ラプラスの魔女の評価と感想は?結末やトリックについてもネタバレ解説

ラプラスの魔女とは、東野圭吾によって描き下ろされた長編小説となっています。2015年からKADOKAWA文庫から単行本で出版されました。このラプラスの魔女は東野圭吾の作家デビュー30周年作品となっており、これまでの東野圭吾の作品とは一風変わった内容となっていると東野圭吾自身が語っており評価も変わっています。今回はそんなラプラスの魔女のあらすじや結末をネタバレを交え、どのような評価や感想を付けられたのかなどをまとめていきます。

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目次

  1. ラプラスの魔女の評価や感想を徹底調査!
  2. ラプラスの魔女とは?
  3. ラプラスの魔女のあらすじをネタバレ!
  4. ラプラスの魔女の結末は?
  5. ラプラスの魔女の評価や感想を紹介!
  6. ラプラスの魔女のトリックについてネタバレ解説!
  7. ラプラスの魔女のキャストを紹介!
  8. ラプラスの魔女の評価や感想まとめ!

ラプラスの魔女の評価や感想を徹底調査!

ラプラスの魔女が発売されてからわずか1ヶ月で約28万部を超える記録した大ヒット作品となりました。さらに、2018年には映画化もされており主演を櫻井翔が務め話題になりました。さらには、広瀬すずや福士蒼汰なども出演し人気を博しました。東野圭吾の作家としてのデビューが30周年を迎えた記念作品となっているラプラスの魔女。東野圭吾もこれまで描いてきた作品とは一風変わっていると評価を受ける作品と言われています。

東野のコメントでも「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。」と残すほど変わった作品となっています。不可能にも思えていた硫化水素での連続殺人が起きてしまい、その事件で様々な人物が関わっていくサスペンスとミステリーが合わさったラプラスの魔女。今回はそんなラプラスの魔女を実際に読んだ人の感想や評価、どのようなあらすじなのかをネタバレを交えてまとめていきます。

映画『ラプラスの魔女』公式サイト

ラプラスの魔女とは?

ラプラスの魔女は2018年の5月に実写映画化となり、大ヒットを呼びました。主演を人気アイドルユニット「嵐」の櫻井翔が務めました。さらには、広瀬すずや福士蒼汰、志田未来と言った人気俳優が集まり物語が展開していくため見どころが満載となっています。さらに、脚本を「半沢直樹」や「陸王」など、数多の人気ドラマを手掛けてきた八津弘幸、監督を鬼才と呼ばれる三池崇史が担当し東野圭吾と共に実現しました。

ラプラスの魔女のあらすじをネタバレ!

ここからはラプラスの魔女のあらすじの結末などをネタバレを交えてまとめていきます。物語の始まりは羽原円華についてのあらすじのネタバレとなります。円華の父親は医者をしており、仕事の都合がつかなかったため円華は母と2人で北海道にある祖父母の家に帰省していました。祖父の迎えに自転車を使って2人は出かけましたが、突如悪天候になりに避難した倉庫で気が付くと壁も天井もなくなっていたのです。

そんな不可解なことが起きた数年後に武尾徹、彼は元警官であり現在は警備保障会社の契約が切れてしまった施設「独立行政法人・数理学研究所」からとある人物の護衛をしてくれないかと依頼されます。ネタバレになりますが、その人物が羽原円華です。円華の能力は絶対秘密であり徹に「円華自身のことは何も聞かない、興味を持たない」という条件を課せられ護衛することに。怪しむ徹ですが、外へ出るだけで護衛が必要な円華。

円華は友達もいなく、出会う人も円華の祖母に会うだけで関わる人が少ないのです。そんな円華を徹は悲しいとだけ思っていましたが付き合ううちに不可解なことに気づきます。それは、もあらゆる物事を先読みしてるかのような行動をしていたのです。未来予知にも似たその姿を見た徹は、円華という人物を少しずつ理解していきます。そんなある日、円華は護衛なしで1人で外出したいと言いますが断れてしまいます。

その次の日、寒いから弓子の家に行くと言い徹を護衛に付け外出します。大雪が降り、徹が運転する車の前が事故を起こすのです。そのことを知っていた円華は徹に短く「さよなら」とだけ告げ車から飛び出します。徹も後を追いすぐに車から出て追おうとしましたが雪の所為で見失ってしまいます。円華は事前に脱出する計画を立てていたのです。円華は「一人で行かなきゃ行けないところがある」と言い残し行方をくらましました。

硫化水素による殺人?

