ジャスティスリーグの感想をネタバレまとめ!DCヒーローやあらすじも解説

2017年に公開された映画『ジャスティスリーグ』。DCヒーローが集結しヒーローチーム・ジャスティスリーグを結成するという内容に世界中のファンが沸き立ちました。公開から数ヶ月経った今もSNSにはたくさんの感想や考察が書き込まれています。今回は、そんなDCヒーローオールスター映画『ジャスティスリーグ』のあらすじと登場するDCヒーローたちのプロフィール、そして映画に寄せられた感想をご紹介します。

ジャスティスリーグの感想をネタバレまとめ!DCヒーローやあらすじも解説のイメージ

目次

  1. ジャスティスリーグの感想をネタバレ!あらすじやヒーローも徹底解説
  2. ジャスティスリーグとは?
  3. ジャスティスリーグのあらすじをネタバレ解説!
  4. ジャスティスリーグで活躍したDCヒーローを紹介!
  5. ジャスティスリーグの感想をネタバレ解説!
  6. ジャスティスリーグに関する疑問点3選!
  7. ジャスティスリーグの感想をまとめてみた!

ジャスティスリーグの感想をネタバレ!あらすじやヒーローも徹底解説

映画『ジャスティスリーグ』はバットマンやワンダーウーマンなどのDCヒーローが集結し、ヒーローチーム・ジャスティスリーグを結成するというのがおおまかなあらすじです。しかし、この映画はDCエクステンデットユニバースシリーズの1つであるため、同ユニバースの他の映画のあらすじも知っていないと理解は難しいかもしれません。

そこで、今回の記事は映画『ジャスティスリーグ』と同じユニバースで展開されている他の映画のあらすじを含め、ヒーローたちがチーム結成にまでに至る流れと『ジャスティスリーグ』自体のあらすじをご紹介します。登場するDCヒーローの解説や公開後の感想も含まれるのでまだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

映画『ジャスティス・リーグ』オフィシャルサイト

ジャスティスリーグとは?

映画『ジャスティスリーグ』というタイトルは作中で結成されるヒーローチームの名称です。バットマンを筆頭に様々なDCヒーローが所属しています。マーベルのヒーローチーム・アベンジャーズのDCヒーローバージョンと言えばイメージしやすいかもしれません。DCヒーローの夢の共演として、ファンからは様々な感想があがりました。

実際、『ジャスティスリーグ』の製作が発表されたときに「アベンジャーズのパクリ?」という感想が多く見られました。しかし実はジャスティスリーグこそ、スーパーヒーローチームの元祖なのです。映画では『アベンジャーズ』より後出しになってしまいましたが、原作ではアベンジャーズより先にジャスティスリーグが結成されています。

ここでは映画『ジャスティスリーグ』に採用されたチームメンバーをベースに、原作DCコミックスでのジャスティスリーグについて解説します。映画の内容の直接的なネタバレは含まれませんが、解説の中では登場するヒーローに触れているのでご注意下さい。

ジャスティスリーグは歴史あるヒーローチーム

世界で人気を誇るヒーローコミックの出版社と言えばマーベルコミックスとDCコミックスです。DCコミックスでジャスティスリーグが結成されたのは1960年でした。対してマーベルコミックスでアベンジャーズが結成されたのは1963年。マーベルはDCのジャスティスリーグのアイディアを参考にアベンジャーズを結成したのでした。

ちなみに、ジャスティスリーグの正式名称は「ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ」です。そのため作中ではJLAやリーグと略されることが多いです。ジャスティスリーグのリーグは、当時人気だったメジャーリーグからとられています。

原作でジャスティスリーグが結成された理由は映画同様「巨大な敵を倒すため」でした。今までそれぞれ単独で活動していたヒーローたちがより凶悪で強力な敵を倒すために急遽チームを結成します。このあらすじは映画『ジャスティスリーグ』と変わりません。映画ではそこを喜ぶ感想も多くありました。

そもそも、ジャスティスリーグは「ブレイブ&ボールド」誌のとある話で結成された一時的なチームの予定でした。アメリカンコミックではそれぞれのタイトルで連載されているキャラクターがゲストととして登場する、ファンサービス回が存在します。ジャスティスリーグもそのうちの1つでしたが、読者から熱狂的な感想が多く寄せられたことを受け、独立したタイトルでデビューしました。

こうしてジャスティスリーグはDCを代表する偉大なヒーローチームとして歩み始めました。マーベルのアベンジャーズと同様に、様々なヒーローが加入し、時にぶつかり、時に許しあうことで世界の平和を守っていくようになるのです。

映画に登場するジャスティスリーグは原作どおり?

