2019年02月28日公開
2019年02月28日更新
映画マジェスティックはジム・キャリーの名作!あらすじ・ラストや感想をネタバレ
フランク・ダラボンが監督を務め、2001年に公開された映画「マジェスティック」のラストまでのあらすじをネタバレし、視聴者による感想もまとめていきます。コメディ映画の名優ジム・キャリーが主人公を演じており、アメリカの第二次赤狩り時代を描いている事で話題となったヒューマンドラマ映画「マジェスティック」ですが、今回は物語を盛り上げた実力派キャストについても紹介していきます。
目次
映画マジェスティックとは?
マジェスティックの作品情報
「マジェスティック」はフランク・ダラボンが監督を務めて2001年に公開された映画作品です。主演は数々のコメディ映画に出演している事で知られるジム・キャリーで、第二次世界大戦が終わって間もない頃のアメリカを舞台に映画の新人脚本家である青年がとある重大な出来事に巻き込まれていきます。また、映画「マジェスティック」はアメリカの「ハリウッド・ブラックリスト」の実話からヒントを得て制作されているという事です。
キャスト陣はジム・キャリーの他にローリー・ホールデンやマーティン・ランドーなどのハリウッドスターが出演しており、物語の重要人物であるルークの生前の役としてマット・デイモンが声のみ出演しています。
映画マジェスティックのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ:絶望
今は1951年、第二次世界大戦が終わったアメリカの政府は第二次赤狩りによって共産党員やその支持者たちを徹底的に追放しようとしている最中でした。ハリウッドにいる青年ピーター・アプルトンは新人脚本家で、デビュー作であるB級映画を手掛けたばかりでしたが、いつかA級映画の脚本を書きたいという夢を胸に熱い思いをたぎらせていました。ピーターには新人女優のサンドラという恋人もおり、順風満帆の人生を送っています。
そんなある日、ピーターは新しい映画の脚本を担当するために制作会社と交渉をしていました。しかし会話の最中、ピーターが大学生だった頃に戦災地救済部に所属していた事が分かった相手側は、ピーターが共産党員なのではないかと考え、ほとんど決まっていた脚本担当を保留にされてしまいます。しかしピーターは共産主義者ではなく、大学生時代は好きだった女性が共産活動をしていた事から自分も参加しただけだと訴えます。
しかし聞き入れられず、ピーターは聴聞会にて詳しい話を追及される事になり、それによって所属していたスタジオとの契約も破棄、おまけにサンドラにも愛想を尽かされて振られてしまいます。一流脚本家への道が閉ざされ、いっきにどん底となってしまったピーターは自暴自棄になり、浴びるように酒を飲んだ挙句に飲酒運転をします。その時に道路に突然オポッサムが現れたため避けようとしたピーターは車ごと川へ落ちてしまいました。
ピーターはその後流されてローソンという町の海岸に辿り着き、命は助かりましたが代わりに記憶を失ってしまっていました。そんなピーターの元にスタン・ケラーという名前の老人が犬を連れてやって来て助けてくれました。スタンに連れられて食堂へとやってきたピーターは町の医者であるスタントンに診断を受けますが、その時にピーターの顔を見た人々はみんなピーターの顔に見覚えがあると言ってきます。
ピーターが不思議に感じていると、そこにハリー・トリンブルという初老の男性が現れ、ピーターの顔を見ると嬉しがり、戦争によって行方不明になった息子のルークが帰ってきたと言います。どうやらピーターの顔は町の英雄であるルークにそっくりであった事から、町の人々はピーターの顔を知っていると言ってきていたのでした。ピーターも自分の事が分からなかったため、これから町でルークとして生きていく事に決めます。
あらすじネタバレ:映画館再開に向けて
ピーターがハリーと一緒に自宅のアパートに行くと、そこは廃業した映画館「マジェスティック」の上の階でした。ハリーは年齢のため映画館「マジェスティック」の営業を諦めていましたが、息子のルークが帰ってきた事で一緒に映画館「マジェスティック」を再開する事に決めます。その後ピーターの元にルークの恋人であるアデル・スタントンが現れて再会を喜び、今は弁護士を目指して勉強中なのだと告げてきます。
しかしアデルが弁護士を目指している理由はとある映画を観た事がきっかけだという事を聞いたピーターは、記憶を無くす前にその映画を観た事があり、その事は覚えていたため不思議な感覚を覚えます。その後、ピーターをルークだと思い込んでいる町の人々は盛大なパーティーを開き、英雄の帰還をみんなで喜びました。そしてピーターは町の人々にピアノを弾いてくれと頼まれます。ルークはクラシックのピアニストだったのです。
