アイムホームをネタバレ！仮面の理由やあらすじ・最終回の結末も【木村拓哉主演】

ドラマ・アイムホームは、元SMAPの木村拓哉さんと、人気女優の上戸彩さんがヒロインをつとめることから話題を集め、そして、主人公が記憶を無くし、あまつさえ妻と子どもに表情がわからなくなるといった奇妙なあらすじも注目を集めました。アイムホームで、なぜ主人公は記憶を失い、妻子の顔が仮面に見えてしまったのでしょうか？

この記事では最終回の結末までネタバレをしていきますので、最終回の結末を見逃してしまった方でも詳しく最終回の結末を知ることが出来ます。また、主人公の久は、記憶をなくす前は人を信じず、妻子に冷たくあたるような酷い人間だったのです。ですが、記憶をなくしてからは正反対の心優しい人間になります。そういった、気になるあらすじのネタバレや、最終回とその結末もネタバレしながらご紹介します。

「アイムホーム」は2015年4月にテレビ朝日にて放送された、木村拓哉さん主演のドラマです。原作は、石坂啓さんによる「アイムホーム」があり、ビックコミックオリジナルに1997年7月に連載開始し、1998年12月に最終回となり衝撃の結末を描きました。そして、1999年に第3回文化庁メディア芸術祭大賞受賞しました。コミックは上・下巻と1992年2月に刊行されています。

2015年のドラマ化の以前にも、NHK総合テレビにて「アイムホーム　遥かなる家路」としてテレビドラマ化も果たしています。その衝撃の最終回の結末は話題となりました。最終回の結末にて、なぜ、妻子が仮面をつけたように見えたのかネタバレもしています。その真実はあまりに切なく、感動を呼びました。

優秀な会社員として、葵インペリアル証券第一営業部で働くものの、そのキツイ性格や物言いで、人間関係で公私ともによく思わない人々もいました。そんな中、単身赴任先で工場の爆発に巻き込まれて、意識不明の重傷を負ってしまいました。なんとか一命をとりとめ、3ヶ月後に意識を取り戻すも、事故当時～5年前までの記憶を失ってしまいました。

リハビリを重ね、会社に復職するものの、左遷され、はみ出し部署である第13営業部に配属されてしまいました。5年前以降の記憶がないため、離婚したはずの妻の家に帰ってしまい、妻のもとにいる娘から注意をされます。そればかりか、再婚した妻や、息子の顔が能面の仮面に見えてしまうようになりました。そのため、妻や子供の感情が読み取れず、次第に家族の溝は深くなっていってしまうのでした。

久の再婚相手で、久との間に良雄をもうけます。久とは事故から5年以内に再婚したため、忘れられており、その顔も久からみると仮面に見えています。久に懸命につくしますが、久の態度から自分は愛されていないと思うようになっていきます。そして、前妻である香との中も疑うなど不安な日々を送っています。

久と恵の間に産まれた息子です。記憶を無くすまえの久のことは嫌っており、なついていませんでした。ですが、記憶を無くしてからの久はとても優しく、良雄を大切に扱ってくれるため、戸惑いつつも心を開いていきます。

久の前妻で、雑誌の記者ライターとして働いています。久とは恋愛結婚をしますが、久は仕事が第一で家庭をかえりみませんでした。その上、香が出版した本も、久は読まずにその上に飲みかけのコーヒーを置くなどし、2人の間には埋められないほどの溝が出来ていました。久と離婚し、娘のすばると暮らしていましたが、記憶を無くした久の優しさに心を揺り動かされています。

香の実の娘ですが、久とは血が繋がっていません。中学生ということもあり、反抗期ですが久には以前からなついていました。そのため、記憶をなくした久を心配し、実の父親のように頼ったりと心の中ではまた香と再婚してほしいと望んでいます。

主人公・家路久は証券会社に勤める優秀な会社員でした。ある日、単身赴任から家路をたどる途中、工場の爆発事故に巻き込まれてしまいました。そして、3ヶ月も意識不明の状態が続いてしまったのです。幸いにも、その後意識を取り戻しましたが、その変わりに事故から5年間の記憶をなくしてしまいました。この5年間のうちに離婚・再婚・実子の誕生などがあったことも忘れてしまいました。

