シン・ゴジラの謎を徹底考察!ゴジラの目的や正体・ラストの尻尾までまとめ

エヴァンゲリオンしりーずで有名なアニメーター監督の庵野秀明監督が突如発表したシン・ゴジラは、エヴァンゲリオンシリーズのファンのみならず、日本中で話題になり、応援上映が幾度もされるほどでした。そんなシン・ゴジラには、多くの謎が散りばめられています。そして、シン・ゴジラ物語の中では触れられるだけで登場人物の考察もなく答えが明かされていないものもありました。そんなシン・ゴジラのあらすじを紹介し、シン・ゴジラの考察をしていきます。

シン・ゴジラの謎を徹底考察!ゴジラの目的や正体・ラストの尻尾までまとめのイメージ

目次

  1. シン・ゴジラの謎を徹底考察!ゴジラの目的や正体も調査!
  2. シン・ゴジラとは?
  3. シン・ゴジラのあらすじをネタバレ考察!
  4. シン・ゴジラの結末をネタバレ考察!
  5. シン・ゴジラの謎を徹底考察!
  6. シン・ゴジラのゴジラの目的と正体を考察!
  7. シン・ゴジラのラストの尻尾の謎を考察!
  8. シン・ゴジラの謎の考察まとめ

シン・ゴジラの謎を徹底考察!ゴジラの目的や正体も調査!

映画シン・ゴジラとは、総監督にエヴァンゲリオンシリーズで名をはせた、風の谷のナウシカのスピンオフ作品「巨神兵東京に現る」で特撮を披露した庵野秀明監督がメガホンを握りました。庵野秀明監督はさらに、脚本、編集、音響設計などなどシン・ゴジラの多くの部門でその名を掲げています。そしてシン・ゴジラには、多くの俳優たちがメインや端役で起用され、異例の映画として発表されました。

東宝製作のゴジラシリーズの第29作であり、「ゴジラ FINAL WARS」以来約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画であるため、従来のゴジラファンの他に、幼い頃にゴジラを見てた大人や、その大人に連れられた子供たち、他にもエヴァンゲリオンシリーズのファンもシン・ゴジラを見に行くなど、幅広い年代や客層に楽しまれました。その総売り上げは82.5億円と、邦画の特撮の中では抜きんでた興行収入を記録しています。

そんな大人気で上演を終了したシン・ゴジラには、多くの謎が散りばめられています。シン・ゴジラの序盤に明示される「私は好きにした、君らも好きにしろ」という謎の言葉、ゴジラが何故何度も東京に現れたのか、ゴジラがどこから来たのか、そしてゴジラはシン・ゴジラの映画のラストでなにをしようとしたのか、それらについて映画に登場するキャラクターたちは考察することなく、ゴジラに対処していきます。

しかし、シン・ゴジラをみた多くのファンたちは、それらの謎を謎のままにしておくことはしませんでした。シン・ゴジラのなかで提示された情報をたよりに、考察をかさねて、それらに謎の正体をさぐっていったのです。この記事では。シン・ゴジラのあらすじを紹介してから、それらの謎について考察を紹介していきます。まずは、シン・ゴジラとはどのような映画なのかを紹介します。

映画『シン・ゴジラ』公式サイト

シン・ゴジラとは?

エヴァンゲリオンシリーズで有名なアニメーター監督の庵野秀明監督がメガホンを取り、特撮やCGをふんだんに使って創りあげた映像作品です。ゴジラはこれまで、子供向けの特撮映像でした。しかし、シン・ゴジラでは、それらとはちがう、政治色を前面に出した群像劇を描いたものです。そのため、登場人物が多く、それらに関して映画の映像に字幕を映し出して開設するなど、ゴジラシリーズで見かけるテロップが多用されました。

さらに、シン・ゴジラで描かれる世界の中では、ゴジラは過去に出没した情報はなく、いままでのゴジラシリーズとはまったく違う時間軸の話となっています。シン・ゴジラの劇中世界では「怪獣」という概念や文言が存在せず、日本国政府が初めて「巨大不明生物」出現に直面するという設定になっています。そんな今までのゴジラとは違う、一風かわったシン・ゴジラとはどのような映画なのか、あらすじをネタバレも含めて紹介します。

Thumbシン・ゴジラのネタバレあらすじまとめ!ラストシーンの尻尾まで解説 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

シン・ゴジラのあらすじをネタバレ考察!

