映画デスペラードのあらすじをネタバレ！結末と感想は？【アントニオ・バンデラス】

ロバート・ロドリゲスによるバイオレスアクション映画デスペラード。麻薬組織のトップに復習を誓うマリアッチの姿を描いた映画です。マリアッチとはスペイン語で音楽家という意味。型破りなユーモア全開の本作はスタイリッシュでド派手なアクションシーンが公開当時話題になりました。撮影に使った資金はなんと700万ドルです！マリアッチの主人公が麻薬組織を倒すことができるのでしょうか？

映画デスペラードの主題歌「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」は、ギターの音色が美しいことで評判な音楽です。映画の冒頭で、主人公のマリアッチが物思いに弾き語る「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」。恋人をなくし、復習を誓う彼の心情が現れているという感想もある冒頭のシーン。必見です。

映画デスレラードの監督は ロバート・アンソニー・ロドリゲス。デビュー作はテキサス大学卒業後にメガホンをとった「エル・マリアッチ」です。この映画は大変評判で最終的には全米に配給され、 ロバート・アンソニー・ロドリゲスの名前は一躍有名になりました。その後、インディペンデント・スピリット・アワードにおいて最優秀新人監督賞を受賞します。

日本の文化にも詳しく、「攻殻機動隊」や「子連れ狼」などの映像作品が特に気にいっています。映画デスレラードの監督 ロバート・アンソニー・ロドリゲスとの共通点は、どちらもアクション映画を多くとっていることです。二人の映画監督はお互いの作品にこっそり出演したり、ゲスト監督として迎えている仲の良さです。

「エル・マリアッチ」で有名になった監督に、「エル・マリアッチ」をハリウッドでリメイクしないかという声がかかります。そうして、作られたのが映画デスレラードです。また同じ映画監督のクエンティン・タランティーノの仲が良いことで有名です。クエンティン・タランティーノといえば、映画『パルプ・フィクション』で有名な監督です。

『デスペラード』の主演を演じるアントニオ・バンデラスはどのような俳優なのでしょうか？実は『デスペラード』が彼にとっての出世作です。１９８２年にスペインで撮影された『セクシリア』でデビューしたアントニオ・バンデラスは、ペドロ・アルモドバル監督の作品では常連の俳優でしたが世間的にあまり知られていませんでした。

『デスペラード』に出演後、知名度があがります。ハリウッドデビューを果たしてから筋肉質でセクシーな肉体美やラテン系のいでたちが評価されるようになりました。２０１７年にはスペインで映画国民賞も受賞されています。

アメリカのある田舎町の酒場に一人の放浪者がやってきました。自らをマリアッチと名乗り、「ブチョというマフィアの男を探している」と言いました。男はギターケースを背負っています。この男が主人公。本名は明かされていません。マリアッチのギター弾きなのです。マリアッチがブチョの名前を出すと、昼から酒場にたむろしていた男たちは一斉に拳銃を取り出します。

いきなりの銃撃戦にもマリアッチはたじろきません。自分の拳銃を手に取って、酒場にいた男たちをすべて殺してしまうのです。酒場のホールでたった一人になったマリアッチ。彼は何も言わずに、店を後にしました。

主人公はマリアッチ（音楽家）ギター弾きで生計を立てていました。ある日、町にやってきたマフィアに恋人が殺されてしまったマリアッチ。マリアッチもマフィアに手を撃たれてしまい、ギターを弾くのが困難になってしまいます。恋人と自分の手を不自由にした麻薬組織のマフィアのボスに復讐を誓ったのです。

麻薬組織のボス、ブチョがこの町にいることを確信したマリアッチ。引き続き、ボスを探します。実はマリアッチが銃撃戦を起こした居酒屋も、ブチョの支配下で組織の隠れ蓑として利用されていました。マリアッチは酒場に張り込んでボスのブチョが現れないか、遠方から店の様子をうかがっています。そのすきを見てひとりの少年が、マリアッチのギターを盗んだのです。

