8年越しの花嫁のあらすじをネタバレ!映画の出演キャストや感動のラストも紹介

映画「8年越しの花嫁」は2017年12月に公開された映画です。佐藤健と土屋太鳳のW主演キャスト、監督は「64 ロクヨン」や「アントキノイノチ」を手掛けた瀬々敬久監督です。岡山県のあるカップルに起こった実話のあらすじをもとに描かれた映画「8年越しの花嫁」は、大きな感動と反響を呼んでいます。この記事ではこの映画「8年越しの花嫁」のあらすじをネタバレを含んで感動のラストのネタバレまでと、出演キャストなどを紹介していきます。

8年越しの花嫁のあらすじをネタバレ!映画の出演キャストや感動のラストも紹介のイメージ

目次

  1. 8年越しの花嫁のネタバレあらすじやキャストを調査!
  2. 8年越しの花嫁の映画作品情報
  3. 8年越しの花嫁の原作について
  4. 8年越しの花嫁の麻衣の病名は?
  5. 8年越しの花嫁の映画出演キャスト
  6. 8年越しの花嫁の映画あらすじネタバレ
  7. 8年越しの花嫁のラストは?
  8. 8年越しの花嫁を観た感想や評価は?
  9. 8年越しの花嫁のネタバレあらすじやキャストまとめ

8年越しの花嫁のネタバレあらすじやキャストを調査!

映画「8年越しの花嫁」は、岡山県で2014年12月21日に入籍・挙式したカップルに起こった実話をもとに描かれた映画で、その結婚式の様子は式場のスタッフによって撮影され、のちに書籍化もされました。フジテレビのドキュメンタリー番組『奇跡体験!アンビリバボー』でも、2015年4月16日に放送されています。

この記事では、大きな感動と反響を呼んだこの映画「8年越しの花嫁」のあらすじをネタバレを含んで感動のラストのネタバレまでと、映画と関連書籍の紹介、出演キャストなどを紹介していきます。

8年越しの花嫁の映画作品情報

映画「8年越しの花嫁」は2017年12月に公開された映画です。佐藤健と土屋太鳳のW主演キャストで制作され、監督は「64 ロクヨン」や「アントキノイノチ」「友罪」を手掛けた瀬々敬久監督、脚本は「ビーチボーイズ」「ちゅらさん」「ひよっこ」などを手掛けた岡田惠和です。全国320スクリーンで公開され最終観客動員数は200万人を突破し、興行収入は28億円に達するなど大きな話題を集めました。

映画の主題歌は、スリーピースロックバンドのback numberが歌う17枚目のシングル「瞬き」です。「幸せとは、星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく、大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ」の歌詞が、映画と合っていて泣けるという評価があります。back number自身も、「なるべく体温を感じる音と血の流れを感じる言葉で構築された力強いものになるよう心掛けました」とコメントを寄せています。

映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』公式サイト

8年越しの花嫁の原作について

8年越しの花嫁は実話

映画「8年越しの花嫁」は、実話をもとに描かれています。それは2015年2月にYouTubeに投稿された「8年越しの結婚式」というタイトルの動画です。岡山で2014年12月21日に入籍・挙式したカップルに起こった奇跡の出来事を、式場のスタッフによって撮影された動画でした。動画の再生回数は130万回を超える記録を残し、数々のメディアでも紹介され、瞬く間に日本中の感動を呼び話題になりました。

原作本「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」

映画「8年越しの花嫁」の原作となっているのは、2015年7月主婦の友社から発行されたノンフィクション本で、この奇跡を体験したご本人の中原尚志さん・麻衣さんご夫婦が執筆した「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」です。実話を元にドラマチックに盛り上げるのではなく、淡々とその時の記録と、家族の想いが綴られています。その脚色のないシンプルさがかえって心に刺さり泣けると評価の高い原作本です。

その他、映画の脚本を元に、コミカライズ版(漫画:たむら純子)・ノベライズ版(ノベライズ:国井桂)も同じ主婦の友社から発行、小学館のジュニア文庫(著:時海結以)の児童書も発行されていますので、興味がある方は手に取ってみるのもいいかもしれません。

8年越しの花嫁の麻衣の病名は?

