パッセンジャーの映画感想とあらすじ!宇宙版タイタニックの結末と評価は?

クリス・プラットとジェニファー・ローレンスを主演に迎えたSF映画『パッセンジャー』の結末でのネタバレあらすじや見た人の感想・評価について紹介します。映画『パッセンジャー』は巨大な宇宙移民船でコールドスリープから目覚めてしまった男女に焦点が当てられた物語です。人気俳優が出演していることから注目を集めましたが、見た人の感想・評価は割れています。この記事ではそんな映画『パッセンジャー』について詳しい解説をまとめました。

パッセンジャーの映画感想とあらすじ!宇宙版タイタニックの結末と評価は?のイメージ

目次

  1. パッセンジャーの映画あらすじや感想が気になる!
  2. パッセンジャーの映画作品情報
  3. パッセンジャーの映画登場人物とキャスト紹介
  4. パッセンジャーの映画あらすじネタバレ
  5. パッセンジャーの映画結末は?
  6. パッセンジャーの設定や伏線などを考察
  7. パッセンジャーの映画を観た感想や評価は?
  8. パッセンジャーの映画あらすじや感想まとめ

パッセンジャーの映画あらすじや感想が気になる!

映画『パッセンジャー』の結末までのネタバレあらすじや見た人の感想・評価などを紹介します。映画『パッセンジャー』は人気俳優クリス・プラットとジェニファー・ローレンスを主演に迎えたSF映画です。5000人がコールドスリープ状態にある巨大宇宙移民船を舞台に、予定よりも早く目覚めた男女の姿が描かれています。この記事では結末までの詳しいネタバレあらすじはもちろん、賛否両論となった感想・評価も紹介します。

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パッセンジャーの映画作品情報

まずはあらすじや結末の前に映画『パッセンジャー』の基本情報を紹介します。映画『パッセンジャー』は2016年12月14日に公開されたアメリカのSF映画です。日本での公開は2017年3月24日でした。映画『パッセンジャー』の日本でのキャッチコピーは「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つー。」というもので、宇宙版タイタニックという表現で解説されることもあります。

映画『パッセンジャー』の監督を務めたのはモルテン・ティルドゥムです。モルテン・ティルドゥムは1967年5月19日生まれのノルウェー出身の監督です。2014年に公開されたベネディクト・カンバーバッチ主演映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は実在の人物であるアラン・チューリングを主人公とした歴史ドラマ映画であり、モルテン・ティルドゥムの代表作として知られています。

映画『パッセンジャー』は第89回アカデミー賞では美術賞と作曲賞にノミネートされましたが、受賞には至りませんでした。映画興行的には成功しており、映画制作費の3倍の収入を上げたとされています。ただし、海外の有名な映画レビューサイトでの評価は低く、映画批評家からは厳しい評価が下されていました。日本での感想や評価については、この記事の後半でまとめて紹介します。

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パッセンジャーの映画登場人物とキャスト紹介

ここでは映画『パッセンジャー』の登場人物とキャストを紹介します。映画『パッセンジャー』は5000人の乗客を乗せた宇宙船が舞台となっていますが、ほぼ全員がコールドスリープ状態にあるため、登場人物は非常に少ないです。セリフのある主要なキャストはアンドロイドを含めても4人しかいません。ここではそんな登場人物たちを解説します。ネタバレを含みますのでご注意ください。

オーロラ・レーンを演じたジェニファー・ローレンス

映画『パッセンジャー』で主要人物のひとりであるオーロラ・レーンは宇宙船の乗客のひとりでした。作家志望のジャーナリストという設定で、惑星移民も自分の作品を書くという目的があります。意識が高いだけでなく、船内でも上位のサービスを受けられるため、経済的にも余裕のある女性です。そんなオーロラ・レーンはジムによって人為的に起こされ、異常事態に巻き込まれることになります。

映画『パッセンジャー』のヒロインであるオーロラ・レーンですが、キャストを務めたのはジェニファー・ローレンスです。ジェニファー・ローレンスは1990年8月15日生まれのアメリカ出身の女優です。17歳の若さでシャリーズ・セロン主演映画『あの日、欲望の大地で』に出演し、第65回ヴェネツィア国際映画祭で新人俳優賞を受賞するなど演技が高く評価されます。

