嘘を愛する女をネタバレ解説！ラスト・結末までのあらすじやキャストは？

公開前から話題沸騰だった映画「嘘を愛する女」ですが、謎なタイトルと相反する美男美女の主演で久々の共演という事もあり評判も高かったようです。さてそんな「嘘を愛する女」のネタバレな解説とあらすじ、そしてラストに駆け抜けて衝撃な結末、美男美女の主演とは誰なのか、余すところなく細かいところまで一気に見ていきましょう。

映画「嘘を愛する女」とは元々CMディレクター出身のクリエイター・中江和仁氏がこの企画を手がけた事がスタートになっているようです。「TSUTAYA CREATORS FILM 2015」という企画に応募し、見事にグランプリを受賞したことがきっかけになり、そこからこの長編映画のデビューが決まったようです。元々CMでも海外の広告賞を受賞したりとCM業界では実績を積んでられた監督さんだそうです。

近年CMの監督から映画の監督へ移行する監督は多いようで、この映画「嘘を愛する女」では、広告での映像の繊細さを「嘘」という観点からどのように映像化するのかという期待が多く寄せられていたようです。ちなみにネタバレでもあらすじでもないですが、監督が受賞されたコンペでは5000万円の制作費と製作チームをTSUTAYAが全てバックアップするそうで、そこからこの「嘘を愛する女」が誕生したようです。

映画「嘘を愛する女」の撮影秘話では、中江監督は自分の脚本が陳腐なものであるとどこかで感じたようで、それをどうにか超えてほしいと役者の力量に任せるといった撮影スタイルを取っているようです。ネタバレ二はならないですが、ラストシーンや結末に通ずるシーンなどは、そのブレイクスルーを待つばかりかかなりのリテイクを繰り返して粘りに粘っていいシーンが生み出せたともインタビューで話しているようです。

そしてこの「嘘を愛する女」の主演は長澤まさみと高橋一生の二人です。二人は映画「世界の中心で愛を叫ぶ」で共演して以来だそうで、ネタバレなあらすじ要素ですが、素敵な二人が紡ぐ愛の物語が切なさと悲しさとたくさんの涙とで溢れ、とても共感されたという話も多いようです。

それではここで映画「嘘を愛する女」のあらすじをネタバレ必至で紐解いていきます。ネタバレなあらすじからの解説も含めて俯瞰でこの映画の醍醐味を検証していきましょう。

映画「嘘を愛する女」は2011年3月11日、あの東日本大震災があった日からスタートします。その日、地震の影響で地下鉄や交通機関が全てストップした影響のとあるターミナル駅で、川原由加里（長澤まさみ）が体調が悪そうな足取りでフラフラと出口に向かうところでした。その様子を見ていた小出桔平（高橋一生）が由加里を介抱するところがファーストシーンとなっております。

ちなみに長澤まさみが演じる川原由加里は食品会社のキャリアウーマンで誰しもが羨むようなデキる女の象徴のような雰囲気です。一方の小出桔平は家事全般をこなす、朴訥な優しいそして温かい雰囲気の研修医を演じています。ネタバレにあらすじですが、この二人は付き合い同棲をすることになります。

するとシーンは変わって酔っ払って帰宅する由加里と家事をしている桔平が現れます。ここは由加里の家で収入が由加里より低い桔平が家事全般を担っているという立ち位置だそうです。ネタバレなのかわかりませんが、桔平は昔のアニメ「マジンガーZ」をこよなく愛している雰囲気が伺えます。そして酔って帰ってきた由加里は風邪を引いてしまったようです。そんな日常の雰囲気で二人の関係性が暖かく映像を通して見ることができます。

由加里の食品会社の雰囲気がわかるシーンも続けてあり、取材もされるぐらいの女性キャリアのキャラクターです。ウーマンオブザイヤーという言葉が出るくらいのバリバリな女性として憧れの対象となっているようです。そしてその後、由加里は家で桔平と食事をしているのですが、由加里の母が東京にやって来るとの話になりました。すると桔平は何やら素直に行くといって雰囲気でのシーンでもなさそうでした。

すると桔平は由加里の母親との食事に来ることがなく、そしてその後帰宅した由加里は家にいるものだと思うが、結局桔平は戻ることがなかったのです。する突然家のベルがなり、由加里がドアを開けると、そこには警察が立っているのでした。由加里はそのまま病院に連れられて行くと、桔平はベッドに横たわっているのでした。動転している由加里が警察に尋ねると、くも膜下出血で救急搬送されたとの事がわかったのでした。

