キングダム2 遥かなる大地へのネタバレと感想・評価！映画と原作漫画に違いはある？

2022年7月に公開された映画「キングダム2 遥かなる大地へ」は、人気漫画「キングダム」の実写映画の2作目で、本作品では主人公・信の初陣をメインとするストーリーとなっています。以下では、実写映画「キングダム2 遥かなる大地へ」のあらすじネタバレや、出演キャスト、原作漫画との違いやキングダム2の続編、作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

2022年7月に公開された「キングダム2 遥かなる大地」へは、佐藤信介監督、黒岩勉・原泰久脚本による、漫画「キングダム」の実写映画シリーズ第2弾です。

映画「キングダム2 遥かなる大地へ」の主題歌は、Mr.Childrenの「生きろ」で、ボーカル・ギターの桜井和寿さんが作詞・作曲を担いました。

後の始皇帝なる若き秦王・嬴政と、彼を支えながら天下の大将軍を目指す信の成長を描いた「キングダム」は、実写映画でも高い人気を誇り、前作では、嬴政と信の出会いから秦王の座を狙う成蟜との戦いまでが映像化されました。以下では、王弟反乱の鎮圧後に起きた、隣国・魏との戦いを描いた、映画「キングダム2 遥かなる大地へ」のあらすじネタバレや、あらすじ結末をネタバレ紹介します。

王弟・成蟜のクーデター鎮圧から3ヶ月後、王宮に平和も束の間、今度は嬴政の暗殺を目論む刺客が侵入し、暗い部屋にいた嬴政は、命の危機にさらされます。その時、信や河了貂が駆けつけたことで暗殺は未遂に終わったものの、刺客が王宮の奥にまで侵入してきたことは一大事でした。その場は、昌平君によって解決したものの、刺客が遺した「蚩尤」という言葉は、不吉な予感を思わせます。

そこへ、隣国の魏が、国境を越えて秦へ攻めてきたとの知らせが入ります。天下の大将軍を目指す信は、その第一歩としてこの戦いに出陣することを決意し、同じく歩兵として参戦する同郷の尾平・尾到兄弟と再会します。

魏軍と戦うにあたり、集まった歩兵たちは千人将の縛虎申の隊に配属され、5人1組による伍の結成を命じられます。伍では、力のありそうな者ほど有利であり、信のように若くて戦の経験も乏しそうな若者を相手にする者はおらず、最終的には澤圭を伍長に、信・尾兄弟、謎の人物・羌瘣で伍を組み、戦に挑みます。

魏軍の総大将は魏火龍七師に数えられる名将・呉慶であり、すでに丘2つに布陣をして待機し、秦軍は序盤から不利な戦いを強いられます。一方、麃公を総大将とする秦軍は、魏軍が占領する丘の1つを奪うべく、千人将・縛虎申の命令で、信たちは魏軍に攻撃を仕掛けます。当初は無謀と思われた作戦であったものの、信を含めた一部の歩兵は善戦を見せます。

信たちの活躍によって秦軍に勢いがつく中、魏軍から戦車隊が投入されると戦況は一変し、秦の歩兵は瞬く間にやられてしまいます。刀を装備した車を馬にひかせる戦車を前に、信も苦戦を強いられるものの、羌瘣の発案で、死体を積み上げて戦車にぶつけて破壊させることでその場を何とかやり過ごします。しかし、秦軍から兵力の追加が一向に見えず、秦軍は壊滅状態に陥ります。

魏軍との想像を絶する戦いに耐えかね、信たちは夜になると逃走を試みます。しかし、周囲には、魏軍の残党狩りがうろついており、尾平たちを逃がした信は、1人で魏兵数人を相手します。また、羌瘣もその場に残ることにし、巫女の舞のような動きを見せると魏兵をなぎ倒します。しかし、呼吸が乱れたことで隙を突かれそうになったところを信に救われます。

信は脇腹を負傷し、不利な状況に追いやられた2人は、残党狩りから逃れるべく、一か八かの賭けで崖に飛び降ります。

信が目を覚ますと手当てを施されており、顔の覆いを取り払った羌瘣の顔を見て、彼女が女だったことを知ります。同時に、女でありながら戦場にいる理由を訪ね、羌瘣は自分の出自や旅の目的について語ります。羌瘣は、幻の暗殺集団・羌族の人間であり、蚩尤では、様々な族から1人を選び、殺し合いをさせて生き残った最後の1人を「蚩尤」とし、外の世界へ出ることを許される掟がありました。

