【ダークナイト】ジョーカーのその後を考察！宙吊りシーンの後はどうなった？

2008年に公開された『ダークナイト』では、バットマンとジョーカーが対峙している姿を見ることができます。ネット上では、バットマンの最強の敵であるジョーカーがかっこいいと言われており、ジョーカーの人気の高さがうかがえます。終盤でジョーカーはバットマンに捕まり宙吊りにされてしまうのですが、その後彼はどうなったのでしょうか？その後を考察する前に『ダークナイト』の作品情報とジョーカーのプロフィールをご覧ください。

『ダークナイト』はDCコミックスが出版するアメリカ・コミック『バッドマン』を原作としたアメリカ・イギリスの共作映画です。監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベールとそれぞれが担当しています。第81回アカデミー賞において8部門にノミネートされ、2部門を受賞するなど批評家からも絶賛された作品。興行収入は16億円となっていました。

ここでは『ダークナイト』のあらすじを簡単に紹介していきます。ある日、素性不明の犯罪者・ジョーカーに雇われた道化師姿の男たちがゴッサム・シティの銀行を襲撃しました。その男たちはそれぞれの役目を終えたのですが、殺害され最後に残ったのはジョーカー1人だけでした。

その後、ジョーカーは銀行に預けられていたマフィアの預金を奪って逃走します。この事件の報告を受けた新任の地方検事ハービー・デントは、組織犯罪撲滅に尽力していたジム・ゴードン警部補と謎の男・バットマンに協力を申し出ます…

『ダークナイト』に登場するジョーカーは、ゴッサムシティに現れたピエロの化粧をした犯罪者です。口の両端には大きな傷跡がありますが、これについて「自分で切り裂いた」「親父にやられた」など曖昧な返答をして真実を隠そうとしています。作中ではギャングを裏で動かしてバットマンを苦しめていました。シリアスな雰囲気を纏うジョーカーを演じたのは、オーストラリア出身の俳優ヒース・レジャーです。

それではここから『ダークナイト』のジョーカーのその後を考察していきます。ジョーカーの最後のラストシーンから、その後はどうなったのかという疑問を4つの要素に分けて考察していきますのでぜひご覧ください。

ここではまず、『ダークナイト』の最後のラストシーンから見ていきましょう。『ダークナイト』のラストシーンでは、ジョーカーがバットマンから捕まり、宙吊りにされていました。その後、バットマンからその場に置き去りにされてしまいます。その直後、警察官たちが銃を構えて現れていますが、その後ジョーカーがどうなったのか？ジョーカーのその後は『ダークナイト』の映画では描かれていませんでした。

ジョーカーがその後、警察隊から逃げ切るという展開は可能性が低いと考えられます。なぜなら、次回作『ダークナイト ライジング』ではジョーカーが登場していないからです。ジョーカーの犯罪における知能と存在感があれば、その時に警察隊から逃げていれば少しは登場していたはずですが、それが無かったため逃げ切れた可能性は低いと考えられます。

ジョーカーのその後の可能性として最も高いのが「警察官に連行される」ということです。映画ではバットマンがジョーカーを宙吊りにし、その後警察官が突入し銃を構えていました。『ダークナイト』は続編として『ダークナイト ライジング』が制作されているため、ジョーカーが逮捕されて投獄されていれば次回作で出てこないことと辻褄が合います。

ゴードン警部補は突入する際、部下たちに向けて「ジョーカーは死んでもいい」と伝えていました。このセリフからジョーカーは警察隊に射殺され死亡するという可能性が出てきます。

もし、ジョーカーが死亡するのであれば、おそらく突入隊が宙吊り状態のジョーカーを見つけ次第射殺し、その時にジョーカーは死亡すると考えられるでしょう。ただ、ジョーカーは宙吊り状態であるため、さすがに警察隊も問答無用でジョーカーを射殺するとは考えにくいです。

映画『ダークナイト ライジング』が公開された後にコミック版が発売されていますが、そこで悪役ベインが刑務所を破壊するシーンがあり、その時にジョーカーが刑務所から逃亡する様子が描かれていました。ネット上の噂ですが、もしこれが本当であればジョーカーのその後は刑務所に収監されていたという考察が最も可能性が高そうです。