病院の画像

映画「8年越しの花嫁」の中で、主人公の一人、麻衣が罹ってしまう病気が「抗NMDA受容体脳炎」という病気です。提唱されてからまだ間もない新しく判明した病気ですが、以下ではこの「抗NMDA受容体脳炎」についてまとめて紹介していきます。

抗NMDA受容体脳炎

病院の窓の画像

抗NMDA受容体脳炎とは、脳の興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体、NMDA型グルタミン酸受容体に自己抗体ができることによる急性型の脳炎です。割合は、100人の患者のうち91人が女性であり、平均年齢は23歳。主に卵巣奇形腫の発生が原因と考えられており、この奇形腫の中に脳組織が含まれた場合、脳組織に対する抗体が生じ、抗NMDA受容体脳炎が発症するものと考えられています。

2007年にこの疾患概念が確立するまで、日本では「若年女性に好発する急性非ヘルペス性脳炎」として報告されていた多くの症例が、この抗NMDA受容体脳炎だったのではと言われています。研究によれば、発症者の約8割が2年間で順調に回復した一方で、6%ほどの発症者が亡くなり、残りの患者には軽度から重度の障害が残ったとの記録があります。

抗NMDA受容体脳炎の症状

抗NMDA受容体脳炎の症状は、はじめは激しい頭痛からはじまると言われています。MRIでも異常が見つけられない頭痛の後、会話などに不自然な様子が見られたり、パニック状態を起こし叫んだり路上に倒れたり、寝ているときに体が不自然な形に変形するなどの症状が現れます。その後、数か月にわたり昏睡することなどが知られています。最近では映画「エクソシスト」の原作モデルになった少年は、この症状だったと指摘されています。

抗NMDA受容体脳炎の症状の起こる順序は下記のように言われています。

  1. 前駆症状として非特異的なウイルス様症状(発熱、頭痛など)がある。
  2. 精神障害、統合失調症に似た症状(幻覚、自殺念慮)を生じる。
  3. 記憶障害、特に前向性健忘という新しい物事を覚えることができなくなってしまう状態が起こる。
  4. ジスキネジア(運動障害、運動異常という不随意運動の一種)と発作が起こる。
  5. 意識障害が起こる。
  6. 低換気 、または呼吸抑制。
  7. 自律神経障害

点滴の画像

致死的な疾患である一方、早期の治療により高確率での回復も見込める疾患ですが、興奮、幻覚、妄想などのいわゆる統合失調症様症状が急速に出現するのが特徴のため、はじめに精神科に行く例が多く、呼吸困難、心肺停止などの状態になってから抗NMDA受容体脳炎だと診断される例も少なくありません。日本では若い女性を中心に、年間1000人程度が発症していると推定されています。

患者に腫瘍が発見された場合は、腫瘍を外科的に除去することにより自己抗体の供給源を根絶することができるので、長期予後は一般に良好であり、再発の可能性が低いと言われています。

Thumb8年越しの花嫁の病気・病名はなに?卵巣奇形腫を伴う抗NMDA受容体脳炎とは? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

8年越しの花嫁の映画出演キャスト

以下は、映画「8年越しの花嫁」の豪華主要キャストを紹介していきます。キャスト紹介の内容によっては、あらすじのネタバレも含まれまていますのでご了承ください。

キャスト:西澤尚志/佐藤健

自動車修理工場「太陽モータース」で働く、中原麻衣の婚約者・西澤尚志を演じたのは佐藤健です。1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。2006年にドラマ「プリンセス・プリンセスD」で俳優デビュー。2007年、「仮面ライダー電王」の仮面ライダー電王・野上良太郎役で初主演。また、同年8月公開の「仮面ライダー電王 俺、誕生!」で映画初出演・初主演しました。その後NHK大河ドラマ「龍馬伝」で岡田以蔵などを演じています。

他出演作に、ドラマ「メイちゃんの執事」「MW-ムウ- 第0章 〜悪魔のゲーム〜」「Q10」「ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜」「天皇の料理番」「半分、青い。」「義母と娘のブルース」、映画「BECK」「るろうに剣心」シリーズ、「世界から猫が消えたなら」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」「バクマン。」「何者」「亜人」「億男」など多くの作品に出演し活躍しています。

この映画「8年越しの花嫁」については、「決してスーパーヒーローではない、普通の人が強い気持ちで成し遂げたことを偽りなく体現したい」と語っていました。この映画「8年越しの花嫁」で、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。

キャスト:中原麻衣/土屋太鳳

難病に倒れ昏睡状態に陥るも、奇跡的に意識を取り戻した中原麻衣を演じたのは土屋太鳳です。1995年2月3日生まれ、東京都出身。2005年のスーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスにて審査員特別賞を受賞してデビュー。NHK大河ドラマ「龍馬伝」ドラマ初出演。NHK連続テレビ小説「花子とアン」出演期間中に、2015年放送の「まれ」のオーディションに参加しヒロインに選ばれました。

