友罪のあらすじをネタバレ紹介!映画の結末や見た人の感想・評価は?

友罪のあらすじをネタバレで解説します!生田斗真さんや瑛太さんが共演する事でも話題になった映画版「友罪」は、かつて日本で起きた連続児童殺人事件がモチーフになっている作品です。過去に罪を犯した者たちが持つ心の葛藤を描いたあらすじは、結末までどのように展開していくのでしょうか?また友罪の原作小説と映画版ではどのような違いがあるのか?映画版「友罪」のあらすじを結末まで一挙にネタバレで紹介するとともに、この作品に関する視聴者の評価、感想なども含めて詳しく解説していきます!

友罪のあらすじをネタバレ紹介!映画の結末や見た人の感想・評価は?のイメージ

目次

  1. 友罪のあらすじをネタバレ紹介!結末や感想・評価は?
  2. 友罪とは?
  3. 友罪のあらすじをネタバレ紹介!
  4. 友罪の映画の結末は?
  5. 友罪を見た人のネタバレ感想や評価を紹介!
  6. 友罪のキャスト一覧!
  7. 友罪の原作との違いは?
  8. 友罪のあらすじネタバレまとめ!

友罪のあらすじをネタバレ紹介!結末や感想・評価は?

薬丸岳さん原作の小説「友罪」が、生田斗真さんと瑛太さん主演で映画化されました。友罪はもしも自分の友達が昔重大な事件を犯していたら、それでも友達でい続けられますか?というテーマで作られた映画です。原作小説の友罪は日本で実際に起きた児童連続殺人事件をモチーフにしており、映画版を観た視聴者はとても考えさせられる作品だという感想が多々挙がっています。

この記事ではそんな映画「友罪」のあらすじや結末をネタバレで解説するとともに、原作小説と映画の違いや出演キャスト、映画「友罪」の評価、感想についても詳しく解説していきます。友罪のあらすじをネタバレで知りたい人はどうぞ最後までご覧ください。

映画『友罪』公式サイト - 5月25日 全国ロードショー

友罪とは?

友罪は原作小説を薬丸岳さんが書いており、2013年に集英社から出版されました。映画「友罪」は2018年5月25日に瀬々敬久さん監督、脚本によって公開されました。友罪はメイン主人公を生田斗真さんや瑛太さんが共演したことでも話題になった映画でもあります。原作小説「友罪」は、1997年に酒鬼薔薇聖斗と名乗る人物によって起こされた、神戸連続児童殺傷事件に発想を得て作られたと言われています。

しかし友罪の監督をした瀬々敬久さんは神戸連続殺人事件はあくまで作品の発送元であり、事件そのものを扱った映画ではないとコメントしています。友罪の映画では犯罪を犯した人物のその先の人生や、加害者と接点を持つ人物たちのあらすじが描かれていきます。

また映画「友罪」の出演キャストには生田斗真さん、瑛太さん、佐藤浩市さん、夏帆さん、山本美月さん、富田靖子さん、飯田芳さんなどが出演しています。友罪は実力派の俳優、女優陣が出演しているのです。

映画友罪を監督した瀬々敬久さんとは?

映画「友罪」で監督兼脚本を手がけた瀬々敬久さんは、「64ロクヨン」や「ヘブンズストーリー」などの映画を手掛けた映画監督です。瀬々さんは1960年に大分県で生まれました。以前の瀬々監督はたくさんのピンク映画を撮ってきており、「ピンク映画四天王」と称されたこともあります。

その後は「MOON CHILD」や商業映画「ストレイヤーズ・クロニクル」、自主企画で作られた「菊とギロチン 女相撲とアナキスト」などの作品を作りました。

瀬々さんは友罪を撮影するにあたり、日々様々な事件が起こるけど覚えておかなければいけない重要な事件もあると語っています。友罪はそんな事件から生まれた疑問の答えを、探求し続けていくような作品になるだろうとコメントしています。友罪は犯罪というダークなテーマを扱っている分、人の心に響くようなメッセージ性を持つ映画になると監督は予感していたのかもしれません。

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友罪のあらすじをネタバレ紹介!

ここから映画「友罪」のあらすじを結末までネタバレで解説していきます。友罪は過去に犯した過ちに悩み苦しむ人物たちの、葛藤の物語だと言えます。

カワケン製作所で益田と鈴木が出会う!