次に、映画『ジャスティスリーグ』に登場するジャスティスリーグと原作のジャスティスリーグを比較して解説します。先ほどの解説で触れたように、チームを結成するあらすじ自体は大体同じです。

しかし、映画のジャスティスリーグは1960年に登場したジャスティスリーグを基にしたわけではありません。映画版は2012年から2016年までに連載されていたThe New52という原作のシリーズを基に作られています。The New52シリーズとは、かいつまんで言うと「DCは歴史が長すぎてヒーローたちの設定が複雑になりすぎた。一旦全部リセットして第1話から始めよう!」というコンセプトで生まれたシリーズです。

そのため60年代から親交を温めていたバットマンやスーパーマンなどのヒーローたちは完全に初対面になりました。このシリーズの冒頭ではヒーローたちが出会い、お互いに自分の能力を紹介するシーンが描写されます。チームの雰囲気も従来と違って和気藹々としたものではなく、「とにかく敵を倒すために集まった」という雰囲気が強調されました。このリセットには戸惑いを表明する感想も少なくありませんでした。

この雰囲気は映画『ジャスティスリーグ』とほぼ同じです。ただし、映画には際立って口の悪いグリーンランタンが登場していないので原作よりは口論の回数が控えめになっています。グリーンランタンについてはまた後ほどネタバレ解説します。

映画版がThe New 52シリーズの設定とあらすじを採用している決定的な要素としてサイボーグの登場が挙げられます。サイボーグはThe New52シリーズで新しく作られたキャラクターでした。今までジャスティスリーグの良きブレーンと言えばマーシャーマンハンターでしたが、このシリーズからは彼に代わりサイボーグが登場するようになったのです。

このことはファンを大きく動揺させました。マーシャーマンハンターのクビを受け、DC編集部には多くの否定的な感想が寄せられました。このシリーズではマーシャーマンハンターだけではなく、編集部による「キャラクターの整理」で様々なヒーローの存在がなかったことにされてしまったのです。しかし同時に、The New 52シリーズはDCの新規ファンにとっては非常に親切なシリーズであることも間違いありません。

The New 52シリーズは日本語版も刊行され、日本国内でも手に入りやすいDCコミックスとなっています。映画『ジャスティスリーグ』でDCヒーローやジャスティスリーグに興味を持った方は、このThe New52シリーズを読めばヒーローの特徴やチーム結成までのあらすじがより深くわかるかもしれません。

ジャスティスリーグのあらすじをネタバレ解説!

映画『ジャスティスリーグ』はDCエクステンデットユニバースシリーズに属する作品です。そのため、他の同ユニバースの映画と連動しています。ここでは、映画『ジャスティスリーグ』とそれに関係する作品のあらすじをネタバレ解説します。『ジャスティスリーグ』以外の映画のあらすじもネタバレしていますのでご注意ください。

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』で行なわれた苛烈な戦闘

『ジャスティスリーグ』は『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』の数ヵ月後が舞台です。前作『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』では、強敵ドゥームズデイを相手にバットマン・ワンダーウーマン・スーパーマンの3人が戦いを挑んだのでした。初のヒーロー共闘にファンは喜びの感想をたくさん寄せました。

ドゥームズデイはクリプトン星人の遺伝子から作られた怪物でした。スーパーマンもクリプトン星人ですので、両者とも同じ弱点を持っています。その弱点とはクリプトナイトという特殊な鉱石でした。この鉱石は近寄るだけでスーパーマンの力を奪いますが、ドゥームズデイを倒すためには不可欠なアイテムでした。

