2019年03月25日公開
2019年03月25日更新
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビはハイクオリティなB級映画!あらすじや結末まとめ
ここでは映画ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビのあらすじをネタバレで紹介していきます。ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビはハイクオリティなB級映画と評価が高いゾンビ映画です。ゾンビが蔓延した近未来を舞台に、生き残った人びとの壮絶な戦いをこれまでのゾンビ映画にはなかった独創的な設定で話題を集めました。ここでは、あらすじや結末を踏まえてキャストもまとめて紹介していきます。「マッドマックス」とは全く違った作品でありながら、スピード感あふれるストーリー展開にきっと病みつきになります!
目次
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビとは?
映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」とは、ゾンビが蔓延した世界で、唯一の家族になった妹を探す兄、そして実験を受けた妹に芽生えた特殊能力を描いたB級ゾンビ映画です。独創的なアイデアと「マッドマックス」を彷彿させる世界観やスピード感あふれるストーリー展開で、予告動画を観た人はその意外性に高く評価しました。
原題は「WYRMWOOD:ROAD OF THE DEAD」といいます。ここではその映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」のあらすじを通して結末や視聴した人たちの感想、評価・キャスト一覧なども踏まえてまとめてきます。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビの映画作品情報
映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」は、2014年に制作されたオーストラリアのアクションホラーです。これが長編デビュー作となるキア・ローチ=ターナー、トリスタン・ローチ=ターナー兄弟が手がけました。「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」は、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち 2016」で上映された作品です。
「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の監督を務めるキア・ローチ=ターナー、トリスタン・ローチ=ターナー兄弟は、この映画を完成させるために仕事を辞め、700ドルで購入したトラックや23ドルのスプレー缶、中古のネイルガンなど様々な工具を使って、作品に登場する「ゾンビカー」や「DIYアーマー」を手作りしました。
一般市民がガレージで装備をDIYし、ゾンビたちと戦うというストーリーのあらすじを損なうことなく、逆にクオリティーを上げています。装備をまとうキャストたちも、なかなか様になっており、監督コンビの熱意がひしひしと感じられます。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビの予告動画
映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の予告動画をネタバレで紹介します。ゾンビ化した妻子を殺し絶望するシリアスなシーンもあれば、おかしなメイクのゾンビ(スタジオで撮影をしていたため)がいたりします。ゾンビを縛り上げておきながらいきなり笑いだしたり、お手製感あふれる装備が一般市民っぽいなど、真面目さの中にお笑い要素を取り入れて、キャストのノリの良さが伺えます。
「マッドマックス」、「MEETS」、「ゾンビ」というテロップや謎の黒い軍団の登場がB級ホラーらしさを醸し出しています。ゾンビを操る特殊能力のシーンは分かりづらいものの、これはいつものゾンビモノとは違うという印象を視聴者に与えた予告動画ではないでしょうか。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビのキャスト
・ジェイ・ギャラガー/バリー吹替:西垣俊作
・ビアンカ・ブラッドリー/ブルック吹替:野々山恵梨
・レオン・バーチル/ベニー吹替:大塚智則
・キース・アギウス/フランク吹替:真田雅隆
・ルーク・マッケンジー/キャプテン吹替:庄司然
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビの映画のあらすじをネタバレ
ここでは映画「マッドマックス!怒りのデス・ゾンビ」のあらすじをネタバレでまとめて紹介していきます。本作に登場するキャストは非常に濃いキャラを演じております。あくまで「マッドマックス」のように装備している(車の改造とか)だけの別作品、何かいろいろとかぶっているB級ゾンビ作品として御覧ください。
あらすじネタバレ:ゾンビ侵入
バリーは妻アニー、娘ミーガンと暮らしていました。ブラブラにいる妹のブルックから電話で逃げるように言われます。ブルックが友人のチャーリーたちとスタジオにいると、彼女たちがゾンビになってしまい、シャベルで倒しました。しかし、さらなるゾンビが襲ってきて、兄たちに逃げるように連絡したのです。
バリーがキッチンに行くと、ゾンビたちは冷蔵庫を漁っており、釘を発射する工具で倒します。大量のゾンビが襲ってくる中、バリーは妻と娘を車に乗せて町から逃げ出そうとします。しかし、空気感染によってミーガンとアニーはゾンビになってしまい、バリーは愛する妻と娘を殺します。
バリーの妹ブルックはゾンビと戦った後、2名の兵士がやってきました。隠れていた彼女を見つけ、そのまま連れ去って行きます。
