テルマエ・ロマエ に対する海外の反応・映画の評価は？阿部寛のローマ人が絶賛？

様々な娯楽があふれ、手元でいろんな情報を操作できる時代ですが、昔から変わらぬ娯楽も数多く存在しています。そのうちの１つが映画です。コメディやホラーなど種類は多くありますがこれだけ幅広い人間に愛されている娯楽は、そう多くありません。

皆さんは好きな映画と聞いて一番に思いつく映画は何ですか？ラブストーリー、ファンタジー、アクション……。好きな映画は人それぞれあるでしょう。そんななかでも最近作品が増えているのが「実写映画」です。実写映画は主に小説や漫画、アニメといった作品を実在の人間で撮影した映画のことです。評価はまさに様々で、海外の反応も大きいジャンルです。

最近は日本人の中でも、日本の映画はつまらないと言って見ない方も最近は多いです。たしかに、アクション映画は海外映画が群を抜いていますし、日本の映画は評価が分かれやすいです。ですが古く昔から日本には数多くの名作があり、昨今も生み出されています。そして、平成の中でも海外の人から評価された映画の１つに、実写映画があります。それが「テルマエ・ロマエ」です。

原作が漫画で海外の反応も大きかった実写映画の「テルマエ・ロマエ」。「テルマエ・ロマエ」は見たことがなくても一時期CMでこの名前が耳に残ってるという方もいるのではないでしょうか。CMの内容でもわかる、現代と古代ローマが風呂場で繋がってしまう、という今までになかった現代トリップの「テルマエ・ロマエ」。そんな映画予告をみてういつい気になって映画館に足を運んだ人も少なくはないでしょう。

この映画の主演をつとめたのは、あの有名な俳優の阿部寛さんです。上半身裸の状態で映画のほとんどに登場する阿部寛さんですが、様々な映画に出ている人気俳優です。顔が濃い阿部寛の演じるギリシャ人と平たい種族と称される日本人らしい顔立ちに対しても様々な評価がありました。

出演している人間は皆同じバリバリの日本人だというのに、確かに彫りの深さには違いがあるのがこの映画の面白いところです。日本人の中でもどこかのっぺりとした美しい顔の人と、顔が濃く整った人たちの比例が面白く、平たい種族と彫りの深い俳優さんたちの違いには海外の反応も面白いほどありました。

漫画やアニメとは違う、少しシュールな現実味のある物語となっています。普段から少し顔の彫りが深いな、と思っている阿部寛さんやその他の人たちがこぞって演じる古代ローマ人姿は必見です。

そもそも、テルマエ・ロマエは「コミックビーム」にて2008年2月号から2013年4号のあいだに不定期連載されたヤマザキマリの漫画作品です。テルマエ・ロマエの舞台となるのは西暦130年代の古代ローマにある、ハドリアヌス帝時代です。教科書に載るような大昔に、主人公であるルシウス・モデストゥスは、新たな浴場を建設する提案が通らず失業状態になってしまいます。もうあとがないと落ち込むルシウス。そんなルシウスを演じるのが阿部寛さんです。

落ち込んだルシウスを慰める友人、勝矢さんの演じるマルクスと公衆浴場へ出向いた先で、排水口に吸い込まれてしまうルシウス！その排水口には、なんと見たこともない不思議な浴場に繋がっていました。

ルシウスとは違う平たい顔の種族…所謂、現代の日本人が寛ぐその姿を見てルシウスは驚き、奴隷につれてこられた外国人かと考えます。よく見てみると、その風呂場には見たことのないものがたくさん。身体をほぐす椅子やガラスの瓶に入った甘いミルク。彼らには寛ぐための秘訣があるのだと確信したしたルシウスは、自分の世界へ戻ると同時にすこしでも同じものを作ろうと努力し、それが次に仕事につながっていく…、というのがテルマエ・ロマエの簡単なあらすじです。