脳の機能障害を負ってしまった久は、仕事にも影響をきたしてしまいました。そのため、第一営業部の第一線で活躍していた久でしたが、あっさり見限られ、窓際部署である第13営業部に左遷させられてしまいます。久は記憶を失い、以前の人格もなくしてしまいました。以前は非人道的な性格でまわりから怖れられていましたが、現在は心が優しく温厚な性格になりました。

ふと気づくと、久は10本の鍵の束をもっていました。何の鍵か確かめようと、残された記憶をたどりながら自宅へともどりました。鍵のうち一本は自宅の鍵のようで扉を開けました。雨が降ってきたので洗濯物をたたみ、アイロンがけをするなど家事をこなします。するとそこに、妻・香と義娘のすばるが帰ってきました。「おかえり」と優しく声をかける久ですが、すばるは驚いています。

久はこの5年の間に、すばるの母・香とは離婚していたのです。その事実を告げられ、久は鍵を返して家を出て行きました。久は、現在の妻子の待つ家に戻ります。するとそこにいたのは、仮面をかぶっているような顔の妻・恵と息子・良雄の姿が待っていました。久は驚くも、その事実を言えるわけはなく、違和感を感じながらも生活をしていきます。ある日、香から、すばるの様子がおかしいと相談を受けます。

すばるは反抗期で、悪い連中と付き合っているようだというのです。血のつながりはなくとも、実の娘のように愛している久は心配になりました。そして、ある夜、久は同僚とカラオケに行きました。その時に偶然、取引先の専務・武田雅夫に出くわし高級クラブに連れて行かれるのです。するとその途中、1人で歩くすばるを見つけます。その後日、久は息子である良雄の誕生日プレゼントを買いに良雄とデパートに行きます。

デパートの屋上で、良雄と遊んでいると、すばるが男に無理やり連れ去られることろを目撃します。いてもたってもいられず、幼い良雄を1人残し追いかけます。追いつくと、そこには複数の男達に金を渡すすばるの姿がありました。そして「すばるは俺の娘だ！」と守ろうとします。そこに警察が乗り込み、その場は収まりました。すばるは、自身の友達が悪い男に関わっていてその相談を受けていたのだそうです。

そして、手切れ金として、すばるが代わりにお金を渡そうとしていたと話し出しました。久は以前「友達だけは大事にしろ」という言葉をすばるに語っており、すばるはその言葉を大切にし、守ろうとしたのでした。すばるのことは解決したものの、良雄を置き去りにしてしまったことを思い出します。デパートに戻ると、良雄は管理事務所に、妻・恵とともにいました。

そんな久のことを恵は一切せめず「パパはまた迷子になったんだよ。謝っている人は許してあげるんだよね」と良雄に言いました。後日、武田雅夫が久を訪ねてきました。久のことを気に入っている武田は、なんと2000億もの大口取引を久に持ってきたのです。ですが、久は以前のような強欲な人間ではなくなったため、家族と自分自身を取り戻すことを選び、同僚に話をあげてしまいます。

久は、記憶を無くすまえに借りた、レンタルビデオの延滞料金が滞納していたことを知ります。それは、学生時代の親友「山野辺陵」が監督した作品でした。久の持っている鍵の束には、山野辺の部屋の鍵がありました。久は山野辺のアパートを訪れます。山野辺に自身の記憶について聞くも、「思い出さないほうがいいことがある」と教えてくれません。その後、久は脳外科医の筑波のもとに行きます。

すると筑波は「奥さんへの愛情は冷めているの？」と質問してきます。記憶のない久は答えられません。一方会社では、第一営業部が手に負えなくなった案件を第13営業部に押し付けてきました。鬼山機械という町工場でしたが、大手商社との関連が切れてしまったため、第一営業部は用無しと判断したのでした。とうぜん鬼山社長も激怒し、その処理も13営業部が受け持つのでした。

久は誠意をこめて、何度も鬼山に謝罪にしにいき、取引を続けてもらうよう頭を下げます。その思いが通じ、この件は丸くおさまりました。久は山野辺のアパートにも通っており、ある日山野は自分が撮ったDVDを見ようと簡単にあらすじを言い、誘ってきました。ですが、そのあらすじの途中で、久に恵から電話がかかってきました。良雄が幼稚園で友達を怪我させてしまったというのです。

