【キングダム】王騎のアニメ版声優は毛利小五郎役の小山力也！出演作や名セリフも紹介

王騎が登場する『キングダム』とは、「週刊ヤングジャンプ」で2006年から連載されている青年漫画です。王騎は『キングダム』の主人公の信が目指す天下の大将軍でもあります。ここでは王騎のプロフィールや声優について詳しく紹介する前に、『キングダム』がどのような漫画なのか詳しくまとめています。

『キングダム』は原泰久によって連載されている中国時代劇を描いた作品です。春秋戦国時代を舞台としており、史実を元にしたキャラクターが登場します。単行本は50巻を超える人気作品で、50巻達成を記念して2019年には実写映画化されました。また、2012年にはアニメ化も果たしており、2020年時点で第3シリーズまで放送されています。この記事で紹介する王騎は主に第1シリーズに登場します。

『キングダム』の主人公・信は下僕として働いていました。しかし同じく下僕として働く漂と共に天下の大将軍を夢見ていました。しかし天下の大将軍となる前に漂は王弟の反逆に巻き込まれ、秦国王・政の身代わりとして死亡してしまいます。信は政と共に戦い、王都を取り戻します。そして信は天下の大将軍を目指すために戦争へと出ます。そこで天下の大将軍である王騎と出会います。

王騎とは秦国の将軍の一人です。かつては政の祖父である昭王に仕えていました。しかし、昭王の死後はほぼ引退状態で戦場に出ることはほとんどなくなります。武力だけでなく知力も高く戦を広い目で見ることができます。馬陽戦では李牧の企てを読んでいるシーンもありました。最期は龐煖に敗れましたが、多くの武人に影響を与えました。

アニメ版『キングダム』で王騎役を演じたのは小山力也です。小山力也は1963年12月18日生まれの声優・俳優です。劇団俳優座に所属しています。声優としては1996年から活動しており、洋画吹き替えでの出演作品が多いのが特徴的です。2000年代からはアニメの出演作品も増えています。第5回声優アワードでは「富山敬賞」を受賞しているベテラン声優です。

ファンからはアニメ『名探偵コナン』の毛利小五郎役や海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーの吹き替え声優として知られています。これらの出演作品は小山力也の代表作でもあります。ちなみにアニメ『名探偵コナン』の1話から548話までは声優の神谷明が毛利小五郎役を担当していました。

しかし神谷明が降板したため、アニメ『名探偵コナン』の553話からは小山力也が起用されました。劇場版『名探偵コナン』は第14作目から出演しています。ちなみに元々毛利小五郎を演じる前から『名探偵コナン』には何度かゲスト出演していました。また、『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーの吹き替えは、芸人がモノマネするほど高い人気があります。

声優の小山力也の主な出演作品には、『はじめの一歩』の鷹村守役、『名探偵コナン』の毛利小五郎役、『NARUTO -ナルト-』のヤマト役、『ソウルイーター』の死神様、『刀語』の左右田右衛門左衛門役、『うしおととら』のとら役、『血界戦線』のクラウス・V・ラインヘルツ役、『グラップラー 刃牙』の烈海王役、『ジョジョの奇妙な物語 ファントムブラッド』のウィル・A・ツェペリ役などがあります。

声優の小山力也は、アーロン・クオック、アントニオ・バンデラス、ヴィンス・ヴォーン、ガイ・ピアーズ、キーファー・サザーランド、キアヌ・リーブス、キューバ・グッティング・Jr.、ジョージ・クルーニーなど数多くの人気俳優の吹き替えを担当しています。その他吹き替えでの出演作品には、『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役、『ウォーキング・デッド』のダリル・ディクソン役などがあります。

王騎には「目を見れば分かります…」という名言があります。この名言は『キングダム』5巻の「対峙」で描かれました。弟から王都奪還しようとする政が中華を目指すと言うシーンで、王騎は昭王との会話を思い出します。王騎は昭王が死んでしまったらもう熱い夢を求める戦場はなくなってしまうと言います。その言葉に昭王は、自分以外にも中華を求める者はいると言いました。

