ゴースト＆ダークネスをネタバレ！実話を基にした人食いライオンパニック映画

映画ゴースト＆ダークネスは、ヴァル・キルマー主演のパニック映画です。ゴースト＆ダークネスは1996年に公開されたアメリカの映画で、19世紀末に東アフリカに実際に存在した人食いライオンの被害の実話を基に制作されました。主人公のパターソン大佐をヴァル・キルマーが演じ、ハンターレミントン役を名優マイケル・ダグラスが演じています。

映画ゴースト＆ダークネスの監督を務めたのが、スティーブン・ホプキンスです。スティーブン・ホプキンスは、ジャマイカで生まれイギリスで育った映画監督・映画プロデューサーです。スティーブン・ホプキンス監督の作品は、ゴースト＆ダークネス以外にもヒット作がたくさんあります。

ゴースト＆ダークネス以外のスティーブン・ホプキンス監督作品として、「プレデター2」「エルム街の悪夢5」「ロスト・イン・スペース」「リーピング」などがあります。スティーブン・ホプキンス監督は、映画ゴースト＆ダークネスにて、人食いライオンに襲われるという実話を基にした緊迫の物語を描きだしました。

実話を基にして人食いライオンの恐怖を描いたパニック映画、ゴースト＆ダークネスのストーリーのあらすじを詳しくネタバレしていきます。ゴースト＆ダークネスの舞台は、1898年のアフリカです。主人公で軍の技師のヘンリー・パターソン大佐は、アフリカの鉄道建設を急いでいる政府より、橋をかける任務を言い渡されました。

パターソン大佐の妻ヘレナは妊娠中でしたが、任務のために彼女を残してアフリカへと出発していきました。パターソン大佐にとってアフリカの大地は憧れの土地でもありました。任務の為ではありますが、パターソン大佐は意気揚々とアフリカへとやってきました。

アフリカに到着したパターソン大佐は、助手のアンガス・スターリングと出会います。現場監督のサミュエルにもあったパターソン大佐は、一通り作業現場を視察していきます。視察を終えたパターソン大佐は、病院を訪れてみます。すると、ライオンに襲われて負傷したという作業員が治療を受けていました。パターソン大佐は、ライオン狩りを決意します。

夜になり、パターソン大佐はアンガスと一緒に木の上に身を潜めてライフルを構えました。夜の闇に紛れてやってきたライオンを一撃で仕留めることに成功したパターソン大佐。この一件もあって、パターソン大佐は現地の作業員たちの信頼を勝ち取ることが出来たのです。

パターソン大佐がライオンを仕留めてから7週間の間、作業は極めて順調に進んでいました。しかしある夜の事、眠って休んでいた作業員マヒナがライオンに襲われてしまいます。絶叫するマヒナはそのままライオンに連れ去られてしまいます。翌日、無惨な死体となって発見されたマヒナ。ライオンの恐怖は再来したのです。ライオンを恐れる作業員たちは、ライオン除けの柵を茨で作りました。

ライオン除けの茨の柵が役に立ったのか、それからの1週間はライオンがやってくることはありませんでした。作業現場は平穏さを取り戻したと思った矢先の事、昼間の作業現場にライオンが現れました。パターソン大佐とアンガス、サミュエルは銃を片手にライオンを追跡しました。

ライオンは作業現場に入り込み、作業員を食い殺しています。作業員を襲っている最中のライオンに向かい、建物を背にして銃の標準を合わせます。慎重に銃を構えるパターソン大佐でしたが、新たなる恐怖に直面します。建物の屋根の上に、もう一頭のライオンが姿を現したのです。獰猛で恐ろしい人食いライオンは、2頭いたのでした。

突如現れた2頭目のライオンに、アンガスは襲われて殺されてしまいます。人食いライオンが2頭同時に現れ、人を襲ったのは初めてのことでした。2頭の人食いライオンは、「ゴースト」と「ダークネス」と呼ばれるようになり、アフリカの作業現場で恐怖の権化と化していきました。

2頭の人食いライオンゴーストとダークネスの出現から、作業現場での犠牲者は増えていきました。ついには犠牲者は40人にも上り、作業員たちはパターソン大佐が恐怖を運んできたのだと信じるようになりました。作業員たちはパターソン大佐に詰め寄ります。そこに世界各地で活躍しているプロのハンター、チャールズ・レミントンが現れます。レミントンはマサイ族を連れてライオン狩りにやってきたのでした。