『ダークナイト』のジョーカーの死亡説や投獄説などさまざまな可能性を考察してきましたが、それ以外にもジョーカーが存在できない理由がいくつか存在しているようです。ここからはジョーカーが存在できない理由を考察していきます。

ジョーカーが存在できない理由を考察する上で重要なのがバットマンの存在です。ジョーカーと言えば極悪犯罪者であり、そんなジョーカーの存在意義は正義を象徴するバットマンにあります。作中でジョーカーは「バットマンに殺されることこそが、最高の死に方だ！」と言い放っているため、バットマンが活動し続けている限り、ジョーカーは不滅と言えるでしょう。

なぜなら、バットマンは人を殺すことができないからです。ジョーカーがおこなう犯罪の目的は「世界を混乱に陥れる」ということでした。だからこそ、バットマンの正義を否定し、正義ではないことを世界に知らしめることで、世界を混乱に陥らせようとしていたのです。

バットマンが死亡しない限りジョーカーも生き続けると考察しましたが、実は『ダークナイト ライジング』ではバットマンが作中で死亡したと捉えられているようです。終盤でバットマンはサ市民を守るために核を海に持っていき爆発するシーンがあり、これがバットマンとしての最後となります。このシーンがバットマン死亡説に繋がっているのですが、バットマンは爆発で死亡したとは考えられません。

元々、バットマンの執事アルフレッドの願いはバットマンが普通の生活を送ることでした。しかし、バットマンはアルフレッドを解雇しました。つまりバットマンとしての人生を終わらせることを示唆しており、市民からバットマンは死亡したと思われる必要があったからこそアルフレッドを解雇したのだと考察されます。

ここでは、ジョーカーが今後存在できない理由を『ダークナイト』の続編『ダークナイト ライジング』のタイトルの意味から考察していきます。『ダークナイト ライジング』のタイトル「ライジング」は、飛び立つ、幕が上がるなどの意味があります。

つまり、タイトルの意味から考察するとバットマンは飛び立った、あるいはバットマンは新たな人生の舞台を迎えたと捉えることができるでしょう。そのため、バットマンの飛び立ちと共にジョーカーも飛び立ったというニュアンスが強く取れます。この考察と前述の考察と合わせれば、バットマンが存在しなくなったことでジョーカーの存在意義も喪失するという結論に至るでしょう。

これまでに『ダークナイト』のジョーカーのその後やジョーカーが今後存在できない理由を紹介してきました。ジョーカーのその後が気になるという視聴者の声以外にも、『ダークナイト』の謎についても注目されています。その謎にはジョーカーの存在が大きく関わっていました。そこで、ここからは『ダークナイト』の謎をネタバレ解説していきます。

『ダークナイト』に登場するブルースはバットマンとして活動している人物です。作中でブルースはバットマンを辞めるべきか悩んでいる時がありました。なぜなら、バットマンの存在が本当に街のためになっているのか？と疑問に感じていたからです。これまで、ブルースは街の平和のために奮闘してきました。

しかし、ブルースの平和へ導くためのやり方が強引過ぎたことで、追い詰められた悪党たちはジョーカーと手を組まざるを得なくなります。手を組んだことでさらに治安は悪化。その原因を作ったのがバットマンでした。この結果を受けたことでブルースは自身の在り方を見つめなおしていきます。

自身の在り方を見つめなおしたブルースはバットマンの正体を明かそうとしていました。しかし、それに反対したのがハービーです。ハービーはブルースに向かって「正体を明かしてはいけない！」と叫びます。

ハービーが正体を明かすのに反対した理由、それは正体を明かすこと自体がジョーカーに屈することに繋がるからです。さらに、正体を明かしたからといってジョーカーの所業が収まるわけでもありません。だからこそ、ハービーはブルースの考えを強く否定したのです。

