2019年08月07日公開
2019年08月07日更新
【君は月夜に光輝く】発光病とは?本当に実在する?似た症状の病気を調査
不治の病である「発光病」の少女が登場する、売上発行部数が30万部を突破したラノベ小説「君は月夜に光輝く」。今回はこの発光病とは、どのような病気なのかについて調査していきます。どのような症状が人間に起きるのか、また発光病とは実在する病気なのか等、発光病について迫っていきます!また映画化となった人気作、「君は月夜に光輝く」情報についてもお届けしていきますのでじっくりご覧ください。
目次
発光病とは君は月夜に光輝くの主人公の病気
不治の病“発光病”という病気が登場する、2019年3月に映画化となった人気ライトノベル作品「君は月夜に光輝く」。今回はこの発光病とは人間にどのような症状が現れる病気なのか、また実在する病気なのかについても迫っていきます。それではまずはじめに「君は月夜に光輝く」の作品情報やあらすじ、そして今回の記事のテーマである「発光病とはどのような病気なのか」について紹介していきます。
君は月夜に光輝くとは?
出典: https://note.mu
不治の病“発光病”に侵された女子高校生と、姉を自殺で亡くした同級生の男子高校生が互いに心を通わせていく恋愛小説「君は月夜に光り輝く」。作者・佐野徹夜による「君は月夜に光り輝く」は2016年第23回電撃小説大賞受賞作で、2017年2月に刊行されて以降“発光病”という独特の設定と、少年少女が心を交わしていくストーリーが大きな感動を呼び累計発行部数30万部を記録したヒット作品です。
君は月夜に光輝くの概要
「君は月夜に光り輝く」は佐野徹夜による、2017年2月25日にKADOKAWAから発売されたライトノベルです。注目のクリエイター・loundrawが表紙を手がけたことでも注目を集め、さらに時に笑いも織り交ぜながら泣けるラブストーリーということで幅広い世代から支持されているようです。2019年3月15日には今注目の若手俳優・女優の北村匠海と永野芽郁による、ダブル主演で映画化となりました。
君は月夜に光輝くのあらすじ
大切な姉を自殺で亡くした高校1年生の岡田卓也は、どこか投げやりな日々を送っていました。そんな卓也の同級生には、“発光病”という不治の病に侵された渡良瀬まみずという少女がいました。そしてある日、人生に意味を見出せない日々を送っていた卓也を思って教師は、「学校に通えない彼女のために見舞いに行ってやれ」と提案し、卓也は成り行きで病院に向かうこととなったのでした。
入院生活を余儀なくされていた渡良瀬まみずの病気・発光病とは、月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれているのでした。はじめは何となく病院へ行っていた卓也は、しだいにまみずと打ち解けていくように。そして余命わずかなまみずに「死ぬまでにしたい事がある」と知った卓也は、彼女のやりたい事を代行していくのでした。「生きる」という意味を改めて考えさせる、最高のラブストーリー。
2019年3月に映画化
“発光病”という不治の病気が見所となっている、人の死がつなぐ感動ストーリー「君は月夜に光輝く」。そんな今話題の注目作が、2019年3月に映画化となりました。ダブル主演の北村匠海と永野芽郁、さらに今田美桜など今注目の若手俳優・女優から、及川光博などベテラン勢も数多く出演しています。「君の膵臓をたべたい」も務めた監督・月川翔が、どのような世界観を創り出すのか大きな話題となっているようです。
- 監督・脚本:月川翔
- 製作:春名慶(企画・プロデュース)、岸田一晃(企画・プロデュース)、神戸明
- 製作総指揮:山内章弘
- 音楽:伊藤ゴロー
- 主題歌:SEKAI NO OWARI「蜜の月 -for the film-」
- 主な出演者:永野芽郁、北村匠海、甲斐翔真、今田美桜、松本穂香、長谷川京子、及川光博
- 撮影:柳田裕男
- 編集:坂東直哉
- 制作会社:東宝映画
- 製作会社:「君は月夜に光り輝く」製作委員会
発光病とは?
2019年3月には映画化され、ますます注目を集める事となった「君は月夜に光輝く」。本作では渡良瀬まみずというヒロインが、“発光病”と呼ばれる不治の病に侵されているという設定になっています。では「君は月夜に光輝く」の見所ともなっている、発光病とは一体どのような症状が現れる病気なのでしょうか?ここからは発光病とはどのような病気なのか、じっくりと徹底解明していきます!
