サスペリアのあらすじと感想をネタバレ!傑作ホラー映画のリメイク情報も

ゴシック・ホラーの金字塔『サスペリア』の映画あらすじと感想をネタバレ!ドイツのバレエ学校へと留学してきた少女を次々と襲う怪異!天井から降ってくる蛆虫、盲導犬に噛み殺されるピアニスト、そして不気味な同級生たち…。1977年イタリアで「決して1人では見ないでください」というキャッチコピーで大ヒットを記録した『サスペリア』!リメイクも決定した本作のあらすじをネタバレ紹介していきます。

サスペリアのあらすじと感想をネタバレ!傑作ホラー映画のリメイク情報ものイメージ

目次

  1. サスペリアのネタバレあらすじと感想まとめ!リメイクの情報も紹介
  2. サスペリアはホラー映画!あらすじをネタバレ!
  3. サスペリア3部作の魔女とは?テルザなど3人登場
  4. サスペリアの続編映画とは?part2解説
  5. サスペリアのリメイクは?予告編が公開!
  6. サスペリアのネタバレ映画情報まとめ

サスペリアのネタバレあらすじと感想まとめ!リメイクの情報も紹介

カルト的人気を誇ったイタリアン・ホラーの名作『サスペリア』。毒々しいサイケデリックな色彩を多用し、不穏な音楽と生理的気持ち悪さで観る人を引き込み人気を博しました。日本では「決して1人では見ないでください」というキャッチコピーと、この映画を見てショックで死んだ人には1000万円払いますという保険をつけ話題になりました。

この記事ではその伝説的カルト映画『サスペリア』のあらすじネタバレと、2019年1月日本公開のリメイク版について紹介していきます。

サスペリアはホラー映画!あらすじをネタバレ!

あらすじネタバレ:名門バレエ学院へやってきたスージー

物語は主人公スージー・バニヨンがバレエの名門校フライブルク・バレエ学院に入学するため、ドイツ行きの飛行機に乗るところから始まります。激しい雷雨の中ドイツに到着し、空港からタクシーに乗ってスージーは学院へ向かいます。人気のない林を抜け、真っ赤な建物が現れました。ここがフライブルク・バレエ学院です。入り口には女生徒がなぜか怯えた様子で立っていました。

その女生徒は「秘密のドア、アイリスが3つ、青を回して…」と謎の言葉を残して雷雨の中走り去ってしまいました。その奇妙な光景を目撃したスージーは、すぐに走ってインターホンを鳴らしますが、「新入生など知らない」と冷たく拒絶されてしまいます。途方にくれたスージーは仕方なく再びタクシーに乗り街のホテルへと向かいます。道を戻る途中、林の中を走っていく先ほどの女生徒を見かけました。何かに追われている様子です。

その女生徒パッドは、学院の敷地を抜け友人のアパートに逃げ込みましたが、部屋に入った瞬間奇妙なことが起こります。突然何かのうめき声が聞こえ、窓の外から毛むくじゃらの手がパッドを捕まえます。その手に握られたナイフで何度も胸や腹を刺され、首を吊られてパッドは絶命。その悲鳴を聞いて駆けつけた友人も道連れとなり無残な死を迎えます。

あらすじネタバレ:怪しげな学院…

翌日、今一度学院を訪れたスージーは今度は厳格そうな主任教師ミス・タナーに温かく迎えられます。学院には海外旅行中の理事長の代理を務めるマダム・ブランク、盲導犬を引く盲目のピアニストのダニエル、醜い容貌の下男パブロ、マダムの甥で9歳のアルバートがいました。そして学院にはスージーのように他国からやってきて寮住まいをしている生徒が多くいました。

最初のレッスンでめまいを起こし、鼻と口から出血して倒れてしまうスージー。その日から増血のためと言って赤ワインが食事に出されますが、これを飲むとスージーは眠くなり、すぐ眠りに落ちてしまいます。

あらすじネタバレ:次々と起こる不気味な事件

スージーはサラという女生徒と仲良くなり、彼女から学院の様子をこと細かに教えてもらえるようになります。そんなある夜、寄宿舎の天井から蛆虫が落ちてくるという事件が起きました。学院内はパニックに陥りますが、その原因は屋根裏に保存してあったハムやソーセージが腐敗したせいでした。当分の間、生徒たちはバレエホールで寝起きすることになりました。

夜、なかなか寝付けないスージーとサラは不気味な唸り声を耳にします。去っていく唸り声と足音を聞きながら、あれは海外旅行中の理事長ではないかとサラは話します。翌日スージーはそれをタナー女史に告げますが、冷たい返事が返ってきただけでした。

