2019年03月04日公開
2019年03月04日更新
映画お葬式のあらすじと結末をネタバレ!感想や出演キャストは?【伊丹十三監督】
誰もが体験するお葬式ですが、お葬式に慣れている人はいません。映画お葬式は、お葬式を題材にしたコメディ映画です。とつぜん葬式の手配を任されることになった侘助と周りの人間関係を描いた映画の監督は伊丹十三。侘助の妻のキャストはなんと伊丹十三の本当の奥さんです!本記事では、映画お葬式のあらすじネタバレと結末、そしてキャストの紹介をします。伊丹十三はノーベル賞作家の親戚?お葬式で起用された殺人鬼役で有名なキャストってだれ?映画を見た人の感想も紹介するのでぜひご覧ください!
映画お葬式とは?
葬式という悲しい題材を面白いコメディに書き換えた「お葬式」。けして不謹慎な映画にならず、人間のさまざまな面を描いたお葬式は1984年に公開された古い映画ですが、現在もなお面白くみることができる評価の高い映画です。
今回は映画「お葬式」のあらすじネタバレと結末をまとめてみました。また役者についても徹底調査してみたので、これから映画を見ようと思っている人、また映画をおさらいしたい人もぜひ本記事をご覧ください!
映画お葬式の作品情報
1984年に公開された日本映画「お葬式」死を扱う難しいテーマをコメディタッチで描く名作です。「お葬式」は妻の父親がなくなったことで喪主になってしまった男のお話。ただ、葬式の様子を描くだけではなく、男の愛人やその他の人間関係が複雑に絡み合った群像劇です。
映画お葬式の評価
「お葬式」は日本国内で高い評価を受けました。日本アカデミー賞をはじめ芸術選奨新人賞などほか30の賞を受賞しています。映画評論家の蓮實重彦の理論をもとに伊丹十三が一週間で書き上げた脚本は、スピード感がありそれまでの家族映画を覆すものでした。「お葬式」をみた蓮實重彦からは良い評価を得られませんでしたが、伊丹十三監督はその後も映画監督として活躍を続けました。
映画お葬式の伊丹十三監督
映画「お葬式」は伊丹十三(いたみじゅうぞう)のデビュー作。伊丹十三監督の経験を元に脚本が作られました。伊丹十三監督の元の芸名は伊丹一三です。しかし、途中で芸名を「伊丹十三」に変更しています。この改名で一三の「一」が「十」に変わっています。どちらも同じ意味ですが「マイナスをプラスに変える」という意味が込められています。
その想いのおかげか伊丹十三が51才で初めてメガホンをとった映画「お葬式」の大ヒット。それをきっかけに様々な仕事が舞い込むようになりました。他の代表作は「マルサの女」や「ミンボーの女」などのヤクザ映画が有名です。
映画お葬式の監督はノーベル賞作家の親戚
伊丹十三の親戚はノーベル賞作家の大江健三郎です。大江健三郎が伊丹十三の妹と結婚したことで二人は親戚同士になりました。大江健三郎は伊丹十三にとって義理の弟にあたります。伊丹十三は1997年12月20日に自殺しています。その後2000年に発行された大江健三郎の「取り替え子」では伊丹十三との思い出や死について描写されているので、伊丹十三好きには非常に興味深い小説なのではないでしょうか?
映画お葬式のあらすじネタバレ
妻の父親が急死し、おばあさんの喪主に変わってさまざまな葬儀の手続きを任されることになった夫の侘助。忙しく用意をしている間に、東京から侘助の愛人が訪れます。侘助と愛人の関係は妻にバレてしまうのでしょうか?お葬式は無事に終えることができるのでしょうか?
