2018年10月22日公開
2018年10月22日更新
MOZUの映画あらすじをネタバレ紹介!キャストや感想も紹介【西島秀俊】
映画「MOZU」は、ドラマで放送された「MOZU」の完結編です。映画「MOZU」では、ドラマ版からの謎である「ダルマ」の正体と主人公倉木の妻子の死の真相が明らかになります。映画「MOZU」のあらすじをネタバレで紹介と、主なキャストの紹介や映画の感想と評価も見ていきます。さらに映画「MOZU」の見どころの一つである過激なアクションや爆破、カーチェイスなどのシーンのロケ地も見ていきます。
目次
MOZUの映画あらすじやキャストを一挙紹介!
映画「MOZU」(2015年)は、TBSとWOWOWの共同制作のドラマ版(2014年)の完結編です。ドラマ版はSeason1、2の構成で全15話の放送でした。映画「MOZU」は、妻子の死の真相を追及する刑事が最強の悪、「ダルマ」に迫ります。人間関係の複雑さやアクションシーンの激しさなどで映像化は不可能と言われた「MOZU」が実写ドラマとなり、さらに映画化によってドラマ版の謎が解明されるということです。
今回は映画「MOZU」のネタバレあらすじとキャストを紹介します。さらに、映画「MOZU」の感想を紹介します。そして映画の最後、主人公倉木に電話を掛けたのは、誰なのか?という謎も考察していきます。映画を観た人によって感想が賛否両論ありました。具体的に感想もご紹介していきます。
MOZUとは?
映画「MOZU」のあらすじ・キャストの前に、ここでは「MOZU」について紹介します。「MOZU」は、逢坂剛の小説「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」を原作として制作された刑事ドラマで、主演は西島秀俊です。TBS系で「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」(2014年4月~6月)が放送されました。そして同年6月~7月まで「MOZU Season2~幻の翼~」が、WOWOWプライムで放送されました。
「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」の内容は、爆発事件に巻き込まれ亡くなった妻の死の理由を探るため、警視庁公安部の捜査官・倉木(西島秀俊)が、独自の捜査を開始するところから始まります。それに協力する大杉、明星らとともに真相を究明していく倉木。殺し屋「百舌」の正体についての謎、都市伝説「ダルマ」などの謎が絡み合う中で、やがて3人は国家転覆を謀る陰謀に気づいていく、となっています。
「MOZU Season2~幻の翼」では、倉木の妻・千尋(公安捜査官)が生前関わっていた作戦について調べる倉木が、千尋の死の謎と作戦の真相を解明していくというものです。映画「MOZU」は、ドラマ版の完結編として描かれています。映画版ではさらに、ドラマ版Season1、2 ともに現れた「ダルマ」についての謎も明かされます。ここからは映画「MOZU」のキャストの紹介と、映画「MOZU」のあらすじをネタバレで見ていきます。
MOZU映画キャスト一覧
個性豊かな俳優、女優が出演している映画「MOZU」は、主演の西島秀俊を始め、キャストの演技が注目を集めています。映画やドラマの世界で活躍中の役者が揃った「MOZU」は、ドラマ版から評判を呼んでいました。ここからは映画「MOZU」に出演しているキャストを紹介していきます。
「MOZU」キャスト倉木尚武役/西島秀俊
映画「MOZU」で、西島秀俊演じる倉木尚武は、警視庁公安部特務第一課捜査官で、警備局から警部にまでなった「公安のエース」と呼ばれています。倉木の娘・雫は浴室で謎の溺死、妻・千尋は爆破事件に巻き込まれ死亡します。倉木は二人の死の真相を追及するため捜査を開始します。ここからは映画「MOZU」の主演、西島秀俊の「MOZU」以外の主な出演作について紹介します。
西島秀俊は、1971年生まれ、大学時代から俳優活動を始めます。1992年ドラマ「はぐれ刑事純情派5」でデビュー。1993年「あすなろ白書」で注目され、1994年映画「居酒屋ゆうれい」初出演します。この頃、アイドル路線を嫌がり、本格的な役者を目指したかった西島は、事務所を移籍しました。1999年映画「ニンゲン合格」で初主演を果たします。この演技で第9回日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞を受賞しました。
2005年映画「帰郷」、2006年NHK朝ドラ「純情きらり」ではコミカルな役、2008年映画「休暇」では死刑囚を演じました。2011年にはイランの名監督アミール・ナデリの映画「CUT」に出演しました。この作品は、ヴェネチア国際映画祭など数々の国際映画祭に出品され、西島も映画賞を多数受賞しています。2016年映画「クリーピー 偽りの隣人」で主演、2018年11月公開の映画「人魚の眠る家」に出演しています。