しかし王騎はそれは口先だけだと話し、この名言を言いました。王騎は本当に中華を求める者とは、昭王のようにいつまでも少年のような輝きを瞳に宿していると語りました。

王騎には「ンフフフ…決まっているでしょォ…」という名言があります。この名言は『キングダム』16巻の「天下の大将軍」で描かれました。ちょうど龐煖と王騎の戦いの決着がついたシーンです。王騎は胸を矛で突かれている状態で龐煖に向かって自分の矛を振るいます。しかしその矛は簡単に受け止められてしまいました。

もう戦う力すら無いことに部下達は悲しみますが、次の瞬間王騎は再び矛に力を込めて龐煖の首を取ろうとしました。さらには王騎に刺さっている龐煖の矛は抜くこともできません。致命傷を負いながらもここまで力を引き出せる王騎に龐煖は「貴様は一体何者だ」と問いました。この名言はこの問いに答えた時のセリフでした。

王騎には「これだから乱世は面白い…」という名言があります。この名言は『キングダム』16巻の「継承」で描かれました。龐煖との戦いで致命傷を負った王騎でしたが、即死せずに信に支えられながら軍を率いて撤退する事ができました。そして最期の言葉を皆に残します。馬陽戦で敵の罠に嵌ってしまった蒙武には、いずれ秦国軍の顔になるべき人物だからこれからの成長に期待すると言いました。

そしてどれほど強い将軍でも、また次の台頭に首を取られて新しい時代へ舵を渡すのだろうと語り、この名言を言いました。戦いの中で生きた王騎らしい言葉でした。

実写映画『キングダム』で王騎役を演じているのは大沢たかおです。大沢たかおとは1968年3月11日生まれの俳優です。コアインターナショナルに所属しています。1987年から俳優として活動しており、2016年に一度休業して2019年に活動再開しています。海外思考を持っており、ハリウッドデビューも果たしています。日本アカデミー賞優秀主演男優賞など多くの賞を取っている実力派俳優です。

『キングダム』の王騎は笑い方や喋り方が独特です。女性適な喋り方で「ココココ」「ンフフフ」と笑います。『キングダム』は先にアニメ化されており、この笑い方や喋り方を声優の小山力也が原作通りに演じていました。そして実写映画では、大沢たかおが小山力也と同じように原作どおりの雰囲気を保ちながら王騎を演じていました。オリジナリティを加えず役に徹しているところが高評価されています。

大沢たかおの主な出演作品には、『JIN-仁-』の南方仁役、『世界の中心で、愛をさけぶ』の松本朔太郎役、『子ぎつねヘレン』の矢島幸次役、『桜田門外ノ変』の関鉄之介役、『おおかみこどもの雨と雪』のおおかみおとこ役などがあります。海外映画への出演作品には、『イントゥ・ザ・サン』の黒田役、『王様と私』のクララホム首相役などがあります。

「アメトーク」というテレビ番組では、キングダム芸人という『キングダム』が好きな芸人がコスプレ姿で登場しました。そこで王騎のコスプレをしたのが、平成ノブシコブシの吉村崇です。吉村崇のコスプレ姿は特に口元がそっくりで話題となりました。

王騎は昭王の死以来引退状態でしたが、馬陽編で本格的に復帰しました。馬陽編では奏軍の総大将となり、ほとんど知る者がいない龐煖という相手と戦うことになります。実は王騎は龐煖の事を知っており、以前摎という婚約者を龐煖に殺されていました。蒙武を助けるために出向いた王騎ですが挟み撃ちにされてしまい、龐煖との一騎打ちになります。

