愛のむきだしは実話?映画の内容・出演者やモデルとなった宗教団体は?【園子温】

「愛のむきだし」は、鬼才園子温による実話をモデルにした映画です。園子温監督の代表作の一つである『愛のむきだし』は衝撃作である一方で、実話のモデルを元にしたとされる重厚なドラマ、カルト教団や父や子、親子間の関係性、盗撮という犯罪や性の問題など、現代的なテーマを扱っている点も一斉を風靡した要因でした。西島隆弘や満島ひかりなど新人俳優の出世作を確認したい方、このまとめを参考に、『愛のむきだし』の映画やドラマ版にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

愛のむきだしは実話?映画の内容・出演者やモデルとなった宗教団体は?【園子温】のイメージ

目次

  1. 映画『愛のむきだし』とは?
  2. 映画『愛のむきだし』のあらすじネタバレ
  3. 映画『愛のむきだし』は実話?
  4. 映画『愛のむきだし』のキャスト
  5. 映画『愛のむきだし』の見どころ
  6. 映画『愛のむきだし』の名言
  7. 映画『愛のむきだし』に関する感想や評価
  8. 映画『愛のむきだし』についてまとめ

映画『愛のむきだし』とは?

『愛のむきだし』の基本情報

このまとめでは、園子温監督の出世作『愛のむきだし』についてまとめていきます。愛のむき出しは、実話をモデルにした人間ドラマです。西島隆弘の演技についてなど、俳優についての情報も盛りだくさんでご紹介していきます。満島ひかりの登場シーンについても、丁寧に解説します。園子温といえば、海外でもさまざまに知られ、日本を代表する映画監督として知られる鬼才の監督です。

『愛のむきだし』の他、「希望の国」や「冷たい熱帯魚」など実話を基にした衝撃作を世に送り出し続けてきました。そんな園子温がひときわ世に名を知らしめたのが、実話を基にした今作『愛のむきだし』です。『愛のむきだし』とはどんな作品なのか、まずは基本情報をみていきましょう。気になるという声の多い満島ひかりの活躍についてもまとめていきます。

『愛のむきだし』とは園子温監督の代表作の一つで、2009年に公開されました。実話を元にしたとされる『愛のむきだし』は園子温監督の23作目の映画で、カルト教団や父や子、親子間の関係性、盗撮という犯罪や性の問題などを扱っている作品です。盗撮という犯罪を扱っている点もさることながら、目を引くのはその上映時間の長さです。

『愛のむきだし』の上映時間は4時間という長さの作品です。しかしながら満島ひかりファンにとっては、必見の一作だという意見もあります。2008年の11月第9回フィルメックスの特別招待作品として上映された後、翌年の1月末から東京にある渋谷ユーロスペースをはじめとし、各映画館で上映されました。公開から8年が経過したあと、映画上映版ではカットされたシーンを加えたドラマ版が製作されるなどされました。

年月を経過しても色あせない『愛のむきだし』の人気っぷり。園子温監督自身は過去の作品を見る時にも特に感想といったものはなく、当時俳優として出演した満島ひかりにも未練はないと語るなど映画版を製作・放映した当時とはことなる心情のようです。一方映画界では『愛のむきだし』の放送当時話題を呼び、その後の映画作品に影響を与えることで、しばし日本映画界は園子温タッチの映画が増えたと言われています。

そのくらい、実在のモデルを元にした『愛のむきだし』とは衝撃的な作品でした。日本映画界への作風の上での影響だけでなく、『愛のむきだし』は映画賞も受賞しています。第9回東京フィルメックスアニエスベー・アワード、第59回ベルリン映画祭カリガリ賞国際批評家連盟賞受賞作にえらばれ、また映画雑誌「映画芸術」が選ぶ2009年の日本映画ベストテンでは第1位にまでえらばれました。

