ライフの映画あらすじ・感想ネタバレ!SFパニックホラーのラストを解説

2017年にひっそりとファンに忍び寄り心を掴んだSFホラー作品『ライフ』。タイトルやパッケージからではなかなか想像できない『ライフ』の意味や、映画のあらすじや感想、映画『ライフ』を観る際に知っておくと楽しい補足情報をネタバレを最小限に含めつつ徹底解説。また、『ライフ』と併せて観たいオススメの宇宙映画作品などもこちらはネタバレなしでお伝えします。まだ観たことがない方ももう観た方も楽しめる宇宙映画の世界を堪能してください。

ライフの映画あらすじ・感想ネタバレ!SFパニックホラーのラストを解説のイメージ

目次

  1. ライフの映画ネタバレあらすじや感想を調査!
  2. ライフはどんな映画?タイトルの意味は?
  3. ライフの映画のキャストをネタバレ!
  4. ライフの映画あらすじをネタバレ!
  5. ライフの映画の見どころとは?
  6. ライフの映画を気に入った人におすすめの他の映画は?
  7. ライフの映画を観た人の感想や評価をネタバレ紹介
  8. ライフの映画あらすじや感想ネタバレまとめ!

ライフの映画ネタバレあらすじや感想を調査!

「WE WERE BETTER OFF ALONE(我々は独りでよかった)」というキャッチコピーのつけられた2017年の宇宙映画『ライフ』。2017年というと宇宙映画が人気だった年でもありますが、ダニエル・エスピノーサ監督の『ライフ』はそのなかでもコアな人気を掴んだSFホラー映画となっています。

今回はその映画『ライフ』をネタバレは最小限に抑えつつ、あらすじや感想をお伝えすることで宇宙映画を楽しむきっかけを作っていきましょう。

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ライフはどんな映画?タイトルの意味は?

映画『ライフ』の作品情報

映画『ライフ』は、予告映像から読み取れる通りジャンルとしては「宇宙映画」に含まれるホラーや少々のサスペンス、スリリングな展開の用意されている映画です。国際宇宙ステーションで火星の「ある物体」について極秘に研究をしている6名の宇宙飛行士たちが、「ある物体」の謎に迫る過程でパニックに巻き込まれてゆく…というおおまかなあらすじを持っており、ゾッとするシュチュエーションと映像美が観る人の心を掴みます。

ホラーゲームのような重くて緊迫感のある選択が常に登場人物たちに投げかけられ、転がるように話が進んでゆくのも特徴です。「ライフ」というタイトルの意味などを少しだけここでネタバレしながら徐々にこの作品を紐解いていきましょう。

Tips:ダニエル・エスピノーサ監督

映画『ライフ』を生み出したのはスウェーデンの期待の新星であるダニエル・エスピノーサ監督です。2010年の『イージーマネー』で注目を集めはじめ徐々に人気を得ています。また、脚本は2016年に『デッドプール』をヒットさせたレット・リースとポール・ワーニックのコンビが担当し『ライフ』を魅力的にみせているのです。

Tips:「ライフ」とは?

まずは、単純に「Life(ライフ)」について辞書を引いてみましょう。よく馴染んだ言葉の通り、以下のような項目が確認できます。

 生命。命。また、他の語と複合して用い、生命の、
   救命のための、の意を添える。「ライフボート」
 一生。生涯。
 生活。「ライフスタイル」
 コンピューターゲームで、操作キャラクターの体力・生命力、
   乗り物の燃料などのこと。「ライフがゼロになる」

この宇宙映画には「LIFE(ライフ)」という題名がついていますが、これはどういう意味を持つのでしょう。余談ながらライフというと、2013年にも全く別のベクトルで『LIFE!(邦題:ライフ)』という映画が制作されていますがポスターの段階で「ライフ」の持っていそうな意味の雰囲気が180°違います。

『LIFE!』がさすところの「ライフ」は「ライフワーク」など「人生」に近いニュアンスを持っているのが伺えるでしょう。では『LIFE』の「ライフ」はなんでしょうか?宇宙飛行士の「命」なのか?あるいは「ルーチンワーク」のようなニュアンスか?今一度宇宙映画の『ライフ』のコンセプトアートを確認してみましょう。