主な出演作は、ドラマ「鈴木先生」「下町ロケット」「カッコウの卵は誰のもの」「IQ246〜華麗なる事件簿〜」「チア☆ダン」、映画「果てぬ村のミナ」「トウキョウソナタ」「釣りキチ三平」「映画 鈴木先生」「るろうに剣心 京都大火編」「PとJK」「となりの怪物くん」「累 -かさね」など多くの作品に出演しています。映画「orange - オレンジ -」では第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

この映画「8年越しの花嫁」については、「麻衣さんの苦しみを想像することはできても、100%理解するのは難しい。だからこそ“役を生きよう”と思いましたし、この命の物語をお二人に届けようという思いを胸にやらせていただきました」と語っていました。この映画「8年越しの花嫁」で、第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しています。

キャスト:中原浩二/杉本哲太

役所に勤める公務員で中原麻衣の父親・中原浩二を演じたのは杉本哲太です。1965年7月21日生まれ、神奈川県出身。1981年横浜銀蠅ファミリーのロックバンド、紅麗威甦でデビュー。その後1984年映「白蛇抄」で日本アカデミー賞新人賞を受賞。主な出演作は、ドラマ「翔ぶが如く」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「あまちゃん」「HERO 第2シリーズ」、映画「ひかりごけ」など多くの作品で活躍しています。

キャスト:中原初美/薬師丸ひろ子

中原麻衣の母親・中原初美を演じたのは薬師丸ひろ子です。1964年6月9日生まれ、東京都出身。角川映画「野性の証明」のオーディションで選ばれ映画デビュー。その後角川映画の中心的存在として人気の頂点を極めます。ドラマ「ミセスシンデレラ」「木更津キャッツアイ』」「1リットルの涙」「あまちゃん」などに出演し、映画「8年越しの花嫁」で第41回(2017年度)日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しています。

キャスト:柴田/北村一輝

尚志の働く「太陽モータース」の社長・柴田を演じたのは北村一輝です。1969年7月17日生まれ、大阪府出身。1999年の映画「皆月」ではヨコハマ映画祭助演男優賞、「日本黒社会 LEY LINES」でキネマ旬報新人男優賞などを数々受賞。NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、「大奥〜華の乱〜」「夜王〜YAOH〜」「ガリレオ」「世界一難しい恋」、映画「テルマエ・ロマエ」「猫侍」「羊の木」など多くの作品に出演しています。

キャスト:室田浩輔/浜野謙太

「太陽モータース」の尚志の先輩・室田浩輔を演じたのは浜野謙太です。1981年8月5日生まれ、神奈川県出身。2015年に解散したインストゥルメンタルバンド・SAKEROCKのメンバー。ミュージシャンでもあり、近年は俳優、タレントとしても活躍しています。主な出演作に、ドラマ「モテキ」「仮面ライダードライブ」「ディアスポリス 異邦警察」「好きな人がいること」「グッド・ドクター」「まんぷく」などで活躍しています。

キャスト:島尾真美子/中村ゆり

尚志と麻衣が結婚式を挙げた結婚式場で、8年間結婚式を延期する異例の対応をしてくれたスタッフ・島尾真美子を演じたのは中村ゆりです。1982年3月15日生まれ、大阪府出身。「ASAYAN」のオーディションに合格して、「YURIMARI」を結成し歌手としてデビュー。2003年より女優として活動を開始し、映画やドラマ、音楽PV、舞台などで活躍しています。主な出演作に、映画「パッチギ!」「天国からのラブレター」など。

8年越しの花嫁の映画あらすじネタバレ

以下は、映画「8年越しの花嫁」のネタバレあらすじをラスト直前まで紹介していきます。ネタバレを多く含んだあらすじとなりますので、もう映画を観た方にはあらすじの復習用に、まだ観ていない方はネタバレをご了承ください。

2人の出会い

物語は2006年3月17日からはじまります。岡山県の自動車修理工場「太陽モータース」で働く西澤尚志(佐藤健)は職場の先輩・室田(浜野謙太)から半ば強引に合コンに誘われますが、実は尚志はその日一日中おなかが痛くて食事やお酒を楽しめる状態ではありませんでした。焼肉屋での1次会だけで早々と帰ろうとした尚志を、1人の女性が呼び止めます。それが運命の女性・中原麻衣(土屋太鳳)でした。

