桜姫のあらすじと結末をネタバレ紹介！映画の登場人物や感想は？【日南響子】

2012年に公開された映画「桜姫」は、江戸時代後期の歌舞伎狂言作者・四世鶴屋南北による、歌舞伎の演目で、”清玄桜姫物”・”隅田川物”の一つである「桜姫東文章（さくらひめあずまぶんしょう）」をベースにした作品です。ジャンルは時代劇、アクションになります。主人公桜姫を演じたのは、女優、モデルとして活躍している日南響子さんです。監督を務めたのは橋本一さん、脚本を担当したのは吉本昌弘さんです。

映画「桜姫」の監督した橋本一さんは、1968年1月17日生まれの新潟県出身です。日本大学芸術学部を卒業し、1990年に東映に入社しました。長らく東映の社員兼監督として様々な作品を制作していましたが、2013年には退社し以降フリータンスとして活動しています。初監督作品は、沢口靖子さん主演の「御宿かわせみ」でした。

監督橋本一さんの主な作品は、テレビドラマ「相棒（Season2-5・7-17）」、「忍風戦隊ハリケンジャー」、「新・科捜研の女」、「白虎隊」、「臨場」、「メイド刑事」、「特捜最前線2013」、「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」、「執事 西園寺の名推理」、映画「新・仁義なき戦い/謀殺」、「探偵はBARにいる」、「王妃の館」、「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」があります。

映画「桜姫」の予告映像です。少し刺激の強めな作品になっている為、R指定がかかっていますので、ご覧になる際は要注意です。結末は一体どんなものになっているのでしょうか？次項からあらすじから結末までネタバレしていますのでぜひ参考にしてみてください！

桜姫は、高家の名門吉田家の娘として生まれ、”桜の申し子”と言われるほどに美しい娘として育ちました。ある夜、桜姫は腕に釣鐘の入れ墨をした知らない男に襲われてしまうというショッキングな出来事に遭ってしまいます。入れ墨をしたその男は、吉田家に忍び込んだ盗人の権助という名の者でした。ある日、桜姫に縁談の話があがります。縁談が入った桜姫でしたが、襲われたにも関わらず入れ墨の男権助を忘れられずにいました。

名門吉田家から黙って家出をした桜姫は、遊女へと身を落とし、忘れられずにいる入れ墨の男権助を探し続けたのです。遊女となって3か月後には、遊女屋「じごくや」であくせく働く桜姫は、だんだんと人気が出始めます。桜姫は”桜の申し子”、清楚な上に床上手。やがて”風鈴のお姫”と呼ばれるようになりました。ある日、清玄坊主が遊女屋「じごくや」へ桜姫目当てに訪れます。清玄は稚児坊主と心中で死に損なった坊主で有名でした。

清玄は、”風鈴のお姫”が”稚児の生まれ変わり”だと信じ込み、桜姫がどれほど美しいのかを友人である権助へ話すのでした。桜姫の話を聞いた権助は、桜姫を訪ね遊女屋「じごくや」へ赴くことに。「じこくや」のお七と権助は馴染であった為、話を通し桜姫と会う算段が付き、桜姫と対面した権助。すぐに”風鈴のお姫”が桜姫だと気が付き過去の過ちを白状しましたが、桜姫はずっと求めていた権助を目の前に彼を激しく求めるのでした。

それから一夜が明け、清玄は権助と桜姫が寝たことを知り憤ります。権助が帰った後、桜姫に客を取られたと恨みを抱くお七。お七は清玄に誘惑を話したあとに、怪しい薬を飲ませ、清玄を殺してしまうのでした。その後、薬を盗んだ罰としてお七は厳しい折檻を受けることに…。お七に同情した桜姫は、縄を解いてしまいました。桜姫へ恨みのあるお七は、桜姫に掴みかかり2人は揉めることにまります。

つかみ合いの末、桜姫とお七はヒートアップしてしまい、あと少しのところでお七を殺しそうになってしまう桜姫。お七は、そんな桜姫に恐怖や怒りなど様々な感情が押し寄せてきたお七は、その後遊女屋「じごくや」から姿をくらますのでした。お七が去った後も、お七を殺める一歩手前まで自我を忘れ行為に及びそうになってしまった自分に愕然とする桜姫。「じごくや」へ戻った桜姫は、吉田家が騒動の渦中であることを聞いてします。

