嘘を愛する女は実話・実際の事件?原作本の結末と内容を徹底検証

嘘を愛する女は実際の事件を元にした映画だった?長年一緒に暮らした恋人が実は嘘の身元情報を語っていたという驚きの内容が楽しめる嘘を愛する女ですが、これは実話を元にした作品だったという事が明らかになっています。映画版「嘘を愛する女」に沿って作られた原作となる小説作品も実際の事件を元にして作られていました。嘘を愛する女の元ネタになった実話の事件とはどんな内容だったのか?嘘を愛する女の原作や映画版の元になった実話やあらすじ内容についてネタバレで徹底解説していきます!

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目次

  1. 嘘を愛する女は実話が元ネタ?実際の事件や原作本の結末をネタバレ!
  2. 嘘を愛する女のメインキャストを紹介!
  3. 嘘を愛する女の映画のあらすじ内容をネタバレ!
  4. 嘘を愛する女の原作本の内容と結末をネタバレ!
  5. 嘘を愛する女は実話が元ネタ?実際の事件の内容を徹底調査!
  6. 嘘を愛する女の映画を見た人の感想を紹介!
  7. 嘘を愛する女は実際の事件を基にした実話だった!

嘘を愛する女は実話が元ネタ?実際の事件や原作本の結末をネタバレ!

実際の事件を元にして作られた映画に「嘘を愛する女」という作品があります。フィクションの映画が多い中で、実話をもとにした、かつ衝撃的な結末を迎える「嘘を愛する女」の内容は一見の価値があります。嘘を愛する女のキャッチフレーズに「あなたは、誰?」、「愛さえも嘘ですか?」というものがありますが、この言葉の裏にはどのような実話が隠されていたのでしょうか?

また嘘を愛する女には映画版と並行して原作小説となる作品も作られていました。映画も原作小説も共に実話をもとにした嘘を愛する女の内容や結末はどうなっていくのか気になる方も多いことでしょう。ここでは「嘘を愛する女」の元ネタとなった実際の事件や実話について迫っていきます。

また嘘を愛する女の原作小説の結末や内容についても徹底解説していきます。嘘を愛する女の裏にある実際の事件に興味のある方はどうぞ最後までご覧ください!

映画『嘘を愛する女』公式サイト

嘘を愛する女のメインキャストを紹介!

ここでは実際の事件を元にした映画「嘘を愛する女」のメインキャストや監督について解説していきます。嘘を愛する女のメインキャストとなる二人は、以前共演していた有名な作品もありました。

長澤まさみ/川原由加利役

実話をもとにした映画「嘘を愛する女」で主人公の川原由加利役にキャストされているのが長澤まさみさんです。由香利の恋人役で桔平を演じる高橋一生さんと長澤まさみさんは、2004年の映画「世界の中心で愛を叫ぶ」で共演をしている関係です。

セカチューこと「世界の中心で愛を叫ぶ」で長澤まさみさんは廣瀬亜紀を演じました。また高橋一生さんは宮藤官九朗さんがキャストされた大木龍之介が高校生の頃の役を演じていました。世界の中心で愛を叫ぶで二人が共演した時、長澤まさみさんは高橋さんの事を尊敬できる先輩という風に感じていたようです。

長澤まさみさんは、嘘を愛する女で高橋さんと恋人関係を演じることが出来るのでうれしいという感想を残しています。嘘を愛する女の主人公川原由加利は、恋人に長い間嘘をつかれ続けてきた人物です。女性として非常に仕事のできる由加利は公私共に幸せな生活を送っており、5年も一緒に同棲している恋人がいます。

しかし彼女が信じきっていた恋人の桔平は、驚きの過去を隠していた男だったのです。長澤まさみさんはドラマや映画でひっぱりだこの女優であり、また声優としても活動しています。