次の日、アルバートがダニエルの犬に噛みつかれるという事件が起きました。タナー女史は怒り、ダニエルを学院から追い出します。そんな中、スージーとサラは夜毎教師たちの靴音が学院内に響き、また突如消えてしまうことに気づきます。サラは好奇心にかられ靴音を追って廊下に出ますが、収穫は得られませんでした。その夜、ビアホールから帰ろうとしたダニエルは、自分の盲導犬に噛み殺されてしまいます。

ダニエルの事件はすぐに学院中に伝わり、この学院は呪われている…という言葉がそこかしこで囁かれるようになります。スージーは変死したパッドを学院へ来た日に目撃したこと、また彼女が意味深な言葉を呟いていたことをマダム・ブランクに伝えます。マダムからその言葉の意味は返ってきませんでした。

あらすじネタバレ:知られざる学院の歴史

次の夜、サラが血相を変えてスージーの寝室へやってきました。パッドと仲の良かった彼女は、パッドが死ぬ直前奇妙な話を聞かされたこと、謎のメモを渡されたことを話します。「助けて、あなた魔女を知ってるの?」とサラはスージーに助けを求めますが、しかしスージーは睡魔に襲われて眠ってしまいます。そのあとサラは謎の手によって無残に殺されてしまいました。

翌日、サラの姿が見えず不審に思ったスージーはタナー女史に尋ねます。するとサラは荷物をまとめて退学したと告げられます。スージーはその話に納得できず、サラの友人だという精神科医のフランクを訪ねます。スージーはフランクに学院で起きている奇妙な事件について相談すると、フランクと、その場にいたミリウス教授が学院の歴史と魔女について教えてくれました。

2人によれば、1895年に学院を創立したエレナ・マルコスはギリシャ移民の魔女であり、人々を惑わし信奉者を集め黒の女王と呼ばれていました。しかしエレナは迫害され火事で焼死、現在の学院はエレナの弟子が建て直したものだというのです。

あらすじネタバレ:魔女の館

その夜寄宿舎に戻ったスージーは、学院の秘密を暴くべく意を決して赤ワインを捨てます。毎夜響いていた足音の数だけ廊下を歩くと、校長室にたどり着きました。壁にはアイリスの飾りがありました。スージーはあの晩のパッドの言葉を思い出します。「秘密のドア、アイリスが3つ、青を回して…」青いアイリスを回すと、秘密のドアが開きました。奥へ進むと、教師たちがスージーを呪うための儀式を行なっていました。

この学院が魔女たちの館だったのです。学院で教えるバレエももともとは魔女の儀式から派生したものでした。姿を見られたスージーは、別の部屋へ逃げ込みます。そこには溜息の魔女エレナ・マルコスがカーテン越しのベッドで眠っていました。スージーは意を決してカーテンを開けますが、そこにエレナの姿はなく、嘲笑が響いたかと思うと、行方の分からなかったサラが恐ろしい姿で現れます。

ゾンビとなったサラに襲われるスージー。しかしその時雷光でエレナ・マルコスの姿が浮かび上がります。スージーは決死の力でその場にあったガラス製の孔雀の羽を取り、エレナの喉に突き刺します。エレナの死と共に、学院が赤い炎に包まれ崩れていきます。教師たちの阿鼻叫喚が響く中、スージーは学院の外へ逃げ出します。そして激しい雨が降る中、赤く燃えさかる学院を見てスージーは微笑むのでした。

サスペリア3部作の魔女とは?テルザなど3人登場

『サスペリア』3部作では、3姉妹の魔女がそれぞれ1人ずつ登場します。監督のダリオ・アルジェントは、トマス・ド・クインシーの『深き淵よりの嘆息』に所収された「レヴァナと悲しみの貴婦人」に登場する三母神をモデルにして魔女3部作の構想を練りました。

3人の魔女たちは1000年以上前に黒海の近くで姿を現し、世界中で嘆きと涙と暗黒と振り撒きました。やがてそれぞれ安住の地をもとめ、溜息の母はフライブルクへ、暗黒の母はニューヨークへ、そして涙の母はローマへと移り住み、そこで館を建てたのです。3部作の完結編、『サスペリア・テルザ 最後の魔女』でそれら魔女のエピソードが明かされます。

溜息の母:エレナ

『サスペリア』ではメイター・サスピリオム(溜息の母)が出てきます。学院の創始者エレナ・マルコスのことであり、物語のクライマックスでスージーに襲い掛かります。しかし『サスペリア・テルザ 最後の魔女』に出てくるサラの母エリザによって力を削がれていたために、スージーに喉を突かれ滅ぼされてしまいます。

暗黒の母

『インフェルノ』に出てくるのは、メイター・テネブラルクアンシエル(暗黒の母)です。主人公のローズは、自分が住んでいるアパートメントが暗黒の魔女のために建てられた館だと知ります。館を建てた錬金術師が書いた本を手かがりに、ローズは館を破壊し、暗黒の魔女も滅んでしまいます。

涙の母:テルザ

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』で出てくるのはメイター・ラクリラマクリスティ(涙の母)です。3姉妹の中で最も美しく、最も残酷と言われる魔女で、彼女の復活に世界中から魔女がローマへ集まってきます。しかし溜息の母から力を奪ったとされるエルザの娘サラによって法衣を燃やされ、魔女の館も倒壊し崩れた飾り塔に刺されて滅びてしまいます。

サスペリアの続編映画とは?part2解説

サスペリアpart2は続編じゃない!

