P.S. アイラヴユーのあらすじをネタバレ！結末と評価は？【ジェラルド・バトラー】

「P.S. アイラヴユー」はアイルランド出身の作家、セシリア・ハーンのデビュー作となる2004年に出版された小説です。それを原作にした映画化が2007年に公開となった作品。仕方なく生活の為にしていた仕事、愛する夫の死、自暴自棄になる主人公ホリー。そこに届く1通の手紙。それは死んだはずの夫、ジェリーからのラブレター。多くの人の共感と涙を誘った、ホリーの成長をジェリーの手紙をキッカケに描くラブストーリーです。

「P.S. アイラヴユー」は2007年公開のアメリカ映画です。監督、脚本はリチャード・ラグラヴェネーズ。出演はホリー役の、ヒラリー・スワンク、その夫であるジェリーはジェラルド・バトラーが演じています。「P.S. アイラヴユー」には、アメリカのシットコム作品フレンズのレギュラーメンバーである、リサ・クドローがホリーの友人役で出演している事でも知られています。

「P.S. アイラヴユー」の予告編動画になります。非常によく編集されていて、一部の声では本編より泣けると評価が挙がっている予告編です。

「P.S. アイラヴユー」の監督はリチャード・ラグラヴェネーズ。リチャード監督は、脚本家としてマディソン郡の橋、モンタナの風に吹かれてなどラブストーリーを手掛けています。リチャード監督自身がメガホンを取った作品では全て、脚本も書いています。いずれも監督作品よりも、脚本を担当した映画の方が有名な作品は多い人物となっています。

「P.S. アイラヴユー」で流れる特徴的な音楽。主題歌はジェームス・ブラントの「Same Mistake (PSILY ver.)」日本語版のテーマ曲として、徳永英明の「小さな祈り〜P.S.アイラヴユー」がタイアップされています。

「P.S. アイラヴユー」のあらすじを結末までネタバレしていきます。ジェリーが綴った手紙。その手紙をきっかけに少しずつ前を向くホリー。感動のラブストーリーである「P.S. アイラヴユー」のあらすじの紹介です。結末まで、とくとご覧あれ。

ニューヨークで暮らす1組の夫婦。ホリーとその夫ジェリー。2人は夫婦喧嘩をしています。激しくなる喧嘩にジェリーは出て行ってしまいました。心配するホリー、するとゆっくり戻ってくるジェリーに飛びつきキスをします。そう、2人はどんなに喧嘩をしてもとても仲の良い夫婦なのです。

2人は、約束をします。絶対に別れない、絶対に離れない、と。しかし、ジェリーは脳腫瘍で亡くなってしまいました。バーを閉める女主人、それはホリーの母親でした。亡き夫ジェリーの告別式をそのバーで行うのでした。しかし、母親はジェリーとの結婚を反対していたのです。しかしホリーは、その反対を押しのけジェリーと結婚したのでした。

告別式を終えて家に帰るとホリーは喪失感により、引き篭もってしまいます。自分のケータイから電話を掛け留守番電話の応答メッセージに入っているジェリーの声を繰り返し聴き続けています。

ホリーの30回目の誕生日に親しい友人と家族が集まります。喪失感から何も出来ずにいる為、部屋は見事に荒れ放題。集まったみんなで掃除を終えて、いざパーティー。その時でした。バースデーケーキが届くのです。それは、まさかの亡き夫ジェリーからのプレゼントでした。同封されたレコーダーを聴くホリー。その声の主は当然ジェリーです。

レコーダーには、誕生日の祝福、明日から手紙が届く事、その手紙はホリーへのアドバイスだという事、そして今日は友達と遊んで来て、とジェリーが喋る声が録音されていたのです。そして、最後に入っていたのは、P.S. アイラヴユー。

手紙が届きます。最初の手紙には、おしゃれな洋服を買いベッド脇には明かりをつけて、と書いてあります。以前にジェリーとの思い出があったのです。2通目は、その服を着てカラオケパブに行ってきて、と。ジェリーは音楽が好きで思い出がそこにあったのでした。