2010年の主演映画『ウィンターズ・ボーン』で早くもアカデミー主演女優賞にノミネートされました。そして、2012年には映画『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。また、映画『ハンガー・ゲーム』シリーズでも主演を務め、エンターテイメント作品でも活躍します。近年の活躍には2018年のスパイ映画『レッド・スパロー』などがあります。

日本語吹き替え版では水樹奈々が声優を務めました。水樹奈々は人気声優・歌手として知名度が高いです。声優としてはアニメやゲームへの出演が多く代表的な役柄は『魔法少女リリカルなのは』シリーズのフェイト・テスタロッサなどです。洋画では『ハンガーゲーム』シリーズでもジェニファー・ローレンスの吹き替えを担当しました。歌手としての人気も高いため、NHK紅白歌合戦など、音楽番組への出演機会も多くあります。

ジム・プレストンを演じたクリス・プラット

映画『パッセンジャー』で主要人物であるジム・プレストンは宇宙船の乗客のひとりでした。エンジニアとして手に職を付けており、惑星移民は新しい世界で自分の家を作るという目標を持っています。機械の知識や工具の使い方は知っていますが、船内では上位のサービスを受けられません。経済的にはオーロラよりも余裕が無いようです。そんなジム・プレストンは突然のシステムトラブルでひとりだけ目覚めて孤独に苦しみます。

そんなジム・プレストンのキャストを務めたのはクリス・プラットです。クリス・プラットは1979年6月21日生まれでアメリカ出身の俳優です。クリス・プラットはユニークな経歴で知られています。学校卒業後はセールスマンとして働いていました。その後、ハワイに渡り、ホームレスとなります。ハワイのレストランで働いていた頃に女優のレイ・ドーン・チョンの目に留まり、俳優としての道を歩むことになりました。

2008年のアンジェリーナ・ジョリー出演映画『ウォンテッド』や、2013年のホアキン・フェニックス主演映画『her/世界でひとつの彼女』などに出演します。2014年には主演映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が公開され、周囲の予想を覆す大ヒットとなります。一躍人気スター俳優となったクリス・プラットはその後も『ジュラシック・ワールド』や『マグニフィセント・セブン』といった作品に出演しました。

日本語吹き替え版では小松史法が声優を務めました。小松史法は洋画吹き替えを中心に活躍している声優です。担当している俳優には『スター・ウォーズ』シリーズでのオスカー・アイザックや、『トランスフォーマー』シリーズでのシャイア・ラブーフなどがいます。また、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』では人気キャラであるジャン・ピエール・ポルナレフを演じたことで知られています。

アーサーを演じたマイケル・シーン

映画『パッセンジャー』に登場する唯一のアンドロイドがアーサーです。アーサーは人間の建前と本音が見分けられないといった特徴がありますが、他に話し相手がいない船内ではジムにとってもオーロラにとっても気晴らしの相手です。中盤ではジムとオーロラの関係を変化させる決定的な役割でした。

そんなアーサーのキャストを務めたのはマイケル・シーンです。マイケル・シーンは1969年2月5日生まれのウェールズ出身です。舞台俳優として活躍する一方、映画『アンダーワールド』シリーズや、映画『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズでの声の出演などで知られています。2017年にはリース・ウィザースプーン主演映画『ホーム・アゲイン』に出演しました。

日本語吹き替え版では村治学が声優を務めました。村治学は劇団文学座に所属する俳優でしたが、2018年からはフリーランスとして活躍しています。声優としては洋画吹き替えが中心として活動しており、『SHERLOCK(シャーロック)』シリーズでのアンドリュー・スコットなどを担当しています。

ガス・マンキューゾを演じたローレンス・フィッシュバーン

映画『パッセンジャー』で3番目に目覚めた人間がガス・マンキューゾです。ガス・マンキューゾはデッキチーフであるため、乗客であるジムやオーロラとは違って宇宙船内のことに詳しく、権限を与えられたIDを保有してます。映画後半の重要キャラクターです。

そんなガス・マンキューゾのキャストを務めたのはローレンス・フィッシュバーンです。ローレンス・フィッシュバーンは1961年7月30日生まれでアメリカ出身の俳優です。1979年のフランシス・コッポラ監督映画『地獄の黙示録』に出演し、その後の代表的な役柄として『マトリックス』シリーズのモーフィアスがよく知られています。2018年には映画『アントマン&ワスプ』などに出演しています。

