2018年11月02日公開
2018年11月02日更新
失楽園のドラマあらすじとキャスト一覧!渡辺淳一と川島なお美の関係も考察
渡辺淳一の名作『失楽園』のドラマ版のキャストやあらすじなどが気になっている人が多いようです。さらに主演の川島なお美と原作者である渡辺淳一の関係など様々なことが話題になったドラマで、放送から長年経ったいまでも話題になっている作品です。川島なお美も渡辺淳一も故人となっていますが、未だに色褪せない名作となっています。今回は名作ドラマ『失楽園』のあらすじや基本情報、キャスト一覧なども紹介してい。
目次
失楽園のドラマあらすじとキャストが気になる!
直木賞作家である渡辺淳一原作で日本テレビ系でドラマ化された『失楽園』のキャストやネタバレあらすじなどが気になっている人が多いようです。主演の川島なお美や原作者の渡辺淳一が個人となったことで再びクローズアップされたドラマ版『失楽園』ですが、渡辺淳一と川島なお美のプライベートの関係なども当時は話題になりました。ここからはキャストやあらすじを見る前に『失楽園』の基本情報などを見ていきましょう。
原作小説『失楽園』とは
『失楽園』は、直木賞作家である渡辺淳一の1997年2月に刊行された恋愛小説です。日本中で社会現象が巻き起こるほどのヒットを記録していて、現在までに上下巻を合わせて300万部以上を売り上げている日本を代表する恋愛小説となっています。『失楽園』はテレビドラマ化、映画化などのメディア展開をしており、テレビドラマ『失楽園』、映画『失楽園』ともに大ヒットを記録しています。
映画版『失楽園』
映画『失楽園』は1997年5月10日に公開され、『失楽園』主演キャストにに役所広司、ヒロインに黒木瞳をキャスティングして配給収入23億円を記録した大ヒット映画となっています。映画『失楽園』公開当時は日本アカデミー賞や報知映画賞、キネマ旬報賞など数多くの映画賞を受賞していて、『失楽園』は1997年の公開映画の中で『もののけ姫』に次ぐヒット作品となりました。
原作者・渡辺淳一とは
原作者である渡辺淳一はもともとは医者であり、1970年に直木賞を受賞して以来、40年以上第一線で活躍し続けたベストセラー作家です。『失楽園』にもみられる不倫や堕落した人間を題材にした作品が多く、渡辺淳一の作品がベストセラーになることは日本人の堕落や退潮だと批判する批評家も少なからず存在する常に賛否が付きまとう作家として知られています。代表作に『失楽園』や『光と影』などがあります。
失楽園のドラマキャスト一覧!
ドラマ『失楽園』は映画『失楽園』の公開から二か月後に放送が開始されて、地上波放送では珍しく性的シーンが多く描かれたことでも話題になり、最終回の視聴率は27.3%を記録しました。主題歌は人気アーティストのZARDの「永遠」が起用されており、ヒットを記録しています。いまだに日本テレビのドラマの中でも大ヒットドラマとして知られています。それではここからはドラマ『失楽園』のキャストを見ていきましょう。
川島なお美/松原凛子
出版社勤務の久木と不倫関係になり、徐々に泥沼にはまっていく美しい人妻である松原凛子を演じたのは2015年に惜しまれつつもなくなった女優の川島なお美です。このドラマ『失楽園』をきっかけにアイドル的な人気だった川島なお美は演技派女優として評価を上げました。川島なお美の代表作に『家なき子 (1994年のテレビドラマ)』や、ドラマ以外にもバラエティー番組『お笑いマンガ道場』などがあります。
古谷一行/久木祥一郎
出版社の編集者で人妻である松原凛子と不倫関係になってしまう久木祥一郎を演じたのは人気俳優の古谷一行です。映画版『失楽園』で役所広司が演じていた役を見事に演じ切り、高評価を受けました。古谷一行の代表作に『横溝正史ドラマシリーズ』やドラマ『混浴露天風呂連続殺人』などがあります。
十朱幸代/久木文枝
久木祥一郎の妻で夫と凛子の不倫を知り、夫に離婚を言い渡す女性を演じたのはベテラン女優で多くのドラマに出演する十朱幸代です。ドラマ『失楽園』の中でも重要人物である祥一郎の妻を見事に演じています。十朱幸代の代表作に『震える舌』と『花いちもんめ。』などがあります。
菅野美穂/久木知佳
久木祥一郎の娘として父親の不倫や両親の離婚など様々な経験することになる久木夫妻の娘役を演じたのはいまや人気主演女優の菅野美穂です。不倫や離婚というテーマをより強く認識させる娘役という難役を見事に演じ高評価を受けました。菅野美穂の代表的なドラマに『キイナ〜不可能犯罪捜査官〜』や『ギルティ 悪魔と契約した女』など多くの主演ドラマがあります。
国広富之/松原晴彦
祥一郎と離婚におぼれていく松原凛子の夫で凛子の不倫を知っても、あえて離婚しないという選択をして、凛子を苦しめる松原晴彦を演じたのは多くの索引に出演している俳優の国広富之です。不倫をされた夫という狂気にも満ちた役柄を演じ切り高評価を受けています。国広富之の代表作に『噂の刑事トミーとマツ』や『ふぞろいの林檎たち』など多くのドラマ作品があります。
加賀まりこ/松原昌美
松原晴彦の母親で嫁である凛子の不倫を知り、激高して松原凛子に辛く当たり続ける松原昌美を演じたのは大物女優として数多くのドラマや映画に出演している加賀まりこです。嫁をいびり、凛子を追い詰めていく母親を好演しています。加賀まりこの代表作に人気ドラマ『あすなろ白書』や『君の手がささやいている』などがあります。
失楽園の渡辺淳一と川島なお美の関係を考察!
