映画フォーリング・ダウンのあらすじをネタバレ！キレて暴走したDフェンスの結末は？

映画フォーリング・ダウンとは、1993年に公開されたアメリカ合衆国の映画です。カルト映画としてジャンル分けされている映画で、真面目に生きてきた平凡なサラリーマン・ウィリアムが、ある日自分の異常性を抑制できなくなっていく姿が描かれています。

映画フォーリング・ダウンのあらすじを結末まで詳しくネタバレ紹介していきます。映画フォーリング・ダウンの主人公ウィリアムは、車を運転中に終わりの見えない大渋滞に捕まってしまいます。いらだつウィリアムに追い打ちをかけるように、車のエアコンは故障し、ハエはうるさく飛び回ります。我慢できなくなったウィリアムは、怒って車から出てしまいます。車を置いて「家に帰る」と言い残し歩いていくウィリアム。

後続車はウィリアムに文句を言っています。現場に居合わせたプレンダガスト刑事は白バイ隊員に協力し、Dフェンスとプレートのついたウィリアムの車を道路の脇へと移動させました。

ウィリアムは家に電話をかけます。元妻のエリザベスが電話に出ますが、彼女は娘の誕生日会の準備に追われている最中です。ウィリアムが何も言えないうちに電話は切れてしまいます。もう一度電話をかけようとすると小銭がなく、ウィリアムは両替のために近くにあった雑貨屋へ入ります。店主のリーに両替を頼んだところ断られ、何か買うように言われます。コーラを買おうとしたウィリアムですが、あまりの高値に喧嘩になります。

護身用のバットを持ち出すリーに対し、ウィリアムは怒ってバットを奪い取ると、リーの雑貨屋の中を荒らしまわり、バットを持って出ていきます。しかし、きっちりと値引きしたコーラの代金を置いていきました。一方、プレンダガスト刑事は今日付でロス市警を退職する事になっていました。退職後は妻アマンダとアリゾナ州へと引っ越す予定です。プレンダガスト刑事は過去に娘を亡くしており、妻は精神が不安定になっています。

プレンダガスト刑事は有能な人物でしたが、精神が不安定になった妻のために内勤の仕事に代わっていました。実直な性格で妻のために定年前に退職を希望したプレンダガスト刑事は、ロス市警の中では浮いた存在で影では馬鹿にされていました。そんなプレンダガスト刑事の元に、妻は今日も早く帰ってくるように電話をかけてくるのです。

帰宅途中に休憩をしていたウィリアムは、二人の不良に絡まれてしまいます。カツアゲされかけたウィリアムは、持っていたバットで不良を殴り、不良の持っていたナイフを奪いました。一方警察には雑貨店店主のリーが被害届を出しに来ていました。彼の調書をとるプレンダガスト刑事。強盗事件担当のプレンダガスト刑事は、リーから犯人はコーラの代金を支払ったと聞き、事件にはならないと判断していました。

ウィリアムはもう一度家に電話をかけ、娘の誕生日なので家に会いに行くとエリザベスへ伝えます。しかし、ウィリアムを恐れているエリザベスより、頑なに拒まれてしまいます。警察を呼ぶとまで言われる始末。ウィリアムに殴られた不良たちは、仲間を呼んでウィリアムの行動を伺っていました。不良たちの乗る車には、たくさんの銃が積んであります。不良たちは公衆電話の前に立っているウィリアムを発見します。

車から銃を乱射してウィリアムを狙う不良たち。たくさんの町の通行人が銃撃に巻き込まれてしまいます。しかし、奇跡的にウィリアムには一発も当たりません。不良たちの車は事故を多して停車してしまいます。不良たちの車に近づいたウィリアムは、銃を奪って不良を撃ちました。銃を奪ってウィリアムはまた歩きだしました。

エリザベスは警察に連絡して家に呼び、元夫ウィリアムの事を話します。警察は一応エリザベスの話を聞いていますが、彼女からウィリアムが酒もたばこもせず、暴力をふるったこともないと聞き、エリザベスが神経質なのだと考えます。警察署では不良グループと一緒にいた女性が話を聞かれています。彼女が白いシャツにネクタイの男が犯人であると話しているのを聞き、プレンダガスト刑事はリーの雑貨屋の事件を思い出します。

