【キングダム】嫪毐（ろうあい）の死亡シーンは何話？最後は車裂きの刑にされた？

太后と共に毐国の乱を起こし、最後は車裂きという残忍な形で処刑された嫪毐（ろうあい）。彼はどのような経緯で太后の愛人となり、反乱を起こすに至ったのでしょうか。以下では、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）が反乱に至った経緯や死亡シーンは何話かを紹介します。その他、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）と太后の子供のその後や、嫪毐の初登場や車輪のシーンなどもまとめました。

2023年9月現在まで連載が継続されている「キングダム」は、原泰久先生による古代中国を舞台にした作品です。2006年に「週刊ヤングジャンプ」で開始され、単行本は計69巻が刊行されています。

2011年にテレビアニメシリーズが開始され、2018年からは実写映画が制作・公開されている「キングダム」。史上初の中華統一を成し遂げた秦王・嬴政（後の始皇帝）の半生をベースに、戦国七雄の争乱を壮大なスケールで描いています。

時は春秋戦国時代末期、戦国七雄が中華の覇権を巡って争いを繰り広げていました。秦の戦災孤児・信は、下僕から天下の大将軍になることを夢見、修行の日々を送っていました。ある日、親友の漂が秦王の影武者となったことで、嬴政と出会った信。嬴政もまた、中華統一というとてつもない野心を抱いていました。嬴政と信は、それぞれの夢を叶えるべく、戦国七雄の争乱に身を投じます。

秦国の下級文官であり、呂不韋の策略で宦官と偽って後宮入りします。その目的は、太后の夜枷を務めることで、呂不韋の身代わりとして差し出されました。性格は素朴かつ実直であるものの、戦に行けないほど気弱な一面が玉にキズでしょう。

秦国へ反乱を起こし、国家反逆罪の罪で処刑された嫪毐（ろうあい）。素朴で実直な性格は、太后の心の傷を癒し、同時に秦国の実権を狙う者に利用される隙を与えました。全ての罪を被り、自らの死を覚悟した嫪毐の死亡シーンは何話で描かれたでしょうか。以下では、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）の死亡シーンや、死亡までの経緯を解説しました。

「キングダム」にて、もっとも残酷な死刑を下された嫪毐（ろうあい）の死亡シーンは何話でしょうか。原作漫画では、40話437話にて描かれました。

実在の人物であり、太后と共に秦へ反乱を起こした嫪毐（ろうあい）。史実では、紀元前239年に毐国を建国するも、翌年に昌平君、昌文君によって滅ぼされたと記録されています。実在の人物は、行動力のある野心家として書かれた嫪毐。しかし、「キングダム」では、権力闘争に利用された哀れな人物というイメージが強いでしょう。以下では、嫪毐の死亡までの経緯や壮絶な最後をネタバレ紹介します。

太后の相手をするため、宮廷での権力を強めるため、呂不韋によって後宮に入れられた嫪毐。しかし、太后に気に入られたことで、嫪毐の人生は一変します。著雍攻略戦後、太后の推薦により山陽の長官に任命されます。反対する意見もあったものの、半ば強引にこの要求を認めさせ、宮廷を去りました。その後、嫪毐と太后は太原へ移動し、ここに独立国家「毐国」を建国しました。

宦官の趙高の奮闘や、裏で楚と密約を交わすことで勢力を拡大していく毐国。嫪毐の存在も次第に増していき、楚や趙の王の勧めを受けて王宣言をしました。

太后と嫪毐の平穏な生活を目的に建国された毐国。一方、国内では不穏な動きが見え始め、虎歴大臣が咸陽との戦を目指して動き出します。太后との不義や隠し子のことが咸陽に知られたこと、毐国を討つための準備に取り掛かったことを嫪毐に言いました。先手を打たなければ国が危ういと説得するも、嫪毐によって太后を交えた話し合いに突入します。

一方、虎歴の話に太后は違和感を覚えます。毐国の建国には楚との繋がりが欠かせず、虎歴大臣は楚の出身、つまり楚の手先として毐国に入ったと推測します。また、隠し子についても、ある人物を通じて虎歴に知られていました。何者かに踊られていたことに気が付いた太后。彼女に残された選択は、咸陽への挙兵か、もしくは嫪毐と子供たちと共に首を差し出すかの2択だけです。

