを切り抜けようとします。しかし、猟犬はサボテンが密集してる中でも構わず追ってきます。

モイセスはとっさに信号弾を猟犬の口の中に撃ちました。猟犬は死亡し、それを見たサムは怒りに震えます。サボテンの密集地を抜けたモイセスはパトカーを見つけて助けを呼びますが、パトカーは気づかず走り去ってしまいました。その後ろからサムはライフルで容赦なくモイセスを狙います。モイセスは岩陰に隠れてサムの背後を取り、ライフルを奪いました。

形勢逆転すると、サムは「撃たないでくれ」と懺悔します。サムは足を折ってしまい、動くことができなくなったのです。モイセスはライフルで殺さず、「砂漠に殺されろ」と言ってサムをその場に見捨てて行きました。モイセスはアデラの元に戻り、憔悴しているアデラを担いで歩きます。しばらく歩くと、モイセスは遠くにハイウェーがあるのを見つけました。

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ノー・エスケープ 自由への国境はゼロ・グラビティの原点?

ゼロ・グラビティの原点だといわれる理由

『ノー・エスケープ 自由への国境』の監督のホナス・キュアロンは、2013年に世界的な大ヒットを記録した『ゼロ・グラビティ』の脚本を父のアルフォンソ・キュアロンと共に務めました。『ゼロ・グラビティ』はSF・サスペンス映画で、宇宙での緊迫した連鎖事故を描いた作品です。

この『ゼロ・グラビティ』は、アルフォンソ・キュアロンがホナス・キュアロンの書いた『ノー・エスケープ 自由への国境』の草案からインスピレーションを得て制作したそうです。そのため、『ノー・エスケープ 自由への国境』は『ゼロ・グラビティ』の原点ともいわれています。

ホナス・キュアロン監督は犬に拘った?

監督のホナス・キュアロンは、『ノー・エスケープ 自由への国境』で特に猟犬の演出に拘りを見せたそうです。『ノー・エスケープ 自由への国境』には猟犬が登場するのですが、撮影が困難だったそうです。

そのため、父アルフォンソ・キュアロンは猟犬のシーンはカットしたほうがいいとアドバイスしたのですが、ホナス・キュアロンは猟犬も重要な登場キャラクターとしてカットしませんでした。『ノー・エスケープ 自由への国境』を観る時は猟犬の演出にも注目です。

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ノー・エスケープ 自由への国境の見どころ

見どころ①国境砂漠

『ノー・エスケープ 自由への国境』では、砂漠が主な舞台となっていました。あらすじのネタバレにもあったように、ここで主人公のモイセス達はライフルに狙われたり、砂漠に住む動物達に襲われます。映画の感想や評価では、この地獄のような砂漠でのサバイバルがとても緊迫感があって良かったと評価されていました。

見どころ②サムの動機を明確にしない

『ノー・エスケープ 自由への国境』のあらすじのネタバレにもあったように、サムは淡々と不法入国者達をライフルで撃ち抜いていました。恐ろしい殺戮者だったのですが、殺戮の動機は明確に語っていませんでした。このことにより、なぜ殺されるのか分からないという恐怖を演出していました。

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ノー・エスケープ 自由への国境に関する感想や評価

『ノー・エスケープ 自由への国境』を観た方の感想や評価には、ヒューマン・ドラマだと勘違いして鑑賞してしまったという方もいました。しかし、結末までずっと緊迫感のある演出に、ハラハラドキドキして楽しめたようです。サムの殺戮に説明がないところも高く評価されていました。

『ノー・エスケープ 自由への国境』では砂漠が舞台となっており、その土地の植物や地形が映っていました。映画の評価や感想には、砂漠の風景を観るだけでも楽しめたという感想もありました。

『ノー・エスケープ 自由への国境』の感想や評価には、スプラッター映画として楽しめたという感想もありました。監督のホナス・キュアロンがこだわっているだけあり、犬の恐怖は特に印象に残っているという方もいました。また、残酷なストーリーですが、思わず見入ってしまったという評価もありました。

『ノー・エスケープ 自由への国境』の感想や評価では、この映画をアメリカ人が観たらどう思うのか気になったという感想がたくさんありました。単なる緊迫したサスペンス・サバイバルではなく、観た後にいろいろと考えさせられたという方もいたようです。

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ノー・エスケープ 自由への国境の映画まとめ

『ノー・エスケープ 自由への国境』は緊迫感のあるストーリーに、映画の感想では多くの人が最後までハラハラドキドキしたと評価していました。『ノー・エスケープ 自由への国境』は、ホナス・キュアロンにとって初めて長編映画の監督を努めた作品でもあるので、とても拘りのある作品となっていました。

映画の見どころは砂漠でのサバイバルと襲ってくる猟犬です。ぜひこれらに注目しながら『ノー・エスケープ 自由への国境』を観てみてください。

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