逃げ恥の恋ダンスには意味がある？ガッキーと星野源の振り付けの覚え方解説

星野源さんが歌う逃げ恥のエンディングテーマ「恋」では出演キャストが踊っています。「恋ダンス」と初回放送後から大反響を呼び、YouTube、Twitter、Instagramでは恋ダンスを踊ってみたという動画が多くアップされました。フィギュアスケートの羽生結弦選手なども恋ダンスを踊っていて、他にも多くの有名人が踊って動画をアップしていました。逃げ恥の恋ダンスの振り付けにどんな意味が含まれているのでしょうか？

「逃げ恥」とは略称でタイトルは「逃げるは恥だが役に立つ」です。海野つなみ先生原作の漫画です。主人公達の契約結婚を中心に、男女の社会問題にも触れているラブコメディー作品です。愛のない玉の輿を狙った契約結婚の作品は多くありましたが、逃げ恥ではビジネス物を取り入れることで、別の切り口からアプローチしている漫画となりました。

逃げ恥に登場する新垣結衣さん演じる森山みくりは大学院まで出ているのに就職難で派遣社員として働いていましたが、派遣切りにあってしまい、無職になりました。父親が見兼ねて元部下の星野源さん演じる津崎平匡が家事代行サービスの会社を変えようとしている事を知り、週一回の仕事を取り付けてきました。津崎は気難しく、人に構われる事を好みませんが、みくりとは適度な距離感でうまくやっていけていました。

みくりの両親は定年退職を機に田舎に引っ越す事になり、現状維持を望んでいたみくりは津崎に「雇用主と従業員」という関係の「契約結婚」の話を持ち掛けます。みくりの提案にメリットを感じた津崎も了承し、事実婚という関係で周囲に挨拶をしました。しかし、二人のよそよそしさを訝しむ周囲の目を欺く為に、「ハグの日」を設けるなどの努力をしていたみくり達の間にいつしか恋愛感情が生まれるようになります。

逃げ恥のブームは終わらず、放送から一年過ぎても再放送を望む声が強くあったこともあり、2017年12月31日に1話から8話まで、2018年1月1日に9話から最終話まで一挙放送されました。逃げ恥の視聴率は前回と横ばいか上回り、最終回の視聴率は火曜ドラマ初の20％越えを果たしました。平均視聴率も初の2桁を記録しています。放送終了後は逃げ恥ロスに陥る視聴者が続出しました。

逃げ恥の「恋ダンス」とは、星野源さんが歌うエンディングテーマ「恋」で主演の新垣結衣さんが踊っているダンスの事です。「恋」というタイトルの曲から「恋ダンス」と呼ばれるようになりました。新垣結衣さんの「恋ダンス」を踊る姿に逃げ恥を観ていた視聴者は「可愛い！」と大絶賛し、YouTube、Twitter、Instagramなどで恋ダンスを踊ってみたという動画が数多く投稿され、瞬く間に広がっていきました。

恋ダンスの振り付けを担当しているのは振付師のMIKIKOさんです。MIKIKOさんはperfumeなどの振り付けを担当しています。恋ダンスの振り付けに関して「よく練られた振り付け」と評価されています。星野源さんが歌う「恋」は「恋ダンス」と共に社会現象を巻き起こしました。「TSUTAYA2016年間レンタルランキング」では1位を獲得し、レコチョク、iTunesのダウンロードでは13週連続1位を飾りました。

逃げ恥のエンディングで恋ダンスを踊る新垣結衣さんの可愛さにネット上では初回放送後から「可愛い！」「癒される！」という感想が多くみられました。放送前にInstagramでショートバージョンが公開されていましたが、初回放送でフルバージョンが流れると視聴者は新垣結衣さんを始めとする出演者の恋ダンスに夢中になっていました。特に恋ダンスでは新垣結衣さんの可愛さを引き立てていた事もあり、大絶賛されました。

新垣結衣さんと言えば、2006年から2008年に放送されていた「ポッキー」のCMがブレイクしたきっかけです。「ポッキー」のCMで新垣結衣さんが披露した「ポッキーダンス」はCMを観ていた人達を魅了し、新垣結衣さんの知名度が一気に上がりました。そのCMを覚えいてた視聴者は新垣結衣さんの恋ダンスをみて「ポッキーダンスを思い出した」とコメントしています。