羌瘣も族の掟によって、姉と慕う羌象との戦いを余儀なくされるも、外の世界に想いを馳せる羌象の願いを叶えたいという思いから、自分の死を覚悟していました。しかし、羌象に眠らされていたことから、羌瘣は遅れて祭に向かうことになり、その先で羌象の死を目の当たりにします。実は「蚩尤」の座を狙う幽連が、他の一族と協力して、一番強い羌象を殺害したことが発覚します。

その後、幽連は蚩尤となって魏に向かい、羌瘣も羌象の仇を討つべく魏を目指すも、魏への行き方が分からず、戦いに加わったことを話します。姉の仇を討ったら自分も死ぬ覚悟の羌瘣でしたが、羌象が叶えることが出来なかった夢を叶えろと信に諭されます。

朝になり、尾平たちと合流した信は、わずか30人ほどの兵力で、副将のいる丘を狙うことを提案し、魏軍と戦いを繰り広げます。一方、秦軍の本陣では、生き残った歩兵たちが副将のいる丘に上がっているとの知らせを聞き、すぐさま全軍突撃の命令を下し、信たちがいる丘へ兵力を投入します。

味方の数が少なく、信たちは更なる苦戦を強いられるも、そこへ縛虎申率いる騎馬隊が駆けつけ、信は羌瘣と別れて騎馬隊と共に丘の上にいる宮元を目指します。前方では魏の弓矢隊が待ち構えるも、何とか丘の上に到達し、宮元へ到達します。縛虎申は槍にさされるも、同時に宮元の首へ短剣を突き刺しており、両者はその場で息絶え、丘の上には秦軍の旗が立てられました。

そのまま決死の想いで山頂に突撃し副将を打ち取りました。 しかしこの突撃で縛虎申は命を落とし、僅かに残った兵も敵に挟まれ絶体絶命の窮地に陥ってしまいます。その直後、戦に参加していないはずの王騎将軍が突如あらわれ、奇跡的に信たちは窮地を逃れました。

魏軍の丘を奪ったものの、すぐに捨てることを提案された信は、それらを受け入れられずにいたものの、縛虎申の最後の言葉が信を後押しし、一行は丘を降りる決断を下します。しかし、丘の周囲には魏軍がおり、板挟み状態になった信たちでしたが、そこへ戦には参加していないはずの王騎が現れ、信たちは窮地を脱しました。

歩兵である信の大胆な戦い方を目の当たりにした麃公は、丘から降りてきた魏軍の総大将・呉慶に攻め入り、戦は大将同士の一騎打ちに突入します。家族を秦軍に殺されたことの恨みを糧にここまで戦ってきたと言う呉慶に対し、「そんなことは世の常」と言い返す麃公とのやり取りを聞いた信は、嬴政が中華統一を成し遂げ、争いのない世の中を作るという夢を思い出します。

そして、信の目の前で繰り広げられた、魏軍・秦軍の総大将による一騎打ちは、圧倒的な差を見せつけた麃公に軍配があがり、呉慶は討ちとられました。

魏が秦国内へ攻め入ったことを引き金とする「蛇甘平原の戦い」は、秦軍の勝利に終わったものの、秦軍の歩兵部隊の壊滅との知らせを受け、王宮では信の戦死もささやかれました。しかし、秦へ帰還した信は、嬴政・河了貂と再会を果たし、戦場での出来事を語ります。そして、蛇甘平原の戦いでの武功が認められた信は、百人将へ出世し、信の奮闘を知った。河了貂も軍師として戦場に赴くことを決意します。

信が天下の大将軍への一歩を踏み始めた頃、王宮では、またもや不穏な空気が漂いはじめ、嬴政は呂不韋との謁見にのぞみます。蒙武・昌平君が見守る中、呂不韋は王弟反乱の件の黒幕は自分だったと言い、その事実を把握していた嬴政は、冗談だと言うことで呂不韋の話をそらそうとします。その頃、信は武人としての腕を磨くべく、王騎に修行をつけてもらうと動き始めます。

