2019年03月05日公開
2019年03月05日更新
映画コップランドのあらすじとネタバレ感想!シルヴェスター・スタローンの傑作?
映画コップランドは1997年にアメリカで制作されたサスペンス映画です。映画コップランドではシルヴェスター・スタローンが演じる主人公フレディ・ヘフリカン保安官がマフィアと手を組んでいる警察内部の汚職に立ち向かっていく物語が描かれており、シルヴェスター・スタローンも傑作作品といわれています。本記事ではそんな映画コップランドについて物語のあらすじやシルヴェスター・スタローンなどの出演するキャストについてまとめてネタバレ紹介していきます。
コップランドの映画とは?
コップランドの映画作品情報
映画コップランドは1997年にアメリカで制作・公開されたサスペンス映画です。映画コップランドは警察がマフィアと組んで汚職が蔓延している町を舞台にしており、その町で主人公の保安官が警察が行っている汚職に立ち向かうというあらすじになっています。そんな汚職と立ち向かう保安官の勇姿を描いた映画コップランドでは主人公の保安官役としてシルヴェスター・スタローンが起用されたことで有名です。
シルヴェスター・スタローンは今まで「ランボーシリーズ」や「ロッキー」など派手なアクション作品に多く出演しており、映画コップランドでこれまでにない冴えない保安官を演じたことが話題を集めることになりました。これにより映画コップランドを観るにあたって、これまでにないキャラクターを演じるシルヴェスター・スタローンの姿が見どころの一つとなっています。
コップランドの監督・脚本
映画コップランドにおいて監督・脚本を務めたのはジェームズ・マンゴールドという人物です。ジェームズ・マンゴールドは1995年に映画「君に逢いたくて」で監督デビューを果たし、ウルヴァリンが日本で戦う姿を描いた「ウルヴァリン:SAMURAI」や「ローガン」で監督を務めたことで有名です。映画コップランドでは26年前の作品なのに古さを感じさせない描写を行い、今現在でも人気の絶えない名作を創りあげました。
コップランドの映画あらすじをネタバレ
あらすじネタバレ:マフィアと裏取引
映画コップランドのあらすじで舞台の一つとなる1970年代のアメリカニューヨークではありとあらゆる犯罪が蔓延し、警察すらもニューヨークから離れて暮らすことを願っていました。そんな中ニューヨーク市警の37分署に勤務するベテラン警視レイがニュージャージー州にあるギャリソンで土地を購入します。このレイという人物は表向きはベテランな刑事としての顔をしていますが、裏ではマフィアと癒着していました。
実は新しく購入した土地もレイがマフィアと取引をしており、格安の低金利でローンを組んで購入していたのです。そしてマフィアと取引したレイは購入した土地に「コップランド」という警察だけの街を造り上げます。このコップランドという街でシルヴェスター・スタローン演じる主人公フレディは保安官として勤務していました。このフレディという保安官は片耳の聴力を失っている冴えない中年男性でした。
またフレディはNY警察に入ることが出来なかったことから交通保安局の保安官となった過去を持っていました。そんなフレディはある日の夜に軽い事故を起こしてしまいます。一方でジョージ・ワシントン橋で大きな事故が起こっていました。フレディはその場所が管轄外だという理由で、ただ川下からその光景を眺めます。この橋で起こった事故は37分署に務めるマレーが起こしたものであり、マレーはある供述を行います。
マレーはこの事故について黒人に車を煽られて発砲されたから黒人二人を撃ち殺したと供述するのですが、調査を行うと黒人は銃を持っておらず、タイヤのパンク音をマレーが銃声と勘違いしたものでした。そこでマフィアと繋がりを持つレイはマレーが自分の甥っ子であることから面倒事を避けるためにその事件を捏造し、黒人の救急隊員に咎められることになるのですが、マレーが川に飛び込んで自殺に見せかけます。
NY市警で働くモーはこの事件でマレーが自殺したことは偽装ではないかと疑います。しかし37分署の人間達はレイの圧力から誰も真実を明かすことはありませんでした。フレディも同じくマレーがレイの車に乗っているところを目撃していたものの、この事件に関わろうとすることはありませんでした。