『愛のむきだし』の予告編

その後が日本映画は園子温色に染まったとまで言われ、2009年以降の日本映画界に大きな影響を与えた『愛のむきだし』ですが、予告編が公開されています。

監督は園子温

実在のモデルを元にした『愛のむきだし』の監督は園子温監督。実話が元の『愛のむきだし』は園子温監督作品としては32作目の作品で、いまでも園子温監督代表作として語り継がれています。園子温監督は幼少期から映画好きで、特に洋画に凝って映画ばかり見ていたといいます。特に少年時代から好きだった映画は、「俺たちに明日はない」や「左利きの拳銃」など、1960年代のアメリカ映画には特に凝っていたそうです。

特にハードボイルドな映画にハマっていたと言います。またハリウッド映画だけでなく「望郷」というフランス映画やフランソワ・トリュフォー監督の「ジャンヌ・ダルク裁判」といった作品もよく見ていたと言い、その後の園子温監督作品にもそうした影響は垣間見えます。幼少期から映画を見続けてきた園子温監督は17歳で詩人として活躍をはじめ、「ユリイカ」といった権威ある文芸雑誌に作品が掲載されるなどしました。

その後の呼び名は「ジーパンを履いた朔太郎」であったといいます。その間も映画は見続け、アラン・ドロン、リリアン・ギッシュ、ポール・ニューマン、ソフィア・ローレンジョン・ウェイン、リチャード・ウィドマークやジャン・ギャバン、イングリッド・バーグマンなどの役者にも道警深く、映画についての知識を蓄えていきました。

園子温監督の映画俳優への情熱は並々ならぬものがあり、特にイングリッド・バーグマンとは自身が結婚したいと思うほど入れ込んでいたというエピソードも。愛のむき出しで出演している満島ひかりも、またこうした園子温監督の厳しい目をくぐり抜けて出演しています。こうして若い時から映画の世界に深く傾倒していた園子温ですが、17歳では映画監督ではなく詩人としてのデビューを果たしています。

「ユリイカ」といった権威ある文芸系の雑誌に氏が掲載され、ペンネームを「ジーパンを履いた朔太郎」という個性的な名前にして売り出していました。その間も映画への興味は失わず、このころ出演したラジオ「日曜シネマテーク」ではフランスの反戦映画の金字塔「禁じられた遊び」などを好きな映画としてあげています。園子温監督は反原発デモにも自身も参加するなど、反体制的なポリシーの持ち主としても有名。

そうした魂はこうした映画からも得られたものだったといいます。また日本の映画では深作監督の「仁義なき戦い」を好きな映画としてあげるなど、ハードボイルドを好んで鑑賞していたという一面も見えます。その後法政大学に入学した園子温監督は、大学にて映画の制作に着手します。この時園子温監督が使用していたのは、8ミリフィルムのカメラだと言われています。

1985年に発表した「俺は園子温だ!」という自主制作映画がぴあフィルムフェスティバルにて入選し、一躍注目を集めます。さらに1987年の「男の花道」では、みごとグランプリを受賞するなど、若くしてその才能を開花させていたことがわかります。

1990年の「自転車吐息」という映画ではベルリン国際映画祭で正式招待作品とされ、一段と脚光を浴び、90年代にはインディーズの映画監督としてすっかり知名度を上げたのちに、2001年以上有名どころの映画会社とタッグを組み、一人前の映画監督として名を轟かせました。

『愛のむきだし』ドラマ版

各所で「衝撃作」と言われている『愛のむきだし』ですが、実はドラマ版が存在します。主演などは西島隆弘と変わらず、ストーリーもほぼそのままです。『愛のむきだし』ドラマ版は基本的には映画版と同じ内容が展開されますが、映画版では4時間という尺の中で展開されていた物語が全部で6時間というさらに長い尺の中で展開されます。

このドラマ版について、園子温監督自身は、映画の時にカットしてしまった部分を惜しいと思っていたので、いつかカットせずにテレビドラマ版でノーカット版を公開したかったと語っています。映画はどうしても時間という制約がつきまとうもの。園子温監督は8年経ってから自身の作品のドラマ版を作るということに対して、今更自分の作品に対して作り手として以外の感想はないと語ります。

また園子温監督は、満島ひかりに関しても未練のようなものはないと語っています。『愛のむきだし』ドラマ版とは、映画版で削られた全1時間以上の未公開シーンを追加した完全版で、全10話の構成。基本的には同内容ですが、一部内容が再構成されており、音楽と音響もすべて新しく構成し直した、「にて非なる」作品となっています。またストーリー上も実話を基により正確に再構成しています。

