2019年02月27日公開
2019年02月27日更新
映画万引き家族をネタバレ解説!あらすじ・キャスト・感想を紹介
映画「万引き家族」のあらすじを結末までネタバレで紹介します。映画「万引き家族」は、主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優らのキャストが出演し、家族について問いかける映画です。本当の家族から拒絶された他人同士が祖母、両親という家族構成で、子どもたちを愛情深く育てようとします。しかしこの家族は万引きによって生活を支えています。犯罪によって繋がるこの家族は果たして幸せになれるのでしょうか?この家族の結末をネタバレで紹介し、さらに映画「万引き家族」の感想も紹介します。
目次
映画万引き家族とは?
映画「万引き家族」は、愛情に飢えた他人同士が家族を構成し、幸せを求める姿を描いています。家計のために万引きという犯罪に手を染める家族。そのことで家族としての一体感を実感していきます。家族とは?幸せとは?を問いかける映画「万引き家族」は、様々な家族を描く是枝裕和監督の自信作と言われています。
ここでは映画「万引き家族」のあらすじを結末までネタバレで紹介し、「万引き家族」の家族構成や、キャストそれぞれの名前の意味を見ていきます。映画「万引き家族」の主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優キャストについても主な出演作などを紹介します。それでは「万引き家族」の作品情報について紹介します。
映画万引き家族の作品情報
映画「万引き家族」は、2018年の6月8日に公開されました。この「万引き家族」は、カンヌ国際映画祭に出品され、最高賞のパルム・ドールに輝きました。監督は是枝裕和、主演はリリー・フランキーで、共演は樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優など、演技力が素晴らしいと言われている個性的なキャストが出演しています。
映画「万引き家族」のロケ地は、主に東京都荒川区で行われ、リリー・フランキーが演じる柴田治の家は、実際に町にある民家を使っています。映画「万引き家族」は、日本国内の映画賞を多数受賞し、海外の映画賞もカンヌ国際映画祭の他にも全米映画批評家協会賞に入賞するなど数々の映画賞を受賞しました。
映画万引き家族の予告編動画
こちらは映画「万引き家族」の予告編の動画です。「万引き家族」は、カンヌ国際映画祭の最高の栄誉であるパルムドールを獲得した作品です。「万引き家族」の柴田家は、複雑な事情を抱えた人々が集まって家族構成した家です。万引きという犯罪に手を染めながらも、祖母、父、母、子どもたちが仲良く暮らす姿を描き、「家族」とは?を問いかける作品です。
映画万引き家族の監督
出典: https://tower.jp
映画「万引き家族」の監督は是枝裕和です。是枝監督はドキュメンタリーディレクターとして福祉、公害。教育などの社会が抱える問題を扱い、高評価を得ました。この経験が後の映画作りに影響し、普通の人々や家族の様々な問題を描くようになりました。映画監督としてのデビューは1995年の「幻の光」で、その後2013年の映画「そして父になる」や。2015年の映画「海街diary」、2017年の映画「三度目の殺人」などがあります。
映画万引き家族は実話?
映画「万引き家族」は実話から生まれました。その実話とは、年金を受給していた親の死亡後も家族は、不正に年金を受給していたというニュースでした。このニュースを見て是枝監督は、次のように思ったそうです。
他人から見たら嘘でしかない『死んだと思いたくなかった』と言う家族の言い訳を聞いて、その言葉の背景を想像してみたくなりました
是枝監督は「家族のかたち」をテーマに映画を作り続けてきました。映画「万引き家族」は、この「家族のかたち」について、観るものに問いかける作品です。次にリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優出演の映画「万引き家族」のあらすじをネタバレで紹介していきます。
映画万引き家族のあらすじネタバレ
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優出演の「万引き家族」のあらすじをネタバレで見ていきます。「万引き家族」は、事情を抱えた者たちが集まり、万引きで家計を補いながら、家族として暮らす様子を描き、本当の家族とは?を問いかける作品です。それでは映画「万引き家族」の家族構成を紹介し、物語のあらすじをネタバレで紹介していきます。
あらすじネタバレ:家族構成
柴田家は東京の下町に住む、ある事情を抱えた家族です。家族構成を紹介すると、父親は柴田治(リリー・フランキー)で母親は信代(安藤サクラ)で、息子は祥太(城桧吏)、娘は亜紀(松岡茉優)と言います。そして祖母の初枝(樹木希林)を加えた5人で暮らしています。柴田家が抱える事情とは、万引きをすることによって生活をしているということです。
