2018年12月17日公開
2018年12月17日更新
8年越しの花嫁は実話?モデルの尚志と麻衣本人の現在や出産について調査
「8年越しの花嫁」は2017年12月に公開された、感動の実話を元にした映画です。病で昏睡状態になり、目覚めた後も辛いリハビリが待っていた花嫁を、一途に支えた花婿の感動の純愛に、多くの人が涙を流しました。原作はこの実話の体験者である中原尚志・麻衣の共著による「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」。「8年越しの花嫁」のモデルとなった本人の現在などご紹介していきます。
目次
8年越しの花嫁は実話?モデルを調査
「8年越しの花嫁」は2015年7月1日に発売された実話の原作「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」をモデルにした映画です。著者でありモデル本人である中原尚志・麻衣夫妻は、YouTubeに動画をアップしたことが切っ掛けで注目され、二人が体験した実話の闘病生活を書籍化しました。感動の実話とあって書籍も話題になり、映画のほか「8年越しの花嫁 奇跡の実話」として、コミカライズ、ノベライズされています。
結婚を控えていた「8年越しの花嫁」の実話のモデル本人である麻衣さんは、ある日突然「抗NMDA受容体脳炎」という難病が発病し、昏睡状態に陥りました。いつ目覚めるか、本当に目覚めるかどうかも分かりませんでした。麻衣さんの両親は、毎日見舞いに来る、尚志さんを見るのが辛くなり、娘を忘れるようすすめました。しかし、尚志さんは絶対に目を覚ますと信じて看病し続け、目覚めた後も過酷なリハビリも花嫁を支えました。
映画「8年越しの花嫁」は脚色されている部分もありますが、映画を見た本人達は自分達の体験そのままだと語られました。「8年越しの花嫁」は主演の二人がモデルの中原夫婦に直接会いに行くなど、原作を大切に作られています。映画「8年越しの花嫁」について、また実話の「8年越しの花嫁」の中原ご夫妻が、ハッピーエンドを迎えた後の今現在、どうなっているのかをまとめていきます。
8年越しの花嫁とは?
映画「8年越しの花嫁」は実話をモデルにして作られた映画です。結婚を三ヶ月後に控えて、麻衣は幸せの絶頂にいました。しかしある日突然、病で正気を失い昏睡してしまいます。婚約者の尚志は、麻衣はいつか必ず目を覚ますと信じて、毎日見舞いに来て看病をしました。それを見て辛くなった両親に「きみは家族ではない」と言われ、娘のことは忘れるよう諭されますが、麻衣が目を覚ますまで、毎日欠かさず見舞いに来ました。
麻衣が目を覚ました後も試練が待ち受けています。目覚めた麻衣は、以前の麻衣ではなくなっていました。寝たきりの生活で筋力が衰え、ボールをはじき返すのも精一杯です。記憶障害で子供のようになってしまい、さらに尚志さんのことも忘れてしまいました。しかし尚志さんは壮絶なリハビリ生活を根気よく手伝い、麻衣さんに忘れられても愛を貫きます。
尚志は麻衣が倒れた当時から、いつ目覚めるかも分からないのに、予約していた式場をキャンセルせず、毎年2人が出会った記念日の3月11日に、式場を予約し直していました。麻衣は記憶を取り戻せませんが、式場のスタッフにそのことを知らされたのをきっかけに、尚志がどのように昏睡状態の自分を看病してきたか、献身的な愛を知り、もう一度尚志を好きになりました。
上のYouTubeの動画は、映画「8年越しの花嫁」にも出てくる、結婚式場のアーヴェリール迎賓館岡山のスタッフの方が撮影したものです。実際には毎年は予約していなかったそうですが、7年間ずっとキャンセルされなかった訳ありのカップルは、8年目で無事に結婚式を挙げることが出来ました。
この動画は実話であるため話題になり、中原夫妻の優しげな人柄もあって「8年越しの花嫁」は世に知られることになりました。動画は140万回以上も再生され、それが切っ掛けで「8年越しの花嫁」は書籍化に至ったそうです。また映画だけではなく、奇跡体験!アンビリバボーでも映像化されています。
尚志役/佐藤健
尚志さんを演じたのは佐藤健。1989年3月21日生まれ、埼玉県出身の俳優です。「仮面ライダー電王」で初主演してブレイクしました。その後「るろうに剣心」など様々な作品でに出演されました。「8年越しの花嫁」では、婚約者が目覚めるのに一途に待ち続ける青年を演じました。