長澤まさみさんが過去にキャストされた作品としては実写版の「銀魂」や「散歩する侵略者」、「50年目のファーストキス」などの作品があります。また長澤さんが関わった声優の仕事には「SING/シング」、「君の名は。」などがあります。

高橋一生/小出桔平役

実話映画の嘘を愛する女で由香利の恋人役である小出桔平役にキャストされているのが高橋一生さんです。高橋さんは映画やドラマやCMの世界で活躍しており、今とても注目の集まっている俳優です。小出桔平は由香利と5年間も同棲しており、研究医をしている医者の人物です。

また桔平はキャリアウーマンの由加利をバックで支える家事担当でもあります。桔平はある時くも膜下出血で昏迷状態に入るのですが、これがキッカケで彼が隠していた嘘が判明していく内容となります。高橋一生さんは俳優としても数々の作品に出演してきており、2016年頃からは頻繁にメディアに登場する機会が増えています。高橋一生さんは特に女性からの熱い支持が集まっている俳優です。

吉田鋼太郎/海原匠役

実話をもとにした嘘を愛する女で、私立探偵として活躍する海原匠役にキャストされているのが吉田鋼太郎さんです。吉田さんは実力派の俳優と言われており、独特な個性を持つ役者です。そんな吉田さんは海原の事を人当たりはあまり良くないけど、どことなく人の気を引いてしまう私立探偵と捉えているようです。

海原は私立探偵をする以前は警察官として働いていました。コミュニケーション能力にやや難のある海原は周囲の人間関係で苦労しており、以前嫁との間で問題が発生して離婚をした経験もありました。海原は暴く必要のない妻の嘘を暴いてしまい、結果的に離婚することになった過去を持っているのです。

監督は元CMディレクターの中江和仁

映画「嘘を愛する女」を監督したのが中江和仁さんです。中江さんは1981年に滋賀県に誕生した映画監督でありCMディレクターです。中江さんはどちらかというと、映画以上にCMディレクターとして活躍してきた方で、これまでたくさんのCM制作に関わっています。

30秒くらいの短い時間の中で、コンパクトにまとめ上げるCM世界で活躍してきた中江さんが、どのような映画作品を生み出すのかと注目が集まっている監督でもあります。中江さんが関わってきた代表的なCMにはゆうちょ銀行の「郵貯通り一丁目の人々シリーズ」や「サントリーウーロン茶ご飯の幸福シリーズ」、NTTドコモの「はなして翻訳編」などがあります。大手企業のCM作りに多く関わってきた監督が中江さんなのです。

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嘘を愛する女の映画のあらすじ内容をネタバレ!

ここでは映画「嘘を愛する女」のあらすじ内容についてネタバレで解説していきます。嘘を愛する女の内容で特徴的なのは何といっても、実際の事件を元にした実話ベースの物語だという事です。実話にオリジナルの創作を加えて作られているのが嘘を愛する女の内容だと言えます。

由加利の恋人が実は嘘の素性を語っていた!

嘘を愛する女のあらすじで主人公の川原由加利は、食品メーカーの会社で働く女性です。仕事でバリバリの成果を出しており業界内でも注目されている由加利には、5年間同棲している恋人の小出桔平がいます。由加利は仕事も上手くいっており、私生活でも恋人に恵まれている幸福な日常を送っていました。そんな毎日を送る由加利のもとに、ある時驚きの展開がやってきます。

その日桔平の帰りを待つ由加利でしたが、いつまでたっても夫は仕事から帰ってきませんでした。由加利のもとに突然現れたのは警察です。警察は由加利に対して、桔平は素性の分からない不審な人物だと言ってきたのです。この日桔平はくも膜下出血に襲われて意識混迷で倒れてしまい、警察に見つけられて病院へ送られていました。

警察は桔平の持つ運転免許証や医者としての免許証など身分証明できるものを調べたのですが、これらはみんな偽物だという事が判明します。桔平がこれまで由加利に言ってきた仕事も名前も、身辺情報が全くの嘘であることが分かったのです。由加里はこれまでずっと素性の分からない謎の人物と生活していたことを知って、非常に驚きました。