あらすじネタバレ:万引き
父親の治は、息子の祥太と連れだってスーパーに行き、息の合った連携によって毎回多くの商品を万引きしてきます。今日も二人でスーパーで万引きした帰り、あるアパートの前にさしかかると、中から怒鳴り合う声が聞こえてきました。どうやら男と女が喧嘩している様です。ベランダから治が覗くと、ゆり(佐々木みゆ)という少女が座りこんでいます。
ゆりはいつもベランダに出されるので、一人ぼっちで遊んでいるのです。そんな姿を哀れんだ治はゆりを柴田家に連れて行きました。ゆりに夕飯を食べさせた信代は、早く帰したほうがいいと言いますが、ひとまず泊めることになりました。次の日、治と信代がゆりを帰しに行きますが、家の中からは相変わらず怒鳴り合う声が聞こえてきます。「産みたくて産んだんじゃない」という一言で、治と信代はゆりを柴田家に連れ帰りました。
ゆりの身体は傷だらけで、火傷の跡まであります。ゆりは日常的に虐待されているのでした。ゆりは家に帰りたくないと訴えます。ゆりは柴田家の一員になりました。柴田家の家計は、祖母初枝の老齢年金と、建設現場で日雇い仕事をしている治の収入と、信代のパート代で賄っていますが、足りない分を万引きで補っています。信代はパート先のクリーニング店で、客の服からネクタイピンやアクセサリーを盗んだりしています。
亜紀は家にお金を入れなくてもいいと、初枝に言われていますが、遊ぶ金が欲しくて風俗店でアルバイトをしていて、店では「さやか」と名乗っています。亜紀には「4番さん」という常連の客が付いています。柴田家で暮らすことになったゆりはすぐに慣れました。ゆりに対して警戒心を持っていた祥太ですが、ゆりが「お兄ちゃん」と言ってなついてくるので、兄妹のように仲良くなり、ゆりを連れて万引きをするためスーパーに通います。
治が仕事現場でケガをしてしまいます。労災も降りず生活は初枝の年金が頼りとなります。春、ゆりが柴田家に来て2ヶ月が経ちました。テレビのワイドショーで、5歳の女児が行方不明になったと伝えています。ゆりの写真が映されました。しかしゆりは家に帰りたくない、柴田家に居たいと言ったので、治たちはゆりの髪を短く切り、名前も「凛」に変えました。
信代の職場で、パートを解雇することになり、ベテランの従業員と信代のどちらかが解雇されることになりました。ゆりのことを知っているベテラン従業員に脅された信代は、辞めるしかありませんでした。初枝はパチンコ屋へ行き、他人の玉を盗んだりしています。実は亜紀には親族がいて、亜紀は海外留学に行っていると思っています。亜紀が柴田家に住んでいることを知りません。その亜紀の親族から初枝は毎月お金を受け取っています。
あらすじネタバレ:初枝の死
柴田家では治が働けなくなり、信代は解雇されるなど家計は苦しくなる一方です。しかし柴田家は、家で花火大会をしたり、万引きした水着を持って海へ出かけました。祥太、亜紀、凛は海水浴を楽しみました。そんな子どもたちの姿を初枝は優しく見守ります。ちょっとした旅行気分を楽しんだ柴田家ですが、翌日初枝が亡くなりました。年金収入が無くなることを恐れた治たちは、初枝の遺体を床下に埋めました。
実は初枝とは赤の他人で、法的なつながりは何も無い関係でした。治たちは初枝のへそくりを捜し、不正受給と知りながら年金を受け取り続けます。亜紀はそんな家族の姿を見て、漠然とした疑問を持つようになります。万引きした祥太と凛が店主に見つかりました。店主は「妹には万引きさせるな」と言いました。祥太は万引きが見つかった時から治や信代の、平然と軽犯罪に手を染める姿に、何か釈然としないものを感じ始めました。
出典: http://sky-hi.jp
ある日、祥太はゆりとスーパーへ行き、ゆりに見張りをさせて万引きしようとしますが、ゆりが見つかってしまいます。祥太はゆりを逃がすために自分が囮になります。しかし追ってきた店員たちを振り切ろうと、ガードレールを飛び越えて右脚に大ケガをした祥太は入院しました。治と信代は、警察にバレるのを恐れて夜逃げしようとしますが、駆けつけた警察に捕まってしまいました。
ここまで映画「万引き家族」のあらすじをネタバレで紹介してきました。万引きを繰り返してきた柴田家ですが、初枝を中心にうまくまとまっていました。しかし初枝の死によって歯車が狂い始めました。ここからは映画「万引き家族」の結末をネタバレで紹介していきます。
映画万引き家族の結末ネタバレ
ここまで映画「万引き家族」のあらすじをネタバレで紹介してきました。ここからは主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優出演の映画「万引き家族」結末のあらすじをネタバレで紹介します。
結末ネタバレ:事情聴取