その夜、清玄に雷が落ち、息を吹き返しました。清玄は遊女屋「じごくや」の桜姫の元へ赴きますが、清玄には雷の電気がが留まっており、触る者を皆殺してしまうという症状が起きたのです。桜姫に近付くことのできない清玄はその場から去ることに…。お七との件で落ち込む桜姫の元に権助が訪れました。権助は吉田家家宝を盗んみ、そのついでに桜姫を襲ったと告げられ、桜姫は裏切られた気分になりました。

ひと悶着あったものの、2人は再び身体を重ねます。ある日、桜姫の元に琴の師匠が訪れました。盗まれた掛け軸と桜姫を捜していたと話す師匠。一連の災難で父親が床に臥せっているといいます。悩む桜姫に権助は盗んだ掛け軸を渡し、桜姫を遊女屋「じごくや」の遊女から解放します。

その後、権助は遊女屋「じごくや」から逃走しますが、権助に掛け軸を盗む指示をした侍長浦斬月が「じごくや」へと乗り込んで来たのです。長浦は、吉田家に恨みがありました。迫られる桜姫と師匠のもとに、清玄が現れ長浦を「電気」で倒してくれたのです。遊女屋「じごくや」は一時騒然となり、まだ息のあった長浦に追い詰められる桜姫。

その時、権助が現れ長浦率いる郎党らと戦闘を繰り広げます。それでも襲ってくる彼らから身を守るため、落ちていた刀で桜姫は郎党を刺しました。危機的状況の桜姫の前には、鎌を持ったお七も現れ対峙することに。ですが、清玄が助けてくれました。

一方、長浦と戦闘を繰り返す権助でしたが、最後は共に川へと飛び込み死んでしまうという結末になりました。最愛の権助の死を目の当たりにした桜姫は、泣きながら権助を呼び続けました。そして時は流れ、遊女屋「じごくや」から足を洗い吉田家へ戻った桜姫は、縁談話がまとまり、近々江戸城への輿入れが決まっていたのです。桜吹雪が舞う中、淡麗に微笑む桜姫の姿があったのです。

映画「桜姫」の主演で遊女の桜姫を演じたのは、女優でモデルの日南響子さんです。日南さんは、1994年2月6日生まれのA型、愛知県出身です。サーブプロモーションに所属しています。また、「珠麟（しゅりん）」名義で音楽活動もしています。雑誌『ニコラ』で開催された第10回「モデルオーディション」でグランプリを受賞。2006年から専属モデルとして活動を始め、2010年放送のドラマ「ハンマーセッション!」で女優デビュー。

日南響子さんの主な出演作は、テレビドラマ「駈込み訴え」、「ろくでなしBLUES」、「アイシテル〜絆〜」、「福岡恋愛白書7 「初恋の誌」」、「非公認戦隊アキバレンジャー」、映画「七つまでは神のうち」、「シマウマ」、「銃」、「21世紀の女の子「粘膜」」、舞台「W・シェイクスピア HUMAN」があります。

映画「桜姫」権助を演じたのは、俳優の青木崇高さんです。青木さんは、1980年3月14日生まれのAB型、大阪府出身です。スターダストプロモーションに所属しています。妻にタレントの優香がいます。2002年から活動を始め、映画「マッスルヒート」で俳優デビューをしました。また、2006年にはNHK土曜ドラマ「繋がれた明日」で初主演をし、以降様々な作品に出演しています。

俳優青木崇高さんの主な出演作は、テレビドラマ「ちりとてちん」、「ザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」、「龍馬伝」、「真珠湾からの帰還 〜軍神と捕虜第一号〜」、「平清盛」、「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」、「ちかえもん」、「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」、「西郷どん」、映画「ただ、君を愛してる」、「おっぱいバレー」、「るろうに剣心」、「渇き。」、「蜩ノ記」などがあります。

遊女屋「じごくや」の女郎お七を演じたのは、元AV女優（2005年～2015年）、歌手、タレント、として活躍する麻美ゆまさんです。麻美さんは、1987年3月24日生まれのAB型、群馬県出身です。2005年に「純情ハードコア」でデビューをしました。2008年には歌手デビューもしますが、病気を患っていた過去がありますが無事に治療を終え、その後アダルト業界を引退。

