キングダムの禍燐将軍は史実でも存在する？弟が昌平君という噂も検証

キングダムとは週間ヤングジャンプにて2006年9月から連載されている原泰久さん原作の漫画です。その内容は春秋戦国時代を迎えた中国で、大将軍になる夢に向かって走る信少年と、やがて秦の始皇帝になる若き王政の物語を描いた漫画です。ここではキングダムに登場する女将軍、禍燐(かりん)について、禍燐(かりん)の活躍、禍燐(かりん)は史実で登場しているのか？弟の正体はまさかの昌平君？などについて徹底解説していきます！

キングダムに登場する禍燐(かりん)は、楚という国を率いる女将軍であり宰相です。禍燐(かりん)が女性なのにも関わらず楚の宰相となれたのは、戦に関する天才性があるからでした。禍燐(かりん)の戦における才能は各国の武将達から一目置かれています。キングダムの禍燐(かりん)は見た目は女性ですが、中身は男顔負けの強者です。

春申君が「性格に問題あり」と言った通り、キングダムの禍燐(かりん)は超がつくほどのドSな性格をしています。例えば自分の部下に手をあげ罵倒する、平気で上からの命令に逆らう、といった行為をします。戦場における禍燐(かりん)は、戦いの状況を冷静に把握して、最後に必ず勝利することを念頭に行動していきます。

禍燐(かりん)はキングダムの中では珍しい女性の武将です。キングダムに出てくる女性武将はカイネや摎、羌痺のように少なく、これらの女性と禍燐(かりん)は性格的にも異なります。禍燐(かりん)の特徴は身長の高さです。他の男武将と比較しても禍燐(かりん)は体の大きさで肩を並べます。また禍燐(かりん)は身長の高さにコンプレックスを抱いています。禍燐(かりん)は身長のことに触れられると死刑と公言するほど気にしています。

禍燐(かりん)は身長と同じく性格も男っぽいです。函谷関の作戦が失敗した原因のオルドが王翦をしっかりマークできていなかったということを理由に、禍燐(かりん)は容赦なくオルドを罵倒します。キングダムの禍燐(かりん)は、他の人が思いつかない予想外の作戦で敵軍を翻弄するという戦略的特徴を持っています。

キングダムの禍燐(かりん)は合従軍との戦いで、その天才的戦術から秦の軍勢をあと一歩の所まで追い詰めました。楚の総大将である汗明が蒙武と死闘を繰り広げている時、蒙武への狙撃を命じる事で仲間を助けるという機転も見せています。このようにキングダムの禍燐(かりん)は戦いに勝つためには手段を択ばないという大胆さがあります。戦場における功績などから禍燐(かりん)は李園と一緒に楚の国の宰相という地位に上り詰めました。

女将軍禍燐(かりん)がキングダムの物語に登場したのは合従軍と戦闘している時でした。合従軍との戦いとは秦に対して楚、韓、魏、趙、燕、斉の計６同盟国が戦いを挑んだものを指します。斉だけは合従軍との戦いで、外交をうまく使う事で戦線から離れることが出来ました。

合従軍との戦いで楚の武将として登場したのが禍燐(かりん)です。禍燐(かりん)は粗暴なところがあるので合従軍との戦いに参戦することは議論されました。しかし禍燐(かりん)はその戦いや戦略の才能を買われて、秦との戦いに加わることになったのです。

キングダムに登場する女将軍禍燐を含む合従軍と、秦との戦いが始まります。合従軍との戦いの初頭、禍燐(かりん)はおとなしくしていました。しかし禍燐(かりん)が属する楚の大将汗明が秦軍にやぶれると、禍燐(かりん)は徐々に戦いの才覚を発揮していきます。禍燐(かりん)は戦象を用いて秦軍を引きつけている間に、騰軍を囲い込みます。キングダムの騰とは秦軍の重要なキャラクター王騎と関係のある将軍です。

禍燐(かりん)は容赦なく騰軍を攻撃していきます。禍燐(かりん)の戦象に対して、王騎の後を受けた騰も戦いにおける天才性を発揮して立ち向かいます。結果的に騰軍は禍燐(かりん)からの劣勢を巻き返すのですが、禍燐(かりん)の本当の狙いは他にありました。

