2018年10月28日公開
2018年10月28日更新
ジャスティスリーグの評価は面白い?つまらない?海外の反応も紹介
DCコミックのヒーローが大集合した「ジャスティスリーグ」。2016年に公開された「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の数か月後の物語を描いた作品です。このまとめでは、映画「ジャスティスリーグ」の評価・感想や海外の反応をまとめていきます。また、あらすじなども紹介します。評価が分かれているとも噂の本作ですが、スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンといった馴染みのあるヒーローがそれぞれの葛藤を胸に、世界を守るために戦う姿は必見です。
目次
ジャスティスリーグを見た人の評価・感想は?海外の反応も紹介
DCコミックのヒーローが大集合した「ジャスティスリーグ」。2016年に公開された「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の数か月後の物語を描いた作品です。このまとめでは、映画「ジャスティスリーグ」の評価や海外の反応をまとめていきます。また、「ジャスティスリーグ」のあらすじやキャストも紹介します。
個性的な5人が集まった「ジャスティスリーグ」は、ファン必見の小ネタや白熱のバトルシーンが盛りだくさんでエンタメ性抜群の映画です。一体それは観客の目にどう映ったのでしょうか? 「ジャスティスリーグ」の海外の反応も含めた感想・評価やあらすじを見ていきましょう。
ジャスティスリーグとは?
ジャスティスリーグとは、海外では2017年11月13日から、日本では同年11月23日に公開されたDCコミックスの実写化映画です。海外でも中国は10月下旬に先行上映が行われました。日本では「この映画、超人だらけ。」や「オンリーワンが集まれば、世界も救える。」というキャッチコピーもつけられていました。
「ジャスティスリーグ」にはスーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンは皆さんもご存知のDCコミックスのヒーローが登場します。DCコミックスの実写映画作品を同じ世界観で描く「DCエクステンデッド・ユニバース」(通称:DCEU)としては5作目の映画になります。作品の垣根を越えてDCコミックスのヒーローが集合したのが「ジャスティスリーグ」ですが、「ジャスティスリーグ」で初めて詳しく描かれたキャラクターも登場します。
暗い! 重い! と評価されていた作風が変わった?
クリストファー・ノーランを製作総指揮に迎え、ザック・スナイダーがメガホンをとった本作は、直接つながりのある「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」から随分とテイストが変わったように思えます。以前から日本だけでなく、海外からもCDコミックスの実写化映画は「暗い」という感想や、「重い」という評価をされてきました。
それはコメディ要素が多く入っていた、同じDCEUの作品である「スーサイドスクワット」でも拭うことのできない評価でした。しかし「ジャスティスリーグ」の前作である「ワンダーウーマン」から少しずつその評価が変わり始めたのではないでしょうか。実際の本作の評価・感想はどのようになっていたのか、また海外ではどのような評価・感想があったのかを見ていきましょう。
ジャスティスリーグのあらすじ
そもそも「ジャスティスリーグ」のあらすじはどういったものなのか? なぜ超人たちは集められたのか、その経緯や迫りくるヴィランにどう立ち向かうのかなどの、あらすじからご紹介します。このあらすじにはネタバレを含まれますので、ご注意ください。
あらすじ「ヒーロー集結!」
「DCエクステンデッド・ユニバース」(通称:DCEU)の4作目である「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の戦いでスーパーマンが命を落として数か月。地球にある強大な力を秘めたボックスを手に入れるために宇宙から異星人が攻めてきます。そこでバットマンであるブルース・ウェインは、ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスと、共に戦う仲間を集めます。
スカウトの末、フラッシュ(バリー・アレン)、アクアマン(アーサー・カリー)、サイボーグ(ビクター・ストーン)が集結。そうしている間に今作の敵であるステッペンウルフが、海底にある王国アトランティス、アマゾン族が暮らすセミッシラ、S.T.A.R.研究所に分散されていた強力な力を持つマザーボックスを集めようと猛威を振るっていました。
ステッペンウルフとその手下のパラデーモンの脅威を迎え撃つために、バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグの5人は新たな仲間を求めとある宇宙船へと訪れました。そこに眠っている人物こそスーパーマンです。
