シン・ゴジラの第5形態・尻尾の人型ゴジラとはなに?人間の形の意味と理由は?

 2016の7月に「シン・ゴジラ」が公開されました。今作でもゴジラは人類の脅威となり、人類がゴジラに立ち向かいます。これまでのゴジラシーズと同様に「シン・ゴジラ」でもメッセージ性のあるシーンが数多くありました。その中でも第5形態はかなり異様な存在感を示しています。第5形態はどんな意味を持っているのか、どんな姿なのか疑問に思った方が多くいるといいます。そんなゴジラの第5形態を画像と合わせて徹底解説していきます。

シン・ゴジラの第5形態・尻尾の人型ゴジラとはなに?人間の形の意味と理由は?のイメージ

目次

  1. シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラを紹介!
  2. シン・ゴジラとは?
  3. シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラについて画像付きで紹介!
  4. シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラが人間の形の意味と理由とは?
  5. シン・ゴジラの形態一覧!
  6. シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラまとめ!

シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラを紹介!

2016年7月に放送された「シン・ゴジラ」はこれまで日本国内で制作されたシリーズとは違う世界を舞台にしています。日本のゴジラシリーズでは初となる、フルCGで制作され、画像からでもわかる迫力ある映画となっています。これまでのゴジラシリーズではゴジラは人類の脅威となる怪獣として存在が知られていました。しかし、今回の「シン・ゴジラ」では突如現れた巨大不明生物として劇中世界では初めて確認されました。

ゴジラは東京湾に現れ、都内を縦断し、その大きな巨体は道路や建物、さらには人をも蹴散らしてしまいます。ゴジラに対して日本政府は緊急対策本部を設置しますが、ゴジラは無差別に東京都内で未曾有の災害を起こします。捕獲か駆除か迫られた政府は、ゴジラの駆除を選択します。自衛隊を出動させ、ゴジラに挑むも圧倒的な力の前に傷ひとつ付けることができません。

安保理(国連安全保障理事会)はゴジラに対して、多国籍軍による核攻撃することが決定してしまいます。そんな中、主演を務める長谷川博己(矢口蘭堂)はゴジラの血液を凝固させてしまう作戦(ヤシオリ作戦)を決行し、ゴジラを無事に活動不能にします。

壊滅的な日本をまた復興させ、新たな一歩を踏み出そうとする彼らが描かれた次のシーンで、ゴジラの尻尾に人型ようなものあらわになり、作中最後の第5形態と思われる進化を遂げるのです。「シン・ゴジラ」では第5形態がいったい何を意味しているのか、画像も合わせて紹介していきます。

映画『シン・ゴジラ』公式サイト

シン・ゴジラとは?

ゴジラの由来

前節で書いたように、「シン・ゴジラ」でゴジラは巨大不明生物となっています。そのため、はじめゴジラには名前がありませんでした。牧博士が「呉爾羅」と名付けたことからDEO(アメリカの調査機関)が「GODZILLA」と命名しました。日本では「GODZILLA」を改め、「ゴジラ」としました。

「呉爾羅」とは牧博士の出身の大戸島に伝わる神の化身からきています。呉爾羅は空腹になると魚を食べ尽くし、陸に上がって人間を襲い喰らうという言い伝えがあります。そのため不漁になると、呉爾羅が現れたと考えられ、嫁入り前の娘を生贄として捧げる風習がありました。

日本の大災害を思わせる!

今回の「シン・ゴジラ」でも、ゴジラは人を超えた地上最強生物として描写されています。ゴジラの圧倒的な強さで霞ヶ関などを含む東京区内の半分を焼き尽くす姿は「災害」そのもののように思えます。ゴジラの活動のエネルギー源は核分裂にあり、それは原発を彷彿させます。また、ゴジラが東京に上陸した時、ゴジラによって引き起こされた洪水に街が飲み込まれる映像は、地震による津波を連想させます。

これは2011年に起きた東日本大震災を思わせます。地震、津波によって街は崩壊し、原発の爆発によって放射線が周辺一帯に広がりました。これらは「シン・ゴジラ」で起きた災害と一致します。ゴジラ=災害(東日本大震災)を模しており、当時の記憶が蘇ります。

日本は地震が起こりやすい島国であり、また原子力発電によって電力が支えられていた一方で原発は最悪の災害をもたらしました。現実にはメルトダウンして、手をつけられなくなった原発はゴジラに重ねることができます。ゴジラという災害(原発)は人の手に負えない存在だと示唆しているのです。

「シン」の意味は?

今回のゴジラ映画のタイトルは「シン・ゴジラ」でした。これまで「ゴジラ」シリーズでは昭和シリーズや平成シリーズなどありますが、「シン」とついたタイトルは今作が初めてです。この「シン」にはどんな意味が込められているのでしょうか?