巨大未確認生物

まずシン・ゴジラの劇中世界でゴジラが出現したのは、11月3日8時30分ごろです。東京湾羽田沖で大量の水蒸気が噴出し、東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生します。

このとき、政府のなかでは、これが生物が起こした事故だとは想定もされておらず、メインキャラクターが巨大不明生物が現れたのではないかといった考察に関して言及したところで、すぐさま却下される程度の扱いでした。しかしインターネットの動画配信サイトや目撃証言から、日本政府は巨大未確認生物の襲来を知るのです。

GODZILLA

シン・ゴジラのなかで、日本政府は巨大未確認生物について知る人物や、アメリカ政府関係者、さらには懇意にしている新聞記者などから情報を集めて、ゴジラについて考察していきます。そして巨大未確認生物とは「GODZILLA」と呼ばれる名称がついていることを知ります。後に、この読み方から、日本流に「ゴジラ」と呼ばれるようになります。

シン・ゴジラの結末をネタバレ考察!

ゴジラの侵攻を食い止めるために、「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」が設置されます。そして多くの予測から、様々な考察がされます。それらの一つ一つを調べていき、彼らは考察を答えに導いていきます。やがて、ゴジラから放射能が流出していることを知った巨災対のスタッフたちは、日本にとって忌むべき放射能とゴジラが繋がり、そしてエネルギー問題を解決する福音でもあると考察します。

しかしゴジラはあまりにも危険すぎました。シン・ゴジラのなかでは、一般人の被害者の他に、ゴジラの対策にあたった自衛隊の隊員たちの多くも犠牲になっています。シン・ゴジラのなかでは直接的な死亡の表現や、死亡者数について触れられていませんが、シン・ゴジラファンのなかには、行方不明者数の発表がそのまま死亡者数につながり、恐ろしい数字になっているのではないかと考察する人もいました。

さらにゴジラは無生殖で無尽蔵に個体数を増やすことが可能だといった考察もされます。現在対処に当たっている「ゴジラ」とは全く別の形の、小型や、羽が生えた形にまで柔軟に進化が可能だといった考察が出て、事態はさらに悪化します。ゴジラを全てなくすために、核兵器まで使用すると世界会議で決定したのです。日本に再び核が落とされることなどあってはならないと、巨災対は必死に考察からゴジラを止める方法を考えます。

幾たびも繰り返された考察の中で、ゴジラが核融合から得ている活動エネルギーには、膨大な熱の副産物もありました。もしそのままにしていれば、冷却装置を失った原子力発電所のようにメルトダウンを起こしてしまうと考察されます。さらに、ゴジラは血流によってそれらの熱を発散させていると考察されます。これらの考察から、ゴジラの血液を凝固させれば、冷却装置が効かなくなり、安全装置がかかり停止すると考察されます。

血液の循環さえ止めてしまえば、ゴジラは停止するとわかり、巨災対のスタッフたちは総力を挙げて、ゴジラの血液を凝固させる薬を、そしてどうやってゴジラの体内に血液凝固剤を投入するかを考え出します。こうして、ゴジラと日本の命運をかけた作戦、ヤシオリ作戦が決行されたのです。対ゴジラ最終作戦は失敗すれば、日本は再び核兵器を落とされて、文字通り終わりを迎えてしまいます。

最後のあがきと言わんばかりに、米軍や自衛隊の共同作戦でヤシオリ作戦は進んで行きます。まずは活動停止しているゴジラに向けて無人在来線爆弾で目覚めさせ、高層ビルを倒壊させてゴジラを倒れさせ、そこにヤマタノオロチを酩酊させたヤシオリの酒、血液凝固剤を投与させたのです。こうして凍結したゴジラですが、その尻尾の先には…といったところでシン・ゴジラは終了します。

シン・ゴジラの謎を徹底考察!