実はというと記事冒頭にご紹介したポスターは2種類あり、こちらで見る方が「ライフ」のニュアンスが伺えそうです。宇宙服の外から伸ばされる手と返り血、そして「何者か」に割られたような破壊的な痕跡。宇宙飛行士同士の誰かがサイコパスで人を殺して回るサスペンス映画なのでしょうか?もうひとつヒントになりそうなものがありますのでこれもご紹介しましょう。

Tips:WE WERE BETTER OFF ALONE

こちらの映画、あえてこの章では映画のタイトルなどは伏せますが、キャッチフレーズに「We are not alone(我々はひとりではない)」と書かれています。これは、映画『ライフ』のキャッチフレーズ「WE WERE BETTER OFF ALONE(我々は独りでよかった)」に重なるものがあります。

そしてポスターの夜空に大写しになっている巨大な構造物も見えます。これはどうもサスペンス映画のそれではなさそうです。映画『ライフ』の「LIFE」はこういった巨大な構造物を作るかもしれない「ある生命体(ライフ)」を指しているのです。その上で、次章以降はキャストのご紹介ののちに少しづつあらすじを紐解いていきます。ネタバレが含まれる点については章題に記しますのでお読みになる際の指針にしてください。

ライフの映画のキャストをネタバレ!

ジェイク・ギレンホール/デビッド・ジョーダン役

映画『ライフ』において、宇宙ステーションで研究チームの心身を守る医療のスペシャリスト「デビッド・ジョーダン」を演じるのはジェイク・ギレンホールです。1999年の『遠い空の向こうに』で映画デビューを果たして以来『ブロークバック・マウンテン』(2005)での英国アカデミー賞助演男優賞を果たすなど、2000年以降の映画に欠かせない存在になりつつある特徴的な俳優です。

『ナイトクローラー』(2014)や『複製された男』(2013)などで狂気的な表情を見せる一方で『ミッション: 8ミニッツ』(2011)や『プリズナーズ』(2013)などで苦悩する誠実な人物を演じるなど、幅広い演技は映画『ライフ』ではどのように響くのでしょうか?

レベッカ・ファーガソン/ミランダ・ノース役

映画『ライフ』において、宇宙ステーションでの安全なミッション遂行のために派遣された検疫官「ミランダ・ノース」を演じるのは2004年の『ポゼッション』で映画デビューを果たし、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)で謎の美女イルサを演じたレベッカ・ファーガソンです。

映画『ライフ』と同年公開の『グレイテスト・ショーマン』では歌姫ジェニー・リンドを演じその妖艶さ美しさで観客を魅了したレベッカ・ファーガソンがいったい宇宙で何を「見た」のか、本作の内容にも期待が高まるでしょう。

ライアン・レイノルズ/ローリー・アダムス役

映画『ライフ』において、宇宙ステーションの航空エンジニアという宇宙映画には欠かせないテクニカルな役職をもつ「ローリー・アダムス」を演じるのは1993年の『オーディナリー マジック』でスクリーンに登場しそれからコンスタントに映画界を賑わせているライアン・レイノルズです。

実は彼は1996年にテレビドラマ『Xファイル』の第3シーズン第13話「星」にゲスト出演したこともあり、また脚本チームとは『デッドプール』シリーズ(2016~)でも気心が知れた仲になっています。

真田広之/ショウ・ムラカミ役

映画『ライフ』において、宇宙ステーションの施設把握や操作を行うシステムエンジニア「ショウ・ムラカミ」を演じるのは日本には欠かせない俳優でもある真田広之です。1966年に千葉真一主演のヒューマンドラマ映画『浪曲子守唄』で映画デビューして以来アクション映画だけでなく、『リング』(1998)などのホラー映画などにも出演し海外でも広く愛されている彼が『ライフ』でどんな選択をするかも注目どころです。

