【キングダム】亜門・江彰・道剣とは何者？嬴政のために散った死亡シーンは？

嬴政の趙から秦への命がけの脱出劇が描かれたキングダム・紫夏編。嬴政の脱出計画の成功の陰には、秦国の武官・道剣だけでなく、彼から依頼を受けた亜門と江彰、紫夏もいました。嬴政のために命を散らせた亜門、江彰、道剣とはどのような人物なのでしょうか。以下では、「キングダム」の亜門（あもん）、江彰（こうしょう）、道剣の正体や紫夏との関係、嬴政のために命を散らした死亡シーンなどを紹介します。

2023年7月に実写映画・第3作が公開された「キングダム」。原泰久先生による中国時代劇であり、2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されています。単行本は2023年7月時点で69巻が刊行された他、累計発行部数9900万部を突破しました。

春秋戦国時代末期、戦国七雄である秦国で誕生した下僕の信。身分は低いものの、天下の大将軍を夢見る少年でした。同じころ、秦国ではわずか13歳の若き王・嬴政が即位しました。権力闘争に巻き込まれ、王座を失いかけていた政でしたが、信との出会いを機に権力の奪還に成功します。やがて、中華統一の野望を抱き始めた政は、天下の大将軍を目指す信と共に、大国6国との戦いに身を投じます。

嬴政の趙から秦への壮絶な脱出劇を描いたキングダム・紫夏編。秦王の血筋である嬴政は、趙国にとって憎悪の対象であり、母と共に迫害を受けてきました。そのような背景から、秦による嬴政の脱出計画は難しいと思われました。しかし、趙の闇商人の協力を得たことで事態は大きく変わります。以下では、キングダムから、嬴政の趙国脱出に尽力した亜門（あもん）と江彰（こうしょう）、道剣の正体や、紫夏との関係を紹介します。

道剣から嬴政の脱出を依頼された趙の闇商人です。元は戦災孤児であったものの、闇商人であった紫啓に引き取られて現在に至ります。ある日、道剣から依頼を持ちかけられるも、命がけの仕事と知るや依頼を断った亜門。しかし、自力で嬴政の脱出を進める道剣の姿や紫夏の説得を受けて、依頼を受け入れることにしました。紫夏とは共に育った幼馴染の関係です。彼女に好意を抱きつつも、最後まで胸に秘めていました。

亜門や紫夏と同様、紫啓に育てられた闇商人であり、亜門とは実の兄弟のような関係を築いています。道剣の依頼には、亜門と同じ意見だった江彰でしたが、紫夏の説得を受けて依頼を引き受けます。一方、紫夏に好意を抱いており、16歳の時に彼女に告白しました。しかし、紫夏が「家督を継ぐ」ことを理由に断られています。

秦王・昭王時代から仕える武官であり、後に秦の丞相となる昌文君の側近です。作中では、単元、田慈と共に嬴政を趙から脱出させる任務を命じられました。嬴政を秦国へ連れ出すには、いくつかの関門を通過しなければならず、そこで闇商人に協力を要請しました。一筋縄ではいかない任務から、一旦断られてしまった道剣。しかし、自分の力でどうにかしようと動き出し、嬴政を連れ出すことに成功しました。

敵国でありながら、大胆な行動に出た道剣の勇気は、依頼を断っていた亜門と江彰に考えを改めさせました。また、紫夏の説得もあり、亜門たち闇商人の協力を得ることに成功しました。

道剣の努力に感化され、嬴政を秦国へ連れ出す依頼を引き受けた亜門（あもん）と仲間たち。趙国の最後の関門を突破し、秦国入りまであと一歩にせまりました。しかし、嬴政の脱出を受け、趙兵が一行に襲い掛かります。その時、亜門と江彰が命がけで趙兵を足止めし、嬴政の危機を脱しました。以下では、「キングダム」の亜門（あもん）と江彰（こうしょう）、道剣の死亡シーンを紹介します。

趙国の最後の関門で追っ手に見つかり、道剣を失った一行。亜門は、まずは嬴政の命を守ることを最優先とし、後のことを紫夏に託します。そして、自分は趙兵へ立ち向かい、時間稼ぎをしました。しかし、武力で勝る趙兵に敵わず、亜門は瀕死の重傷を負います。江彰に抱えられる中、亜門は胸に秘めていた紫夏への思いを打ち明けます。