3通目の手紙には部屋にある、ジェリーの洋服を片付けてとのメッセージが。思い出の詰まったジャケットは手放せませんでしたが、それ以外は実家に送ることにしました。そのジャケットは、ジェリーと初めてあったアイルランドの地で寒くて借りたジャケットだったのです。

4通目となる手紙には、とある場所に行けとのメッセージが。そこに行くと、場所は旅行代理店。アイルランドへの旅行が計画されていたのです。かくして、アイルランドにやって来たホリーとその友達、デニースとシャロン。そこに5通目となる手紙があったのです。

しかし、母親は亡くなったはずのジェリーに未だ依存するホリーを、とても心配しています。母親自身も夫がいなかったからです。切り替えて前に進まなくてはならないのに、手紙に振り回されているとに心配しています。

5通目の手紙を手にするホリー。そこには、初めて出会ったバーに行って来てと書かれています。そこのバーでは、ジャケットを借りた後もう出会うことはないと思っていたはずのジェリーと再会し結ばれるきっかけとなっていた場所。そこで、ジェリーはバンドで歌っていたのです。バーでは同じ歌を歌う男性がいました。その男性と時間を過ごします。すると、その男性はジェリーの幼馴染だというのです。

ここで、この手紙を送ってくるジェリーの行動に対して疑問が湧きます。前に進みたくてもジェリーの手紙によって、思い出が込み上げ前に進めないからです。曇る表情のホリーを見て、幼馴染の男性はジェリーの幼い頃の話を聞かせるのでした。そしてホリーはジェリーの実家に行き、両親から6通目の手紙を受け取るのでした。

ジェリーの両親も悲しみから抜け出せていません。息子の死に目に会えなかったのです。それは当然です。ホリーのことを今でも娘だと思っている両親は、もっと会いに来て欲しいとホリーに伝えるのでした。そして、6通目の手紙には、初めて出会った時のことが書かれていました。「君にしか作れないものを探せ」と書かれていたのです。

いよいよ、結末へと向かいます。ここからは物語の結末を描いて行きますので、完全ネタバレとなりますのでご注意ください。

ニューヨークへと戻ると、ホリーは探し物をしています。6通目の手紙で勇気をもらいかつての自分の夢を思い出すのです。そして...好きだったデザインの道へ進むのです。自分の靴にクリップが落ちた事で、閃いたのです。靴のデザイナーを目指して自分の生活を取り戻していくホリー。友人の結婚式で靴のデザインを買ってでるなど順調に進んでいます。

ジェリーが亡くなってから話す様になった、母親のバーで働く青年ダニエル。ダニエルには自分の悩みをなんでも聞いてくれていましたが、友達ではなく男として見てほしい、と言われ去っていくのでした。

公園と母親と歩くホリー。母親に全ての想いをぶつけます。ジェリーを失って取り戻しはしたけど、全然前には進めていないと。自分にはジェリーが必要で、それは父親が出て行った事で男性が信じられなくなったのだと。しかしジェリーと出逢った事でそれが変わったの、と母親に思いの丈をぶつけるのでした。そして母親はホリーに最後の手紙を渡します。ホリーは何故それを母親が持っているのか、疑問で仕方ありません。

何故なら、母親はずっとジェリーとの仲を応援してくれていなかったからです。実は病床のジェリーに頼まれ、一連の手紙は全て母親が動いてくれていたのです。あれだけ言っていたジェリーに実は協力をしていたのです。最後に、独りでも前に進んで、あなたはひとりじゃないんだから。と諭すのでした。

ニューヨークの空っぽのスタジアムで、ダニエルにジェリーからの最後の手紙を読んでもらいます。その手紙には、感謝と次の恋に進んで欲しいとジェリーの本心が書いてありました。新しい恋を恐れないで恋の合図を見逃すな、そして最後にはP.S. 永遠に愛していると。そして、これがその合図かもとダニエルとキスをします。新たな恋が進もうと...いや、どうやらそれは違った様です。ダニエルとは合わなかった様です。