結局、バットマンとワンダーウーマンはスーパーマンを守りきれませんでした。スーパーマンは最後の力を振り絞り、クリプトナイト・スピアーを携えドゥームズデイに特攻したのです。ドゥームズデイは死に際にスーパーマンの胴体を貫き、両者は相打ちの状態で死亡しました。世界が最も優しく最も強いヒーローを失った瞬間でした。このシーンは観客からもショックを受けたという感想が挙がりました。

スーパーマンの死は今まで孤独に戦ってきたバットマンの生き方を変える転機になりました。そしてワンダーウーマンと共にヒーローチームの結成を決意します。バットマンはドゥームズデイを生み出したレックス・ルーサーJrの研究資料を元にスーパーパワーを持ったヒーロー候補者たちを探し出しました。

ヒーローチームを結成は、更なる敵に対抗する戦力という意味だけに留まりません。スーパーマンを失った今、世界中の人々が悲しみと無力感、そして不安に包まれています。ヒーローチームを結成し、世界のために戦う姿を見せることは、人々に希望の光をもたらすことでもありました。こうして映画『ジャスティスリーグ』の話へとつながっていくのです。

DCエクステンデットユニバースの世界

『ジャスティスリーグ』と直接的な関係があるのは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』ですが、それ以外の作品にもジャスティスリーグに関係するシーンが挿入されています。ここでは各作品のポイントをかいつまんでネタバレ解説します。

映画『ワンダーウーマン』ではワンダーウーマンことダイアナの生い立ちと第一次世界大戦での活躍が描かれます。舞台が20世紀のため『ジャスティスリーグ』に直結した内容ではありませんが、ワンダーウーマンの故郷セミッシラは『ジャスティスリーグ』で重要な場所として描かれました。

セミッシラは特殊な力によって存在を隠されている女戦士アマゾンの島です。『ジャスティスリーグ』ではマザーボックスと呼ばれる巨大な力を持つアイテムの隠し場所の1つでした。アマゾンたちはかつてアトランティスや人間、宇宙の様々な種族と共に連合を組み、巨悪ステッペンウルフと戦った経験がありました。

次に映画『スーサイドスクワッド』です。この映画はヒーローたちの活動からは一旦離れ、政府が特殊能力者たちを集めてチームを作る様子が描かれました。チームは筋金入りの悪党たちで構成されており、命令違反をした者は容赦なく政府によって始末されます。

この映画ではキャプテンブーメランはフラッシュに捕まって投獄されたことになっています。キャプテンブーメランは原作だと打倒フラッシュを掲げる悪党チーム、ローグスのメンバーの一人です。映画ではローグスの名は出てこず、ただ強盗をしてたら捕まったような描写になっていました。

このように、DCエクステンデットユニバース上の作品には後続の作品をより楽しめるような仕掛けがたくさんちりばめられています。もし余裕がある方はユニバースの作品をすべて鑑賞してみるのもいいかもしれません。

『ジャスティスリーグ』本編をネタバレ解説!

ここからは映画『ジャスティスリーグ』の本編のネタバレ解説をします。エンディングまですべて解説していますので、まだ未鑑賞の方はご注意ください。登場ヒーローや戦闘の結果などすべてネタバレしています。

映画『ジャスティスリーグ』のおおまかなあらすじは、強敵ステッペンウルフを倒すためにヒーローたちがチームを組むというものです。このチームの名前がジャスティスリーグです。集まったヒーローはバットマン・ワンダーウーマン・サイボーグ・アクアマン・フラッシュ、そして前作で死亡したスーパーマンでした。

巨大な力を持つ3つのボックスが揃うとステッペンウルフが望む暗黒世界が地球上に展開されてしまいます。これを阻止するためにヒーローたちはボックスの1つを使ってスーパーマンを復活させます。始めは意識がはっきりせずヒーローたちを攻撃してしまったスーパーマンでしたが、すぐにチームに加入してくれました。

スーパーマンが復活してからはステッペンウルフなど敵ではありませんでした。ステッペンウルフはほぼリンチ状態で攻撃を食らい、最後は自分の部下に食べられて死にました。かくして世界の平和は守られたのです。しかし、この騒動の裏で重要な計画が進行していました。