マリアッチはすぐさま少年を捕まえ、懲らしめてやろうと思いましたが、少年の身の上に共感して辞めたのでした。それどころか、少年にギターの弾き方を教えてやりました。一方、酒場ではほかの組織からやってきた男たちをバーテンダーの合図で殺してしまいました。そこにやってきたマリアッチ。誰もが噂で「ギターを持ったとても強い奴がいる」と言っていたので、酒場にいた麻薬組織の部下たちに緊張が走ります。

マリアッチが入ってくるなり、彼の持っている荷物を調べました。武器があれば取り上げようとしたのです。一見、ギターケースの中にはギターしか入っていないように思われましたが、ケースの蓋の中にたくさんの武器が仕込みバレないようにカモフラージュしていたことが、組織の部下たちにばれてしまいます。

ブチョについて情報が聞きたかっただけのマリアッチ。しかし、武器を隠し持っていたことでやむを得なく銃撃戦が始まってしまいます。マリアッチは人数的に不利な状態でありながら、銃撃戦に勝利します。伝言を残して酒場を去りました。

酒場の銃撃戦で死んだかと思われたメンバーの一人がマリアッチの後をつけます。マリアッチが通りかかった一人の美女に目を奪われている瞬間にマリアッチを攻撃し、気を失ってしまいます。「マリアッチという男が酒場で銃撃戦をやっている」という話はすぐに麻薬組織の幹部へ伝わりました。ブッチョがついに動き出します。

気を失ったマリアッチ。目を覚ますとそこはカロリーナが経営する本屋さんのベットにいました。マリアッチが目を奪われた美女カロリーナは、「マリアッチは私をかばって、襲われたのだわ」と思っていました。カロリーナから治療を受け、マリアッチは何とか回復します。

マリアッチのいる町にやってきたブチョ。銃撃戦のあった酒場に立ち寄り、マリアッチが残した伝言から「マリアッチの目的は自分を殺すことだ」と確信します。町にナイフ使いの刺客をうろつかせ、マリアッチを暗殺させようと部下に仕向けます。カロリーナの看病により回復したマリアッチ。

教会の懺悔室でマリアッチは今後のことを話し、ブッシュと戦うつもりであることを仲間であるブシュミに伝えます。ブシュミはもう戦うつもりがありません。この戦いを降りるといました。マリアッチは一人で戦わなければなりません。その話を教会でしている間にも、刺客は容赦しません。

仲間のブシュミをナイフで殺してしまいます。ブシュミは死んでしまいます。マリアッチは反撃して、ナイフ使いを殺します。マリアッチは不意を突かれてナイフ使いに攻撃されたので、重症を負ってしまいました。

そんなときに、彼を助けたのは貧しい少年。マリアッチのギターを盗もうとしましたが、最終的にマリアッチと友達になった少年です。少年は知らず知らずのうちに麻薬の運び屋をさせられていました。マリアッチはそのことを見抜き、少年をとがめると、「カロリーナも麻薬組織のボスであるブチョの仲間である」と告げられます。

マリアッチはカロリーナの悪行を辞めさせるために問い詰めます。しかしカロリーナは「生活の為に必要なんだから仕方ないでしょう」とマリアッチに怒ります。しかし、麻薬の運び屋としてためた金も、マリアッチをかくまっていることをばれてしまったら、全部奪われてしまうだろうとカロリーナは話します。そしてマリアッチの傷の手当てをしてやります。

カロリーナのところへやってきたブチョ。カロリーナはマリアッチを隠し、何とかやり過ごします。カロリーナとマリアッチはお互いを強く信頼し合い、やがて恋に落ちます。二人が一緒にいるところにブチョの仲間がやってきました。マリアッチはカロリーナの手をひいて、本屋から逃げ出しましたが彼女の店はブチョの仲間に燃やされてしまいました。

ブチョがすぐ近くにいることを知ったマリアッチは、屋上の上からブチョを狙撃するチャンスをうかがいます。しかしマリアッチはブチョを撃ち殺しませんでした。カロリーナはマリアッチを責めます。どうして殺さないのかとカロリーナは起こりますが、マリアッチはその場を去ってしまいます。

