2018年09月24日公開
2018年09月24日更新
レ・ミゼラブルの曲一覧!映画で使われた曲順・曲名をまとめて紹介
2012年12月公開のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」で注目されるのは、豪華キャストの他に耳に残る名曲が多い事です。フランス文学小説から始まり、アニメやミュージカル、映画、ドラマ、漫画など様々な媒体で作品が作られ、今や世界中から愛されている「レ・ミゼラブル」ですが、今回は全米で称賛されたミュージカル映画「レ・ミゼラブル」で使われた曲順と曲名一覧を紹介します。
目次
レ・ミゼラブル(映画)で使われた曲順・曲名を一覧でまとめて紹介!
ゴールデングローブ賞やアカデミー賞など数々の部門で高い評価を受けている映画「レ・ミゼラブル」ですが、その注目すべき点は俳優陣の力強い歌声と、物語のシーンに合った数々の名曲たち。映画のサウンドトラックも発売され、有名人によってカバーアルバムが出され全英・全米チャートで1位を獲得した曲もあります。そんな「レ・ミゼラブル」で使用された曲名・曲順を紹介していきます。
レ・ミゼラブル(映画)とは?
「レ・ミゼラブル」は2012年12月21日公開の、ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作として制作されたミュージカル映画です。原題 Les Misérables は、「悲惨な人々」「哀れな人々」を意味する言葉で、まさにその言葉の通り悲惨な人生を歩む人々の心情が読み取れる作品となっています。「レ・ミゼラブル」の人気はその壮絶な物語にもありますが、なんといっても映画中に使用されている曲が素晴らしいと評判です。
レ・ミゼラブルのあらすじ
出典: https://eiga.com
「レ・ミゼラブル」はたった1つのパンを盗んだ罪で19年刑務所に入っていたジャン・ヴァルジャンの物語です。ヴァルジャンは仮釈放後、名前を変えて模造宝石の産業を興して成功し、街の市長になります。ヴァルジャンの工場ではファンティーヌという、3歳になる娘を意地悪な身内に預けて働いていた女性がいました。彼女は生活が苦しくなり売春婦に身を落としますが、ある事がきっかけでヴァルジャンに救われます。
病に倒れた彼女に対して、ヴァルジャンは彼女の娘であるコゼットを意地悪な夫妻から助け出す事を約束します。しかし警察のジャンベール警部は、仮釈放中に脱走したジャン・ヴァルジャンを捕まえようと彼を追いかけるのです。
レ・ミゼラブル(映画)のシーンが蘇る!曲順・曲名を一覧で紹介!
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「レ・ミゼラブル」で使用された曲名は何というのでしょうか?また、どういった曲順なのでしょうか?映画で使用された曲名・曲順を一覧にまとめてみました。それでは見てみましょう。
最初の曲:Look Down(囚人の歌)
「レ・ミゼラブル」の最初のシーンです。舞台は1815年フランス。囚人たちが激しい労働を課せられています。大勢の囚人たちが「Look Down」と力強く歌い上げるのには衝撃を受けましたね。ジャン・ヴァルジャンは飢えた家族を助ける為に1つのパンを盗み、5年間の懲役刑を課せられます。しかし脱走を試み、19年もの間監獄生活を送っていました。そしてジャン・ヴァルジャンはジャベール警部によって仮釈放されます。
Valjean's Soliloquy(独白)
仮釈放後、行く先々で冷遇された彼を司教は親切にしてくれたのにも関わらず、ヴァルジャンは司教の銀の食器を盗み、恩を仇で返してしまいます。しかし、司教は「その食器は私が彼にあげたものだ」と彼を庇い、ヴァルジャンは自分の犯した罪を悔いて、正直な人間として生きていく事を誓います。「レ・ミゼラブル」は、重要なシーンでも台詞が少なく、歌のみで登場人物の心情が読み取れるところにあります。
At the End of the Day(一日の終わり)
その後、ヴァルジャンは『マドレーヌ』という偽名で工場を経営し、善良な人柄で市長となりました。このシーンでは生活の為に工場で働く女性たちの心がリアルに伝わってきます。ここで働くファンティーヌという女性は、娘のコゼットを里親に預けて養育費を稼いでいました。しかし娘がいる事が職場にバレて、セクハラを受け工場をクビになってしまいます。