阿部寛さん以外にも登場する古代ローマ人を演じる顔の濃い俳優さんの姿は他では見受けられません。本人の私達なら当たり前に見かけるウォシュレットトイレに驚く阿部寛さんの姿はまさに日本の文明を知らない古代ローマ人の反応です。そんな阿部寛さんの驚きと同時に、みたことのない日本の利器に驚く海外の反応も必見です。

「テルマエ・ロマエ」の漫画が出版されているのは日本の他に台湾、アメリカ、イタリア、ベルギーなど。他数カ国の様々な国で楽しまれています。

それだけの国の人から支持された実写映画「テルマエ・ロマエ」です。海外の反応は本当に大きく、イタリアでウディネファーイースト映画祭でワールドプレミアム上映されました。全国公開の二日間で動員された人数は約32万5690人という過去最大規模とも言われた作品です。様々な賞を受賞し、海外でも日本でも大人気の作品です。そんな「テルマエ・ロマエ」に対する、詳しい海外の反応はどんなものだったのでしょうか。

海外の反応はほとんどが好評価でした。日本の映画は根本が違う、なんて言葉を良く聞くなかで、本当に多くの人に受け入れられた珍しい日本映画です。

とくに、アジア系の顔を見慣れない人からは平たい顔族についての評価が多くありました。私たち日本人の演じる「平たい顔族」は、海外の人々の心を表していたようで「日本人の平たい顔はやはり日本人の中でもその印象を受けるんだね。」というコメントが多くあります。「平たい種族なんて自分たちで名のちゃうのか」と笑いの付く反応も多いようです。

また、それだけではなく、落語が古くから伝わる日本はやはり笑いの質が良いとも評判のようで、「日本の笑いは質が良くてお腹が痛くなったよ。」とありました。言葉を巧みに操り、人々を笑わせられる日本人の作品は海外に誇れるものです。

逆に不評な意見もありました。漫画のファンの方が多く、「映画化するには早い。」「後半がオリジナルになっているのがしっくりこない。」という不評が多かったです。長い作品を映画という短い中で完結させるために多少あらすじが変わってしまうことはありますが、どうしてもそれが受け入れられなかったようです。

ですが、ツマラナイだけの切り捨てるような不評がないのもこの映画の魅力を秘密裏に語っているようです。最後まで見て、面白かったけれどだからこそ惜しいという気持ちはどんな名作でもあります。

どうだったでしょうか。日本でも海外でも様々な評価を受けている「テルマエ・ロマエ」。特別上映が行われたイタリアでは、洗面器型のウォシュレットが一般的です。

そのため、自分の手を濡らさずに使えるウォシュレットは衝撃を受けたという反応は大きく、ルシウスのつかう日本のウォシュレットに興味津々だったそうです。昔ハリウッドスターが日本に来てウォシュレットに感動して注文した、と言いますが日本の素晴らしい技術が映画の端々にちりばめられ、海外の人はそう言った細かいところも気になったようです。

また、私達日本人でも今は中々見かけないふじさんの描かれた銭湯や街並みにどこか心惹かれる人もいるんじゃないでしょうか。日本の忍者や侍のファンが多い海外ではそう言った小さな場所に目を向けてそこへの高評価もありました。

そして「テルマエ・ロマエ」で多くの話題となったのが主演の阿部寛さんです。顔が濃い人を集めた、と言われる中でも1番古代ローマ人として似ていると強い評価がありました。阿部さんの国も整った顔はもう私たち日本人は見慣れていて、本当にそんなに濃いのかと思ったりしませんか？

濃いという評価の大半は映画で言われる平たい種族である私たち日本人から見たものです。海外の人から見て平たい種族と見分けがつかなければ、この話が面白く無くなってしまいますよね。お遊戯会のようになってしまったり、素直に外国人を使えばいいのにという不満も上がるはずです。では本場の海外の人から見て、阿部寛さんの演じる古代ローマ人のルシウスはどうだったのでしょうか。

海外の人からの阿部寛さん演じる古代ローマ人への評価は好評でした。やはり本場の人から見ても似たところがある阿部寛さんと古代ローマ人。中には「日本人って実は顔が平たくないんだね」というジョークを交えたコメントもあり、全体的に阿部寛さんをみて、古代ローマ人と驚くほど似てi
る。という感想が殆どを占めたそうです。