キングダムの女将軍禍燐(かりん)にとって合従軍との戦いの目的は、秦のかまえる函谷関を突破することにありました。戦象を使い騰軍を攻撃したのは見せかけであり、禍燐(かりん)の兵隊を函谷関の裏側へ派遣して門をこじ開けるのが本当の目的だったのです。これは禍燐(かりん)が函谷関突破は近いということを合従軍の総司令官の李牧に伝えている事から分かります。

しかし禍燐(かりん)の作戦は王賁の父親、王翦によって防がれてしまいます。王翦の判断で函谷関突破は阻止されたのですが、もし禍燐(かりん)の作戦が成功していたらここで戦いの勝負がつくほどの状況でした。禍燐(かりん)は自分の狙いが失敗して落胆しますが、函谷関突破作戦は禍燐(かりん)の天才的戦略の一端を見せています。

キングダムの禍燐(かりん)はかつて、生き別れになった弟と再会するために荒野を放浪していたという過去があります。禍燐(かりん)の過去の全貌はまだ明らかになっていないのですが、浮き沈みの激しい人生を歩んできたようです。楚の国は合従軍との戦いの後、内部での権力闘争に巻き込まれるのですが、この時禍燐(かりん)を誘いこもうとした人物が禍燐(かりん)の過去を話すシーンがあります。

王族の人が禍燐(かりん)の過去の話を聞いたのですが、それ以上話をするなといきり立つ所を見ても、禍燐(かりん)の過去にはただならぬものがありそうです。ここで禍燐(かりん)の弟は誰かという問題が出てきます。キングダムの禍燐(かりん)の弟として有力な人物が昌平君なのではないかということが噂されているのです。

キングダムの禍燐(かりん)の弟が昌平君の可能性があるのですが、昌平君とは一体何者なのでしょう？昌平君とは秦の司令官を務める人物です。秦国における右丞相でもある昌平君は、禍燐(かりん)と同じ楚の国出身の人。「禍燐(かりん)は過去に弟を探していた」という読者の印象に残る見せ方を漫画でしていたので、禍燐(かりん)の弟は何かしらすごい人の可能性があります。

キングダムの特徴に実際にあった史実を物語にしていることが挙げられます。禍燐(かりん)の弟の可能性が高い昌平君のモデルとなった武将も史実に存在します。昌平君は史実でも楚の国の出身者であり、秦に属する武将になるのですが、やがて秦を裏切ります。
 

秦から寝返った昌平君は楚の陣営に入り、秦と戦うという運命を歩みます。史実で昌平君が秦を裏切る理由は不明です。昌平君がもしも禍燐(かりん)の弟である場合、何らかの原因で秦を裏切り、禍燐(かりん)のいる楚にやってくる展開も考えられるでしょう。
 

キングダムは中国の史実をもとに描かれており、秦の始皇帝の政を筆頭に史実に連なるキャラクターが多数登場します。しかしキングダムの女将軍禍燐(かりん)は史実には存在しないと言われています。楚を率いていた大将軍汗明は亡くなりました。楚の権力闘争のさなか戦略的才能に溢れる禍燐(かりん)に話を持ち掛けるキャラクターも存在します。

このことからキングダムで今後禍燐(かりん)は楚における中心人物になっていくことも考えられます。史実をみれば秦と楚はぶつかり合う展開が分かるので、今後キングダムで秦と禍燐(かりん)がどう相まみえるかが見ものです。合従軍との戦いのとき禍燐(かりん)は副将として参加したにも関わらず秦や騰を追い詰めるほどの強さを示しました。楚の総大将となった時の禍燐(かりん)の力は計り知れないものになるかもしれません。

いかがでしたでしょうか？性格も身長も男勝りな楚の女将軍禍燐(かりん)。女性であるにもかかわらず楚の宰相にまで上り詰めた天才的戦略家としての才能！合従軍との戦いでは副官の禍燐(かりん)は、秦を倒す寸前まで持っていきました。キングダムの展開を見れば禍燐(かりん)は今後楚の重要人物になる事は予想できます。

史実に禍燐(かりん)は存在しないので、今後どのように禍燐(かりん)がキングダムの物語に絡んでくるかは分かりません。しかし禍燐(かりん)の行方が分からないからこそキングダムの今後の行方が楽しみになるかと思います。昌平君と禍燐(かりん)との関係性にこうご期待です！