2018年09月27日公開
2018年09月27日更新
逃げ恥の百合ちゃんの名言集!支持される理由と風見との関係を考察
大ヒットドラマ「逃げ恥」の百合ちゃんと言えば、アラフィフながらチャーミングで美人で仕事もできて、同じ女性から見ても非常に魅力的な人物でした。逃げ恥の登場人物たちはぞれぞれ、視聴者の心に響く名言を数々残してくれましたが、今回はその中から百合ちゃんの名言に絞ってまとめました。ドラマの中で思いが通じた年下の恋人・風見との関係も含め、ドラマ放映中はもちろん、終了した今でも多くの女性に支持される百合ちゃんを紹介します。
目次
逃げ恥の百合ちゃんの名言がかっこいい!風見との関係にも迫る!
2016年10月から12月にかけてTBSで放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、通称「逃げ恥」に登場する個性的で魅力的なキャラクターたちの中から、百合ちゃんこと土屋百合という女性キャラクターについてご紹介します。アラフィフという年齢を感じさせないかわいらしさもありながら、世の女性から支持されるかっこいい名言の数々と、風見涼太との関係にも触れていきます。
逃げ恥とは?
「逃げ恥」こと「逃げるは恥だが役に立つ」は、講談社「Kiss」に2012年から2017年にかけて連載された日本の漫画です。作者は海野つなみさんで、単行本は全9巻になります。ラブコメディというジャンルに入りながらも、現代における男女の社会問題を取り上げており、専業主婦の毎日の家事に対する給料や、出産育児について、女性の社会進出について、男女の役割についてなど、各話それぞれに視聴者も考えさせられる内容でした。
「逃げ恥」の物語は、主人公の契約結婚が中心となっています。恋愛やお見合いで始まる結婚ではなく、主人公が就職としての結婚を提案し、雇用主と従業員という形で始まったふたりが、少しずつお互いを知り距離を縮め本当の恋愛感情を持ち始めるというストーリーです。ドラマでは、主人公・森山みくりを新垣結衣さんが演じ、相手役・津崎平匡を星野源さんが演じました。
その星野源さんが歌う主題歌「恋」にのせてエンディングで主要キャラクターが踊る「恋ダンス」が流行り、社会現象にまでなりました。また、ドラマの中のみくりの妄想シーンの面白さも話題になり、ドラマ自体も視聴率は右肩上がりで大ヒットとなり、終了しても人気は衰えず1年後の年末年始に一挙再放送されました。今も続編が期待されるドラマです。
逃げ恥の百合ちゃんとは?
その人気ドラマ「逃げ恥」の中から今回取り上げる登場人物・百合ちゃんとは、主人公・みくりの母の姉、つまり伯母にあたる人物で土屋百合といいます。原作では52歳ですが、ドラマでは48歳から49歳の設定になっています。「逃げ恥」が扱うテーマに高齢童貞と高齢処女もあるのですが、高齢童貞のキャラクターとして登場するのが津崎平匡、高齢処女のキャラクターとして登場するのが百合ちゃんです。
美人で仕事ができる独身女性!
百合ちゃんは美人で仕事もでき、男性にも人気のある女性でしたが、自分を大事にするうちに機会を逃して、男性経験ゼロのまま閉経した独身キャリアウーマンです。姪のみくりをとてもかわいがっていて、育児の疑似体験をできたと思っています。仕事にも誇りをもって楽しく取り組み、部下の教育もしっかりこなし、出世コースから外れてしまった同期女性たちの期待の星でもあります。
百合ちゃんを演じるのは石田ゆり子さん
その百合ちゃんを演じるのは、自身も48歳で独身の女優・石田ゆり子さんです。演じている百合ちゃんと同じく、アラフィフとは思えない美貌の持ち主で、バラエティー番組に出るとチャーミングな面をたくさんみることができ、男女ともに好感度の高い女優さんです。
逃げ恥の百合ちゃんの名言集!支持される理由とは?