また、子供たちを虎歴の人質に取られてしまった以上、太后に残された選択は一つしかありません。そして、嬴政の加冠の儀に挙兵することを決断しました。しかし、秦では太后の隠し子の存在は知られておらず、仕組まれた罠だったことが判明します。

何者かの罠にかかり、毐国の乱を引き起こした太后と嫪毐。2人を破滅へ突き進めたのは呂不韋でした。その目的は、秦の王族を根絶やしに、自身が王座に就くことでした。そこで、毐国軍に咸陽を攻め落とさせ、自身は毐国軍を討つことで正当性を作ろうとします。また、咸陽の戦いでは、呂不韋の息のかかった武将が参戦しており、事は思い通りに進んだと思われました。

しかし、嬴政側が呂不韋の目論見を察し、飛信隊が咸陽へ戻ってきます。また、手薄と思われた咸陽では、昌平君の直下の近衛兵も待ち構えており、反乱軍は窮地に陥ります。そして、咸陽を巡る戦いは嬴政側の勝利に終わり、毐国軍は敗北しました。反乱鎮圧後、呂不韋と対面した嬴政。嫪毐を宦官と偽って後宮に忍び込ませたこと、この反乱を裏で操っていたことを指摘しました。

気弱な性格からこれまで戦に出た経験のなかった嫪毐でしたが、大切なものを守るために奮起します。しかし、咸陽襲撃に対する対策を取っていた嬴政側に敗北、敗走中に嫪毐は生け捕りにされました。腕を後ろで縛られ、公の場にさらされた嫪毐。呂不韋の手引きで後宮に忍び込んだことなどを自供し始めます。しかし、反乱については全て独断で行った事と話し、太后を庇う姿勢に出ました。

愛する人を守り抜くため、全ての罪を被る決意を見せた嫪毐。国家反逆罪として車裂きの刑にされることが決まりました。刑執行の直前、嫪毐の前に現れた太后。反乱を指示したのは自分だと、自分こそ処刑されるべきだと訴えます。しかし、嬴政の決断は変わることなく、太后が命乞いする子供たちの処罰も匂わされました。

嫪毐を残酷な形で失い、子供たちの命も奪われる運命に絶望する太后。すでに死を覚悟した嫪毐は、太后へ最後の言葉をかけます。太后と出会えたことで生きる意味が持てたと感謝を述べ、自ら刑場へ足を運びました。四股を馬車に括り付けられ、身体を引き裂かれて死んでいった嫪毐。残された太后は、現在の王の生母という立場を考慮され雍城に幽閉されました。

太后の欲望に求められるまま、不倫関係を続けていた嫪毐（ろうあい）。やがて、2人の間に子供が産まれるも、嫪毐の処刑を機に子供たちに命の危険が迫ります。嫪毐の血筋を理由に処刑は免れないと思われた、幼い子供たちの運命はどうなるのでしょうか。以下では、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）と太后の子供のその後についてネタバレ紹介します。

古代中国では、罪人の処罰は連帯責任であり、罪人の一族も処罰の対象とされました。それは、嫪毐と太后の子供も例外ではなく、史実では子供たちも処刑されたことが記録されています。「キングダム」でも、太后が頭を下げて子供たちの助命を願うも、政としては認めるわけにいきません。子供たちは国家反逆者の血筋を引き、反乱の火種になる危険があったからです。

太后が産んだ子供たちは、政にとっては異父弟妹であるものの、一国の王としてのめじめから非情な判断を下しました。しかし、子供たちの処刑は表向きであり、政にもある考えがありました。

雍城に幽閉に幽閉され、嫪毐と子供たちの死を嘆く太后。しかし、見舞いに訪れた政から衝撃的な事実を聞かされます。それは、処刑が決まっていた子供たちの生存でした。政の情けにより、子供たちは城外で匿うこととなりました。この事実を知る者はごく少数であり、万が一、露見した場合は子供たちを殺さなければなりません。そのため、太后にこの事を知らせる際にも、周囲に聞こえないように声をひそめて話しました。

今はまだ、国内が不安定なため、すぐに母子を対面させるわけにはいきません。しかし、何年過ぎて国内が落ち着いた際には、子供たちと引き合わせることを約束しました。史実では、後に幽閉を解かれ、咸陽に戻ることが許された太后。「キングダム」では、離れ離れになった母子の再会が実現したでしょう。