あらすじネタバレ:保安官フレディ
事件について37分署に疑いを持つモーは長い間保安官として警察を見てきたフレディに目を付け、フレディに名刺を渡します。一方フレディは同じ37分署内にいるジョーイの妻リズに強い好意を寄せていました。フレディの耳が不自由なのも、かつて川に転落したレズを助けた際に患ったものでした。このレズの夫であるジョーイはマフィアと癒着しているレイの妻であるローズと浮気をしていました。
フレディはこのことで落ち込んでいるレズのことを心配していました。一方37分署内では麻薬捜査課でおとり捜査をしているフィッグスという人物がレイへ強い怒りを感じていました。実はフィッグスの友であるタニー警部は2年前に今回の事件と似たような状況で謎の死を遂げていました。腹を立てたフィッグスはレイに酒場で食って掛かるのですが、このフィッグスも押収した麻薬でお金を稼ぐなど汚職にまみれた人物でした。
フィッグスとレイが争った夜、フィッグスの家が火事に遭ってしまうことになり、フィッグスの妻が死亡してしまいます。すると悲しみに陥るフィッグスにレイは長期休暇を取るように命じるのでした。後日死体が発見されることが無いまま、マレーの葬儀が行われました。その時捜査を諦めていないモーは再度フレディの元を訪れて調査に協力してほしいと懇願します。
さらにモーはフレディがNY市警に行くことを望んでいることを知っており、今こそ行動するべきだと告げます。しかしフレディは必死に説得するモーに対してあまり良い反応をすることがありませんでした。その後マレーの葬儀が終わった翌日にレイの自宅でパーティーが開催されることになります。このパーティーには自殺と見せかけて川に飛び込んだマレーの姿がありました。
そこでフレディはレイにモーが真相を突き止めようとしていることを告げます。このフレディにレイは聞く耳を持ちませんでしたが、警察内でマレーの遺体が出ないことを不審がられていることからマレーを本当に殺そうとします。そしてレイは警察の同僚と共にマレーを溺死させようとするのですが、マレーは逃亡し、レイ達はマレーを逃がしてしまうことになってしまいます。
あらすじネタバレ:ジョーイの死
マレーがレイに殺害されそうになり、逃亡したことによって市長は事件の内務調査を打ち切るよう命令します。この命令に調査を続けていたモーは怒り狂います。これには市民からも強い反発を受けることになり、フレディは調査に協力するか迷ってしまいます。一方逃げたマレーはフィッグスと密会しており、敵の裏をかくようにフィッグスからアドバイスを貰います。
事件調査を打ち切られた後日、ジョーイが黒人とビルの屋上でもみ合っていると通報が入ります。この通報を受けた37分署はすぐさま現場に駆け付け、マフィアと繋がりのあるレイは屋上から転落しそうになっているジョーイの姿を確認します。しかしレイはジョーイが自分の妻と浮気をしていることを知っており、ジョーイを助けることをせず、ジョーイは転落して死亡してしまいます。
一方マレーは逃亡の中でフレディに助けを求めるのですが、フィッグスが現れたことでまた逃亡してしまいます。その後転落死したジョーイの葬儀が行われることになり、そこでフレディはレイにマレーの話を持ち掛けます。フレディはレイに内務調査局で全て打ち明けて解決すべきだと告げるのですが、レイはそんなことをしたら街が崩壊すると言い、フレディの意見に真っ向から対立します。
その日の翌日フレディは調査に協力することを決意し、モーの元を訪ねます。しかし調査を打ち切られたことによってモーはフレディを追い返してしまいます。そこでフレディは膨大な調査資料を持ち帰り、独自で調査を行います。この姿にモーはもしかすると調査を再度行えるかもしれないと期待します。フレディは資料の中で街がマフィアに支配されており、警察の汚職を明かそうとしたタニー警部が殺害されていたことを知ります。