内容に関して以外も、4K技術により高精細、かつ高解像度の映像が実現したテレビシリーズとなっています。園子温監督はもともと、どのシーンもカットせずに収めたノーカット版を公開したいと考えていたそうですが、そうした願望を持っていても企画が通ることはなく、このドラマ版が完成するにあたりアスミック・エースから直々に要望があり、ドラマ版が実現したとのことです。

そしてついに8年ぶりに実現したノーカットのドラマ版について、園子温監督は「どうしても映画では削らなければいけないシーンがあったが、ドラマ版なら映画のようなテンポは求められないので、そうした映画版とは違ったテンポのドラマ版が、視聴者にとっては新鮮なのではないか」と話しています。基本的には同内容の長尺版となるため、新興宗教、愛や性、盗撮、といったテーマは描く尺が伸びただけのものです。

描く内容は基本的に変わらないとのことですが、注目すべき点として、尺をたっぷりと取ることによってキャラクターの造形がより細かく繊細に描かれていて、それぞれの登場人物の描写が一段と深く、よりよく彼ら、彼女たちのことを理解できるようになっているということです。満島ひかり演じるヨーコにしても、多くの描写が新たに割かれています。

中でも多くの尺を割いて描かれているのが、安藤サクラ演じるキャラクターについてだということです。安藤サクラは、是枝裕和監督・実話が元の「万引き家族」にて演技のすばらしさを評価され、映画賞まで受賞した実力派俳優です。

『愛のむきだし』に出演した際にはまだ駆け出しだった安藤サクラですが、その実力者っぷりはこの時にすでに十分に発揮されています。彼女の役者としての実力を見抜いていたからこそ、園子温監督も安藤サクラを『愛のむきだし』の重要なポジションのキャラとして起用したのだといいます。

ドラマ版にて他のキャラよりも大幅にシーが追加された安藤サクラ演じる人物のキャラクター性は、“最長版”ともいうべきドラマ版にて十分に楽しむことができます。

Thumb恋の罪は実話映画?あらすじや感想をネタバレまとめ【園子温監督の傑作】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

映画『愛のむきだし』のあらすじネタバレ

あらすじ①優しい父との満ち足りた日々

では、映画『愛のむきだし』とはどんなストーリーなのでしょうか。ネタバレありで、実話の内容など、ストーリーやドラマ性をたっぷりご紹介していきましょう。満島ひかりの活躍シーンについてもネタバレありで解説していきますので、ご注意ください。

西島隆弘演じる主人公の本田悠はクリスチャンの家に生まれます。父のテツは優しく、悠は満ち足りた日々を送っています。母はすでに他界し、悠は母親のような「マリア」のような女性を探しあるいています。

あらすじ②優しい父の豹変

 しかしそんなある日、父のテツが豹変していしまいます。父が突然、西島隆弘演じる悠に「懺悔」を迫るようになっていくのです。息子の悠には、償うべき罪など何もないにも関わらず。西島隆弘の悲壮感溢れる演技に涙してしまうといった感想も。父の豹変のきっかけは、その頃父が交際をしていたカオルという名の女性にありました。彼女とわかれたことをきっかけに、ショックのあまり父のテツは豹変してしまったのです。

あらすじ③懺悔のための罪作り

 父に愛されたいがあまり、懺悔のネタを探すうち、本来犯すはずのなかった罪まで作って、懺悔をする悠。彼が懺悔のために自ら作り出した罪の一つは、盗撮でした。しかし、はじめは罪を作るという目的のために始めた盗撮という犯罪の腕に悠は磨きをかけていき、そのうち盗撮のプロともいうべき技術を身につけていきます。転職ともいうべき盗撮という犯罪を続ける悠ですが、その後、父からは懺悔の拒否をされてしまいます。