不治の病
世界中には想像に及ばないような難病がありますが、今回「君は月夜に光輝く」に登場する病も「実在する病なのか?」など視聴者の間で大きな話題となったようです。では本作に登場する発光病とは、一体どのような症状がある病気なのでしょうか?「君は月夜に光輝く」のヒロイン・渡良瀬まみずが侵されている発光病とは、成人するまで生存した者はいない“不治の病”とされているようです。
皮膚が発光する
「君は月夜に光輝く」作中に登場する発光病とは、“細胞異常により皮膚が発光する”症状がある病気だとしています。さらに発光病とは“死期が近づくにつれて強い発光になる”ことが、症状の特徴として挙げられているようです。光の強さにより自分の死期が分かるという死への恐怖がありながらも、発光するという神秘的な要素が物語をより感動的でドラマティックに演出しているようです。
発光病は本当に実在する?
ここまで映画化となった人気ライトノベル「君は月夜に光輝く」の作品情報や、発光病とはどのような症状がある病気なのかについて紹介していきました!発光病とは成人まで生存した者がいない、細胞異常により皮膚が発光する症状がある不治の病のようです。それではここから「君は月夜に光輝く」視聴者の間でも話題になったという、“発光病とは本当に実在する病気なのか”について紹介していきます!
発光病という名前の病気はない
「君は月夜に光輝く」のライトノベルや映画を見たあと、「発光病とは実在する病気なのか?」という事が気になった人も多いようです。不治の病であり皮膚が発光するという特徴を持つ発光病ですが、これまで人間で発光病に掛かった人はいるのでしょうか?今回そのような視聴者からの疑問の多いという、「発光病とは実在する病気なのか?」ということについて徹底的に調べていきます。
今回「君は月夜に光輝く」に登場する発光とは、“実在する病気”なのかについて調査したところ、人間がかかる病気で発光病に類似する症状を持つ難病は確認されていないようです。つまり、発光病とは“実在しない”病気のようです。しかしさらに調査を進めると、人間以外の動物では“発光病に似た症状の病気がある”ようです。その気になる発光病とはどのような病気なのか、後々じっくりと紹介していきます。
発光病とは架空の病気
「君は月夜に光輝く」のヒロイン・渡良瀬まみずがは発症している発光病とは、人間でかかった者はいない“実在しない”病気だという事が判明しました。つまり発光病とは架空の病気であり、「君は月夜に光輝く」の作者・佐野徹夜が考えあげた設定のようです。しかし架空の病気でありながら「実在する病気なのか?」と話題になったということは、設定のリアリティに長けていたのだと考えらるようです。
蛍などの昆虫やイカ・エビなど、自分の身体を発光することのできる存在が身近にいることから「もしかすると発光病は実在するのでは…」と思った人も多いようです。全くリアリティを感じられない病の設定よりも、発光病のような「実在するかもしれない」と想像の膨らむような設定の病であることにより、「より物語にも入り込めてよかった」という感想も寄せられているようです。
発光病と似た症状の病気を調査
ここまで佐野徹夜によるライトノベル「君は月夜に光輝く」の、発光病とは本当に実在する病気なのかについて紹介していきました。人間がかかる病としては実在しないという発光病ですが、人間以外の動物では似たような症状の病気が実在するようです。それではここから、発光病と似た症状の病気について紹介していきます。発光病と似た病気とは一体、どのような病気なのでしょうか?
体が発光する人間の病気はない
発光病とは実在するのかという問いに対して、原作者・佐野徹夜もツイッターで回答を述べていたようです。そこには「エビが感染する病気に同じような病気がある」と回答していて、そのことからも“人間の体が発光する”という病気が架空のものであると考えられています。しかし人間には発光病とはまた別に、人やモノが“キラキラ輝いて見える”という症状がある病気が存在しているようです。
“人間の身体自体が光り輝く”という症状を持つ病は確認されていないようですが、“人間やモノが輝いて見える”という症状の病はあるようです。もし目の前の視界がキラキラ輝いて見えたとしたら、それは“発光病”ではなく「自分の目の病気」である可能性が高いようです。キラキラしたものが見えるという「光視症」という病気は、稲妻が走っているようなものが視界に見える症状があるようです。
そもそも人間は光っている?
光視症の稲妻のように見える光は、網膜に刺激があった時に見える光のようです。同じく目の病気である網膜剥離・網膜裂孔・ぶどう膜炎・眼底出血では初期症状の段階で、網膜に刺激があった時に光が見えるという症状も。もし視界に映るものが光り輝いて見えた場合注意が必要なようですが、そもそも人間は肉眼で確認できないほどの僅かな発光をしているという現象が確認されているようです。
その人間がごくわずかに発光しているという現象は、“バイオフォトン”と呼ばれているようです。蛍など強力な光を発する生物はバイオフォトンには当てはまらず、人間のような非常に強度の小さい光子を指す言葉のようです。主にミトコンドリアにおける細胞呼吸を行う際にごくわずかなフォトンが放出されており、現在も世界の何十というグループでバイオフォトンの研究を行われているようです。
発光病とは人間の病気ではない?