それではここから、ドラマ「逃げ恥」の中から百合ちゃんの名言を紹介します。男女間のことのみならず、女性が社会で独り立ちする苦労や、結婚出産が女性のあたりまえの仕事とされる考え方がまだ残る世の中で、結婚せずに毎日頑張っている女性の思いなどを、百合ちゃんが代表として語ってくれています。
また、百合ちゃんを演じている石田ゆり子さん自身が、まるで百合ちゃんそのもののようにひとりの女性として輝き続けていることで、ドラマを見ている同じ状況の女性たちも感情移入しやすかったことがあります。逃げ恥の各話が終わるごとに、百合ちゃんの名言について、ネット上では多くの女性が共感の声をあげていました。
未婚よりバツイチ
「こんなことなら深く考えずにさっさと結婚しておけばよかった。未婚よりバツイチの方が生きやすかったって思うんだよね。」と言う百合ちゃん。女性の社会進出とともに、晩婚・未婚の女性が増えてきました。男性もそうですが、長く未婚でいると結婚しないのかできないのか、できない理由は何なのか、問題があるのか、などという目で見られることもあるでしょう。確かにバツイチの方が対外的には受け入れられるのかもしれません。
誰からも選ばれない
主人公・みくりの両親はとても仲の良い夫婦なのですが、百合ちゃんにとっては妹夫婦にあたるふたりを見てみくりに言った名言「お互いにただひとりの相手がいるっていうことは、誰からも選ばれない人生より素敵じゃない。」
誰からも選ばれない、というのは百合ちゃん自身のことを言っていたのでしょう。妹夫婦をうらやましいと思う気持ちや、ひとりでいることの寂しさが感じられる言葉でした。同じようにひとりでがんばる女性の心に響く名言でした。
年をとると
みくりと平匡、平匡の会社の同僚である沼田と風見とともにブドウ狩りに出かけた百合ちゃん。そこでの名言「年をとるとさぁ、むなしいこともいっぱいあるけど楽しいこともいっぱい覚えるんだよね。」です。友人がみんな結婚したという話の後での言葉でした。
風見は百合ちゃんより17歳下でまだまだ若いのでしょうが、沼田は百合ちゃんの言葉に共感したようです。古田新太さんが演じる沼田は、優秀なエンジニアで料理上手なゲイ。百合ちゃんとはいい飲み友達になり、行きつけのバーのマスター山さんとともに、人生経験を積んだものならではの「逃げ恥」名言をたくさん残してくれました。
人を好きになると
部下を連れて居酒屋に来た百合ちゃんの名言「人を好きになるってさぁ、不安になるのよね。自分が自分じゃなくなって足元がぐらぐらしてゆだねられないうちに、どこへも行けなくなるんだわ。」です。高齢処女の百合ちゃんですが、もともと男性には人気のあった百合ちゃんです。百合ちゃん自身も本当に好きになったひとがいたのだとわかる言葉でした。
子供が出来たら旅行に行けない
かわいい姪夫婦のためにペア旅行券を手に入れた百合ちゃん(百合ちゃんはふたりが契約結婚だとは知りません)が、ふたりを新婚旅行に行かせようと説得する時の名言がこちらです。ちなみにこの名言は、妄想シーンモードで予備校講師のパロディになっていました。
「こういうのは行ける時に行くの。いつ行くか。今でしょ。いつかいつかと思っているうちに子供ができたとします。3年は旅行へ行けません。2人目ができたとします。さらに3年は困難です。」これは未婚の百合ちゃんの言葉ですが、逃げ恥を見た子持ちの視聴者すべてが共感したのではないでしょうか。逃げ恥は、みくりの親友・安恵を中心に、子育ての大変さや、母であり妻であり主婦でもある女性の苦労についても描いています。
思いもよらないことが起こるのが人生です
「人生が予定通りにいくなのら、私は27歳で結婚していました。おこごとおばさんやセクハラおばさんになる運命など誰が想像したでしょうか。いいですか。思いもよらないことが起こるのが人生です。」という百合ちゃんの名言です。50年近く生きてきた百合ちゃん、きっといろいろな思いもよらないことが起きたのでしょう。
仕事は人との関わり