映画「友罪」のネタバレあらすじで、主人公益田純一はジャーナリストになるという目標を持っていました。しかし益田は雑誌記者の仕事がクビになってしまい、記者として活躍する場を失っていました。益田は雑誌記者時代、編集者と仕事上で意見が対立して争い、暴力事件にまで発展してしまったのです。

それでもお金を稼がねばならない益田はネットカフェで生活しながら日雇いで仕事を転々としていました。やがて益田は寮も完備された「カワケン製作所」という会社に就職することになります。このカワケン製作所で益田と共に同期で入ってきたのが同じ年の鈴木秀人という男でした。因縁深い二人の男はこうして出会いを迎えたのです。

不愛想な鈴木

友罪のネタバレあらすじで、カワケン製作所に入った益田は中々仕事に慣れるまで時間がかかりました。鈴木は愛想はありませんが、資格や技術を持っているようで仕事を覚えるのが早い男でした。益田と鈴木が入った寮には、寮長の山内、まだ若手の内海、手強そうな感じの清水がいました。益田は寮内の人間に挨拶して打ち解けようとするのですが、鈴木は人とのかかわりを避ける所がありました。

寮内の人間に挨拶もせずうつむいてしまう鈴木。鈴木には何か人には言えない、意味深な過去があるかのようにも映ります。

益田の同級生が自殺していた!

友罪のネタバレあらすじで、益田には思い出したくない過去がありました。益田の中学生時代の同級生が自殺をしていたのです。自殺した同級生は桜井学といい、彼の自殺には益田も関りがありました。

益田が一緒に働く鈴木は桜井学にどことなく似ているところがありました。そんなことから鈴木の事を思った益田は、寮内でもっと人と関わった方が良いと忠告してくれました。桜井学がなぜ自殺したのか分からなかった学の母親は、自殺の原因を探していました。しかしある時新聞社に自殺の真相に関する手紙が届いたことで、学の自殺の原因がいじめだと判明したのです。

後ろ暗い過去を持つ美代子の登場!

友罪のネタバレあらすじで、事務員として働いている藤沢美代子には後ろ暗い過去がありました。美代子は女優になりたいという夢があったので上京した後、達也という男と出会います。この達也に上手いこと騙された美代子はアダルトビデオに無理やり出演させられることになってしまったのです。意図せずAV女優になった美代子は、達也から逃げるように去っていきました。

そしてようやく美代子は自分だけの居場所を確保して、生活していたのです。そんな美代子はある時鈴木と出会いました。その時鈴木は河川敷に座って弁当を食べており、なぜか猫に対して異常に恐怖を感じていました。美代子がどうして猫を怖がっているのかと話しかけると、鈴木は生物が苦手だと言いました。その帰り道、美代子は子猫を拾うことになります。子猫を拾った美代子は、その時鈴木と自分にどこか共通点があると感じます。

達也に追われる美代子

友罪のネタバレあらすじで、達也は美代子を探し当てると彼女の元にやってきました。この時偶然鈴木は美代子の忘れ物を持って現れます。達也に迫られてピンチだった美代子は鈴木のおかげで助かりました。

自分の過去の失態に悩む美代子に対して、鈴木は励ましの言葉をかけてくれました。美代子は人を殺したわけではないのだから達也から逃げ回らなくても大丈夫だ、ということを鈴木は言ってくれます。

こうして美代子と鈴木は仲良くなっていき、やがて付き合うようになります。美代子から見て鈴木には妙に感じられる事がありました。鈴木の携帯電話にはアドレスが1件しかない事や、普通なら知っているようなことを鈴木が知らないことが不思議でしょうがありませんでした。初め不愛想な鈴木でしたが、美代子と一緒にいるようになって段々心も開いていき、寮の人達とも仲良くなっていきます。

黒蛇神事件の登場!

友罪のネタバレあらすじで、ある時益田は仕事中にアクシデントが起こり指2本を切り落としてしまいます。しかし鈴木が適切な手当てをしてくれたので、益田の指の手術はうまくいきました。鈴木と益田には徐々に友情が芽生えてきていました。益田が病院で横になっていると、鈴木はちょくちょくお見舞いにやってきてくれます。

鈴木は益田の過去の話に興味津々で聞き役になってくれるのですが、本人は引きこもりだったようで過去をあまり語りたがりません。ある時益田は「黒蛇神事件」に関する本を準備できないかと鈴木に依頼します。

少年犯罪に関する特集記事の企画が立ち上がり、益田は知人から黒蛇神事件に関してコメントを求められていたのです。その為に黒蛇神事件の本が必要となり、動けない益田は鈴木に本の用意を頼むことになったのです。黒蛇神事件とは青柳健太郎が子供を殺した事件の事です。青柳は事件当時妄想に駆られる傾向があって、彼の母が大切にしていた弟と、同年代の子供2人を殺してしまったのです。

子供達の死体は両目が抜き取られていました。さらに遺体には青柳が書いたメッセージが残されています。子供たちの命は黒蛇神に捧げたものなので、喜ぶようにとの内容が書かれていました。

青柳の正体が鈴木だと判明!