前作の強敵ドゥームズデイを生み出したレックス・ルーサーjrが脱獄していたのです。彼は秘密裏にヴィランたちをスカウトし、ジャスティスリーグに対抗するためのヴィランチームを作ろうとしていました。映画のエンディングでは傭兵デスストロークがルーサーjrに招かれていました。

かくしてヒーローチーム・ジャスティスリーグは息をつく暇もなく、ルーサーjr率いるヴィランチームとの戦闘を強いられることになりそうです。今後のDCエクステンデットユニバースの展開に目が離せません。

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ジャスティスリーグで活躍したDCヒーローを紹介!

ここでは『ジャスティスリーグ』で活躍したDCヒーローのプロフィールや能力を解説します。また、あわせて今後DCエクステンデットユニバースに参戦する(または参戦しそうな)予定のヒーロー・ヴィランもご紹介します。

映画『ジャスティスリーグ』で活躍したヒーローたちを解説!

『ジャスティスリーグ』で登場したヒーローはバットマン・ワンダーウーマン・スーパーマン・アクアマン・フラッシュ・サイボーグの6人。順を追って解説します。原作の画像もご紹介するので是非実写版と比べて見てください。

ジャスティスリーグのリーダー、バットマン

バットマンはジャスティスリーグのリーダーです。本名はブルース・ウェイン。ゴッサムシティを拠点にヴィランたちと戦う自警活動をしています。人間離れした特殊能力はありませんが、莫大な財力と技術力で開発する最新兵器を駆使します。しかし彼の最も強力な武器は、犯罪者たちに対する強い執念です。ゴッサムは「掃き溜め」と称され、守る価値もないと言われるほどの街ですが、バットマンは戦いをやめることはありません。

DCエクステンデットユニバースでバットマンを演じるのはベン・アフレック。彼はかつて映画『デアデビル』でマーベルのヒーロー、デアデビルを演じた経験があります。あの頃はまだ若かったベンですが、今は年を重ねたベテランヒーローとしてバットマンを演じています。

強さも美しさも第一級、ワンダーウーマン

ワンダーウーマンはジャスティスリーグの紅一点です。本名はダイアナ。人間ではなく、女戦士の種族アマゾンのプリンセスです。アマゾンは地球人とは比べ物にならないほどの怪力と丈夫さを具えており、自力で飛行することもできます。そしてなによりダイアナは聡明で勇敢。どんな敵にも真っ先に向かっていき、女戦士の誇りと共に戦います。

ワンダーウーマンを演じる女優はガル・ガドット。まるでコミックから抜け出してきたかのようなダイアナそっくりの美しさにファンは沸き立ちました。劇中でも激しいアクションを力強くこなし、偉大な女戦士ワンダーウーマンを見事に演じています。

世界中から愛されるヒーロー、スーパーマン

スーパーマンはクリプトン星人のヒーローです。地球人としてはクラーク・ケントの名で暮らしています。本名はカル=エル。怪力、ヒートビジョン、スーパーブレス、透視、飛行……数え切れないほどのスーパーパワーを有し、地球の人々を守ってきました。ただしクリプトナイトという鉱石の前では無力化してしまいます。そんな弱点を持ちながらも、スーパーマンは地球のために命をかけて戦うことを厭いません。

スーパーマンを演じるのはヘンリー・カヴィル。原作のスーパーマンのイメージを重んじたキャスティングでした。『マン・オブ・スティール』から継続してスーパーマンを演じており、これからも活躍が期待されています。

全身機械のニューフェイス、サイボーグ

ここからは『ジャスティスリーグ』から加わったヒーローたちです。まずはサイボーグ。本名はヴィクター・ストーン。バットマンと同じゴッサムの住民です。彼は元々ヒーローではなく、事故で亡くなったところを勝手に生き返らされたのでした。そのため今の自分の在り方に少々消極的です。しかしハッキングやブラスターなど幅広い能力でチームを支えました。ジャスティスリーグ入りは彼の生き方を変えるきっかけになったのです。