I Dreamed a Dream(夢やぶれて)
仕事を失ったファンティーヌは髪の毛を売り、奥歯を抜かれ、売春婦となります。夫に恋をして幸せだった過去を思い出し、現実の悲惨さに「もう夢は見ない」と涙を流しながら歌うシーンは言葉を失くす程です。「I Dreamed a Dream(夢やぶれて)」という曲名もこの場面にふさわしいと言われています。「レ・ミゼラブル」のCMでも流れ、一番印象に残るシーンだ言われています。
Come to Me(カム・トゥー・ミー)
ファンティーヌは娘コゼットに逢う事なく、安らかに息を引き取ります。ヴァルジャンは彼女に「コゼットを見つけ、彼女を守る」事を約束するのです。2人の強い思いが伝わってくる場面です。「Come to me」という曲名は直訳すると「こっちへおいで」という意味です。優しいヴァルジャンの気持ちがわかりますね。
The Confrontation(対決)
「レ・ミゼラブル」を語るのには欠かせない人物の登場です。仮釈放中に脱走したヴァルジャンを逮捕する為にやってくるジャベール警部です。ジャベール警部はヴァルジャンを囚人番号で呼び、ヴァルジャンが「コゼットを助け出す為に猶予が欲しい」と言っても耳を貸しません。ジャベール警部の力強い正義感溢れる歌声には圧倒されるものがあります。ヴァルジャンはコゼットの為、ジャベール警部から逃走するのです。
Master of the House(宿屋の主人の歌)
8歳のコゼットは里親に奴隷のように扱われていました。虐待を受け、里親の実娘たちからも軽蔑を受けていました。コゼットの里親は宿屋を営んでおり、とても意地汚い商売のやり方をコミカルな歌で表現します。ヴァルジャンはそんな里親に怒りを覚え、お金を払ってコゼットを奪還するのです。そしてパリへ向かいます。
Stars(星よ)
パリは貧困により混乱状態で、学生革命家が活動していました。コゼットはマリウスという青年に一目惚れをし、彼もコゼットに惹かれていきます。ジャベール警部はパリまでヴァルジャンを逮捕するべくやってきて、「ジャン・ヴァルジャンを逮捕する」と夜空の下で高らかに歌い上げ、星に誓うのです。
Do you hear the people sing?(民衆の歌)
「レ・ミゼラブル」の半分は学生たちが起こす革命運動について描かれています。民衆を支持するラマルク将軍の死をきっかけに「革命のときは来た」と学生たちは歌い上げます。彼らは自由で平等な社会のため政府軍に立ち向かうのです。日本でもCMなどで使用されているので誰しも聴いた事のある曲ではないでしょうか。
One Day More(ワン・デイ・モア)
ヴァルジャンはジャベール警部を恐れ、コゼットに「一緒にフランスに逃げなければいけない」と告げ、亡命の準備を始めます。コゼットのボーイフレンドであるマリウスは、コゼットと革命運動のどちらを選ぶのか迷いますが、彼は革命運動を選ぶのです。このシーンではヴァルジャン、コゼット、マリウスなどがそれぞれ歌を重ね、「レ・ミゼラブル」に登場する人物たちの思いが交錯する迫力あるシーンです。
Javert's Suicide(自殺)
ジャベール警部はヴァルジャンを逮捕する為にスパイとして革命軍に潜入します。亡命していたヴァルジャンはコゼットに頼まれてマリウスを助ける為、革命軍に参加して一緒に戦う事となりますが、そこでジャベール警部に会ってしまうのです。しかしマリウスを助けようと必死になっているヴァルジャンの姿にジャベール警部は今まで信じてきた自分の信念を疑い、自殺。ジャベール警部の混乱が歌のみで表現され、切ない場面です。
A Heart Full of Love(心は愛に溢れて)
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革命は失敗でした。マリウスは仲間を失い、自分だけがなぜ生き残ってしまったのかと打ちひしがれる中コゼットによって慰められ、2人は結婚するのです。「A Heart Full of Love(心は愛に溢れて)」という曲名はそんな2人にぴったりな曲だと評判です。
最終曲:Finale(エピローグ)
やるべき事を成し遂げたヴァルジャンは息を引き取り、ファンティーヌを始め、革命運動で犠牲となった人々も加わり、最後は10分にも渡るフィナーレが響き渡ります。思わず涙を流してしまう「レ・ミゼラブル」の感動的な最後のシーンです。
レ・ミゼラブル(映画)の魅力的なキャスト陣を紹介!