それを知ったフレディは逃亡しているマレーを見つけ出して出頭させようとします。しかし警察内部には誰一人として自分に不利になるフレディの行動に賛同することはありませんでした。逆に37分署の人間はフレディに警告を促し、さらにフレディが好意を抱いていたリズからも忠告されてしまいます。そしてフレディは誰一人味方のいない孤独な状況で調査を続けることになってしまうのでした。
コップランドの結末ネタバレ
結末ネタバレ:約束
妻を火事で失ったことで保険金が手に入ったフィッグスは旅行に出かけようとします。実はフィッグスは保険金目当てで自宅に時限式の爆弾を仕掛け、妻を殺害しており、それを知ったフレディはフィッグスを強く非難します。しかしフィッグスはフレディに「正義は命を守ってくれない」と告げ、去ってしまいます。その後フレディはマレーの母であるローズの元を訪ね、マレーを守ると強く約束します。
そしてこの約束によってローズからマレーの居場所を聞き出すことに成功し、マレーを探し当てます。そしてフレディの言葉を信用したマレーはフレディと共に保安官事務所に身柄を移すことになります。しかしその日の翌朝にフレディが銃を装備してマレーと保安官事務所を出ると37分署に勤めている2人の警官に襲撃されます。耳元で射撃されたことでフレディは両耳の聴力を失い、マレーを連れ去れてしまうことになります。
結末ネタバレ:フィッグスの証言
フレディは発砲音でダメージを負った両耳の耳鳴りを我慢し、レイの自宅へ足を運びます。そしてフレディは自分とマレーを襲った警官に銃を放ち、撃ち殺します。その時旅行に出かけようとしていたフィッグスが戻ってくることになり、フィッグスはフレディの味方をします。その後室内でレイと撃ち合いになり、フレディは負傷してしまうものの、フィッグスの協力もあって無事レイを倒すことに成功します。
レイを倒した二人はマレーを助け出し、NY市警本部へ向かいます。そこで二人はモーにマレーを引き渡し、モーはマレーの安全をフレディに約束します。その後フィッグスは司法の場でレイがマフィアと癒着していた真実を証言し、警官弁護協会とマフィアたちの関係が暴かれることになります。そしてこのことにより、フレディはレイを殺害したことについて市民やNY市警から強い批判を浴びてしまいます。
しかしフレディがレイが起こした事件を暴いたことにより、警察の汚職が解決し、マフィアも逮捕されることになりました。汚職で溢れていた無法地帯のギャリソンはフレディの活躍によって平和が訪れたのです。その後フレディは調査で失った両耳の聴力も回復し、再度保安官としてギャリソンの街の安全を守っていくのでした。そして映画コップランドは結末を迎え、物語の幕が下りていくのでした。
コップランドの登場人物・キャスト
フレディ・ヘフリン/シルヴェスター・スタローン
映画コップランドで主人公であるフレディ保安官を演じたキャストは大人気大御所俳優のシルヴェスター・スタローンです。シルヴェスター・スタローンは「ランボー」や「ロッキー」など数々の名作アクション映画に出演している俳優であり、日本でも知らない人がいないといえるほどのスターです。そんなシルヴェスター・スタローンは2019年の4月に「バックトレース」という映画に出演が決まっており、注目が集まっています。
シルヴェスター・スタローンがキャストを務めたフレディ保安官は映画コップランドにおいて主人公にあたる人物です。フレディ保安官は過去にNY市警に働くことを夢に見ていたのですが、ある事件で聴力障害を患ってしまったことが原因で諦めてしまいます。望んでいない仕事をするフレディは常にやる気がないのですが、物語のあらすじで街を救うために重い腰を上げて調査を行うことになります。
ゲリー・フィッグス/レイ・リオッタ
出典: https://ciatr.jp
映画コップランドでフィッグスを演じたキャストはアメリカの俳優であるレイ・リオッタです。レイ・リオッタは1986年に映画デビューを飾り、1990年の映画「グッドフェローズ」に出演したことで一躍大ブレイクします。またレイ・リオッタは数々の作品に出演する一方で、大人気ゲーム「グランドセフトオート」の声優も務めており、日本でも知名度が高い俳優です。