ジャスティスリーグの監督・キャスト一覧
簡単にあらすじをご紹介いたしました。次に本作の制作の裏でどんなことがあったのか、魅力的なキャラクターはどのような方々が演じていられるのかを見ていきましょう。まずは悲劇に見舞われ降板することになったザック・スナイダーとその後任となったジョス・ウェドンについてご紹介します。
二人の監督
ザック・スナイダーはアメリカ合衆国のウィスコンシン州で生まれ、DCEUの作品に初期から携わってきた映画監督、映画プロデューサー、脚本家です。「ドーン・オブ・ザ・デッド」で初めて長編映画の監督を務めました。しかし、「ジャスティスリーグ」の作成途中に娘の自殺を受けて、降板することになりました。
その後任としてMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「アベンジャーズ」シリーズなどで知られるジョス・ウェドンが監督を努めることになりました。彼は「ワンダーウーマン」の監督及び脚本を努める契約をしていましたが、2007年に降板することを公表しました。ジョス・ウェインが引き継いだ時には、すでにいくつかの追加シーンを残して撮影は終了しており、もともとのプランから大き崩れることなく撮影に臨むことになった。
DC実写化映画の礎 クリストファー・ノーラン
「ジャスティスリーグ」では製作総指揮を務めたクリストファー・ノーランは、DCコミックスの実写化映画の礎といえる人物です。先述したDCコミックスの実写化映画は「暗い、重い」と評価されていた時代のバットマンシリーズの監督を務めていました。「暗い、重い」という評価といえば消極的な印象になってしまいますが、彼の映像にはその世界観に観客を没入させる力があると言えるでしょう。
実力派の俳優たち
ベン・アフレック (バットマン/ブルース・ウェイン)は、脚本家、映画監督などの顔を持っているアメリカ合衆国の俳優です。マット・デイモンと脚本を書いた「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」ではアカデミー賞に加えてゴールデングローブ賞も受賞しました。2016年からブルース・ウェイン役を務め、次作にはバットマンに焦点を当てた「The Batman」も控えています。
ガル・ガドット(ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス)はイスラエル出身の女優で、モデルもされています。映画「ワンダーウーマン」の撮影は妊娠初期の状態で挑んだそうで、ワンシーン取り直しがあった際には妊娠5ヶ月目だったそうです。妊娠初期のつわりや頭痛に耐え全力で撮影に取り組んだと語る彼女は、まさにワンダーウーマンのように強い信念を持った女性です。2019年に「ワンダーウーマン」の続編が公開予定です。
ヘンリー・カヴィル(スーパーマン/クラーク・ケント)はイギリスの俳優で、映画「Laguna(原題)」でスクリーンデビューを果たしました。かなりのゲーム好きと公言しており、スーパーマンのオーディション合格の電話がかかってきた際もオンラインゲーム中だったと当時を振り返っています。スーパーマンの役を降板するという噂も囁かれていますが、本人からの直接的な言及はありません。
エズラ・ミラー(フラッシュ/バリー・アレン)はアメリカ合衆国の俳優で、2008年から活動を開始しました。2016年に「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」にクリーデンス・ベアボーン役で出演し、一躍脚光を浴びました。
フラッシュ役としては「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」と「スーサイド・スクワット」にもカメオ出演しています。毎年開催されるサンディエゴ・コミコンに壇上する際には必ずコスプレをしてやってくるエズラ氏は、今年も奇抜なコスプレ衣装で会場を沸かせました。
ジェイソン・モモア(アクアマン/アーサー・カリー)はアメリカ合衆国の俳優で、身長は193cmと高身長な彼ですが、ワイルドな風貌とは裏腹に「ジャスティスリーグ」のプレミアでスパーマン役のヘンリー・カヴィルに後ろから忍び寄り、いきなりハグをするというサプライズをしてみせるほど、おちゃめな人柄であるようです。彼が主演の「アクアマン」はアメリカでは2018年12月に公開され、日本では2019年2月に公開予定です。
レイ・フィッシャー(サイボーグ/ビクター・ストーン)は舞台役者として2009年に「マクベス」などに出演し活動を始めました。「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」のオーディションでサイボーグ役を勝ち取り、本作の出演にいたりました。
彼は2度、来日しており、1度目は2017年11月に「ジャスティスリーグ」のジャパンプレミアムのためエズラ・ミラーと来日、2度目は今年の夏にハリウッド・コレクターズ・コンベンション(通称ハリコン)に参加するために来日ました。
ジャスティスリーグを見た人の評価・感想は?