レミントンは、血の匂いが染みついている病院を捨て、新しく病院を建設するように指示しました。レミントン達は朝を待ち、ライオン狩りを始めました。ライオンを一頭取り囲むことに成功しましたが、パターソン大佐の銃が不発してしまいます。ライオン狩りは失敗に終わりました。

レミントンの指示通り、新しい病院が完成しました。怪我人たちは全員、新しい病院へと移されます。その夜、パターソン大佐とレミントンは、古い病院にて人食いライオンを待ち伏せしていました。病院に忍び寄る2頭のライオンは、病院の周囲をグルグルと回り始めます。唸り声が聞こえてきました。パターソン大佐は扉を開け放ちましたが、そこにライオンの姿はありませんでした。2頭のライオンは、新しい病院を襲っていたのです。

新しい病院では、突然の2頭のライオンの襲撃を受け、多くの人の絶叫と悲鳴が上がります。大勢の人が食い殺されて犠牲になってしまいました。あまりの凄惨さにレミントンも言葉を失います。

病院が襲われたことで恐怖にかられた作業員たちは、次々に現場から逃げ出していきました。レミントンとパターソン大佐は反撃の決意を新たにします。二人はライオンの痕跡を追いかけていき、ライオンの巣を発見しました。そこには、大量の人骨が転がっているのでした。ゴーストとダークネスは、食事のために人を襲っているのではなく、殺人を楽しんでいるようでした。

ここまでは、ゴースト＆ダークネスのストーリーのあらすじを詳しく解説してきました。アフリカの作業現場に突如現れた恐ろしいライオン。とても知能の高いライオンは、パターソン大佐やプロのハンターレミントンにとっても強敵です。大量の犠牲を出してしまった作業現場。続いて、ゴースト＆ダークネスの結末までのあらすじをご紹介していきます。

パターソン大佐とレミントンは、ライオンの巣を離れて戦いの準備をします。見張り台の上に座ったパターソン大佐。日が暮れた頃、ライオンが霧に紛れて現れます。パターソン大佐はライオンに狙いを定めます。しかし、突然とびかかってきた鳥に驚き、見張り台から落ちてしまいます。パターソン大佐に襲い掛かるライオン。パターソン大佐は銃で危機を脱し、レミントンがライオンを1頭撃ち殺すことに成功しました。

パターソン大佐とレミントン、サミュエルは祝杯を挙げました。その夜、パターソン大佐は自身の妻子がライオンに食い殺されるという悪夢を見ます。悪夢から目覚めたパターソン大佐が外に出てみると、レミントンのテントがめちゃくちゃに荒らされ、周囲は血で汚れていました。草むらに駆け出したパターソン大佐は、そこでレミントンの遺体を発見します。

レミントンまでも殺され、怒りに震えるパターソン大佐は、草むらを焼き払います。もう1頭のライオンをあぶりだし、ついにパターソン大佐とライオンの最終決戦がはじまりました。パターソン大佐は途中で銃を落としてしまい、丸腰となります。木に登って逃げようとするパターソン大佐を、ライオンも追いかけてきます。近くの木に登ってサミュエルは銃を投げてくれますが、つかみ取る事に失敗します。

絶体絶命の危機に陥ったパターソン大佐。パターソン大佐は、敢えて地面に飛び込んで銃を手にしました。飛び掛かってくるライオンめがけて銃を発砲するパターソン大佐。見事命中させ、ライオンは息絶えたのでした。恐ろしい人食いライオンとの戦いは、ようやく終わったのです。ゴーストとダークネスの脅威がなくなった作業現場には、続々と作業員たちが戻ってきました。

平和を取り戻したアフリカの大地には、ヘレナと生まれたばかりの息子もやってきました。妻子に駆け寄ったパターソン大佐は、初めて見る我が子に目を細めます。そして、パターソン大佐の任務である橋の建設も、無事に完了するのでした。