龐煖とはほぼ互角の戦いでしたが、趙の兵が背後から放った矢が王騎に刺さります。その一瞬の隙を狙い、龐煖は王騎に致命傷を与えました。しかし王騎は狼狽える軍をすぐに立て直し、兵士達を撤退させます。そして騰や信に最期の言葉を残して死亡しました。この時に王騎は信に自分の矛を授けています。

王騎の使っている矛は敵兵を一刀両断できるほどの威力を持っており、とても大きく長いのが特徴的です。信がこの矛を授かった時には重すぎて使うことができず、成長するまで政の元に預けていました。しかし成長して王騎の矛を使うようになってからも「重すぎだろ!!」とキレているシーンがあります。そんな重くて扱いの難しい矛を、王騎はいとも簡単に扱っていました。

王騎の部下には騰という部下がいます。王騎軍の副官で右腕的な立場でした。目立つ王騎に常に隠れている状態で敵に実力を見せていませんでしたが、王騎もその実力を認めるほどの強さを持っている人物です。王騎死後は将軍となり、王騎軍を率いています。

録鳴未は王騎軍の第1軍長をしている人物です。熱血で皆に慕われているのですが、熱くなりやすく短気なところもあります。王騎が死亡した馬陽編では別の場所で万極と戦っていたので、王騎の死をすぐには知りませんでした。ただ知らされた時には激昂し、万極の軍に多大な被害をもたらしました。

隆国は王騎軍の第2軍長をしている人物です。真面目な人物ですがネチネチと細かいので信から煩わしく思われることもあります。録鳴未と比べると理性的な性格で、お茶を嗜むなど上品なところがあります。大雑把な性格の信とは馬が合わないようです。

鱗坊は王騎軍の第3軍長をしている人物です。王騎の死には立ち会えておらず、その知らせを受けた時には部下の前で涙も隠さず泣いていました。性格は辛辣で言葉遣いも刺々しいのが特徴的です。最期は白麗の放った矢が頭に刺さり、死亡してしまいました。

干央は王騎軍の第4軍長をしている人物です。濃い顔立ちで立派なあごひげが特徴的です。信が初めて活躍した時に、飛信隊の名前を叫んで敵兵や味方に知らしめた人物でもありました。立場が下の者でも威張ったりせずにきちんと実力を評価する誠実な性格をしています。

同金は王騎軍の第5軍長をしている人物です。坊主頭で左耳にはピアスをしており、長いひげが特徴的です。王騎が死亡した知らせを聞いた時には、「ありえぬ…何かの間違いだ」と言って号泣していました。最期には臨武君に討ち取られてしまいます。

アニメを観ている時に王騎の声優が『名探偵コナン』の毛利小五郎役を演じている小山力也であることに気づいた方もいました。小山力也は主に『名探偵コナン』の毛利小五郎役や『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーの吹き替え声優で知られています。そのためSNSでは、王騎役は『名探偵コナン』や『24 -TWENTY FOUR-』に出演している声優だと紹介されていました。

アニメ『キングダム』の感想では、王騎が出る度に「興奮した」「鳥肌が立った」という声がたくさんありました。小山力也はベテラン声優として知られているので、キャスティングされるだけでも豪華だといわれます。かっこいい王騎役が小山力也のような豪華な声優だったので、アニメ第1シーズンだけの出演となってしまったことが悲しかったという方もいました。

王騎は「ココココ」と独特な笑い方をします。その笑い方を声優の小山力也と実写映画のキャストの大沢たかおは忠実に再現していました。小山力也の演技力については高く評価されており、大沢たかおは小山力也が作った王騎のイメージを崩すことなく演じました。

アニメ『キングダム』で声優を務めたのは、主に吹き替え声優として活躍している小山力也でした。小山力也は、アニメでは『名探偵コナン』の毛利小五郎役、吹き替えでは『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役で知られているベテラン声優です。

特に吹き替えの出演作品では、多くの人気俳優の吹き替えを担当しています。そんな小山力也演じる王騎は主に『キングダム』のアニメ第1シーズンに登場するので、ぜひ観てみてください。