相手の怪我は大したこともなくホッとする久でしたが、良雄がケンカした原因は久にありました。久が以前、勉強をしない良雄に罰としておもちゃを全部捨ててしまったことが原因でした。おもちゃがないことをからかわれて良雄はケンカしてしまったのです。ふとその記憶がよみがえった久は、おもちゃを隠してある倉庫に行き、鍵の束から鍵を探し、その倉庫をあけます。そして、おもちゃを良雄に返してあげたのでした。

後日、山野辺と会った久は、山野辺が好きだった女性が恵であったことを思い出しました。山野辺は恵に片思いをしていただけでしたが、久が奪ったため恨んでいたのでした。もういいと言う山野辺に対し、恵を大事にすることを久は約束するのでした。

久は、前妻である香の父親の法要会場にいました。本来はくるべきでなかったのですが、記憶が混乱し来てしまったのです。そんな中、香の親族たちが「久は香ると政略結婚をしたが、価値がなくなったので資産家の娘と再婚した」と話しているのを耳にし、愕然とします。久は、良雄の運動会に一緒に競技に出る約束をしました。以前の冷たい自分を変えたかったという思いもありました。

ですが、久を指名しての仕事が入ってしまい、断るも受け入れて貰えませんでした。久は、良雄に何かしてやりたいと思い、のぼり棒の練習をしようというも、当日に香から呼び出されてしまい忘れてしまいます。香の話とは、すばるにもうあわないで欲しいというものでした。すばるは、久に懐いていたため、香との結婚が政略結婚であり、価値が無くなったから離婚したという噂を聞いてショックを受けているというのです。

すると、話の途中で香は倒れてしまいました。久は香を抱え病院に向かいます。そして、その姿を恵は目撃してしまうのでした。病院にて、香の妹・祥子と会います。そして、離婚した理由が真実であることを知らされます。久は家庭を持つことに憧れていたので、血のつながりはなくても、すばるのことは可愛がっていました。ですが、香には冷たく、仕事に成功も一緒に喜ぶことはしませんでした。

すると、すばるが久を呼び出しました。すばるは学校で作ったというお菓子を久に渡し、香を病院に連れてきてくれたことに礼を言うのでした。そして、久の落し物であるワインラベルを入れるシートを返しました。その時、久は香の父親とよくワインを飲んでいたことを思い出します。祥子に頼み、父親・和也のワインラベルコレクションを見せてもらうと、和也と語り合っていた思い出が記されており、涙が溢れました。

そんな、久に祥子は「今の家族を幸せにしてあげて」声をかけました。そして運動会当日、久は仕事に場にいましたが、家族を大切にすべく仕事を放り出して、良雄の運動会に行くのでした。喜ぶ恵と良雄でしたが、恵は香との中を疑い、香の通っているパン教室に通うことにしたのでした。

久は記憶を取り戻すために、単身赴任していた場所に行きました。何も思い出せず、以前住んでいたアパートに行き寝てしまいます。しばらくして、現在の住人である徳山正夫が帰宅しました。徳山は久の事情を受け入れ、お互いに語り合います。徳山は、自身の会社が倒産し、妻・葉子から愛想をつけられ1人暮らしをしているそうです。久は名刺を渡すと、徳山は驚きます、徳山の会社が倒産した原因は久の会社にあったのでした。

久が自宅にもどると、恵と良雄の受験のことで口論になってしまいました。受験に反対する久ですが、記憶をなくす前は、受験することを言い出したのは久のほうだったからです。幼児教室に無理やり通わせたのも久でした。久はしぶしぶ受験を応援します。いざ面接となりましたが、良雄は父親の久が家に帰らないと母親がイライラしていると言い、面接官に注意されてしまいました。

久は、徳山のことに責任を感じ、妻・葉子を説得しに行き、徳山と再会させお互い愛していることを再認識させることに成功しました。徳山も、倒産したのは自分の責任だといい、久とのわだかまりも解けたのでした。そしてまた面談の日、久は途中で切り上げてしまいます。