ジョーカーはハービーとレイチェルを誘拐した後、2人を別々の場所に拘束しています。なぜジョーカーは2人を別々の場所に拘束したのでしょうか？これについては、税理士を留置所から脱出させるという彼の元々の目的が関係していると考察されます。おそらく、ゴードンを留置所から脱出させるために2人を誘拐したのでしょう。

しかし、その時にジョーカーの前にバットマンが現れました。これを面白いと考えたジョーカーは、バットマンに「どっちを助ける？」と問います。つまり、正義の象徴であるバットマンが「街の正義」か「個人的に大切な人」のどちらを取るのかに興味を持ったからこそ、ハービーとレイチェルを別々の場所に拘束したということになります。

ハービーが火傷を負って病院に入院した後、ゴードン警部補の前にイタリアンギャングのボス・マローニが現れてジョーカーの居場所を教えていました。おそらく、マローニがジョーカーの居場所を教えたのは、マローニがジョーカーの異常性を恐れたからだと考えられます。

マローニはジョーカーの次の標的がレイチェルだと分かり、マーロンにゴードン警部補が詰め寄った時に「ジョーカーが怖くて誰も奴を売らない」と返答していました。しかし、マーロンはジョーカーに忠誠を誓うことは無意味だと悟り、これがジョーカーの居場所を教えた決定的な理由と言えるでしょう。そして自分がジョーカーの次の標的になる前に、ジョーカーを売って警察から排除してもらおうと考えたことも理由の1つとなっています。

レイチェルはブルースに手紙でハービー・デントと結婚することを伝えています。その後、ジョーカーの罠にはまり死亡しているのですが、なぜブルースのことを愛していたレイチェルはハービーと結婚しようとしたのでしょうか？答えはブルースに結婚報告をした手紙の内容に書かれていました。

手紙には、街がバットマンを必要としなくなる日は来ないと書かれていたのです。おそらく、レイチェルは人並みの幸せを望む1人の女性だったのでしょう。レイチェルにとってバットマンは「正体不明の自警市民」で、一方のハービーは「堂々と顔を出して悪と戦う正義のヒーロー」でした。そのどちらを取るか？と悩んだ結果、人並みの幸せを送れる不安の少ない暮らしを選択しました。それが、ハービーとの結婚を踏み切る原因だと考察できます。

レイチェルが死亡してから、ブルースはレイチェルに選ばれたと勘違いしていました。しかし実際にレイチェルが選んだのはハービーです。なぜブルースはレイチェルが自分を選んだと勘違いしていたのでしょうか？

ブルースはバットマンの引退を決意した際、レイチェルに「バットマンを辞めれば結婚の約束はまだ有効になるか？」と聞いていたのですが、それに対してレイチェルは「有効よ」と答え、その後2人はキスを交わせたシーンがあります。つまり、この時のキスがブルースにとっては結婚するという意思表示の決定的な瞬間となっているため、これがブルースがレイチェルから選ばれたと勘違いするようになったと理由と言えます。

そして勘違いだったという理由についても、その後にレイチェルが「でも正体を明かしたら結婚は夢よ」というような発言をしていることから、まだ条件付きで結婚の話を進めているだけだと言えるため、結婚すると決定したわけではないと言えるでしょう。その時の発言が、翌日の記者会見時にバットマンの身代わりにハービーがなった際に、ブルースがハービーを止めなかった理由に繋がっています。

ブルースの執事であるアルフレッドは、レイチェルの結婚報告を書き留めた手紙を燃やしていました。なぜなら、ブルースが「レイチェルが自分を選んだ」と勘違いしたままの方が、ブルースにとっては都合が良く、報告を知ることで悪い結果が生まれる可能性を危惧したからです。アルフレッドはブルースにとって親代わりであり、親代わりを自覚しているアルフレッドにとって一番大切なのはブルースの心の安定でした。

レイチェルの結婚報告を知ってしまえば、ブルースが自暴自棄な行動に出てしまう可能性があるからこそ、ブルースの身を案じてアルフレッドは手紙を燃やしたと考えられます。そして、最愛の女性レイチェルと友人ハービーが死亡した後、ブルースにとっての今の原動力は「レイチェルが自分を選んだ」という思いだけでした。このエピソードは皮肉的にも、ジョーカーの言葉「真実だけでは人は満足しない、幻想を満たさねば」に繋がっています。

