2019年03月25日公開
2019年03月25日更新
ロスト・チルドレンのキャストとあらすじまとめ!映画の感想や結末もネタバレ
ロスト・チルドレンは1995年に公開された、ダークファンタジー映画です。「アメリ」や「エイリアン4」の監督を務めたジャン=ピエール・ジュネがマルク・キャロと共同で監督した作品です。ロスト・チルドレンの物語で重要になってくるのは悪夢です。悪夢がどのように物語に関わってくるのか、あらすじや結末のネタバレを紹介します。また、個性的で魅力のあるキャストや映画を鑑賞した方の感想などもまとめています。
目次
ロスト・チルドレンとは?
ロスト・チルドレンの映画作品情報
ロスト・チルドレンはフランスのファンタジー映画で、1995年に公開されました。ロスト・チルドレンの監督はフランスの映画監督や脚本家としても有名なジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロです。ジャン=ピエール・ジュネは、「エイリアン4」や「アメリ」など数々のヒット映画を生み出してきた人物です。ロスト・チルドレンでは、第21回セザール賞で美術賞を受賞しました。
ロスト・チルドレンの予告編動画
ロスト・チルドレンの予告動画は、サンタが大量に出現する悪夢のようなシーンから始まります。その後怪力男が「弟がさらわれた」と話しており、9歳の少女と一緒に弟を助け出そうとしているシーンがあります。後半では、少女が夢の中に入り込んでいるような描写があり、ストーリーが気になる予告動画となっています。
ロスト・チルドレンの登場人物・キャスト
ロスト・チルドレンには、今でも活躍されている人気俳優がキャストに選ばれています。一体どんな俳優がキャストに選ばれているのか、ここではロスト・チルドレンに登場する人物達のキャストを紹介します。
ワン/ロン・パールマン
ロスト・チルドレンの主人公で、怪力男のワンのキャストに選ばれたのはロン・パールマンです。ロン・パールマンはアメリカで俳優や声優として活躍されています。190cmある身長を活かした役をすることが多く、「ヘルボーイ」「塔の上のラプンツェル」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「パシフィック・リム」など数々のヒット作品に出演されています。
ミエット/ジュディット・ヴィッテ
ワンの弟を助ける為に一緒に旅をする9歳の少女、ミエットのキャストはジュディット・ヴィッテでした。女優として1994年から1997年まで活動されており、子役ながらその才能を高く評価されていました。現在は夢を叶えるために女優をやめ、芸術家として活躍されています。
クランク/ダニエル・エミルフォーク
夢を見るために幼い子供を誘拐していたクローン人間、クランクのキャストに選ばれたのは、ダニエル・エミルフォークでした。ダニエル・エミルフォークはフランスの舞台や映画の俳優として活躍されていましたが、2006年に82歳で亡くなられました。現役時代はその個性的なキャラクター性から、ファンクラブもあったほどの人気がありました。
ロスト・チルドレンの映画あらすじをネタバレ
映画ロスト・チルドレンは、ジャン=ピエール・ジュネが描く独特の世界観が魅力の一つです。実際に美術賞に輝くほどの実力のある映画作品となっています。ここでは、そんなロスト・チルドレンがどのようなストーリーとなっているのか、あらすじをネタバレします。
あらすじネタバレ:不思議な実験室
どのようにしてロスト・チルドレンの物語が始り結末を迎えるのか、まずは冒頭シーンのあらすじのネタバレを紹介します。まだ幼い男の子はある夢を見ていました。それはサンタクロースが出てくる楽しい夢でしたが、突然部屋の中にたくさんのサンタクロースが現れてしまうという恐怖の夢に変わってしまいます。
男の子はおそろしくなり、泣き出してしまいます。その悪夢を実験装置によって共有していたクランクも、あまりの恐ろしさに悲鳴を上げて目を覚ましました。そこは海に囲まれた実験施設でした。
あらすじネタバレ:目撃
怪力男・ワンが住む街では幼い子供の失踪事件があっており、不穏な雰囲気となっていました。そんな街で、ワンがゴミ箱に捨てられていたところを拾って弟として育てていたダンレーが行方不明になってしまいます。そんな時、ワンはある少女と出逢います。ここではダンレーがどのように攫われるのか、あらすじのネタバレを紹介します。
