映画ジャック・リーチャーのあらすじと感想ネタバレ！トム・クルーズの評価は？

『ジャック・リーチャー』はトム・クルーズが主演を務める映画ですが、実は原作となる小説があります。ここでは、『ジャック・リーチャー』がどのような作品なのか、作品概要や映画製作スタッフなどを紹介します。

『ジャック・リーチャー』はリー・チャイルドの小説シリーズに登場する、ジャック・リーチャーを主人公としたシリーズものの映画です。映画第1作目の『アウトロー』は2012年に、その続編の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は2016年にアメリカで公開されました。

ここでは『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の映画製作スタッフを紹介します。映画監督を務めたのは、エドワード・ズウィックです。エドワード・ズウィックは『ラストサムライ』や『ラブ・ドラッグ』の監督を務めたことでも知られています。また、脚本を担当したうちの一人に、マーシャル・ハースコビッツが携わっています。マーシャル・ハースコビッツも『ラストサムライ』の製作や脚本を担当しています。

『ジャック・リーチャー』は評価が分かれている作品です。映画評論サイト「Rotten tomatoes」で『アウトロー』は10点中6.2点、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は10点中5.1点という評価となっています。原作ファンやトム・クルーズファンからは、期待していた映画ではなかったという評価もありました。一方で、「しっかりとした犯罪スリラー」という高評価もありました。

ある夜、警官が通報のあった現場に向かうと男性4人が倒れていました。周りの人に話を聞くと、喧嘩になってある男が1人で4人を倒したといいます。その男はまだ店の中にいました。男の名前はジャック・リーチャーで元陸軍でしたが、現在は無職のホームレスでした。警官が連行しようとすると、ジャック・リーチャーはこれから二つのことが起こると予言し始めます。

一つ目は店の電話が鳴り、二つ目は警官が手錠をかけられて拘置所に送られると言います。警官はバカバカしいと笑いますが、予言通りに店に電話がかかってきました。ジャック・リーチャーは陸軍のターナー少佐に、先程倒した4人と警官が犯罪を犯していることをリークしていました。警官が電話を取ると、憲兵がやって来てすぐさま警官が逮捕され、ジャック・リーチャーは開放されました。

ジャック・リーチャーはターナー少佐に連絡を入れ、すぐに対応してくれたことに感謝しました。ターナー少佐も警官の情報をくれたことに対して礼を言います。ジャック・リーチャーは今回助けてくれたお礼にターナー少佐を食事に誘いました。しかし、ジャック・リーチャーがターナー少佐に会いに行くと、デスクにはサム・モーガン大佐という人物がおり、ターナー少佐はいませんでした。

モーガン大佐はターナー少佐が任を解かれ、逮捕されて軍法会議にかけられると言いました。ジャック・リーチャーはリーチ軍曹に詳しく聞こうとしますが、口止めされているため話すことができません。ただ、弁護を担当するのがモアクロフト大佐であることだけは聞き出すことができました。

ジャック・リーチャーはモアクロフト大佐に会いに行きました。弁護人のモアクロフト大佐は、ターナー少佐がジャック・リーチャーとの面会を拒否していると言います。なぜならジャック・リーチャーが父親失格だからだというのです。独身のジャック・リーチャーには見に覚えがありません。しかし、子供の養育費を請求する資料が軍に送られてきていました。

信じられないと言うと、サマンサ・ダットンという子供の写真と資料を見せられます。しかし、サマンサの母親の名前すら覚えがなかったため、ターナー少佐の件について話を戻しました。なぜターナー少佐がスパイとして捕まったのかを聞くと、ターナー少佐の自宅で情報の入ったハードディスクが見つかり、情報を売っていたというのです。それだけで疑うのかとジャック・リーチャーは憤慨しました。

ジャック・リーチャーは娘だと名乗るサマンサを調査します。ジャック・リーチャーはサマンサを見つけて話をしますが、その後ろからパラソース社の人間がサマンサを写真に撮っていました。後日モアクロフト大佐は改めてジャック・リーチャーに話があると言い、ターナー少佐の部下が射殺されていたことを教えました。そしてその遺体が発見された翌日にターナー少佐が逮捕されていたのです。

ジャック・リーチャーはモアクロフト大佐に、軍需企業のパラソース社が裏でなにかを企んでいると思いました。そしてモアクロフト大佐に、ターナー少佐を釈放するように頼みました。

ジャック・リーチャーとモアクロフト大佐が会ったその夜、モアクロフト大佐は拷問を受けて死亡しました。翌日、ジャック・リーチャーは軍に呼ばれ、モアクロフト大佐と会ったのか尋問を受けました。そしてジャック・リーチャーは、なかば強制的にモアクロフト大佐を殺害した容疑で逮捕されました。

ジャック・リーチャーは弁護人のサリバンに、なにかアリバイの証拠はないのかと尋ねられます。ジャック・リーチャーは塀の外にパラソース社の人間がいるのを見て、自分もターナー少佐も殺されるのだと言いました。サリバンはなんのことか分からず、「証拠が無いのならくたばって」と辛辣に答えます。ジャック・リーチャーは謝り、血糖値が下がってクラクラするからなにか食べ物をくれと言いました。

サリバンが食べ物を取りにかばんを置いて出ていくと、かばんに入っていた車の鍵とお金を盗みました。そして拘置所に連行した軍人を気絶させ、ターナー少佐の元へと向かいました。ターナー少佐の元にはパラソース社の人間がターナー少佐を殺害しに来ていました。ジャック・リーチャーはパラソース社の人間を倒し、ターナー少佐を救出します。