恋ダンスのNGシーンではダンスを間違えた新垣結衣さんが照れ笑いを浮かべたり、床に崩れ落ちるシーンなどがあり、NGシーンをみていた視聴者からは「可愛い！」「可愛すぎて息が出来ない」など、新垣結衣さんの可愛らしい姿に悶える感想が多くありました。恋ダンスの反響が制作スタッフの予想をはるかに上回り、番組の公式HPに急遽、エンディングのフルバージョンが公開される程でした。

逃げ恥の恋ダンスは多くの視聴者の間で踊られ、動画がアップされましたが、有名人の中でも踊る人が続出しました。中でもフィギュアスケートの羽生結弦選手がテレビの前で逃げ恥の恋ダンスの振り付けをノリノリで踊って曲を口ずさみながら歩く姿が映されました。羽生選手のファンはこの姿を見て「恋ダンス」の株が急上昇し、氷上でフルバージョンを踊ってほしいという強い要望がネット上に出てくるほどでした。

更に織田信成さんが羽生選手、宮原選手、田中選手の4人で踊った「恋ダンス」の動画をTwitter上にアップしました。中でも踊りがキレキレだったのは羽生選手です。織田さんがアップした動画は約1時間で3万以上のリツイートと約4万件近いお気に入り件数で大反響でした。キレのある「恋ダンス」を踊るフィギュアスケートの選手達にファンだけでなくニュースでも取り上げられました。現在、動画は削除されています。

TBSアナウンサーである安住さんが踊った「恋ダンス ぴったんこカン・カン ver.」がドラマ逃げ恥の公式サイトにアップされました。なぜ安住アナが踊ったかというと、「ぴったんこカンカン」に百合役を演じた石田ゆり子さんがゲストとして登場し、安住アナと恋ダンスを踊りたいとお願いした事がきっかけでした。番組内ではスーツ姿でダンス指導を受ける安住アナが失敗を繰り返しながらダンスに挑む姿が見られました。

番組のエンディングでは恋ダンスのフルバージョンが流れ、石田さん、安住アナが踊り、ソロショットもばっちり決めていました。更に恋ダンスの後半では星野源さんも加わり、石田ゆり子さんがメインという珍しく、豪華でスペシャルな恋ダンス映像が披露されました。この動画は期間限定で配信されていました。更に安住アナは逃げ恥10話のエンディングの恋ダンスにちょこちょこ登場していました。

安住アナと恋ダンスを踊る事が決まった際、石田ゆり子さんがプロデューサーに安住アナとのコラボダンスを10話のエンディングで使って欲しいと直談判したのです。安住アナは無理でしょ！と言いましたが、プロデューサーからうまく踊れたら採用すると約束され、実際に10話のエンディングで安住アナが登場したのです。突然の安住アナの登場にネット上では驚きの声と共に安住アナの恋ダンスの上手さを褒める声が多くありました。

星野源さんが歌う「恋」は逃げ恥の為に書き下ろされた曲で、エンディングで踊る「恋ダンス」の振り付けには意味があると言われています。では、振り付けにどんな意味があるのでしょうか？実は「恋ダンス」は新垣結衣さん演じるみくりの「妄想」を描いたダンスだったのです。みくりは妄想癖の持ち主という事もあり、テーマは「みくりの妄想ミュージカル」だと言われています。恋ダンスの意味は「妄想」だったのです。

峠田浩プロデューサーは「僕の好きなドラマは、キャストやスタッフがドラマ作りを本当に楽しんでいて、最後の一瞬まで遊び心とエンターテイメントを詰め込んでいた記憶があった」と話していて、恋ダンスはみくりの妄想ミュージカルをテーマにして生まれました。出演者が踊る姿に視聴者はネット上で「ガッキ―可愛すぎる」「癒される」と絶賛し、恋ダンスの振り付けを覚えて踊る動画をアップする人が数多くいました。