心中をし損なった坊主清玄を演じたのは、俳優で元お笑い芸人のでんでんさんです。でんでんさんは、1950年1月23日生まれのA型、福岡県出身です。アルファエージェンシーに所属しています。1980年に「お笑いスター誕生!!」で金賞を獲得し、長年の夢であった芸能界入りを果たしました。1981年に映画「の・ようなもの」で俳優として活動を始めました。第36回「報知映画賞」や第35回「日本アカデミー賞最優秀助演男」優賞。

でんでんさんの主な出演作は、テレビドラマ「太平記」、「君の名は」、「八代将軍吉宗」、「コラ!なんばしよっと」、「てるてる家族」、「歴史秘話ヒストリア」、「55歳からのハローライフ」、「あまちゃん」、「64（ロクヨン）」、「おんな城主 直虎」、「緊急取調室」、「風の市兵衛」、映画「CURE」、「冷たい熱帯魚」、「呪怨」、「劇場版 SPEC〜天〜」、「清須会議」などがあります。

映画「桜姫」長浦斬月を演じたのは、俳優の平山祐介さんです。平山さんは、1970年11月15日生まれのAB型、埼玉県出身です。アパッチに所属しています。日本大学生産工学部卒業、社会人経験を経た後、1995年にパリ・コレクションでモデルとしてデビューをしました。その後、様々なブランドのモデルを経た後、フランス映画「SAMOURAIS」で俳優デビューをします。その後、様々な作品に出演しています。

平山祐介さんの主な出演作は、テレビドラマ「必殺仕事人2009」、「特捜最前線2013〜7頭の警察犬〜」、「S -最後の警官-」、「MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」、「コウノドリ」、「勇者ヨシヒコと導かれし七人」、「おんな城主 直虎」、「執事 西園寺の名推理」、「結婚相手は抽選で」、「黄昏流星群 〜人生折り返し、恋をした〜」、映画「るろうに剣心」、「秘密 THE TOP SECRET」などがあります。

桜姫のお琴の師匠春琴を演じたのは、女優の風祭ゆきさんです。風祭さんは、1953年8月15日生まれのB型、東京都出身です。Good Luck Companyに所属しています。武蔵野音楽大学声楽科卒業。夫に映画ドラマ作曲家・編曲家として活動している長谷部徹さんがいます。1974年にドラマ「非情のライセンス」で女優としてデビューをしました。「ピンクリボン賞」主演女優賞、「熊本映画祭」主演女優賞などを受賞しています。

風祭ゆきさんの主な出演作は、映画「竹山ひとり旅」、「セーラー服と機関銃」、「伊賀忍法帖」、「キル・ビル」、「十階のモスキート」、「湾岸道路」、「天と地と」、「義務と演技」、「仮面ライダー THE NEXT」、「ポチの告白」、「アキレスと亀」、ドラマ「特捜最前線」、「必殺シリーズ」、「花王名人劇場」、「四十八人目の忠臣」、「日本テレビ開局55周年記念ドラマ「東京大空襲」」などがあります。

映画「桜姫」の全体の評価や感想は、低めの意見が多くある印象を受けました。登場人物であるお七と清玄との争いが目立つ結末だったことや、時代劇といいつつ内容が男性本意のものであったという点で様々な感想がありました。登場人物の中でも1番目立たなければいけない主演の桜姫よりも脇役が目立っていたという点でも”B級ホラー時代劇”と揶揄されてしまった原因ではないでしょうか。

映画「桜姫」を見た感想の中には、「エロい」という意見も多くありました。全体的なあらすじや結末に向けての展開では、遊女として桜姫が軸になっていますので、どうしてもエロ要素は多く入ってきます。また、時代劇にはつきものの「ツッコミどころがある」という感想もあります。否定的な意見ばかりでなく、色っぽいシーンがあるところなどが好評となっていますので、ぜひあらすじまとめの後、本編をご覧になってみてください。

以上、映画「桜姫」のあらすじを結末までネタバレしてきました。登場人物や感想・評価も併せて紹介してきましたが、皆さんはどんな感想を持ちましたか？桜姫は最終的に遊女から身を引き、大奥へ入ることになったという結末になりました。感想や評価は賛否両論ありますが、ぜひ本編を鑑賞してみてください。