伊丹十三監督!映画「お葬式」のあらすじネタバレ:急死
ある撮影現場に出演女優の父親はなくなったという訃報がはいりました。雨宮千鶴子は夫であり同じ俳優業をしている井上侘助と、夫婦出演のCMを撮影している最中でした。急いで病院に向かった千鶴子と侘助とそのマネージャー。
なくなった千鶴子の父親である真吉のいる慰安室にはすでに真吉の妻のきく江や千鶴子の妹の綾子、その夫の喜市がいました。真吉は自宅にいた時に急に倒れたため、病院から請求された医療費は四万ほどでした。支払いを頼まれたマネージャーの里見は人間の死にもかかわらず、医療費がたったの四万円だったことに拍子抜けしてしまいます。
伊丹十三監督!映画「お葬式」のあらすじネタバレ:はじめての葬式にとまどう
伊豆別荘を自分たちの住まいとしていた真吉ときく江。葬儀を執り行うなら、セレモニーではなく伊豆の別荘がいいときく江が言い出しました。主人公の侘助は自分の家ではじめて葬式をやることになり、戸惑います。喪主は真吉の妻であるきく江ですが、高年齢ということもあり葬儀の手配ができません。実質的に娘夫婦の侘助たちが葬儀の手配をすることになってしまったのです。
伊豆の別荘の近くに住んでいる人々が葬儀の手伝いをしてくれるが、はじめて葬儀の手配をすることとなった侘助はお坊さんに渡すお布施の値段や真吉の戒名について、またお焼香のマナーについてもわからないことだらけです。
伊丹十三監督!映画「お葬式」のあらすじネタバレ:良子の脅し
そこで十分人手が足りているというのに東京からやってきたのは、カメラマンの青木、そして斉藤良子です。この良子という人物は実は侘助の愛人。葬儀の手伝いにきたのではなく、ただ侘助に会いにきたのでした。妻である千鶴子と並んで通夜を進行する侘助。仲の良い夫婦のように二人がみえた良子は、やっかみます。通夜の前だというのに、酒をたくさん飲み酔っ払ってしまいます。
その様子に驚いた侘助は良子を茂みの奥に連れ込み、「妻の父親の葬儀なんだから、(愛人の)お前は東京に帰ってくれないか」と説得します。なかなか聞き分けの悪い良子。良子は「抱いてくれないと、私たちの関係を千鶴子と葬儀に集まっている人々にばらす」と言い張ります。ただでさえ、不貞がバレると大変なことになるというのに、ましてや妻の葬儀でバラすというのです。
伊丹十三監督!映画「お葬式」のあらすじネタバレ:浮気が千鶴子にバレる?
侘助は仕方なしに、良子を茂みの中で抱いてやることにしました。その後、青木が運転する車に涼子を乗せて、車で東京に送り返したのでした。なんとか丸く収まったように見えますが、侘助が変な汗をかいて愛人がいることをばれなようにする姿を妻の千鶴子はよく見ており、女の勘で「侘助は浮気をしている」ことに気づいてしまいました。
伊丹十三監督!映画「お葬式」のあらすじネタバレ:通夜
通夜が始まりました。ロールスロイスでやってきた住職がお経を読み始めると、子供達は退屈してあくびをかいたり遊び始めてしまいます。なんとか通夜が終わり、その夜の宴会では真吉のゲートボール友達の老婆が棺の中で安らかに死んでいる真吉を覗き込んでは泣きじゃくります。
老婆は真吉の愛人だったのでしょうか?一体どういう関係なのか?と宴会に居合わせた人々は驚きを隠せません。様々な人々が真吉の思い出話を語り、やがて宴会が終わり身内だけになりました。千鶴子ときく江はやっと静かに真吉の死に浸ることができました。酒を飲み直すと真吉が好きだった「東京だよ、おっかさん」を高らかに歌い、そして踊りました。
映画お葬式の結末ネタバレ
なんとか侘助のもとから離れ家に帰ってくれた良子。しかし、妻の千鶴子はうすうす、夫の浮気に気がついています。侘助と妻の関係はどうなってしまうのでしょうか?また、喪主の最後の挨拶も必見です。
伊丹十三監督!映画「お葬式」の結末ネタバレ:告別式
翌日になるといよいよ告別式です。真吉は多くの人に親交があったようで、たくさんの人が参列しました。真吉の遺体はついに火葬場に運ばれていきました。火葬場の煙突からはもうもうと煙が立ち上がり、その様子を侘助や千鶴子たちは無心で見つめていました。
遺骨になった真吉を抱えて、伊豆の別荘に戻ります。葬儀で使う白黒の鯨幕はすっかり片付けられており、ついさっきそこで葬儀をやったようには思えないほどがらんどうになっていました。
伊丹十三監督!映画「お葬式」の結末ネタバレ:最後のスピーチ
この日も宴会をする予定で、「故人に対する気持ち」を代表として侘助が話す予定でした。しかし、いきなりきく江が「わたしが話したい」といいだしたのです。きく江はゆっくりと口を開き、まずは葬儀に集まった人への感謝、そして、長年人生を連れ添った真吉への感謝や思いを口にしました。
心のこもったスピーチが終わるときく江は深々とお辞儀をしました。侘助と千鶴子は黙ってみつめあいます。浮気を勘付いているのに黙っている千鶴子、自分が死んだら千鶴子がこのように挨拶をするのかなど様々なことに思いを巡らせている侘助。
伊丹十三監督!映画「お葬式」の結末ネタバレ:ラストシーン
侘助と千鶴子は手を繋ぎながら弔問客を見送ります。そして、侘助と千鶴子、そしてきく江は、お葬式が終わった後、線香を炊き、仏像に飾られている真吉の写真に静かに手を合わせるのでした。
映画お葬式の登場人物・キャスト
「お葬式」で妻役を演じた宮本信子さんは、伊丹十三の実の奥さんです。なぜ、奥さんを「お葬式」に出演させたのでしょうか?実力俳優が揃った「お葬式」のキャスト。登場人物の役柄のプロフィールと一緒にキャストについて紹介します!