逃げ恥の恋ダンスの振り付け動画は数多くYouTubeにアップされています。学校や会社での出し物で恋ダンスを踊る際、ドラマのエンディングだけでは覚えられない人も多くいるでしょう。振付師のMIKIKOさんは恋ダンスの振り付けはドラマのキャスト用に簡単にアレンジするつもりでいたそうですが、プロデューサーの変えなくていいという希望により、ミュージックビデオで使われた難しいフリを新垣結衣さん達は踊っています。

振付師のMIKIKOさんは恋ダンスを踊るポイントとして「肘」をあげています。肘が下がっているとだらっとした印象を与えてしまうので、きちんと張る事が大事と話していました。恋ダンスは見てる人からすると簡単にできてしまいそうと思われがちですが、意外とテンポが速く、踊ってみると難しいと言う人が多くいました。まずは星野源さんの「恋」の歌をきちんと覚える事が大切です。

恋ダンスは言葉と振り付けを繋げて覚えると上達が早いと言われています。踊っている自分を姿見でチェックしていくと更に上達が早いでしょう。キレのいいダンスをするにはメリハリが大事です。メリハリをつけるだけで見栄えが全く違います。一発芸で披露したいという人は観客を驚かせるためにもメリハリをつけて踊りましょう。動画だけだとわからないという人は恋ダンスの図解の画像もあるのでチェックしてみましょう。

プロの振付師の方が難しいというだけあって、動画や画像で見るより恋ダンスは難しい踊りです。すぐに覚えられる、踊れると思っていると、いざ練習を始めた時に冷や汗を流す人もいるでしょう。人前で踊る場合は、歌を覚えたり、踊りを覚えたり、一緒に踊る人と呼吸を合わせる事も考えて最低でも一週間は必要と言われています。忘年会や結婚式、學校の出し物などで踊る場合は長めに練習時間をとっておくと安心です。

逃げ恥の恋ダンスの振り付けを担当したMIKIKOさんは「契約結婚という特殊な形のふたりを描いたドラマの主題歌なので、そのふたりのことも思って書いたし、今この時代にはいろんな形のカップルがいて、いろんな形のふたりがいる。いろんな形の恋っていうのを思いながら書いた」という星野源さんの言葉を元に指を2本にしたり、最後は1本1本になったりと直感的に振り付けをしたと話しています。

MIKIKOさんは逃げ恥の恋ダンスの振り付けの制作期間中、Perfumeのアメリカツアーに同行したり、オリンピック、パラリンピックの閉会式の引き継ぎセレモニーの演出などで多忙でした。星野源さんの「恋」のミュージックビデオが完成した後、振り付けをドラマのキャスト用に簡単にするつもりだったMIKIKOさんでしたが、プロデューサーから難しいフリを真似する夫婦が可愛く映るから変えなくていいと言われたそうです。

ミュージックビデオでは難しい振り付けだったのも、ドラマで踊る際はアレンジして簡単な振り付けにしようとMIKOKOさんは考えていたと話しています。ややこしい振り付けの所をわかりやすくアレンジしたぐらいで、難しいフリのままドラマの出演者に覚えてもらった事を申し訳ないとも語っています。MIKIKOさんはパラリンピックでリオにいる時にレクチャービデオを作って送ったというエピソードも明かしています。

恋ダンスを楽しく踊るコツを振り付けを担当したMIKIKOさんが話しています。MIKIKOさんは星野源さんの「恋」を歌いながら踊ると一番フリが入ってくるとアドバイスしています。間奏とアウトロの部分で肘の角度を意識し、肘を前に見せるように踊ると形が決まるとも話していました。手を合わせた時も肘が下がるとだらっと見えてしまうので、恋ダンスを踊るポイントで一番大事なのは「肘」だと明かしていました。

逃げ恥の恋ダンスの意味や振り付けについて紹介しました。社会現象を巻き起こした逃げ恥のドラマと星野源さんが歌う「恋」、エンディングでキャストが踊った「恋ダンス」は今でも人気で、様々なシーンで踊られています。振り付けにも意味があると知ると一層楽しめるでしょう。原作「逃げるは恥だが役に立つ」も2017年2月で連載が終了しました。ドラマで知ったという視聴者は原作「逃げるは恥だが役に立つ」を読んでみましょう。