桔平の書いた小説をもとに著者の故郷を推測する海原

実話をもとにした嘘を愛する女の内容で、夫に長いこと嘘をつかれ続けてきたことが判明した川原由加利は、驚きと悲しみで落ち込んでしまいました。そして桔平の本当の素性を突き止めたい由加利は、探偵の元へ行き調査を依頼します。この時由加利の担当になったのが私立探偵の海原匠とその助手であるキムでした。

こうして由加利は探偵と協力して、桔平の本当の姿を探し始めることになります。桔平の身辺調査をする中で、それまで知らなったキーワードや人物と出会う事にもなりました。まず由加利が出会ったのは、同じく小出桔平の事を慕う女性でした。彼女は桔平の事を「先生」と呼んでいる女子大学生の心葉で、ゴスロリ系のファッションに身を包む人物です。

由加利は桔平に関する情報を探していく中で時には辟易するとともに、彼と培ってきた生活や自分自身に対する動揺も隠せませんでした。そんな中、桔平が秘密に書いていたと思われる小説が発見されます。桔平の書いていた小説は700ページ以上の長編であり、この作品には今回の事件に繋がる意味深な秘密が隠されているようでした。

小説には作者の故郷を感じさせる内容や、幸福感一杯な家族の事が書かれていました。海原は桔平の書いた小説をもとに調査を進める中で、著者の故郷について大体の見当をつけます。桔平は瀬戸内海地方に生まれた可能性があることが分かったのです。

どうして桔平は由加利に嘘をつき続けてきたのか?なぜ桔平は身分証明書や名前を偽る必要があったのか?その裏には実話に基づくある物語が隠されていました。謎に包まれる桔平の本当の姿を求めて、由加利や海原達の捜索は続いていきます。

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嘘を愛する女の原作本の内容と結末をネタバレ!

ここでは実話をもとにした映画「嘘を愛する女」の原作やあらすじ内容の結末について解説していきます。映画「嘘を愛する女」は実際の事件に独自のあらすじ内容を加えて脚本が作られていました。嘘を愛する女の脚本を書いたのが中江監督と近藤希美さんというライターです。

原作をもとに映画がつくられる事が多い中で、嘘を愛する女はオリジナルで脚本が作られた作品だったのです。果たして嘘を愛する女の原作内容はどんなものなのでしょうか?

嘘を愛する女の原作本について

「嘘を愛する女」は映画のために練られた独自の脚本で作られていますが、原作と呼ばれる小説も存在します。まず映画版の嘘を愛する女があり、映画をもとに作られた小説が書かれて、映画の封切前に発売されました。この小説版が「嘘を愛する女」の原作だといえます。嘘を愛する女の原作小説を書いた作家が岡部えつさんです。

岡部えつさんといえば「残花繚乱」という作品がTBSでドラマ化されており、田中麗奈さんが主役を務める「美しき罠~残花繚乱」という作品が放送されています。小説の嘘を愛する女では、映画版では描き切れなかった登場人物の心理描写がより丁寧に書かれており、映画では描かれなかった秘密が判明するというネタバレもあります。

小説版の嘘を愛する女は映画版とは違う結末が用意されているので、同じ作品でも小説と映画で2度楽しめる作品となっています。

嘘を愛する女の原作を手掛けた岡部えつ

映画「嘘を愛する女」の原作を書いた作家の岡部えつさんは1964年12月に大阪府豊中市に生まれて、群馬県前橋市で育てられました。小説書きとしての岡部さんの経歴は、まず「きらら携帯メール小説」という作品で月間賞を取るところから始まりました。その後「てのひら怪談」に岡部さんの小説が掲載されることになります。