ジャック・リーチャーとターナー少佐はモーガン大佐を脅して情報を得ます。さらにリーチ軍曹に連絡を取り、協力を求めました。情報を集めていると、サマンサが命を狙われている事がわかります。2人は急いでサマンサの住む自宅を尋ねました。同居人と思われる老夫婦は死んでいましたが、サマンサは棚の中に隠れていました。二人はサマンサを保護します。

リーチ軍曹から情報が入り、3人はニューオリンズに向かうことになります。サマンサは何で追われているのか説明を求めました。ターナー少佐に諭され、ジャック・リーチャーはサマンサが自分の娘だと思われていることを明かしました。するとサマンサは、自分が母親に養育費の申立をしろといったのだと明かしました。

ジャック・リーチャーはプルドムの妻に会い、プルドムの行きそうな場所や写真を入手します。居場所までは突き止められませんでしたが、次の朝、サマンサは役に立ちたいと独自に調査してプルドムの居場所を突き止めました。2人はサマンサの情報を元にプルドムへ会いにいきます。

プルドムはパラソース社にいた人物で、ターナー少佐の部下が殺された現場にいました。パラソース社は武器の売買で不正を働いており、プルドムはそのトラブルに巻き込まれてしまったと言います。その時に救助に駆けつけたのがターナー少佐の部下で、不正がばれないよう口封じのためにパラソース社の人間に殺されてしまったのです。

プルドムが潔白の証明になると思われましたが、プルドムはパラソース社の手によって殺されてしまいます。2人はアンソニーの協力でパラソース社へ向かい、武器を不正に売買している現場を押さえます。その頃、サマンサがホテルでクレジットカードを使用してしまったことで、居場所がバレてしまいます。連絡を受けた2人は急いでサマンサを救出しに向かいました。

一連の事件を解決し、ターナー少佐は軍に復帰することができました。一方でジャック・リーチャーはサマンサとカフェで会っていました。サマンサは「あなたは父親じゃない」と言いました。サマンサの母はそのカフェで働いており、ジャック・リーチャーのコーヒーを注ぎに来ていましたが、互いに全く反応していなかったからです。父親ではなかったものの、サマンサはジャック・リーチャーとの別れを惜しみました。

『ジャック・リーチャー』の主人公を務めているのはトム・クルーズです。『ジャック・リーチャー』はトム・クルーズのアクションにも注目されている作品です。ここでは、トム・クルーズがどんな人物なのかプロフィールを紹介します。

トム・クルーズは1962年7月3日生まれのアメリカの俳優です。映画プロデューサーや歌手としても活躍しています。1983年に公開された映画『卒業白書』のジョエル・グッドソン役を演じて注目を集めました。この作品ではゴールデングローブ賞の主演男優賞にもノミネートされています。そして1986年に公開された映画『トップガン』でアメリカだけでなく日本など世界中でもその名が知れ渡るようになりました。

トム・クルーズの出演作品は、『7月4日に生まれて』のロン・コーヴィック役、『ザ・エージェント』のジュリー・マグワイア役、『マグノリア』のフランク・マッケイ役、『ラストサムライ』のネイサン・オールグレン役、『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ハント役、『宇宙戦争』のレイ・フェリエ役などがあります。

トム・クルーズのデビュー当時は、そこまでアクションのイメージがある俳優ではありませんでした。しかし『ミッション・インポッシブル』などで派手なアクションシーンを演じると、それ以降アクション映画をメインに出演するようになりました。現在ではアクション俳優としても認識されています。また『ミッション・インポッシブル』ではスタントなしでアクションをしたことでも話題となりました。

トム・クルーズが出演する『アウトロー』や『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の映画を更に楽しみたいなら、リー・チャイルドの原作小説がおすすめです。『アウトロー』は小説第9作目の「アウトロー」、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は小説第18作目の「ネバー・ゴー・バック」が原作となっています。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』のジャック・リーチャー役のキャストはトム・クルーズです。トム・クルーズは前作の『アウトロー』にも出演していました。親日家としても知られており、日本でも人気が高い俳優です。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』のサマンサ・ダットン役のキャストはダニカ・ヤロシュです。ダニカ・ヤロシュは1998年10月1日生まれのアメリカの女優です。出演作品には『ヒーローズ:リボーン』のマリナ・ベネット役、『Greenhouse Academy』のブルック・オズモンド役などがあります。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』のスーザン・ターナー少佐役のキャストはコビー・スマルダーズです。コビー・スマルダーズは1982年4月3日生まれのカナダの女優です。出演作品には『アベンジャーズ』のマリア・ヒル役、『LEGO ムービー』のワンダーウーマン役などがあります。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』には、その他にも魅力的な俳優が出演しています。アンソニー・エスピン大尉役のキャストはオルディス・ホッジ、サム・モーガン大佐役のキャストはホルト・マッキャラニー、ジェームズ・ハークネス将軍役のキャストはロバート・ネッパーです。

トム・クルーズファンの中には『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』を鑑賞して高評価をしている方もいました。武器を使わずに戦うトム・クルーズのアクションシーンは、とても迫力があると評価されています。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は、無骨な印象がかっこいいと評価している方がいました。派手な演出はないものの、地味で泥臭さのあるところが逆に良いと評判です。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は「凡作」「普通」という評価のある作品ですが、中にはトム・クルーズ演じるジャック・リーチャーのクールな役柄がかっこいいという評価もありました。前作とは違いバディを組んで行動しているので、より主人公の人間味が出て面白いそうです。

『ジャック・リーチャー』シリーズは評価の分かれる作品ですが、面白いという評価もたくさんありました。この記事であらすじを紹介した『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は、『アウトロー』の続編なので、ぜひ『アウトロー』とあわせて観てみて下さい。