佐藤さんは撮影中、もう1人の主役である土屋さんと一緒に、「8年越しの花嫁」モデルとなった尚志さんと麻衣さんに会いに行きました。尚志さんの人柄を感じ取り、彼の優しい笑顔を特に意識して、役作りをしたそうです。
麻衣役/土屋太鳳
麻衣さんを演じたのは土屋太鳳(つちや たお)。1995年2月3日生まれ。2005年にスーパー・ヒロイン・オーディションで審査員特別賞を受賞。2008年公開の「トウキョウソナタ」にて映画デビュー。ジュニアファッション誌で専属モデルを務めるなど、幼い頃から活躍されています。NHKの朝ドラ「まれ」でブレイクしました。
「8年越しの花嫁」の麻衣役は、健康なシーンと寝たきりのシーン、そしてリハビリのシーンなど、場面によって容貌が大きく変化します。寝たきりのシーンから、目を覚ましたシーンは、美しい土屋さんには見えないほど悲惨な姿です。土屋さんの演技力もあって、その姿が病気のリアルさを演出しています。
そこからリハビリで徐々に筋力を取り戻していくことで、肉体の回復を視覚的に理解できるように演出されています。この寝たきりのむくみなどを表現した特殊メイクをするのに、4時間も掛かっていたそうです。
8年越しの花嫁は実話?病名やモデルの尚志と麻衣本人について
「8年越しの花嫁」は実話であり、モデルとなった麻衣さんが病で苦しんだのも実話です。モデルの2人は周囲の暖かい人々に支えられたからこそ、8年も待つことができました。麻衣さんはこの映画を多くの人に見てもらい、この恐ろしい病を知って欲しいと語られました。麻衣さんが煩ったのは「抗NMDA受容体脳炎」という恐ろしい難病です。
「抗NMDA受容体脳炎」とは?
花嫁である麻衣さんが患った卵巣奇形腫による「抗NMDA受容体脳炎」という病気が発見されたのは2007年と、比較的最近のことです。卵巣腫瘍によってできた自己抗体が原因で発症します。本来なら腫瘍を排除するはずの抗体が、間違って脳を攻撃し、記憶障害などを引き起こした後に昏睡状態にいたります。回復後も記憶障害があったり、とても大変な病気です。
「抗NMDA受容体脳炎」は300万人に1人が発病すると言われている難病です。しかしまだ新しい病気なので、実際にはそれ以上いるとも言われています。女性にとっては他人事ではない恐ろしい病気です。卵巣腫瘍が原因で発病することが多く、若い女性が発病しやすいです。まるで悪魔でも取り憑いたかのように激しく錯乱し、やがて昏睡に至るため、かつては悪魔憑き扱いされていた病です。
幸い、現在では治療法が発見され、8割弱の人は回復に向かうようになったそうです。治療にはまず、抗体を生成している原因の奇形腫を摘出します。奇形腫は主に卵巣奇形種です。腫瘍が発見されれば、自己抗体の発生源を取り除けるため、比較的早くよくなり、再発する可能性もあまりありません。しかし回復には時間が掛かり、回復しない人、亡くなってしまう人もいるため、安心はできません。
8年越しの花嫁は実話?モデルの尚志と麻衣本人の現在・出産を調査
「8年越しの花嫁」が実話であるため、お二人の現在が気になる方も多いでしょう。お二人は現在、麻衣さんのご両親と一緒に暮らしています。麻衣さんは短い時間なら自力で歩けるまで回復されており、結婚の翌年には第一子の碧和(あいと)くんが生まれました。麻衣さんの病は卵巣腫瘍が原因で、卵巣を摘出しなければなりませんでしたが、幸いにも二つあるうちの一つだけの摘出ですんだため、出産できたのです。
「8年越しの花嫁」で話題になった奇跡のような結婚。そして奇跡のような出産を経た麻衣さんの現在の目標は、息子の碧和くんと手をつないで、一緒に同じように歩けるようなることだそうです。目標を目指し、リハビリに励んでいらっしゃいます。
「8年越しの花嫁」のように感動の実話として映画になっていても、その後も幸せになる人ばかりではありません。しかし中原夫妻は「8年越しの花嫁」笑顔の溢れる家庭を作られています。
8年越しの花嫁の実話まとめ
感動の実話「8年越しの花嫁」、モデル本人である中原夫妻の現在について、いかがでしたでしょうか。映画で感動してお二人のことを調べて、誠実な人が、暖かい人達に励まされて幸せに暮らしているという部分を知ると、さらに感動する方が多いようです。
もしまだ映画「8年越しの花嫁」をご覧になっていない方がいましたら、この機会にぜひ一度ご視聴ください。主演の二人の演技力は素晴らしく、現在のお二人を知った後だとしても、「8年越しの花嫁」は涙なしには見られない感動の名作です。ご視聴のさいには、ハンカチを用意することをお薦めします。