そして刑事たちは由加里に桔平が「小出桔平」である事が間違いないかと尋ね続けます。ここでネタバレなあらすじですが、小出桔平という名前はなく、全て偽造されているとのことでした。住民票にも名前はなく、全てが嘘であることがわかったのです。命はとりとめたのですが、意識障害などが残るかもしれないと事も由加里に告げられました。途方にくれる由加里がここで映し出されます。

その後桔平の荷物を調べる由加里、何も書いていない手帳。そしてネタバレなあらすじですが、研修医の名札を見つけその病院に確認に行くのですが、その病院にも小出桔平の名前はないとのことでした。警察に再び行く由加里は身元を調べて欲しいというが、警察は結婚前にこういうことがわかったことだけでもラッキーだと思いなさいと諭され調べようともしない様子でした。

初めて会ったあの日の場所に行って、ここで回想シーンになるのですが、あの時名前を聞いた由加里は桔平から「小出桔平」と聞かされてました。そしてその場所に立つ由加里が見たものは、ネタバレになるのですが、小出と書いてある看板があり、それで咄嗟に小出と名乗ったとわかったのでした。桔平の荷物を捨てるシーンがあるのですが、相反する回想が入り、由加里が桔平を愛している事がわかる様子でした。

その後由加里は探偵事務所へと向かいます。そこには海原（吉田鋼太郎）とアシスタントの木村（DAIGO）がいる探偵事務所です。人の過去を探ってもいいことはないと海原は話すが、由加里はそれでも調べて欲しいとの事でした。するとある日夜に自宅へ帰宅すると、一人の女性（心葉・川栄李奈）が由加里のポストをいじって、そそくさと逃げてしまいました。そして再び現れる心葉、ついに海原に取り押さえられます。

しかし後ろ回し蹴りをくらい逃げられてしまうが、海原は心葉のバイト先の喫茶店を突き詰めて由加里と訪れます。心葉は桔平の事を先生と呼び、その理由は何かいつも桔平がパソコンで書き続けていたからだそうです。そしてコインロッカーの中から桔平が持っていたパソコンが見つかるのでした。そして木村に頼んでパソコンを開いてみるのでした。

するとパソコンは「20100920」というパスワードであるとわかり、その後にパソコンにあるフォルダーを開いてみると小説のようなファイルが存在するのでした。合計700枚ぐらいあるとの事で、文豪先生であったのかと推測されるような代物でした。しかしこの小説らしきものはまだ結末をむかえていないようでした、心葉は最近先生は筆が進んでいないのではと勝手に推測するのでした。

そして回想がこの「嘘を愛する女」はとても多い映画ですが、小説の件も回想的なシーンで映像化されているところが多いです。そしてある日小説を読んだまま寝てしまった由加里は会社の社長へのプレゼンに遅刻をしてしまい上司に当分の間休めと言われてしまうのです。そして再び探偵事務所に行く由加里は、桔平の小説を元に瀬戸内海の地図を広げてそのシーンを紐解いているのです。するとそこには灯台がポイントと木村は言います。

そして嘘を愛する女のネタバレになりますが、心葉は桔平と出会い系で出会った事を吐露します。そして桔平が倒れた事を心葉は由加里のせいだと話します。思わず平手打ちをしてしまう由加里。仕事でダメになり、自分の感情が不安定の最中、由加里は探偵事務所に再び赴き資料を持ち出し、自分で瀬戸内へと調査しに行くと勝手に動き出すことになります。

由加里はその後瀬戸内を一人で歩くが別段何が見つかるわけでもなく小料理屋にたどり着きます。お酒を飲みすぎて吐いてしまいます。そしてネタバレなあらすじですが、ここで再び回想に入るのですが、桔平との思い出が現れます。それは二人が喧嘩しているシーンで、ここは監督的には偶然起こった互いの感情を表す良いシーンに仕上がったと言われています。騙された由加里だが、心では五年の歳月が桔平をそれでも好きでいる様子です。

あくる日、小料理屋のお客が由加里を現れ、桔平と似ている人を見つけたとの話になり、海原に連絡をし、海原も瀬戸内で合流するのでした。しかし、色々なところに聞き込みに行くのですが、結局なんの手がかりも見つからない状況になってしまいます。そしてたくさんある灯台も見て回る二人ですが、小説ではその灯台に宝物を隠したという節があり、それを由加里は探しているようなのです。