日本語吹き替え版では玄田哲章が声優を務めました。玄田哲章はアニメや洋画で幅広く活躍しています。洋画ではアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え担当であることが良く知られています。また、『トランスフォーマー』シリーズではアニメ版と実写映画版共に主役であるコンボイ司令官(オプティマスプライム)を演じており代表作として知られています。

パッセンジャーの映画あらすじネタバレ

ここからは映画『パッセンジャー』のネタバレあらすじを紹介していきます。映画『パッセンジャー』の簡単なネタバレあらすじは「巨大な宇宙移民船で予定よりも90年早く目覚めた主人公が、葛藤の末とある女性を目覚めさせ、拒絶されながらも乗客や女性のために奮闘する」という話です。以下は映画のあらすじのネタバレを含みますのでご注意ください。また、映画のあらすじのネタバレ結末は次の項目で詳しく解説します。

システムトラブルにより目覚めるジム

まずは序盤のあらすじを紹介していきます。宇宙移民を目的とした宇宙船アヴァロンには258名の乗組員と、5000人もの乗客(パッセンジャー)を乗せて宇宙を航行していました。長い宇宙の旅となるため、人々はコールドスリープし、アヴァロンは自動操縦になっています。しかし、ある時、アヴァロンが隕石に衝突したことによってシステムトラブルが発生します。そして、乗客のひとりであるジム・プレストンが目覚めました。

アヴァロンのAIが120年ぶりに目覚めたとジムに告げます。状況を説明を受けて居住スペースへ案内されたジムでしたが、他の乗客が目覚めていないことに気付きました。異常事態と感じたジムは必死で他の乗客を探しますが、見つかりません。アヴァロンのAIに状況を再度確認すると、実は地球を出発してから30年しか経っていませんでした。システムトラブルでジムだけが極端に早く目覚めてしまったのです。

アーサーとの出会い

アヴァロンの目的地である惑星ホームステッドⅡに到着するまでまだ90年かかると言われてジムは動揺します。非常事態を訴えるため、お客様センターにメールを送りました。しかし、地球から離れているため、メールの返信が返ってくるのは早くても50年以上はかかると言われます。その後、船内を歩いていたジムは、バーテンダーのアーサーを見て声をかけました。しかし、アーサーはアンドロイドだったのでジムは落胆します。

なんとか状況を変えようと、ジムは冬眠ポッドのマニュアルを読んでポッドの修理をしようと試みます。しかし上手く行きません。またクルーの部屋に無理やり入り込もうともしますが、頑丈な壁はびくともせず、ジムは諦めざるを得ません。唯一の話し相手であるアーサーに愚痴を言いました。すると、アーサーは悩むより楽しんだらどうかと提案します。ジムは船内の娯楽施設を堪能しました。

オーロラ・レーンとの出会い

しかし、娯楽施設に飽きてしまったジムは孤独にさいなまれて荒んだ生活を送るようになりました。偶然見つけた宇宙服を着用し、宇宙遊泳をします。そして、ジムは生身のまま宇宙に飛び出して自殺しようとしました。しかし、直前で恐怖を感じて逃げ出します。船内に戻ったジムはポッドの中で眠る美しい女性、オーロラ・レーンに目を奪われました。ジムは乗客名簿からオーロラのことを調べます。

オーロラ・レーンは作家志望の女性でした。記録映像でオーロラがユーモアを交えて話す様子を見たジムはますます興味を持ちます。そしてジムはオーロラを目覚めさせたくなりました。ただし、自分と同じ境遇に他人を巻き込むことの罪深さはジムも理解しているため、長い間葛藤します。しかし、最終的にはジムはオーロラを目覚めさせてしまいました。

嘘を吐くジム

オーロラは目覚めたばかりの頃のジムと同じように状況に戸惑います。ジムが1年以上前から孤独な生活していたと知ると、オーロラは激しく動揺しました。ジムに宥められ、オーロラは一旦寝ることにします。その間にアーサーと会ったジムは、起こしたことは黙っていてくれと頼むのでした。翌日からオーロラは再冬眠の方法やクルーの部屋に入る方法を探します。しかし、ジムと同じく、その試みはうまく行きません。

