スペックの映画・ドラマの見る順番を紹介！シリーズの時系列や公開順は？

スペックは2010年10月8日から12月17日まで放送された人気の刑事ドラマです。戸田恵梨香と加瀬亮がダブル主演を務めました。高い人気を集めたスペックはドラマ終了後にスペシャルドラマが放送され、映画も公開されていて全6作品になっています。この記事ではスペックについての見る順番や時系列をまとめています！

ドラマで人気を集めたスペックは、その後2012年にスペシャルドラマ「スペック～翔～」が放送され、更に2013年にもスペシャルドラマ「スペック～零～」が放送されました。その間にも映画「スペック～天～」、「スペック～結～」の前編と後編の３作が公開されスペックシリーズは全6作品となっているので、見る順番に悩む作品です。時系列も公開順番とは異なっているので、楽しく観る為には注意が必要です。

スペックは1999年に放送され2000年には映画も公開された「ケイゾク」と同じ世界感の作品です。その為「ケイゾク」に登場した人物がそのまま登場、名前が作中に現れるという小ネタがあります。更に他局の裏番組をパロディ的に盛り込む事もしています。スペックシリーズを初めて見る人はどの順番で見ればいいか分からない、という方も多い様です。以降の記事でスペックシリーズの公開順番や時系列等を紹介していきます！

連続ドラマ「スペック～警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿～」は2010年10月8日～12月17日まで放送され、ドラマは全10回で完結しました。公開の順番では1番最初、時系列では2番目の物語になります。スペックシリーズは起承転結の4部構成となっていて、この連続ドラマは「起」の位置づけになります。時系列ではスペシャルドラマ「スペック～零～」の次の物語です。

当麻と瀬文が未詳でコンビを組む事になり、様々なスペックを持つスペックホルダー達との戦いの日々が描かれています。連続ドラマ「スペック」では、スペックに関する難事件を解決していくのがメインの内容になっています。平均視聴率は10.5％でしたが、有料配信やDVDの売上は好調な記録を出しザ・テレビジョンドラマアカデミー賞で4部門を受賞する等の評価を得ます。この高評価を得て「スペック」の続編制作が実現しました。

スペシャルドラマ「スペック～翔～」は、映画「スペック～天～」公開1週間前の2012年4月1日に放送されました。公開の順番は2番目、時系列では3番目の物語になります。初回放送直後の4月4日にディレクターズカット版のDVDとブルーレイが発売されました。この作品は2012年東京ドラマアワードの作品賞優秀賞等を受賞しました。

映画「スペック～天～」は2012年4月7日に公開されました。公開の順番は3番目、時系列では4番目の物語になります。スペックの映画化は、番組のTwitterや公式サイトに続編を望む声が多く寄せられた為に決定したと発表されています。しかし、連続ドラマ「スペック」の最終回エンドロール後に当麻が「映画化とかぜってーしねえから！」と発言した事から映画化も視野に入れての制作だった事が伺えます。

映画「スペック～天～」は公開初週の4月7日、8日の2日間で35万1473人を動員しました。興収4億6870万5300円を記録し興収成績ランキング初登場1位となります。最終興行収入は23.9億円を記録するヒット作品となり、2012年度の興収ランキングでは14位を記録しました。映画「スペック～天～」の撮影はスペシャルドラマ「スペック～翔～」と同時に行われ、2011年8月末にクランクアップしました。

スペシャルドラマ「スペック～零～」は2013年10月23日に放送されました。公開の順番は4番目、時系列では1番目の物語になります。ゲストキャストとして大杉漣、川島海荷、高嶋政伸が出演し視聴率は8.5％でした。スペシャルドラマ「スペック～翔～」と同じく、10月30日にはディレクターズカット版のDVDとブルーレイが発売されました。発売初週のランキングではブルーレイが0.7万枚を売り上げ1位を獲得しました。

映画「スペック～結～」前編は2013年11月1日に公開されました。公開の順番は5番目、時系列でも5番目の物語になります。制作当初は1部作の予定でしたが、台本が3時間を超えるものになり2部作の制作になりました。「スペック」完結編の制作は関係者の一部にしか台本を渡さず情報を制限して進められ、ゲストキャストも設定を知らないまま撮影に臨みました。