2つの温泉地で硫化水素が原因の殺人事件が起きてしまいます。1件はD県で起きており、被害者は有名な映像プロデューサーであり莫大な資金を持つ資産家の水城義郎が火山ガスによる中毒死します。そのことを義郎の妻である千佐都から連絡を受けた赤熊温泉は「登山道は入り組んでいたり、分岐していたりはせずに一本道なはずなのに、何故獣道に入っていったのか」と不思議がっていました。そして、別の県でも起きていたのです。

L県でも同様に、売れない役者の那須野五郎が義郎と同じ様な事件に見舞われ遊歩道で亡くなっているのが発見されます。タクシー運転手によると、その遊歩道は温泉に向かう近道ではありますが、雪が積もる今の時期は地元の人間しか使わないのではと言われていたのです。さらに五郎は遊歩道までわざわざ車を使って来ていたと言われています。火山ガスについても致死濃度に達することはあり得ないと言われており不可解と考えられます。

青江修介登場

中岡と呼ばれる刑事は義郎の母親から手紙を貰っていました。「美人で男性を誑かす妖怪のようなものを感じ、そのものは間違いなく財産を狙ったものであり近いうちに息子は破滅するはず」という手紙であり、その直後に義郎が亡くなったのです。中岡は義郎の母・ミヨシの元を訪れますが精神的に病んでしまったミヨシは自ら命を絶ってしまっていたのです。義郎の妻である千佐都もその場におり、無実の者ではないと直感します。

2つの事件は自殺でも事故でもないと考えた中岡刑事は以前にも協力してもらっていた地球科学を専門としている主人公、青江修介に再度協力を申し出ます。修介は早速調査を開始しますが直後に2つの事件現場で円華ががいるのを発見したのです。円華は人探しをしている最中であり、若い男性を探していたのです。それを聞いた修介は、硫化水素と関係があるのかと聞きますが答えずに遊歩道に入っていこうとしていたので呼び止めます。

修介は何故温泉街から反対側に当たる遊歩道から入ったのかが分からず考えていると円華が「夏場では、地面の熱の所為で上昇気流によって拡散しただろうと考えられるが、硫化水素は空気より重くなっているにも関わらず、流れてきたガスは上から来ている。だから今の季節でなければ出来ない」と断言します。修介は一瞬円華が何を言っているのかを理解するのに時間がかかりましたが、納得が行きましたが円華の正体が気になり始めます。

円華と円華の探している男性は何者なのか、果たしてこの2つの事件に円華達は関係しているのかなどの考えが修介の頭の仲を過ります。修介は被害者の共通事項に目を付けましたが、2つの事件では映像関係者ということしかなく手詰まりかと思われていましたが、ネットで情報を調べると直接的な接点は見つけられませんでしたが映画監督として活躍している甘粕才生につながりを見出したのです。さらに才生にも接点があったのです。

硫化水素と人々

才生は10年前に自宅で起きてしまった硫化水素事故で家族を失っていたのです。それが心の傷となり、事故が起きてから映画を1本も撮っていませんでした。修介は才生が書いたブログを調べてみると、娘の萌絵が自殺を図り、その巻き添えとして母親の由佳子と弟の謙人も巻き込まれましたが奇跡的に謙人だけが脳神経細胞再生の第一人者と言われている羽原全太郎の手術を受けており、奇跡的に回復したと記述されていました。

ネタバレですが、この医者である羽原全太郎とは円華の父親なのです、修介は円華が探しているのはもしかして謙人なのではと考えます。果たして、ラプラスの魔女はどんな結末を迎えるのでしょうか。謙人も現在行方不明であり才生は「今の謙人は本当の息子ではない」と言い切っているのです。さらに、2つの事件現場に必ずいる円華は千佐都の共犯者ではないのかと中岡刑事は疑い、さらに調べを進めるとブログの不審点を発見します。

円華の真の目的は?