シン・ゴジラがつぎつぎに形態変化した理由について考察

シン・ゴジラののなかで、ゴジラは第1形態から第4形態まで、大きく形を変えて出没しました。その理由は、ゴジラが誕生した理由に関係があると考察する人がいます。まず、ゴジラが誕生した場所は深海です。そこでは、過去に人類が持てあまして不法投棄せざるを得なかった原子力燃料の産業廃棄物が大量に投棄されていました。

多くの生命体は、その核物質が放つ放射線に耐えることができず、死んでいきました。しかしゴジラの元となった生物は、放射線が飛びかう極限状態の中を生き延びたのです。その元となった生命体の正体については様々な考察がありますが、深海生物だとしか言及されていません。その生き残った深海生物は、一世代のうちに遺伝子を次々に変化させて、現状に適応する術を身に着けたのです。

このあたりのことについて、シン・ゴジラの劇中にて軽く考察されています。なので、ゴジラには、行く先々で姿形を変えて、すぐに現場に適応する能力があると考察されています。だからこそ、シン・ゴジラの劇中でも何度も形態を変えているのです。おそらく、人類の目にとまってから名づけられた第1形態から第4形態以前にも、何度も形態が変化している可能性があるとも、考察サイトでは語られています。

シン・ゴジラのもととなった生命体の正体についての考察

シン・ゴジラの正体となった生命体については判明していません。ファンが考察するのみです。シン・ゴジラにて最初に現れる第1形態は、尻尾と体の一部のみが水上に見える程度で、その全容はシン・ゴジラの劇中で見ることはありませんでした。その後、蒲田に上陸した第2形態では、ラブカのように赤いフリル状のエラがあることが確認されているために、ゴジラの元となった生命体の正体はラブカなのではと考察するサイトもあります。

だがしかし、これまでの考察にも書いた通り、シン・ゴジラに出現するゴジラは、現場の状況に適応するために、どんどん進化をして、大きく形状を変化させていく特徴があります。そのため、深海から来るうえで、深海生物と同じような形状に変化しただけで、ラブカではないといった考察もあります。

またゴジラの元となった生物の正体について、別の考察があります。それは、ゴジラの元となった生命体の大きさです。深海では、マッコウクジラやダイオウイカのように、巨大な生物が生息します。また、時折深界の映像に映り込むように、海の表層付近で生息するサメが巨大になって生息している現象もネット上にあります。そこから、ネットの一部では、元になったのは太古から生き残るメガロドンではないかといった考察もあります。

さらにゴジラの元となった生命体の正体について、シン・ゴジラの作中で大戸島の伝承にある神の化身「呉爾羅」といった考察がシン・ゴジラでありました。シン・ゴジラの前進のゴジラシリーズでは、200万年前のジュラ紀から白亜紀にかけてまれに生息していた海棲爬虫類と陸上獣類の中間生態を持つ生物の生き残りだと説明されていました。もしこの設定を引き継いでいるのならば、ゴジラの正体はここからだと考察されています。

シン・ゴジラで判明した熱線について考察

シン・ゴジラでは、いままでのように口から熱線を吐いていたのとは違い、背びれや尻尾の先から熱線を放射して、ゴジラの世界にいる人々を含め、私達観客の度肝を抜きました。そのゴジラの熱線は、どこからきているのかといった考察もあります。

まずシン・ゴジラの作中で、ゴジラは体内の原子炉状の器官を持ち、体内に取り込んだ物質を分解、そして活動エネルギーを得ています。ゴジラが行動するのに必要な運動エネルギーを作り出すには、核分裂反応によるエネルギーの他に膨大な熱量が生まれるとも考察されていました。