「シン・ゴジラ」が発表された当時はゴジラシリーズの中でシリーズ最新でした。そこ最もシンプルに考えれば、「シン」は「新」と考えてしまいそうになります。しかし、「シン」がカタカナになっていることには製作者の意図がありました。

「シン・ゴジラ」でプロデューサーである東宝映像本部映画企画部部長の山内章弘さんは「シン・ゴジラ」の「シン」がカタカナであることについて次のように説明していました。「これは、庵野総監督のアイディアです。“新、真、神…”見る人にさまざまなことを感じてもらいたいということで、正解があるわけではありません」

つまり、「シン」に込められた意味は1つでなく、視聴者1人1人がさまざまな意味で見て欲しいという製作者側の考えがありました。「シン・ゴジラ」を観て自分なりの答えを見つけてみてください。

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シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラについて画像付きで紹介!

ゴジラの第5形態とは?

「シン・ゴジラ」の最後のシーンでゴジラの尻尾に人型の何かが映されていました。下記の画像が作中最後の形態、第5形態であると思われます。エイリアンにも似た姿は、今にも飛び出そうとしています。かなりグロテクスな見た目はインパクトがあり、またラストシーンで流されたことからどんな意味を暗示しているのか疑問が残りました。

第1形態から第4形態まではゴジラ本体の形状が大きく変化していました。身体が大きくなり、見た目も変わります。しかし、第五形態は尻尾のみが進化し、謎のまま映画が終わってしまいます。作中では、矢口蘭堂(長谷川博己)率いる巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部)で進化の予測が立てられています。それをもとに考察していきます。

尻尾に隠させれた意味とは?

間教授(塚本晋也)は「進化的見地から、小型化だけではなく、有翼化し、大陸間を飛翔する可能性さえある」と主張していました。第5形態の人間らしきものは、すぐにでも飛び立ちそうな形をしています。「シン・ゴジラ」では陸海空すべてを克服し、超越した存在であることを指しているのかもしれません。

作中のはじめゴジラは海を泳ぎ、そこから陸へと上がります。そして、地面を這う2足歩行から完全な2足歩行へと形態を変えていきました。それは地球という惑星で人間が誕生し、進化していった過程と似ています。人は繁殖し、数を増やし、存在を大きくしていきました。第5形態はその「数を増やす」部分にあるのではないかと思われます。ゴジラは無性生殖により個体を増殖させる可能性があると間教授は推測していました。

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シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラが人間の形の意味と理由とは?

牧博士がゴジラ?

「シン・ゴジラ」で鍵を握るのは牧博士という人物です。牧博士の所属していたDEOはゴジラの存在にいち早く気づきます。そこで彼は調査機関の責任者となりました。また、彼は放射線で妻を無くした過去があり、政府はそれを見捨てる形となってしまったため、牧博士は政府に恨みがあると考えられます。その恨みを晴らすためゴジラを利用したのではないか?と言われています。

では、ゴジラの正体が牧博士であるかという疑問が浮かびます。しかし、劇中では牧博士はゴジラの存在に気づきとあり、何らかの形でゴジラを目覚めさせた?とあります。冒頭には、牧博士が乗っていた船が海上に残されていました。。ゴジラ自体が牧博士である可能性は低いですが、ゴジラに異変が起こり、さらに進化していった、そのトリガーとなったのは紛れもなく牧博士と考えられます。

はじめのほうに紹介した牧博士の出身の大戸島の話からも裏付けることができます。ゴジラには生贄(トリガー)として人間が必要であることが予想できます。「呉爾羅」から「ゴジラ」と名前の観点から見ても結び付きはありそうです。上記の画像はゴジラシリーズで登場した大戸島で、実際に存在する地域です。

第5形態で上記の画像のような人型に進化したと考えると、人間を吸収した可能性は大いに考えられます。ゴジラは作中で人間を吸収を描写したシーンはありません。しかし、尻尾に現れたのは人型であることから、人間吸収してそれをもとに生成したのでないかと考えられます。

牧博士は自身をゴジラに何らかの方法で吸収させることでゴジラの第5形態へと進化させようとしたのかもしれません。事実、第5形態の尻尾は人と思われるものがあらわになっています。自身の身体(DNA)などが元となって、ゴジラが人型へと形態を変えたとも考えれます。

さらにゴジラが東京に上陸して移動しながら民間人を吸収したかもしれません。詳しい描写がないため、断定できませんが、第5形態の尻尾が人型であることは人間をもとにゴジラが生成したからであることは明らかです。

人間に対抗するため?

また、別な視点から考えると、ゴジラは作中では先制攻撃していません。下記の画像は自衛隊によるゴジラへの先制攻撃の画像です。ゴジラが上陸し、街を縦断したことで建物は倒壊し、人間にも被害がありましたが、それはゴジラの攻撃ではありません。自身に危害を加える人類を制圧するためにはゴジラは第5形態へとさら進化し、人類に対抗するため、人型に生み出すようにしたのではないかとも考えられます。

現代へのメッセージ?