2008年になると岡部さんは「枯骨の恋」という作品で第3回「幽」怪談文学賞短編部門大賞を獲得しました。2009年には「枯骨の恋」というタイトルで短編集の小説が出版されて、岡部さんは小説家としてデビューすることになります。その後2014年7月にはTBSのゴールデン枠で岡部さんの「残花繚乱」が取り上げられて、ドラマとして放映されることになりました。

桔平が嘘をついていたことがバレる

ここでは嘘を愛する女の原作本の内容や結末をネタバレで解説していきます。原作は映画版と同じく桔平がくも膜下出血で意識混迷に陥り、これをきっかけに彼の嘘が次々に明かされていくことになります。この時、桔平の所持品はコインロッカーを開けるカギとサイフにみであることも分かりました。

病院に担ぎ込まれた桔平は早急に治療を始める必要がありましたが、その為には保証人を用意する必要があります。病院で治療を受けるための保証人として由加利に声がかかりましたが、彼女は桔平の保証人になることを断りました。仕方なく病院では桔平の素性が特定できないので、生活保護者として申請を出すことになります。

病院にいる桔平は意識はあるけど、身動きが全くできない状態で横になっています。桔平に関する事が嘘だと分かった由加利は、なぜ彼が嘘をつかねばならなったのか不思議でしょうがありませんでした。由加利はどうしても桔平の身元を突き止めたいと思い、私立探偵の海原匠に依頼をします。スイカの情報をたどっていくと、桔平はなぜか日常的に新宿に行っていたことも分かってきました。

桔平と由加利が回想シーンで出会う

原作版の嘘を愛する女で、由加利は桔平と出会った時の事を回想で思い出しました。二人が出会ったのは東日本大震災が起こった2011年3月11日。地震のショックで由加利はパニック障害になるのですが、そんな彼女を桔平は保護してくれました。また由加利は桔平からスニーカーを譲り受けています。嘘を愛する女の原作内容では次に、桔平の回想シーンが始まります。

桔平は福島の安宿で生活している時に東日本大震災に遭遇します。この震災で由加利のピンチを救った桔平は、名前を聞かれた時に「コイデ」という適当な名前を名乗りました。後に由加利と桔平は再度出会い、これをきっかけに付き合い始めることになりました。桔平は由加利と付き合う際、自分に関する嘘の情報を語ってずっと真実を隠し続けて行くことになります。

桔平の書いた小説が発見される

嘘を愛する女の原作内容で、桔平が持っていたコインロッカーのカギを調べると、月決めで借りられる貧祖なトランクルームのカギだと分かりました。このロッカーの中から桔平のノートパソコンとお金の入った袋が発見されます。

袋には万札の束が入っていて、約800万円ほどが入っていただろうことが判明します。しかし残り52万円にまでお金は減っており、このために桔平は経済的なピンチを向かえているようでした。キムは桔平のノートパソコンのパスワードをひも解くと、以前桔平が書いたと思われる長編小説を発見することになります。

小説には桔平の身内を感じさせるような文章が見つかり、とある幸福に暮らす一家の物語が書かれていました。小説を読んだ海原は自分の過去と重ねて意味深な事を言いました。「嘘には人を騙すものと、人を傷つけない為につく嘘とがある」という事を語ったのです。桔平の嘘を捜索していく中で、海原は自らも必要のない嘘を明らかにして苦悩した過去を思い出したのです。

海原が過去に結婚していた妻は浮気をしていました。海原は10年も前に妻がした浮気を発覚させて、これが原因となり離婚をした人物でした。海原の忠告に反発した由加利は探偵の力を借りるのをやめて、自分で桔平の秘密を探しに行くことになりました。

桔平の秘密を暴きに瀬戸内へ行く由加利

嘘を愛する女の原作で、由加利は桔平の素性を明かすヒントになる言葉を見つけていました。それは「たいたいを釣る」という言葉であり、広島に住む子供達の方言で「魚釣り」という意味がありました。「たいたいを釣る」という言葉から桔平の故郷を推測した由加利は、仕事まで休んで瀬戸内の灯台に向かいます。