「キングダム2 遥かなる大地へ」は、蛇甘平原の戦いを舞台に、信の初陣に焦点を当てたストーリー展開のため、映画の大半は戦場での出来事が繰り広げられましたが、映画のラストでは次回作に繋がる伏線が張られ、新たな戦いの火ぶたが切られようとしています。以下では、「キングダム2 遥かなる大地へ」は、原作の何巻にあたるのか、また、映画「キングダム2」と原作漫画との違いについて、あらすじネタバレ考察しました。

前作「キングダム」の内容が原作漫画の1巻～5巻あたりだったため、「キングダム2 遥かなる大地へ」は、原作漫画の5巻～7巻の蛇甘平原の戦いまでを実写化した内容となりました。蛇甘平原の戦いは、信の初陣が描かれたキングダムでは重要なエピソードであり、後の飛信隊となる仲間たちとの出会いや、天下の大将軍を予感させる信の活躍が、存分に発揮されました。

「キングダム2 遥かなる大地へ」では、原作漫画の一部を変更した内容となっており、映画では原作漫画との違いがいくつか見られ、映画の冒頭と終盤で映し出された、信と嬴政・河了貂のシーンは、映画オリジナルのエピソードとなっています。次に嬴政に関する変更点は、朱凶に襲われた時の時系列は、原作漫画では信の初陣後であり、8巻で登場した紫夏との過去のエピソードは、映画版ではカットされています。

「遥かなる大地」で初登場した羌瘣も、漫画版では朱凶と行動を共にし、その時点で蚩尤と判明するも、映画版では、蛇甘平原の戦いにて蚩尤であることが判明し、羌象との過去も追加されました。

「キングダム」の実写映画シリーズと言えば、豪華キャスト陣の出演が話題を呼ぶ一方、ほぼスタントマンを使わない華麗かつ迫力あふれるアクションシーンも見どころであり、信役・山﨑賢人さんや羌瘣役・清野菜名さんの圧巻の演技が注目されました。以下では、実写映画「キングダム2 遥かなる大地へ」のキャラ・実写キャストのプロフィールや主な出演作品を紹介します。

「キングダム2 遥かなる大地へ」の主人公で、政の影武者となって死んだ親友・漂との約束である天下の大将軍を目指し、下僕からの成り上がりを目指します。前作では、秦王・嬴政との出会いから、王弟に乗っ取られた王宮奪還に参戦し、嬴政と共に中華統一を目指します。「遥かなる大地へ」では、初陣を飾るも、初めて体験する戦場の現実に苦戦しながらも、大将軍の片りんを思わせる活躍を見せました。

主人公・信役の山﨑賢人さんは、1994年生まれ、東京都出身の俳優で、中学3年生の時に事務所からのスカウトをきっかけに芸能活動を開始、ファッション雑誌のメンズモデルを経て、2010年に俳優デビューしました。俳優・山﨑賢人さんの主な出演作品は、NHK朝ドラ「まれ」紺谷圭太役、ドラマ「陸王」宮沢大地役、「グッド・ドクター」新堂湊役、映画「ヲタクに恋は難しい」二藤宏嵩役等です。

「キングダム」のもう1人の主人公で秦国の若き王、後の始皇帝、戦乱の世に終止符を打つべく、信と共に中華統一を目指します。「キングダム2 遥かなる大地へ」では、序盤と終盤のみの登場で、王弟反乱を制圧し、平穏が訪れたのも束の間、謁見を求める呂不韋との新たな対立を予感させます。

後の始皇帝こと嬴政役を演じた吉沢亮さんは、1994年生まれ、東京都出身の俳優で、2009年に「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」でRight-on賞を受賞し、翌年に俳優デビューしました。俳優・吉沢亮さんの主な出演作品は、「仮面ライダー フォーゼ」朔田流星（仮面ライダーメテオ）役、大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一役、実写映画「銀魂」沖田総悟役等です。

「キングダム」の前作からの登場人物で、鳥頭の蓑を被った姿が印象的な山民族・梟鳴族の末裔で、信と嬴政の仲間となった少女です。「遥かなる大地へ」では、嬴政と共に映画の序盤・終盤のみの登場で、信が戦場に赴くのに対して、河了貂は王宮に残る事にしました。戦から帰ってきた信の武功を聞き、知略で戦をする軍師を志します。

河了貂役の橋本環奈さんは、1999年生まれ、福岡県出身の女優で、2007年から地元・福岡で芸能活動を開始、Rev. from DVLのメンバー時代に撮られた写真がネット上で大きな話題を呼びました。女優・橋本環奈さんの主な出演作品は、映画「銀魂」神楽役、「かぐや様は告らせたい」四宮かぐや役、「カラダ探し」森崎明日香役、舞台「千と千尋の神隠し」千尋役等です。