さて、ここまであらすじやスタッフ・キャストをご紹介しましたが、実際に映画を見た方の評価・感想はどのようなものがあるのでしょうか。「ジャスティスリーグ」を観た方の国内や海外の評価・感想をみていきます。
アクションがかっこいい! という評価
ヒーロー映画といえばアクションが最大の見せ場とも言えるのではないでしょうか。スーパーマン、ステッペンウルフ、パラデーモンなどバトルシーンがたくさんあり、ヒーロー映画にはそれを期待する人が多いのか、かっこいいと評価・感想が多く見受けられました。
#ジャスティス・リーグ
— Leona🍎映画垢 (@Leona_1ose9) November 26, 2017
まさかのサプライズに大興奮やったよ〜!👏😄✨
超人達のド派手なアクションがカッコ良かったね!😊✨
フラッシュの指先チョン👈がウケたよ…!🤣💦
続編がめっちゃ楽しみぃ〜!😄👍✨ pic.twitter.com/fyoXZ9qiiC
アクションがかっこいいとの評価・感想の一つです。ひとつひとつが超人故の豪快な戦い方に熱くなる方は多かったのではないでしょうか。特にサプライズとして登場したスーパーマンの活躍はファンにとってうれしいものだったでしょう。
映画「ジャスティス・リーグ」観てきました😊アクションシーンが多くて見応えがありましたね👍来週は「8年越しの花嫁」でも観に行こうかな☺️#映画#ジャスティス・リーグ pic.twitter.com/IjWtIKINPi
— edogon (@do_going) December 14, 2017
こちらもアクションシーンに言及のあった評価・感想になります。次に観に行くものとして挙げた映画は、あらすじをみるだけでもアクションとは程遠い映画とわかります。単にアクションが好きだからという理由で出てくる感想ではありません。やはりヒーロー映画にはアクションシーンが求められいると言えます。
DCEUの路線変更についての評価
「暗い」「重い」と言われてきたDCコミックスの実写化映画ですが、「ワンダーウーマン」からその路線を変えました。それは「ジャスティスリーグ」にも引き継がれたと言えるでしょう。あらすじでも紹介しましたが、前作で死亡したスーパーマンを生き返らせた後は、スーパーマン無双が続きます。そのまま敵はあまり印象に残ることなく倒されてしまいます。ここだけ見てもDCEUの路線変更が見て取れます。
『ジャスティス・リーグ』はダークにならない!ワンダーウーマン女優が明言 #ジャスティス・リーグ #DC https://t.co/SCVoHkDUDV
— シネマトゥデイ (@cinematoday) October 4, 2017
ガル・ガドットが明言したように、観終わった後にずっしりと胸が重くなるようなストーリー展開ではありませんでした。むしろ全体的にコメディタッチに描かれていた印象をうけました。複雑なストーリー展開にハラハラするよりも戦いっぷりに爽快感を覚えるようなストーリー展開だったと言えるでしょう。
DC系はいつも湿っぽくて辛気くさいのが難だけど、今回は珍しく軽めだった。おしゃべりフラッシュがいたのと、音楽がハンス・ジマーからダニー・エルフマンに替わったのが大きかったかな #ジャスティス・リーグ
— 木野カナン (@kinokanan) October 16, 2018
こういった評価が多く見受けられました。DCコミックスの実写化映画に対して「暗い、重い」と感じていた人たちは「明るかった」「シリアスよりも笑いどころが多かった」という感想を抱いたのではないでしょうか。しかし、その他の評価を見ると、以前からの雰囲気を楽しみにしていたファンにとっては遺恨ある作品になったと言えます。
ヒーロー像を考えさせられるという評価
#ジャスティス・リーグ のスーパーマンを見て、「ヒーローは決して完璧ではない」けど「完璧ではあるべき」なのかなと思った。
— 早坂よもぎ (@yomogi0414) September 25, 2018
彼もロイスやブルースたちの助けがなければ戦えないけど、それを知らない街の人たちから見れば絶対的な存在なわけで。「完璧」でなければ「絶対の希望」にもはなりえない
先述した通りストーリーが暗くなくなったとはいえ、考えさせられる部分もある作品だという感想もいくつか見ることができました。しかしこれは「マン・オブ・スティール」から始まり、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でも苦悩が描かれていたからこそ、本作の120分の中で表現できたことではないでしょうか。
キャラはたっていた! という評価
情報を遮断していたにもかかわらず、見る前に友人に壮大なネタバレをかまされたので何の驚きもなかったけど、単純明快なストーリーでキャラも立っていてそれなりにおもしろかった #ジャスティス・リーグ
— 木野カナン (@kinokanan) October 16, 2018