『失楽園』といえば大ヒットドラマや映画を思い浮かべる人も多いですが、一定の年齢以上の人には違うイメージがあります。それはドラマ版でヒロインを演じた川島なお美と原作者でのある渡辺淳一の不倫関係です。川島なお美はかつて渡辺淳一と二度の不倫旅行が報じられており、度々話題にされるスキャンダルとなっています。
好色無頼作家としての顔
渡辺淳一にはベストセラー作家としての顔以外にも、『好色無頼作家』という呼び名がつくほどに多くの女性と浮名を流した人として知られています。そもそも彼は作家になる前の札幌医科大病院に勤務していた35歳時に妻と2人の娘がいる身でありながら、愛人とともに上京した過去を持っています。小説家として成功した後も、多くの女性と浮名を流しました。川島なお美もその中の一人とされています。
川島なお美の『失楽園』のキャスティングにも関係?
多くの作品を映像化して、テレビや映画業界への影響力も強い渡辺淳一はドラマ版『失楽園』のキャスティングで川島なお美を指名したという噂があります。二人の出会いは95年の年末に渡辺氏が主催する忘年会でした。そこで川島なお美からアプローチし、翌年には不倫旅行が報じられています。さらにその翌年にドラマ『失楽園』のヒロインに抜擢されていますから、こういった推測をされてもおかしくはありません。
自伝連載『私の履歴書』では触れず…
2013年には日本経済新聞が連載する自伝企画「私の履歴書」で、自身の過去の恋愛遍歴について赤裸々に語りました。不倫や中絶強要など破天荒ともいえる下半身履歴を披露して話題になりました。しかし、その告白の中でも女優たちとのスキャンダルに触れることはありませんでした。
映画版のヒロイン・黒木瞳とも噂が…
渡辺淳一と噂になったのはドラマ版『失楽園』の川島なお美だけではありません。映画版「失楽園」や「化身」などの渡辺淳一作品に出演した黒木瞳とも噂になっています。川島なお美のように決定的なスキャンダルにはならなかったものの、芸能界では根強く囁かれている愛人説です。この噂が黒木瞳と川島なお美の関係にも影響を与えています。
黒木瞳と川島なお美に確執が?
渡辺淳一原作の『失楽園』で映画版『失楽園』とドラマ版『失楽園』で同じ役を演じた黒木瞳と川島なお美ですが、お互いに渡辺淳一と愛人関係にあったという噂があります。彼女たちはこの噂を否定していますが、この二人はこの作品が制作されて以降共演が一切ありません。週刊誌では盛んに二人の不仲説や確執などが報じられて、川島なお美の死去まで共演はありませんでした。
渡辺淳一死去でコメントを発表
2014年4月30日に不道徳で背徳的な男女の性愛を濃厚に描き続けたことで知られる直木賞作家の渡辺淳一が享年80歳で逝去しました。死因は前立腺ガンで、この時多くの著名人から追悼コメントが発表されました。その中には川島なお美のものも含まれていて、『ショックで何も言葉が出てきません。思い出がたくさんあり、気持ちの整理が今はつきません』というコメントを発表しました。
週刊誌では二人は99年ごろに渡辺淳一に別の愛人ができたために破局したとされていますが、連絡は死去する直前まで取っていたことを川島なお美は明かしています。週刊誌には書かれることのない二人の関係を確かめる術は川島なお美の死去によってなくなってしまいました。
失楽園のドラマあらすじをネタバレ!