終始つまらなさそうにしていた尚志の態度が大人として間違ってる、と意見をしに来た麻衣。尚志は驚きながらもぽつぽつと腹痛のことを話し始めると、すぐに誤解は解け、麻衣はおなかを温めるようにと携帯カイロを尚志に渡します。尚志の乗った電車が見えなくなるまで見送ってくれた麻衣に、尚志はいい印象を持つのでした。

プロポーズ

それからも度々に会うようになった2人。ショッピングセンターの駐車場で待ち合わせて車を乗り換えてはドライブに出かけ、お互いのことを話して知り、そしてお互いに惹かれていくのに時間はかかりませんでした。夏が過ぎ、秋が過ぎ、クリスマスもお正月も一緒に過ごして、そして冬。夜景がきれいに見える丘で、尚志は婚約指輪を渡して、麻衣にプロポースをします。もちろん麻衣は喜んで即OKの返事をします。

その帰り道で麻衣の憧れの結婚式場を見に行った2人。尚志は思わずその場で見かけた結婚式場のスタッフに、2人の結婚式の予約を申し込みます。日付は2人が出会った思い出の日、3月17日。幸せそうに見つけ合う2人でしたが、実はこの頃から、麻衣は時々起こる原因不明の頭痛に悩まされていたのでした。

抗NMDA受容体脳炎の発病

結婚式まで後3か月となったある日、悪夢は突然にやってきました。2人で行った旅行の思い出の写真を見ている時に、不意に麻衣が「そんなところ行ってない!」と言い出すのです。激しい頭痛と不安を訴える麻衣に、尚志はとりあえず麻衣を連れて病院に向かおうとしますが、麻衣の目にはありえないはずのものが見えてきます。突然、錯乱したかのように泣き叫ぶ麻衣。

尚志は暴れる麻衣を抱きかかえるようにして病院に運びますが、薬で眠らされることになった麻衣自身はなにが起こったか分からないと言い、病院でしばらく様子を見ることになります。麻衣の母親の初美(薬師丸ひろ子)は、「でもね、さっきのは本当の麻衣じゃないと思うの」と言って、2人の間のフォローをします。

しかし数日後、麻衣の容態は急変します。知らせを受け病院に駆けつけた尚志が見たのは、一時心肺停止状態に陥り人口呼吸器をつけられた麻衣の姿でした。そして医者からは、もうこのままずっと眠ったままかもしれないと告げられます。眠った状態でも痙攣を繰り返す麻衣は「抗NMDA受容体脳炎」と診断され、対応できる大きな病院に移ることになりました。

麻衣のためにできること

その日から尚志は仕事の前に、バイクで2時間かけて毎日麻衣の病室に通う日々が始まります。そして毎日、日々のちょっとしたことを動画に録って麻衣の携帯に送り続けました。麻衣が起きた時に笑えるかなと思って、と言う尚志。

そして冬も終わる頃、尚志は1人で結婚式場を訪れます。麻衣との結婚式を予約した3月17日はもうすぐでした。しかし「キャンセルは嫌なんです。約束がなくなっちゃうみたいで」と言う尚志。知らないうちにキャンセルされると、麻衣が起きた時にがっかりするから、今年の3月17日に間に合わなければ来年の同じ日を予約したいと尚志はスタッフに頼み込みます。しかし、前例がないと式場には躊躇されてしまいます。

そんな春になったある日、尚志は麻衣の両親に家に呼ばれます。「尚志くん、君はもういいと思うんだ」と話し出す父・浩二(杉本哲太)。大雨の日でも毎日麻衣の元に通ってくる尚志の姿を見ているのが辛い、と2人は言います。「僕、大丈夫なんで、もう少し麻衣さんの傍にいさせて下さい」と言う尚志に、浩二は家族じゃないからダメだと言います。尚志の人生まで壊したくないという麻衣の両親のせめてもの想いでした。

次の日の朝、尚志は麻衣の病院には寄らずに出勤します。様子がおかしいと思った太陽モータースの社長・柴田(北村一輝)が、尚志を小豆島への車の納品につき合うように言います。そこで地元の人に誘われ、歌舞伎をやるというお祭りに行く尚志。いつものように麻衣に送る動画を撮ろうとして、はたと手が止まります。1日考えて尚志の出した結論は「一番頑張ってるのは麻衣だから。麻衣が一番つらい時に傍にいてあげたいんです」。