サイボーグを演じるのはレイ・フィッシャー。DCエクステンデットユニバースに出演するまでは舞台俳優として活躍していました。2020年には映画『サイボーグ』で主演を演じる予定です。

アトランティスの王子、アクアマン

海底王国アトランティスからはアクアマンが加入。彼はアトランティス人で、水中でもずっと戦うことができます。本名はアーサー・カリー。海の生き物と意思疎通ができ、水を操ることもできます。原作では王として威厳に満ちた性格でありならも地上のことを良く知らないちょっとかわいいところもありますが、映画ではアウトロー寄りな性格に変更されました。

アクアマンを演じるのはジェイソン・モモア。8月に映画『アクアマン』が公開予定です。映画のアクアマンはまだアトランティスの王になっていない設定なので、そこを含めてどんなキャラクターとして描かれるのか注目されています。

最年少にして最速、フラッシュ

最後は新人ヒーロー、フラッシュ。本名はバリー・アレン。セントラルシティに住む大学生です。映画では最後に警察の科学捜査班に務めることになりました。フラッシュの能力は地上最速の超スピードです。手を回せは竜巻を起こし、足を動かせば火花が散ります。目にも留まらぬ速さで敵を追い詰める期待の新星ですが、まだヒーローとしては経験の浅さが目立ちます。

フラッシュを演じるのはエズラ・ミラー。DCエクステンデットユニバース以外では「ファンタスティックビースト」シリーズで有名な俳優です。出演シリーズがどちらも人気シリーズなので今最もスケジュール調整が難しい俳優と言われています。

以上が『ジャスティスリーグ』で活躍した6人のヒーローです。この中で正体を隠してヒーローをやっているのはバットマン・フラッシュ・スーパーマンの3人。私生活とヒーロー活動を両立させる姿もアメコミヒーローの魅力の1つです。

これから登場予定!新たなヒーロー&ヴィラン!

ここからは今後DCエクステンデットユニバースに登場予定のキャラクターを解説します。登場が決定しているキャラから登場濃厚と言われているキャラまですべてネタバレしますのでご注意下さい。

ヒーローよりも遊びたい!シャザム

シャザムは2019年4月にアメリカで公開予定の『シャザム!』に登場するヒーローです。スーパーマンと似た格好をしていますが中身はまるで違います。シャザムは普段は少年ビリー・バットソンですが、「シャザム!」の掛け声で大人のスーパーヒーローシャザムになるという不思議なヒーローなのです。

ちなみにシャザムになったあとも中身は少年ビリーくんのままなので周りのヒーローに迷惑をかけることもしばしば。しかし戦闘能力は超一級で、スーパーマン並の怪力や飛行能力を持っています。また、「シャザム!」という変身の掛け声を叫ぶと同時に稲妻が落ちてくるので、それを利用して敵を倒すこともできます。

緑のリングで宇宙を守る、グリーンランタン

ファンが祈るように待っていたのはグリーンランタン。ジャスティスリーグの主要メンバーであるにも関わらず今作では登場できませんでしたが、2020年の『グリーンランタン・コァ』で参戦が決定しました。映画に登場するグリーンランタンはハル・ジョーダンだと見られています。(原作だとグリーンランタンは何人もいます)

ハル・ジョーダンは宇宙で最も有名な地球人のグリーンランタンです。想像したものを具現化するリングの力を使って敵を倒します。グリーンランタンというのは宇宙の平和を守る「グリーンランタン・コァ」に所属する隊員の通称なので、彼以外にもたくさんのグリーンランタンが存在します。原作のハルは少し粗暴な性格で、年が近いフラッシュとよくつるんでいます。

アクアマン一筋の殺し屋、ブラックマンタ

ここからは打って変わってヴィランの解説です。まずはアクアマンの宿敵ブラックマンタ。本名はデイビット・ハイド。怪物のような恐ろしいコスチュームを着ていますが、中身は人間です。彼は人の身でありながらアクアマンを殺すためだけに水中戦闘用スーツを身に着けているのです。クールな性格と不気味な見た目からファンを多く集めるヴィランでもあります。

