昭和元禄落語心中の主人公のモデルは?実在する落語家?八雲と助六も

「昭和元禄落語心中」は、NHKが制作・放送し大人気を博した大ヒットドラマです。ドラマ中に登場する落語家のモデルや主演のキャスト、あらすじや感想などが大きな話題を呼びました。雲田はるこ原作で、漫画やアニメなども大変出来が良く評判を読んだ「昭和元禄落語心中」ですが、ドラマ版はどんな出来だったのでしょうか。その見所、登場人物のモデルとなった落語家の分析など、気になるところを丁寧に解説していきます。

昭和元禄落語心中の主人公のモデルは?実在する落語家?八雲と助六ものイメージ

目次

  1. 昭和元禄落語心中は岡田将生主演ドラマ
  2. 昭和元禄落語心中の主人公のモデルは実在する落語家?
  3. 昭和元禄落語心中のその他登場人物のモデル
  4. 昭和元禄落語心中のあらすじネタバレ
  5. 昭和元禄落語心中に関する感想や評価は?
  6. 昭和元禄落語心中のモデルまとめ

昭和元禄落語心中は岡田将生主演ドラマ

昭和元禄落語心中のドラマ作品情報

このまとめでは、NHKが制作・放送し大人気を博した「昭和元禄落語心中」に登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想など余すところなくご紹介していきます。登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこによる原作漫画が存在する、戦前から平成までの落語を取り巻く人間ドラマを一人の噺家の物語です。

非常に高い評価を受けた「昭和元禄落語心中」は遊楽亭八雲を主軸に繰り広げられるストーリーですが、メディアミックスの展開としては、2016年にアニメスタジオの老舗スタジオディーンによるアニメが制作・放送されました。第1期が2016年1月から3月にかけて、第2期が2017年1月より3月にかけて放送され、漫画と同様完結して、好評を博しました。なおアニメ化にあたって参加した声優もまた粒ぞろいです。

そのため、アニメファンからの話題を呼びました。まず「昭和元禄落語心中」の顔ともいうべきキャラクター、八代目・有楽亭八雲を演じたのが石田彰で、八雲の十八番の演目「死神」の演技がすごいと話題となりました。また八雲との因縁の深い助六役には言わずと知れたベテラン声優の山寺宏一が務めます。山寺宏一といえば、大学時代には落研に入っていたというエピソードも有名なほど、落語への愛も造形も深いキャストです。

そのため、作中で山寺宏一が務める助六の演目「芝浜」は名演だったとの評価も。その他、八雲に弟子入りして「助六」の再来かとも言われる与太郎役を演じるのが、ベテラン声優である関智一です。関智一もまた、落語への造詣が深いことが知られている声優ですが、今作では山寺宏一や石田彰に負けず劣らず貫禄のある演技を見せつけています。

また主役の男性陣を取り囲む女性陣にも実力派の女性声優がキャスティングされていて、八雲と助六に深い因縁を持つ遊女・みよ吉役には林原めぐみ、八雲が見守り育てる身寄りのない少女・小夏役を小林ゆうが務めています。実写ドラマ化がされたのは2018年、NHKによるテレビドラマ化でした。

主演の与太郎役を「アンナチュラル」などに出演した竜星涼が演じ、遊楽亭八雲役を「リーガルハイ」や「バイプレイヤーズ」などで知名度をあげた岡田将生が演じました。また八雲と因縁を持つ助六役には「FINAL CUT」でおなじみの山崎育三郎が演じました。

昭和元禄落語心中の原作

登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」の原作者の雲田はるこはBL畑の出身で、主な経歴は東京漫画社のボーイズラブ・アンソロジー「職業カタログ」に短編を掲載するなどです。2010年の短篇集『野ばら』などを経て一般作品へと進出し、講談社から刊行の『ITAN』にて2010年から「昭和元禄落語心中」を連載開始しました。

その後、2016年32号まで長期にわたる連載を経て完結しました。作品の出来の秀逸さから2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2014年に第38回講談社漫画賞一般部門、2017年に第21回手塚治虫文化賞新生賞を受賞するなど、各所から高い評価を受けています。登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」の魅力はさまざまです。

男性たち同士の熱い人間模様だけでなく、作者の落語に傾ける並並ならぬ思いが感じられる内容が、漫画ファンだけでなく多くの読者・視聴者の目を惹きつけてきた所以です。タイトルの「昭和元禄落語心中」とは、時代が激変し娯楽も様々に移り変わる中で、落語という芸能も廃れ行く運命にあった時代、落語とともに心中するかのような勢いで落語に心血を傾け、落語に生きた噺家たちのストーリーを物語っているようです。

Thumbドラマ昭和元禄落語心中の評判がすごい!岡田将生の演技・落語に絶賛の声? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

昭和元禄落語心中の主人公のモデルは実在する落語家?