あらすじ④初めての恋

そんなある日、悠はたまたま、仲間内での罰ゲームとして女装をし、街中に繰り出していました。そこで悠はヨーコという少女と出会います。ヨーコは街でヤンキーたちに絡まれ、しかし男たちには怯まず逆に彼らを撃退。その場にいあわせ、たまたまヨーコを助けた悠に、ヨーコは惹かれます。悠もまたヨーコに惹かれ、互いに思いを感じだふたりは、互いに対して生まれて初めて制欲を抱きます。

あらすじ⑤『ゼロ教会』への戦い

その後、互いに惹かれ合いつつも、素性を明かさないことですれ違うふたりですが、離れ離れになってしばらくしてから、悠はヨーコがゼロ教会という宗教団体の一員になっていることを突き止めます。すっかりとゼロ教会に入信させられ、洗脳されたヨーコを助けるため、悠たちとその仲間はヨーコを教会から連れ去り、ヨーコを教会の洗脳から解こうとします。

ゼロ教会との戦いのなかで、悠は精神を病んでしまいますが、やがてヨーコの下着を見て欲情した自分自身の姿を見て、自分自身であることを思い出します。

映画『愛のむきだし』は実話?

『愛のむきだし』は全てが実話?

『愛のむきだし』は全て実話だと言われており、映画の冒頭にその旨を伝えるテロップが表示されます。実際に、部分的に実話に基づいています。西島隆弘は脚本を見て出演を決める際、実話に基づいた興味深いストーリーのため出演を決めたと話しています。

宗教団体『ゼロ教会』のモデルは?

『ゼロ教会』とは

「ゼロ教会」とは主人公の悠が恋するヨーコが入信してしまう新興宗教の団体です。満島ひかり演じるヨーコはゼロの教会に入信し、彼女が誰であるのかもわからない錯乱状態にありました。その後、悠もまた巻き込まれてしまいます。

『ゼロ教会』のモデル

園子温監督は、『愛のむきだし』制作に際してオウム真理教や、その他の新興宗教をミックスして考案したと話しています。西島隆弘演じる主人公の悠は、怪しげなこの宗教団体にのめりこみ、やがて我を失ってしまいます。

監督自身が潜入捜査で入信

映画の元となった実話として、園子温監督が状況したての頃、新興宗教に勧誘され、うまい話があるとついっていったところ新興宗教団体だったという逸話があります。

実在する登場人物とは?

『愛のむきだし』では実在のオウム真理教をモデルとしているため、教祖などのキャラクターが実在しています。

Thumb恋の罪は実話映画?あらすじや感想をネタバレまとめ【園子温監督の傑作】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

映画『愛のむきだし』のキャスト

キャスト①角田ユウ/西島隆弘

主人公の悠という盗撮魔の役を演じているのは、西島隆弘です。難しい役ですが演じきっていると評価されています。西島隆弘はこの時あまり名の売れた俳優ではありませんでしたが、愛のむき出しによって複雑な役もこなせる俳優としての評価を確固たるものにしました。西島隆弘の代表作として数えられることは少ないですが、西島隆弘ファンであれば必見の意欲作であるとの評価も存在します。

キャスト②ヨーコ/満島ひかり

満島ひかり演じるのは、主人公の悠の初恋の相手であるヨーコです。満島ひかり演じるヨーコはのちにゼロの教会という宗教団体に入信してしまいます。ヨーコの美しさから悠は彼の人生の転機を迎えていくことになります。

キャスト③テツ/渡部篤郎

主人公の父親役を演じているのは渡部篤郎で、他にも実話が元の園子温監督作品にも出演しており、常連ともいうべきキャストです。渡部篤郎はその他、「冷たい熱帯魚」などの作品にも出演しています。

キャスト④カオリ/渡辺真起子

主人公の父であるテツが恋人とし、のちに主人公一家が危機的状況に陥るきっかけを作るのが渡辺真起子です。

キャスト⑤コイケ/安藤サクラ

コイケを演じるのは安藤サクラで、準主役級の役所ではないですが、脇役ながら存在感がすごい、といった評価もあります。

映画『愛のむきだし』の見どころ

見どころ①圧倒的な長さの上映時間

実話を基にした『愛のむきだし』のすごさは何と言っても、圧倒的な上映時間の長さでしょう。4時間という長さは近年では稀に見る長さです。

見どころ②テーマが多いのにすっきりとまとまっている

『愛のむきだし』は長さや実在のモデルを元にしたストーリーが複雑であるにも関わらず、最後にはすっきりまとまるというところが評価されています。

見どころ③意外なちょい役綾野剛

実は綾野剛といった、近年売れっ子の俳優が出演しているのも見どころの一つです。安藤サクラなどの売れっ子俳優も出演しています。西島隆弘の演技もまた見どころですが、脇役の俳優がしっかりを脇を固めているところが、実在のモデルを元にした愛のむきだしの面白さの秘訣だとするレビューもあります。