映画「スペック～結～」前編は全国290スクリーンで公開されました。11月2日、3日の2日間で動員数34万5921人、興収4億5799万3900円を記録し全国映画動員ランキング1位を獲得しました。11月10日の行われた大ヒット御礼舞台挨拶では観客動員数が100万人を超えた事が発表されました。前作の映画「スペック～天～」の公開14日で100万人動員の記録を上回りました。

映画「スペック～結～」後編は2013年11月29日に公開されました。公開の順番は6番目になります。11月29日の公開に先駆け、11月28日深夜にTOHOシネマズ六本木にて主要キャストでの舞台挨拶が行われ全国89スクリーンで生中継されました。更に29日午前0時から本作の最速上映も行われました。

映画「スペック～結～」後編は11月30日、12月1日の2日間で観客動員数が39万3522人、興収4億3854万7100円で前編を上回り全国観客動員数ランキング1位になりました。映画「スペック～結～」の前編と後編を合わせた累計興収は、50億円にもなると見込まれました。2014年7月に発売されたDVDとブルーレイの売り上げも好調で、後編はシリーズ最高の初動売上を記録しました。

スペシャルドラマ「スペック～零～」は映画「スペック～結～」の公開前の2013年1に放送されました。公開の順番は2番目ですが、時系列では連続ドラマ「スペック」よりも以前の話しで「スペック」の物語の始まりです。

当麻の腕は負傷していません。何故当麻は腕を失ったのか？一十一は何故当麻を憎んでいたのか？という事が明かされます。当麻の高校時代の姿も公開されました。瀬文の過去についても明かされています。

連続ドラマ「スペック」の約1年前を描いていて、当麻と一十一の最初の戦いやその結末が明らかになっています。「スペック～零～」の順番を一番最初にして見ると連続ドラマ「スペック」の謎が分かった状態で見る事が出来ます。しかし、ネタバレが嫌な人は見る順番を間違えない様に気を付けて下さい。

公開順番では1番最初になる連絡ドラマ「スペック」は、公開の順番は1番目ですが時系列ではスペシャルドラマ「スペック～零～」の次の物語で2番目になります。

瀬文が未詳に配属され、スペックホルダーによる不可解な事件を当麻と共に追っていきます。そんな中で当麻の宿敵である一十一の存在が明らかになり、再び2人は戦う事になります。

連続ドラマ「スペック」は謎を多く残したまま最終回を迎えました。そして、その残った多くの謎を回収するのがスペシャルドラマ「スペック～翔～」になります。

連続ドラマ「スペック」の約1年後を描いています。公開の順番は2番目ですが、時系列では3番目になります。連続ドラマ「スペック」の最終回で目を負傷した瀬文が、未詳に復帰する所から物語が始まります。新しい登場人物として、野々村の代わりに係長に任命された一柳、組織犯罪対策部から異動になった吉川(きっかわ)が加わりました。

連続ドラマ「スペック」の最終回に残された多くの謎、「野々村は何を見たのか？」「最後に地居を倒したのは誰だったのか？」等の謎が明らかになります。そして、映画「スペック～天～」へと物語は繋がっていきます。

スペシャルドラマ「スペック～翔～」からの物語です。公開順番は3番目、時系列では4番目になります。2012年9月に、海上を漂流するクルーザーから乗客全員がミイラ化した死体が見つかった事から物語は始まります。この話の中で初めて「シンプルプラン」という言葉が出てきます。更に日本を影で操る御前会議という存在も明かされ、「スペック」に関する謎が深まっていく事になります。

映画「スペック～天～」では、一十一の凶悪性が更に増し、当麻のスペックも暴走したりと様々な事態が起こります。ラストでは先人類であるセカイや潤が不穏な空気を残して去って行き、映画「スペック～結～」へと続きます。

映画「スペック～天～」からの物語です。公開順番は5番目、時系列も5番目になります。前作「スペック天～～」から5ヶ月後の2013年2月大けがを負って入院中の瀬文が現場に復帰します。その頃、スペックホルダーを全滅させる計画「シンプルプラン」が進められていますが仲間割れが起きます。当麻達とスペックホルダーとの戦いは激化し、当麻は自身のスペックを使うべきなのか混乱していきます。

連続ドラマ「スペック」から登場していた野々村は、単独で「シンプルプラン」を阻止する為に行動していました。「シンプルプラン」を阻止する為のウイルスを手に入れますが、殺されてしまいます。野々村の死体を前にした当麻は敵への殺意を募らせ、「スペック～結～」は後編の最終局面へと向かっていきます。