昭和元禄落語心中の主人公は与太郎

登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」ですが、実は登場人物たちには実在の人物がモデルとなっている説があります。まず、「昭和元禄落語心中」の主人公は誰かといえば、伝説の噺家・遊楽亭八雲に弟子入りを果たす新米の噺家・与太郎です。

「昭和元禄落語心中」は誰の物語かといえば、それは元禄から昭和以降の時代までを生きた遊楽亭八雲の物語なのですが、「昭和元禄落語心中」は、落語と心中するかのような勢いで落語に生きている彼の芸に惚れ込み、弟子入りを果たす与太郎の視点で描かれます。戦前から続く落語をめぐる男たちの因縁に終止符を打つのが、主人公である与太郎の役目なのです。

昭和元禄落語心中の主人公のモデルは志ん朝?

与太郎は、登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」の主人公のキャラクター。そんな重要な役回りを果たす与太郎のモデルは古今亭志ん朝であるとの説がささやかれています。作中で明かされている通り、与太郎の本名は「強次」と言いますが、強次とは天才と歌われた二代目古今亭志ん朝の本名である「美濃部強次」からとられていると考えられます。

二代目志ん朝は言わずと知れた著名な噺家ですが、落語ファンでなくても彼の声を聞いたことがあるのは、志ん朝が「平成たぬき合戦ぽんぽこ」のナレーションを務めたりと、幅広い活躍を見せていたおかげでしょう。「強次」という名前の共通点から与太郎のモデルとして有力視されている志ん朝ですが、その生い立ちは真逆です。

志ん朝は落語家の家に生まれ育ち、兄もまた十代目金原亭馬生という噺家になるべく生まれたかのような人でしたが、「昭和元禄落語心中」中の与太郎は刑務所が上がりのヤンキーで、それまでの生涯では落語を演じたこともなければほとんど落語に触れたこともなかったというズブの素人のキャラクターとして設定されています。そうした「昭和元禄落語心中」のフィクションならではの違いも、魅力的なポイントとしてあげられています。

昭和元禄落語心中のその他登場人物のモデル

八雲のモデル候補①8代目桂文楽

それでは、「昭和元禄落語心中」の裏の主人公といってもいい遊楽亭八雲のモデルとは誰なのでしょうか。気になるモデル候補を調べていきましょう。まず一人目の候補は、8代目桂文楽という噺家です。8代目桂文楽は三歳の時に東京へ移り、その後は東京で育ちながら、徐々に噺家としての研鑽を積んでいきました。

噺家となる以前の来歴は、九歳の時に父が他界し、その後身寄りがなくなったために様々な奉公先へと方向に出されました。こうした幼少期のエピソードは、「昭和元禄落語心中」の中の八雲の来歴と重なる部分があります。その後明治四十一年に初代桂小南に入門し、研鑽を積んで小莚の名を貰い受けました。

八雲のモデル候補②6代目三遊亭圓生

登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」の重要人物である八雲のモデルについて、一説には6代目三遊亭圓生だという説があります。6代目三遊亭圓生は皮肉っぽいキャラクターで知られた噺家で、その斜に構えたキャラクターが「昭和元禄落語心中」の中の遊楽亭八雲に重なるという指摘もあります。

八雲のモデル候補③古今亭菊之丞

遊楽亭八雲と、作中で登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」の中のキャラクターについての考察では、古今亭菊之丞が八雲のモデルではないかという説もあります。古今亭菊之丞は色っぽい所作や中性的な魅力で知られる噺家ですが、その佇まいがどこか八雲を思わせるという考察もファンの間ではささやかれています。

八雲のモデル候補④桂歌丸

八雲のモデルは桂歌丸ではないかという説も存在します。桂歌丸は、昭和〜平成を代表する噺家で、その時代を超えて活躍を続けた姿に八雲の姿を見るファンも大勢います。

助六のモデルは古今亭志ん生?