アリヨン・バカレ/ヒュー・デリー役

映画『ライフ』において、ローリーの親友でもあり、今回のミッションの中核を担う細菌学者「ヒュー・デリー」を演じるのは今回が初めてのスクリーンデビューとなる期待の新星アリヨン・バカレです。堂々とした演技で緊迫した瞬間瞬間を加速させる選択をする重要なキャラクターになっていきます。

オルガ・ディホヴィチナヤ/エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ役

映画『ライフ』において、宇宙ステーションの司令官にして重大な選択をすることになる怜悧な女性「エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ」(以降キャット)を演じるのはこちらも期待の新星オルガ・ディホヴィチナヤです。彼女もこの作品が初のハリウッドデビューになる女優で、劇中でも特徴的なシーンを決定づける選択をします。

ライフの映画あらすじをネタバレ!

宇宙空間

映画『ライフ』のあらすじをネタバレを最小限に含みつつ本記事では未視聴の方向けのぼかし方でご紹介いたしましょう。そのなかでもネタバレが含まれる章には「ネタバレありあらすじ」と記載しています。まだ映画を観ていない方でノーヒントで作品を楽しみたい場合は飛ばしながらお読みください。

あらすじ:「ピルグリム」から来たるもの

物語の冒頭は小さな隕石の群れに砕かれる火星宇宙探査艇という強烈な映像からはじまります。どうやら「重要な物体」を積んでいるらしく、映画『ライフ』の舞台になる宇宙ステーションではこのピルグリムという探査艇からの積荷をなんとか回収できないかと慌ただしく準備するクルーたちの姿が映るのです。

船外活動を勇敢にこなすローリーや、相手の不安を煽らないように言葉を選びながらサポートを行うショウ。そして冷静にクルーたちの安全を守ろうと慎重な選択を心がけるキャットなどそれぞれの個性や性格が伺えるようになっています。最初のトラブルを回避すると積荷はステーションに回収され、クルーたちが早速ミッションにとりかかるのです。

Tips:ピルグリム

冒頭で破壊されてしまいこのあと映画『ライフ』に極めて重要な積荷をもたらす探査艇の名前は「Pilgrims(ピルグリム)」ということがわかります。ピルグリムとは「巡礼始祖」のことであり、ピルグリム・ファーザーズという語にも残る通り越境した清教徒(使徒)と同じ名前を持っていることは注目に値するポイントになります。

いったいこれが何を意味するのかは映画『ライフ』本編をご覧になっていただくのが一番ですが、何よりもその巡礼者たちが「もともとその地にいた者たちに何をしてきたか」などを脳裏に浮かべておくと後に響いてくることでしょう。

ネタバレありあらすじ:「カルビン」

探査艇から「積荷」を受け取ったクルーは早速デリーを中心として極秘の研究任務を開始します。なんと、その「積荷」とは火星の原生生物が付着したサンプルだったのです。温度、与える栄養、酸素濃度などを様々に変えながらなんとか「火星に生物がいる」ことを証明しようと奮闘するクルーたち。そのなかで奇跡的にも原生生物の培養に成功し、人類史に残る偉業として地上でも広く報道されることになります。

そして、この未知の原生生物は「カルビンクーリッジスクール」の名に因んで「カルビン」と名付けられたのです。「カルビン」は更なる実験によって「酸素が一定以上の濃度に満たないと休眠すること」「ブドウ糖を吸収することで肥大化すること」などが判明します。植物のようなミステリアスな見た目と「好奇心」を感じさせるような仕草が神秘的なシーンでもあります。ここで、映画タイトルの「ライフ」の一端が見えてくるのです。

Tips:カルビン・クーリッジと宇宙への探訪

カルビン・クーリッジとは第一次世界大戦後の1920年代のアメリカを支えた大統領です。「寡黙なカル」とも呼ばれ、大戦後の経済成長を促すとともに、大戦で培われた「航空機開発技術」や「観測技術」をもとにして宇宙にも視野を広げ、彼の在期中の1926年にはロバート・ゴダードによる液体燃料ロケット打ち上げしています。