警察に捕まった治と信代は、事情聴取を受けることになりました。取り調べによって柴田家の事情が分かってきました。祥太も亜紀も治とは血がつながっていませんでした。信代は、私が一人で初枝を埋めたと治をかばい、懲役5年となりました。釈放された治は一人暮らしを始めました。祥太が信代の面会に来て、「本当の両親が見つかるかもしれない」と言いました。
祥太も凛と同じ境遇で、育児放棄されていたのを信代が救ってくれたのでした。祥太は施設に入り、学校に通うことになりました。ある日、祥太が治の家に泊まったとき、治は祥太が入院したとき、祥太を残して逃げ出そうとしたと話しました。そして治は、これからは父親ではなく、おじさんに戻ると言いました。翌朝、祥太がバスに乗ると、治は「祥太、祥太」と呼びながら走り出したバスを追いかけます。
治は祥太を失うことが、本当の家族を失うような思いに襲われたのでした。バスは止まらず、祥太は治をただ見つめるだけでした。初枝が亜紀の家族にお金をもらっていたと知り、お金だけの関係だったのかと疑問を持ちました。凛は本当の家族の元に戻されました。
結末ネタバレ:凛の姿
本当の家族の元に戻された凛は、相変わらずベランダに出されています。凛は以前のように、一人で遊んでいます。それでもふと思い立ち、凛はベランダの外を眺めます。その様子は、もう一度誰かが自分を連れ出してくれるのを待っているかのような姿でした。凛はベランダの向こうに誰かの姿を見たのでしょうか?映画はここで終わりますが、治、祥太。亜紀の誰かが凛に声をかけたのでは?とも言われています。
ここまで映画「万引き家族」のあらすじを結末までネタバレで紹介してきました。ここからは映画「万引き家族」のキャスト、主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優たのプロフィールや主な出演作品を紹介していきます。
映画万引き家族のキャスト・登場人物
映画「万引き家族」のあらすじを、家族構成とともに結末までネタバレで紹介してきました。犯罪を繰り返いしながら家族として生活を共にする柴田家の人々。この「万引き家族」のキャスト、主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優のプロフィールや主な出演作品をみていきます。
キャスト①リリー・フランキー/柴田治
映画「万引き家族」で治を演じているのは、リリー・フランキーです。1963年生まれのリリー・フランキーは、俳優の他に小説家、ミュージシャン、イラストレーターなど、その活動は幅広く、マルチタレントと言われています。リリー・フランキーの主な俳優としての出演作を紹介します。
- 2013年映画「そして父になる」
- 2017年映画「パーフェクト・レボリューション」主演
- 2015年ドラマ「洞窟おじさん」
- 2018年映画「銃」
- 2018年ドラマ「都庁爆破!」
キャスト②安藤サクラ/柴田信代
映画「万引き家族」で信代を演じているのは、安藤サクラです。1986年生まれの安藤サクラは、2007年の映画デビュー以来、演技力が高く評価されています。安藤サクラの主な出演作を紹介します。
- 2012年映画「かぞくのくに」主演
- 2014年映画「百円の恋」主演
- 2015年映画「白河夜船」主演
- 2013年ドラマ「カラマーゾフの兄弟」
- 2016年ドラマ「ゆとりですがなにか」
- 2016年ドラマ「ママゴト」主演
- 2018年~2019年NHK朝ドラ「まんぷく」主演
キャスト③松岡茉優/柴田亜紀
映画「万引き家族」で亜紀を演じているのは、松岡茉優です。1995年生まれの松岡茉優は、テレビ東京の「おはスタ」のおはガールとしてデビューしました。その後女優として活動を始めました。松岡茉優の主な出演作を紹介します。
- 2015年映画「ストレイヤーズ・クロニクル」
- 2016年映画「ちはやふる」
- 2017年映画「勝手にふるえてろ」主演
- 2019年映画「蜜蜂と遠雷」主演
- 2016年ドラマ「水族館ガール」主演
- 2016年NHK大河ドラマ「真田丸」
- 2017年ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」
映画万引き家族の登場人物や結末の意味
映画「万引き家族」のあらすじをネタバレで紹介し、主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優らキャストについて紹介しました。映画「万引き家族」の結末は、辛い思いを抱えて生きてきた他人同士が、一つの屋根の下で家族として暮らしていました。血のつながっている家族に辛い思いをさせられてきた柴田家の人々は、血縁のない他人と家族を築きました。ここでは柴田家の人々が使っている偽名の意味について見ていきます。
登場人物の名前の意味①治(家族構成・父)