映画「スペック～結～」前編からの物語です。公開順番は6番目、時系列も6番目になります。前編で当麻は「シンプルプラン」のウイルスに感染しますが、それはインフルエンザウイルスである事が分かります。そして、これまでの黒幕であるプロフェッサーJの正体も突き止めました。遂に当麻は自身のスペックを開放し、プロフェッサーJや先人類のセカイ達との戦いが始まります。

最後の戦いに身を投じる当麻を瀬文は見守ります。セカイ達は人類を滅ぼそうとし、当麻はスペックを使い世界を救う戦いが始まります。

天才的な頭脳を持つ当麻沙綾は、FBIで能力を発揮していました。その活躍が買われ、日本の警察からスカウトを受けて警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係(未詳)に配属される事になります。時を同じくし、SITの小隊長を務めていた瀬文焚琉は任務遂行中に部下を誤射した疑いをかけられ未詳へと移動する事になりました。未詳には係長を務める野々村光太郎しかおらず、三人で活動していく事になります。

未詳には解決の難しい不可解な事件が持ち込まれます。その内容は、超能力等科学的に解明の難しい事件、他の部署では解明不可能な事件等の難事件ばかりです。

その事件を追っていく内にスペックという特殊な能力を持つ者達が存在し、事件に関わっている事を当麻は突き止めます。スペックを持つ犯罪者達に、コンビを組んだ当麻と瀬文は立ち向かって行く事をなります。

連続ドラマ「スペック」の最終話で当麻と瀬文は最強のスペックホルダー、一十一(にのまえじゅういち)との戦いに勝利しました。その戦いにより目を負傷した瀬文が、一年後に未詳に戻って来る事から今回の物語は始まります。未詳の係長だった野々村は係長待遇に降格し、代わりに係長として配属されたのが市柳でした。更に組織犯罪対策部から異動になった吉川(きっかわ)も新たに加わります。

様変わりした未詳に奇妙な事件が舞い込んできます。白昼堂々、街中でマシンガンによる殺人事件が起きました。女子高生が一人生存し「全身黒ずくめの犯人が瞬間移動して逃げた」と言います。銃撃戦を繰り広げていた当事者の写真の中には、連続ドラマ「スペック」に登場したサトリの姿が写っていました。当麻はスペックホルダーによる抗争が起きたと分析し、生存者の久遠望が居る警察病院に向かいます。

2012年9月に海上を漂流していたクルーザーから、乗客全員が死体で発見されるという事件が起きます。その事件は未詳に持ち込まれ、当麻と瀬文は事件の捜査に乗り出します。クルーザー内で発見された死体は「スペック～翔～」で殉職した吉川と同様にミイラ化していました。事件の犯人であるスペックホルダー達は、「シンプルプラン」というスペックホルダー対策の計画を中止する様に警告します。

事件を捜査する当麻と瀬文に、何者かに追われている美鈴が助けを求めます。駆け付けた二人は内閣情報調査室(CIRO)の特務班と出会います。その中の一人は瀬文の元恋人の青池里子で、一人娘がいる事を知りました。美鈴は日本を影で支配している御前会議の計画「シンプルプラン」に関する陰謀を知ってしまい、追われていました。未詳には死んだはずの一十一が現れ美鈴を連れ去ります。

当麻は、高校時代に両親と弟を飛行機事故で亡くしました。そんな当麻の元に、警視庁弐係の近藤がやって来ます。近藤は「あなたの家族はスペックを持つ者たちに殺された可能性が高い」と告げます。当麻は初めてスペックという言葉を聞きました。以降その言葉を忘れる事が無かった当麻は、迷うこと無く警察官の道を目指しました。FBI研修を終えた当麻は、公安部公安第五課未詳事件特別対策係(未詳)への配属が決まります。

未詳に連続心臓麻痺事件が持ち込まれ、当麻は捜査をする事になります。その事件の被害者はディアブロの部下達でした。自分もいずれ狙われるのではと警戒したディアブロは、一十一を呼び出し犯人を処分する様に依頼をします。事件現場で一十一は当麻の存在を知ります。