バリーは自殺しようとしますが、釘切れでできませんでした。そこに現れた男に自殺を止められ、バリーは男と共に妹がいるブラブラへ向かうことにします。しかし、車が途中で動かなくなりました。叫び声が聞こえてそちらへ向かうと、男はゾンビと間違えられて撃ち殺されてしまいます。
あらすじネタバレ:車が故障
男を誤射したのはベニーです。同じ境遇のバリーとベニーは、行動を共にして周囲に何か無いかと探っていました。そこで車庫に隠れたケルとフランクたちを見つけ、匿ってもらうことになります。彼らの境遇も似たようなものでした。2人からガソリンが突然燃えなくなったと教えられ、そのせいで車も動かせないと聞かされます。
男たちはガレージに立てこもり、対策を練ります。しかし妙案が浮かばずにいました。この家には車はあるけど、ガソリンや灯油といった可燃性の燃料が燃えなくなってしまったので、車が動かせないのです。安全な場所に移動する手段はあるのに、それを動かすための燃料がありません。
あらすじネタバレ:ゾンビを燃料タンクに
しかし、偶然ゾンビの血が燃焼し、さらにゾンビの吐く息が燃焼ガスになっていることに気づいた主人公たちは、生きたゾンビ(?)の吐く息を燃料にして車を走らせることに成功します。(ネタバレ・予告動画のゾンビを縛り上げて管をつないでいるシーン)そして、ブラブラにいるはずのバリーの妹・ブルックを救出に向かいます。
出典: http://curse.jp
途中でケルがゾンビに噛まれ、彼も燃料にしてバリー、フランク、ベニーは移動を続けます。ゾンビを利用した車は、夜になるとゾンビの燃料が使えなくなると判明します。そのため、車の中で一晩やり過ごすことにしました。ゾンビたちは、昼はノロノロとした動きですが、夜になると俊敏で凶暴なのです。この時フランクがゾンビに噛まれ、宗教上の理由から自殺ができないので殺してくれと頼まれます。
翌朝、バリーとベニーは出発し、トラックに乗った兵士と出会います。2人は兵士からA型RHーの血液型は空気感染でゾンビ化しないと聞かされます。目的地を聞かれたバリーは、妹がいるブラブラだと話します。兵士はブラブラから来ており、指揮官に聞いてみたら、妹は助け出されていると言います。妹の元まで連れて行くから、ついてこいと言われました。しかし、バリーはどうも信用できずにいました。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビの映画結末をネタバレ
ここでは映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の結末をネタバレでまとめていきます。アップテンポの「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」ですが、主人公と共に行動する男たちの自己犠牲をいとわない大胆さと、その死をも糧にする生き残ったメンバーの清々しさが軽快です。演じるキャストの魅力なのでしょうか、結末まで安心して見ることができます。
結末ネタバレ:注射
出典: http://gahag.net
SWAT風の兵士に拉致されたブルックは、どこかのラボで目を覚まします。そこにはゾンビ研究をしている博士がいました。ブルックの隣には同じように拘束されたゾンビが横たわっています。そのゾンビの血を注射器で抜き、ブルックに輸血するのです。その行為は何度も繰り返されました。
ブルックはゾンビエキスの注入で強化人間を生み出す人体実験の被験者とされていたのです。何度もゾンビの血を注射されるうちに、彼女に特殊能力が芽生えます。幾度かの注射が終わり、ブルックが頭の中で念じると近くにいたゾンビを操れるようになります。ゾンビが足の拘束だけを外し、マッドサイエンティストの指に噛みつきました。
そしてブルックはゾンビ化したマッドサイエンティストを操り、拘束を解いてドアを開けます。自分がトラックの荷台にいることがわかりました。彼女がトラックの後ろについてきている車を見ると、自分の兄が「ゾンビカー」を運転していることに気づき、飛び乗ります。
結末ネタバレ:勝負
バリーたちと軍のカーチェイス中に、ベニーが撃たれて重傷負います。森のなかに隠れていると、ブルックも体調が悪くなりました。そこに兵士が現れ、バリーとベニーを捕まえます。兵士はブルックをおびき出すためにバリーを囮にしました。彼女は兄を助けるために兵士の言いなりになります。兵士はブルックの首を切り落とし、冷凍するように指示を受けています。
バリーとベニーはゾンビカーの後ろに拘束され、バリーは「マッチの火で圧縮機を爆発させる」と言い、ベニーは「ゾンビに噛まれ、鉄製のブーメランを使う」と意見が対立します。ベニーはわざとマッチ箱を遠くへ放り投げ、自らゾンビに噛まれました。そして、ブルックに操られ、銃で兵士を射殺していきます。
しかし、ベニーとブルックは兵士に撃たれて倒れます。バリーは怒りに震え、落ちていたブーメランを兵士に投げつけます。その拍子にヘルメットが取れました。空気感染で死ぬのを悟った兵士は、バリーの拘束を解き、サシでの勝負に受けて立ちます。バリーと兵士の格闘戦が始まります。バリーは苦戦し、追い詰められて足を撃たれます。
兵士は荷台のゾンビが邪魔なので射殺し、ゾンビの血を顔に浴びてしまいます。バリーは落ちていたマッチを拾って火をつけ、兵士の顔に投げつけました。兵士は顔が燃えて悲鳴を上げます。ブルックが立ち上がり、撃たれた弾を胸から抜き取ります。ゾンビを操って兵士を襲わせました。その後、バリーとブルックはトラックに乗った別の兵士をターゲットにしました。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビで登場するゾンビ
ここでは「マッドマックス!怒りのデス・ゾンビ」に登場するゾンビの特徴を、あらすじからネタバレ紹介していきます。この作品はスピード感がよく、コミカルにスーリーが展開していきます。この世界ではゾンビガスを吸っても、血液型がA型のRHーの人はゾンビ化しません。主人公たちが生き残ったのは、そういう理由があってのことです。しかし、ゾンビに噛まれるとゾンビ化してしまいます。
ゾンビの特徴・特性はガソリンになる?
