2019年08月29日公開
2019年08月29日更新
エンゼル・ハートのあらすじネタバレ!原作や音楽など映画の見どころも紹介
『エンゼル・ハート』は1987年に公開されたアメリカのミステリー・サスペンス映画です。昔の映画ですが、今でも名作だと高評価されている作品です。『エンゼル・ハート』がなぜそこまで評価されているのか、ここではストーリーのあらすじのネタバレとともに、映画の見どころなどを紹介します。また、『エンゼル・ハート』の原作情報や映画で使用された音楽についてもまとめています。
目次
エンゼル・ハートとは?
エンゼル・ハートの作品情報
『エンゼル・ハート』はアメリカのミステリー・サスペンス映画です。ここでは『エンゼル・ハート』がどんな映画なのか、作品概要や原作情報、出演キャストなどを紹介します。
エンゼル・ハートの概要
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『エンゼル・ハート』は1987年5月6日にアメリカで公開された映画です。1955年のニューヨークのブルックリンが舞台となっています。日本では1987年6月13日に劇場公開され、これまでにフジテレビやテレビ朝日などでも放送されています。
エンゼル・ハートのキャスト
『エンゼル・ハート』のキャストは、主人公のハリー・エンゼル役を俳優のミッキー・ロークが演じました。ミッキー・ロークは元プロボクサーでアメリカの俳優です。出演作品には『レスラー』や『アイアンマン2』、『アイ アム ブルース・リー』などがあります。
その他にも、依頼人役のルイ・サイファー役をロバート・デ・ニーロが演じています。ロバート・デ・ニーロはアメリカの俳優・映画監督です。出演作品には『ゴッドファーザー PARTⅡ』や『タクシードライバー』、『ディア・ハンター』などがあります。
監督はアラン・パーカー
『エンゼル・ハート』の監督を務めたのはアラン・パーカーです。アラン・パーカーはイギリスの映画監督で、映画プロデューサーや脚本家としても活動しています。『小さな恋のメロデイ』では脚本を担当し、『ミシシッピー・バーニング』や『エビーダ』などの監督をして数々の賞を受賞しています。
エンゼル・ハートのあらすじをネタバレ
ネタバレあらすじ①人探し
1955年、ハリー・エンゼルはブルックリンで私立探偵をしていました。ハリーは、弁護士の紹介で来たルイ・サイファーという男から人探しの依頼をされます。ルイはジョニー・フェイバリットという人物を探していました。ジョニーは第二次世界大戦の影響で精神を患い、病院に入院していました。しかし、ルイが病室を訪れるとジョニーがいなくなっていたのです。
ネタバレあらすじ②ジョニーの行き先
ハリーはひとまずジョニーが入院していたという病院を尋ねます。医師にジョニーのことを尋ねると、医師は他の病院に移ったというのです。医師のことを怪しんだハリーは、医師の自宅を調査します。医師の弱みを握ったハリーはそれを使って脅し、ジョニーの所在を聞き出しました。
ネタバレあらすじ③殺された医師
ハリーはジョニーの所在を医師から聞き出したあと、食事をしに行きました。その後再び医師の元を訪れると、なんとその医師は射殺されていたのです。ハリーはルイに捜索を中断することを連絡しました。しかしルイは、さらに5千ドルの金額を上乗せするから捜索を続行するように言いました。
ネタバレあらすじ④悪魔の儀式
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ハリーは、新聞社に務める女性に協力してもらい、ジョニーの婚約者や愛人など繋がりのある人々に直接会ってジョニーの手がかりを探します。ジョニーの友人は知らぬふりをしましたが、ハリーはその態度に違和感を感じました。ハリーはジョニーの友人のあとをつけることにしました。
ハリーはそこで、ジョニーの友人と愛人の娘がブードゥー教の儀式に参加しているところを目撃しました。その儀式は鳥の血を浴びる狂気的なものでした。ハリーが2人に再度問いただすと、ジョニーの愛人も含めてブードゥー教の信者であることが判明しました。ブードゥー教では悪魔を崇拝しており、2人は悪魔の儀式を行っていたのです。
ネタバレあらすじ⑤失われた記憶
翌日、なんと今度はジョニーの友人と婚約者が殺害されていました。ハリーは婚約者の父親からジョニーについての情報を得ることができました。実はジョニーを病室から連れ出していたのは、婚約者の父親を含め悪魔崇拝者達の仕業だったのです。そしてジョニー自身も悪魔崇拝者でした。ジョニーは第二次世界大戦前は人気の歌手でした。
ジョニーは歌手として成功するために、悪魔に魂を売っていたのです。しかしジョニーは戦争の影響で記憶を失ってしまいます。そこでジョニーは、別の人間を悪魔に差し出して自分を取り戻そうとします。
ネタバレあらすじ⑥2つの人格
ハリーはジョニーの愛人にも会いにいきましたが、愛人も何者かに殺害されていました。ハリーは捜索を続ける中で、記憶がフラッシュバックすることがありました。何かの記憶をなくしていると感じます。どんな記憶なのか、一瞬のことだったのでいまいち分かりません。そこに依頼人のルイが現れました。