「キングダム2 遥かなる大地へ」で初登場し、蛇甘平原の戦いにて信と伍を組んだ1人です。当初は、素顔を隠した謎めいた雰囲気を醸すも、後に伝説の暗殺一族・蚩尤と判明し、姉と慕っていた者を謀殺した蚩尤へ復讐するべく、参戦しました。

羌瘣役の清野菜名さんは、1994年生まれ、愛知県出身の女優で、第15回ピチモオーディションのグランプリ・ペンティーズ賞を受賞、モデル活動を経て2011年に女優業を開始しました。女優・清野菜名さんの主な出演作品は、「今日から俺は!!」赤坂理子役、NHK朝ドラ「半分、青い。」浅葱裕子（小宮）役、映画「耳をすませば」月島雫役等です。

秦軍の千人将・壁役の満島真之介さんは、1989年生まれ、沖縄県出身の俳優で、2010年に舞台「おそるべき親たち」で俳優デビューを果たしました。俳優・満島真之介さんの主な出演作品は、NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」 山倉真一役、NHK大河ドラマ「いだてん」吉岡信敬役、ドラマ「ナンバGM5」難破猛役、「新・信長公記」武田信玄役、映画「アキラとあきら」工藤武史役等です。

信の同郷で、伍を組んだ尾平役の岡山天音さんは、1994年生まれ、東京都出身の俳優で、2009年にドラマ「中学生日記」のオーディション合格を経て俳優デビューを果たし、個性的な顔立ちや演技力の高さが評価され、数多くの作品に出演しています。俳優・岡山天音さんの主な出演作品は、映画「帝一の國」佐々木洋介役、「ポエトリーエンジェル」玉置勤役、NHK朝ドラ「ひよっこ」新田啓輔役等です。

尾兄弟の弟・尾到役の三浦貴大さんは、1985年生まれ、東京都出身の俳優で、大学卒業後に俳優デビュー、大正製薬のCM「リポビタンD」の16代目CMキャラクターへの起用をきっかけに注目を集めました。俳優・三浦貴大さんの主な出演作品は、映画「進撃の巨人」ジャン役、「3D彼女 リアルガール」間淵慎吾役、NHK大河ドラマ「いだてん」野田一雄役、「高嶺の花」吉池拓真役、「教場」浦美慶介役等です。

信たちの伍長を務めた澤圭役の濱津隆之さんは、1981年生まれ、埼玉県出身の俳優で、芸人・DJとしての活動を経て、2011年に俳優活動を開始、2017年公開の映画「カメラを止めるな!」の主演・日暮隆之役で注目を集めました。俳優・濱津隆之さんの主な出演作品は、ドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」脇田達夫役、「家政婦のミタゾノ」阿川将司役、「競争の番人」長澤俊哉役等です。

百戦錬磨の伍長・沛浪役の真壁刀義さんは、1972年生まれ、神奈川県出身のプロレスラーで、大学卒業後、新日本プロレスに入門し、1997年に真壁伸也のリングネームでデビューしました。近年は、タレントとしても活躍しており、スイーツ好きなプロレスラーとしても認知されています。俳優活動では、2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」などに出演しています。

羌瘣が姉のように慕う羌象役の山本千尋さんは、1996年生まれ、兵庫県出身の元武術太極拳の選手、2013年にアクション女優に転向しました。新世代のアクション女優として注目された山本千尋さんの主な出演作品は、映画「太秦ライムライト」伊賀さつき役、「チア男子!!」小久保萌役、ドラマ「テッパチ!」森下瑠理香役、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」トウ役等です。

秦軍の総大将を務めた麃公役の豊川悦司さんは、1962年生まれ、大阪府出身の俳優で、1983年から芸能活動を行っています。「トヨエツ」の愛称で親しまれる、俳優・豊川悦司さんの主な出演作品は、NHK朝ドラ「半分、青い。」秋風羽織役、「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」一ノ瀬風雅役、映画「二十世紀少年」オッチョ（落合長治）役、「仕掛人・藤枝梅安」藤枝梅安役等です。