冷たい深海ではその熱が皮膚から発散することが可能でした。シン・ゴジラの冒頭で大規模な水蒸気がたちのぼっていたのは、ゴジラから発される熱のせいで、ゴジラの周囲にある海水が高温になり、水蒸気を発生させていたからなのです。しかし地上では活動エネルギーの副産物である膨大な熱を発散することが難しくなります。そこで、ゴジラは地上を活動するうえで、背中にある突起に血液を循環させて熱を発散させていました。

その発散させる熱エネルギーを、突起から発散させるのではなく、集中させて発射をすれば、ゴジラが作中で発する熱線になるといった考察です。その考察を裏付けるように、シン・ゴジラの作品のなかで、ゴジラは背中に生えている突起からも熱線を発射する場面があります。考察のように、熱線の正体は、ゴジラの活動エネルギーの副産物である、熱エネルギーなのかもしれません。

シン・ゴジラが凍結した理由について考察

シン・ゴジラの終盤で、人類はようやくゴジラに効果的な反撃をすることができました。その作戦はヤシオリ作戦です。前述で、シン・ゴジラに登場するゴジラは、体内で核分裂反応を起こして活動エネルギーを得て、その副産物に膨大な熱が発生すると記載しました。これらの熱エネルギーを放置していれば、ゴジラとて無事ではすまされません。

原子力発電所では、冷却機能を失えば、熱で原子力発電所自体が燃えてしまう、メルトダウン現象がおこります。それを防ぐために、緊急停止処置があります。もしもゴジラの体内でメルトダウンを起こせば、原子力発電所のようにゴジラは生命維持のために自らスクラム停止・急激な冷却を行い、活動停止するはずと判明したのです。そのれを元にゴジラの血液凝固剤の経口投与によって凍結させる矢口プランが発案されました。

そしてゴジラは活動エネルギーを産み出す過程での副産物、熱エネルギーを光線にして攻撃手段にしていました。だからこそ、その熱エネルギーには、底がありました。エネルギーが底をついたときに、ゴジラの体内に血液凝固剤を投入すれば、ゴジラの強力な抵抗を回避しつつ、ゴジラの運動エネルギーを産み出すことを妨げ、活動停止にさせることが可能なのです。

こうして、ゴジラの体内にある熱エネルギーを消費させるために、米軍と自衛隊共同での作戦「ヤシオリ作戦」が計画されました。まずは活動停止しているゴジラに向けて大量の爆薬を摘んだ無人在来線爆弾でゴジラを目覚めさせ、無人機を使ってのゴジラに熱線をつかわせるのです。そして東京にある高層ビルを倒壊させてゴジラを倒れさせ、そこにヤマタノオロチを酩酊させたヤシオリの酒、血液凝固剤を投与させたのです。

経口投与させた血液凝固剤の力により、体内の血液を凝固させ、ゴジラが生み出す熱エネルギーが発散させることができなくなります。熱がたまっていくが、それを発散する手段がないとなると、ゴジラが取るべき手段はエネルギーを産み出さないことです。こうして、ゴジラはシン・ゴジラのラストで動けなくなってしまったのです。

シン・ゴジラのゴジラの目的と正体を考察!

背びれの生体レーダーが電波を拾った?

シン・ゴジラの劇中では、ゴジラが突如東京に現れて横断し、再び海中に没しました。そして再び日本に上陸して、日本を巻き込んだ危機へと陥らせました。なぜ、ゴジラは執拗に日本に上陸していたのか、食べ物も水や空気があればいい、環境については自在に遺伝子情報を変えることができるのでどこでも適応して生活することができる、そんなゴジラが日本へ二度にわたって上陸してきたその目的や正体を考察します。

まずシン・ゴジラを見た人々が出した考察の一つは、「背びれの生体レーダーが電波を拾った」というものです。シン・ゴジラの劇中で、ゴジラが熱線を噴射して、正確に目標を打ち抜いたことから多大なる被害を出しました。そこから、その熱線を操るための器官を持ち合わせていることを予想することができます。

シン・ゴジラファンの考察のなかで、その器官ができることの一つに生体レーダーがあります。ゴジラの生体レーダーが、人々の生活のなかで出る電波を拾って、人間が密集している東京にめがけて何度も上陸をしてきたのです。そのような考察がネット上でみることができます。

牧教授の怨念?