映画お葬式の登場人物・キャスト雨宮千鶴子/宮本信子
主人公の侘助の妻である雨宮千鶴子。女優業をこなしながら、子供を育てているお母さんです。この役を演じたのは宮本信子。1945年生まれの女優さんで2010年代も活躍されています。最近では「阪急電車ー片道十五分の奇跡ー」の荻原時江役や2018年に放映されたドラマ「この世界の片隅に」では森田イト役などで活躍されています。
「お葬式」でのブレイク後は、「マルサの女」にも出演して、作品ごとに全く違った演技を見せる演技力を持っています。実は宮本信子さんは、伊丹十三の奥さん。「お葬式」を撮影する際、監督自ら「自分の妻はいい女優なのに、なかなか主役の話が来ない。ならば彼女を主役にした映画を自分で撮ってしまえば良い」と思い妻役に起用されました。
映画お葬式の監督伊丹十三とはオシドリ夫婦
出典: https://eiga.com
現在では伊丹十三記念館の館長を勤めています。伊丹十三とはオシドリ夫婦であった宮本信子さん。伊丹十三さんが自殺してしまった時は大変悲しみ、映画への出演を断っていました。
10年ぶりに出演した「眉山-びざん-」を封切りに役者活動を再開。朝ドラ「あまちゃん」では天野夏役とナレーションを担当されました。2014年に女優としての功績が認められて紫綬褒章を受章されました。
映画お葬式の登場人物・キャスト井上侘助/山崎努
出典: https://eiga.com
井上侘助は妻と同じく役者を仕事にしています。妻子には内緒だが実は愛人がいます。通夜の用意をしている間、愛人の良子がやってきて疎ましく思いながら相手をします。しかし、葬儀の手配など喪主に変わってしっかりとこなす大人。この役を勤めたのは、山崎努さん。1963年に公開された黒澤明監督の「天国と地獄」で誘拐犯役を演じて日本映画界で脚光を浴びます。
1977年には「八つ墓村」で無表情に村人を虐殺していく殺人鬼の多治見要蔵役を演じます。その演技は映画を見ている人に強烈な印象を残しました。「お葬式」では普通の夫の演技をすることになった山崎努さん。斬新な配役です。
映画お葬式の登場人物・キャスト雨宮きく江/菅井きん
1973年の「太陽にほえろ!」では主役のジーパン刑事(松田優作)の母親役を演じています。夫は松本清張原作の映画「砂の器」や「八甲田山」の映画プロデューサーである佐藤正之さんです。2018年に心不全のため92才で亡くなりました。
映画お葬式に関する感想や評価は?