太后の愛人として出仕するも、やがて1人の人間として太后を愛した嫪毐（ろうあい）。残酷すぎる死亡シーンと同時に、車輪シーンも印象的でしょう。このシーンは史実をベースとしており、嫪毐が太后の相手として選ばれるきっかけとなっています。読者を驚愕させた車輪シーンは何話で登場したのでしょうか。以下では、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）の初登場や車輪シーンを紹介します。

まずは、嫪毐（ろうあい）の初登場は何話なのか、「キングダム」の24巻255話にて嫪毐が描かれました。呂不韋に命じられ、宦官として太后の後宮に入った嫪毐。初めは、太后に仕えることに恐れを抱いていました。

史実にも記されている嫪毐の車輪シーン。「キングダム」では38巻409話にて登場し、宴会の場で披露されました。下半身を露出させられ、男性器に車輪をはめ込まれた嫪毐。馬車の車輪を回してしまう人間離れした技を披露しました。この時の様子は、宴会に参加していた呂不韋の目にも止まり、太后の相手に選ばれるきっかけとなりました。

宴会で披露した車輪がきっかけで太后の夜枷の相手にされてしまった嫪毐。最初こそ、太后に恐れていた嫪毐でしたが、彼女の心の痛みに気が付いたことで2人の関係は変わり始めました。しかし、それは嫪毐の悲運の始まりでもあり、彼の最後は多くの涙を誘いました。以下では、壮絶な死亡シーンとなった、「キングダム」の嫪毐（ろうあい）に関する感想や評価を紹介します。

敵対側の人間でありながら野心がなく、ひたすら太后のために尽力してきた嫪毐。ファンからの評価も高く、キャラクター性の良さが好感を呼んでいます。また、嫪毐といえば、車裂きの刑による死亡シーンは有名でしょう。史実にも記録され、嫪毐を描くうえで避けて通れない要素となっています。最後まで太后への忠義を貫いた嫪毐。「キングダム」の泣けるエピソードとしても支持されています。

史実では野心的な人物として記録され、処刑されて当然だったと思われる嫪毐（ろうあい）。しかし、「キングダム」では、大きな陰謀に利用された捨て駒として描かれています。自分が利用されていることを知りながら、最後は全ての責任を負う覚悟に出た嫪毐。最後まで太后のために戦い抜き、散っていった壮絶な最後は多くの涙を誘い、嫪毐がかわいそうとの感想も寄せられています。

呂不韋の思惑によって太后の元へ差し出された嫪毐。しかし、彼の優しさが太后の心を救い、やがて恋を芽生えさせました。当時の時代背景から、2人の関係は許されざるものであり、発覚すれば不義の罪に問われる危険もありました。しかし、お互いを信頼し合い、最後まで太后を慕い続けた嫪毐の忠義さは多くの感動を呼び、2人の関係性が好きとの感想も寄せられています。

反乱の罪を被った嫪毐に下された車裂きの刑は、国家反逆者など大罪者に対して行われた極刑であり、もっとも残酷な刑の1つに数えられます。嫪毐が車裂きの刑にされたことは史実にも記録され、「キングダム」でもその最後が描かれました。作中では明確には描かれなかったものの、どのような刑なのかを想像するだけで恐ろしいものであり、SNSでも車裂きの刑が怖すぎる、目を覆いたくなるほど辛い等の声が寄せられています。

史実とは異なり、太后に忠実な良き臣下として描かれた嫪毐。素朴な人柄もあいまって、キングダムでも人気の高いキャラクターです。ファンの中には、嫪毐を生かしてほしいと期待の声も寄せられたものの、やはり嫪毐の処刑は避けられなかったでしょう。史実通り車裂きの刑で裁かれ、嫪毐の処刑にショックを受けたとの感想も見られます。

「キングダム」の嫪毐（ろうあい）の死亡シーンは何話か、死亡までの経緯や壮絶な最後などをネタバレ紹介しました。大きな陰謀に利用され、捨て駒のように扱われた嫪毐。最後は全ての罪を自ら被り、車裂きの刑に処せられます。しかし、太后との出会いが冴えない人生を送っていた嫪毐に光をもたらしました。太后と過ごした日々は、嫪毐にとっても幸せな時間だったでしょう。