ブレードランナー2049の感想ネタバレまとめ!見た人のレビューや評価は?

「ブレードランナー2049」は2017年公開のアメリカ映画で、1982年に公開された「ブレードランナー」の続編です。前作で主演したハリソン・フォードが引き続きリック・デッカード刑事役を演じています。監督はドゥニ・ヴィルヌープ。製作総指揮に前作監督のリドリー・スコット。様々な感想や考察が乱立した前作の不気味で謎めいた雰囲気を継承しつつ、前作からの謎を解く感動のラストを迎えます。「期待外れ」という感想もありますが「ブレードランナー2049」はアカデミー賞2部門に輝いたSF映画の傑作です。

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目次

  1. ブレードランナー2049の感想ネタバレまとめ!見た人のレビューや評価を紹介!
  2. ブレードランナー2049とは?あらすじを紹介!
  3. ブレードランナー2049を見た人の感想や評価をネタバレ!
  4. ブレードランナー2049の見所を紹介!
  5. ブレードランナー2049の感想ネタバレまとめ

ブレードランナー2049の感想ネタバレまとめ!見た人のレビューや評価を紹介!

さて今回は35年の時を経て製作された「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」をご紹介します。酸性雨の降りしきる陰鬱な独特の世界観と雑多な文化が混在する街。反乱を起こした「レプリカント」を狩るため「ブレードランナー」と呼ばれる専任刑事が飛行パトカー「スピナー」で駆け回るというSF映画の傑作です。

謎が多く残された前作公開から35年を経た続編に寄せられた感想・評価は?まずは世界観の解説からネタバレあらすじに更にネタバレの感想や評価とレビューをご紹介し、本作の見所を解説。最後にまとめます。

「ブレードランナー2049」の原作は?

厳密に言うとありません。それというのも「ブレードランナー」の原作であるフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」には続編がないので全くオリジナルの話だとも言えます。

ブレードランナーとは?その世界観とは?

2010年代、地球環境は絶望的なまでに荒廃しました。酸性雨が降りしきり、ビルが立ち並ぶ都市部でのみ生息可能という状況。やがてタイレル社が開発した人造人間レプリカントは地球外の植民地オフワールドの開発に貢献して人類を移住させます。

ところが製造から数年を経ると感情を得て人類に叛旗を翻します。人類社会に溶け込もうとするレプリカントたちを発見して解任(殺害)する警察の専任捜査官が「ブレードランナー」。

レプリカントとは?

タイレル社が作り出した強化型アンドロイド。苛酷な環境下での労働力としての役割を期待されるも、製造から数年を経ると感情が芽生えます。反乱が相次ぎ社長が殺害されたタイレル社は破産。

2020年代半ばにエコシステムが崩壊しますが、天才科学者で実業家のN・ウォレスが化学合成農業によって飢饉を回避し、莫大な富を得たウォレスはタイレル社の資産を買収し最新型の従順なレプリカントの製造を再開します。

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ブレードランナー2049とは?あらすじを紹介!

さて早速ですがここから「ブレードランナー2049」のネタバレあらすじを始めます。前作が2019年の話を描いていましたが「ブレードランナー2049」は30年後の世界です。タイレル社が倒産し、「ブラックアウト」と呼ばれる事件が起き、飢饉の危機を乗り越えたウォレス氏が利権を買い取ってレプリカントの研究開発を再開したということです。

K

2049年、LAPDでブレードランナーを務めるKはいつものように農夫になりすましたネクサス8型のサッパー・モートンを発見して解任します。報告後に帰還しようとしたKは花が供えられた木を不審に思い地下をスキャンして箱を発見します。

LAPDに帰還したKはテストをパスして自宅に戻ります。アパートの廊下一杯に溢れかえる人々。「人間もどき」と悪し様に侮辱されるKにとって安らぎといえば自宅に戻ってAIのジョイと語らうことだけです。

Kはジョイにエマネーター(外出装置)をプレゼントします。酸性雨に打たれる有り難くない状況でもジョイにとっては新鮮な体験で大喜びします。しかし、Kはジョシ警部補から突然の呼び出しを受けます。

遺骨

発見された箱から出てきたのは30年前に亡くなった女性の遺骨でした。彼女は妊娠し、産道に子供がつかえ帝王切開手術を受けたものの亡くなりました。問題は「彼女がレプリカントだった」ということでした。事の重大さに気づいたジョシはKに全痕跡の消去を命じます。