仕事ができる百合ちゃんは、梅原ナツキと堀内柚というふたりの若い部下を教育しています。どちらも百合ちゃんから見れば頼りない部下で、柚に「本当のことが、摩擦を起こす場合もね。」と諭したりする場面もありました。しかし文章作成能力が著しく欠けている柚が、実は帰国子女で、帰国子女でも日本語が上手な人もいるのだから、帰国子女を言い訳にしたくないと黙って文章の書き直しを頑張っていたことを知ります。
そこでみくりに話す百合ちゃんの名言「手はかかるけど二人ともかわいいなって思っちゃった。仕事ってさぁ、人と人とのかかわりだから(中略)どんな仕事も大切なのは相手への感謝とリスペクト。」です。仕事をしているすべてのひとが支持する、逃げ恥百合ちゃんの名言でした。
会社で産休
会社で産休を取る同僚に対して、どんなことを感じますか?百合ちゃんの部下は、「ぶっちゃけ迷惑。」「土屋さんだって仕事増えるでしょう」。「むかつきませんか。」と言います。そこではるか先輩の百合ちゃんから出た言葉は、「悪いけどもうそんな次元にない。感謝。私の分まで産んでくれてありがとう。この年になるとね、もう嫉妬なんて通り越してる。」です。
さらに「今どき産休に理解のある会社の方がいいでしょ。それにね、福利厚生があるっていうことはまだ(会社が)安泰ってこと。」と続けます。悟ったような物言いですが、もう子供が産めない寂しさもいくらか混じっているような、自分に言い聞かせているようにも聞こえる言葉でした。そして、出産しながらも女性が働ける環境を作りたいという百合ちゃんの思いも大きいのでしょう。こんな上司がいたらうれしいですね。
深い喜び
逃げ恥の中で、大学時代の仲間にアタックされる百合ちゃん。その仲間は離婚調停中の子持ちイケメンで、そのことから「子持ちの人と結婚すれば、今からでも子供が持てるんだって新しい発見だった。」と百合ちゃんはバーで風見と山さんに言います。
そして、「私の場合はみくりがいたからね。娘がいる気分を味わえちゃったのよね。最高よ。責任取らないでひたすらかわいがるだけ。でもその代わり、深い喜びは知らないのかもしれない。」と続けます。「深い喜びを知りたかったですか?」と聞く風見に、さらに答えた百合ちゃんの名言は。
「誰もがすべてのことを深く知るのって無理だと思わない?誰かが知っていることを誰かは知らなくて、そうやって世界は回っているんじゃないかしら。」です。限りある人生の中で、それぞれの選択で様々なライフスタイルをおくる私たちは、選ばなかった選択肢の自分があります。全部を知るのは不可能なのでしょう。
かっこよく生きなきゃ
会社で頑張る百合ちゃんは、男性上司の心無い陰口を聞いてしまいます。それでも、一緒に喜んでくれる同期や部下に囲まれていつも通りに振舞いました。その帰り道に出会った風見に、自分の作った広告を褒められて言う名言があります。
「例えば私みたいなアラフィフ独身女だって社会には必要で、誰かに勇気を与えることができる。あの人が頑張ってるなら、自分ももう少しやれるって。今ひとりでいる子や、ひとりで生きるのが怖いっていう若い女の子達に、ほらあの人がいるじゃない。結構楽しそうよ。って思えたら少しは安心できるでしょ。だからわたしはかっこよく生きなきゃって思うのよ。」
「そんなこと言わないでください。」という風見の言葉に涙を流してしまう百合ちゃん。風見はすかさず壁ドンの姿勢で、周囲から百合ちゃんの泣き顔を隠しつつ、自分も顔を背けて百合ちゃんを泣かせてあげたのでした。「逃げ恥」の百合ちゃんと風見の人気シーンです。そして、この百合ちゃんの名言に涙した視聴者も多かったようです。同じように頑張っている多くの女性に百合ちゃんは支持されました。
自分に呪いをかけないで
そしてネット上で大きな盛り上がりを見せた百合ちゃんの名言「自分に呪いをかけないで」です。風見にアタックをしている若い女性が、百合ちゃんの年齢や境遇に対して嫌味を言います。それに対して切り返した百合ちゃんの言葉が大きな話題となりました。会話の一部始終を載せた動画がありましたので紹介します。
逃げ恥の百合ちゃんと風見との関係とは?