シン・ゴジラの序盤で、元城南大学の統合生物学教授で、アメリカ合衆国エネルギー省で巨大不明生物の生態研究を担当し、そして事件の7日前にDOEから逃げるように日本に帰国してそのまま失踪した人物、牧教授が話しに出てきます。彼は過去に原爆による放射能症がで愛する妻を失っていました。シン・ゴジラの作中では、妻を奪った原爆を憎み、しかし原子力を捨てない人類を憎んでいるといった考察があります。

そんな牧教授の持つ情報が、ゴジラを停止させる重要な情報となったキーパーソンです。しかし、本人はプレジャーボートと数々の情報を残して、一切シン・ゴジラの劇中で登場しません。彼がプレジャーボートに乗り、意図的に断片的な情報を残して、「私は好きにした、君らも好きにしろ」というメッセージを残したことは明白です。

しかし、海上から牧教授はどこに姿を消したのか、その行方の一つにゴジラに全てを身を捧げたといった考察があります。ゴジラに身を捧げた牧教授は、無事にゴジラに取り込まれ、その意思がゴジラに汲み上げられ、何度も日本へとゴジラが上陸した原因となっているのです。

どうしてゴジラの意思と牧教授の怨念が重なるのか、一見すると荒唐無稽な考察かと思われるでしょう。しかし、この考察は、シン・ゴジラのラストにて判明する尻尾の正体についての考察とも重なると、不思議な説得力を持ってくるのです。その考察について、次の章にて紹介します。

シン・ゴジラのラストの尻尾の謎を考察!

ラストシーンの尻尾の解釈は?

シン・ゴジラのラストにて、停止したゴジラの尻尾の先に人の形をした、しかしその皮膚は人間の物とは言えないゴジラのような黒い皮膚に、骨格をしたものが無数に集合し、いまにも分離しようとしているものが映ります。謎を残してシン・ゴジラのラストはスタッフロールへと移行します。シン・ゴジラのラストに映った尻尾の正体について、シン・ゴジラを見た人々は数々の考察をしました。そのなかのいくつかを紹介します。

ラストの尻尾の形は、究極の進化を遂げた姿

シン・ゴジラの劇中にて、東京湾アクアラインでの事故を起こした手足のない背中と尻尾のみが描かれる第1形態、大田区蒲田に上陸しその過程で陸地の環境に適した姿に進化した第2形態、一度目の上陸途中で進化して尻尾と足を使っての二足歩行を可能にし手ができあがった第3形態、神奈川県鎌倉市の相模湾より出現して自衛隊や米軍と対峙した我々が知るゴジラ第4形態と合計で4つの形態についてシン・ゴジラでは描かれていました。

そしてシン・ゴジラのラストで写るゴジラの尻尾の先にある人間のような姿は、第4形態のさらにその先の第2形態とされる考察です。シン・ゴジラのなかでゴジラは次々に進化を繰り返し、水上→水と陸→陸上へと、次々に進化を繰り返して現状に適応した姿となりました。陸上にあがってから乗り越えるべき障害は、環境ではなくゴジラを撃退しようとする人間に変化しました。

そこから人間に対抗するために、光線を発射し、人間の兵器を撃退してきました。しかし、それでもヤシオリ作戦においてゴジラは現状では人類によって駆除されると判断したのかもしれません。そこで、ゴジラにとって最も脅威と感じた「人類」の姿を第5形態に組み込んだのです。同じようなことをシン・ゴジラのなかでも、「ゴジラより怖いのは我々人間ですね」と語るシーンがあります。

劇中でもラストの正体について触れられていた?