友罪のネタバレあらすじで、益田はしばらく前から鈴木に対して違和感を感じていました。例えば鈴木は普通の人なら知っているような有名な歌を全然知らないことが不思議でした。さらに美代子がかつてAV女優をしていた過去を鈴木は知ってしまいます。達也からの嫌がらせでかつて美代子が出演したDVDが送られてきた時も、鈴木は怒りに駆られました。鈴木は過去をほじくりだされる事が嫌だったのです。

また鈴木は美代子に対して、自分と違って悪いことをしていないと言ったこともあります。鈴木の過去には何かあったのではないかと勘繰っていた益田は、ある時白石弥生と出会うことになりました。

白石は鈴木の親戚であり、益田にとってどこか見覚えのある人物でした。以前鈴木はノートに女性の絵を描いており、絵の女性が青柳のリハビリに協力してくれた精神科医のS先生に似ていたのです。この頃、黒蛇神事件に関するホームページを作成する青柳の同級生は、鈴木の写真を見て青柳本人だと教えてくれました。ついにここで鈴木の正体がかつて児童殺人事件を起こした青柳健太郎だと判明したのです。

美代子に過去殺人を犯したことを告白する鈴木

友罪のネタバレあらすじで、美代子に付きまとう達也に鈴木は絡んでいきました。鈴木は達也に殴られても起き上がり、彼に近づいて意味深なことを言います。やるならやってみろ、殺すのなんて簡単だ、と鈴木は不気味な表情で達也に言いました。

達也は鈴木の発言に嫌な予感を感じてたので、退散していきました。その後ついに鈴木は、かつて殺人を犯したことがあると美代子に告白します。鈴木は以前益田に人が死んだら悲しいと言われたことがあります。鈴木としては友達である益田に一番最初に自分の正体を告白したいという思いがあったのです。ともあれ、鈴木は自分の恋人である美代子に、自らの過去を最初に明かすことになりました。

鈴木の突然の失踪!

友罪のあらすじで、益田は青柳と付き合いがあることが先輩のジャーナリストに知られてしまいました。先輩の須藤は、益田が世間に青柳の事を告発できないならジャーナリスト失格だと言われて、青柳の記事を書くことになってしまいます。益田は鈴木と話すため誘いをかけるのですが、二人の間には感情のすれ違いが起こり、益田は怒ってその場を立ち去ってしまいます。

もしも世間に青柳の正体が知られたら、鈴木は自殺してもおかしくないと考えた益田。益田は鈴木の正体を記事にするのを拒みますが、結局記事は載せられてしまいました。記事の中で青柳は今後も同じような事件を起こしてもおかしくないと罵られ、鈴木の彼女が元AV女優だったことまで暴露されていました。

この出来事にショックを受けた鈴木は手紙を残して行方不明になります。美代子はこれまで通り事務員の仕事をするのですが、鈴木を去らせたきっかけになった益田に憎しみを感じていました。

後悔する益田!

友罪のあらすじで、寮長を務める山内の子供が車で事故を起こし、3人の人を死なせてしまいます。山内は罪の意識に駆られて、今後生涯家族と会わないことを誓いました。一方、鈴木が失踪したことを知った益田は、彼の事を記事にしたことを後悔していました。

結局鈴木の生活圏を奪い、逃亡させることになったのは自分の責任だと益田は感じていたのです。益田はもう自分が原因で友達を死なせたくないと強く思っていました。益田はかつて桜井学という同級生が自殺した事件に加担していた事実があったのです。益田はかつて自分が学にしたことを、鈴木にもしてしまったと反省します。

益田は後に学の母と会い、重要な事実を聞きました。学が自殺したことを告発した手紙を書いたのは、学の母親だったという事を聞かされたのです。学の母は息子が残した遺書をそのまま手紙に書いて新聞社に送っていました。学の母親が書いた手紙には益田の事は書かれていませんでした、益田は最後学の母親にあるがままの事実を話して謝りました。友罪の結末は、益田が鈴木に手記を書き世間に発表して終わりを迎えています。

友罪の映画の結末は?