Kはウォレス社のアーカイブをあたります。ラヴという最新式レプリカントが応対し、遺骨の女性がタイレル社が作ったレイチェルというレプリカントでリック・デッカード捜査官に好意を抱いていたことと謎の失踪を遂げていることを掴みます。

6-10-21

サッパー・モートン殺害の実行犯であるKはバーでフレイザに目をつけられます。娼婦マリエットから誘惑されたKは興味がない風を装って彼女から離れます。しかし、その実好意や好奇心があることをお見通しという存在がいました。

サッパー宅で捜査していたKはピアノ内に隠されていた缶の中から子供用の靴下と写真を発見します。更に箱の埋まっていた近くの木に刻まれた6-10-21の数字を発見します。Kはジョシの命令通りにサッパー宅を燃やして痕跡を消滅させます。

盲目の天才科学者ウォレス博士は新型レプリカントの誕生に立ち会います。しかし博士の期待した生殖機能はありません。ウォレスは即座に処分します。ラヴはLAPDに潜入してレイチェルの遺骨を奪取します。ジョシの呼び出しを受けたKは6-10-21という数字が彼に与えられた模造記憶の中で木の馬に刻まれていた数字だと告白します。

孤児院の捜索

サンディエゴの廃棄物処理区画に向かったKは電子兵器でスピナーを墜落させられ、失神します。エマネーターで同伴していたジョイの呼びかけにも応じません。

擱座したスピナーに群がろうとする人々に対し、ラヴはミサイルによる誘導攻撃を行って瞬く間に殺害します。悠然とネイルの処置を行わせながら、Kだけを残して殺戮するラヴ。

孤児院の捜索に向かったKは管理人のコットンからその年代だけ出荷記録が破り取られていると告げられます。更に見覚えがありすぎる光景に模造記憶の中で隠した木の馬を探すと発見してしまいます。

深まる疑惑

Kは「自分自身がデッカードとレイチェルの息子なのではないか?」という疑念に取り憑かれます。発見した木の馬を鑑定屋に持ち込むと炭素年代測定で本物の木製であると指摘されます。この世界では木はとても貴重な素材なのです。

記憶の鑑定と衝撃の結果

Kはレプリカント用の記憶創造者アナ・ステリン博士の研究所を訪ねます。彼女の作る記憶は最高品質でありその筋では第一人者です。本物の森だと見紛う立体映像の空間で彼女は生き物の観察をしています。

アナには生まれつき免疫異常がありガラスケースの外の世界では生きられません。両親の愛情は彼女に最高の環境を用意することだけでした。そうした不幸な境遇が彼女に独特のインスピレーションを与えていたのでした。

Kが自身の記憶の鑑定を依頼するとアナは快く応じてくれます。しかし、木馬に関する記憶をKが思い起こすとアナは泣き出します。感情が込められた記憶。それは現実にあったものだという証拠でした。Kはすっかりレプリカントだという自身のアイデンティティーを喪失して思わず叫びます。

ジョイの誘惑

LAPDに戻ったKはジョシに任務の終了を報告します。しかし、一連の捜査によりKには異常な兆候が出ていました。ジョシはKを職務停止にして身分証とブラスターを取り上げます。自宅待機となったKにジョイは特別な存在「ジョー」だと呼ぶようになります。

Kがマリエットに好意を抱いていたことに気づいていたのはジョイでした。あらかじめマリエットを呼び出しておいたジョイは彼女と同期することでKと肉体関係を結ぼうとします。リアルが欲しいというのがジョイの願いだったのです。翌朝、マリエットはKの上着に発信器を仕込んで部屋を後にします。

デッカードを探して

Kには追跡者が迫っていました。ウォレス博士の片腕であるラヴ。Kは自宅を離れる決意をし、ジョイはAI本体の情報をリセットしてエマネーターの端末にだけ自分の情報を残すことを提案します。Kは躊躇いますが他に方法はありません。やむなくジョイの提案を受け入れます。

一方、LAPDのジョシの元にラヴが現れます。Kの行方を追うラヴはジョシを殺害し、スピナーの発信源を特定して追跡します。その頃、Kはブラックアウト後に廃墟となったラスベガスに向かっていました。

Kは廃墟と化したラスベガスを歩き回り、人が居住できそうな場所を捜索します。もはや人気のないホテルに設置されたカジノやクラブの内部を捜索していたKは人の住む痕跡を探ります。そして、ピアノを発見して鳴らします。