状況を変えるのが難しいと理解したオーロラはジムに興味を持ちます。なぜ移住を決めたのか尋ねました。ジムは技術者であり、未開の土地ならその能力を活かして新しい世界を作れると言います。一方、オーロラは一年だけ移民生活を送り、その後未来の地球で本を出版するのが夢だったと語りました。しかし、その夢はもう叶わないと悲観的です。ジムはオーロラを娯楽施設に誘いました。

恋仲になるふたり

ふたりは打ち解け、アーサーのバーで一緒に飲みます。しばらく経ち、ジムはロボットをリモコン操作してオーロラをディナーに誘います。ふたりは正装に着替えてアーサーの店で酒を飲み、レストランで食事をしました。その後、宇宙服に着替えて宇宙遊泳します。その後、寝室に向かったふたりはベッドを共にしました。より親密になったふたりの生活をオーロラは記録に残します。

オーロラの誕生日。ジムは婚約指輪を用意しています。ふたりは展望台で恒星を見て、レストランでディナーを楽しんでからアーサーのバーに行きました。そこでオーロラは「ふたりの間に秘密はない」と言い、アーサーはそれを真に受けてしまいます。ジムが席を外した時に、アーサーはオーロラを起こしたのはジムであることを明かしてしまいました。戻ってきたジムはオーロラの様子がおかしいことに気付きます。

ふたりの決裂

オーロラに問われたジムは正直に明かしました。するとオーロラは激しく動揺し、ジムを拒絶してその場を去ります。後日、ジムはオーロラに話しかけますが、オーロラは無視を決め込みました。ある日の晩、オーロラはジムの寝室を訪ね、怒りのままにジムを殴りつけました。しかし、殺すことはできません。その後、ジムは船内放送を使ってオーロラに謝罪しました。しかし、人生を奪われたオーロラはジムを許せません。

ある日、オーロラがアーサーのところで飲んでいるとジムがやってきました。しかし、曜日が違うとふたりは揉めます。ふたりは一緒にならないように曜日によってアーサーのところで飲む権利を分けているようでした。その後、オーロラは地球の友人からのメッセージを見返して気を静めます。その頃、船内では徐々に異変が発生していました。エレベーターが異常停止したり、食事が異常に排出されます。

3番目に目覚めた男

そんな中、突然船内放送で男の声が流れます。デッキチーフのガス・マンキューゾが目覚めていました。3人で船内の異常を確認して回ります。ポッドを調べたガスはジムが人為的にオーロラを目覚めさせたと気付き、ジムを糾弾しました。その後、オーロラと話したガスは、ジムへの憎しみが消えないオーロラに、「溺れる者は誰かに縋る」と諭しました。その場を離れた後、ガスは咳き込み血を吐きます。

ジムたちは、一旦調査を中断して休みますが、再び船内のシステムに異常が発生して重力制御がなくなります。オーロラはプールいたので溺れかけますが、なんとか助かりました。その後、集合した一行は2年前に異常が発生したことに気付きます。そしてアヴァロン自体の航行も危険な状態でした。故障の原因を突き止めなければいけないとガスは言います。しかし、ガスの健康状態は悪く、治療の余地がないほどでした。

パッセンジャーの映画結末は?

終盤までのネタバレあらすじに続いて、ここからは映画『パッセンジャー』のあらすじの結末のネタバレを詳しく紹介します。ジムへの不信感からオーロラは拒絶するようになっていましたが、ガスの最期の言葉もあって協力して宇宙船の修理に取り組みます。映画の結末では断絶していたふたりの交流が再開し、とある大きな決断をすることになりました。感動的な映画のあらすじの結末のネタバレをどうぞご確認ください。

機関室でのトラブル発生

ガスは「ふたりで協力して船を直せ」と言い、IDとなる腕輪をジムに託して息を引き取りました。船内で異常が頻発しているためふたりは機関室に向かいます。道中、アーサーが異常をきたしているのを見ると、ジムはアーサーを強制停止させました。機関室に到着して間もなく、オーロラは船に空いた穴に吸い込まれそうになりました。2年前の隕石によっていくつかの穴が開いていたのです。ジムがオーロラを救いました。