プレンダガスト刑事は同僚にこの事を伝えますが、相手にしてもらえませんでした。一方、朝ご飯を食べていなかったウィリアムはハンバーガーショップに入って朝食メニューを注文します。しかし、朝食の時間を過ぎているとの事で断られてしまいます。時計を見るとたった3分しか過ぎておらず、ウィリアムは融通の利かない定員に怒ります。無性に腹が立ったウィリアムは、持っていたマシンガンを取り出しました。

脅すだけのつもりがマシンガンを店内に撃ってしまったウィリアム。店内は恐怖に凍り付きます。ウィリアムは注文したハンバーガーの代金をきっちりと支払い、店を後にしました。プレンダガスト刑事はハンバーガー店の犯人も、白いシャツにネクタイの男ではないかと考えます。現場へ向かう同僚の女性刑事サンドラに確認を頼みました。

ウィリアムは誕生日の娘のために、プレゼントにスノードームを購入します。また家に電話をかけようとしたウィリアムですが、公衆電話が故障していて激怒し、マシンガンを放ちます。プレンダガスト刑事はサンドラから、ハンバーガー店の犯人も白いシャツにネクタイの男である事を聞きました。妻から電話で帰宅を催促されているプレンダガスト刑事ですが、この犯人を追いかける事に次第に熱中していきます。

ウィリアムは靴に穴が開いていることに気づき、軍用品を撃っている店に入っていきます。サンドラが店に聞きこみにやってくるのですが、店主のニックは何故かウィリアムの事を匿ってくれました。店主のニックは差別主義者で、警察無線を盗聴するのが趣味でした。ニックは警察無線を盗聴し、ウィリアムが移民を嫌っていてマシンガンを乱射したのだと思っていたのです。それは違うと訂正するウィリアム。

それを聴いたニックは、態度を一変させます。暴力的になったニックはウィリアムがプレゼントに買っていたスノードームを壊してしまいます。スノードームを壊されて逆上したウィリアムは、ニックをナイフで刺して銃殺してしまいます。一方プレンダガスト刑事は、白いシャツにネクタイの男を逮捕するように署長に訴えます。しかし、プレンダガスト刑事を見下している署長から相手にしてもらえません。

プレンダガスト刑事は自分でウィリアムを逮捕するしかないと考え、サンドラと一緒に現場へ行きます。ウィリアムはエリザベスに電話をかけ、後戻りできなくなった宇宙船の事を話します。彼の異常性に気づいたエリザベスは家に警察がいると言いますが、実際には警察はエリザベスの家から帰ってしまっていました。プレンダガスト刑事は、渋滞している道で移動させた車の持ち主のことを思い出しました。

車のプレート『Dフェンス』の文字から、プレンダガスト刑事はウィリアムという男を割り出しました。プレンダガスト刑事はウィリアムの実家を訪ね、ウィリアムの母親に話を聞きます。ウィリアムはエリザベスと離婚した後、母親と一緒に暮らしていました。ウィリアムの母親はウィリアムが軍需産業の会社勤めをしていると思っていましたが、彼は1か月前に首になっていました。

整理整頓が行き届いたウィリアムの部屋で、家族写真を見つけたプレンダガスト刑事。この写真を見て、プレンダガスト刑事はウィリアムが妻と娘のいる家に帰ろうとしているのだと気づきます。ウィリアムを追いかけたいプレンダガスト刑事でしたが、ウィリアムの母親はエリザベスと孫がどこに住んでいるのか知りません。

映画フォーリング・ダウンのあらすじをネタバレ紹介しました。続いて、映画フォーリング・ダウンの結末までのあらすじを詳しくネタバレしていきます。暴走するウィリアムが一体どうなってしまうのか、とても結末が気になる映画になっています。

映画フォーリング・ダウンの結末をネタバレします。家に帰る近道をする為、ウィリアムはゴルフ場へと侵入します。そこで自分へ向けてボールを打った老人に怒って発砲。驚いた老人は心臓発作を起こしますが、ウィリアムは自業自得だと感じていました。またある大豪邸にも侵入したウィリアムは、管理人一家の娘を見て自身の娘を思い出し、涙ぐみます。プレンダガスト刑事とサンドラはエリザベスの家の住所を調べます。