次の日の朝、初美が麻衣の病室に行くと、麻衣の隣でうたた寝をする尚志がいました。「麻衣はずっとこのままかもしれないのに、それでもあなたは私たちと家族になるつもり?」と初美は尚志に尋ねます。また駄目だと言われるのを承知で「はい」と答えた尚志の耳に聞こえたのは、初美の「ありがとう」という言葉でした。驚く尚志に、初美は何度もありがとうと繰り返すのでした。

目覚め

尚志は麻衣の看病を続け、その変わりのない日々は瞬く間に過ぎていき、やがて2008年の夏を迎えました。そして何の前触れまなく麻衣が突然目を覚ましたのです。その喜びもつかの間、医者によると今の麻衣の脳の中の記憶はまだらで、幼児と同じ状態であると告げられます。以前のことをすべて思い出せるとは限らないと言われた麻衣は、それでも徐々に色んな感情と表情を取り戻していきます。

回復がみられた2009年の春には麻衣はリハビリ専門の病院に移り、少しずつ体を動かすリハビリも始めます。体の機能も徐々に回復してきた麻衣は、一時退院して自宅で迎えた2010年大晦日、歌番組を観ていて突然テレビと一緒に歌いだします。そんな回復の兆しが著しい麻衣でしたが、その麻衣には目覚めてからずっと不思議に思っていることがありました。

2012年、6年目の春が訪れます。麻衣の学生時代の友達が見舞いに来て、昔話に笑うことは出来ても、尚志との出会いを話すことが出来ない麻衣。尚志は「僕のこと覚えてない?」と麻衣に尋ねます。尚志のことだけ覚えていないと言う麻衣。結婚の約束をしていたと聞いても、やはり麻衣の記憶の中で尚志は知らない人でしかなかったのです。「気付いてあげられなくてごめん」と謝る尚志に、麻衣は思い出せるよう頑張ると告げます。

失くした思い出

それからは麻衣の、尚志との思い出を取り戻す努力が始まります。尚志に聞いた2人の思い出をノートに書き並べて、母・初美に協力してもらいそれぞれの場所をゆっくり巡ってみます。デートで待ち合わせた駐車場、麻衣が最初に話しかけたというアーケード、2人で歩いた道…。しかしそれでもなにも思い出せない麻衣は、尚志にもらった婚約指輪をはめることにさえ違和感を覚えてしまいます.

次の日、記憶が戻らないことに焦った麻衣は、こっそりと病院を抜け出し、一人で尚志の住むアパートを見に行きます。しかし突然降ってきた雨で滑り、車いすごと転倒してしまう麻衣。駆け寄った尚志に、麻衣は全然思い出せないことが嫌だと泣き崩れ、激しい頭痛を訴えます。そんな必死な麻衣の姿に、尚志は密かにある決心をするのでした。

尚志は麻衣をドライブに誘います。目的地はプロポーズをした、あの夜景の見える丘。でもやはり何も思い出せない様子の麻衣に、尚志は優しく告げます。「もう、無理しなくていいよ」と。「これからは自分を大切にして生きて行って欲しい」そして麻衣を苦しめないように、もう会うのはやめると言う尚志。決心したように息を吸い込み小さく頷く麻衣に、尚志は優しい笑顔を向けます。そして、尚志は麻衣の前から去って行ったのでした。

8年越しの花嫁のラストは?

以下は、映画「8年越しの花嫁」のあらすじをラストまでネタバレを含んで紹介していきます。ネタバレを多く含んだあらすじとなりますのでご了承ください。

2人の7年間

勤めていた太陽モータースを辞め、小豆島に移り住んだ尚志は、地元の小さな修理工場で働きだします。一方、退院して自宅に戻ることができた麻衣は、リハビリを続けながら2014年の春を迎えていました。脳の炎症も順調に回復してきて、車椅子での移動にはなりますが、ある程度普通の生活を送れるようになっていました。

ある日、麻衣は買い物で立ち寄った店の近くで、結婚式場を見かけました。そこはかつて尚志と共に訪れた結婚式場だったのですが、麻衣にはその記憶がありません、しかしたまたま通りかかった結婚式場のスタッフが麻衣のことを覚えていて、懐かしそうに笑い麻衣を招き入れます。そこで麻衣は、尚志が毎年3月17日に結婚式の予約をしていたことを聞かされます。尚志の熱意に負けて、その前例のない予約方法を毎年繰り返していた、と。