ワンが住む街は決して治安が良いと言える街ではありませんでした。ある時、ワンが出演しているサーカスの団長が男に刺されてしまいます。ワンはトレーラーで団長を看病しながら、ダンレーの世話を焼いていました。ダンレーはまだ幼くてしゃべることはできませんが、すくすくと育っていました。しかし、そのダンレーが乗っているトレーラーを狙っている者がいました。
それは一つ目族といわれる者たちでした。一つ目族は、片目に透視することができるスコープのような機械をつけており、中に子供が居ることを突き止めます。一つ目族はトレーラーに侵入してダンレーを連れ去ります。ワンは一つ目族に殺されそうになっていましたが、そこを盗賊団に救われます。
盗賊団は子供で構成されていますが、リーダーのミエットはとても頭がよかったため、知能の低いワンはミエットを頼ることにしました。一方で実験室ではとある誕生会が開かれていました。誕生会で祝福されているのは、イルヴィンといわれている脳みその姿をしたものでした。イルヴィンは博士の頭脳を持ったクローンでした。
実験室にはイルヴィンを含め、6人の博士のクローンと小人の女性と老人がいます。老人のクランクはこの中で一番の知能を持っていました。しかし、夢を見る事ができ無いことが原因で老化が通常よりも早い速度で進行していました。その頃、ミエットとワンはとある孤児院にいました。そこにはミエット達盗賊団のボスであるシャム双生児がいました。
実はサーカスの団長を襲わせるように男に指示を出したのは、シャム双生児でした。男はシャム双生児の使用人だったのです。シャム双生児は丁度、とある金庫を狙っていました。その金庫の中にはたくさんの宝石が入っています。そのため、盗むまでは良いとしてもどのようにして運び出すか悩んでいました。そこにミエットについてきたワンが現れます。
ワンは知能が低いのですが、とても力持ちでした。シャム双生児はワンの怪力を利用して金庫を盗むことを企てます。ワンは盗賊団と宝石を盗もうとしていましたが、その途中で一つ目族の車を目撃します。ミエットはワンに協力するために、仲間たちとその場で別れました。しかし、シャム双生児は宝石を盗ってそのまま逃げられたと思い、ミエットの裏切りに激しく怒りました。
あらすじネタバレ:保護
いよいよ弟を探しに旅を始めたミエットとワンですが、この後どんな困難が待ち受けているのか、早速あらすじのネタバレを紹介します。ワンは一つ目族に近づくために、片目にスコープのような機械をつけて一つ目族のフリをして教団に侵入します。一つ目族の装着している機械はイルヴィンが作ったもので、一つ目族はこのスコープをもらう代わりに子供を誘拐してクローンに差し出していました。
教団内では視覚が与えられる儀式が始まっており、同時に子供達の取引もされていました。その中にはワンの弟であるダンレーもいました。ワンは思わず飛び出してしまったため、ミエット共々捕まってしまいます。残念ながらダンレーは救うことができず、そのまま連れ去られてしまいます。ミエットとワンは一つ目族によって処刑されることが決定しました。
シャム双生児はミエットとワンが処刑されることを聞きつけます。シャム双生児はまたもやワンを利用しようと考えており、ノミ使いのマルチェロの元へ行きます。マルチェロはかつて自分が団長をしていたノミのサーカスで、シャム双生児を見世物として出演させていました。そのことで二人に頭が上がらなかったマルチェロは、イヤイヤながらもシャム双生児に協力します。
ミエットとワンはロープで縛られて板に乗せられており、今にも海に落とされそうになっていました。そこにマルチェロが駆けつけます。マルチェロは一つ目族の1人にノミで液体を注入させます。その一つ目族はマルチェロがオルガンを弾くと、仲間を殺し始めました。そして、シャム双生児の希望通りにワンだけを救いだし、ミエットはロープで縛られたまま海に沈んでしまいました。
ロープに縛られて動けないまま沈んでいたミエットは、とある男に救出されます。男の家は海の底にあり、ミエットは海底に住む男に保護されました。男の正体は実験室にいるクローン達のオリジナルだったのですが、男は記憶喪失になっており、自分が何者であるか思い出せずにいました。ミエットは男が制止するのも聞かず、ワンを探しに地上に戻ります。