共に行動していた地居は、記憶を書き換えるスペックを持っていました。一十一の記憶は地居に改ざんされ、両親の仇だと思い込んだ一十一は当麻の命を狙い始めます。

前作の映画「スペック～天～」から５ヶ月後、入院中の瀬文に元彼女の青池里子と娘の潤が病院を抜け出し行方不明になったと当麻から伝えられます。それを聞いた瀬文は現場に復帰しました。その頃「シンプルプラン」についての計画を進めている国際会議の場で、日本代表の卑弥呼は突然の計画中止を訴えます。会議参加者達に拒絶されましたが、自身のスペックでメンバー達を消滅させました。

その一方で、潤は自身のスペックを発揮します。子供から大人の姿へと変わり、里子の傷を癒しました。そしてセカイと共に自分達を「先人類の末裔」、この世界を「バブル」と呼び現人類を見下していました。更に現人類には審判が下ると語ります。里子達の行方を掴めない当麻の元に、当麻の父の親友だった湯田が訪れます。湯田の口から、父の研究内容死亡した理由が語られました。

その最中、当麻の祖母葉子が何者かに憑依されます。湯田を「裏切り者」と罵ると手榴弾をばらまき大爆発を起こします。同行していた瀬文に助けられた当麻は無事でしたが、葉子は死亡し湯田は意識不明になってしまいます。その後当麻達は休暇中の野々村からの引き継ぎ書によって、シンプルプランを阻止すべく野々村が単独で行動している事実を知ります。

当麻は「シンプルプラン」のウイルスに感染します。しかしそのウイルスの正体は、インフルエンザウイルスである事が分かりました。その事実に安心しますが、当麻は疑問を抱きます。推理した末に湯田の本名が「ユダ(Judah)」であり、正体がプロフェッサーJである事に気がつきます。その頃、本性を表した湯田は警察病院で厳重に保護されているスペックホルダーを惨殺、子供のスペックホルダーにはウイルスを感染させました。

子供達には治療薬が効かず、次々に死亡します。普通の人間とは僅かに違うDNAを持つスペックホルダーにのみ、致死性を持つウイルスを作った事を見抜いた当麻は残酷な手口に憤りを感じます。瀬文が見守る中で当麻は自身のスペックの使用を決断します。先人類達の霊体である八咫烏の群れと共に空を舞い、ファティマ第三の予言に現れる「左手に火の剣を持つ天使」となり国際会議に乱入しました。

八咫烏の群れが起こす停電と事故で、世界中は混乱に陥ります。そんな中、警視庁屋上のアンテナに登った瀬文達は人類を滅ぼそうとしているセカイと潤に遭遇します。

セカイと潤は先人類であり、先人類とはガイアと調和して生きるスペックホルダーでした。その目的は、地球外から飛来したアミノ酸により変異して増殖し、先人類を滅ぼして発展した現人類から世界を取り戻す、というものでした。

「スペック」は癖の強いものだったので、その評価も様々です。「圧倒的なクオリティ」「今後のドラマ業界の未来が心配になる(堤幸彦を超えるのは難しい)」といった高評価がありました。また、主演の戸田恵梨香に対し「ヤンキーにして小悪魔女優という奇跡」「物語に合わせて戸田恵梨香の演技も幅を増し、微細なニュアンスまで表現されている」といった魅力を絶賛する声がありました。

一方で「今季ワースト」「これ、面白いでしょの押し付け」といった辛口評価もありました。しかし高評価が多く、やはり魅力的な物語だった様です。

「スペック」はやはり堤幸彦の作品が好き！ケイゾクも見てた！という人が多く、基本的に高評価が多かったです。「小ネタが面白い」「野々村さんが大好き」「謎がちゃんと回収されてて良い！」「展開が衝撃的で先続きが楽しみ」といった高評価や感想がありました。

「スペック」のドラマは高評価が多い印象でしたが、映画になると感想が少し変わっています。「やりすぎ感がひどい」「話がおかしな方向になってる」「スケール大き過ぎ」といった、物語についていけないという内容が少し増えています。ですが、「ちゃんと完結して良かった」「勢いが止まらず面白かった」といった高評価も多く、やはりファンが多い作品なのが分かります。

「スペック」の映画やドラマの見る順番についてまとめてみました！「スペック」は公開順番と時系列に違いがある作品ですが、やはら公開順番通りに見るのが良いのではないでしょうか。公開順番で見ると、色んな謎について考えながら見る事が出きます。謎についてもきちんと回収されていくのでスッキリする作品です！全部分かってから見たい！という人は、時系列の順番で見るといいのではないでしょうか。