ストーリーへの言及よりもキャラクターへの前向きな評価が見られました。中でもガル・ガドット演じるワンダー・ウーマンが人気です。映画「ワンダーウーマン」が公開された際に爆発的な人気を獲得し、その人気は今も継続しているようです。
#ジャスティス・リーグ は、皆さん見ましたか??#ワンダーウーマン が美しくて強くてで、私は映画中ずっと釘付けでした←─(°▽°)─♡
— ケロ汰 (@MarvelEDMKerota) December 22, 2017
まだ見てない方はお早めに‼!!!#ガルガドット pic.twitter.com/AwYax0YphW
映画「ワンダーウーマン」が公開された各国で興行収入4億ドル以上の大ヒットとなり、注目され続けていました。本作でもワンダーウーマンの人気はとどまるところを知りません。twitterではワンダーウーマンに言及する感想ツイートが散見されました。
DCEUとMCU
#ジャスティスリーグ 既視感ダバダバ、天頂に向かいそびえる光のタワーが悪役が出入口な設定、アメコミ映画で見るの五十回目か、怪獣映画の東京タワーみたいなお約束なのか。パシフィック・リムは逆張りで海底にしたのか。この続編がマイティ・ソーラグナロクだとしてもそもまま繋がる感じだし https://t.co/Zj71JSuXkR
— 大沢 南 (@osawaminami) December 6, 2017
MCUが先にヒーローを集合させた「アベンジャーズ」を公開し、続編も高い興行収入をあげている中で、DCEUはずっと憂き目をみてきました。以前よりMCUと比較されることがありましたが、作風が変わることで比較がさらに加速したような評価・感想が多くみられました。
ジャスティスリーグを見た海外の人の評価・感想は?
国内の評価・感想では総合して面白いという評価・感想を多く見られました。では海外の評価・感想はどうなのでしょうか。「ジャスティスリーグ」の海外での評価・感想を見ていきましょう。海外の批評家やファンの感想などをご紹介します。
海外の批評家たち
海外の批評家たちは「ジャスティスリーグ」を厳しい目でみているようです。国内の評価よりも海外では痛烈で印象的な批判が目立ちました。海外の評論サイトのRotten Tomatoesに寄せられた批評を一部抜粋して紹介いたします。
For whatever reason, the creative minds at Warner Bros. and DC seem to hit a wall of kryptonite when it comes to translating their comic-book heroes to the big screen.
意訳:どんな理由であれ、ワーナーブラザーズとDCは漫画を映像化する時に創造する精神はクリプトナイトの壁に当たるように見えます。
The cinematic equivalent of Trump and Brexit as awfulness brought upon ourselves. Incoherent and cheap-looking. There are no heroes, and everything is broken.
意訳:この映画の酷さはトランプやブレグジット(EU離脱問題)に相当します。支離滅裂で安っぽく、何もかもが壊れています。
このような批判が目立ちます。新たに登場したヒーローを3人やDCEUを牽引してきたヒーローたちの魅力を描いた結果、ヴィランの詳細を省いてしまったことが「安い」と言われる所以なのでしょうか。
批評家に対してファンの反応は
This movie is sooooooo under rated but is good so watch it FOR REAL don't just judge it because it's in the dc extended universe
意訳:この映画とっっっっっっても評価されていました。真実はあなたの目で実際に確認してみてください。なぜならDCEUなのですから。(この方は星5つの評価をされていました。)
批評家の反応とは反対に、ファンの評価は前向きで好感触なものが多いと感じました。また、高評価をつけている人も思うところはありつつも、良い映画だったと振り返るコメントをよく見かけます。批評家とファンの求めているものにギャップがあることが見受けられます。
ジャスティスリーグの評価・感想をまとめてみた!
設定やストーリーは2時間では描ききれないところが多く批判される対象となりましたが、ヒーローをきちんと描き切ったことは国内外関係なく大変評価されました。また、コメディテイストを入れたことも高評価に繋がったと言えるのではないでしょうか。
ヒーローが活躍するアクション映画という点では文句のつけようがありません。今回まとめた評価・感想などの観点からもう一度「ジャスティスリーグ」を観るとまた新たな発見ができるかもしれません。