見どころ④挿入歌

空洞です/ゆらゆら帝国

『愛のむきだし』の中には、印象的な挿入歌が挟まれています。それは「ゆらゆら帝国」というナンバーで、「空洞です」とは、ヨーコを失った悠の心情を歌っています。

美しい/ゆらゆら帝国

歌詞の中には、他にも本編のキャラの心情や実在のモデルを元にしたドラマ性を表している歌詞があります。「うつくしいです」とは、ヨーコの美しさを歌っています。満島ひかり演じるヨーコだからこそ、こうしたギミックがよりいきていると評価する感想も多くあります。

つぎの夜へ/ゆらゆら帝国

「つぎの夜へ」という歌詞は、一度は我を失いながらもヨーコへの愛によって我を取り戻し、本来の人生を送っていく悠の決意が込められています。ヨーコとは女装をきかっけに知り合った悠でしたが、徐々にヨーコとの真実の愛を育んでいきます。西島隆弘はこのときは若手の俳優でしたが、愛のむき出しによってより洗練され、有名な俳優となっていきます。

見どころ⑤満島ひかりの超絶長セリフ

『愛のむきだし』の見どころのひとつは、満島ひかりによる超長台詞があります。尺だけでなく、満島ひかりのセリフの長さも『愛のむきだし』が話題を呼んだ要因でした。

映画『愛のむきだし』の名言

名言①『注意深く生きた。…』

愛のむき出しには数々の名言が登場します。そのひとつ、『注意深く生きた。…』というセリフには、父親であるテツが注意深く生き、それでも自分や家族を新興宗教の手から完全には守りきれなかったという心情や、実在のモデルを元にしたドラマ性が込められています。

名言②『愛は寛容なもの。…』

愛は寛容なもの……というセリフには、悠が犯した過ちや、それでも捨てられないヨーコへの思いやドラマ性などが如実にあらわれています。このセリフに、盗撮という荒唐無稽なモチーフながらも実在のモデルを元にしたストーリーに心が揺さぶられたと話す感想もあります。

映画『愛のむきだし』に関する感想や評価

こちらは、『愛のむきだし』は園子温監督作品として傑作だとする評価の感想です。園子温監督作品のなかでも実在のモデルを元にした特にインパクトの強い作品となります。

『愛のむきだし』ですが、衝撃的な内容とは裏腹に、実在のモデルを元にした深いテーマ性や娯楽性により、出演者も印象深く人気を誇っていることがわかります。

『愛のむきだし』の上映時間は4時間という長さの作品でありながらも、最後の言葉まで印象深く残るほど。キャラクターの造形がより細かく繊細に描かれていたことや、衝撃的な場面によって見る人を作品に引き込み続けるのがうかがえます。

映画『愛のむきだし』についてまとめ

いかがでしたでしょうか。園子温監督の代表作の一つである『愛のむきだし』は、2009年に公開され、その後長尺版のドラマが作られるなど、根強い人気と衝撃をもった作品です。しかしながら衝撃作である一方で、実話のモデルを元にしたとされる重厚なドラマ、カルト教団や父や子、親子間の関係性、盗撮という犯罪や性の問題など、現代的なテーマを扱っている点も注目できます。

また盗撮という犯罪を扱っている点もさることながら、目を引くのはその上映時間の長さでした。それでも、園子温監督としては泣く泣くカットした部分もあったと言います。西島隆弘など新人俳優の出世作でもあるこの映画ですが、このまとめを参考に、実在のモデルを元にした『愛のむきだし』映画やドラマ版にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