そして、6通目の手紙をもらう時に約束した、ジェリーの両親に会いにアイルランドに行く母親とホリー。そこで、新たな恋の予感を感じるのでした。母親と共に。

ここではあらすじにも登場した友人など、「P.S. アイラヴユー」の登場人物とそのキャストについて紹介します。

「P.S. アイラヴユー」の主人公ホリー役を演じたヒラリー・スワンク。結末では、すっかり自分を取り戻しましたが、冒頭の夫婦喧嘩が活き活きと写っており、役柄も相まって非常に印象的でした。ホリーという役は、生活の為にやりたい事が出来ずに不動産業をしていました。しかし最愛の夫が亡き後に本当の自分に気付かせてくれるという女性でした。

ヒラリー・スワンクの代表作となるのは、ボーイズ・ドント・クライ（1999年）とミリオンダラー・ベイビー（2004年）で間違い無いでしょう。2度のアカデミー賞受賞を成し遂げている実力派の女優です。ミリオンダラー・ベイビーでは厳しいトレーニングの末に演じたボクサー役が、2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いています。

手紙を送り亡き後も妻を支える、非常に愛のある旦那を演じたジェラルド・バトラー。「P.S. アイラヴユー」では彼の演技がヒラリー・スワンクを支えていました。顔をくしゃくしゃにして笑う笑顔がとてもキュートで筋骨隆々の体でもしっかりラブストーリーの相手役を見事に好演しています。ちなみに、ジェラルド・バトラーの愛称はジェリーと呼ばれており、偶然にもこの役名と同じ名前となっています。

そんなジェリーことジェラルド・バトラーは出世作はオペラ座の怪人、300（スリーハンドレッド）などがあります。現在では、B級アクション俳優として大ヒット作ほどではない、小規模アクション映画の出演で知られています。その中でもジオストームや、エンドオブホワイトハウス、エンドオブキングダムなどの出演が有名です。

「P.S. アイラヴユー」でも得意なキャラクターとなっていた、ホリーの友人のデニース役はリサ・クドロー。ジェリーの告別式となったシーンでは、付き合う男の条件をいきなり聞いて、見合う男に突然キスをする、というぶっ飛んだキャラクターでした。その後もアイルランドを共にするなどコミカルでありながらも、死別という切ないテーマに華を添えていました。

リサ・クドローの代表作はTVドラマです。日本でも放映されたアメリカのシットコム、フレンズのフィービー役がとても有名です。10年もシリーズが続いていたアメリカを代表するシットコムとして今でも語り継がれています。そんなフレンズでも不思議系キャラを演じていたのが多くの人の記憶に残っており、とても愛されている女優です。

「P.S. アイラヴユー」を鑑賞した人は、この映画に対してどの様な評価をしているのでしょうか？ツイッターでの意見を参考にどんな評価が集まっているのか見ていきましょう。

観れなくなると、言っていましたが気付いたら最後まで観ていたと評価をします。それだけ「P.S. アイラヴユー」の前向きに生きようとするホリーの姿に共感できたのでしょう。

この方のツイートは、好きな恋愛映画に「P.S. アイラヴユー」を挙げています。簡単なあらすじと共に素敵な映画である事を評価されています。

この方はまさかの、予告編を評価しています。本編よりも予告編が泣けるとの事です。音楽に合わせて文字と映画のシーンの選び方がとても素晴らしい予告編です。その評価も頷けるものとなっているのは観ればわかりる内容です。

では、最後にダイレクトに評価を下している方を紹介します。この方は星4との事。5段階評価であるのならば高めです。夫の死を乗り越え前向きに生きる事を描いている「P.S. アイラヴユー」を評価されています。

以上が、「P.S. アイラヴユー」のあらすじ・結末のネタバレを紹介してきました。結末ではダニエルとの恋か、アイルランドの幼馴染か次の恋の予感も描かれますが、やはり１番はジェリーの存在が大き過ぎるくらいにジェラルド・バトラーの演技が光っている作品でした。気になる方は、本当の自分と向き合い前に進む姿に共感する感動作、「P.S. アイラヴユー」を是非チェックしてみてください。