学に冷たい返答をした益田

ここでは映画「友罪」の結末部分をより詳細に解説していきます。益田は中学時代同級生の桜井学が自殺した事件に関りがあり、そのことを後悔していました。学はクラスメートからいじめにあっており、精神的に相当病んでいたのです。

学ぶにとって心を打ち明けて話せる友達は益田くらいしかいませんでした。益田は学と仲良くしたかったのですが、他の同級生から変な目で見られるのを恐れて、学を避けるようになっていました。自殺する少し前、益田のもとに学から電話が来たことがあります。

しかしそのとき益田の家には学をいじめる同級生たちがいたことから、そっけない態度をとってしまいます。学は益田に死にたいという辛い心の内を語りました。しかし同級生の目が気になる益田は、学に対してそっけない態度をとってしまいます。学の死にたいというメッセージに対して、益田は「勝手にすれば」と言ってしまったのです。益田の心無い言葉に、学は最後さようならという言葉を残して電話を切りました。

この電話の後に、学は自殺をしてしまいます。学の自殺の引き金を引いたと思った益田は、自分の対応に悩み続けてきました。学の最後の言葉が、いまだに益田の心に引っかかって消えず、深い後悔の念にさらされていたのです。

鈴木にあてた最後の手記

友罪のあらすじ結末では、鈴木の正体が青柳健太郎だという事が世間に知られてしまいます。益田がうっかり清美に届けた鈴木の写真がきっかけで、青柳の正体がバレることになりました。まもなく鈴木は誰にも何も言わないうちに、行方不明になってしまいます。

鈴木の居場所を奪ってしまった益田が無意識のうちに駆け付けた場所は、かつて学が自殺したとされる草むらでした。そして益田は消えてしまった鈴木に読んでもらおうと手記を発表することになります。益田が書いた手記には以下のような事が書かれていました。

かつて鈴木が犯した過ちに向き合いながら、ちゃんと生きていて欲しい。また友人である鈴木と会いたいし、今後お互いどう生きていくのかを話し合いたい、ということが手記に書かれています。。以前益田は鈴木にどんなことがあっても二人は友達だと約束をしたことがあります。

益田は鈴木にあてた手記の中でその約束を果たしたいと書いていたのです。友罪の結末では、罪を犯した鈴木に対してなおも気持ちが変わらず、友を思い続ける益田の姿が描かれています。しかし益田の気持ちを伝える前に鈴木は消えていました。益田は仕方なく友への思いを手記にしたためて世の中に発表していたのです。こうして友罪のあらすじ結末は終了しました。

友罪を見た人のネタバレ感想や評価を紹介!

ここでは映画「友罪」を観た人たちの感想や評価についてネタバレで解説していきます。友罪は深いテーマを持った作品なので、視聴者に色々な感想を抱かせています。

罪を犯した者達の贖罪の連鎖を描いているという感想!

映画「友罪」の感想、評価としてまず挙がるのが贖罪の連鎖が描かれたあらすじだという事です。友罪にはかつて過ちを犯し、その罪の意識に苦しむ人物が登場します。益田にしても美代子にしても鈴木にしても、後ろ暗い過去が存在しているのです。特に鈴木がかつて犯した児童殺人事件は彼の心に深い葛藤を残し、友罪のあらすじに関わってきます。

友罪は犯罪をテーマにした作品ですが、実際に犯罪を犯す場面や、犯人を捜査するミステリー的なあらすじが描かれているわけではありません。また犯罪被害を受けた人たちの苦しみに注目させたいのでもありません。自分やその家族がかつて犯した罪の意識にさいなまれ、罪を償うためにどう生きるのか?について苦悩する人間達のあらすじが描かれていくのです。

犯罪をテーマにした作品であれば、被害者が感じる恨みや憎しみにフォーカスが当たってもおかしくはないでしょう。しかし友罪では罪を犯した人物がいかに罪と向き合い、贖罪をするかという部分にあらすじの面白さが集まっていきます。このため友罪を観ていると、色々な側面から罪を考えることが出来る奥深い映画だという感想も挙がっています。