遂に愛犬と共に隠れ住むデッカードを発見しますが、デッカードはKを追っ手のレプリカントだと見做してブラスターを向けます。一方的に攻撃されるままのKはかつての敏腕捜査官であるデッカードに追い詰められていきます。

やっとの思いでデッカードに自分が敵対する存在ではないことを認めさせたKは「父かも知れない」デッカードと盃を交わします。なぜレイチェルを農場に置き去りにしたのか?それはデッカードに与えられた役目がそこまでだったからでした。

しかし追跡するラヴが迫っていました。二人は脱出を試みますがラヴの容赦ない攻撃で追い詰められます。最新型のレプリカントであるラヴの能力は圧倒的でした。Kは倒され、命乞いをするジョイはエマネーターの端末もろとも殺されてしまいます。そしてデッカードはラヴに連れ去られるのでした。

フレイザによる救出と反乱レプリカントたち

マリエットが上着に仕込んでいた発信器でKの所在地を割り出したフレイザたちは意識を失っていたKを救出します。意識を取り戻したKにフレイザはここに到るまでの顛末を話します。つまり、サッパーは最初からKに追跡のヒントを与えて殺される覚悟だったこと。

レイチェルが産んだのは「女の子」であり、レイチェルが身罷ったときフレイザも農場にいたこと。Kが信じて混乱することになった木馬の記憶はレプリカントたちの願いであること。レプリカントが生殖能力を持つことは彼らが産みの親である人間を凌駕する存在となったことを意味していました。最早、兵士達も揃い戦いの準備は整っていました。

デッカードへの懐柔

ラブに拉致されたデッカードはウォレス博士から懐柔策としてレイチェルそっくりのレプリカントを見せられます。計画の全容を開示するよう求められますが、デッカードは断ります。オフワールドに口を割らせる全てがあると嘯くウォレスはラヴにデッカードの移送を命令します。

死闘

残念ながらKは特別でもなんでもなく、つまるところデッカードを探すための猟犬に過ぎませんでした。ジョイも殺害され、Kに残された仕事はウォレスの元に連れ去られたデッカードを奪還することだけです。「大義のための死はなによりも人間らしい」というフレイザの言葉にKは奮起します。

酸性雨の降りしきる中、Kはデッカードを移送するスピナーを追跡します。護衛のスピナー2台を攻撃して墜落させたKはデッカードとラヴを乗せたスピナーをダムの近くに擱座させます。遂にラヴとKの最後の戦いが始まります。

ブラスターによる攻撃で機先を制したKですが、ラヴは銃撃を受けながらも応戦します。雨の中での格闘戦からナイフでの接近戦に持ち込んだラヴはKに致命打を与え「私は最上の天使よ」と勝利宣言して立ち去りかけます。スピナーの中ではデッカードが浸水に追い詰められていました。

しかしスピナーに戻ったラヴは先回りしたKに首を絞められます。信念の力がKを衝き動かしていました。ラヴの抵抗を退けたKは彼女を倒し、溺れかけていたデッカードを救助します。水没するスピナーから泳いで脱出した二人はラヴを乗せたまま沈み行くスピナーをみやります。

親子の対面

降りしきる雪の中、Kはデッカードをアナ・ステリン博士の研究所に案内し、彼に木馬を手渡します。「最高の記憶は彼女のものだった」と言うK。デッカードは「君は僕にとってなんなのだ?」と問いますがKは「娘さんが待っている」とデッカードを促します。

ガラスケースの中でしか生きられないアナがどうやって反乱レプリカントを指揮するのかわかりませんが、Kは役目を終えたと一安心して階段に座り、傷口を確認した後に倒れます。デッカードはアナと対面するのでした。こうして物語は終幕を迎えます。

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ブレードランナー2049を見た人の感想や評価をネタバレ!

さて「ブレードランナー2049」のネタバレあらすじの感想は如何だったでしょうか?デッカードとレイチェルの娘は最高の記憶創造者であるアナ・ステリン博士でした。さてここからは皆様のネタバレ感想や評価、レビューをご案内致します。

海外のレビューサイトも回って様々な評価を集めました。「ブレードランナー2049」はアカデミー賞5部門にノミネートされ、2部門で受賞した作品だけのことはあり、画像も多いですが感想や評価は更に多いです。中には「ブレードランナー2049」劇中で使用されたのではと思ってしまうほどに描き込まれたイラストもありました。

皆様の感想と評価

「ブレードランナー2049」に「期待をしていたのに裏切られた」という感想・評価も目立ちますが、古典的なSF作品で35年ぶりの続編ということでどうしても前作が脳内で美化されすぎてしまい、本作への感想や評価が辛口になるのもやむを得ないことではないでしょうか?ある意味「ブレードランナー2049」はそうした宿命を背負って産み出された作品です。

編集のテンポ感が少々ゆったりしすぎかなという気がするシークエンスもあるが、軽快なストーリー展開よりも作品としての重みと格調を優先したのだろう。

これは上手くまとめた話だわ!