そして、「将来のことなんてどうなるかわからない。好きなことをさせてあげたい。だから受験をやめよう」と言いました。「しょうがないな」と言う恵の仮面は少し笑って見えたのでした。

久は、営業先から近くにある実家を訪れました。実家は以前は酒屋でしたが、現在はコンビニに変わっていました。久の弟・浩は久に敵意を見せますが、母親・梓は好意的に迎え入れます。その後、久は恵から実家との関係を聞きました。久は記憶を無くすまえは実家を毛嫌いしていたといいます。ショックを受ける久に、恵は「親孝行したらどう？」と提案します。

そんな中、久は実家のコンビニに対して悪質な投稿をされている事実を目にします。弟夫妻の話では、松山茂という人物が以前から嫌がらせをしているということでした。松山は元々はこのコンビニで働いていたのですが、勤務態度の悪さからクビにした過去があり逆恨みされているのです。そして、わざと万引きをし浩に捕まえさせます。

ですが、防犯カメラに細工をしていた松山によって、証拠もないのに犯人あつかいされた。とネットに拡散されてしまったのです。さらに、久が酒屋からコンビニ変えろと言ってきたにも関わらず、開店してから無関係をよそおう久に浩は怒っていることを知ります。そして、梓が肝臓病を患っていることも聞きます。一方、良雄は幼稚園の演劇の練習に付き合います。そして、母親との思い出を思い返します。

足しげく実家とコンビニに通い、取引先にも出向いて頼み込む久。そして、松山の行動を止めさせる証拠を掴みます。コンビニの外にある防犯カメラに犯行が写っており、警察に届けない変わりに嫌がらせをやめさせることに成功しました。浩は久に感謝します。そして、良雄の劇の当日、セリフが飛んでしまう良雄に、久は「胸のどんぐり！」と2人にしかわからない安心するおまじないを言います。

その結果、良雄は無事劇を終えることが出来たのでした。久は、劇を見に来ていた梓に「一緒に旅行に行こう」と言いますが、「私はもう何もしてやれないんだ。」とこぼします。そして、後日入院してしまうのでした。

梓のことが気になりながらも、久は恵と良雄と別荘に遊びに来ていました。すると、偶然会社の同僚たちが同じ場所に来ており、皆でバーベキューをすることになりました。そこへ、野菜を届けにきた店主が久の雰囲気が優しくなっていることに驚きます。そして、久は昔の自分に自己嫌悪するのでした。その夜、すばるから電話があり、以前香と3人で八ヶ岳に旅行に行った話になりました。

そのことは覚えているものの、恵たちとの記憶がないことに葛藤します。帰る当日、良雄が姿を消しました。良雄は昨日見つけた花をどうしても取りたくて、１人で出かけてしまい、崖から落ちてしまいました。良雄を抱えて病院に行く久。その時、去年も同じように別荘に来ているときに熱を出した良雄を抱え走っていたことを思い出したのでした。

その夜、久は恵に「これからはきっちり君をみる」とキスをしましたが、変わらず恵は仮面をつけたままでした。そして、恵に、表情がわからないことを告げたのでした。

久から真実をつげられ戸惑う恵。その後、久は脳神経外科を訪れ「誰も知らない秘密の部分があるかもしれない」と言われます。そんな中、久の父・洋蔵が無銭飲食で捕まったと警察から連絡が入ります。洋蔵と久しぶりの再会を果たし、久の家にくることになりました。洋蔵は久が幼いころ消息不明になっていました。その理由は、事業が失敗し借金を負ったためだったと語ります。それは全て返済し、1人暮らしをしているのです。

一方、香はガンになり治療のため入院していました、久に連絡をしようとするすばるを、叔母の祥子が止めます。久は風邪をひいた恵のかわりにパン教室を訪れますが、そこで祥子と会い驚きます。後日、久は良雄と親子遠足に行くことになりました。去年も行ったのですが、仕事が途中で入り途中で抜け出したことを知り、またショックを受けました。そして、自分も洋蔵と変わらないことを反省するのでした。