ゴジラシリーズは現代の問題について提起している部分が多くあります。人類は核を生み出し、悪用した過去があります。アメリカやロシアが先駆けとなり、核保有国は増えています。第5形態は核が世界各国で作られ、脅威となっていることを指しているともとれます。

ゴジラ自体が災害であり、津波被害(東日本大震災など)や核について思わせる描写がいくつもあります。ゴジラは制御しきれない核を指し、第5形態は現世界では核は増え続けていることを示しているのかもしれません。

シン・ゴジラの形態一覧!

第1形態

ここまで「シン・ゴジラ」の第5形態について紹介してきました。ここからは「シン・ゴジラ」で登場してきた第1形態から第5形態までのゴジラを画像と共に紹介していきます!

こちらは「シン・ゴジラ」で初めてゴジラの姿が確認された時の画像です。ゴジラの第1形態の姿は尻尾のみ描写されており、その全容は確認できません。東京湾沖にゴジラは出現し、大量の蒸気噴出が起こり、アクアラインの一部が浸水しました。

第2形態

第2形態はこれまでのゴジラの姿とは違い、まだ幼体であることがわかります。幼体ながらも全長は120m以上もあります。移動速度は13km/hとさほど早くありません。まだ第二形態ではありますが、その巨体は路上の自動車や電柱などをなぎ倒していきます。第2形態のゴジラは蒲田付近で上陸し、街を歩行し始めます。ある説では、古代ザメの希少種ラプカがモデルではないかと言われています。

第3形態

第2形態が品川付近で止まり、急に第3形態へと進化を遂げます。身体はさらに巨大化し、全長は168mにもなります。皮膚がやや硬化し高温であるため、少し赤黒くなります。不安定ですが、二足歩行になり、ゴジラのイメージに近づきました。第3形態のゴジラはまだ体内の冷却システムが未発達であるため、一度第2形態に退化し、身体の熱を一度冷やすため海へ戻ったと思われます。

第4形態

第4形態は第3形態のゴジラが海に戻り、しばらくして姿を現しました。鎌倉沿岸に上陸します。第3形態から一回り以上も大きくなり、全長は333mにも及びます。第1形態から第3形態の姿より大きく進化し、皮膚は黒く、さらに硬化しています。完全な二足歩行をして、海や陸を移動します。自衛隊によるミサイルや砲弾を受けますが、ほぼ無傷で歯が立ちません。

口から放射線を含むレーザーを放ち、東京の主要部分一帯を破壊し尽くします。また、「シン・ゴジラ」ではミサイルや飛行物体を探知するレーダーのようなものも持ち、さらに背中のヒレや尻尾からもレーザーを放ちすべて撃ち落とします。自己再生能力も高く、米軍による火力の高い攻撃が直撃しダメージを受けたかと思われましたが、致命傷には至りませんでした。

第5形態

第5形態は作中の最後のシーンで現れます。このワンシーンしか登場せず、さまざまな憶測が飛んでいます。人型ではありますが、背中にはゴジラ同様の背びれのようなものや尻尾などが見えます。

シン・ゴジラの第5形態の尻尾の人型ゴジラまとめ!

今回の「シン・ゴジラ 」は進化し、人類の脅威となっていきます。第5形態までの描写でしたが、さらに進化していったのかもしれません。第5形態の尻尾は「進化的見地から、小型化だけではなく、有翼化し、大陸間を飛翔する可能性さえある」と言った間教授の言葉が現実と化していきまいた。画像からもわかるように人型の骨格を持った生物に見えます。ゴジラを母体として、ゴジラの子供のような存在が無数に誕生するかもしれません。

地球で人類が誕生してから数を増やし、生物のヒエラルキーの頂点に立っています。しかし、ゴジラは地球に存在している生物を遥かに凌駕し、圧倒的な強さを持っています。尻尾の人型の生物はゴジラが小型化した姿で、さらに羽のようなものを有し、世界を飛び回るのかもしれません。

作中でゴジラを血中凝固させ、行動不能にしていますが、生命が失われたかどうかはわかりません。人類の最大兵器、核弾頭を用いたとして絶命させることができなかったとすれば、核による被害や第5形態の人型の群体化によって人類は淘汰されていたのかもしれません。

ゴジラは現存する生物を超越する生命体です。人類を超え、神とも思わせる圧倒的な力は絶望を与える災害そのものでした。第5形態をはじめ、「シン・ゴジラ」は私たちへの現代の問題を見つめ直すきっかけをくれるそういった作品です。一度見たけど理解できなかった方やさらに理解を深めたい方も「シン・ゴジラ」をもう一度みて、自分なりの回答を見つけてみてはいかがでしょうか?

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