ここまで佐野徹夜による大人気ライトノベル「君は月夜に光輝く」に登場する、“発光病”と似た症状の病気を紹介していきました!人間自体が光るという作中の“発光病”のような病気ではなく、目の病気により人が光って見えるという症状の病気は実在するようです。それではここから人間ではなく、動物がかかるという発光病とよく似た不思議な病気を紹介していきます。
エビに発光する病気がある
「君は月夜に光輝く」の作者である佐野徹夜がツイッターで明かしたように、エビが感染する病気に発光病のような症状の病気があるといいます。日本の淡水域には発光能力のあるエビは存在しないといいますが、淡水域でホタル以外に発光している生物が見つかったのは大正3年の長野県の諏訪湖。当時の記録によると淡水で極めて少ない、発光するエビが発見されて驚きをもって迎えられたといいます。
ではなぜ長野県の諏訪湖で、当時発光するエビが見つかったのでしょうか?実は光るエビが発見された大正時代から、既にエビの発光が「発光細菌(Microspira phosphoreum、和名:蝦発光菌)」によるものであることは分かっていたようです。エビが「コレラ菌」に極めて似た菌だという「発光細菌」に感染したため、“発光病”のように光り輝くエビが淡水域で発見されたようです。
感染したエビの名は「ホタルエビ」
大正3年に発見された光るエビの事例で、「発光細菌」に感染していたエビが“ヌマエビ”であることが東京慈恵会医科大学の矢崎芳夫により明らかになったようです。そしてヌマエビ自体に発光能力がない事が判明し、「発光細菌」に感染した光るエビのことを“ホタルエビ”と呼ぶように。さらに矢崎は「発光細菌」を自ら飲用し、その後何の発症もなかった事から人間には無害だと明らかにしたのでした。
ホタルエビになると死亡する
さらに「君は月夜に光輝く」のヒロイン・渡良瀬まみずが侵されていた発光病と、「発光細菌」に感染したホタルエビにはある共通点があるようです。その共通点とは、「感染すると死亡する」というところです。江崎の研究により発光細菌に感染したエビが敗血症を起こして死亡に至ることなどが分かり、不治の病である「君は月夜に光輝く」の発光病のように“長く生きられない”という事が明らかになったようです。
夜光虫は病気?
夏の時期に海岸に現れる、青く光り幻想的な風景を生み出す生物「夜光虫」をご存知でしょうか?「君は月夜に光り輝く」の世界観のような幻想的な風景を創っている正体は、赤潮で大量発生したプランクトンのようです。月が綺麗な日に見るとより美しい風景ですが、この光り輝いているプランクトンもホタルエビと同様“発光細菌”に感染していることにより光り輝いているのでしょうか?
青く光る夜光虫もホタルエビのように“発光細菌”に感染して病気なのか調べてみたところ、夜光虫の発光は“ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応”と呼ばれる現象のようです。“ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応”とは物理的な刺激により光るという特性のため、水面に石を放り込んでも発光を促す事ができるようです。また波打ち際などは特に発光がみられるので、美しい夏の海を間近で楽しむことができるようです。
発光病に似た虫の病気とは?
ここまで佐野徹夜によるライトノベル「君は月夜に光り輝く」の、発光病と似た病気について紹介していきました。エビが感染する病気には“発光細菌”の影響により発光し、長く生きられないという発光病と似た症状の病気があるようです。それではここから、発光病に似た虫の病気について紹介していきます。発光病のような病に侵される虫とは、一体どのような虫なのでしょうか?
色が変わる病気
「君は月夜に光り輝く」の発光病は“体が発光する”という症状が起きる病気ですが、この発光病に似た病気により色が変化するという現象が起きる虫の病気があるようです。この病気により大抵グレーの印象があるダンゴムシが、真っ青な姿に変化しているという驚きの声も上がっているようです。そしてこの体の色が変化するという病気は、「イリドウィルス」というウイルス感染によるものだといいます。
イリドウィルスとは?