「MOZU」キャスト大杉良太役/香川照之
映画「MOZU」で、香川照之演じる大杉良太は、元警視庁刑事部捜査一課捜査官で警部補でした。辞職した後、私立探偵となっています。妻と娘とは別居中です。出会った頃の倉木を良く思っていなかったが、共に捜査をする中で、少しずつ仲間として認めるようになりました。映画「MOZU」では、大杉は倉木と共に闘います。それではここで、大杉演じる香川照之のこれまでの主な出演作を紹介します。
香川照之は、1965年生まれ、東京大学卒業。歌舞伎での名は九代目市川中車。俳優としての主な経歴は、1989年NHK大河ドラマ「春日局」で俳優デビュー。橋田壽賀子脚本のドラマに出演するなどキャリアを積み、2002年NHK大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」で豊臣秀吉役で注目され、2004年中国映画「故郷の香り」、2010年NHK大河ドラマ「龍馬伝」の岩崎弥太郎役で東京ドラマアウォード助演男優賞受賞。
2010年映画「劔岳 点の記」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。2011年には父である市川猿之助(猿翁)と和解したのをきっかけに歌舞伎に進出し九代目市川中車を襲名。2012年に襲名公演を行いました。その後も香川照之の名で俳優活動を続け、2013年の大ヒットドラマ「半沢直樹」での演技が評判を呼び、高い評価を得るなど、数々の演技賞を受賞しています。
「MOZU」キャスト明星美希役/真木よう子
映画「MOZU」で、真木よう子演じる明星美希は、警視庁公安部公安第二課捜査官で、巡査部長です。熱血漢の大杉とは正反対で冷静沈着な性格です。ここで真木よう子の主な出演作を紹介します。真木よう子は、1982年生まれ、2003年映画「ベロニカは死ぬことにした」で初主演。2005年映画「パッチギ」に出演。2007年~2008年ドラマ「SP」に出演。2013年ドラマ「最高の離婚」2017年ドラマ「セシルのもくろみ」に主演しました。
2006年映画「ゆれる」で山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞し、2011年映画「モテキ」、2012年映画「外事警察 その男に騙されるな」に出演。そして2013年主演映画「さよなら渓谷」で主演女優賞、映画「そして父になる」で助演女優賞をダブル受賞しました。2018年映画「孤狼の血」、「焼肉ドラゴン」に出演しています。
「MOZU」キャスト権藤剛役/松坂桃李
映画「MOZU」で、松坂桃李演じる権藤剛は、映画「MOZU」に初登場となります。権藤は冷酷な殺し屋でテロリスト集団のリーダー。松坂はこの役を演じるために、髪を青く染め、左右で違うカラーのコンタクトを入れるなどの役作りをしています。それでは松坂桃李の主な出演作を紹介します。松坂桃李は1988年生まれ、2008年、モデルとして活動を始めました。2009年「侍戦隊シンケンジャー」の主役で俳優としてデビューしました。
以後「侍戦隊シンケンジャー」シリーズに主演しました。2011年映画「アントキノイノチ出演。2010年ドラマ「チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋」2015年映画「マエストロ」で主演しました。2016年映画「湯を沸かすほどの熱い愛」「デスノート」で死神・ベポの声をしました。2017年「キセキ-あの日のソビト-」で主演し、そして2018年「不能犯」で主演しました。2018年映画「孤狼の血」に出演しています。
「MOZU」キャスト東和夫役/長谷川博己
映画「MOZU」で長谷川博己演じる東(ひがし)和夫は、元公安部捜査官。殺人を含む犯罪請負のプロです。東は、狂気溢れるキャラクターです。長谷川博己の狂った演技が評判となっています。そんな長谷川博己の主な出演作を紹介します。長谷川博己は1977年生まれ、文学座出身、2010年ドラマ「家政婦のミタ」に出演。2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の夫役、2017年ドラマ「小さな巨人」で主演。
2018年NHK朝ドラ「まんぷく」に出演。また、蜷川幸雄演出の舞台に数多く出演しています。2005年「KITCHEN」、2007年「カリギュラ」2008年「から騒ぎ」2010年「ヘンリー六世」2012年「海辺のカフカ」などです。映画では2015年「進撃の巨人」2016年「シン・ゴジラ」で主演を演じました。
「MOZU」キャスト新谷和彦・新谷宏美役/池松壮亮