シン・ゴジラのラストで写るゴジラの尻尾の先にある人類を模した形の「正体不明ななにか」が、幾重にも折り重なり尻尾の形を作っていました。ゴジラがゴジラの形を捨て、さらには一個体から尻尾のように幾重にも分裂した姿で描かれていました。それらに対して、シン・ゴジラの本編でも、それらの可能性について示唆する場面がありました。
 

それはシン・ゴジラ本編のなかで、キーパーソンである牧教授が残した図形が判明し、そのことによりゴジラの細胞の構造やその正体について考察が進んだときです。「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」に所属するメンバーが、口々にゴジラの可能性について考えうる考察を言うシーンがあります。無生殖による個体増殖の可能性、世界中に鼠算式に個体が群隊化、小型化だけでなく有翼化し大陸間を飛翔すると言っていました。

牧教授の姿がゴジラに取り込まれた

シン・ゴジラのラストで写るゴジラの尻尾の先にある姿、人間の姿について、ゴジラはどこから人間の形になる遺伝子情報を手に入れたのかといった考察に対して、「ラストに描かれたゴジラの尻尾の先の元になったのは、行方不明になった牧教授の姿などでは?」といったような考察もありました。

牧教授といえば、元城南大学統合生物学教授牧悟郎ですが、シン・ゴジラのオープニングのときに、彼が所有する船だけが発見されていました。その後、シン・ゴジラのなかでは、行方不明として扱われ、封筒にある「私は好きにした、君らも好きにしろ」という謎の言葉だけが劇中に触れられ、それ以降その言葉の意味について言及されることはなく、彼が研究資料が映画の中で重要視されていた程度でした。

シン・ゴジラは劇中で無駄のない演出で評価されています。この言葉に意味があると考察するファンがいます。このメッセージをシン・ゴジラのラストに映る尻尾の正体についてつなげた考察が多いです。まず、「私は好きにした」と過去形で書かれた文章から、牧教授が目的を遂げたことを推察することができます。

後の文章は、その後のことに関して関与しない、もしくは関与できない状態になっていることも考えられます。そして、様々な考察があるのかで、「牧教授はすでに死亡している」といったことが考察されています。
 

さらにそこから、「ゴジラに自分の身を捧げることで、ゴジラに人類に関する遺伝子情報を与えた」そのために「シン・ゴジラのラストに映る尻尾の正体は、身を捧げた牧教授の遺伝子情報が参考にされ、尻尾が人間の姿になりつつあった」と考察されています。さらに、『シン・ゴジラのゴジラの目的と正体を考察!』の章にある「牧教授の怨念?」で触れたように、ゴジラが日本に来た理由の考察ともつながります。

続編がある?

なんとシン・ゴジラには続編としての物語があります。「GODZILLA」とシン・ゴジラ内で設定されていた名前をそのままタイトルにしたものです。「GODZILLA」は元々は12話のアニメワンクール作品として発表される予定でしたが、シン・ゴジラの大ヒットやその他の要因で映画の三部作構成の形で映画館で公開されることとなりました。
 

第1章の「GODZILLA 怪獣惑星」が2017年11月17日に公開され、第2章「GODZILLA 決戦機動増殖都市」が2018年5月18日にそれぞれ公開されています。そしてシン・ゴジラからつづくすべてを回収するとされる最終作品とされている第3章「GODZILLA 星を喰う者」が2018年11月9日に公開される予定となっています。もしかすると、シン・ゴジラから考察しつづけられている多くの謎について、その正体が判明するかもしれません。

シン・ゴジラの続編であり、ラストの考察の答えや尻尾の正体についての答えが描かれているかもしれない「GODZILLA」シリーズのについても、触れておきましょう。

実写ではなく長編アニメーション映画「GODZILLA」

シン・ゴジラの続編とされている「GODZILLA」は、フルCGアニメーション「亜人シリーズ」「シドニアの騎士シリーズ」が有名なポリゴン・ピクチュアズ制作による日本の長編アニメーション映画です。