八雲の盟友として因縁浅からぬ中である助六という男のモデルについては、様々に意見が分かれています。もっともよく聞かれる意見としては、破天荒、天衣無縫など、豪放磊落な印象でもって語られる五代目古今亭志ん生という意見です。志ん生には彼の破天荒さを物語るエピソードが多数あり、例えば酒気帯びで高座に上がったきり、その場で寝てしまったというエピソードなどがあります。

他にも、借金に追われるも返すことが困難なあまり改名を何十回も繰り返した、といったものなどです。志ん生には懇意にしていた噺家で円生がいましたが、彼と戦時中の満州に赴きともに慰問に勤しんだというエピソードなどは、「昭和元禄落語心中」中での八雲と助六の仲を思わせます。一方、助六のモデルは五代目立川談志だとの噂もあります。

実際のところは不明ながら、作者である雲田はるこが豊富な落語の知識をもとに、様々な実在の人物のエッセンスを織り交ぜ、オリジナルのキャラクターとして仕立てたというのが真相であるという意見もあります。

昭和元禄落語心中のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:弟子入り

では、好評を博した「昭和元禄落語心中」のあらすじはどんなものなのでしょうか。ネタバレありのあらすじを詳細に見ていくことにしましょう。「昭和元禄落語心中」は戦前の日本が舞台で、ある時刑務所から出てきたヤクザ上がりの与太郎が、稀代の天才落語家・遊楽亭八雲に弟子入りを頼み込むところから物語が始まります。与太郎はヤクザ上がりの不貞の男で、それまでの人生では落語には縁がない道を歩んできました。

しかし八雲の芸のうち、十八番の演目「死神」を見てからというもの、すっかりと八雲の芸の虜となり、噺家としての腕を磨きたいという思いが募ってとうとう直接頼みこむことにしたのです。しかし八雲は天才と称されながらも、これまで弟子をとったことはありませんでした。しかしいきなり馬車の前に飛び出て土下座をしてまで弟子にしてくれと頼み込む与太郎を、何を思ったか八雲は迎え入れます。

ただし、八雲はあくまで「教える」という態度は取らず、自分の芸を勝手に見て覚えろという態度を崩しません。しかしそこを食い下がる与太郎は、必死に八雲の芸を見て自分の肥やしにし、やがて前座として高座に上がるようになり、伝説の噺家「助六」の再来とまで称されるようになります。

あらすじネタバレ:深い因縁

与太郎は八雲の芸に出会って惚れ込むまでさして落語に触れてこなかったために、助六が誰なのか、無論知ってはいませんでした。しかし八雲と助六との間には、浅からぬ因縁がありました。実は、助六は八雲の同門の士で、ともに芸を磨いてきた盟友。しかしとある事件をきっかけに助六は命を落とし、ともに落語と心中しようという八雲との約束は果たされませんでした。

その秘められた過去には「助六」という名前と、孤高の八雲の芸、そして八雲が守り育ててきた女性・小夏との複雑に絡み合った過去が関係していました。

あらすじネタバレ:みよ吉との出会い

八雲と同門で子供の頃からともに落語の修行に励んでいた助六ですが、ふたりの関係性に変化が現れたのは、みよ吉という女性が現れた時からでした。落語一筋で酒も女も無縁という八雲と対照的に、必ずしも落語一本には打ち込まず、金をすり減らしているような生活をしていた助六。当初は八雲に思いを寄せていたみよ吉ですが、自分にはまったくなびかない八雲に対する当てつけのようにして助六と関係を持ちます。

やがてみよ吉は女のことを出産。その時の子が小夏であり、その後、落語、すなわち八雲への愛憎から助六とみよ吉が心中を図った際、両親の悲惨な最期の秘密を隠すために、八雲は小夏に真相を隠し、自分がふたりを死に追いやったと嘘をつき続けていたのでした。

昭和元禄落語心中に関する感想や評価は?

こちらの感想は、登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想などが話題となった「昭和元禄落語心中」は原作やアニメの出来がとてもよかったためにドラマについては不安もあったけれど、なかなかの出来であったと評価するコメントです。

中には、アニメや原作の出来が良かったためにドラマは今ひとつだという意見もありました。表現方法が異なるために、好き嫌いで評価が変わるのだという意見も見られます。

昭和元禄落語心中のモデルまとめ

いかがでしたでしょうか。このまとめでは、NHKが制作・放送し大人気を博した「昭和元禄落語心中」に登場する落語家のモデルや主演のキャスト、ドラマのあらすじや感想など余すところなくご紹介してきました。原作やアニメなどと比較しても、なかなかの出来だったと評判を読んだドラマ版。完成度は他のメディアミックスに負けていませんでした。

「昭和元禄落語心中」は雲田はるこ原作・戦前から平成までの落語を取り巻く人間ドラマを一人の噺家の物語を主軸に繰り広げられるストーリーですが、実在の人物がもととなったリアリティあるドラマが理由となり、あらすじや感想などが話題となっていました。ぜひチェックしてみてください。

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