同時に、江彰が紫夏に告白したことを聞かされて動揺するも、亜門自身は紫夏への思いは断ち切っていました。そして、任務を達成するまで紫夏を死なせないために、亜門は最後の戦いに出ます。馬車をひっくり返すことで趙兵を足止めさせた亜門。その衝撃で命を落としました。

嬴政を紫夏に託し、亜門と共に趙兵の足止めに繰り出した江彰。過去に、紫夏へ告白したことは亜門には秘密にしていましたが、死を前に紫夏との一件を打ち明けました。お互いに紫夏に好意を寄せ、彼女を最後に死なせるために犠牲になった2人。江彰は、趙兵の矢を受けながらも、最後まで戦う姿勢を崩しませんでした。そして、秦兵との合流地点に差し掛かった時、敵兵の動きを阻むために自ら敵兵に突っ込みました。

秦国では弓に秀でた武官として知られていた道剣。嬴政を脱出させることに成功したものの、途中で趙兵に見つかってしまいます。最後の関門を抜けた先では秦兵が待っており、嬴政を目的地に向かわせました。得意の弓で応戦する構えを見せた道剣。しかし、敵兵の多さに敵うはずもなく、趙兵の矢を一斉に受けて絶命しました。

幼い嬴政のために命を散らせた亜門（あもん）と江彰（こうしょう）、道剣。最後は、3人とも追っ手との戦いで死亡したものの、彼らの犠牲によって嬴政は秦に戻ることに出来ました。やがて、嬴政は秦王に即位、後に中華統一を果たして始皇帝と呼ばれるようになりました。嬴政の偉業の陰には、3人の奮闘もあったでしょう。以下では、「キングダム」の亜門（あもん）、江彰（こうしょう）、道剣のアニメ声優を紹介します。

江彰（こうしょう）のアニメ声優・草尾毅さんは、1965年生まれ、埼玉県出身の声優、歌手、ラジオパーソナリティで、声優養成所を経て1987年にデビューしました。アニメ「ドラゴンボールZ」のトランクス役で広く知られる草尾毅さん。いわゆる戦士ものを演じる機会が多く、「戦国無双シリーズ」の真田幸村役、「ドラゴンクエストIV」勇者役などを声を担当しています。

亜門（あもん）のアニメ声優・落合弘治さんは、1966年生まれ、東京都出身の声優、俳優で、1990年代から活動を行っています。声優・落合弘治さんの主な出演作品は、アニメ「メジャー」ジョー・ギブソン役、「ワンピース」Dr.ホンナー役、「平家物語」今井兼平役、「BLUE DRAGON」ミノタウロス役等です。

秦国の武官・道剣のアニメ声優の星野充昭さんは、1959年生まれ、静岡県出身の声優・俳優で、大学卒業後に声優養成所に入り、劇団の結成を経て声優業を開始しました。声優・星野充昭さんの主な出演作品は、アニメ「古見さんは、コミュ症です。」古見将賀役、「モブサイコ100 II」浅桐正志役、「名探偵コナン 紅の修学旅行」西木太郎役等です。

道剣の依頼を受け、幼い嬴政を秦国へ脱出させる任務に携わった亜門（あもん）たち。最初こそ、難色を示したものの、最後は命がけで嬴政を守り抜きました。嬴政のために命を散らせた亜門、江彰、道剣。彼らの勇気と犠牲が無ければ、嬴政の運命も大きく変わっていたでしょう。以下では、「キングダム」の亜門（あもん）、江彰（こうしょう）、道剣に関する感想や評価を紹介します。

2023年7月に実写映画の第3作が公開された「キングダム」。嬴政の過去を描いた紫夏編も実写化され、多くの感動を呼びました。紫夏編といえば、原作漫画でも読者の涙を誘った名エピソードであり、嬴政のために命を散らした亜門たちの覚悟が注目されました。SNSでは亜門が好きとの感想も寄せられ、短い登場シーンであったものの、嬴政の人生を語るうえで欠かせない人物となりました。

亜門といえば江彰は欠かせない存在であり、キングダムの名コンビとしても人気を集めています。亜門共にかっこいいと評される江彰（こうしょう）。しかし、実写映画版では、江彰は未登場となりました。江彰の登場を期待していたファンからは、がっかりしたとの声も寄せられています。紫夏へ好意を寄せていたものの、最後は紫夏と嬴政のために覚悟をみせた江彰。亜門のようにかっこよく散っていったでしょう。