とにかく世界観が大好きで見入ってしまう。VRの恋人も良いと思うよ未来的に。80-90年代風の古いテクノロジーをそのまま使ったレトロ感が良い。

サッパー・モートン氏はネタバレすると最初に殺されてしまう人物ですが、意外と重要人物。Kに与えられたブレードランナーとしての仕事の説明のようかと思いきや実はフレイザたちの同志で、「わざとKに殺される為に逃げ隠れしなかった」というネタバレには思わず唸った方も多いのではないでしょうか?

レビューサイトでの感想

各レビューサイトの平均点数はおおむね4弱といったところです。前作を知らない世代で「ブレードランナー」を観てから「ブレードランナー2049」を観たという方が多いですが、若い世代の方の評価は概ね低め。それというのも「話がありきたり」といった感想や評価が目立ちます。しかし、そうではなく、この作品を模倣した映画や物語が氾濫したということ。レビューの感想内容も世代や年齢によって異なりそうです。

レプリカントが生きたいという感情を持つのは前回からの引き継ぎで、更に繁殖出来るという設定。もはや人間と変わらなくなってる。

前作が画期的だっただけに続編は難しいね。映像としては女アンドロイドとの激闘シーンが印象的だった。また、恋人がバーチャルイメージという設定は新鮮である意味泣けるところ。更なる続編が楽しみだが、斬新さがトーンダウンしないことを願う。

個人的に最も注目していた点は、前作の問題意識――レプリカントのような人工物は人間であるか――からどのようにさらなる問題意識を発展させているかだったのだが、その点は見事に期待に応えてくれた。

エンドロールBGM カッコ良すぎ

日本国内を代表するレビューサイトでの感想よりも海外のレビューサイトの方が概ね高評価が目立ちます。ほぼ平均が4以上という感想レビューが多く、平均4.5という高評価のレビューサイトもあるようです。日本人の方がSF作品に対する感想や評価が厳しいのかも知れません。

Thumbブレードランナー2049のキャスト・出演者一覧!あらすじも解説 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ブレードランナー2049の見所を紹介!

さて、ここからは「ブレードランナー2049」の見所をご紹介致します。各シーンごとに作り込まれ、前作の世界観を損なうことなく継承した上でVFX技術の進歩がこの続編を作る上で欠かせない要素だということは明白です。

映像技術の高さ

「ブレードランナー2049」劇中で前作を知っているファンなら、終盤のこのシーンで物凄い衝撃を受けたのではないでしょうか?35年前の作中と容姿が全く変わらない姿で登場するレイチェル。

劇中内ならレプリカントのコピーなどウォレス博士の手に掛かれば朝飯前でしょうが、実際はあくまで映画の中での設定の話。似た女優さんを探してきたにせよ、似すぎていて衝撃的だといわれています。

カラクリはこういうことで元々の画像を取り込み、骨格から顔や髪型を再現して色を塗ったということ。VFXを使ったシーンは他にも沢山出てきますが度肝を抜かれるのは間違いなくこのシーンでしょう。

環境が荒廃した世界を強く印象づける「ブレードランナー2049」の各地域の様子を描いたシーンは観れば観るほど奥行きがあって圧倒されると話題になっています。

猥雑とした都市も「ブレードランナー2049」の世界観に欠かせない要素です。あちらこちらに漢字やカタカナ、ハングル文字の看板があります。しかも意味不明な文字の羅列ではなくちゃんと広告や案内板になっているのです。左下の看板が「コルフ用品」になっているのはご愛敬。

街頭広告のヌードの女性が傷だらけのKを誘惑するシーンなどは其処まで作り込む必要があるのかというほどだと話題になっています。

このシーンなどは実際にこうした場所が現実世界の何処かにありそうですが、VFXの賜物なのかもしれません。作り物の映像だとよく見ないとわからないほどにリアリティに溢れていると話題になっています。