逃げ恥の風見とはどんな人物?
さて、百合ちゃんを語る上で外せない逃げ恥のキャラクターは、風見涼太です。平匡の会社の後輩で、スーパーハイスペックイケメンと紹介されるほど、仕事もできるイケメンです。なんでも自分でできてしまうこともあり、結婚に対しては否定的でしたが、みくりたちの契約結婚を知ると、そういう形の結婚に共感し、みくりにしばらく家政婦を頼みます。みくりに好意を持っているようでしたが、やがて百合ちゃんに惹かれだします。
風見を演じるのは大谷亮平さん
逃げ恥の中で一番のイケメンキャラクター・風見涼太を演じるのは、大谷亮平さんです。東京でモデルとして活動していましたが、韓国でのCM出演が高評価で韓国での活動が始まります。その後、韓国での活躍がもとで日本での活動の道が開け、ドラマ「逃げ恥」でレギュラー出演を果たしてブレイクしました。
風見に対する百合ちゃんの第一印象は最悪
もともと「イケメン」に対していい印象を持っていなかった百合ちゃんですが、風見を初めて見かけたのは喫茶店での彼女との別れ話の場面でした。結婚したい彼女に対して風見が言うセリフは、「なくても困らないものをわざわざ買う?」で、双方の同意がないといけない結婚は面倒が増えるだけだと割り切っています。その時の彼女に対する風見の態度に百合ちゃんはやっぱりイケメンは嫌いだと思うのでした。
その後、みくりの結婚相手・平匡の仕事仲間として再会し、バーで話したり少しずつお互いを知る中でさほど悪い人でもないとわかり始めます。そして前述の壁ドンがあり、意識し始めます。部屋に招かれた時、百合ちゃんは年の差があることを異常なまでに会話に入れて、甥っ子みたいだと言います。それに対して風見は、「百合さんを抱きたいと思っているのに」と発言。百合ちゃんは戸惑います。
しかし、風見の思いは真剣で、「十数年ぶりに恋をしたんだ。自分でも滑稽なくらい、一人の人を想ってる。」と語ります。そしてついに百合ちゃんも、沼田の後押しもあり、「年齢っていう呪縛に一番縛られていたのは私なのよね。私も好きよ、甥っ子じゃない風見君が。」と語り、ふたりの思いは通じ合います。
【逃げ恥番外編!】本日発売のKiss4月号、巻頭は海野つなみ氏『逃げるは恥だが役に立つ』番外編!主人公はズバリ百合ちゃんです!もちくまとロボフォンでも実写化は困難と思われる大人の内容です。しかも、本当にいい話!チラ見せー(まくら) pic.twitter.com/1nXZtxZC8D
— Kiss編集部 (@Kiss_kodansha) February 25, 2017
ドラマ「逃げ恥」では、最終回に思いが通じた風見が百合ちゃんのおでこにキスで終わりますが、原作「逃げ恥」では、百合ちゃんが主役の番外編がありその後の二人が描かれています。高齢処女ならではの悩みを産婦人科医に相談したりと百合ちゃんは奮闘し、失敗を重ねながら最後は優しい風見に包まれて結ばれます。
逃げ恥の百合ちゃんの名言や風見との関係まとめ!
ドラマ「逃げ恥」の百合ちゃんについて、百合ちゃんの名言と風見との恋についてもまとめました。今でも続編が期待されている逃げ恥ですが、原作では百合ちゃんが主役の番外編があるだけに逃げ恥ファンは待ち続けることでしょう。また百合ちゃんの名言が聞けるかもしれません。