映画「万引き家族」でリリー・フランキーが演じているのは、家族構成のなかで父親の「治」です。治は、本名を「榎勝太(えのきしょうた)」と言います。治という名前は、親子関係が絶たれたままの初枝の息子が治といいます。初枝は一人で息子・治を育て上げました。治が結婚してからは、治と治の妻と初枝の3人で暮らしていました。
しかし初枝は治の妻と折り合いが悪く、治の転勤もあって親子の関係は絶えてしまったのでした。榎勝太は治と名乗ることによって初枝の息子になったつもりだったのだと言われています。初枝もまた榎勝太を治と呼び、本当の息子のように思っていたのだと言われています。初枝は亡くなる前、みんなで出かけた海で「ありがとうございました」と言いました。他人に対して言うような言葉使いでした。
この言葉から初枝は、柴田家のみんなと本当の家族のように暮らせたことに感謝したのだということが分かります。映画の終盤、治は祥太と別れるとき、一人バスに乗った祥太を追いかけます。祥太の万引きがバレたとき、治はとっさに逃げ出そうとしましたが、祥太がいなくなる意味を考えたのです。治にとって祥太は「家族」だったのでした。
登場人物の名前の意味②信代(家族構成・母)
映画「万引き家族」で安藤サクラが演じているのは、家族構成のなかで母親の「信代」です。信代は本名「田辺由布子」といいます。信代という名前は、初枝の息子の妻の名前です。田辺由布子は、小さい頃、愛された記憶がありません。産まなければよかった、などと言われて育った由布子は、母親の愛情に飢えていました。
そのため信代と名乗ることで、初枝から愛情を貰っていたのでした。初枝も息子の妻と上手くいかなかったことを後悔し、由布子を信代と呼び可愛がることで、過去の自分を清算しようと思っていたのでした。そして突然やってきた凛を、信代(由布子)は母親として愛そうとしたのでした。
登場人物の名前の意味③祥太(家族構成・息子)
映画「万引き家族」で城桧吏が演じているのは家族構成のなかで息子の祥太(しょうた)です。祥太という名前は、治の本名「勝太」の漢字を変えただけで、読み方は同じです。治は家族というものに強い憧れがあります。映画の中で治は、建設現場で家の間取りを見つめ、自分がこの家に住んでいたら、などと想像したりしています。
治は信代と同様に、家族の愛情に飢えて育っています。治は、親から愛情を受けられなかった自分を卑しいものと思っています。そのため祥太を愛し、父ちゃんと呼ばれることで、愛情を得られなかった自分が救われると思ったのでは?と言われています。
登場人物の名前の意味④さやか(家族構成・長女)
映画「万引き家族」で松岡茉優が演じているのは、家族構成のなかで長女の亜紀(さやか)です。亜紀は風俗店でアルバイトをしていますが、そこで名乗っているのが「さやか」という名前です。「さやか」は、亜紀の血のつながった本当の妹の名前です。亜紀の家では、妹・さやかが産まれたことで、親の愛情がすべてさやかにいってしまいました。そのため亜紀は家を出たのでした。
亜紀は、親と妹に対して復讐の意味を込めて、風俗店での名前を妹の名前「さやか」にしたのでした。実は、亜紀は店での人気はよくありません。「さやか」と店で名乗ることで、さやかは人気がなり、つまり愛されないという現実に満足しているのでした。人気がないとはいえ、亜紀は店で出会った人を愛するようになりますが、愛される自分は亜紀自身なのだと感じています。亜紀は自分自身を愛してくれる人を欲していたのです。
柴田家でも亜紀は、初枝を慕っていました。亜紀自身を愛してくれる柴田家こそが「家族」だったのです。しかし初枝が亡くなったとき、初枝が、亜紀の本当の親からの金を受け取っていたことを知り、初枝はお金のために自分を可愛がったのかと、疑心暗鬼になりました。警察に捕まったとき、亜紀はこれまでの柴田家のすべてを告白します。亜紀の証言によって「家族」は崩壊しました。
最後に亜紀は「家族」として暮らした家を訪れます。そこにはもう誰もいません。その後亜紀がどうなったのかは描かれていませんが、偽物でも家族と暮らした月日は、亜紀にとっては本当の家族と言えるものだったのでは?と言われています。
登場人物の名前の意味⑤凛
映画「万引き家族」で佐々木みゆが演じている家族構成のなかで次女の「凛」は、本名はじゅりといいます。じゅりは家に帰りたくなくて、治たちにゆりと名乗りました。しかしじゅりのことがニュースになったことで、じゅりをずっと手元に置いておきたくて「凛」という名前に変えたのでした。信代は昔、信代の母親が水商売ということで嫌悪されていたときがありました。
そのとき唯一仲良くしてくれた友達の名前が「凛」だったので、この名前をじゅりに名付けたのでした。凛が虐待を受けていたことを知った信代は、凛の母親になろうとしました。凛に母として愛情を注ぐことで、自身が得られなかった温かい家族関係を築こうと思ったのでした。結局、凛は信代から引き離され、凛の母親にはなれませんでした。しかし信代は、凛にとっては間違いなく母親でした。
映画万引き家族に関する感想や評価は?