映画「MOZU」で池松壮亮演じる新谷和彦・宏美は、冷酷な殺し屋です。ここで池松壮亮の主な出演作を紹介します。池松壮亮は1990年生まれ、2003年ハリウッド映画「ラストサムライ」で映画初出演を果たします。2014年映画「ぼくたちの家族」「紙の月」の演技で多くの助演男優賞を受賞。2017年映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で主演し、2018年映画「君が君で君だ」に主演、そして映画「斬、」に主演します。
「MOZU」キャスト大杉恵役/杉咲花
映画「MOZU」で杉咲花演じる大杉恵は、香川照之演じる大杉良太の娘です。恵は、父の強引な捜査が招いた出来事に失望し父との関係が壊れたという過去があります。ここで、杉咲花の主な出演作を紹介します。杉咲花は、1997年生まれ、7歳で子役としてデビュー。2011年ドラマ「桜蘭高校ホスト部」、2014年映画「イン・ザ・ヒーロー」。2018年「花のち晴れ~花男Next Season~」で主演しました。
「MOZU」キャスト「ダルマ」役/ビートたけし
映画「MOZU」でビートたけし演じる「ダルマ」は、日本の闇を支配する影の大物です。ビートたけしはお笑い芸人として長年活躍してきましたが、映画監督「北野武」として数々の名作を作り、世界のキタノとして海外でも高い評価を得ています。監督としての初映画は1989年「その男、凶暴につき」です。自身の監督する映画に出演している作品も多数あります。「HANA-BI」「座頭市」「アウトレイジ」などです。
MOZU映画のあらすじをネタバレ紹介!
映画「MOZU」のキャストを一挙紹介してきました。ドラマ版「MOZU」で明かされなかった謎が解明されるという映画「MOZU」は、キャストたちの演技と、数々のアクションシーンなど見どころたっぷりの映画と評判です。ここからは映画「MOZU」のあらすじをネタバレで紹介します。
「MOZU」あらすじネタバレ①都内でテロ事件が発生
都内、トランスタワービルで爆破テロ事件が発生しました。犯行は犯罪プランナー・高柳と、テロ組織を率いる殺し屋・権藤剛。彼らはビルを爆破し散弾銃で発砲するなどし、大勢の人々を人質に取り、政府に対して身代金5億を要求しています。現場は大混乱となります。その様子をニュースで見た倉木は、現場に向かいます。また、同じ組織のテロリストたちが、ペナム共和国大使館の車を襲撃し、乗っていた母娘の誘拐を企てました。
「MOZU」あらすじネタバレ②誘拐事件発生
しかし、誘拐現場に遭遇した倉木が母娘を救いました。母親は、娘を大使館へ連れて行ってと訴えますが、娘の行方が分からなくなりました。倉木は大杉に娘を任せ、現場から離れました。ビルで立てこもりを続ける権藤は、ペナム共和国大使館の車を襲撃したテロリストたちが、母娘の誘拐に失敗したと知り、ビルから撤収しました。明星は、大使館車を襲ったテロリストを倒したのが倉木と知り、彼の協力を仰ぎますが、冷たく断られます。
母娘を調べた明星によると、母親はぺナム人、その夫は日本人で、彼らの一人娘・エレナは日本人とペナム人のハーフということでした。エレナは現在16歳で知的障害です。やがて路地裏にいたエレナを見つけ、大杉は自分の探偵事務所にかくまいます。エレナは、日常の会話は難しく、言葉というより喃語を発し、民謡のようなものを歌います。テロ組織の目的はエレナの誘拐で、ビルの立てこもりは誘拐事件のためのおとりだったのです。
「MOZU」あらすじネタバレ③権藤、大杉の娘・恵を拉致
権藤は、警察病院に入院しているエレナの母を殺害しました。その日、大杉は誕生日の娘・恵に会うため、警官に護衛を頼み探偵事務所を出ました。行き違いに恵が探偵事務所にやって来ました。父を待っている恵。そこへエレナを再び拉致しようと、権藤が新谷宏美に扮して事務所を襲います。権藤は警官たちを無残に殺害しエレナを探しますが、エレナはすでに別の場所に移していたため、エレナの代わりに恵を拉致して行きました。
「MOZU」あらすじネタバレ④明星、拉致される
事件に関心を持つ倉木は、上司である津城警視正に事件の事を聞きますが、津城は深入りしてはいけないと告げます。そして津城は「我々はダルマに辿り着いた」という言葉を残し、去っていきました。恵の拉致を知った倉木は明星の安否が気になり、明星の自宅を訪ねますが、すでに明星の姿はなく、シャワーの音がする浴室へ行くと、浴室の壁に、浴槽から両足が突き出ている様が血で描かれているのを見つけました。
その絵が、かつて自分の娘・雫が浴室で死亡していた様を描いていると気づいた倉木は、今回の事件の関係者が娘・雫と妻・千尋の死にも深く関わっていると確信します。倉木は、「我々はダルマに辿り着いた」と言っていた津城の話を聞くために、彼を訪ねますが、何者かに殺害された後でした。倉木と鳴宮、明星の部下の村西が大杉の事務所にいると、犯罪プランナー・高柳から連絡が来ました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑤ぺナム共和国
高柳は「先生」と呼ぶ人物に仕えているようで、恵と明星を返して欲しいならエレナをこちらに渡せ、と言いました。その取引に応じた倉木、大杉、村西の3人は、ぺナム共和国にエレナを連れて行くことになりました。そしてエレナには、うなじにバーコードが付いていることが分かりました。ぺナム共和国でエレナはマフィアに捕まってしまいます。エレナは児童人身売買に関わるマフィアに連れ去られたのでした。
「MOZU」あらすじネタバレ⑥「ダルマ」の正体が判明
倉木はマフィアを倒し、エレナを救出しました。そこへ高柳が現れ、自分たちが「先生」と呼んでいるのは「ダルマ」で、正体を「吉田こまお」だと言いました。吉田こまおは、第二次世界大戦中に武器商人をしており、大富豪となりました。戦後、裏の社会を牛耳る人物となり、さらに日本の首相さえも彼の一言で決まる程の権力を持つようになりました。吉田は死亡したとされていますが、実は数々の事件で暗躍している人物なのです。
戦後の日本の裏社会に君臨し、悪の限りを尽くしてきた「ダルマ」こと吉田こまおも90歳となり、医療機器に繋がれている状態となっています。そんな状態の「ダルマ」は、若く健康な臓器を提供させるため、子どもを集めているのです。臓器を提供させるために集められた子どもたちは、うなじにバーコードをつけています。子どもたちの中で移植に一番適しているのが、エレナだったのです。
「MOZU」あらすじネタバレ⑦村西はスパイだった
飲み屋で食事をしながら、倉木はこちらの行動がすべてスパイによって高柳たちにバレている、と言いました。そのスパイは村西だと言うのです。その理由は、明星が拉致されたとき、明星はやって来た客にスリッパを出していた、それは彼女が警戒心を抱かなかったからだとみていたのでした。村西を追及すると、彼が「ダルマ」の命でスパイとして送り込まれたのでした。現場は乱闘になりました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑧倉木、「ダルマ」に迫る決心をする
村西は、組織から倉木の監視を命じられていたのです。次の日、「ダルマ」の正体を知った倉木は娘・雫の死に深く関わっていると思われる「ダルマ」から真相を聞き出すため、「ダルマ」に迫る決心をします。そのため大杉とは別れ、行動を別にすると言いました。大杉はエレナと、人質となっている娘・恵、明星とを交換するため、取引現場へと向かいました。
出典: https://eiga.com
倉木は村西の手の者に捕まってしまいました。倉木は村西の待つ場所に連れてこられ、飲み屋でのお返しとばかりに村西から暴行を受けます。村西は「カッコウは自分の卵をモズの巣に入れてモズに育てさせる。モズは何も知らず自分の子と思ってその小鳥を育てる。お前はモズだ」という言葉を倉木に投げかけました。そして倉木を「ダルマ」の元へ連れて行くことになりました。
「ダルマ」の元へ行く途中、東和夫によって襲撃を受け村西は殺害されました。東も「ダルマ」ついて知っていました。東は、日本は「ダルマ」の裏の力によって平和が保たれているのだと言いました。「ダルマ」がいなくなれば日本は壊れてしまうと言い、そんな状態を見てみたいと言いました。「復活する前に殺せ」と、倉木に言い、「ダルマ」の居場所を倉木に教えました。
一方、大杉は人質交換に出向いていました。権藤は大杉の娘・恵だけを連れて来ました。エレナと恵の交換を終えた大杉ですが、エレナも助けるため、あらかじめエレナに爆弾を巻き付けてあると言い、爆破されたくなかったらエレナをこちらに返せ、と言いました。仕方なく応じた権藤がエレナを手放し、大杉の元へエレナが来た瞬間、大杉は爆弾を外し投げました。爆弾は爆発しました。エレナと恵、二人とも助かりました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑨娘を取り戻した大杉
しかし、権藤がアイスピックで大杉を襲います。首を傷つけられる大杉。恵の命も奪われようとするそのとき、新谷和彦が現れました。新谷宏美に心酔している権藤は、日頃から宏美の双子の兄・和彦を倒そうとしていたのです。権藤と新谷和彦は激しく闘い、とうとう権藤は和彦によって殺されました。和彦のおかげで大杉はエレナを守り、恵を取り戻すことが出来ました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑩ついに「ダルマ」と対決
倉木は「ダルマ」のアジトに辿り着きました。そこは造船場で、「ダルマ」は船の中で呼吸器に繋がれ、寝たきり状態で居ました。そこには高柳もいました。倉木は「ダルマ」に、娘・雫は何故死ななければならなかったのかと迫ります。「ダルマ」は倉木に、娘とは似ていない、お前は「モズ」だ、と言いました。そして「ダルマ」は倉木に、歯車になれ、と言いました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑪「歯車」とは?