しかしピーターが弾いたのは明るいブギー・ピアノであったため町の人々は驚愕し、何人かの町の人はピーターは実はルークでは無いのではないかと疑うようになります。その一方でハリウッドではいなくなったピーターを捕まえるためにFBIが動き始めていました。
あらすじネタバレ:オープン当日
そして遂に映画館「マジェスティック」のグランドオープン当日、映画館の前にはローソンの町中の人々がやって来ました。それからは映画館「マジェスティック」は大盛況となり、ピーターとハリー、アデルもみんなで喜び合いました。しかし映画館「マジェスティック」がオープンしてから数日後、ピーターが手掛けた映画が上映された事でピーターの記憶がいっきに戻り、その瞬間ハリーが倒れてしまいました。
ピーターは記憶が戻っていましたが、ハリーのために最後までルークを演じる事にして語りかけ、その後ハリーは亡くなってしまいました。そしてハリーの葬式を終えたピーターは、記憶がすべて戻った事と自分がルークでは無い事をアデルに打ち明けました。しかしアデルはどうやらずいぶんと前からピーターがルークでは無い事に気がついていたようでした。そんな中、ピーターの元に聴聞会の召喚状を持ったFBIがやってきました。
FBIがピーターの元にやって来たことで、ローソンの町の人々はピーターがルークでは無かったのだと気がつきます。そしてピーターは映画館「マジェスティック」の営業を受付の男性に任せ、聴聞会へと向かう事にします。
映画マジェスティックのラストネタバレ
ラストネタバレ:訴え
翌朝になり、アデルの父であるスタントンからルークの手紙とアデルによる合衆国憲法受け取ったピーターは、列車の中で読みながらルークとアデルの事を考えていました。ローソンの町の人々は聴聞会のピーターを見るためにみんなでテレビをつけます。そして遂に聴聞会が始まり、ピーターは声明文を読む時にルークについてを話しました。ピーターは英雄であるルークのように勇気を持って戦う事を決意したのです。
そしてピーターはアデルが託してくれた合衆国憲法を駆使し、ルークの勲章を見せながら必死に議長に訴えました。傍聴人達はピーターの言葉に感銘を受け、大きな拍手が巻き起こります。そしてピーターは共産主義だと思われた原因となった戦災地救済部に入ったのは好きな女性と一緒にいたかったからだと主張します。すると、なんとその女性がピーターを共産党だと言った張本人だという事が判明しました。
ラストネタバレ:結婚
ピーターは騙されたのだという事が分かり、共産党ではないという事が認められたため、ハリウッドで映画の脚本家に戻れることになりました。しかし、ピーターはアデルのいるローソンの町へ戻る事にし、ハリーの残した映画館「マジェスティック」を継ぐ事に決めます。そして町の人々に歓迎されたピーターはしばらくして、アデルとの結婚式を開きました。以上が映画「マジェスティック」のラストまでネタバレしたあらすじになります。
映画マジェスティックの登場人物・キャスト
ピーター・アプルトン/ジム・キャリー
ピーター・アプルトンは映画「マジェスティック」の主人公で、映画の脚本家としてA級映画を手掛けたいという夢を持って人生を歩んでいましたが、共産主義者の疑いをかけられてしまったために人生が一変してしまいます。しかし記憶を失ってルークとしての人生を与えられ、映画館「マジェスティック」で働くようになり、最終的には勇気を持って聴聞会で訴えた事により、愛するアデルと結婚式を挙げるというラストとなっていました。
出典: https://ciatr.jp
そんなピーターを演じているキャストはジム・キャリーです。カナダ出身で1962年1月17日生まれの2019年現在57歳で、少年時代からコメディアンになるという夢を持ち、15歳になると地元のクラブでコメディを披露するようになり、19歳でアメリカへと渡ってからは多くのコメディ番組に出演するようになっていきました。その後1983年に映画「ラバーフェイス」に出演した事で映画俳優としてデビューを果たします。
ジム・キャリーの演技は派手なリアクションで笑いを誘うという事で人気になり、1994年公開の初の主演映画「エース・ベンチュラ」が大ヒットを記録しました。同年にはジム・キャリーの代表作と呼ばれるようになる映画「マスク」に出演し、こちらも大ヒットとなった事で、実力派コメディ映画俳優としてジム・キャリーの名前が瞬く間に世間に広がっていきました。