中岡刑事は調べていく内にブログの内容と聞き込みで聞いた家族との関係が違うことが明らかになったのです。ブログでの甘粕家は仲睦まじいような感じで書かれていましたが、周りの住民に聞いてみると関係はかなり冷え切っていたと言われていたのです。甘粕の子供達は父親のことが嫌いだとも分かっており才生自身も家族のことを物としか見ていなかったことが発覚します。一方、修介は全太郎と接触することが出来ました。

修介は全太郎に謙人のことを聞くと、奇跡の裏側を聞き出すことに成功します。ネタバレしますと、謙人は手術と同時に五感で手に入る情報を即時に解析、未来に投影することができる特殊能力を手に入れたのです。その事を聞いた修介は、円華の異様さにも気づき円華にも同じような手術を行ったことを察したのです。全太郎はこれは謙人による復讐だろうと語ったのです。この事件の結末が見えてきた修介は円華と謙人を追います。

ラプラスの魔女とは

当時の円華は父親が画期的な手術を成功させたにも関わらず興味や関心などは微塵もありませんでした。しかし、全太郎が忘れていった携帯電話を届けに行った際に何も知らない謙人が実験の対象になると聞いてしまいます。ネタバレですが、その実験を買って出たのが円華だったのです。謙人は実験が保留になり、読んだ人も円華についての感想が多く残されています。この手術は数学者としての有名な教授ラプラスから取られています。

タイトルにもなっており、そのタイトルの意味をようやく理解できたと感想があり、それは「この世に存在する全ての原子の現在位置と運動量を把握する知性が存在するならば物理学を用いることによって時間的変化を計算でき未来の予知ができる」というものでした。その仮説を全太郎がかいつまんで、この計画を「ラプラス計画」と名付けたのです。円華は手術を受け能力を得たうえで、施設にいる謙人と一緒にいることにしたのです。

場面は変わりラプラスの魔女は謙人のネタバレになっていき、結末へと向かっていきます。果たして、謙人の復讐が結末となるのでしょうか、ここからがラプラスの魔女の見どころと評価する方や感想も多いです。謙人は偶然に見せかけ能力を使って、千佐都と接触を図ります。千佐都が運転する車に偶然新聞紙が飛んできて視界不良、その瞬間を見計らってわざと轢かれるのです。謙人は木村という偽名を名乗り千佐都と関係を持ちます。

ここで謙人のネタバレですが、千佐都を利用して殺人の片棒を担がせていたのです。まずは才生の周りからという考えだったのです。幼い頃から貧乏で厳しい生活を強いられてきた千佐都は義郎の財産が目当てで近づいていたのです。その目的を利用できると考えた謙人は千佐都を利用したのです。義郎に対して「散歩と称して温泉の危険地帯に足を向けさせれば千佐都の願いは叶う、叶ったら今度は僕に協力してほしい」と謙人は言います。

義郎の結末は死亡。謙人の言われた通りにした千佐都は恐ろしく感じていたのです。義郎の葬儀が終わり次第、那須野五郎を誘い出してほしいと頼む謙人。言われた通り、撮影と称して五郎を苫手温泉に呼び出し案内するよう頼んだのです。あらすじでネタバレした通り、吾郎の結末も死亡、謙人を恐れるようになった千佐都「悪魔と契約してしまった」と思い、次の手伝いで最後にしようと決めた千佐都。義郎の携帯で才生に連絡します。

場面は変わり円華に焦点が当たります。円華は謙人から「姉は自殺ではなく才生によって殺された」と聞いていました。犯人の姿や名前などは教えてもらえませんでしたが、面会をしたのは才生しかいなかったため円華は推測から結末にたどり着いたのです。そして、円華は復讐を終えた謙人が何をするのかを考え、至った答えが「自殺」だったために探さなければいけなかったのです。才生の生い立ちや性格などを調べ上げ、謙人を探します。

円華は2つの温泉地にいた理由がこの謙人の証拠を掴むためだったのです。千佐都に狙いをつけたのも謙人と接触したことを知るためだったのです。武尾と修介の協力もあり、千佐都と才生が接触したことを掴み2人は映画ロケで使う廃墟ビルに向かったのです。車を追い修介たちも後から付き、車から降りると円華は空の様子がおかしいことに気づき、謙人が狙う結末は復讐を終えた後、ダウンバーストを使い自身も消すつもりだったのです。

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ラプラスの魔女の結末は?