監督はシン・ゴジラの庵野秀明総監督から変化し、静野孔文監督、瀬下寛之監督が主導しています。静野孔文監督オファーされた当初は、ゴジラについて名前しか知らなかったが、だからこそ「ゴジラを知らない人々に向けての映画が作れる」として監督に選ばれました。ゴジラを制作するうえで、脚本家との会話で「口から熱線を吐くことに疑問を持って尋ねる」などその意見を聞いて作成がすすめられました。

そんなシン・ゴジラの続編「GODZILLA」の脚本を担当したのは、「魔法少女まどか☆マギカ」で知名度をあげ、「Fate/Zero」「PSYCHO-PASS」「仮面ライダー鎧武」小説からアニメ、特撮などの原作や脚本をした虚淵玄さんです。脚本が公開された当時は「キャラクターを試す」「観客の精神力も試してくる」「すでに心が痛くなる心構えをしなければ」と虚淵玄さんの作品を知っていたアニメや特撮のファンたちが騒然としていました。

シン・ゴジラの続編「GODZILLA」のあらすじは、20世紀末に人類は、環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになりました。数々の怪獣が現れ、そして人類は多くの武力をつかいそれらを退けて来ました。しかし、他の怪獣をも駆逐する巨大な力を持ったゴジラによって、人類は配送を重ねます。「人類を存続させるため」を考え、恒星間移民船にて選び抜かれた人類を移住させる計画が決行されました。

恒星間移民船に使われた技術は、異星人からの提供です。同じように科学が半ってん氏、しかし星に怪獣が現れたことにより、自分の星を失った宇宙人たちも地球に身を寄せて、怪獣にあらがっていたのです。そんな彼らの先史的な技術力を集結し、いまだに生き残っている地球の人類を見捨て、目標11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eに向けて、恒星間移民船は宇宙へと出発します。主人公ハルオ・サカキもその一人です。

ハルオ・サカキは地球にいる時に、ゴジラの襲撃に両親が巻き込まれる様子を目撃した過去から、ゴジラに対する復讐心を抱いていました。そして、人類が真の意味で再起するためには人としてゴジラを倒すしかないと考えています。そのため、22年の宇宙生活の末にたどり着いた惑星くじら座タウ星eが、人類の生存に適さない環境だという事実が判明したとき、地球へと帰ることを提唱します。

紆余曲折あり、ハルオ・サカキたち恒星間移民船はワープ航行をして地球にたどり着きます。しかし、ワープによる時空と時間軸のずれにより、地球ではすでに約2万年もの歳月が経過していたのです。さらに調査をしたけっか、ゴジラは約2万年もの歳月を生き残っていたのです。かくして人類は、怪獣に征服された地球を取り戻すために、その正体や謎を調査考察しつつ、戦うこととなったのです。

シン・ゴジラの謎の考察まとめ

シン・ゴジラのあらすじを含めた紹介と、シン・ゴジラを見た後で残る数々の謎についての考察や、様々なシン・ゴジラのファン達による考察の結果などを紹介しました。それらの様々な考察のなかでも、シン・ゴジラの序盤で行方不明になる牧教授についての考察、シン・ゴジラのラストにてわかるゴジラの尻尾の新しい形についての考察、などなどまだまだ謎が謎のままになり答えが出ない考察が多いです。

『シン・ゴジラのラストの尻尾の謎を考察!』の章で触れたとおり、シン・ゴジラは時系列が飛んで、未来のゴジラが生息する地球を描かれた作品があります。しかしいまだに明かされていない多くの謎の考察について気になった方は、ぜひシン・ゴジラをごらんください。そして、それらの謎についてあなたなりの考察や尻尾の正体を考えてみてください。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