また、カルビンの在期中である1920年代はエドガー・ライス・バローズの『火星』シリーズ (1912~41)が刊行されるなど、H・G・ウェルズに『宇宙戦争』(1898)からはじまり徐々に徐々に人々の心を掴み始めた「宇宙に何か(ライフ)が住んでいる」という想像が流行した時代でもあったのです。そんなカルビンの名が火星の原生生物つけられたのはかなりロマンのある話でしょう。

ネタバレありあらすじ:「ライフ」

ここでもうひとつの「ライフ」の意味が浮き彫りになる展開が起きていきます。ネタバレを最小限に避けるため最初の触りのみご紹介しますが、なんと「カルビン」へと「ある理由」で電気刺激を試みたデリーの指をカルビンが握り潰し、隔離された研究室から脱走してしまうのです。もちろんそれは人間的な「怒り」や「殺意」による行動ではなく、実に動物的な「生存本能」に従った行動でした。

カルビンは生命体(ライフ)としての「食欲」「生存本能」のみで逃げ回り、クルーたちを襲います。一方、人間であるクルーたちは「人生(ライフ)」を賭けてこの未知の生物が故郷地球へと侵入することを拒むためになんとか対策をうとうとするのです。人間よりも過酷で限定的な条件で生き抜くことに特化したカルビンと、ニンゲンの覇権を争うサバイバル劇がスリリングに展開するのがこの映画『ライフ』なのです。

ネタバレありあらすじ:「サバイヴ」

クルーたちは、このカルビンが火星からきた「良き隣人」ではなく、ただただ「生存本能」に従い生き残るためにブドウ糖の塊であるニンゲンをも捕食する生物であると仲間を殺されて否応がなく理解させられます。宇宙空間ですら生き残るカルビンという上位種に対して、司令官のキャットの苦渋の決断と「ある理由」によって、様々な手段でこれを「隔離」「駆除」し「地球から遠ざけよう」と試みます。

これは、ニンゲンという種が「生き残る」ための絶対的な条件でもあるのです。同時に、カルビンからすればこの船のなかで成長し「生き残る」ことは生命に与えられた最大のミッションであり、ニンゲンたちの思惑と真っ向から対峙する形で生存合戦が繰り広げられ、ひとり、またひとりと重篤な決断を迫られるのでした。あらすじはあえてここで紹介を打ち切りますが、各々のクルーがどんな選択をしたか、是非注目してみてください。

Tips:「隔離」する物語

舞台は宇宙ステーションですが、実は映画『ライフ』には「隔離する」「検疫」など、まるで病原菌や危険な生物に対するパニックホラーものに出てくるような用語や展開が待ち構えています。詳しい映画作品名は後の章で触れますが、全世界的に好まれるテーマがここにも踏襲されており、その手の題材が好きな人々の心を掴んでいます。

余談ながら、アメリカ初のオカルティックな創作文系として「SCP_Foundation」という創作群があり、この作品群のなかでもカルビンのような「危険なもの(オブジェクト)を人類から隔離する」というミステリアスな世界観設定が盛り込れファンに愛されています。この「隔離する」というSFのテーマは、確実に日々形成されている近年ホットなジャンルなのです。

ライフの映画の見どころとは?

微ネタバレありみどころ:無重力の美しさと恐怖

2010年代の映画といえば、魅力的なCGを用いたリアルな無重力表現が流行しましたが、映画『ライフ』もまた多くの人が実際には観たことが無い風景ながら緊迫感に目を反らせなくなる無重力描写が最初から最後まで画面を彩ります。

 

特に、あらすじでも少し触れましたがカルビンが生き残る環境の条件に重力は関係しないことからこの未知の生命体は縦横無尽に無重力下のステーション内を闊歩し、そのなかでクルーたちニンゲンは水中であるかのように緩慢に動くことになるのです。この『ライフ』における速度差はどこかサメ映画のような緊迫感を持たせ、「早く逃げて!」と叫び声をあげたくなるという感想も多く上がるほど上手く演出として活かされています。