「ダルマ」は、ダルマの手足となって働く者を「歯車」と呼び、その「歯車」を国の重要なポストに就かせることによって、裏で国を動かしていたのです。倉木の妻・千尋も「歯車」にするために、娘・雫は殺されました。「歯車」にならなければ、夫・倉木の命も奪うと脅されていたのです。船を爆破した倉木は、船から脱出しました。
倉木は、大杉と恵、エレナと日本に帰国しました。ぺナム共和国大使館でエレナを保護してもらいましたが、生きていた「ダルマ」と高柳によって爆破事件が起き、その騒ぎに紛れて再びエレナは連れ去られました。不振なバッグを抱えた救急隊とすれ違いますが、倉木は気づかなかったのです。明星と再会した倉木は、明星もまた、家族の命を危険にさらしたくなければ「歯車」になれと脅されていると聞きました。
明星は「ダルマ」から、倉木を監視することを命じられているのです。「あいつらの思い通りにはさせない」と倉木は決意を新たにします。「ダルマ」と高柳に再会した倉木は、「ダルマ」への臓器移植が成功したことを知らされます。その臓器はエレナから移植されたものです。「ダルマ」はまるで生き返ったようになっていました。「ダルマ」は、倉木を公安部長にすると言い、これからの国をまた新たに支配するのだと語りました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑫娘と妻の死の真相
そして「ダルマ」と高柳は、倉木の娘・雫と妻・千尋の死の真相を語り、臓器移植のために利用されたエレナのことを倉木に聞かせました。「ダルマ」は、怒りをあらわにする倉木を「歯車」に適さずと言いました。高柳は倉木に襲いかかりますが、倉木は高柳を倒しました。「ダルマ」は東が操縦するへりに乗り、「夢で会おう」と言い去って行きました。その後ヘリの墜落が確認され、3人の遺体が発見されました。
「MOZU」あらすじネタバレ⑬「ダルマ」の最後
大杉は、墜落したヘリには「ダルマ」が乗っており、ヘリを操縦していたのは東だったと知りました。倉木と東は共謀して「ダルマ」を消したのか?と、大杉は明星に問いかけます。事件は終わり、大杉と明星は、レストランで倉木が来るのを待っています。どっちが電話する?とワインを飲みながら言い合う二人。街を歩く倉木。そこへ携帯電話が鳴りました。そっと着信を見た倉木が微笑みながら一言、「倉木だ」と言って歩き出しました。
MOZU映画の最後の電話の相手を考察!
ここまで映画「MOZU」のあらすじをネタバレで紹介してきました。映画「MOZU」のラスト、倉木の携帯電話が鳴りました。倉木は着信を見て微笑みました。果たして誰からの電話だったのでしょうか?映画「MOZU」のラストシーンは、観客に想像の余地を与えるという演出となっています。ここでは、最後に倉木に電話を掛けたのは、誰なのかを考察していきます。
大杉良太もしくは明星美希説
映画「MOZU」のラストで、倉木に電話を掛けたのは、大杉もしくは明星のどちらかではないか?という説があります。大杉も明星も絶対にしないと言っていますが、やはりどちらかが掛けたのではないかということです。電話が掛かってきたときに倉木が見せる笑顔は、最大の敵であった「ダルマ」の死により事件がようやく終わり、共に戦った仲間からの電話だったから思わず微笑んだという説です。
東和夫という説
長谷川博己演じる東和夫が電話をかけたとする説があります。倉木が着信を見たときに見せた微笑みを、不敵な笑みととらえ、仲間である大杉や明星ではなく、「ダルマ」と共に死んだと思われた東和夫が、実は生きていて、それを倉木に知らせる電話だったのではないか?という説です。映画「MOZU」は、鑑賞した人が思い思いの感想を持ち、また最後の電話相手を想像する余韻を残して終わります。
このように映画「MOZU」は、ドラマ版からの最大の謎であった「ダルマ」の正体や、倉木の娘・雫の死と妻・千尋の死の真相も解明されましたが、しかし本当に「ダルマ」は死んだのか?本当に事件は終わったのか?という疑問も抱かせるラストでもあるというのが、多くの観客の感想となっています。続編を期待する声もありました。
MOZU映画のロケ地は?