ロスト・チルドレンの映画結末をネタバレ
ロスト・チルドレンの前半のあらすじのネタバレでは、捕まってしまったワンとミエットが、シャム双生児の策略によって離れ離れになってしまいました。二人は無事に再会することができるのか、ここからは結末のネタバレを紹介します。
結末ネタバレ:侵入
縛られたまま海底に沈んでしまったミエットを見たワンは、きっと死んでしまったのだと思い泣き続けていました。そんなワンを見たノミ使いのマルチェロが、この後どのような行動に出るのか注目です。ここからは結末に迫るストーリーのあらすじのネタバレを紹介します。
ワンはマルチェロに助けられた後、酒場にやってきて死んだミエットを想って泣いていました。マルチェロはミエットを見殺しにしてしまったことや、目の前で泣くワンに良心を苦しめられていました。しまいにはマルチェロまで泣き出す始末です。ワンはあまりの悲しさに酒を飲み、酔っ払っていました。そんな時、不意にミエットが姿を現します。
マルチェロはミエットに謝罪し、このあとやってくるシャム双生児に見つからないようにこっそりと逃しました。シャム双生児から上手く逃亡することができたミエットは、盗賊団の元に行ってワンを助けるように協力を求めます。ワンは予定どおりシャム双生児の用意したトラックに乗りましたが、ミエットとその盗賊団のおかげで脱出することができました。ミエットは次第に心優しいワンに心惹かれていました。
一方実験室では、クランクが夢を見る度に暴れていました。そんなクランクをどうにかしようと、イルヴィンは悪夢を詰め込んだヒューズを、誰かにこの危機を救ってほしいという願いを込めて海へと落とします。ヒューズは海底で暮らす男の元まで流され、男はそれを拾いました。男が眠っている時、置いていたヒューズが床に落ちて中身が流れ出してしまいます。
男は悪夢を見たことで記憶を取り戻すことができました。自分が博士であることや、自ら作り出したクローンに襲われてしまったことを思い出します。割れたヒューズから漏れ出た悪夢は、地上にも流れました。ミエットは悪夢で「地図のタトゥーを入れた男を探せ」という女の声を聞きます。
一方でマルチェロはワンを取り逃がしたことで、シャム双生児によって虐げられていました。そしてシャム双生児は、マルチェロが使役していたノミを奪い、使用人の男に殺すように命令しました。しかし、これまでマルチェロ同様に虐げられ続けていた使用人はシャム双生児を裏切り、マルチェロを逃します。
ミエットとワンは悪夢にあった地図のタトゥーがある男を探します。地図のタトゥーの男は彫師でした。彫師はミエットの持っていた宝石を対価に、地図を見せます。その地図はダンレーが攫われた実験室を示す地図でした。さっそく実験室に向かうミエットとワンを、追いかけてきたシャム双生児が襲いかかります。マルチェロのノミを使ってワンを操ろうとしたのです。しかし間一髪で二人は助かります。
そこにマルチェロが駆けつけて、シャム双生児の1人をノミで刺し、オルガンを奏でました。マルチェロがシャム双生児の相手をしている間に、ミエットとワンは逃げ出すことに成功しました。そしていよいよ二人は実験室に侵入していきます。
結末ネタバレ:爆破
実験室に侵入した二人は、いよいよダンレーを救出しにいきます。一体どんな結末が待っているのか、ここでは結末までのネタバレを紹介します。実験室ではミエットとワンが離れ離れになってしまいました。ワンはミエットが自分を呼ぶ声に、思わず自分もミエットの名前を叫んでしまいましたが、そのせいでクローンに居場所がバレてしまいます。しかしクローンは怪力のワンには全く叶いませんでした。
ミエット達とは別に、記憶を取り戻したオリジナルの博士も実験室に侵入していました。ミエットは小人の女性に銃で狙われていましたが、博士によってそれは食い止められました。博士は自分のしたことは間違っていたと考え直し、実験室を爆発してすべてを終わらせるつもりでいました。しかし、ミエットから子供が捕まっていることを聞き、子供の救出を優先することにしました。