原作の彼は父親をアクアマンの父親に殺されたことを理由に、アクアマンを殺そうとしています。アクアマンは「逆恨みだ」とか「理不尽だ」などと反論しますが、ブラックマンタは聞く耳を持ちません。彼は既に復讐心を超えて「アクアマンを殺す」ことが人生の目標になってしまっているのです。そのせいで一時期アクアマン死亡説が流れたときには無気力状態になっていたこともありました。

そんなブラックマンタは映画『アクアマン』に登場が確定しています。当然ヴィランとしての登場ですので、この映画だけで死んでしまわないかハラハラしてるファンも少なくありません。継続した登場を望む声が多いようです。

宇宙一のファシスト、シネストロ

シネストロはグリーンランタンの敵対組織「シネストロ・コァ」を率いるコルガー星人です。フルネームはサール・シネストロ。2020年の『グリーンランタン・コァ』の主役がハル・ジョーダンだった場合、ヴィランとして彼が登場する可能性が高いです。シネストロは恐怖を原動力にするイエローリングを使ってハルを苦しめます。

原作では全ての惑星を支配することで宇宙に秩序がもたらされるという過激思想の持ち主であり、地球以外の惑星にも攻撃をしかけています。今でこそ独立組織を率いていますが、かつてはシネストロもグリーンランタンに所属するヒーローでした。そのときに弟子として鍛えたのがハル・ジョーダンなのです。二人の関係は殺し合いながらも見放すことは出来ないという複雑な関係になっています。

以上が今後活躍すると見られるヒーロー・ヴィランのネタバレ解説でした。もちろん紹介したキャラクターのほかにもブラックアダムやジョーカー、デスストロークなど様々なキャラクターが参戦予定です。

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ジャスティスリーグの感想をネタバレ解説!

では、映画『ジャスティスリーグ』を実際に観た人たちはどんな感想を抱いたのでしょうか?ここでは鑑賞後の感想をネタバレ解説と共にご紹介します。あらすじのネタバレも含まれますのでご注意ください。

夢の共演でワクワクした!

最も多かった感想はやはり「ヒーローたちの共演にワクワクした!」というもの。DCエクステンデットユニバースが始まる前はバットマンもスーパーマンも単独の映画しかありませんでした。子どもの頃から親しんだヒーローたちが同じスクリーンで活躍する姿に心を躍らせた人が大勢居ました。

原作ファンもジャスティスリーグというヒーローチームがようやく実写化されて感動もひとしおだったようです。中には「『アベンジャーズ』に先を越されてしまった悔しさが解消された」と述べるファンも居ました。それほどDCヒーローたちの共演映画は待ち望まれていたことでした。

二人の監督のよさが融合していた!

実は『ジャスティスリーグ』の監督は一人ではありません。クレジットでは監督ザック・スナイダーと表記されていますが、ジョス・ウェドンも監督の勤めを果たしました。映画の撮影中にスナイダーの娘が急逝し、スナイダーが降板したため急遽ジョス・ウェドンが指揮を執ったのです。ザック・スナイダーもジョス・ウェドンもファンが多い監督のため、どんな作品になるのか注目されていました。

公開されてからは、「二人のよさが融合していた」と評価する声があがりました。重厚なヒーロー像を描くザック・スナイダーと『アベンジャーズ』のように派手なアクションを見せるジョス・ウェドン。二人の得意なところがうまく融合して良い映画になっていたという感想が見られました。

思っていたよりずっと地味だった

一方で否定的な感想も見られました。「ヒーローが集結して巨悪を倒す」というあらすじに魅かれて観に行ったらとんでもなく地味な映画だったという感想です。これは戦闘シーンがほとんど暗い景色の中で行なわれたためだと考えられます。作中の戦闘は暗い地下通路の中、曇り空の下、暗黒世界などで行なわれ、全体的に起伏がなさすぎると指摘されました。

また、各ヒーローたちの登場シーンも派手ではありませんでした。この演出は意図したものかもしれませんが、マーベルヒーローのようなド派手でかっこいい登場を望んでいた観客にとってはあまりいい印象を与えませんでした。登場も戦闘も地味なので結局どのヒーローがどんな能力なのか記憶に残らなかった人さえ居ました。

