女が眠る時のあらすじや結末ネタバレ!映画の感想は?【ビートたけし・西島秀俊】

2016年に公開された映画「女が眠る時」のあらすじを結末までネタバレしていきます。監督はウェイン・ワンが務めており、自身の監督作品以外の主演は12年ぶりだというビートたけしや西島秀俊などの豪華キャスト陣が出演しています。また、特殊なストーリー構成であるため視聴者からは様々な感想が寄せられた映画「女が眠る時」ですが、今回は物語のあらすじや結末をネタバレしたうえで、視聴者による感想も紹介していきます。

女が眠る時のあらすじや結末ネタバレ!映画の感想は?【ビートたけし・西島秀俊】のイメージ

目次

  1. 女が眠る時とは?
  2. 女が眠る時のあらすじネタバレ
  3. 女が眠る時の結末ネタバレ
  4. 女が眠る時のキャスト・登場人物
  5. 女が眠る時に関する感想や評価は?
  6. 女が眠る時のネタバレまとめ

女が眠る時とは?

2016年に公開され、少し変わったストーリー構成という事で話題になった映画「女が眠る時」ですが、あらすじを結末までネタバレしていく前に作品情報を解説します。また、監督を務めたウェイン・ワンとはどんな人物なのかという事や、映画の予告動画もここで紹介していきます。

女が眠る時の映画作品情報

映画「女が眠る時」は、ハビエル・マリエスが雑誌「ザ・ニューヨカー」に掲載した同名の小説を元に、ウェイン・ワンが監督を務めて制作されました。物語の進行を目撃していく目である健二役に西島秀俊、重要なキーパーソンである佐原役にビートたけし、ヒロインである美樹役に忽那汐里が出演しており、豪華キャスト陣によって彩られています。

女が眠る時の監督はウェイン・ワン

映画「女が眠る時」の監督を務めたウェイン・ワンは香港出身の映画監督で、アメリカを拠点にして活動しており、初期の頃に低予算で制作した作品が高評価となった事で、ウェイン・ワンの名前を世間に広めるきっかけとなりました。そしてデビュー以降のウェイン・ワンは、1995年に公開された「スモーク」や、2002年に公開された「メイド・イン・マンハッタン」など多くの名作ハリウッド映画を手掛けてきました。

女が眠る時は北野武との共同制作

ウェイン・ワンは以前から北野武が制作してきた映画のファンで、元々はニューヨークで発表された原作小説である「女が眠る時」を日本映画として公開するという大胆な発想が北野武に興味を抱かせ、彼を引き寄せました。ウェイン・ワンが日本で映画の撮影をスタートさせると、北野武から多くの助言を貰いながらの撮影となったようで、北野武をもう1人の監督だと語っていました。

これにより映画「女が眠る時」はウェイン・ワンと北野武の共同制作と言っても過言ではない作品となっており、映画の節々に北野武らしさが溢れるシーンが存在しています。ウェイン・ワンは作品の素晴らしさだけでなく、このような謙虚な姿勢もファンから支持される理由となっています。

女が眠る時の予告動画

こちらが映画「女が眠る時」の予告動画になります。映画のワンシーンを垣間見せながら、物語の概要がナレーションによって語られていきます。中盤には映画「女が眠る時」のイメージソングとして使用された中森明菜の「FIXER -WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING-」が流れる事も特徴です。

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女が眠る時のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:カップル

清水健二はデビュー作で大ヒットを飛ばして鮮烈なデビューを飾った小説家ですが、5~6年前に発表した2作目は振るわず、現在3作目を執筆していますが思うように進んでいないという現状の中年男性です。健二は既婚者で、綾という編集者の妻がいましたが、子供もおらず夫婦関係もあまり芳しくはありませんでした。そんな中、健二は綾と共にリフレッシュも兼ねて伊豆のリゾートホテルに1週間滞在する事に決めました。

1日目、健二が綾と一緒にホテルのプールで日光浴をしていると、反対側のプールサイドに初老の男性・佐原と、若くて美しい女性・美樹という異様な存在感を放つカップルを見かけます。あまりの年の差カップルに、健二は2人の関係が気になってしょうがなくなってしまいました。この日からまるでストーカーのように健二は佐原と美樹の行動を監視するようになっていきます。

そしてその日の夕食の後、綾は健二と軽い口論になります。健二は小説家にこだわりを持っておらず、一般の会社に就職を考えていましたが、綾は今の仕事を続けてほしいと考えていたため、意見の食い違いが起こったのでした。2人の口論も終わり、健二は眠りにつこうとしますがなかなか寝つけず、ベッドから起き出してプールサイドに行きました。そこで健二はふと思い立ち、ホテルの角部屋へと向かいます。佐原と美樹の部屋でした。