「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の世界では、石油などの従来の燃料がただの水になってしまいます。ゾンビの血液がガソリンの代替になるという今までのゾンビ映画にはない興味深い設定です。ゾンビがブハーっと息を吐く理由が、その息は「ガス」の代替になると気づかせる演出でした。
ゾンビが発生する理由
「マッドマックス!怒りのデス・ゾンビ」でゾンビが発生する理由のネタバレを紹介します。本作のストーリー内で語られているのが、突如地球に謎の流星群が降り注ぎ、人間をゾンビ化するガスが地上に蔓延し、人類のほとんどがゾンビ化したということです。また、そのガスの影響で石油製品は全て不燃物へと変化してしまいました。
本作の原題で使われる「WYRMWOOD」は、聖書の黙示録の中に出てくる星の名前です。あらすじネタバレで省略しましたが、車で一晩やり過ごすときの会話に、この彗星が地上に墜ちることで人類が滅亡するとフランクは作中でバリーに語っています。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビに関する感想や評価は?
ここでは映画「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」に関する感想や評価をまとめていきます。観た人の感想は様々です。この作品はキャストの評価が非常に高いのが特徴的です。「マッドマックス」を期待して見た人の評価は低めでありながら、総じてキャストの評価は好評でした。
『ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ』これは面白いですよ。ガソリンが機能を果たさなくなり、輸血袋ならぬゾンビタンクを燃料として車を爆走させるアイデア勝負のストーリー!世紀末×ゾンビ×ソードオフショットガン=プライスレス! pic.twitter.com/aaMJR9QIOL
— わさちゃち (@wasaCHachi) April 11, 2016
ゾンビの体液や吐く息が燃えるのを不思議がらずに、「よっしゃ、これだ!」とばかりにゾンビ燃料システムのエコカーを作ってしまう。そのアイデアは斬新で非常に高い評価を受けていました。マッドマックスばりの装甲をつけてなかなかカッコイイとの感想も多数挙がっております。その一方で、あまりアイデアを活かしきれていないと酷評する評価もありました。
今日は未体験ゾーンで見そびれた『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』鑑賞。面白かった!ゾンビのガスを燃料に使うとか、SIRENの視界ジャック的な力でゾンビ操ったり、新しい設定もあったし、ゾンビの造作もいい。真面目なのに笑いをぶっこんできたり、好きだなー!#野水映画
— 野水伊織@31日まろに☆え〜るバスツアー (@nomizuiori) April 19, 2016
ゾンビを操るキャストの魅力を熱く語るファンも大勢いらっしゃいます。ヒロインがまるでマーベリックヒーローのようだ、やエロカッコイイと評価されていました。監督が日本ファンなのか、刀を使用したりゲーム「サイレン」のように視界ジャックを使ってゾンビを操るという設定も好ましい評価が多いです。何よりそれを大真面目に取り組むキャストが笑えるとの声が非常に大きいのも特徴的でした。
【#未体験ゾーン2016】都内では「#マッドマックス 怒りのデス・ロード』のリバイバルがはじまっていますが!が!渋谷では『ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ』が2/2(火)公開!こんな格好で来れば割引も。さあ!マッドの次はゾンビ! pic.twitter.com/LrhA5Czc71
— ヒューマントラストシネマ渋谷 (@htc_shibuya) January 31, 2016
こちらはDIY監督の作ったキャストたちの武装になりきったファンです。ノリの様子から映画も大いに盛り上がったのがわかります。
ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビのネタバレまとめ
ここでは「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」に関するあらすじ・ネタバレ・結末をまとめてみましたがいかがでしょうか。今までにないゾンビ映画の設定と、キャストのノリの良さが高い評価を得ました。ツッコミどころ満載で、何1つ伏線が回収されていないにも関わらず、それをノリの良さでカバーしています。
本作はB級ホラーは低価格でもアイデア次第でいくらでも面白く製作できると証明した代表作とも言えるのはないでしょうか。本作の面白さは吹替キャストのテンションの高さにあります。バリーがセリフで「マッドマックス」と叫ぶシーンなど、随所にユニークなセリフが散りばめられています。この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ吹替版で見て見ましょう。