ベストセラー小説でもあり、大ヒットドラマである『失楽園』のあらすじ書きになっている人も多いようです。日本を代表する名作ドラマとして知りたい人も多く、ドラマファンなら知っておくべきドラマなのでここではドラマ『失楽園』のネタバレあらすじについて紹介します。
二人の出逢い
出版社に勤める久木祥一郎は敏腕編集者として会社でも一目置かれる存在でしたが、突然異動を命じられて窓際の閑職に追いやられてしまいます。失意の中、友人の勧めでカルチャーセンターに行ってみたところ、久木の前にカルチャーセンターで書道講師をしている松原凛子という人妻と出逢う事になります。凛子は『楷書の君』と呼ばれ、清楚で他のカルチャーセンターの面々からは羨望のまなざしで見られている存在でした。
情事の始まり
久木は妻子がありながらも彼女に惹かれ、強引に言い寄ります。久木の情熱的な恋心を凛子は受け入れて、週末毎に逢瀬を重ねていきました。そして徐々に忘れかけていた『性の歓び』に溺れていきました。二人の関係は徐々に深みにはまっていき、大胆な行動を取るようになります。凛子の養父の通夜の晩にまで、凛子は喪服姿のままホテルで密会するほど行動はエスカレートしていきます。
情事に溺れていく久木と凛子
凛子は罪悪感にさいなまれながらも、隠れた情事に溺れていきます。一方の久木は凛子との愛の巣であるマンションを借りるなど深みにはまっていきました。こうした大胆な行動から凛子の夫である晴彦は興信所を雇い、凛子と久木の不倫を知ります。
凛子の夫の選択は…
晴彦は凛子の不倫を知っても離婚することはせずに凛子を苦しめ続けることにしました。久木の妻である文枝は久木に対してキッパリと離婚してほしいと久木に言いました。二人の過程はもはや崩壊寸前でしたが、それでも逢瀬を重ね続けます。二人は日常が崩れていけばいくほどに情事にのめり込んでいきました。
追い詰められていく二人
二人の関係が家庭を崩壊させてから、周囲の環境も変わっていきます。そして決定的な出来事が起こってしまいます。久木の会社に彼の不倫を告発する告発文が送られてきて、久木会社を辞職してしまいます。さらに妻である文枝との離婚も承諾し、すべてを清算する覚悟を決めました。凛子も夫である晴彦や実母との縁を切って、久木と共に逃避行することを決めました。
失楽園のドラマ最終回をネタバレ!
テレビ規制の限界に挑戦したともいわれた過激な濡れ場の多いドラマ『失楽園』は常に20パーセント前後をキープしており、大ヒットを記録していました。そして最終回である『愛の永遠』というサブタイトルで30分拡大スペシャルとなっています。これからは最終回のネタバレあらすじを紹介していきます。
久木の覚悟
会社や家庭を捨てて、凛子との逃避行をすることを決めた久木はある覚悟を決めていました。それは凛子と心中することです。そんな覚悟を決めていた久木にある日、娘である知佳に呼び出されました。知佳は妊娠しており、子供を生んでいいかと相談されました。久木は、知佳に『産むべきた』だと伝えました。そして、知佳は結婚して子供を産む決心をしました。
凛子は夫を利用して青酸カリを入手
一方、凛子は久木の覚悟を感じ取っていました。二人とも死を意識していて、凛子は医師である夫を利用して猛毒である青酸カリを手に入れました。凛子は青酸カリの入った瓶を持って久木と逃避行することを決意して、自分の周辺を整理しました。そして久木と凛子は二人きりの最期の旅に出ました。
二人は誰も手の届かない楽園へ
二人は旅館で燃え上がるように情事に耽ります。二人とも死を意識して、命の限り交わり続けました。そして覚悟を決めると、凛子が持ってきた青酸カリをワインに入れて二人は一気に飲み干しました。二人は誰にも手の届かない楽園へと旅立っていきました。
原作ではドラマの最終回の先が描かれている
ドラマ『失楽園』は二人がワインを口にして終わりますが、原作の『失楽園』ではこの先の二人の顛末が描かれています。原作『失楽園』ではその後、二人の遺体が発見されます。その二人はお互いに交わった状態で、最期の最期まで深く愛し合っていたことが明示されています。この結末は原作『失楽園』が当時大流行していたので、有名なシーンのためドラマ版『失楽園』では描かなかったとも言われています。
失楽園のドラマあらすじとキャスト一覧まとめ!
今回はドラマ『失楽園』のキャストやあらすじなどを紹介していきました。日本中で大ブームになった『失楽園』ですが、原作者である渡辺淳一のプライベートや川島なお美との関係など多くの話題を生み出した作品であることが分かります。大ヒット映画『失楽園』のキャストである黒木瞳とも噂になるなど、生前には渡辺淳一の人間性なども大きな話題になりました。
しかし、川島なお美も黒木瞳も渡辺淳一の葬儀に参加していたり、コメントを発表したりしているので週刊誌の憶測であるという意見も少なからずあります。こうした噂が出てしまうのも背徳的な恋愛を多く生み出したベストセラー作家の宿命と言われています。