2日目になり、綾は担当している作家に追い込みをかけるという事で出かけて行った事で、健二は1人でジョギングをしていましたが、そこでまたもや佐原と美樹の姿を見かけます。健二が2人をつけてみると、とある居酒屋に入っていきました。そして2人が居酒屋から出た事を確認した後に健二もその店に入ってみると、店内には常連客の写真が貼られており、その中に幼い時の美樹が両親と佐原と写っている写真を見つけます。

あらすじネタバレ:佐原の狂気

健二が居酒屋から出てホテルに戻って角部屋を覗き見ると、ビデオ撮影をしながら寝ている美樹の首すじの産毛をカミソリで剃っている佐原の姿を目撃します。そしてその日の深夜、プールサイドにて健二はついに佐原に話しかけ、ビデオ撮影の件を追求します。すると佐原は10年ほど毎日美樹の寝ている姿を撮影していると語り、すべて上書き保存しているとの事でした。

なぜ毎日そんなことをしているのかを健二が訪ねると、佐原は「あの子の最後の日を撮影しようとしてるんだ」と言いました。3日目になり、今度は佐原から健二に話しかけてきて、自分の部屋へと誘ってきます。そして佐原は美樹の眠っている姿の録画を健二に見せたうえで、美樹がいつか自分を裏切る時が来るという事を言いました。そして健二が佐原と別れて自分の部屋でうたたねしていると、なんと美樹が入ってきました。

美樹は部屋の片隅でうずくまり、健二が話しかけると部屋から出て行ってしまいました。健二が不思議に思いながら角部屋を覗いてみるとベッドの上で美樹が寝ており、それを見つめている相変わらずの佐原の姿がありました。そしてその日の夜、健二がプールサイドに行くと佐原がおり、「殺さなきゃならない、愛が死ぬなら、あの子を殺すしかない」と言います。

健二が美樹を殺すのではなく自分が死ぬことは考えないのかと尋ねると、佐原はそれは正しくないと言い、こうなる事は前から分かっていたという事を強く健二に訴えました。健二はこの時に佐原の愛の裏返しによる狂気を知りますが、佐原と美樹への好奇心は高まる一方でした。

あらすじネタバレ:佐原の部屋へ侵入

4日目になり、綾は今日も担当作家の元へ行くようですが、早めに帰って来るという事で健二と夕食を一緒にとる約束をします。綾は部屋から出ようとしますが、愛用している帽子が見つからない事で健二に尋ねますが結局見つかりません。健二が「そのうち見つかるよ」と言うと、綾は少し怒ったように仕事に向かいました。そして健二は佐原と美樹がホテルから出て行ったことを確認し、2人の部屋へ侵入してみる事にします。

侵入に成功した健二が佐原の録画した動画を見ていると、そこに美樹が帰って来た事ですぐにベッドの下に隠れました。そして美樹は服を脱いで下着姿になり、シャワーを浴び始めました。健二がシャワー室越しに美樹のシルエットを見ていると、そこに佐原も帰ってきた事で健二はまたベッドの下に隠れます。美樹はこれからどこかへ出掛けようとしていたようですが、佐原は強く止めていました。

健二は2人の部屋から出てジョギングをした後、綾との夕食に向かうために車に乗り込みました。すると突然美樹が車に乗ってきて「出して」と言います。健二は車を出し、美樹に話しかけますが返事をくれません。そして「伊豆アニマルキングダム」に到着すると、美樹は健二にここで待っているように伝えます。しばらくすると泣いている美樹が戻って来ました。健二は美樹を連れてホテルへと戻り、佐原の元に帰しました。

女が眠る時の結末ネタバレ

結末ネタバレ:迫る佐原

健二は佐原や美樹と関わっていった事でやる気を奮い立たせ、猛烈な勢いで小説を書きはじめました。健二は佐原と美樹を小説に登場させており、物語の中の美樹はカミソリを健二の首元に当てながら誘惑し、佐原はギロチンで首を落とされた夢を見た事を語っています。物語の中の佐原は「お前俺を殺したいと思ってるだろ、やってみろ」と言って健二にカミソリを渡してきます。同時に美樹は泣きながらカミソリを振り回しています。

そしてその日、健二がテレビを観ていると20代女性の身元不明の遺体が発見されたニュースを知った事で、ホテルの受付に佐原と美樹がいつからホテルに宿泊しているのかを聞きますが、個人情報という事で断られてしまいました。健二が部屋に戻ると、老人だと聞いていた綾の担当作家が実は若い男性だという事を知ります。