ふたりは協力して船を修理を始めますが、融合炉が暴走しており、危険な状態でした。エネルギーを外部へ放出する必要があります。所定の操作を行いますが、上手く機能しないため、手動で船外から操作する必要がありました。ジムは宇宙服に身を包んで外へ向かいます。船内の扉を切り取り、シールドとします。オーロラは「あなたなしじゃ生きていけない」と告げてジムを送り出しました。

絶体絶命の危機

ジムが外部の放出口へ向かう間、オーロラは機関室で待ちます。破損した部品が腕に刺さりますが、痛みに堪えてジムが放出口に辿り着くのに備えました。しかし、放出口はジムが抑えていないと閉じてしまうことがわかります。ジムはそのまま放出することをオーロラに命じます。ジムが危険なためオーロラは拒否しますが、5000人の乗客がいることを告げられ、レバーを引きます。

凄まじい放出熱をジムはシールドで耐えます。しかし、勢いには逆らえず、外へ放出されました。機関室内の温度は下がったため、システムは復旧します。宇宙へ放り出されたジムは命綱も切れて危険な状態でした。持っていたシールドを捨てた反動でアヴァロンに向かいますが、身動きが出来ません。生還が不可能と感じたジムはオーロラに謝罪の言葉を述べました。

オーロラは自らも宇宙服を着てジムを救いに行きます。ジムは船内に連れ戻されますが意識がありません。医療ポッドに寝かせると、「すでに死亡しています」とアナウンスされました。オーロラは蘇生を望みますが医療権限が無いと拒絶されます。ガスに貰った腕輪があることを思いだしたオーロラは、権限を上書きしてジムを強引に治療させました。するとジムは目を覚まします。ふたりはキスをしました。

パッセンジャーの結末

その後、システムの復旧した船内で、アーサーの修復をしました。そして、ガスの宇宙葬をします。そしてジムは医療ポッドとガスのIDを使えば再びコールドスリープできると、オーロラに告げました。しかし中に入れるのはひとりだけです。ジムはオーロラに勧めました。しかし、オーロラはコールドスリープせず、ジムと共に生きることを選びました。ジムはオーロラの指に結婚指輪をはめます。

88年後、アヴァロンは目的地であるホームステッドⅡに到着しました。クルーたちが目覚めると、船内はジムとオーロラが残した植物が生い茂っていました。そして、目覚める人たちのために残されたオーロラのメッセージが再生され、映画『パッセンジャー』は結末を迎えるのでした。

パッセンジャーの設定や伏線などを考察

ストックホルム症候群が描かれた映画?

映画の『パッセンジャー』の舞台設定やあらすじについて、「ストックホルム症候群」が引き合いに出されて説明されることがあります。ストックホルム症候群とは「誘拐事件や監禁事件の被害者が、加害者に共感してしまうこと」を示す精神医学用語です。1973年に実際に起きたノルマルム広場強盗事件で、被害者が犯人に協力的な態度を取ったことが由来になっています。

日本で発生した事件では1970年に起きた『よど号ハイジャック事件』が有名です。乗客たちが犯人を激励したと記録されています。こういったストックホルム症候群はたびたび映画の題材となっており、2000年の本広克行監督映画『スペーストラベラーズ』などがあります。

映画『パッセンジャー』は誘拐や監禁事件ではありませんが、加害者であるジムに対して被害者のオーロラが受け入れていく過程はストックホルム症候群そのものであるという指摘がありました。結末ではハッピーエンドとなっていますが、共感し辛いという感想も寄せられています。

パッセンジャーの映画を観た感想や評価は?

ここからは映画『パッセンジャー』を結末まで見た人の感想・評価をまとめて紹介します。映画『パッセンジャー』を結末まで見た人の感想・評価は賛否両論となっており、見る人によって感じ方が大きく変わるようです。ここでは特に意見の多かった「キャスト」、「ジムの行動」、「あらすじ」、「映像」についての感想・評価をそれぞれ詳しく解説してきます。

キャストが良かった!