ここからはラプラスの魔女の結末のあらすじをネタバレしていきます。何故謙人は才生に復讐しようとしているのかを修介と円華は考えます。視聴者の感想も結末についての考察なども見受けられました。才生はかなりの完璧主義者であり、父性欠落症と考えられ自身の息子や妻を失敗作と考え消そうとし、なかったことにしようとしていました。さらに、姉を自殺に見せかけ殺そうとし映画の題材として使おうとしていたのです。

その話を聞き、乗ってしまった義郎は売れずに困っている役者の五郎を使って才生の身代わりを立てたのです。これによって才生のアリバイを人為的に作ったのです。才生の目的は家族全員の抹殺でしたが奇跡的に生き残った謙人だけは殺さずに放置することにしたのです。何故残したのか、その方がよりストーリーに悲惨さが増し、見ごたえのある物語になると踏んでのことでした。そんな考えをしていた結果、憎しみを買ったのです。

謙人は才生と義郎の電話を聞き、犯人が父親であると分かった上で記憶喪失のフリを続けてきました。しかし、才生の居場所が分からないためにまずはその居場所を見つけることから始めたのです。そして、義郎の妻である千佐都に近づいたのです。案の定、千佐都を使い才生自身をおびき出すことに成功したのです。そして、建物内で激しい爆発が起こり円華達が外に出て向かうと建物は瓦礫の山と化していました。円華は謙人を探します。

謙人も怪我を負い、才生も生きてはいましたが下半身が瓦礫に埋もれ動けない状態にありました。謙人もこれはチャンスと考え、止めを刺そうとしますが円華がそれを必死に止めたのです。「今日であなたの復讐は終わった、これからは復讐以外で生き甲斐を見つけて。」と語りかけたのです。謙人自身もそれを実感し最後に才生に「バカな映画を作らせないために、お守りとして持っておく」とボイスレコーダー片手にその場を去りました。

謙人は自身の咲が見えているため円華は何かを考えていると感じ見送ることに。千佐都自身も瓦礫に巻き込まれましたが、謙人もそのことを考えており傷もそこまで負いませんでした。円華は千佐都に「謙人のおかげで億万長者になれたんだから、そんなかすり傷くらいすぐ治せるだろう」と嫌味を残して前から立ち去りました。謙人のことを知り、己の醜さを悟った才生は運ばれた病院先で自ら命を絶ち、結末を迎えました。

ラプラスの魔女の最後の結末は、謙人の人とは違う特殊の能力を持っているため、国家の財産として警視庁により起きた事件はもみ消されました。2つの温泉街で起きた殺人事件はいたずらという形で決着したのです。修介は有名な温泉街でそのような事件が起きてしまったため、客足が減ることを危惧して悪戯として片づけられるなら立ち入り禁止は解除していいのではと追及し、温泉街を救ったと感想が残る程度の活躍をしました。

ラプラスの魔女

先が読める能力は、すなわち自身が向かう先や周りがどういう結末を迎えるのかなどが分かってしまうのです。今を生きる社会がどうなってしまうのか、人々の未来は明るいのか、それを先に知ってしまった円華。どう努力しても行きつく未来が決まっている中で生きていることを知った全太郎は実の娘に何てことをしてしまったと後から後悔をしましたが、武尾にこの世界はどうなると聞かれ「知らないほうが幸せよ」と答え終わります。

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ラプラスの魔女の評価や感想を紹介!

愛憎ミステリーと言われ、未来が見えるようになった人はどうなってしまうのかなどが見どころとなっているラプラスの魔女。原作と映画で共に注目が集まっていましたが、ラプラスの魔女を見た人の評価や感想はどうなっているのでしょうか?見ごたえや注目するべき点などの評価を重点的にまとめていきます。このラプラスの魔女では、硫化水素を基に「ありえない犯罪」が起こった上で犯人を捜すことに重きが置かれているラプラスの魔女。

今回の主人公である青江修介に魅力がイマイチという評価や感想が多く目立ちました。修介は特にこれと言った魅力や見どころが少なく、修介を演じる櫻井翔についての感想はありましたが修介についての感想はネガティブなものが目立ちました。円華や謙人のように特殊な能力もなければ、進んで事件に関われる立場でなくあくまで教授としての立場で関わっていくため登場回数も少ないのです。ありえないが題材ですが修介は普遍です。