由加利は単独での調査に限界を感じると、またも海原に探偵の依頼をしました。由加利と海原達は捜査を進める中でトシという人物が秘密を握るかもしれないと突き止め、造船所でトシを探し当てます。結局造船所のトシは探していた人物ではありませんでしたが、トシは頻繁に安田公平と間違われるという情報を得ることは出来ました。桔平の書いた小説を頼りに調査に当たる由加利は、灯台で宝箱を見つけ出します。

これは雄太という小説内に出てくる人物の宝箱で、中には子供が遊ぶロボットの玩具がありました。さらに由加利が発見したおもちゃは桔平が子供の時に地面に埋めておいたものであることが判明します。由加利は愛する人の幼い頃のおもちゃを探し当てたことで、嬉しさも感じていました。その頃、由加利と共に海原も桔平に関する重大な秘密を見つけていました。

原作の結末の内容をネタバレ

嘘を愛する女の原作本でついに桔平の本当の名前が明らかになります。小出桔平の本名は安田公平であり、彼の書いた小説の雄太に当たる人物でした。そして小説内の裕子は桔平の元妻である万里子であり、娘の晄(コウ)がいたことも判明しています。

万里子は桔平の子供を身ごもると、仕事を止めて主婦としての役目に集中するようになります。この頃桔平は医者の激務のために、万里子と一緒に子供の面倒を見てあげることが出来ませんでした。晄の世話はすべて万里子に押し付けて、仕事が終わると缶チューハイを飲んで帰ってくるような生活を桔平は送っていたのです。

その頃万里子は子守をしながらも桔平の帰りを待って、コミュニケーションをとる時間は確保していました。万里子は昔から冷たい性格をしており、友人でさえ彼女を「冷血」と称するほどでした。この冷たい万里子の性質と子守のストレスが重なって、ある日万里子の日常を変える事件が起こります。雄太がアリを足で踏み殺す場面を目撃した万里子は感情が激してしまい、ついに子供に対して恐ろしい行動に及びました。

娘を殺した万里子

嘘を愛する女の原作で、ある時桔平が仕事から帰ってくると、おびえている万里子を発見しました。風呂場の方へ行くと桔平は自分の子供である晄の遺体を見つけてしまいます。後日警察の調べが入ると、晄は万里子によって首を絞められて殺されたことが判明しました。

万里子は晄を殺害した後自分も自殺しようとしていましたが、恐怖に襲われてできなかったのです。こうして桔平の驚きをよそに万里子は警察に捕まってしまいます。万里子は子育てに追いまくられて精神的に病んでいたと弁護士は語り、裁判で万里子の罪状を小さくするために桔平にも力を貸してほしいと要求をします。

桔平の親は孫が殺されたことを恨んで万里子には最大級の罪を与えるべきだと主張しました。一方桔平は晄殺害事件の原因は、子育てで疲れ切る万里子の苦労に気づけなかった自分にあると考えていました。

やがて裁判で万里子の罪状を重くするために桔平は証人としてやってくるように迫られます。晄は母親に首を絞められていた時、遊んでくれているのかと勘違いしてほほ笑んでいたという事が分かりました。万里子は笑う娘を見ながらも首を絞めるのを止めず、最後には電気のコードを使って娘を殺害していたのです。

娘を殺さなければならなかったほど追い詰められていた万里子の苦悩を聞いてあげられるほど心に余裕のなかった自分に、桔平は心底後悔しました。

桔平は万里子に離婚届を出す

嘘を愛する女の原作で、桔平は万里子のために銀行口座内にあるお金の半分と生命保険を解約して出来たお金を渡してくれるよう親に連絡を入れました。さらに万里子との離婚届けも作り、送ってくれるよう親に頼んだ桔平は広島を出て上京することになります。