お葬式の評価は「ただお葬式の様子を写しているだけなのに、面白い」「誰もが体験するお葬式の大変さがよく描かれているという評価が多いです。この項目ではお葬式の感想を紹介します。
お葬式の映画あらすじ・映画の結末の感想1(ネタバレ含む)
「お葬式」
— Jeffrey (@jeafyanagida) July 24, 2017
伊丹十三長篇一作目にあたる本作は山の中の小さな火葬場で旦那を病で亡くした女房とその娘家族と一族が葬式をあげる三日間をシリアスに、そして面白おかしく丹念な順次通り描いた人間観察ドラマで近年で似た作品で「おくりびと」があるが個人的には本作のが好き。兎に角面白いのでお薦め! pic.twitter.com/CKAUpeKLvL
映画のほとんどはお葬式のシーンです。真吉の人生を深く振り返るシーンもなく、お通夜の日から葬式が進められていく様子だけが映画になっています。その斬新さ、また本作が伊丹十三がはじめてメガホンをとった作品であることに驚く意見もありました。
お葬式映画のあらすじ・映画の結末の感想2(ネタバレ含む)
コーチ松がついてるよ
— またへい (@matahe_i) July 16, 2017
よくみる映画のひとつに伊丹十三のお葬式がある。ハレとケの境目に地続きの日常が浮かぶ様にとても惹かれる。途中黒白のサイレント映像があってその風景がなんともいえず良い。忙しいときほどお腹がへる。タンポポもそうだけど元祖飯テロ&飯エロ映像だなあなんて…ぶつぶつ
葬式という非日常の題材を元に作られた脚本は、伊丹十三がほぼ一週間でかかれました。映画のなかでも葬式で故人に花を静かにたむけているかと思えば、お腹が減ったり、愛人ともめたり…。日常的なシーンが挿入されます。
お葬式の映画あらすじ・映画の結末の感想3(ネタバレ含む)
死体と一週間暮らした話があちこちでまとめられている模様でリプで巻き込まれてしまった方には申し訳ないです。後学のために葬式にまつわるドタバタ劇を体験したい方には伊丹十三監督の「お葬式」がおすすめです。
— ファ-子 (@fu_cco) May 21, 2017
誰もが体験するお葬式ですが、お葬式に慣れている人はいません。映画「お葬式」では、その様子が群像劇で描かれています。お通夜がたったらすぐにやってくる告別式。そのドタバタさ、忙しさに誰もが共感するのではないでしょうか?
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想4(ネタバレ含む)
伊丹十三監督の「お葬式」の中にやはりホームムービーを16ミリで撮るエピソードがあって、伊丹さんはジョナス・メカスを参考にしていて、その効果は充分に出ていた。そういうディティールへの気配りがあるともっと良いものが出来ると思うのです。朝ドラの8ミリエピソードも。
— 佐々木浩久 (@hirobay1998) March 17, 2017
蓮實重彦が批評のなかでかいた理論を実践した伊丹十三。映画の細部にそのひとつひとつが確認することができます。映画を見た人のコメントではその細部の理論実践に触れる方がいらっしゃいました。
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想5(ネタバレ含む)
伊丹十三の「お葬式」で山崎努は火葬場で「俺は死ぬんだったら春真っ盛りがいいなあ。焼ける間、みんなには桜でも見ててもらってさ」って言うけど、こんな涼しい初秋も悪くないなって思ったです。 pic.twitter.com/uKSwcvOfyB
— Akihico Tolimarl (@AkimalTolihico) August 30, 2016
告別式が終わり、真吉が火葬場で燃やされている煙を見ながら、ふと主人公がいったセリフ。何気ないセリフですが、葬儀を経験した主人公のセリフということもあり、葬式を経験したひとなどから共感の声が上がっています。
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想6(ネタバレ含む)
今頃、遅い夕食で、メニューはうなぎとアボカド。これは伊丹十三の映画『お葬式』に出てくるんだが、多分伊丹監督のお気に入りでもあったのではないかと推測する。このコンビはなかなかイケるので、ときどきやる。
— 高橋正明 (@buzzmeak) March 5, 2016
真吉がなくなる前日に食べた夕食はうなぎとアボカドという組み合わせ。なかなか思いつかない組み合わせですが、「食い合わせは悪そうに思えない。」という感想を抱く方が多く見られます。
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想7(ネタバレ含む)