さらに、このラプラスの魔女は未来視に似ている力を持っている登場人物が出てくるため、推理ものとして見るには評価できないという感想が多く見受けられました。見どころはやはりラストの結末と今後に続くのではという終わり方をしているという点です。謙人は復讐を終えた後どうなったのか、生きる目的は見つかったのかなど気になるという感想や円華が作品の結末で残したセリフなどにも評価や感想が残されています。

このラプラスの魔女を見るうえで、映画よりは原作を読んだほうが楽しめるという評価が見受けられました。監督の演出の問題という評価と言われ、中盤からラストの結末に向かっていく内に見どころが薄くなっていき眠気を誘う作品となっていたと辛口な評価を残す方もいます。原作ではラプラスの魔女に引き込まれていき、現実ではあり得ないからこそサスペンスと掛け合わせることによってリアリティが増すと原作での感想があります。

ラプラスの魔女のトリックについてネタバレ解説!

このラプラスの魔女は曲がりなりにもサスペンス小説という位置づけになっています。そして、サスペンスとなれば犯人が仕組んだトリックが存在するのもまた事実です。ラプラスの魔女で使われたトリックは誰にもまねができない能力を使ったトリックで次々と殺人を行っていくのです。そのため、読者にも視聴者にも絶対に分からないようなトリックだったのです。何故、円華は殺人が起こる日にちや場所が分かったのかも能力の所為です。

円華が何故事件が起こるのを知っているかは全太郎の「ラプラス計画」によって得られた特殊能力を使ったために円華には知りえたのです。現実で起こる普通の人では決して行うことができない硫化水素を使った殺人。犯人である謙人もまた「ラプラス計画」の実験台として能力を植え付けられていたため犯行に及んだのでしょう。円華と謙人しか分からない殺人のトリック、止められるのは円華しかおらず、誰も入り込めないのです。

監督のコメントにもある「東野圭吾というジャンルを守りつつ、その片方をぶっ壊す」とあり、通常のトリックとは全く様相が違っておりいつも通りに東野圭吾が書いたこの「ラプラスの魔女」を読もうとすると違和感に気づくと言われています。まず第一にラプラスの魔女というタイトルだけで見ると主人公は青江修介ではなく羽原円華なのでは?と疑問に思う方も多々いると言われていますが物語の要所要所で違うというのが分かります。

円華が硫化水素で起きた事件現場で特殊な力を持ったことを証明するために用いたドライアイスを使った状況説明の場面、その実験を行ったことによって修介に特殊な力を持っていることを証明し、さらには事件のトリックの鍵を修介に導くというものでした。確かに、円華によって事件は解決に導かれたのも事実ですが事件全体の仕組みや硫化水素を使った犯罪について詳しいのは修介だったため、2人の力で解決されたことが分かります。

いち早く円華の力に気づき、信じることによって事件の真相が薄らと見えてきた修介。才生のブログにたどり着き、刑事から依頼が回ってくるほどの実績を持っているのも事実です。洞察力や自身の直感、さらには他人が考えていることが把握できていることから円華のことも信じられたのでしょう。過去にも硫化水素絡みの事件を解いたことも作中で言われており、地球科学専門だけではない何かを持っているのではと考察されています。

そして、ラプラスの魔女で一番の重要人物、キーマンとまで言われている甘粕謙人。家族を切り捨て、自身の手で姉と母親を死に追いやった父親が許せず、ネタバレになりますが自身が持っている特異な力で常人には絶対不可能と言われていた硫化水素でのトリックを使い才生を追い詰めていきます。サスペンスを司っているのは間違いなくこの謙人であり、復讐をする謙人も主人公になりうるのでは?と見た人の感想にもありました。

ラプラスの魔女のキャストを紹介!