久は、引越しをしようとしている洋蔵のもとを訪れます。そして、2人で家族のことを話しました。すると、洋蔵は突然「あなたはどなたですか？」と言い出しました。洋蔵は脳梗塞の後遺症で、記憶がとんでしまうことがあるのだそうです。その後、久は洋蔵と過ごし、親子の絆を再確認するのでした。自宅に帰り、去年の内部監査のときに、会社のデータを恵のパソコンに入れておいた久は衝撃の事実を目にします。

恵のパソコンには、良雄の通っているサッカー教室のコーチ・本城が恵と仲良く写っていたのです。2人の浮気を怪しみだす久なのでした。

久は恵の浮気に動揺し、部長の小机に誘われ泥酔してしまい、なんと愛人の白石杏子のマンションに行ってしまうのです。久はカレーを作って食べていましたが、そこへ白石と男性が帰ってきます。そして、白石と不倫関係があり、転勤の際に別れたことを知り愕然とします。さらに翌日、白石は久の会社におとずれます。彼女は保険外交員で、社長の秘書でした。それを知った社長は怒って、久を地方に飛ばしたのでした。

そのころ、恵は本城に、久に写真を見られてしまったことを告げました。本城は恵にまだ気があるようです。一方、すばるは香のガンのことを久に言ってしまいました。ですが、久は祥子に会いに行くのを止められます。ですが、それを撤回し、会いにいってほしいと言います。夜、家に帰ると久は恵に「なんで昔の話をしてくれないのか？」と問います。恵は「耐えられないと思うから」と答えました。

恵はその後、本城に「会うのはやめよう」と言いますが、本城は恵を大事にしない久が許せませんでした。そんな中、久のもとにすばるから連絡が入りました。病院に行くと、香が暴れていて久が必死に押さえました。孤独があふれてしまった香を久は支えるのでした。

香は、自分が必死になってやってきた仕事ができなくなってしまったのがショックだと話しました。若手政治家へのインタビュー記事だったのですが、身体のためドクターストップがかかってしまったのです。そのため他の人が引き継ぐため悔しさのあまり暴れてしまったのでした。久は全力で、香が仕事が出来るように立ち回り、サポートをしました。そして、見事香は仕事を終えることが出来ました。

久は、泊という以前取引していた相手を再会しました。泊から、久が以前土地転売をしていたという過去を聞き調べます。すると、久の買った土地が大暴落し、それを恵の父親の会社に押し付けたことがわかりました。しかも、恵と結婚した直後にです。久は、やはり金目当てで結婚したのかと悩みます。そんな中、久は会社の損失隠しについて書かれたメモを発見してしまいます。

久は13営業部たちと調べようとするも、それをとがめられ、久はなん海外のバーレーン支店へ転勤を命じられてしまいす。同僚達も「3ヶ月の転職期間」を命じられてしまいました。その損失隠しには、記憶を無くすまえの久も関わっているようで、明るみに出れば久は逮捕されてしまうと小机は忠告します。そんな時、恵は久に「私もあなたの顔が仮面に見える」と告白します。

久は、爆発事故当日にもっていたカバンから出てきた離婚届けについて恵に問います。すると、恵が単身赴任している久に送ったのだと告げるのでした。

久のもとに、本城が訪れ恵のことを色々聞かされました。そして、結婚したあと、恵に対して向き合っていなかったと久は思い知ります。一方、香のもとには恵がお見舞いにきていました。香は、久には恵が必要だといいます。そして、香は今自分のことを思ってくれている男性と幸せになろうとしていることを伝えます。久は、鍵束の中にある一つがトランクルームの鍵であると思い出します。

そこには、とレジャーランドのお宝ボックスがあり、開けると久と良雄が写っている写真がありました。すると久に記憶がよみがえって来ます。当時、久は良雄は山野辺と恵の子だと疑い、とレジャーランドに連れて行き、DNA鑑定士を呼んで粘膜をとらせていたのでした。結果、良雄は久の息子でしたが、それは見つからないようしまいこんでいたのでした。久は、全てを恵に告白し、バーレーンに１人で行くことをつげました。

後日、久は脳外科をおとずれます。そして、あるビデオを見せられます。それは、恵が懸命に久のリハビリに付きそっている映像でした。医者をも見放すほどの重傷でしたが、恵はそれでも諦めず、体をこわしながらも支え続けていたのです。恵の愛情を深く感じる久は、損失隠しの記憶をよみがえりました。久ははめられていたのでした。当時の久はこれを逆手に、脅迫をかけますが、その直後。爆発事故にあってしまったのでした。