微ネタバレありみどころ:美しくもおぞましい「ライフ」

この映画作品のなんといっても重大にして最大のネタバレにもなるみどころは「カルビン(ライフ)」そのものでしょう。この未知の生物は最初はルーペの上に固まったスライムのような粘質の物体でしたが、デリーたちクルーの研究と努力によって少しづつ培養され、そうしてイソギンチャクのような姿へと変貌していきます。

その後も、なんと「人を喰らうこと」でどんどんと成長し、その美しくもおぞましい生命力溢れる姿をスクリーンいっぱいに広げてゆくのです。あらすじの章ではネタバレを避けましたが、最終的にはかなりインパクトのある姿へと変貌していくことになります。生理的嫌悪感すら呼び起こすその造形はきっと心に根を張り生き残るはずです。

微ネタバレありみどころ:選択の重要性

映画『ライフ』の魅力として欠かせないのはこの6人のクルーがそれぞれ取ることになる選択そのものです。各々の立場で各々の知りうる情報のみを頼りにして精一杯の選択をし、それがどう響くのかが特に中盤から終盤にかけてかなり重要になっており、まるでホラーゲームを遊んでいるかのように緊迫感が継続するのがこの映画の大きな特徴となっています。

司令官、宇宙メカニック、エンジニア、検疫官、医療スタッフ、細菌学者。そして、未知の生物。三者三様の事情とミッションを抱えるなかでの生存合戦は下手をすればデスゲーム系の映画に匹敵するほどの緊張感が得られるという感想もあがるほど、少々のご都合主義が気にならなくなってしまうスリリングな展開が用意されているのです。

微ネタバレありみどころ:息吹を感じる「宇宙ホラー」の系譜

「宇宙の何が怖いのか?」これは各々感じることが違うと思いますが、脈々と語られ続ける「スペースホラー」というジャンルはやはり多くのファンを持っており、彼らは様々な名作にみられる傾向を楽しんでいます。「無重力」「未知との遭遇」「制御不能な機械」「脱出ポット争奪戦」、そして「隕石」。映画『ライフ』にも次章でオススメするようなスペースホラーの文脈は多くみられているのです。

またスペースホラーというと難しい設定や用語にハードルを感じることがあるかもしれませんが、映画『ライフ』はスペースホラーに触れたことのない方でもわかりやすい展開と最小限の専門用語の使用が認められているのも魅力的なポイントです。その上で、他の作品たちも知っているとニヤケてしまうような要素がたくさん仕掛けられているのもまたみどころのひとつと言えるでしょう。

ライフの映画を気に入った人におすすめの他の映画は?

この章では、映画『ライフ』にピンとくるための「テーマが似ている映画」や「出演キャストのオススメ映画」、また「オマージュ元になった映画」などを予告編とともにご紹介いたします。特にオマージュ元になった映画やテーマの似ている映画は『ライフ』を観る前でも、あるいは後でも楽しめる作品になりますので是非ともチェックしていっしょに好みのテーマの作品を探してみるといいでしょう。

類似テーマのおすすめ映画『ノイズ』(1999)

映画『ノイズ』は『ライフ』同様に宇宙での任務中に起きた「ある事故」がきっかけで戻ってきた夫が変貌していくというサスペンス性の高いスペースホラーものです。本編中のほとんどの話が地上で展開しますが、それでもある「ライフ」についての行動原理などは映画『ライフ』に通じるものがあるでしょう。

類似テーマのおすすめ映画『ゼロ・グラビティ』(2013)

近年の宇宙映画を語る上で、アルフォンソ・キュアロン監督の映画『ゼロ・グラビティ』は欠かせません。宇宙空間ならではのハプニング、それでも生き残ろうとする主人公たちの選択、そして抗うことの出来ない無重力などスリリングな展開が独特の長撮りで展開される様は映画『ライフ』に触れる上でも大きな手がかりになるでしょう。

類似テーマのおすすめ映画『エイリアン』(1979)