話が駆け足すぎる

不満を表明する声として目立って見られたのが「全体的に話の展開が駆け足すぎる」というものでした。『ジャスティスリーグ』はヒーローが集結する過程とステッペンウルフを倒す過程の両方を描かなければなりませんでした。そのため、各ヒーローの紹介も兼ねる集結の過程はかなりおおざっぱに済まされました。

この「駆け足」はDCエクステンデットユニバースの悪癖として今までもしばしば批判されたことでした。原作ファンなら自分で情報を補完して観ることができますが、映画から入った新規ファンはそうではありません。例えば、アトランティスは今作で初めて登場したスポットですがその説明はほとんどなく、アクアマンについても「ようやく帰ったの」とメラに咎められるシーンなどは新規ファンにとっては意味不明でした。

ちなみに、メラとはステッペンウルフがアトランティスを襲撃するシーンで戦っていた女性です。劇中ではメラという名前は一切出てきませんが、原作を読んでいればメラだとわかります。こういう点も不親切だと言われる所以です。後続で公開される『アクアマン』を観ればわかることではありますが、このような「後から公開の○○を映画を観てね」というシーンが多すぎて全体の理解を難しくしてしまっているのです。

原作ファンはDCエクステンデットユニバースのこの傾向を心配しています。自分たち原作ファンへのサービスは嬉しいが、これで新規ファンが増えるのかという不安があるのです。「もう少しマーベルのようにわかりやすい話にしたほうがいい」と指摘する声もあります。

敵の強さがよくわからない

「敵の強さがよくわからない」というヒーロー映画にとっては致命的な感想もありました。『ジャスティスリーグ』に登場するヴィランはステッペンウルフという別世界からの侵略者でした。しかし、先ほど取り上げた「駆け足」のせいで彼の目的も強さもよくわからないまま倒されてしまいます。彼の目的は地球に暗黒世界を展開することですが、そもそも暗黒世界とはなにかという説明はありません。

ステッペンウルフは原作では72年に登場したそれなりに歴史のあるキャラクターです。ただし原作でも目立った活躍はなく、なぜ今回のヴィランに抜擢されたのかはよくわかっていません。作中で「ダークサイドを称えよ」という台詞があるためダークサイドを登場させるための前座として扱われたと見られています。

この「ダークサイド」というワードも非常に不親切です。ダークサイドはDCヴィランの一人ですが、紛らわしい名前なので普通はそれがキャラクター名だとは思いません。特に日本語だと「暗黒世界」の別な表現のように聞こえてしまいます。ステッペンウルフは「ダークサイドの配下の一人」と理解できないと、ただの単独で地球を征服に来た人に見えると指摘されています。

原作を知っている人ならステッペンウルフが敵と聞いただけで「じゃあ本命はダークサイドだろうな」という認識で映画を観るため、ステッペンウルフが数分とかからず倒されてしまっても疑問は持ちません。しかし何も知らない新規ファンにとってはステッペンウルフはただのよくわからない弱い侵略者になってしまうのです。新規ファンが不完全燃焼さを感じるのも無理はないと同情する感想もありました。

観る人によって印象が大きく変わる映画?

以上のように、映画『ジャスティスリーグ』は賛否両論の感想が噴出しています。これは観る人によって印象が大きく変わる映画であることを指しています。原作などから事前知識を得ている人にとっては理解できる範囲の映画ですが、そうでない人にとってはあまりよくない印象をもたらす構成になってしまいました。もちろん、このような格差があること自体を不安がる声もあります。

ジャスティスリーグに関する疑問点3選!

ここでは、作中に説明がなく意味不明だったという感想を書かれたシーンをピックアップしてネタバレ解説します。原作の設定等から考察した内容ですので実際の映画で今後そう扱われるかはわかりません。あらすじのネタバレも含まれますのでご注意ください。

かつてのステッペンウルフとの戦争で戦っていた戦士は?