損失隠しの重要なデータを持っている久に、小机は社長に渡すよううながします。そうすれば、海外転勤もなくなり、出世街道に戻れます。他の13営業部の人たちも助けたいと久は社長と対面します。久は、データを社長に渡しますが、自身の出世の取引は断ります。逮捕されることになると忠告する社長ですが「家族に恥ずかしいことはできません」と立ち去ります。

久はデータのコピーをとっており、警察にそれを提出するつもりでした。それによって、マスコミにも大々的に報道され、関わった社長たちは逮捕されました。ですが、13営業部や小机、仲間たちの協力によって、久は無実となりました。その後、久のマンションからなんと火災がおこってしまいます。良雄は救出されましたが、残された恵を助けようと久は部屋に飛び込みます。

ですが、恵を抱えながら気絶してしまいます。目覚めると、久は病院にいました。恵は他病室にいましたが「恵の傍に行かせてください」と頼み込み、自由の効かない身体で恵のもとにむかいました。すると、恵の仮面は外れており、表情のある恵本来の顔になっていました。すばるもその病院におり、良雄に「香の手術が成功したことをお父さんに伝えて」とつげ去ります。

久は無事退院し、13営業部で再スタートをはかります。そして、恵と良雄とともに幸せな家庭を築くのでした。

「アイムホーム」にて事故に巻き込まれ、記憶を失ってしまった主人公・家路久。それだけでなく、愛していたはずの妻子の顔が仮面に見えてしまう奇妙な現象が起こりました。以前の妻子の顔や、他の人は問題なく普通に見えます。では、なぜ現在の妻子、恵と良雄だけ仮面にしか見えなくなってしまったのでしょうか？アイムホームの最終回の結末にて、その謎が明らかにされました。

その真相は、再婚した妻である恵が、事故にあう前に久に言った言葉が原因でした。その言葉は記憶を失ったあとも久の潜在意識に残ってしまったためでした。恵は、久という人間全てに惹かれて結婚したものの、久の家庭をかえりみない態度に寂しさを感じる日々を送っていました。そんな中、久が土地の転売の件を、恵の父親に押し付けるなどしたことが後押しをし久から心が離れていきます。

そんな中、妊娠がわかり喜んで久に電話で報告をするも「あ、そう」とそっけない態度をとられ、その態度は良雄が産まれたあとも変わりませんでした。ですが、仕事が落ち着けばよくなるかもしれないと期待する恵は、離婚には踏み切れませんでした。そこへ、久が「良雄は本当に俺の子供なのか？」と疑いをかけてきます。

そして、久は恵に内緒でDNA鑑定をしたのです。ですが、その事実はクレジットカードの支払い明細を見た恵にすぐ知れることになります。その結果、離婚を決意した恵は単身赴任している久のもとに離婚届けを送りました。久は慌てて電話で思いとどまるように説得するも「あなたは仮面をかぶっているようだ」と言われてしまいます。しかし、久の説得に迷いが生じた恵は会って話をすることにします。

ですが、その矢先に事故にあってしまうのでした。久は幼少のとき、父親に捨てられたトラウマがあり、愛情に飢えていました。だからこそ、愛してくれていた妻から「仮面をかぶったようだ」と別れをつきつけられたことが相当なショックだったのです。その言葉があまりにも衝撃的だったため、記憶をなくしたあとも潜在意識に残り、恵や良雄が仮面をかぶったように見えてしまったのでした。

アイムホームの詳しいネタバレをお伝えしましたが、その魅力はおわかりいただけたでしょうか？妻子だけが仮面をつけたように見えるという奇妙なあらすじで話題を呼びました本作ですが、奇妙な設定にはしっかりした理由があり、最終回の結末は全員がハッピーエンドで終わるという感動の結末となりました。

最終回の結末では、家族とは何か？愛情とは何か？について、考えさせられるようなあらすじと最終回の結末に、多くの視聴者から共感を得ています。さまざまな過去をのりこえ、新しく前に進む人々を描いたアイムホーム。ぜひ家族でごらんになってはいかかでしょうか？