ここでラプラスの魔女の本編のあらすじをまとめる前に登場するキャラクターとそれを演じた俳優たちを紹介していきます。主人公の青江修介は、地球科学専門の大学教授をしており温泉の街で発生してしまった硫化水素中毒死の真相に迫っていく内に事件そのものに巻き込まれてしまいます。この修介は好奇心と責任感が強く、市役所の役員から硫化水素関係の依頼を修介の元に送られ中毒死の謎を解明する事になったのです。

事件に関わっていく内に読者と同じ目線をする人物であり、主人公らしいと言われています。そんな修介を演じたのが人気アイドルユニット「嵐」のメンバーである櫻井翔です。1982年に誕生し、13歳で自らジャニーズに応募し「ジャニーズJr」として活動を始めます。しかし、アイドル活動よりも学業を何よりも優先していたため、かなりのハードワークを強いられたと言われています。自身が応募したため両立を徹底していました。

そして、1999年に嵐のメンバーとなって初めてのCD「A・RA・SHI」でアイドルデビューを果たし、2003年にはテレビドラマ「よい子の味方 〜新米保育士物語〜」で連続テレビドラマの初主演を務めたのです。その後も舞台への出演やソロ・コンサートと言った俳優とアイドル活動を両立させ、幅広く活躍していきます。2006年にはニュース番組「ZERO」のニュースキャスターを担当し、知名度を一気に上げ人気も高めていきます。

謎の少女

事件が発生した場所に必ず現れ何かを調べ続けている、謎に満ちた少女の羽原円華。円華は不思議な力を持っており、直前に起きようとしている現象を事前に言い当てるという未来予知にも近い力を持っており、あることがきっかけで突然修介に協力を頼むのです。そんな難しい役を演じたのが人気女優である広瀬すずです。姉の広瀬アリスが専属モデルとして活躍している事務所から妹の広瀬すずにも声がかかり芸能界入りを果たします。

「Seventeen」所属となった広瀬すずは2012年に開催された専属モデルオーディションの「ミスセブンティーン2012」に出場し見事グランプリを勝ち取ります。グランプリ受賞をきっかけに「seventeen」専属モデルとして芸能界デビューを果たしました。同じ年には「天才!志村どうぶつ園」でテレビ初出演をし、知名度を広げていきます。その後もCMやドラマ、映画にファッションモデルと幅広く活躍していき人気度も高まります。

記憶のない少年?

数年前に起きた、硫化水素連続殺人事件によって母と妹を同時に失い、何とかその事件から逃げ伸びた少年、甘粕謙人。発見当時は昏睡状態で長い間眠ったままでしたが、奇跡的に意識を取り戻し回復した謙人はそのまま行方をくらませてしまいます。急に消えてしまった謙人、彼は何故消えてしまったのでしょうか?目的などが明かされておず、謎に包まれています。そんな役を演じたのがイケメン俳優とファンも多い福士蒼汰です。

福士蒼汰は、友達と渋谷に行った際に撮られた写真が偶然雑誌に載り、2010年に雑誌を見た研音グループの担当者から直接スカウトをされ芸能界入りをします。そして、2011年にはテレビドラマ「美咲ナンバーワン!!」で俳優としてデビューを果たし活躍していきます。さらに、「仮面ライダーフォーゼ」の主人公である如月弦太朗役を演じテレビドラマの主演も勝ち取り知名度を広げていきます。その後も様々な方面で活躍します。

修介の助手

青江修介の助手として登場する奥西哲子。彼女は修介の助手を務めながらもかなりキツい対応をします。しかし、それは硫化水素の捜査にのめり込んでいく修介の身を案じてのことなのです。すれ違いも多いですが根は心配しているため協力することもしばしば。気難しい役を演じた志田未来。テレビドラマ「女王の教室」で記憶に残る演技をし、知名度や人気度を高めていきます。そして、声優などにも挑戦するなど活躍していきます。

ラプラスの魔女の評価や感想まとめ!

ここまでラプラスの魔女のあらすじや感想、評価などをネタバレを交えてまとめてきました。映画ラプラスの魔女のあらすじは、原作である小説版ラプラスの魔女と同じ物語なためネタバレも、余計な脚色は無しで楽しめると言われていますが、演出などは監督で決まると言われているほど大事な部分となっています。今回は、半沢直樹などを手掛けた監督が担当していますので、構成や演出に関しては評価が高いです。

超能力とサスペンスの融合ともあって、このラプラスの魔女の作者である東野圭吾自身も今まで描いてきた小説とは異なっていると言われているほどの作品に仕上がっています。普通の人間ではたどり着けない未来視にも似たラプラス。その力を悪に使うのか正しく使うのか、復讐とは何なのかネタバレでも書ききれない内容のラプラスの魔女。あらすじのネタバレを簡単に読んでもらい、気になった方はぜひ見てみてください。

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