豪華なセットや衣装も見どころの1つである「キングダム」の映画シリーズは、通常の邦画が数本撮れてしまうほどの費用をかけて製作されているとも言われ、映画のクオリティの高さからも、製作費の高さがうかがえるでしょう。以下では、「キングダム2 遥かなる大地へ」から、上映時間134分にかけられた製作費や、映画界にも打撃を与えたコロナウイルスの流行によって実施された、製作陣のコロナ対策を紹介します。

キングダムの実写映画シリーズは、出演キャスト陣の豪華な衣装や、原作漫画の世界をリアルに表現した圧巻のスクリーンがファンを魅了し、第2作「遥かなる大地へ」では、魏軍の戦車隊の再現や、100頭の馬を用意して撮影された騎馬隊のシーンなど、躍動感あふれる作風が話題を呼びました。これほどの大作を作るにはそれなりの費用がかかるもので、キングダムの実写映画では、通常の邦画の数倍の製作費が費やされました。

まず、邦画の製作費の平均は約5000万円、相場は1000万円～1億円と見られるも、製作費に1億円が費やされることは、非常にまれなケースと言われています。一方、キングダムの実写映画は、舞台だけでもかなりの費用が費やされたと推測され、詳細な金額は不明ですが、前作の製作費は邦画5本分、「遥かなる大地へ」では、上映時間は134分に対して、邦画7本分の製作費は費やされ、その凄さがうかがえるでしょう。

「キングダム2 遥かなる大地へ」の凄さは、キャスト陣の役作りも外せないポイントであり、信役の山﨑賢人さん、羌瘣役の清野菜名さんによるアクションシーンは見どころです。また、王騎役の大沢たかおさんも、より王騎役に近づけるために身体作りをし、何度も衣装を作り直したとのエピソードが語られています。

2020年2月に発生した新型コロナウイルスの流行により、映画業界では感染拡大の防止を理由に上映延期を余儀なくされ、映画の撮影現場にも多大な影響を与えました。「キングダム2 遥かなる大地へ」も例外ではなく、製作体制の変更や中国ロケが出来ないなど多大な影響が出でしまい、先が見えない中での撮影は難しいことから、一時は製作中止もささやかれました。

しかし、コロナ流行前にロケハンの撮影が終わっていたことが幸いし、残りの中国ロケは、現地のスタッフとエキストラ1000人を動員してリモートでの撮影の実施や病院と業務提携するなど、徹底した感染対策を行いながら進められました。コロナ流行後も、約1年にわたって撮影が行われるも、スタッフ陣の努力が功を奏し、感染者を1人も出さずに、撮影を終えることが出来ました。

コロナウイルスの流行により、中国ロケもままならない中、現地スタッフの協力の元、リモート撮影によって完成された「キングダム2」でしたが、エンドロール後には早くも続編に関する特報が発表され、新キャラの登場が示唆されました。以下では、前作以上の大ヒットを記録し続ける、実写映画「キングダム2 遥かなる大地へ」のエンドロール後の特報の内容や、続編・キングダム3の公開日などを紹介します。

一時はコロナウイルスの影響で、製作中止の危機もよぎった「キングダム2」でしたが、公開延期を経ながら、2022年7月に待望の上映となりました。そして、キングダム2のエンドロール後には、早くも続編「キングダム3」の公開を示唆する映像が流され、大きな話題を呼びました。

キングダム2の続編の内容は、呂不韋の存在が示唆された結末や、特報の内容から秦国の政権争いや秦・趙との戦いが予想され、原作漫画の8巻～16巻あたりを映像化すると考えられます。続編では、「遥かなる大地へ」ではカットされた嬴政・紫夏のエピソードや、特報の映像より趙の李牧・龐煖の登場が示唆されたことから、馬陽防衛戦がメインとなるでしょう。

また、原作漫画ではしばらく登場機会のない、山の王・楊端和と思われる人物も見られたことから、キングダム3は、原作漫画の馬陽防衛戦をベースとしつつ、楊端和など映画オリジナルの展開も予想されるでしょう。

キングダム2の続編は、特報によると2023年公開と発表されましたが、2022年9月現在も新型コロナウイルスの終息の兆しは見えず、映画公開が予定よりずれる可能性もあるでしょう。

コロナウイルスの流行による行動制限により、撮影の継続が難しいことから製作の中止もよぎった「キングダム2」でしたが、リモートの活用や感染対策を徹底により、当初の予定日より遅れての公開となったものの、圧巻のスクリーンがファンを魅了し、早くも次回作への期待が高まっています。以下では、実写映画「キングダム2 遥かなる大地へ」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