そしてとうとう由加里はその宝物を探すこと成功します。するとその宝物中には「マジンガーZ」のおもちゃが入っているのでした。それは桔平が、冒頭のシーンで探していたもの、まさにそれだったという事になります。するととある漁港で桔平に似ていると証言が出てくるのです。しかし由加里はなぜか浮かない表情で、海原ともめてしまいます。すると海原の離婚の話を持ち出し、由加里は一人置いてけぼりをくらってしまいます。

この「嘘を愛する女」は今と過去の出来事がシンクロして回想シーンが現れるようになってます。おいてけぼりをくらう由加里の回想シーンは、桔平と再開して二人が由加里の部屋にいるシーンで、ネタバレなあらすじ、そしてネタバレな解説ではありますが、二人が結ばれるシーンでもあり、由加里が桔平との日々を懐かしむそんな暖かい日々の憂うものになっているようです。

その後、自分の足で歩く由加里は、先ほど喧嘩別れした海原が由加里の為に聞き込みを続けていた所に鉢合わせになります。そして先ほど似ている男がいると言われた通称「トシ」を探して造船所に行くのですが、トシは実在して桔平とは全くの別人である事が分かったのです。由加里は思わず笑ってしまい、走り去るのです。すると先ほどの男が由加里たちをおって、以前にも人探しがきたと言います。それは広島の警察だったそうです。

しかし広島に向かおうとした所、車がバーストしてしまい山の中でどうすることもできなくなりました。その時に海原は自分がなぜ離婚したのか、娘との関係などを話したのです。知らない事もあるのだと話します。すると由加里はこのまま桔平が起きなければ良いと話します。すると木村から桔平の情報が来ました。そこには安田公平という本名と、妻と娘が無理心中し、その後旦那は行方不明になったという新聞の記事でした。

そして二人はその広島の桔平の住んでいた場所にたどり着くと事となります。すると近所の老人から桔平の生活を聞く事になるのです。桔平は腕のいい外科医で、そして月の半分は家にいないという多忙な先生だったようです。老人の話によると普通の家庭に見えたそうです。そして「嘘を愛する女」はここから真相が明らかになり、あらすじ解説は結末に続く衝撃のラストと真相がわかってきました。

ここで映画「嘘を愛する女」のラストの結末を再びおさらいしてみます。似ている男から打ち明けられた、広島の警察が聞き込みに来たという所からこの「嘘を愛する女」は衝撃のラストの結末がようやく現れてくるのです。ネタバレあらすじにも出てきましたが、今一度振り返ってみる事にします。

映画「嘘を愛する女」はとある男を探していた所から話がより深く、ラストの結末に向けて明確になってきました。似ている男が打ち明けた広島の警察が聞き込みに来たというヒントから、東京にいる木村から送られて来たのは2010年9月10日、あの桔平のパソコンのパスワードと同じ日の新聞記事でした。そこには桔平の本名が「安田公平」であり、その妻と娘が無理心中をし、その後安田公平が行方不明になったという内容でした。

桔平、つまり安田公平の妻は育児ノイローゼになっており、そして娘を殺してしまい、帰宅した安田公平は必死に人工呼吸をするものの娘は助からずでした。すると妻は雨の中家を飛び出して行き、その後トラックにはねられ死亡してしまうのです。

そしてラストの結末へと向かう中で桔平の小説の設定が自叙伝的なものかと思いながらも実は違った事がわかりました。小説に出てくる自分の子どもは男の子、しかし実際の子どもは娘でありました。その小説は実は由加里の事を書いている事がわかり、由加里の耳の裏側の黒子、そして由加里が男の子が欲しいという言葉をしっかりと汲み取ってあったのがわかったのです。桔平の由加里との想いを綴った小説である事がわかったのでした。

すると由加里は号泣し、桔平の気持ち、そして前に進みたいという気持ちをしっかりと受け止めたようです。そして消えてしまいたいという気持ちも由加里は理解をしてそして由加里は桔平の元へ帰っていくのです。ラストの結末は、由加里は桔平が寝ているベッドの前で色々告白して、号泣します。自分も嘘をついていた。もっと桔平と話せばよかったなど、今までの想いが止まる事なく溢れてくる、素敵と評判のラストの結末となります。