レイ・リオッタが演じたゲリー・フィッグスは映画コップランドにおいてギャリソン群に住んでいるNY市警の刑事にあたる人物です。フィッグスはフレディの友人でありながら汚職に手を染めている人物であり、物語のあらすじの中で保険金目当てで自分の妻を殺してしまいます。しかしフィッグスはフレディに対して協力姿勢を示しており、上述のネタバレでご紹介しましたが最後にフレディと共に事件を解決します。
レイ・ドンラン/ハーヴェイ・カイテル
映画コップランドで悪役であるレイを演じたキャストはアメリカの俳優であるハーヴェイ・カイテルです。ハーヴェイ・カイテルは1979年に映画「地獄の黙示録」で主役に抜擢されたことによって一躍注目を集めます。しかし監督と意見が食い違ったことにより降板となり、あまり目立った活躍をしていませんでした。しかし1991年に映画「テルマ&ルイーズ」に出演したことがきっかけで、俳優として完全復活しました。
完全復活はハーヴェイ・カイテルは「バグジー」という映画でアカデミー賞助演男優賞を受賞することになり、更に1995年には映画「スモーク」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しました。そんなハーヴェイ・カイテルは今現在も多数の映画で活躍しており、2019年に「アイリッシュマン」というアメリアの伝記映画に出演が決まっています。
ハーヴェイ・カイテルが演じたレイ・ドンランは映画コップランドにおいて警部補にあたるベテラン警察であり、警察官のまとめ役をしている人物です。レイは表向きは市民からも信頼されているものの、実はマフィアと癒着しており、権力を好き放題にしている悪党です。映画コップランドのあらすじにおいてレイは主人公フレディにとって最大の敵として立ち塞がります。
コップランドに関する感想や評価は?
久しぶりにコップランドを見てるのですが、いい歳になって見返すとメチャメチャ心に染みる映画なのだった。
— “DIE”suke (@eroerorocknroll) December 10, 2016
ガキの頃は痛快!丸かじり!じゃない展開に大して記憶に残らなかったが、今見てみると『くすぶった男が爆発する』ロッキーやランボーみたいなスタローンメソッドが確かにある。 pic.twitter.com/6auPWcWhHf
映画コップランドに関する感想では心に染みる作品だという意見が寄せらていました。映画コップランドの物語はあらすじのネタバレでご紹介した通り、シルヴェスター・スタローンの作品には珍しい派手なアクションシーンが登場しない作品です。しかし映画コップランドは男が正義を貫くかっこいい姿を描いた作品であり、かっこいい中年が活躍する熱いストーリーが好きな方にお勧めできる作品となっています。
そして俺はどうしているかというと眠気が来るまでスタローンが無気力な冴えない中年警官を演じたコップランドを観ると…。この年になると沁みるなぁ泣。ロッキー同様ボンクラに一歩踏み出す勇気を与える映画。 pic.twitter.com/fmSYKl2hSc
— デッドプー太郎 (@deadpootarou) May 17, 2015
シルヴェスター・スタローンは映画コップランドにおいて、これまで出演していたアクション映画とは全く別の冴えない中年役を演じることになりました。アクションを期待した人からはあまり評価を得ることが出来ませんでしたが、一度夢を飽きためた中年が再度夢を目指すシーンの演技は非常に評価されることになりました。このシルヴェスター・スタローンの演技を見た方からは勇気を貰えるといった感想も寄せられています。
コップランドの映画ネタバレまとめ
本記事ではシルヴェスター・スタローンが主役を演じた映画コップランドについて物語の結末までのあらすじや出演しているキャストなどについてネタバレ紹介させて頂きました。映画コップランドはシルヴェスター・スタローンが今まで築いてきた印象を覆す作品であり、傑作と言われているほどの映画です。
シルヴェスター・スタローンファン以外の方でもこのシルヴェスター・スタローン演じる夢をもう一度追いかける中年のかっこよさにハマる作品となっており、多くの世代の方から20年の時が経っても人気を博しています。本記事を読んで映画コップランドにご興味頂けましたら、是非一度映画コップランドをご覧ください。