顔の濃い人をなかなか見かけない日本人的な感覚でなくても、阿部寛さんで違和感がないという評価でした。さらに、阿部寛さんが主演であるおかげで何処と無く親近感が湧き話にさらに身が入った海外の人も多いようです。日本人だから、という理由で日本でも様々な年代の人が見た映画でしたが、海外でも受け入れられやすい映画になったのはまさに阿部寛さんたちの顔の濃い、と呼ばれた人たちのおかげだと言われています。

そして、この映画収録時の阿部寛さんの年齢は47歳でした。映画を見た方ならわかる通り、裸のシーンが多い映画の中で阿部寛さんはいつだってムキムキの素敵な肉体美を披露していました。47歳という歳なのに驚くほどに鍛えられたその筋肉。やはり撮影時には筋肉作りには力を入れたそうです。

撮影中でも、暇があれば消火器など様々なものを抱えて負荷をかけた筋肉トレーニングを行っていて、腰を痛めたというどこかおちゃめなお話も。そうして努力で作り上げられた肉体美は、古代ローマ人のルシウスをさらに現実味を帯びたものにしてくれました。原作ファンもこの実写化でこの世界観をどこかに存在する本当の話として身近に感じたかもしれません。

では、どうしてテルマエ・ロマエはここまで日本以外の国でも注目を浴びて評価を受けたのでしょうか。実は、テルマエ・ロマエの原作漫画は海外もともと大人気だったのです。様々な国で、翻訳され出版されているテルマエ・ロマエの原作漫画は海外の人に強く愛されており、そんな人気漫画が実写映画化されるという事で注目があったようです。

テルマエ・ロマエは、漫画の独特な絵柄で発売当初は遠巻きにしていた人もいましたが、その独特な絵柄とマッチしたシュールな内容が日本で人気が出ましたが、それが海外の人にも同じで絵柄とマッチした内容がとても面白いそうです。

そんなテルマエ・ロマエは海外の本屋さんでも多くの場所が取り扱っており、ONE PIECEなどの人気作と同じ扱いで本棚に並んでいるのだそうです。最近は翻訳された漫画も多いですが、日本語のものよりはまだまだ少ない海外。人気作品からどんどん翻訳されていくことを考えると、テルマエ・ロマエが海外で人気の理由にも頷けます。

ですが、テルマエ・ロマエの独特な空気が翻訳されてちゃんと伝わっているのか不安で、日本語を勉強始めた方もいるそうです。そこまで海外で人気を集めたテルマエ・ロマエ。まだ読んだことがない方は是非一度読んでみてください。独特な絵柄と話の進み方が面白さを引き立ててくれます。

どうだったでしょうか。様々な国で、想像以上に受け入れられる愛されているテルマエ・ロマエ。勿論日本でも様々な評価を受けていて、たくさんの愛が向いていることがわかります。

日本の名作は海外では受け入れられないものも多い中で、この映画は様々な国にて受け入れられた作品でした。昔ハリウッドスターが日本に来てウォシュレットに感動して注文した、と言いますが日本の素晴らしい技術が映画の端々にちりばめられ、海外の人はそう言った細かいところも気になったようです。

未だに忍者がいる、と信じる海外の人も多いそうなのでこう行った日本のさりげない日常のワンシーンは貴重なのかもしれません。また、私達日本人でも今は中々見かけないふじさんの描かれた銭湯や街並みにどこか心惹かれる人もいるんじゃないでしょうか。昭和のレトロな街並みと古代ローマ人に扮した阿部寛さんのミスマッチ具合は必見です！

阿部寛さん以外にも、日本屈指の顔の濃い人が集まった映画「テルマエ・ロマエ」。出演者たちは「お前の方が濃いよ」なんて笑いながら撮影していたらしいです。本場のイタリア人人からも「阿部はローマ人に顔がそっくりだ」と評価を受け、いまだに人気の続いている作品です。まだ見たことない方は是非見てみてください。