ダンゴムシの身体の色を変化させた原因となった「イリドウィルス」は、無脊椎動物に感染するウィルスの一種のようです。そしてこのイリドウイルスも「君は月夜に光り輝く」の発光病やホタルエビの感染と同様に、“死をもたらす病原体”という点が共通しているようです。イリドウイルスに感染した青いダンゴムシは既に末期症状で、甲羅の細胞内にウイルスが結晶化したことにより青く見えるようです。
人間に害はない
「青いダンゴムシを見つけた!」「青紫色のダンゴムシがいたんだけど…触っても大丈夫?」という声など、国内でも各地で発見されているというイリドウィルスに感染してしまったダンゴムシ。普段見るダンゴムシと色が異なることから「毒を持っているのでは…」「青いダンゴムシは触ったら危険なのでは…」と思った方もいるようですが、青いダンゴムシに触れても人間には全く害がないようです。
発光病に関する感想や評価は?
ここまでライトノベル「君は月夜に光り輝く」に登場する、発光病に似た虫の病気「イリドウィルス」について紹介していきました。「イリドウィルス」によりダンゴムシが青く変化し、また死に至るという点においても発光病と似ているようです。それではここから「君は月夜に光り輝く」の発光病に関する感想や評価を紹介していきます!読者・視聴者は“不治の病”発光病をどのように考えているのでしょうか?
感想①改めて死という逃れられない定めの重さを知った
佐野徹夜 著 「君は月夜に光り輝く」
— 瑚春さん (@spring_cohaco) March 18, 2019
📚フォロワーさん推薦本📚
発光病で余命ゼロの少女 まみずがクラスメイトの卓也に死ぬまでにしたいことの代行を頼む物語。
改めて死という逃れられない定めの重さを知りました。恋人にキミツキの最後の代行を頼まれたら…と考えたら思わず涙を流してしまいました pic.twitter.com/WxsCcnhXAH
二十歳まで生きることが出来ず、体の発光によりじわじわと死が迫っていくことが分かる“発光病”という不治の病。この病に侵された少女がヒロインの「君は月夜に光り輝く」を読んだという方からは「改めて死という逃れられない定めの重さを知った」「この作品によって“生きる”ということをより深く感じるようになった」という感想など、「生と死」について改めて考えさせられたという感想が多く寄せられていました。
感想②人はいつか死ぬけど「僕は僕でよかった」と思えるように生きたい
映画『君は月夜に光り輝く』を観た。不治の病である発光病のクラスメイトの願いを代行体験して感想を報告。その結末には...。永野芽郁&北村匠海の頬を伝う涙に心が洗われた。人はいつか死ぬ。ただそれを待つだけでなく動く。僕は僕でよかった。人生の最後にそう思えるように。https://t.co/uBWPV8FhAN pic.twitter.com/2jrBhu1kmE
— オオクボックス (@okubox9) March 15, 2019
発光病という不治の病の願いを、クラスメイトの卓也が代行していくというストーリーの「君は月夜に光り輝く」。発光病により“いつかは死が訪れる”と理解しつつ、多くの読者・視聴者が涙を流したといいます。また「“僕は僕でよかった”と思えるように生きたい」「君は月夜に光り輝くを見て、後悔しないように生きようと思った」という感想が多く寄せられていました。
感想③発光病って怖いけど立ち向かっていく主人公たちが輝いていた!
#君月みたよ
— 海 風 っ こ り ー 🐝💓 (@miuyamachan2) March 2, 2019
ytvの試写会で見て、すごくよかったし、めっちゃ感動!!芽郁ちゃんの透明感がすごすぎてもう、、すごい、!発光病って初めて知ったけど怖いと思いました😢でもその病に立ち向かっていくまみずとたくやが光り輝いてました🌟✨
また公開したら見に行きます✨💗
発症すると治療法はなく、必ず死んでしまうという発光病。はじめてその病名を聞いたとき「怖い」という恐怖を覚えた人も多いようです。しかし作品を見て行くうちに「まみずと卓也が病気に立ち向かっていく姿が輝いていた」という感想が多く寄せられていました。また「ただ病気で悲しいだけのストーリーとは違った。優しさと愛で溢れていた」という感想なども多数上がっていました。
発光病とは本当に実在する?まとめ
今回は売上発行部数が30万部を突破した、佐野徹夜によるライトノベル「君は月夜に光輝く」に登場する“発光病”について紹介していきました。ヒロインの渡良瀬まみずが侵されている発光病とは、不治の病で死が迫るにつれて体が強く発光するという病気のようです。そして今回はこの“発光病”が実在する病気なのか、また“発光病”のような病気があるのかについてたっぷりと紹介していきました。
今回「君は月夜に光り輝く」の“発光病”に関する調査により、発光病は実在しない架空の病気という事が明らかになりました。しかし細菌により体が光るホタルエビや、ウィルスにより体の色が変化する虫などから発光病に近い病気があることが判明しました。この“発光病”がキーとなる2019年に映画化もされた「君は月夜に光り輝く」、今回の記事で興味を持った方は原作・映画とも一度見てみてはいかがでしょうか?