小学生の頃に見て、すごく面白かったということだけ記憶していた伊丹十三監督「お葬式」。20数年経って見直したら、ため息出るほど猛烈に面白かった。子供の頃から嗜好が変わってないことに気付いたよ。。。 pic.twitter.com/YBjUSTHYTA
— 綾瀬マルタ@単独コント開催決定!4/30.5/1ゴールデン街劇場 (@ayasemalta) October 21, 2015
小さい頃に見た印象と、大人になってからお葬式を見た印象が違っているという意見はいくつか見られました。ドタバタ劇のコメディとして楽しめる映画「お葬式」ですが、大人になってみてみると、子供の頃はわからなかった大人の事情がわかり、二度楽しめる映画です。
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想8(ネタバレ含む)
仕事中に音声のみで伊丹十三監督のお葬式を鑑賞
— 携帯故障中でLINE使えないモジューロ (@moooooooojuro) August 18, 2015
いやちょっとこれびっくりするくらい面白かった
124分中100分以上が葬式のシーンなのにここまで面白くできるのかってくらい面白かったなにこれ
ちゃんと映像でも観たいからDVD借りてこねば pic.twitter.com/cNHK0Glzn2
真吉の訃報が主人公たちに知らされるところから始まる本作。しかし、その大半はお葬式の準備やトラブルに苛まれる主人公たちの姿。ほとんど葬儀が中断されるような出来事がおこらない映画ですが、面白くみれてしまう映画だというコメントです。
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想9(ネタバレ含む)
伊丹十三初監督作品『お葬式』の冒頭で、急逝する前夜のまだ全然元気な老人が不意にデパートメントストアで買い求めてきて夫婦で食べる鰻の蒲焼きとアヴォカード(断じてアボカドではなくて、アヴォカード)という組み合わせの取り止めのない幸福感。あの組み合わせをキメられるのが伊丹十三の天才性。
— _ (@ooOej4lgK) May 4, 2014
こちらもアボカドとうなぎの食い合わせ&シーンについて言及しています。最近の人はアボカドと言いますが、おじいさんの真吉のアボカドの発音はアヴォカード。このシーンの多福感をぜひ映画で確かめてみてください!
お葬式の映画のあらすじ・映画の結末の感想10(ネタバレ含む)
【伊丹十三DVDコレクション お葬式】7点。伊丹十三初監督作品。お葬式という「日常だけど非日常」という地味な題材を丁寧に取り上げ、随所にユーモラスな描写を盛り込み、2時間見ても退屈しないヒューマンドラマに仕立てたという点は、何より監督の才能あってこそのものだろう。キャラの ...
— 鑑賞メーター (@videometer) December 14, 2008
お葬式は中断されることも、大きな事件もおこらず、平和に終わります。主人公に愛人がいることが妻に気づかれてしまったり裏ではいろいろなことがおこりますが、それでも水面上はお葬式はなにごともなく終わります。映画では斬新で珍しい脚本ですが、退屈することなく二時間見れることに驚きだという感想が「お葬式」の感想の中で一番多かったです。
映画お葬式のキャストについての感想1
菅井きんさんの演技で忘れられないのが、伊丹十三監督の『お葬式』(1984年)。ラスト近くの菅井さんの通夜での喪主としての挨拶は素晴らしかった。気取りがなく、自然な感じで夫を悼み、かつ感謝と労いがにじみ出た挨拶は感動的。この名演だけで菅井さんは映画史に残ると言っても過言ではない。 pic.twitter.com/Yb0S3K5FU2
— 中井寛一 (@ichikawakon) August 23, 2018
主人公が代表として最後の挨拶をしようとしていたところ、「私が挨拶をしたい」といいだした故人の妻。このシーンは主人公とその妻が仲直りをする要のシーンでもあります。最後の心と愛情がこもった挨拶をする菅井きんさんの演技は必見です。
映画お葬式のキャストについての感想2
うろおぼえだけど、強烈に覚えてる
— 塩田 泰造 (@TSgarp1) February 4, 2017
『お葬式』の宮本信子の詰まらなそうにぶらぶらする立ち漕ぎブランコ
『タンポポ』で山崎努の下着に逡巡して手を伸ばし洗濯をする宮本信子
『マルサの女』で「コップを、舐めるんだよ」って言うビッコの山崎努
伊丹十三の色気って、理屈を超えてる。
印象に残るシーンが多い伊丹十三の映画。「お葬式」では、浮気をされた妻がブランコを漕ぐシーンが有名です。このなんとも言えない宮本信子さんの表情や仕草、体をブランコに預けている感じをぜひ映画でみてみてください。
映画お葬式のネタバレまとめ
映画「お葬式」のあらすじ結末のネタバレまとめ、いかがだったでしょうか?悲しい題材を喜劇にかえる錬金術師、伊丹十三の作品であり、日本映画の名作「お葬式」をぜひご覧になってください!