信の初陣に焦点を当てた「キングダム2 遥かなる大地へ」は、内容のほとんどが蛇甘平原の戦いを映し出し、迫力ある展開だったとの感想や評価が多く寄せられました。また、蛇甘平原の戦いは、歩兵として参加する信の視点で展開され、歩兵ならではの戦の緊張感や戦いの苦労、味方の勝利に貢献するべく、どこまでも突き進む信の活躍など、見ごたえのある作風に次回作への期待も高まっています。

漫画作品の実写化は、原作ファンの間で評価が分かれやすく、原作では大ヒットを記録した漫画作品でも、実写化ではあまり人気が出なかった例もあります。一方、「キングダム2」では、細部にわたって作り込まれた世界観や圧巻の戦闘シーン、ほぼスタント無しで撮影に挑んだキャスト陣の努力が功を奏し、原作ファンからも映画でも楽しめる、面白い作品だったとの感想が寄せられています。

「キングダム2 遥かなる大地へ」では、羌瘣役の清野菜名さんが新たに加わり、まるで舞を見ているようなアクションシーンが話題を呼びました。後の飛信隊の主力となる羌瘣と信の出会いは、「キングダム」を語るうえで欠かせないエピソードでもあり、復讐のために戦場に身を乗り出し、信との出会いを通じて変わっていく羌瘣こと清野菜名さんの演技力の高さも注目されています。

前作の続編にあたる「キングダム2 遥かなる大地へ」は、今回は信の初陣と戦がメインの内容のため、はじめて見る方や、原作漫画を読んだことがない方にはやや難しい内容とも評価され、漫画が未読では映画の内容を理解することは難しそうとの感想も寄せられています。「キングダム2」は、蛇甘平原の戦いに焦点を当てた内容であるものの、細かい戦術などは映像だけでは理解が難しいとも感じるでしょう。

「キングダム2 遥かなる大地へ」の最大の見どころである騎馬隊のシーンは、撮影に馬100頭を用意し、大草原を舞台に撮影が行われました。まるで本物の戦場に繰り出したようなダイナミックな表現は、映像にしかできない表現であり、緊迫した雰囲気に迫力ある騎馬隊のシーンは見る者を圧倒し、「遥かなる大地へ」への評価を高め、作品が面白いとの感想も多く寄せられました。

蛇甘平原の戦いの開戦前、信軍の歩兵たちは伍を組むことを命じられ、信は尾兄弟・澤圭・羌瘣と伍を組みました。伍のメンバーのキャスティングも、「遥かなる大地へ」の注目ポイントです。濱津隆之さん・三浦貴大さん・岡山天音さんの起用が良いとの感想や評価も寄せられ、まさに役柄のイメージにぴったりな俳優の選出は、見ていて楽しいとの感想も見られます。

「キングダム2 遥かなる大地へ」の感想や評価の中には、羌瘣役の清野菜名さんを絶賛する声も相次ぎ、かわいいだけでなく、ほぼスタント無しで挑んだ華麗なアクションシーンはファンを魅了しました。原作でも人気が高い羌瘣の初登場や信とのやり取り、舞のようなアクションまで、主人公・信に劣らぬ存在感を発揮し、清野菜名さん演じる羌瘣の今後の活躍にも注目が高まっています。

原作漫画にて圧倒的な人気を誇る王騎将軍は、実写映画版でも注目の的であり、「遥かなる大地へ」では蛇甘平原の戦いには参戦していないものの、見学を口実に援軍に駆けつけました。劇中では目立ったシーンこそないけれど、天下の大将軍を目指す信に対して、将軍とはどういうものかを説き、その時のセリフがかっこいいとの感想や評価が寄せられた一方、次回作では主役級の活躍が予想され、続編への登場も期待されています。

実写映画「キングダム2 遥かなる大地へ」のあらすじ結末ネタバレ、出演キャスト、映画と原作漫画の違い、「遥かなる大地へ」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。一時は、製作中止も危ぶまれた「キングダム2 遥かなる大地」でしたが、映像からはそれらを感じさせない迫力ある展開や、キャスト陣の圧巻の演技力・アクションがファンを魅了し、原作漫画ファンを中心に高く評価されています。