桔平にはなぜ万里子が子供を殺したのかが謎でしょうがありませんでした。理由として考えられたのが、晄の世話をすべて押し付けていた事、晄がお腹に宿ってからは恋愛相手として万里子を見ていなかった事などが考えられました。他にも万里子は育児で非常に疲れていたのに、その辛さをグチらせないような雰囲気を桔平が出していた事も原因だったのではと思い当たりました。

晄を殺した日にキッチンでおびえていた時も万里子は桔平を待っていたようで、夫にもっと自分の事を気にかけて欲しかったであろうことが分かってきました。その証拠に万里子は警察に捕まった後も桔平と会うことを望んでいると発言しています。

桔平が仕事の忙しさにかまけて子供の育児や、万里子の事を考えてあげられなかった事が事件の原因だと考察できます。万里子は逮捕された後、裁判の途中で自殺をすることになりました。

桔平と由加利の結末の内容

嘘を愛する女で由加利達が探し当てたパソコン内にあった小説は、桔平が体験したストーリーを元に書いた作品でした。さらにノートパソコンのパスワードは万里子が死んだ日である20090920となっていました。桔平は自分の苦悩の過去を小説の中で打ち明けていたという事になります。全ての謎が解けた後由加利は桔平に会いに新宿へ向かいました。

由加利は偶然見つけた花屋で桔平について尋ねると、彼はこの花屋で花を購入した後に意識混迷に陥ったということが分かりました。花屋の店員が救急車を呼んで桔平を助けてくれていたのです。桔平が購入していた花は白のチューリップで、末永く元気でいてくれるようにとのメッセージカードまで添付されていました。桔平のお母さんは白いチューリップを「花嫁さん」と称しており、由加利もお気に入りの花でした。

由加利は病院で桔平に会うと彼の小説の事や彼の事を探していたことを伝えます。人を助けたい思いで医者になった桔平は、万里子を助けることが出来ず、彼女の元から逃げるような羽目になった自分を憎んでいました。桔平は万里子だけでなく由加利の元からも逃げようとしていたのですが、くも膜下出血が原因ですべての嘘が白日の下にさらされてしまったのです。

しかし桔平は万里子の件の反省もあって、由加利からは無断で逃げずに謝ろうとも思っていました。そんな桔平に対して帰ってくるように泣いて懇願する由加利のシーンが続きます。桔平としては由加利を抱きしめたいですが体がいうことをきかない状態でした。こうして嘘を愛する女ので原作は結末を迎えます。

嘘を愛する女は実話が元ネタ?実際の事件の内容を徹底調査!

嘘を愛する女には公式の予告編動画があるのですが、初めの3秒当たりの所で実際の事件だったというテロップが流れてきます。予告編動画の頭から堂々と実話テロップを流している点を見ても、嘘を愛する女は実際の事件を扱った内容だという事が分かります。

嘘を愛する女は実話の事件が元になって出来た話

嘘を愛する女を監督した中江和仁さんは高校時代に手に取った辻仁成さんのエッセイから作品の発想を得ていたといいます。エッセイには結婚相手に関する情報が皆嘘だったという実際の事件が書いてあり、これを読んだ中江さんは印象深く記憶していたようです。

この実話で嘘の情報を聞かされていた妻ですが、夫との日々は決して嘘なんかではないという発言をしています。中江さんとしては例え嘘をついていても、人を愛することは出来るのかという作品に繋がるテーマが浮かんできたようです。

嘘を愛する女の元ネタとなった実際の事件について

嘘を愛する女の元ネタとなった実際の事件が1991年11月4日の朝日新聞に載っていました。記事のタイトルは「私の夫は誰だった?」というもので、まるで作り話のような変わった内容が書かれています。この夫婦は結婚して5年がたっており、50歳の時に夫が病気で亡くなっています。