もし自分が同じ立場だったらという感想

友罪の感想として、もし自分が益田と同じ境遇になっていたらどう反応するか疑問という感想もありました。友罪には、かつて自分の友人が大きな犯罪を犯していたら、それでも友達でい続けられるか?というテーマがあります。

これは必ずしも友達でなくとも構わないでしょう。例えば恋人や結婚相手、上司や同僚などが昔重大な犯罪を犯していたら、それまで通り自分は接することが出来るのかという捉え方も出来ます。友罪の結末で、益田の結論は手記に現れています。以前益田が約束したように、どんなことがあっても友達でいたいという鈴木への思いが示されているのです。映画ではやむなく益田は鈴木の居場所を奪うことになってしまいました。

しかし益田自身は例え鈴木が過去に犯罪を犯していたとしても、それでも友達でいようとする心意気に胸を打たれた視聴者もいるようです。益田としては鈴木の過去がどんなものであれ、友人という事には関わりがなかったという事になります。この益田と鈴木の友情が視聴者の心を動かす感想として挙がっているのです。

結末がシビアだったという感想

友罪の感想として、結末の終わり方がシビアだったという声もあります。鈴木は美代子とデートをするようになって段々仕事の寮仲間にも心を開くようになっていきました。しかし鈴木の正体がバレてしまう結末部のあらすじでは、すでに同僚の鈴木に対する反応は最悪なものに落ちています。

鈴木は同僚たちから汚らわしい犯罪者という汚名を頂いてしまうのです。さらに、鈴木の事を慕っていた美代子の反応もきついものでした。美代子は鈴木の正体を知った後、もう一緒に生きていくことは出来ないと告白しているのです。鈴木は自分の正体がバレて、仕事仲間からも恋人からも見捨てられた状態になります。

このように友罪の結末部分で鈴木の評価は地に落ちてしまいましたが、一人益田の反応だけは違いました。益田は鈴木の過去を知った後も友達でいようとする意志を見せるのですが、すでにその時には鈴木の姿はありませんでした。結末で益田の気持ちが鈴木に届かなかったところが、救われない終わり方だったという感想に繋がっています。

友罪のキャスト一覧!

生田斗真さんと瑛太さんは3回目の共演!

ここでは友罪に出演したメインキャストについて解説していきます。なお、友罪で共演した生田斗真さんと瑛太さんはこの作品で3回目の共演になります。生田さんと瑛太さんは2009年のドラマ「ヴォイス~命なき者の声」でまず1度目の共演をしました。

その後2016年に公開された映画「土竜の唄 香港狂騒曲」で2回目の共演を果たしています。生田さんは瑛太さんとの3回目の共演に先駆けて、切磋琢磨していきたいという言葉を残しています。一方瑛太さんは生田さんやその他スタッフ、瀬々監督たちと共に最後まで役を演じきっていきたいと語っています。

益田を演じた生田斗真さん

友罪で益田を演じたのが生田斗真さんです。生田さんは1984年10月7日に北海道室蘭市に生まれた俳優兼タレントです。生田さんはジャニーズ事務所に所属しており、弟にフジテレビでアナウンサーをしている生田竜聖さんがいます。

生田さんは11歳の頃にジャニーズ事務所に入った後ジャニーズJr.として「天才てれびくん」などの番組で活躍しました。1997年には「あぐり」というNHK連続テレビ小説に子役出演してデビューを果たしました。その後2007年にフジテレビ系列で放送された「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」の中津秀一役を演じた生田さんは、一躍注目を集めるようになりました。

この作品で生田さんは第54回ザ テレビジョン ドラマアカデミー賞・助演男優賞や第11回日刊スポーツ・ドラマグランプリ・助演男優賞に輝きました。他にも2011年には生田さんが主演した「人間失格」や「ハナミズキ」での演技が評価されて、キネマ旬報ベストテン新人男優賞、ブルーリボン賞新人賞に輝いています。これら二つの賞に受賞したのはジャニーズで生田さんが初めてだと言われています。

鈴木を演じた瑛太さん

友罪で鈴木を演じた瑛太さんは1982年12月1日に新潟県に生まれた俳優です。瑛太さんはパパドゥという事務所に所属しており、木村カエラさんと結婚しています。また瑛太さんの実の弟も俳優をしている永山絢斗さんです。