博士によってボロボロにされた小人の女性は、ミエットに子供達がいるカギを渡します。しかしそれは罠で、子供部屋に向かう床が抜けて落ちそうになりました。そこにワンが駆けつけて間一髪でミエットは救出されますが、代わりにワンが落ちてしまいます。イルヴィンはミエットに、ワンを助けるためには夢の中に行かなければならないと言います。
ミエットは夢の中でダンレーを救い出そうとしますが、クランクが邪魔をしてきます。ミエットはクランクに悪夢を見せることで、クランクを倒すことに成功しました。ミエットはワンに起こされ、子どもたちを連れてボートで脱出します。
博士は爆破をするために自分にダイナマイトを巻き付けます。しかし、クローンとイルヴィンにはボートで逃げられてしまいました。無念の思いのまま博士はそのまま爆死してしまいます。一方で、無事にダンレーを救出することができたワンとミエットが微笑み合いうところで物語は結末を迎えます。
ロスト・チルドレンの映画を原作としたゲーム
ロスト・チルドレンのゲームも話題に
ロスト・チルドレンは、映画ストーリーを元に作成されたコンピューターゲームも話題となりました。日本語版では声優キャストに宮村優子さんが起用されています。現在ではコンピューターだけでなく、PlayStationでもプレイすることができます。シナリオや雰囲気はほぼ映画通りですが、高難易度のアドベンチャーゲームとなっています。
ロスト・チルドレンに関する感想や評価は?
ここではロスト・チルドレンを実際に鑑賞された方の感想を紹介します。ストーリーや出演キャストに対してどんな感想が寄せられているのか、気になる感想をピックアップしてまとめました。
「ロスト・チルドレン」を久しぶりに観た。これぞ暗黒童話というにふさわしいお話。衣裳も美術も音楽も、もっと味わいたい。時々観ようと思った。 pic.twitter.com/ivnYQxoD4g
— 稲垣トキ子 (@biwaya_hachi) March 16, 2019
ロスト・チルドレンは何度も観たくなると絶賛している感想がたくさんありました。独特な世界観にもっと浸っていたいと感想を寄せている方もいました。
「ロスト・チルドレン」(ジャン=ピエール・ジュネ監督)を観た。監督の別作品「アメリ」同様、画面の色彩が赤と緑で感激!監督が好きな色なのかな??映画でしか作れないような奇天烈で不思議な世界観って素敵。良いダークファンタジーだった。
— 仁木 (@niki9taw) March 7, 2019
他の映画にはない奇天烈な世界観にハマったという感想も見受けられました。独特なダークファンタジーの世界は一種の芸術作品のようです。感想の中には、映画のシーンすべてを額に入れて飾りたいという感想を書き込んでいる方もいました。
#好きな美少女映画を教えあう
— 宙希(ユーキ) (@PLASTICLABEL05) February 24, 2019
「ロスト・チルドレン 」(La Cité des Enfants Perdus)
個人的にはジャン=ピエール・ジュネの最高傑作だと思ってます。主人公の少女ミエットを演じるジュディット・ヴィッテのどこか物悲しげな美しさが映画の重要な要素になってると思う。 pic.twitter.com/ZNDP2T6juS
ミエットのキャストのジュディット・ヴィッテは、この映画で演技力に関してとても評価をされていました。ジュディット・ヴィッテの表情一つ一つが、ロスト・チルドレンの世界を作り上げているようにも思えるといった感想もありました。
ロスト・チルドレンのミエット。 映像も音楽もキャストも全てが大好き。#好きな美少女映画を教えあう pic.twitter.com/zvJ70iDZPI
— ちょころび。 (@chocorobby) February 24, 2019
映画のストーリーだけでなく、キャストや音楽、映像のすべてが好きだという感想もありました。悪夢を題材とした奇妙な雰囲気がクセになるようです。
ロスト・チルドレンの映画ネタバレまとめ
ロスト・チルドレンの映画のあらすじは、夢を求めたクランクによってさらわれた弟を助けようとするワンと、それに協力するミエットの不思議な物語でした。結末では無事にダンレーを救出することができました。ロスト・チルドレンの感想では、独特の世界観にハマっている方がたくさんいました。同じ監督が製作している「アメリ」や「ミックマック」などが好きな方はぜひ一度観てみてください。