家の近くから電話をかけるウィリアムに、側まで来ていることを察したエリザベスは娘を連れて逃げます。ウィリアムは誰もいない家に入っていき、そこでホームビデオを見始めます。プレンダガスト刑事はエリザベスの住所へ向かおうとしますが、アマンダから電話がかかってきます。長い間妻のわがままを聴いていたプレンダガスト刑事ですが、妻を一喝し馬鹿にしてきた同僚も殴って署を後にします。

ホームビデオを見ていたウィリアムは、妻と娘が家の近くの桟橋にいるのではないかと考えます。ちょうどそこにプレンダガスト刑事とサンドラがやってきました。ウィリアムはサンドラに発砲し逃走します。プレンダガスト刑事は救急車を呼んでウィリアムを追いました。

桟橋にたどり着いたウィリアムは、娘と再会します。成長した娘を見て涙ぐむウィリアム。エリザベスを無理やり抱擁し、銃で脅します。プレンダガスト刑事がやってきて、ウィリアムを警戒させないように、優しく語り掛けます。穏やかに話しかけ共感を示すプレンダガスト刑事に、ウィリアムは心を開いていきます。エリザベスはパトカーが到着したのを見て、ウィリアムの銃を奪って捨て、娘と逃げます。

ウィリアムに銃を向けるプレンダガスト刑事。ウィリアムはもう一丁銃を隠してあると言い、プレンダガスト刑事に撃たれます。海に落ちるウィリアムが持っていたのは、おもちゃの銃だったのでした。プレンダガスト刑事は不当な扱いに憤慨していたウィリアムの気持ちが理解でき、何ともいえない気持ちで海に浮かぶウィリアムを眺めているのでした。

映画フォーリング・ダウンのあらすじを結末までネタバレ解説しました。フォーリング・ダウンのあらすじを結末まで見てみると、フォーリング・ダウンはごく平凡な男がある日理性を保つことが出来なくなり、異常者となってしまう過程が描かれた映画だという事がわかります。

映画フォーリング・ダウンで、主人公ウィリアムを演じたのは、演技派俳優として名高いマイケル・ダグラスです。ハードボイルドな演技が好評なマイケル・ダグラスですが、フォーリング・ダウンでは狂気を帯びた主人公ウィリアムを熱演しています。

フォーリング・ダウンでプレンダガスト刑事を演じているのは、ロバート・デュバルです。ロバート・デュバルも演技派として有名な俳優で、様々な映画でキャリアを重ねています。プレンダガスト刑事役の演技でも、その熱演が評価される事になりました。

フォーリング・ダウンで主人公ウィリアムの元妻エリザベスを演じたのは、バーバラ・ハーシーです。バーバラ・ハーシーは様々な映画賞の受賞経歴を持つ、演技力に定評のある人気女優です。フォーリング・ダウンでは、元夫ウィリアムの異常性におびえる妻の姿を熱演しています。

映画フォーリング・ダウンの名言で、ウィリアムがプレンダガスト刑事に言った「本当の異常者どもが町に大勢いる」というものがあります。主人公ウィリアムの行動はエスカレートしていき取り返しのつかないところまでいってしまいます。しかし、そんな彼よりと同じような異常者は町にたくさんいるのだと伝える、奥の深い名言となっています。

同じく主人公ウィリアムの名言で「長い旅に出て気が付くと、出発点へ戻るより既に目的地の方が近いんだ」というものがあります。エスカレートする行動に歯止めが効かなくなった、ウィリアムらしい悲しい名言です。

映画フォーリング・ダウンの感想では、不条理な喜劇として面白いという感想もあります。フォーリング・ダウンの感想で、主人公ウィリアムのキレっぷりに目が離せないという感想も多いのですが、不条理な喜劇としてフォーリング・ダウンを見てみると違った魅力に気づきます。フォーリング・ダウンの感想は、見る人によって違っていて、奥の深い映画という事がわかります。

映画フォーリング・ダウンの感想では、カタルシスを得られて気持ちが良いという感想も多いです。ストレス発散に良いという感想も見られるほどです。フォーリング・ダウンは主人公ウィリアムの世の不条理を銃で捻じ伏せる行動に、フィクションながら見入ってしまうという感想も多いです。

ここでは、映画フォーリング・ダウンのあらすじを結末までネタバレ紹介しました。また、映画フォーリング・ダウンの感想や評価、作中の名言も合わせてまとめました。映画フォーリング・ダウンの事が気になったという人は、是非チェックして主演マイケル・ダグラスの怪演を楽しんでみてください。