作中では地球人がステッペンウルフと戦うのは二度目だと説明がありました。大昔に地球人はアマゾンやアトランティス人、そして宇宙の種族たちと共にステッペンウルフと戦ったのです。そのシーンで意味深に取り上げられていたのが指輪を持った戦士たちでした。

この指輪を嵌めている戦士たちはある特定の種族ではありません。グリーンランタンコァに所属するグリーンランタンです。グリーランタンコァはあらゆる惑星から適正のある者を集めて結成された組織です。そのため様々な異星人(地球人を含む)で構成されています。グリーンランタンが死亡すると彼らの武器であるリングは自動回収されます。この様子も映画では描かれました。

マザーボックスとはなんだったのか

マザーボックスについて「突然箱の話が出てきて混乱した」という感想が多くありました。マザーボックスは巨大な力を持ち、3つ集めると暗黒世界が展開するという程度しか作中では開示されません。

このマザーボックスも原作に登場するアイテムです。惑星アポコリプスで発明された超技術のデバイスであり、テレポーテーションや重力操作などが行なえます。ステッペンウルフが言っていた「暗黒世界を地球に展開する」というのは、要するにボックスのテレポーテーション機能を使ってゲートを作り、暗黒世界を移動させることだと思うという感想もあります。

そして惑星アポカリプスというのが今後の出番が予想されるヴィラン、ダークサイドの故郷なのです。ちなみにステッペンウルフもこの惑星の軍人であり、彼はダークサイドの親戚という設定です。しかしそれを知らない人たち、あるいは知っている人たちであってもボックスの登場は唐突だという感想が挙がりました。

最後に出てきたオレンジの人は何?

エンディングでルーサーjrに招待されていた人はデスストロークというヴィランです。凄腕の傭兵で、バットマンと相棒のロビンを苦しめました。デスストロークはバットマンよりロビンにこだわっている描写が多いヴィランですが、映画では既にロビンは死亡しているのでどんなキャラクターになるかは不明です。

デスストロークは渋い素顔と冷静な仕事ぶりからファンの間でも人気が高いヴィランです。これからどんな活躍を見せるのか注目が集まっています。また、「ルーサーが声をかけている」、「デスストロークがメンバー」という特徴から、結成されるチームはインジャスティスリーグだろうと予想されています。

インジャスティスリーグはジャスティスリーグに否定語のinをつけたチーム名、つまり「正義じゃないリーグ」であり、その名のとおりヴィランが集まったチームです。原作のメンバーにはジョーカー(バットマンの宿敵)、チーター(ワンダーウーマンの宿敵)、キャプテンコールド(フラッシュの宿敵)、シネストロ(グリーンランタンの宿敵)などが存在するため映画でも加入が期待されます。

ジャスティスリーグの感想をまとめてみた!

ここまであらすじのネタバレやヒーローたちのネタバレ解説をご紹介し、続いて『ジャスティスリーグ』の感想もご紹介しました。映画の感想はとても良かったというポジティブな感想と面白くなかったというネガティブな感想のどちらも見られました。ここでもう一度『ジャスティスリーグ』の感想をまとめてみます。

ポジティブな感想のまとめ!

ポジティブな感想はDCヒーローのオールスター映画として上出来だったという感想でした。二人の監督のよさがうまく融合し、『ジャスティスリーグ』という映画にふさわしいものになっていたという感想が寄せられています。

このような感想は映画化を待ち望んでいたファンによく見られる傾向にあります。長い間ジャスティスリーグの実写を望んでいたファンにとって、この映画の公開はすばらしい思い出になりました。

ネガティブな感想のまとめ!

一方でネガティブな感想も少なくありませんでした。このような感想は映画全体の構成や展開に関するものが多くを占めていました。観た人の感想によると「ストーリーが駆け足」「説明不足のシーンが多い」とのことでした。

ヒーローチームの結成というあらすじの割には様々な要素を取り込みすぎて内容が複雑化し、結果駆け足になっているという指摘が多くありました。また、原作を読んでないとわからないことが多すぎるというのもネガティブな感想の要因となっています。

DCエクステンデットユニバースは始まったばかり!

いずれにしろ、ジャスティスリーグの結成でDCエクステンデットユニバースは本格的に始動しました。既にあらすじが公開されている続編映画もありますが、その後もどんどんと物語は展開していく予定です。これからのDCヒーローたちからも目が離せません。

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