ジム・キャリーは2000年代に入ると、今回紹介している映画「マジェスティック」や2004年公開の映画「エターナル・サンシャイン」など、コメディ映画以外の映画作品にも出演するようになっていき、演技の幅を広げていきました。そんなジム・キャリーは現在も俳優として積極的に活動しており、近年では2016年公開の映画「マッドタウン」や、2017年公開の映画「ジム&アンディ」などに出演しています。
ハリー・トリンブル/マーティン・ランドー
映画「マジェスティック」に登場するハリー・トリンブルは、あらすじで前述しましたが、記憶を無くしたピーターを息子のルークだと思い込んだ事で一緒に映画館「マジェスティック」を営業していくようになり、余生に華が咲いた事で幸せそうにしていました。最終的には映画館でピーターが脚本を務めた映画を観た後に倒れ、ピーターに看取られながら亡くなるというラストとなっていました。
そんなハリーを演じているキャストはマーティン・ランドーです。アメリカ合衆国出身で1928年6月20日生まれで、2017年7月15日に合併症のため89歳で亡くなりました。1955年から役者としての活動を始め、1966年から放送のドラマ「スパイ大作戦」のローラン・ハンド役は彼を代表する役となりました。その後は1996年公開の映画「ピノキオ」や1999年公開の映画「スリーピー・ホロウ」などの話題作に出演していきました。
アデル・スタントン/ローリー・ホールデン
アデル・スタントンは映画「マジェスティック」のヒロインで、あらすじで前述しましたが、ルークの恋人であったためピーターと関わっていき、ピーターがルークではないと気付きながらも彼に惹かれるようになっていきます。最終的にはピーターの事を本気で愛するようになったため、ローソンの町に戻って来て映画館「マジェスティック」で働くようになったピーターと結婚するというラストとなっていました。
そんなアデルを演じているキャストはローリー・ホールデンです。アメリカ合衆国出身で1969年12月17日生まれの2019年現在49歳で、1986年に映画監督である義理の父親・マイケル・アンダーソンの映画作品「セパレート・バケーション」に出演した事で映画デビューを果たしました。以降は映画・ドラマ問わずに様々な作品に出演していき、代表作に映画「ファンタスティック・フォー」や映画「サイレント・ヒル」などがあります。
2014年には映画「帰ってきたMr.ダマー」などの話題映画作品に出演していきましたが、近年では映画よりもドラマに力を入れているようで、2015年放送のドラマ「シカゴ・ファイアー」や2017年放送のドラマ「ジ・アメリカンズ」などに出演していました。
映画マジェスティックに関する感想や評価は?
マジェスティックは感動的な映画という感想
映画『マジェスティック』 ★★★3.7点。 ジムキャリー。。 素晴らしい 笑えるとこが一切ない 魅力的でした 感動した https://t.co/2ElN0zOjAE #Filmarks #映画 #マジェスティック
— 平良良樹 (@yoshikitaira) January 30, 2016
映画「マジェスティック」は感動的な魅力あふれる作品だという視聴者の感想があります。コメディ映画で知られるジム・キャリーですが、映画「マジェスティック」はあらすじでネタバレしてきたように笑いどころの無いロマンス作品で笑顔になれる感動的なラストとなっています。そのため、ギャップが受けた事によってコメディ映画では無いジム・キャリーの方が素敵だという感想も少なくありませんでした。
映画マジェスティックのジム・キャリーがかっこいいという感想
映画『マジェスティック』★★★★4.0点。 初めての真面目なジムキャリー格好良かった
— 5884 (@cb5884) December 13, 2016
いい大団円だった https://t.co/rtL4xNJvWH #Filmarks #映画 #マジェスティック
映画「マジェスティック」で真面目な青年・ピーターを演じているジム・キャリーがかっこいいという感想があります。ジム・キャリーは当時コメディ映画俳優として人気を伸ばし続けていましたが、イケメン俳優の代表でもあったため、「男前な上に演技が面白い」というファンの感想を多く得ていました。顔芸喜劇役者という感想をもってジム・キャリーを嫌う視聴者もいたようですが、それでも人気の方が高かったようです。
映画マジェスティックのネタバレまとめ
映画「マジェスティック」のあらすじをネタバレを含みながらラストまでまとめ、実際に映画を観た視聴者による感想も紹介してきましたが、ジム・キャリーをはじめとする実力派キャストによって感動的なロマンス映画に仕上がっている事が分かります。今回の視聴者の感想も紹介したラストまでのあらすじ記事を読んだ後にもう1度、映画「マジェスティック」を観てみるというのはいかがでしょうか?