宇宙空間、それも宇宙船のなかでの生存を賭けた異種同士のサバイバルものというとやはり草分け的存在としてリドリー・スコット監督の『エイリアン』シリーズはご紹介しなくてはいけません。この作品でもまた未確認生命体(エイリアン)が生き残りのために人間を殺戮し侵略を繰り返します。また、2017年には奇しくも映画『ライフ』と同年に『エイリアン: コヴェナント』が公開されスペースホラーに歴史を刻みました。

類似テーマのおすすめ映画『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1988)

宇宙から飛来した生命体のうち、最も映画『ライフ』に近い様相を呈しているのはやはり『ブロブ/宇宙からの不明物体』だと言わざるを得ないでしょう。当時のCG技術では何処か滑稽ですらあるかもしれませんが、それでもテーマ性やおぞましさ、生命としての凶悪さにおいては共通項を見出してしまうところがあります。少々グロテスクでショッキングなシーンが多い映画ですが、スペースホラーに触れる上ではおすすめできる作品です。

類似テーマのおすすめ映画『Uボート』(1981)

閉塞的な空間での各々の葛藤と鬼気迫る展開と言えば、やはりこのウォルフガング・ペーターゼン監督の『Uボート』は外せないでしょう。この作品にはもちろん宇宙空間も「未知の生命体(ライフ)」も存在しませんが、映画『ライフ』のクルーサイドの持っている「ライフ」は最大限に味わうことのできる名作になっています。

類似テーマのおすすめ映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)

宇宙空間で未知の生物と遭遇する映画に対して、同じぐらい人気があるのは『ゴジラ』シリーズでもおなじみの「地上を破滅に追い込む外宇宙からの使者」の存在です。今回はその数ある作品のなかでも、「正体が最後まで掴めない」「限られた条件のなかでの選択」が映画『ライフ』と並んで特徴的な『クローバーフィールド/HAKAISHA』をご紹介しましょう。

『クローバーフィールド/HAKAISHA』はマット・リーヴス監督の作品で、ビデオカメラの映像記録を編集して構成された画面は手法や場は違いますが、映画『ライフ』のもつ限定性にも通じるものがあります。

出演キャストのおすすめ映画『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)

映画『ライフ』は宇宙ステーションの内部というクローズドな世界での生存合戦でしたが、もっとスケールのデカイ生存合戦にデビッド・ジョーダン役を演じたジェイク・ギレンホールが身を投じていました。それが、地球滅亡映画の名作ローランド・エメリッヒ監督の『デイ・アフター・トゥモロー』です。作中では父ジャックと2大主人公として若い世代の終末での葛藤を見事に演じきっています。

出演キャストのおすすめ映画『デッドプール』(2006)

映画『ライフ』のレット・リースとポール・ワーニックのコンビが同じく脚本を担当し、ローリー・アダムス役を演じたライアン・レイノルズが主人公「デッドプール」を演じるヒーローアクション映画は別方面の切れ味の良さを体感するにはうってつけでしょう。アメリカンコミックの映画化という限定的なジャンルながら独特のテンポ感とキャラクター性を活かしてヒットを記録し、続編なども制作されています。

出演キャストのおすすめ映画『サンシャイン 2057』(2007)

ショウ・ムラカミ役を映画『ライフ』で演じている真田広之が、実は『ライフ』を含めて3度目の宇宙映画出演なのをご存知でしょうか?1度目は1987年の邦画『宇宙からのメッセージ』とその続編、そして2回目は海を越えハリウッド映画『サンシャイン 2057』でカネダ艦長を勤めた際のことです。

『サンシャイン 2057』では死にかけた太陽を人類のために復活されるべく宇宙船イカロス号の船長として重大な決断をとり続ける事になります。10年近く前の映画ながらなかなかに映像美の整った作品でもあるのです。

オマージュ元の映画『未知との遭遇』(1977)

冒頭でもご紹介した『ライフ』のキャッチフレーズのオマージュ元「We are not alone(我々はひとりではない)」の答え合わせをしましょう。この独特なキャッチフレーズの与えられたSF映画の名は『未知との遭遇』です。スティーブン・スピルバーグ監督によって撮られたこの作品では映画『ライフ』と地続きだと考えてしまいそうになる「未知の生物」が存在し、人間のあり方を考えさせられるのです。