「レ・ミゼラブル」で使用された曲名・曲順の一覧を紹介しました。物語の進行に沿った一切無駄のない曲順でしたね。「レ・ミゼラブル」は曲だけではなく豪華なキャストが起用されています。素晴らしい演技力と歌唱力で多くの人が感銘を受け、大ヒット作品となりました。では「レ・ミゼラブル」はどんな俳優陣が演じていたのでしょうか?「レ・ミゼラブル」のキャスト一覧も紹介します。
ジャン・ヴァルジャン:ヒュー・ジャックマン
主人公ジャン・ヴァルジャンを演じるのはオーストラリア出身の俳優ヒュー・ジャックマンです。凛々しく男らしい顔つきと野太い歌声には鬼気迫るものがあり、観る人の心を惹きつけました。主な出演作品は「X-MEN」「グレイテスト・ショーマン」。
ジャベール警部:ラッセル・クロウ
ヴァルジャンを追う正義感溢れるジャベール警部を演じたのは、ニュージーランド出身の俳優ラッセル・クロウ。ヒュー・ジャックマンに匹敵する程の迫力ある演技と歌声の持ち主はなかなかおらず、彼の抜擢には時間を要したとの事。主な出演作品は「インサイダー」「シンデレラマン」。
ファンティーヌ:アン・ハサウェイ
コゼットの母親であるファンティーヌ役を演じたのは、アメリカ合衆国出身の女優アン・ハサウェイ。貧困な母親役は彼女にとって慣れないものだったにも関わらず圧巻な演技を見せてくれました。主な出演作品は「プラダを着た悪魔」「インターステラー」。
コゼット:アマンダ・サイフリッド
ファンティーヌの娘コゼット役を演じたのは、アメリカ合衆国出身の女優アマンダ・サイフリッド。心優しい可憐な女性を演じ、観る人の心を穏やかな気持ちにしてくれました。主な出演作品は「マンマ・ミーア!」「テッド2」。
マリウス:エディ・レッドメイン
コゼットの恋人マリウス役を演じたのは、イングランド出身のエディ・レッドメイン。最近数々の映画に出演している彼ですが、歌声も素晴らしく、今後の作品も期待させてくれます。主な出演作品は「リリーのすべて」「ファンタスティック・ビースト」
レ・ミゼラブルの撮影秘話!
「レ・ミゼラブル」のキャスト一覧を紹介しましたが、当時のフランスの様子を完璧に再現した映画の舞台裏とはどんなものだったのでしょうか?「レ・ミゼラブル」のキャストが語る舞台裏秘話を紹介していきます。
アン・ハサウェイが語る「夢やぶれて」のシーン
ファンティーヌを演じたアン・ハサウェイはこの役のために過激な減量に取り組み、ヴォイストレーニングまで行ったそうです。映画はアフレコではなく実際に俳優陣がカメラ前で演じながら歌っている事は驚きですが、アン・ハサウェイは「夢やぶれて」を3分間ノーカットで歌い切ったとの事です。悲痛な表情をしながらだと声が細くなりがちですが、彼女のしっかりとした歌声には流石としか言いようがないと好評です。
ヒュー・ジャックマンが語る歌唱シーン秘話!
「レ・ミゼラブル」のキャストたちには9週間というリハーサル期間が与えられていたようですが現場で撮影されながら感情を込めて歌う事はかなり難しかったようです。主役のヒュー・ジャックマンは「歌唱中何度も鼻水が垂れてくることがありました。」と語っています。プロでも泣きながらのとても歌いづらい状況を乗り越えての撮影はとても至難の業だったと言われています。
レ・ミゼラブル(映画)の曲順・曲名を一覧でまとめてみた!
出典: https://eiga.com
「レ・ミゼラブル」の曲名・曲順とキャスト一覧、また舞台裏を紹介しましたがいかがだったでしょうか?とても魅力的な曲たちとキャストが揃い、全米を感動させた映画「レ・ミゼラブル」が完成しました。ミュージカル映画はどんどん若い世代からも人気を集めており、今後どういった作品が出てくるのか、また「レ・ミゼラブル」出演者のこれからの他の作品も楽しみです。