瑛太さんは1999年7月に「ホットドッグプレス」にて、モデルとしてデビューをしました。瑛太さんが俳優としてデビューした作品が2001年にフジテレビ系列で放送された「さよなら、小津先生」というドラマです。初めbNm事務所に所属していた頃「EITA」と名乗っていた瑛太さんですが、2002年から2003年頃にかけて今の名前に改名しています。

その後2003年「WATER BOYS」に出演した瑛太さんは、フジテレビ系列で夜に放送された「男湯」で初めて主演に抜擢されました。2010年に瑛太さんは歌手の木村カエラさんと結婚しています。瑛太さんと木村さんは2006年に「嫌われ松子の一生」という映画に出演していますが、この時点での関わりはなかったようで、2009年に両者は直に出会うことになりました。

また鹿児島県で生まれた瑛太さんの父親は、NHK大河ドラマの「篤姫」や「西郷どん」で、副主演格で活躍しています。

美代子を演じた夏帆さん

友罪で美代子を演じていたのが夏帆さんです。夏帆さんは1991年6月30日に東京都で生まれた女優、タレント、ファッションモデルです。夏帆さんはスターダストプロモーションという事務所に所属しています。

夏帆さんが芸能界に入ったのは小学校5年生の時に原宿でスカウトされたことがキッカケでした。その後2003年に夏帆さんはツーカーホン関西というCMでデビューを果たしています。また夏帆さんは若手女優の登竜門的存在である三井不動産販売「三井のリハウス」で、11代目のリハウスガールに選出されました。

この影響で2004年から3年間夏帆さんはCMに登場することになりました。2004年になると夏帆さんは13歳の若さで「ケータイ刑事 銭形零」に主役として出演することになります。2007年「天然コケコッコー」に出演した夏帆さんは、日本アカデミー賞、報知映画賞など多数の新人賞を獲得しています。

2008年には夏帆さんが主演した映画3本、「うた魂♪」、「東京少女」、「砂時計」などが公開されています。2009年には「オトメン(乙男)~夏~」や「オトメン(乙男)~秋~」などの連続ドラマでヒロインとしても活躍しました。若くして芸能界入りして、ドラマや映画、ファッションモデルとして活躍する女優が夏帆さんなのです。

友罪の原作との違いは?

映画版友罪と原作小説では設定などに微妙な違いが存在します。ここでは友罪の映画と原作小説の違いについて解説していきます。

美代子や清美の設定上の違い

友罪の映画版と原作小説では美代子の設定に違いがあります。原作では益田と鈴木が働く会社で美代子は事務員をしています。しかし映画版の美代子はコールセンターで働く女性になっています。

また友罪に登場する清美にも映画版と原作小説で違いがありました。原作小説で清美はアナウンサーをしていますが、映画版では雑誌記者としてかつて起きた連続児童殺人事件について調査しています。

児童殺人事件のエピソード!

友罪の映画版と原作小説で大きく異なる点があります。映画では益田と鈴木が出会った後に児童の殺人事件が起こっており、これがかつて世間で騒がれた少年Aの仕業だとの声が上がりました。このエピソードは原作小説にはないので、映画版独自の設定だと言えます。

白石弥生の子供が違う!

友罪の映画版と原作小説では白石弥生の子供が異なります。原作小説で白石弥生には息子がいるのですが、映画では弥生の子供は娘になっています。原作小説で弥生の息子は、自分が捨てられたと思って母親を憎んでいます。

原作小説の結末では息子の恋人が妊娠して結婚するというあらすじになっています。また弥生と息子は結末になると、以前より和解した間柄になっていました。一方映画版では弥生の娘が、予想外の妊娠をする事になります。結局弥生の娘は中絶することになり、嘆き悲しむ娘を受け止める母の姿が描かれています。

友罪のあらすじネタバレまとめ!

ここまで映画「友罪」のあらすじを結末までネタバレで解説してきました。友罪は実際に起きた神戸児童連続殺人事件がモチーフとされた、犯罪を扱った映画になります。しかし犯罪をそのまま見せるという作風の作品ではありません。過去に罪を犯した人間達が、自らの過ちに悩み苦しみ、それを贖おうとするあらすじが結末まで描かれることになります。

友罪は罪を犯した者たちが贖罪に向かおうとするあらすじといえるでしょう。映画「友罪」は深いテーマ性を持っているので、人によっては考えさせられる作品との感想も挙がっていました。また原作小説と映画版では微妙な違いも存在していました。友罪のあらすじをネタバレで知ることで理解を深め、よりこの作品を楽しんでいきましょう!

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