オマージュ元の映画『沈黙』(1963)

ダニエル・エスピノーサ監督が自らインタビューで参考にしたと明言している作品がこのイングマール・ベルイマン監督の『沈黙』です。この作品では「言語の通じない場所」「閉塞的な人間関係」そして哲学的な「ライフ」への問いなどが随所にみられます。少々癖はありますが、観ておくときっと映画『ライフ』への感じ方がひとつまた深くなることでしょう。

感想からわかる『ライフ』に繋げたい皆さんのおすすめ映画

ここではまだまだ紹介し尽くせない魅力的な映画を、実際に映画『ライフ』を観た方々のおすすめの声と共にお届けしましょう。まとめて何作か観ることでより楽しくなるだけの地続きを感じられる世界観が『ライフ』には存在するのです。

「火星」「宇宙人」「危険生物」「閉鎖空間」など様々なキーワードをこの章ではご紹介しましたが何かピントくるものがありましたでしょうか?ホラーものだけではなく宇宙を題材にした映画は魅力的かつ人類にとって古代から語られ続ける壮大なテーマのひとつです。様々な動画視聴サイトなどで定期的に特集も組まれていますので、遠くて想像がくすぐられる世界を映画で覗いてみるのも楽しいかもしれません。

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ライフの映画を観た人の感想や評価をネタバレ紹介

この章ではTwitterを主なソース元にして鑑賞した方々の感想を紹介していきましょう。様々な見どころが感想には散見されていますので、気になるワードや自分の肌に合う作品であるかなどの情報にもアンテナを立ててみてください。

感想:SFホラーはやっぱり楽しい!

「贅沢な作品」まさにこの感想が示す通り、なんと『ライフ』はB級ホラーやスペースホラーの傾向をうまく継承しながらもただの低予算映画では終わらない「美しさ」と切れ味を兼ね備えているのです!この点に喜ぶファンの感想の声は少なくありません。また、キャストも真田広之やジェイク・ギレンホールが出てくるなど、ホラーサスペンスファンにはたまらない配役でそれだけで食い付いたという方々も多かったのではないでしょうか?

映画『ライフ』に対して、シンプルすぎるほどのストレートなスペースホラーの王道を行く楽しさを感じている感想も上がっています。シンプルだからこそ楽しめる、またB級映画というには制作費がありますが、いわゆる「B級映画感」が出ていることそのものが好評に繋がるなどコンパクトさにファンの心を掴む効果があるようです。

また、宇宙やステーション内部の描写の美しさやCGの丁寧さにもなかなかの評価が感想から伺えます。『ライフ』の制作費5800万ドルというと、近年の宇宙映画のなかでは低めの予算と言えますがその低い予算のなかで最上級の丁寧な仕事をしているということなのでしょう。

感想:ラストの感じ方は人それぞれ……?

あえて『ライフ』のあらすじにはラストの部分に触れなかったのですが、ここで満を持してラストシーンについて記された感想を2つほどピックアップしてみましょう。

「後味が悪い」と称される『ライフ』のラストシーン。ラストのあらすじについてはあえて伏せますが、その展開そのものと人間の選択の不完全さなど複合的な恐怖を感じたという感想も多く散見されます。

また、その救いのなさから非難の感想も、もちろんながらあがっています。何が起きたのかはこの記事では語りませんが、間違いなくラストのエンドロールが流れるまでたっぷり楽しめる、あるいは絶望が詰まっている作品であるのは間違いないのです。どのような感想を実際に抱くかは観てからのお楽しみといったところでしょうか。

ライフの映画あらすじや感想ネタバレまとめ!

映画『ライフ』のあらすじ紹介や作品に出てくる用語の解説はいかがだったでしょうか?スペースホラーのもつ想像力豊かな魅力や、キャストから観る関連作品など、多くの興味をそそる映画にこの「ライフ」から触れてみるのも楽しいかもしれません。

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