「毎年3月17日はお二人のために空けていました」と言う結婚式場のスタッフの言葉を聞いて、麻衣はふと思い当たります。退院してから何度試してもロックがかかっていて、開くことのできなかった麻衣の携帯電話。麻衣は試しに、0・3・1・7、と暗証番号を押してみます。解除された携帯には、尚志と一緒に笑う麻衣の写真。そして未読の526通ものメールが届きました。それは尚志が毎日麻衣に送っていた動画なのでした。

照れながら、笑いながら、毎日携帯で録られていた尚志の動画は、尚志の愛に溢れたものでした。麻衣が眠っていた間の日々も、そして記憶がない間の日々も、尚志は麻衣に話しかけ、そして麻衣と一緒の時間を過ごしているかのようでした。

そして…

尚志が送ってくれていた動画を見た麻衣は、一人で尚志のいる小豆島へ向かいます。修理工場で聞いて、尚志が今いるという島の小学校に向かう麻衣。そこで子供たちの壊れたブランコを直してあげていた尚志。麻衣の姿を見つけて近づいてくる尚志に、麻衣は「私が行くから待ってて!」と叫びます。懸命に車椅子で尚志に辿り着いた麻衣は、今までずっと待っていてくれたお礼を言いに来たのだと言います。

でもまだ、尚志のことを思い出せていないと言う麻衣。でも麻衣の出した結論は「それでもいい」という結論でした。「だって、私、尚志さんのことをもう一度好きになったから」。それに対する尚志の答えは、「俺はずっと好きでした」の一言でした。そして照れたように笑った尚志は「一緒に歩こう」と、麻衣を車いすから優しく立たせて抱き、2人でゆっくりと一歩一歩を歩き出します。

「歩こう、一緒に。これからもずっと」。呟くように聞こえたその言葉は、尚志の2度目のプロポーズになりました。

そして、2015年3月17日。予約していた結婚式場で、尚志と麻衣の結婚式が行われます。両親と共に車椅子で入場する麻衣。そして最後は、自分の足でバージンロードを歩いて尚志の元へ。笑い合う2人をたくさんの温かな拍手が包み、奇跡の物語は、一旦ここで幕を下ろします。

8年越しの花嫁を観た感想や評価は?

以下は、映画「8年越しの花嫁」を実際に観た人の感想や評価を紹介していきます。内容によってはあらすじのネタバレを含みますのでご了承ください。

とにかく泣いたという感想は多いものでした。8年越しの花嫁 今までみた映画の中でいちばんよくていちばん泣いた作品でしたという感想、今までの映画の中で一番感動したという感想、太鳳ちゃん超序盤で倒れるけどそこから永遠に泣き続けたいう感想、感動しっぱなしで涙止まんなくて色々考えさせられるめっちゃいい映画だったという感想から、献身的で謙虚な愛の深さに落涙という感想まで、多くの人の感動を呼んだようです。

実話が元になっているという点にも感想が寄せられています。実話っていうのがまた込み上げるものがありましたという感想、毎日どんな想いであのメールを送っていたのかと考えたという感想、どんなに好きでもこんなにも長い間治るか治らないかも分からないし私だったら挫折すると思うという感想、旦那さんの一途さと努力がすごいという感想、こんな奇跡があるんだと改めて心にぐっと来ましたという感想などがありました。

キャストに関する感想も多くありました。佐藤健かっこよすぎたし、土屋太鳳も可愛かったという感想、佐藤健かっこよすぎてやばかったという感想、 太鳳ちゃんの圧巻の演技と、健くんの愛の強さに涙が止まりませんでしたという感想、佐藤健と土屋太鳳の真っ直ぐな役作りが気持ちがいいという感想から、主演キャストのお二人とも本当に素晴らしい演技で涙が止まりませんでしたという感想まで、キャストを絶賛する感想があります。

映画全体としては、いい話すぎた!という感想、最後のback numberの曲の入り方ずる過ぎて泣けたという感想、自分の身に降りかかったことを想像するにはハードすぎるけど、愛の強さを感じたとても良い映画だったという感想、くさい台詞やかっこつけてるシーンが全くなかったから自然体で見れて入り込みやすいという感想、苦難を越えたお二人の末永い幸せを願うばかりですという感想などが多く見られました。

8年越しの花嫁のネタバレあらすじやキャストまとめ

大きな感動と反響を呼んだこの映画「8年越しの花嫁」のあらすじをネタバレを含んで感動のラストのネタバレまでと、映画と関連書籍の紹介出演キャストなどを紹介してみました。奇跡のような実話を元にした映画「8年越しの花嫁」。機会がありましたら、温かい思いやりと愛に満ちたこの映画を大切な人と一緒にご覧になってはいかがでしょうか?

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