ここまで、映画「万引き家族」のあらすじをネタバレで紹介し、主演リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優らキャストのプロフィールや登場人物の名前の由来をみてきました。次に、映画「万引き家族」に関する感想や評価を紹介します。
万引き家族良かったな…個人的には見終わった途端にうわーって興奮する感じじゃなかったけど余韻がすごい 安藤サクラは今の朝ドラヒロインもいいけどやっぱ生活の重みに疲れてるような女性が上手い……
— あにゃ (@arlrn) February 25, 2019
感想・評価1つめは、映画「万引き家族」を観終わった後の余韻が良いという感想で、キャストについても、特に家族構成の中で母親だった信代を演じた安藤サクラさんの、生活に疲れた感じの演技が上手だという感想です。
映画 万引き家族 おもろかったな~
— さくなお (@sakunao1970) February 19, 2019
樹木希林さんの演技はさすがだわ~
ストーリーも良かったし 演者のセリフまわし自然だったし 良かった
感想・評価2つめは、映画「万引き家族」が面白かったという感想です。キャストの中では、家族構成のなかで祖母の役割をしていた初枝を演じた樹木希林さんの演技が見事だったという感想です。またストーリーの良さや、キャストのセリフが自然で良かったという感想です。
映画館で『万引き家族 ( Une affaire de famille )』を観てきた。8€ちょっと。ストーリーも良かったし、台詞や間をひとつひとつを大切にしている感じも好き。あと、光の映し方やカメラワークもとても気に入った。 pic.twitter.com/qNNMsjIJap
— Madelaine (@__madore__nu) February 19, 2019
感想・評価3つめは、映画館で万引き家族を観られた方で、光の映し方、カメラワークがとても良く、キャストたちのセリフや、セリフの間を大事にしている感じが伝わってきて、良かったという感想です。
いつものように、観て良かった映画、素晴らしかった映画については、ボクは語らない。予備知識なしに映画館へ行って、多くの人に観て欲しいから。この映画でボクは三回泣きました。役者たちも皆本当に素晴らしい。”家族”というものについて深く考えさせられる。映画『万引き家族』98点。劇場へ行け。
— 片岡K (@kataoka_k) June 23, 2018
感想・評価4つめは映画「万引き家族」で3回泣いたという方です。「家族」について深く考えさせられたという感想です。こちらの方のように、この映画「万引き家族」で、多くの方が「家族」とは?を改めて考えたそうです。
「万引き家族」、いやあ、とても良かった。タイトルから誤解されてしまいがちだが、万引きを推奨する映画でも、官憲に刃向かう映画でもなんでもなかった。ただひたすら是枝監督の「本当の家族ってなんだろう?」「家族の幸せってなんだろう?」というシンプルなだからこそ深い想いが全編に→続く。
— 立川談慶(重版ほぼ100%) (@dankeitatekawa) June 19, 2018
感想・評価5つめは、映画「万引き家族」は、タイトルから受けるイメージで、万引きを正当化しているわけでは決して無く、監督の是枝裕和さんが伝えたかったことは、本当の「家族」とは?「家族」の幸せとは?を問いかけている映画だという感想です。
映画万引き家族のネタバレまとめ
いかがでしたか?映画「万引き家族」のあらすじを結末までネタバレで紹介してきました。「万引き家族」は、様々な事情を持つ他人同士が偽物の家族を構成し、幸せを求めた物語です。是枝裕和監督は、家族の愛情に飢える彼らの名前に意味を持たせました。主演のリリー・フランキーに樹木希林、安藤サクラ、松岡茉優らの演技により家族の本質を問いかけます。
映画の結末では、疑似家族は崩壊しそれぞれが再び孤独な人生を歩むことになりました。特に、本当の家族の元に戻された「凛」が、ベランダから外をのぞき込む最後は、涙を誘うと言われています。幸せな家族とは?を考えさせてくれる映画「万引き家族」を、どうぞご覧ください。