キャストたちの最高の演技への感想

「ブレードランナー2049」はライアン・ゴズリングの抑制の効いた演技が物語を盛り上げます。彼が唯一激しい感情を露わにするのがステリン博士に記憶の鑑定を依頼し、恐れていた結果だと知ったときだけです。

「ブレードランナー2049」で皆危うく騙されかけたのがライアンとハリソン・フォードの顔つきが似ていること。親子ではないかと思わせておいて実は違いましたという展開。ハリソン・フォードも老骨に鞭打って鬼気迫る演技で魅せます。「インディ・ジョーンズ」でショーン・コネリーとの共演がありましたがそれを彷彿とさせます。

「ブレードランナー2049」のヒロインはホームオートメイトAIのジョイ。ジョイ役のアナ・デ・アルマスはとてもキュートでチャーミング。マリエットとシンクロしてのKとのラブシーンも印象的でしたが、登場してすぐの早変わりには圧倒されます。

しかし「ブレードランナー2049」でなにより強烈だったラヴ。虫けらのように人を殺す彼女の迫力は鳥肌が立つほどに強烈だという感想も多かったです。ラヴ役のシルヴィア・フークスの冷淡で機械的な演技がレプリカントの脅威そのものだといった意見も散見されます。

ブレードランナー2049の感想ネタバレまとめ

さて「ブレードランナー2049」のご紹介もいよいよ最終項となります。ネタバレあらすじに感想や評価をご紹介させて頂き、見所もご紹介しましたので、いよいよまとめに入らせて頂きます。皆さんはここまでの記事にどのような感想を抱かれたでしょうか?

前作最大の謎だったデッカードはレプリカントか?

「ブレードランナー」最大の謎だとされたのがデッカードはレプリカントなのか?答えはノーだったようです。苛酷な環境下で活動させられるレプリカントなら溺死することなどありえませんが、終盤の展開でデッカードはスピナーごと沈んで溺死しそうになりKが助けるという展開になりました。

首を締め上げられて水の中に突っ込まれたら肺に水が入り込み浮かんでこれなくなるというのはラヴの最期で証明されましたが、デッカード自身が「死なせて欲しかった」と言ってますのでレプリカントではなさそうです。

ラストシーンで階段に倒れ込んだKは死んでしまったのか?

「ブレードランナー2049」のラストシーンでデッカードをアナのもとに向かわせたKは雪の降り積もる階段に腰掛けた後、倒れて天を仰ぐようにし、意識を失いました。Kの生死は明確だとは言えませんが「大義のための死」を遂げたと考えるのが自然です。

おそらくはこのシーンへのオマージュではないかと考えられます。アニメ「カウボーイビパップ」の最終回。主人公のスパイクが力尽きて階段で倒れるというラストシーンです。体の向きこそ逆ですがとても印象的なこのシーンでやはりスパイクの生死について様々な考察や感想が寄せられましたが、亡くなったと考えるのが妥当ではないでしょうか?

続編は作られる予定なのか?

製作総指揮のリドリー・スコットによれば続編を作るアイデアはあるということです。それだけの材料は「ブレードランナー2049」の劇中で語られています。フレイザたち反乱レプリカントの一斉蜂起。謎に満ちたオフワールドの正体。

しかし、リドリーにアイデアがあっても資金面という問題で躓きそうですが、現在はクラウドファウンディングという資金調達方法もあります。全世界にファンがいる作品ですので、ハリソン・フォードがまだ元気なうちに撮影に取り掛かれるものなら取り掛かってほしいものだといわれています。

「ブレードランナー2049」感想のまとめ

今回は「ブレードランナー2049」をご紹介させて頂きました。残念ながら来年(2018年現在)で2019年。つまり前作「ブレードランナー」劇中の年になりますが、酸性雨のせいでどこもかしこも滅茶苦茶というわけでも、人造人間を作り出す技術もまだありません。宇宙進出に至ってはやっと月旅行の募集が始まっただけで実際には月より遠くへは行けていません。

やっとスピナーぐらいは2020年には完成しそうですが、実車販売や免許の目処は立っているのやら。フィリップ・K・ディックの夢想した世界からはタイムスケジュールが大幅に遅れていますが、むしろその方が幸せなのかも知れません。物騒なことになるよりはのんびり確実に未来に向かった方が良さそうだと思いませんか?未来気分は「ブレードランナー2049」の映画の中でたっぷり満喫しましょう。

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