実はジョニーは記憶を失った時、戦争に参加していたハリー・エンゼルという兵士を殺害してその魂を使って悪魔と契約し、ハリー・エンゼルになりすまして生きていました。ハリーの正体は探していたジョニーだったのです。ジョニーの中には、ハリーとジョニーの2つの人格があり、一連の殺人事件はジョニーの人格が引き起こしていました。
ネタバレあらすじ⑦本当の悪魔
ハリーとして生きるジョニーの前に依頼人として現れたルイ・サイファーの正体は、ルシファーという悪魔でした。ルシファーは過去に交わした契約を思い出してもらうために、自身にジョニーについて探すように仕向けました。しかし、ハリーの人格は全く殺人などを犯すような人格ではありません。
全てを知ったハリーは、自分がジョニーの人格でたくさんの人々を殺害していたことに絶望しました。そしてハリーは一連の殺人事件の犯人として捕まってしまいました。
エンゼル・ハートの原作と音楽
原作は「堕ちる天使」
『エンゼル・ハート』の原作は、「堕ちる天使」というウィリアム・ヒョーツバーグの小説が原作となっています。原作の「堕ちる天使」は映画だけでなく、オペラの台本にもなりました。『エンゼル・ハート』は多少改変していますが、原作もオカルト要素のあるミステリー・サスペンス小説となっています。
音楽で恐怖を演出
『エンゼル・ハート』はサウンド・トラックが販売されています。『エンゼル・ハート』は映像でも衝撃的な演出があるのですが、音楽でも恐怖感を煽っていました。サウンド・トラックに収録されている音楽を聴くだけでも恐怖を感じられます。『エンゼル・ハート』のファンの方は、音楽を聴くだけで映画のシーンを思い出すそうです。
ハリーの口笛に隠された答え
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『エンゼル・ハート』は、音楽だけが恐怖感を与える演出になっているわけではありません。ハリーが前半に口笛を吹くシーンがあります。その口笛さえも恐怖の演出になっているのです。
エンゼル・ハートの映画の見どころ
見どころ①キャストの迫真演技
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『エンゼル・ハート』は実力派俳優が揃っているだけあり、キャスト達の迫真の演技が見どころです。映画を観た方の評価には、演技にゾクゾクさせられるという感想がありました。
見どころ②映像の演出
『エンゼル・ハート』には独特の映像カットがあり、映画全体に不穏な空気感を演出しています。『エンゼル・ハート』はこのような演出で高評価を得ています。
見どころ③後世に影響を与えたストーリー
『エンゼル・ハート』は後世の映画にも影響を与えました。演出や音楽に加えて、そのストーリーは見る側に精神的な不安や焦りを与えます。『エンゼル・ハート』以降、類似した映画がたくさん登場するようになりました。
エンゼル・ハートに関する感想や評価は?
ミッキー・ローク
— 生首ディスコのドレスコード。 (@discodresscode) August 23, 2019
ロバート・デ・ニーロ
監督アラン・パーカー
エンゼル・ハート
ゆえあって30年ぶりくらいに観返したんだけどやっぱ俺のベストオカルト映画は文句なしでこれですね。
映像とか演出とかゆで卵の食べ方とかめっちゃめちゃ影響受けてるわ、今の俺は。 pic.twitter.com/PFMQSiRKn6
『エンゼル・ハート』を30年ぶりに観たという方もいました。昔の作品なのですが、いまだにベストオカルト映画として評価されています。特にハリーやルイの仕草は渋くてかっこいいと人気です。
「エンゼルハート」…私立探偵エンゼルに持ち込まれた人探しの依頼。消えた人気歌手のジョニーを探す内に、エンゼルは悪夢のような世界に迷い込んでいく。果たしてジョニーとは何者なのか?依頼人の目的とは?オチが読めても目が離せない優れた演出に酔います
— BWTT (@BoyWithTheThorn) December 4, 2014
『エンゼル・ハート』の評価で特に絶賛されているのが演出です。オチが分かっていても目が離せないと評価されています。また、『エンゼル・ハート』は映像美が素晴らしいと評価している方もいました。
エンゼル・ハートとジェイコブズラダーの覚めない悪夢のイヤーな感じ味わいたくて前者を観賞。焦燥感と不安な気持ちがじわじわと侵食してくるアラン・パーカーの演出力。映像と音楽も徹底した美学に貫かれてて見応えがすごい。ハードボイルドとオカルトとミステリーと全部味わえてお得な不気味パック
— ちゃむぽ (@charm_point) August 23, 2014
『エンゼル・ハート』は急に脅かしてくるような演出はなく、ジワジワと迫ってくるような恐怖感があります。監督のアラン・パーカーの演出力は高く評価されています。
エンゼル・ハートのあらすじネタバレまとめ
『エンゼル・ハート』は特に演出が評価されている映画でした。音楽や独特の映像カットを入れることで、精神的に焦燥感を与えます。恐ろしいけど美しいと思わせる『エンゼル・ハート』ならではの世界観の映画です。ミステリー・サスペンス映画が好きだという方にはおすすめです。