ここでは『ダークナイト』のジョーカー役を務めた俳優ヒース・レジャーを紹介していきます。俳優ヒース・レジャーは『ダークナイト』の公開前に28歳の若さでこの世を去っているのですが、世間ではその死因について疑問視されているようです。そこで、ここでは俳優ヒース・レジャーとはどのような人物なのか？プロフィールを紹介し死因について紹介していきます。

『ダークナイト』に登場するジョーカー役を演じた俳優は、ヒース・レジャーです。ヒース・レジャーとは、オーストラリアの映画に出演した後に『恋のから騒ぎ』でハリウッドデビューを果たした声優でした。

その後、2005年に公開された映画『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー主演男優賞にノミネートし、順調にキャリアを重ねています。それから2008年に『ダークナイト』に出演しジョーカー役を演じていたのですが、当作が公開される数か月前にこの世を去りました。

ジョーカー役を務めた俳優ヒース・レジャーの死因については、「処方薬の過剰摂取による薬物中毒」と発表されています。世間では、狂気的なジョーカーの役に入り込み過ぎたことがうつ状態や睡眠障害に繋がったとみる人もいるようです。

実際、ヒース・レジャーはジョーカーを演じていた時にNew York Times誌で「考えることを止められないんだ」「先週は平均で2時間しか眠れなかった」と明かしており、この発言が世間の噂の信ぴょう性を高める結果となりました。しかしドキュメンタリー映画『アイ・アム・ヒース・レジャー』のプレミア上映がNYでおこなわれた際にヒース・レジャーの家族が登場し、家族は世間で噂されている死因について否定しています。

『アイ・アム・ヒース・レジャー』のプレミア上映によって、俳優ヒース・レジャーの家族と世間との認識のズレが明らかになりました。では、俳優ヒース・レジャーの死因とジョーカー役は関係ないのでしょうか？俳優ヒース・レジャーの姉は噂について、The Daily Telegraph誌で上記のコメントを残しています。

さらに、姉のケイトは俳優ヒース・レジャーの死因についての噂を完全否定しました。また、この発言に対してドキュメンタリー映画『アイ・アム・ヒース・レジャー』のプロデューサーを務めたマット・アマトも姉のコメントに賛同し、「噂話への解毒剤になることを願っているよ」とコメントしています。

こちらは『ダークナイト』のジョーカーが宙吊りになるシーンに関する評価です。ジョーカーが宙吊りになったまま終わるのが正解だったと言われており、映画自体が高く評価されているのが分かります。やはり、この状態で終わったからこそ、ジョーカーのその後が気になる視聴者が多い結果となったのでしょう。

こちらは『ダークナイト』のジョーカー役を演じた俳優ヒース・レジャーに関する感想です。ヒース・レジャーのアドリブやCGを使わない撮影が高く評価されているのが分かります。あげられている画像はジョーカーが病院を爆発させるシーンです。これを機にチェックしてみてください。

こちらは『ダークナイト』のジョーカーのその後に関する感想です。バットマンとジョーカーは結局決着がつかないままだったのですが、これが何かしらの意味に繋がっているのでしょうか？悪の象徴と正義の象徴、やはりその後が気になるシーンとなったのが分かります。

『ダークナイト』の謎をネタバレ解説しつつジョーカーのその後を考察し、ジョーカー役を演じた俳優ヒース・レジャーの死因も交えて紹介してきました。ジョーカーのその後について考察した結果、ブルースがバットマンとして活動しなくなったことで、存在意義を失ったジョーカーは自ら命を絶って死亡するという結論に至りました。

ジョーカーが死亡することで、彼の存在の恐怖を街の人々の心に閉じ込めることができるのではないでしょうか？最後にジョーカーの死亡説を俳優ヒース・レジャーの死因と結び付けて紹介しましたが、俳優の死因の噂を家族が否定しているため、ジョーカー役と俳優は関係ないということになりました。俳優ヒース・レジャーのご冥福をお祈りします。