紫夏編にて、嬴政の趙国からの脱出を手伝った亜門と江彰。闇商人になる前は戦災孤児であり、紫啓に引き取られた経緯を持ちます。お互いに紫夏に好意を抱きながらも、最後は紫夏のために自らを犠牲にした2人。その姿は、実の兄弟のような絆の深さを感じせるでしょう。また、亜門と江彰の絆が良いとの感想も見られ、紫夏編をより感動的なストーリーに仕上げ、多くの涙を誘いました。

後に中華統一を果たし、始皇帝として君臨する運命が約束されている嬴政。しかし、彼の人生は生まれた時から波乱そのものでした。秦国という理由から趙の民に迫害され、秦の臣下による脱出計画でも、趙兵の脅威にさらされました。そんな彼の窮地を救ったのが、亜門と江彰、紫夏たちであり、彼らの協力がなければ脱出計画は成功しなかったでしょう。また、嬴政のために死亡した3人の最後は、多くの涙を誘いました。

趙国の最後の関門に差し掛かった時、追っ手に捕まってしまった嬴政たち。亜門と江彰が追っ手の足止めを担い、少しでも遠くへ紫夏と嬴政を逃がそうと試みます。万が一、命を落とすことがあった場合、紫夏を最後まで生かすことを心に決めていた亜門と江彰。死の直前に放った紫夏へ向けたセリフは、彼女のために命をかける江彰の切なさが伝わってきたと評され、名言としても支持されています。

亜門たちの犠牲により、嬴政は何とか秦国へ入ることができました。しかし、ファンの中には亜門たちに生きてほしかったと、彼らの死を惜しむ声も寄せられています。大切な人を守るためなら、自らの犠牲をいとわなかった亜門たち。それは、嬴政の脱出計画を実行する道剣も同様であり、嬴政のために命を散らしました。嬴政のために戦い抜いた彼らの最後はかっこいいものの、やはりしんどいと感じる方も多いでしょう。

「キングダム」の実写映画の公開をきっかけに再注目を集める亜門。原作漫画とは少し異なる展開となりましたが、最後まで嬴政のために戦い続けた姿は、原作と同様にかっこいいでしょう。また、映画を観たファンからは、最後に笑顔を見せる亜門のシーンで涙があふれ出たとの感想も寄せられています。亜門の笑顔からは、嬴政のために命を散らすことを誇りに思い、自分の人生に満足したと読み取れるでしょう。

長平の戦いで、趙兵を生き埋めにする残虐な処罰を行った秦。この出来事は趙の民の恨みを買い、異国で誕生した嬴政も迫害に遭いました。嬴政の過去編は、信たちとは異なる過酷なものであり、政の過去エピソードがきつい、辛いとの声も寄せられています。しかし、嬴政の過去は辛いことばかりではありませんでした。亜門や江彰、紫夏などの協力者との出会いと別れも、嬴政のその後の人生に大きな影響を与えたでしょう。

嬴政の脱出劇といえば、趙の民である亜門たちがクローズアップされがちですが、嬴政の脱出計画を立てた秦側の活躍も欠かせません。長平の戦い以降、趙と秦は険悪な関係となり、嬴政を秦へ連れ戻すことは命がけの任務でした。しかし、道剣たちは命を失うことを覚悟で嬴政の脱出を決行しました。SNSでは、嬴政のために尽力した道剣たち秦の男たちも、忠実な人たちだったと評されています。

亜門たちによる嬴政の脱出計画は、原作漫画はもちろん、映画版でも見どころのあるエピソードであり、嬴政を語る上で欠かせない過去です。未来の秦王を守るために、命を散らしてまで嬴政を守り抜いた亜門たち。彼らの活躍に鳥肌がたった、かっこいいと思った等、多くの感想が寄せられました。最後には死亡した亜門たちでしたが、彼らの活躍があったからこそ、嬴政や信、今の秦国があるとも言われています。

「キングダム」の亜門（あもん）、江彰（こうしょう）、道剣の正体や死亡シーンなどを紹介しました。嬴政のために命を散らした3人。もし、亜門たちが任務を請け負わなければ、彼らの犠牲がなければ、嬴政もあの場で死亡していたでしょう。しかし、彼らの命がけの奮闘により嬴政は秦国に戻ることができました。最後の関門での亜門たちの犠牲が、後の嬴政の活躍や歴史的偉業へ繋がったでしょう。