映画『パッセンジャー』を結末まで見た人の感想・評価には「キャストが良かった!」という声が多くありました。登場人物は少ないですが、主演であるクリス・プラットとジェニファー・ローレンスは近年人気の高い俳優であり、多くのファンから好意的な感想が挙がっていました。以下、主演のふたりに寄せられた感想・評価を紹介します。

クリス・プラットはコミカルな役からマッチョな役まで演じますが、映画『パッセンジャー』ではナイーブなエンジニアを演じています。そのため、「かっこいい」だけでなく「かわいい」という感想も挙がっていました。代表作である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『マグニフィセントセブン』とは違ったキャラクターが好評だったようです。

ヒロインを演じたジェニファー・ローレンスには「とにかく綺麗!」という感想が多く寄せられていました。アカデミー賞を受賞しているだけあって演技力の高さが高く評価されていると同時に、その美貌に魅了されたファンが男女問わず多くいるようです。このように、映画『パッセンジャー』の主演ふたりのキャスティングには満足した方が多くいるようでした。

ジムの行動に賛否両論?

キャストへの好意的な感想・評価とは裏腹に、登場人物の行動は賛否両論となっていました。映画『パッセンジャー』では孤独に耐えかねたジムが、オーロラを目覚めさせてしまいます。映画の中では葛藤が描かれていましたが、それでもなおジムの行動について共感できないという方が多くいました。

ジムの行動に対して否定的な感想・評価には「身勝手過ぎる」という意見がありました。映画『パッセンジャー』の序盤では、孤独に苦しむジムの姿が描かれました。しかし、ジムがオーロラを目覚めさせる理由に正当な理由が見当たらないという指摘があります。例えば、宇宙船の航行のためにオーロラが必要であるといった理由が必要と感じた方が多かったようです。

対して、「ビルの行動は間違っているが、気持ちはわかる」といった感想もありました。ビルは中盤までは自分の行いを隠そうとしましたが、オーロラに露見した後はそれ以上隠そうとしませんでした。ビル自身は罪を自覚しているため、結末では自己を犠牲にしてでもオーロラや乗客を救おうとしています。そのため、映画の結末までみると「ビルの贖罪は済んだ」と感じられ、ビルの行動は理解できると考える人もいたようです。

あらすじの展開がご都合主義?

映画『パッセンジャー』を結末まで見た人の感想・評価には「あらすじの展開がご都合主義」という声もありました。映画『パッセンジャー』はSF映画ですが、その描写にはツッコミどころが多いと感じるSFファンが多かったようです。例えば、宇宙服を着ていないのにハッチを開けることなどは、安全性を考慮していないためリアリティがないという指摘がありました。

他にも、ジムが最初にお客様サポートに問い合わせた際に、メールのやりとりに数十年かかるという設定や、その費用に法外な値段が要求されるなど、宇宙移民船を開発したホームステッド社のサービスや設定に無理があるという感想も挙がっていました。

また、3番目に目覚めたガスの扱いに対しては否定的な感想が多くありました。ガスはセキュリティを解除できる重要なIDを保有していますが、登場の仕方が唐突過ぎるといった感想や、役目を果たしたらすぐに死んでしまうことから、「都合が良過ぎる」と感じられた方が多くいました。舞台設定や登場人物の設定に違和感があるとされ、映画『パッセンジャー』はSF映画としては物足りないと捉えられてしまったようです。

映像が綺麗だった!

登場人物の設定やあらすじは賛否が寄せれられているものの、映画『パッセンジャー』の映像美についてはお概ね好意的な感想が寄せられていました。映画『パッセンジャー』では特徴的な外観の宇宙船「アヴァロン」や、その船内のスタイリッシュなデザインが好意的に捉えられたようです。受賞には至りませんでしたが、アカデミー美術賞にもノミネートされていることから、高い評価を受けたことがわかります。

また、重力制御に異常が発生して無重力空間となったプールを表現した映像や、死亡したジムを強制的に蘇生させようとする医療ポッドの場面など、美しいだけではなくSF映画らしくユニークな映像表現がされている点を「面白い」と評価する感想もありました。

パッセンジャーの映画あらすじや感想まとめ

映画『パッセンジャー』の結末までのネタバレあらすじや見た人の感想・評価についてまとめて紹介しました。映画『パッセンジャー』は巨大宇宙移民船を舞台に、加害者と被害者になった男女の関係に焦点が当てられたあらすじでした。キャスティングは好意的に捉えられている一方、映画の内容への感想・評価は大きく割れていました。まだ見ていないという方は、ぜひ一度ご覧ください。

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