映画「MOZU」は、数々のアクションやカーチェイス、大規模な爆破シーンなど、迫力あるシーンが見どころですが、それらの撮影はどこで行われたのでしょうか?映画「MOZU」の撮影は、国内各地で行われただけでなく海外でも撮影されました。ここでは映画「MOZU」のロケ地を見ていきます。
名古屋・官公庁
映画「MOZU」のロケ地の一つ、ゴールデンウイーク中の名古屋の官庁街では、東京の霞が関で倉木がテロリスト集団と闘うシーンのロケが行われました。
フィリピン・マニラ
映画「MOZU」は様々なアクションシーンが見どころですが、過激なアクションや爆破シーンなどは、日本国内での撮影が不可能ということで、これらの撮影はフィリピン・マニラで行われました。また、マニラの街の雰囲気が「MOZU」の世界観とも合うということもマニラを選んだ理由だそうです。マニラのマーケットを封鎖するなど、約1ヶ月に渡る大がかりな撮影が行われました。
出典: https://eiga.com
マニラでのロケで使われた銃弾は1500発、車4台を大破させ、500人以上のエキストラが動員するなど大規模な撮影となりました。
小倉井筒屋クロスロード
映画「MOZU」のロケは、北九州市でも行われました。北九州市は映画「MOZU」の最初、ビルがテロリスト集団に占拠されるシーンが撮影されました。北九州市は「MOZU」のドラマ版、映画版ともにロケを行っています。ここ北九州市は「MOZU」だけでなく、他の映画でもロケがたくさん行われます。それはフィルムコミッションが充実しているからです。
北九州フィルム・コミッションというのは、官民連携で映画やドラマのロケをサポートするチームです。企業、行政、市民が一体となって撮影隊をサポートしていくという非営利組織ということです。そのため映画界・テレビ業界からの注目は年々高まり、北九州市では近年多くの撮影が行われています。日本だけでなく海外からも注目を集めています。北九州市は今や「映画の町」だということです。
映画「MOZU」のロケが行われた北九州市では、「新都市・MOZU市」として映画完成を祝いました。完成イベントに出席した映画版の監督・羽住英一郎氏と主演の西島秀俊は、ファン1500人に握手やサインをするなどしてファンサービスをしました。そして西島秀俊と羽住監督の手形が「MOZU市誕生記念モニュメント」として展示されました。
MOZU映画の感想や評価は?
映画「MOZU」の感想を紹介します。まず、批判的な感想から紹介します。テロリスト集団による立てこもり事件と同時に誘拐事件が発生し、そして外国へ飛ぶ、という展開が早過ぎる、2時間の映画にまとめるのは難しかったのではないか?という感想があります。他にも津城警視正を始め殺害される人が多い、「ダルマ」の持つ権力に実感が湧かないなどの感想もありました。
次は映画「MOZU」の感想で、良かったという感想を紹介します。人質交換の際の大杉が良かったという感想があります。東和夫が倉木に惹かれているところが良いという感想や、主演の西島秀俊、香川照之などその他の俳優、女優たちの演技が素晴らしかったという感想もあります。またアクションシーンや爆破シーンの迫力が凄かったという感想もありました。
MOZU映画のあらすじやキャストまとめ
いかがでしたか?映画「MOZU」のあらすじをネタバレで紹介し、映画の感想やロケ地についても見てきました。さらにキャストの経歴も紹介しました。ドラマ版の完結編として映画化された「MOZU」は、最後の場面で主人公倉木に電話を掛けたのは誰なのか?と、観客が自由に想像するという終わり方をし、それについての感想も多数ありました。迫力あるアクションとキャストの演技が魅力と言われる映画「MOZU」をどうぞご覧下さい。