夫が死んだことを区役所に連絡するために死亡届を出しに行く妻ですが、この時驚きの事実を聞かされます。妻がずっと一緒に住んでいた夫の戸籍はどこにも存在せず、夫のものだと思っていた戸籍のコピーは作り物だという事が判明したのです。まさに嘘を愛する女の元ネタとなるにふさわしい展開です。いわれてみると妻の頭には夫に関する不可解な思い出が蘇りました。

夫がどれだけ病気で苦しい時でも、彼は病院にだけは行こうとしませんでした。不思議に思った妻は夫の仕事先である大学に連絡を入れるのですが、夫が働いているという確証は全く得られませんでした。夫の身元情報が作り物だと判明した時に、妻はなぜ嘘をついたのかと夫に聞いたことがあります。

すでに死ぬ間際だった夫は、「本当は生きていたかったけど、死ぬしかなかった」という言葉を残して死んでいきました。その後妻は警察の力も借りて夫の身元情報について調査をしますが、確定的なことは何一つ分かりませんでした。

夫婦というとても近い関係にありながら、夫は妻に自分に関する情報を完璧に偽っていたという事になります。最後の最後まで嘘で固められた夫は本当の事を隠して死んでいきました。妻にとって夫は永遠に謎な存在として映っていたのです。

この朝日新聞に載った妻の言葉に「夫は一体どこの誰だったのでしょうか?」という言葉がありました。まさにこの妻の言葉が映画「嘘を愛する女」に繋がっていったと考えられます。

嘘を愛する女の映画を見た人の感想を紹介!

好評な感想を紹介!

ここでは映画「嘘を愛する女」の好評だった感想について解説していきます。まずメインキャストの長澤まさみさんや高橋一生さんの醸し出す色気や雰囲気が素晴らしかったという声がありました。嘘には人を騙すものと人を傷つけないために仕方なくつく嘘とがあり、「嘘の裏にある物語に驚きと涙を誘う感動があった」という感想も存在します。

中には香港映画の「ミラクル」を元に作られた大傑作という意見もありました。嘘を愛する女は単純なラブストーリーだと思って観ていたけど、人間ドラマとしての魅力も凄いという評判もあります。

そして何より「自分が愛していた人物の全てが嘘だった」という驚きの展開に、視聴者からの興味が集まっています。嘘をついていた人物を高橋一生さんが演じてくれていた所も魅力的だったようです。中には嘘を愛する女は、サスペンス要素とラブストーリー要素が混じりあった「ラブサスペンス物語」という意見もあります。

嘘を愛する女の原作小説に関する感想としては、引き込まれるような面白さがあって、気が付いたら読み終わっていたような読者もいるようです。嘘を愛する女は内容が内容なだけに、何とも感想を形容しがたい作品だという意見も挙がっています。

不評な感想も紹介!

映画「嘘を愛する女」の不評な感想もいくつかありました。まず内容に感情移入が出来ないという声がありました。また嘘を愛する女で内容が後半部に入ると雰囲気が変化して、作品についていけなかったという感想もありました。

他にも嘘を愛する女で一番良かったのは予告編の動画であって、映画はそれほどでもなかったという評価もあります。嘘を愛する女は滅多にないシチュエーションの話なので、共感という点で弱かったのかもしれません。

嘘を愛する女は実際の事件を基にした実話だった!

映画「嘘を愛する女」が実話に基づいた内容であることについて解説してきました。長年連れ添った恋人の身元が全くの嘘だったという内容ですが、このような話が実際の事件としてあったという事も驚きです。また嘘を愛する女の原作小説は映画版とは結末などで若干の違いがあり、より丁寧に人物の心理描写が描かれています。

朝日新聞に載るほどの実話から発想を得て作られた嘘を愛する女は、作り物ではないリアリティも感じさせてくれるかもしれません。嘘を愛する女の元ネタとなった実話を知って今後もこの作品を楽しんでいきましょう!

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