ここで映画「嘘を愛する女」のキャストをご紹介します。ラストの結末をみた後はその結末を見事に作った、しっかりした役者の面々を見てみましょう。

長澤まさみさんは1987年生まれの女優です。2000年の時にわずか12歳で東宝シンデレラオーディションでグランプリを取り、2004年の「世界の中心で愛を叫ぶ」で数々の賞を受賞したのがきっかけで数々の映画やドラマに出演している女優です。次作の映画ではハリウッド映画のリメイクとされる「50回目のファーストキス」が話題となっており、グランプリを取った後からずっと第一線で脚光を浴び続けている女優です。

高橋一生さんは1980年生まれの俳優さんで、1990年の映画「ほしをつぐもの」で初主演を飾りその後NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」で演じた小野政次が亡くなる回の後は「政次ロス」と言われ視聴率が低下するほどの騒ぎになりました。そして2017年には10代から50代までの圧倒的な支持を得て、今ではドラマ、映画CMなど、見ない日がないぐらいの演技ももちろんの実力の俳優となりました。

吉田鋼太郎さんは舞台を多く経験された安定的な演技の俳優さんです。蜷川幸雄さんの舞台の常連で、2010年のドラマ「半沢直樹」の出演からテレビでの露出も徐々に多くなってきたようです。つい最近ではドラマ「おっさんずラブ」でも人気を博し、2016年には蜷川幸雄さんがなくなったことで彩の国の芸術監督として就任した超演技派俳優として人気があると言われているようです。

川栄李奈さんは元々AKB48のメンバーだったアイドル出身です。2015年に卒業を発表して以来、ドラマや映画での俳優としての頭角を徐々に現してきたようです。共演した女優や監督からも演技のセンスを言われており、とても評判がいい様子です。そして来年にはNHKの大河ドラマにも出演されるようで、若手期待の女優さんとして注目されているようです。

ここでは映画「嘘を愛する女」と小説「嘘を愛する女」のラストの結末が違うという事が言われています。桔平と由加里の心情や映画と違う着地点など相違点を解析していきましょう。

由加里は桔平が倒れてからは桔平に騙されていたという気持ちが強かったようです。しかし徐々に桔平が綴った小説を元に桔平の本性へとたどり着くようになってくると、心の中の桔平の大きさが徐々に存在感を増してくるようになり、ラストの結末の小説が由加里との未来への希望を綴っている事がわかると由加里も自分の気持ちに正直になってくるのでした。嘘を愛する女は嘘だけではなく、全てを愛していたことを悟ったのです。

小説と異なる結末に関しては桔平目線の心情が多いようです。例の事件が起ってから桔平は東京以外にも転々とし現実から逃げるようになります。そして東京にたどり着き、そして由加里と震災の日に出会う。由加里はその際に感謝を述べて自分の名刺を渡すことになるのだが、角を曲がった時に桔平はその名刺を破り捨てるのでした。しかし再び偶然再会した時に名刺を再度もらうのだがなぜか、名刺は破らずに桔平はその後デートをします。

そしてその後二人の関係は同棲するまでに発展し、ある日由加里の母が東京に来るところになります。ここは映画も小説も一緒ですが、桔平の心情がより細かく見えるのは小説です。由加里との想いを逃げないという結論をだし、全てを話すと決心した桔平はその思いで由加里に会いに行こうとするのです。そして花束を買い、自分の事を打ち明けに行こうと思った矢先にクモ膜下出血で倒れてしまうという悲劇になってしまうのでした。

それではここで「嘘を愛する女」を見た人の感想を見ていくことにしましょう。どのような感想なのか、評判などを紐解いていきます。

やはり長澤まさみさん、そして高橋一生さんが配役としてぴったりという声が多いようです。切なさや悲しさを演じる高橋一生さんの佇まいがなんとも味があると言われているようです。

ネット上に多く挙げられているのは高橋一生さんの演技力と長澤まさみさんのはまり役のような評判でした。そして映画としての完成度合いもまた演技が相まって高いという評判が多いようです。

さて映画「嘘を愛する女」、ネタバレあらすじと解説。そして小説とのラストの結末の違いなどいかがでしたでしょうか。映画は二度見て面白いとよく言われているようです。これを機に再び嘘を愛する女の心情や、嘘をつき続けた男の心情などに寄り添って映画を見るのはいかがでしょうか。