結末ネタバレ:美樹が行方不明に

5日目になり、健二の元に刑事の石原がやってきました。美樹が佐原の元からいなくなってしまい、佐原が通報した事によって健二にも事情聴取に来たのでした。石原はおおかた痴話喧嘩だろうと健二に述べた後、健二が佐原と美樹の部屋に忍び込んだ事を言ってきました。部屋に忍び込んだ時の健二の姿は清掃員に目撃されており、さらに監視カメラにも映っていました。石原は「いつも誰かに見られてますから」と言い去って行きました。

その後、健二が佐原の部屋に行ってみると、そこで綾の帽子を見つけます。健二が自室に戻るとフロント越しで美樹から5時に居酒屋に来てほしいというメッセージが届きました。健二が約束通りに居酒屋に行くと美樹の姿は無く、店主である飯塚から美樹は自分の意思で両親の元から出て行き、両親も美樹を探す事はしていない事を教えてきます。健二がホテルへ戻ると、綾と一緒にいる佐原の姿を目撃します。

健二が追いかけると佐原が姿を現し、話があると言って健二をプールサイドに誘ってきます。佐原は美樹が自分を裏切ったと言いながら美樹の動画を健二に見せてきます。健二は「あの子になにをしたんですか?」と質問しますが佐原は答えようとせず、「奥さん今何してんの?帽子あった?」と返してきました。

場面は移り変わり、健二は新作のヒットと綾の妊娠の祝いを兼ねたパーティーをしていました。健二が談笑していると、遠くの席で佐原の姿を見付けます。健二が急いで追いかけると、その姿を見て佐原は不敵な笑みを浮かべていました。以上が映画「女が眠る時」の結末までネタバレしたあらすじになります。

女が眠る時のキャスト・登場人物

ビートたけし/佐原

佐原は映画「女が眠る時」のキーパーソンで、あらすじでネタバレしましたが、愛する美樹を殺したいという狂気を持ちながら健二の興味を掻き立て、彼にストーカーまがいの事をさせる原因を作ります。最終的には健二のパーティー会場で不敵な笑みを浮かべるという不可解な結末となっていました。

そんな佐原を演じているのはビートたけしです。俳優以外にも映画監督としても活躍しており、世界中に名前が知られています。映画「女が眠る時」の記者会見でのインタビューでは、スケジュールが空いていた事とギャラが貰えるからという事を出演理由として語っており、会場を笑わせていました。

西島秀俊/健二

健二は映画「女が眠る時」で、あらすじで前述しましたが佐原と美樹の関係に興味を持ったため2人を付け回す日々を送るようになります。最終的には3作目の小説が大ヒットしたという結末となっていました。演じているのは俳優の西島秀俊で、今までに1999年公開の映画「人間合格」や、2005年公開の映画「帰郷」など、多くの話題作に主演で出演してきています。

忽那汐里/美樹

美樹は映画「女が眠る時」のヒロインで、美しい容姿を持つ若い女性であり、佐原との関係について健二に興味を持たれていました。最終的には佐原の元から去り、行方不明になったという結末になっていました。演じているのは女優の忽那汐里です。オーストラリア出身のため英語が堪能で、映画「女が眠る時」の撮影中も監督のウェイン・ワンと流暢な英語でやりとりをしていました。

女が眠る時に関する感想や評価は?

女が眠る時は難しいという感想

映画「女が眠る時」は突然場面が変わる事がしばしばあるため、どこに境界線があるのか分からず、難しいという視聴者による感想が非常に多くあります。すべては妄想であったのではないかという感想、もしくは健二に小説の中の出来事だったのではないかという感想などといった様々な感想がSNSに上げられていますが、監督のウェイン・ワンは、視聴者それぞれで見解や感想を持ってくれると嬉しいと述べていました。

女が眠る時は様々なジャンルを組み合わせた作品

映画「女が眠る時」は、佐原による美樹に対する狂気などのホラー要素やミステリー的な要素もある作品ですが、観ていると思わず笑ってしまうようなコメディ要素もあるという視聴者の感想があります。監督はウェイン・ワンではありますが、ビートたけしの意見も取り入れながらの撮影だったという事で、ビートたけしの色が出た事によるものだと考える視聴者が多くいます。

女が眠る時のネタバレまとめ

映画「女が眠る時」のあらすじを結末までネタバレし、視聴者による感想も紹介してきましたが、観ていると様々な考察をする事が出来るという深い作品に仕上がっている事が分かります。今回のまとめ記事を読んだ後にもう1度、映画「女が眠る時」を観返してみるというのはいかがでしょうか?

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