映画ゴースト＆ダークネスは、ある実話の事件を基に作られています。それは「ツァボの人食いライオン」と呼ばれる実話の事件で、1898年に大英帝国がアフリカのケニアに鉄道を開通させるために工事を行っていた現場で起きた、獣害事件の事です。その被害者の数の多さで他に類を見ない獣害事件として、後に二次創作物でも取り上げられるようになりました。

ヴァル・キルマー主演ゴースト＆ダークネスでも取り上げられた、実話ツァボの人食いライオン。実話の方の人食いライオン事件についてご紹介します。ケニアからウガンダに鉄道を開通させる工事を行っていたイギリス。ツァボ川に橋を架けるために、およそ3千人もの労働者がこのツァボに集まっていました。そこに現場監督としてパターソン大尉が赴任します。この時すでにライオンの被害は数人出ていました。

しかし、パターソン大尉は作業員同士のいざこざで死亡したのだろうと考えていました。しかし、赴任してから3週間ほどたったころ労働者のリーダーがライオンに攫われてしまいます。パターソン大尉は血をたどってリーダーの死体を発見します。人食いライオンは夜寝ている人間を襲っているようです。パターソン大尉はパトロールをしたり、柵を設置したりしますがライオンは神出鬼没に現れます。

映画とは違い、実話では警察や軍人の手も借りていたパターソン大尉でしたが、中々ライオンは仕留められません。しまいにはライオンは悪霊と呼ばれるようになります。実話の事件のこの逸話が、ゴースト＆ダークネスのタイトルに反映されています。パターソン大尉はライオンが攫ったロバを残していった所に足場を組み、待ち伏せをして射殺します。実話では人食いライオンは2頭ともパターソン大尉が仕留めています。

映画ゴースト＆ダークネスで、ドクターを演じていたのが、バーナード・ヒルです。バーナード・ヒルは、イギリスの映画俳優で、テレビや舞台で活躍するイギリスでよく知られている俳優です。世界的にも「タイタニック」の船長役、「ロード・オブ・ザ・リング」のセオデン王役で広く知られている俳優です。

映画ゴースト＆ダークネスにて、ヴァル・キルマー演じる主人公パターソン大佐と協力し、ライオンを倒すハンターレミントン役を演じたのが、マイケル・ダグラスです。マイケル・ダグラスはアメリカ合衆国の俳優ですが、プロデューサーとしての才能も持っています。1975年に制作した「カッコーの巣の上で」でアカデミー作品賞に輝きました。また映画「ウォール街」ではアカデミー主演男優賞も受賞しています。

映画ゴースト＆ダークネスで、主人公パターソン大佐を演じたのがヴァル・キルマーです。ヴァル・キルマーはアメリカ合衆国の俳優で、様々なヒット作に出演しています。ヴァル・キルマーの代表作として、「トップガン」や「デジャブ」等が挙げられます。ゴースト＆ダークネスでは主演を務めたヴァル・キルマーですが、主役から脇役までこなす演技派俳優として人気を集めています。

映画ゴースト＆ダークネスで、ロバート・ボーモンを演じたのは、トム・ウィルキンソンです。トム・ウィルキンソンはイギリスの俳優で、様々な映画賞に輝く演技派の名優です。2001年の「イン・ザ・ベッドルーム」ではニューヨーク映画批評家協会賞の主演男優賞を受賞しています。その他にも、英国アカデミー賞やエミー賞など様々な映画賞を受賞しています。

映画ゴースト＆ダークネスの感想では、単なるパニック映画ではなく、心理描写などの細かいところまで作りこまれた面白さがあったという意見が見られます。動物が人を襲うという筋書きの映画は、パニックホラー映画として良く作られるものです。しかし、ゴースト＆ダークネスはきちんと作りこまれた物語が楽しめる映画です。

映画ゴースト＆ダークネスの感想では、やはり実話を基にしている所が面白いとの感想が多いです。大勢の人を食い殺したライオンが実在するというところに、ゴースト＆ダークネスを見る人は衝撃を受けます。

ここでは、ヴァル・キルマー主演の映画ゴースト＆ダークネスについての情報をご紹介しました。ゴースト＆ダークネスは、実話の人食いライオン事件が元となっている映画でした。ゴースト＆ダークネスのあらすじを結末までネタバレしました。ゴースト＆ダークネスが気になったという人は、是非作品をチェックしてみてください。