『サスペリアpart2』は『サスペリア』より前に制作されたにも関わらず続編のようなタイトルで日本公開されました。というのも『サスペリア』が大ヒットしたのを受けて、配給会社が『サスペリア』の続編として売り出した方が人気が出ると踏んだからです。監督のダリオ・アルジェントもこれには驚いたそうです。そういう経緯を踏まえた上で、数量限定で『サスペリア』とセットになったDVD-BOXが販売されました。

正式な続編はインフェルノとサスペリア・テルザ

『サスペリア』の正式な映画続編は『インフェルノ』と『サスペリア・テルザ 最後の魔女』です。この3作品で魔女3部作として完結します。トマス・ド・クインシーの「レヴァナと悲しみの貴婦人」に出てくる三母神をモデルにしていますから、それぞれに溜息の魔女、暗黒の魔女、涙の魔女が登場します。『サスペリアpart2』は話の関連もない上に、魔女やオカルトとも関係のない映画なのです。

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サスペリアのリメイクは?予告編が公開!

日本公開は2019年1月予定

カルト的人気を誇るイタリアン・ホラーの傑作『サスペリア』のリメイク映画が作成されました。監督は2018年4月に公開された映画『君の名前で僕を呼んで』で高評価を得、また本作の大ファンでもあるルカ・グァダニーノです。リメイク版は日本では2019年の1月に公開予定で、早くもホラーファンの間では話題になっています。

予告編も公開されており、美しく怪しいダンスシーンに、不気味な教師の視線、不穏な音楽、全体を覆う緊張感と不安…リメイク版もまた、「1人では見ないでください」というキャッチコピーを踏襲しています。

豪華キャストと製作陣による新たな伝説

キャストも豪華で、主人公スージーを演じるのは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で一躍有名になったダコタ・ジョンソン。学院のマダム・ブランを演じるのは、中性的な魅力で魔女や天使といった役を務めることの多いティルダ・スウィントン。その他人気若手女優クロエ・グレース・モレッツやミア・ゴスなどが名を連ねています。

『サスペリア』は当時イタリアのプログレッシブ・ロックバンド、ゴブリンによる幽玄な音楽も話題になりました。今回のリメイク版で映画を彩るのはレディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨーク制作の音楽です。イギリス音楽界を率先してきたカリスマ、トム・ヨーク初の映画音楽ということもあり、音楽ファンからの注目されています。

伝説的ホラー映画のリメイクですから、そこに連なる話題もばっちり備えていて、主演のダコタ・ジョンソンはこの映画を演じたあと精神科に通うことになったと言われています。またクエンティン・タランティーノはこの映画を見て涙し、グァダニーノ監督に感謝のハグをしたそうです。

そんな新たな伝説を生み出しそうなリメイク版サスペリア、2019年1月に全国ロードショーで見ることができます。本家『サスペリア』をまだ見ていないという方は、事前に予習をして楽しんでみるのもいいかもしれません。

映画『サスペリア』公式サイト

サスペリアのネタバレ映画情報まとめ

サスペリアを観た人たちの感想!

実際に映画『サスペリア』を観た人はどんな感想を持ったのでしょうか。その感想を少しだけ紹介していきます。

演出の美しさを讃える感想が多かったです。おぞましいだけではなく、芸術センスの光るホラー作品になっています。

ヒロインの愛らしさに惹きつけられた人も多いようです。魔女3部作はどれも可愛らしい女性をヒロインに据えているので、そこも見応えの1つになっています。

日本公開当時は「1人で見ないでください」というキャッチコピーと「ショックで死んだら1000万円払います」というお触れで大ヒットしました。そのことが印象に残っている方も多いようです。

サスペリアのネタバレ映画情報まとめ

ダリオ・アルジェント監督の極彩色カルトホラー『サスペリア』。そのあらすじネタバレ紹介、いかがでしたでしょうか。バレエ学院を舞台に、不気味な事件に巻き込まれていく美少女の恐怖を描いた『サスペリア』、ホラーの古典的流れを踏みながら、グロテスクかつ美しい恐怖演出で観る人を魅了しました。ぜひリメイク版をご覧になるまえに、魔女3部作合わせてシリーズを予習してみてはいかがでしょうか。

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