ブチョはマリアッチをなかなか仕留められない仲間たちを怒ります。ブチョはマリアッチに対しての怒りを抑えられません。一方、どうしても口を開かないマリアッチにカロリーナは自分の家族について話します。マリアッチにとってカロリーナは大切な存在。

カロリーナを逃がしてやりたいと思っていますが、ブチョの仲間にもう目をつけられてしまっています。なので、ブチョを殺すこと以外に、カロリーナを救う方法はないのです。カロリーナを救うために、マリアッチはブチョと全面戦争することに決めたのです。

とても強いマリアッチでも、さすがにブチョの仲間が襲い掛かってきたら太刀打ちできません。なので、マリアッチは仲間のカンパとキーノを呼ぶことにしました。二人とも音楽家で、彼らのギターケースにはマシンガンとロケットランチャーが仕組まれています。

二人はブチョの部下と懸命に戦いますが、あっけなく敗れてしまうのです。また、戦いに巻き込まれてしまった少年。彼も重傷を負って、マリアッチは責任を感じます。仲間のため、そしてカロリーナの為にマリアッチは、ブチョの館に乗り込むことに決めたのです。

一人でブチョの館に乗り込んだマリアッチ。ブチョの仲間に囲まれ、ブチョのところに連れていかれます。ブチョはいよいよマリアッチに対面します。しかし、マリアッチの顔を見た時に驚きました。マリアッチはブチョの弟なのでした。先ほどブチョを狙撃しようとしてたマリアッチ。彼がブチョを殺すことをためらってしまっていたのは、ブチョが血のつながった兄弟だからなのでした。

実の兄弟だったことが発覚したマリアッチとブチョ。お互いをお互いなじり、攻め合います。ブチョは自分の仲間が殺されたことが腹に立って仕方ありません。マリアッチを殺す代わりに、恋人のカロリーナを殺そうとします。しかし、マリアッチの手によってカロリーナは守られ、ブチョはうちぬかれてしまいます。マリアッチは昔の恋人の仇をとったのでした。

戦いを終えたマリアッチは、少年が治療を受けている病院へと向かいます。少年のけがは深くなく、リハビリが終わればギターが弾けるほどでした。もう戦うことを辞めると誓い、ギターケースを捨てたマリアッチ。その姿を道端で見つけたカロリーナは、自動車にマリアッチを乗せて町から出ていきます。

しかし、マリアッチは一度引き返し、ギターケースを拾い上げまた車に乗り込みます。またギターケースが必要になる戦いがはじまるのかもしれないという感想もあります。こうしてデスペラードは幕を閉じます。

「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」は、この映画の主題歌です。曲を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか？「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」のモナーレは人物の名前ではなく、「闇」という意味が込められています。

この「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」は映画の冒頭でマリアッチ自身が弾いています。ブチョによって恋人を殺され、自分も手に傷を負ったマリアッチ。復讐に燃える一匹狼の彼を表現したのが「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」という歌です。ギターの音色がさびしく美しいという感想もある「マリアッチの歌～我が心のモレーナ～」をぜひ聞いてみてください。

デスペラードの主人公、マリアッチはギター弾きです。マフィアのボスに手を打たれ不自由になってしまいましたが、猛練習の末、ギターを弾けるようになります。貧しい少年にマリアッチがギターを教えたときのセリフです。努力で自分の障害を克服したマリアッチ。一言のセリフで様々な過酷な過去が想像できるという意見もあるセリフです。

アントニオバンデラスの感想も多くありました。中でも彼の色気について書いたものが多かったです。敵をすぐに倒してしまう腕の良いガンマンのマリアッチですがギターの腕前も高く、その二つの魅力について書いている感想も多くみられました。

マリアッチはギターケースをつかって攻撃します。西部劇では珍しい戦い方をするマリアッチをぜひ映画で見てみてください。

「デスペラードの結末ネタバレや感想まとめ」いかがだったでしょうか？製作費７００万ドルのアクションシーンは見どころ満載です。孤独に生きるマリアッチの復讐劇をぜひごらんください！