パッセンジャーのあらすじネタバレまとめ!ラスト・結末の感想は?

今回の記事では、映画パッセンジャーを紹介していきます。映画パッセンジャーは、120年の人工冬眠から僅か30年で覚醒してしまった主人公ジムと、ジムの身勝手によって覚醒させられたオーロラの関係を描いたSFラブストーリーです。今回の記事では、映画パッセンジャーのネタバレを含むあらすじ紹介や、作中に描かれた疑問点などを紹介すると共に、高評価な感想から低評価な感想までをまとめてネタバレ感想紹介として紹介していきます。

パッセンジャーのあらすじネタバレまとめ!ラスト・結末の感想は?のイメージ

目次

  1. パッセンジャーのあらすじをネタバレ!キャストやネタバレ感想も紹介!
  2. パッセンジャーのあらすじをネタバレ!
  3. パッセンジャーのラスト・結末をネタバレ!
  4. パッセンジャーの謎や疑問点をネタバレ解説!
  5. パッセンジャーはハリウッドのブラックリスト常連だった?
  6. パッセンジャーのキャストを紹介!
  7. パッセンジャーを見た人の感想を紹介!
  8. パッセンジャーのあらすじネタバレまとめ

パッセンジャーのあらすじをネタバレ!キャストやネタバレ感想も紹介!

今回紹介す映画パッセンジャーは、2016年にアメリカで公開され、翌2017年に日本でも公開されたSF映画です。映画パッセンジャーは、SF映画と評される事が多い作品ですが、設定されている舞台が宇宙や宇宙船内であるだけで、映画内容としてはラブストーリーやヒューマンドラマが主軸に描かれている作品です。

今回の記事では、映画パッセンジャーをあらすじ紹介、感想紹介をまじえて、ラストに描かれる結末までをまとめて紹介していきます。映画パッセンジャーは、鑑賞する人によって大きく感想や評価が分かれる作品として有名ですので、映画パッセンジャーを未鑑賞な方はネタバレが含まれる事を確認した上で読み進めてください。

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パッセンジャーのあらすじをネタバレ!

冬眠から目覚めるジム(ネタバレ含む)

20XX年、増えすぎた人口と科学の発達によって移住可能な惑星に移民を送るビジネスを行なう、ホームステッド社。このホームステッド社による豪華宇宙船「アヴァロン号」は、「ホームステッドⅡコロニー」と呼ばれる惑星に向け、オートパイロットシステムで自動航行しており、乗客5000人と乗組員237名を冬眠ポッドに収容し、惑星間移住を行なっています。

しかし、アヴァロン号は小惑星帯を通過中に巨大な隕石に衝突してしまいます。この事故により、アヴァロン号は破損してしまいますが、自動航行を実現している発達したコンピューターシステムにより、破損箇所は自動修復されていきます。ところが、この事故によって冬眠ポッドの一つが誤作動を起こしてしまいます。

その結果、この冬眠ポッドで眠りについていたジムが覚醒してしまいます。冬眠ポッドで人工冬眠をして過ごしていたジムは、意識が混濁する中ガイダンスに従って自室へと誘導され、シャワーを浴びるなどして、意識的にも体調的にもスッキリした状態となります。

異変に気づくジム(ネタバレ含む)

意識がスッキリしたジムは、用意された服を身に付け、身だしなみを整えた上で、他の乗客を探し始めます。しかし、メインロビーはおろか通路にすら人の気配は無く、船内をくまなく探した結果、ジム以外に覚醒している人間がいない事に気づきます。そして、総合インフォメーションで情報を集め始めたジムは衝撃的な事実を知る事になります。

アヴァロン号は、120年をかけてホームステッドⅡコロニーへ向かっていますが、30年しか経っていない状況でジムは覚醒してしまったのです。とんでもない状況におかれている事を知ったジムは、地球にあるホームステッド社に連絡を取ろうと試みますが、「メッセージの到着は15年後。返事は最短でも55年後になる」という非情な現実を知らされます。

アンドロイドバーテンダー「アーサー」と出会うジム(ネタバレ含む)

ホムステッドⅡコロニー到着まで90年。途方も無い時間を一人で過ごさなければならない状況となったジムは、メカニックという立場から自身の冬眠ポッドを修復し再度冬眠につこうとしますが、冬眠ポッドの再利用が出来ない事を知ります。そうした中で、ジムは乗客とは別の区画で冬眠ポッドに収容されている乗組員を起こそうと試みます。

しかし、乗組員達の冬眠ポッドが収容されている区画は、一般乗客が立ち入れ無い区画となっていた為、様々な手立てを講じるジムでしたが、乗組員達を起こす事が出来ません。全ての希望を失ったジムは、途方にくれた身体でメインロビーに有るバーを訪れます。そこには、アンドロイドバーテンダー「アーサー」がおり、AIとは言え話し相手を見つけたジムは少しだけ正気を取り戻します。

孤独に押し潰されていくジム(ネタバレ含む)

船内で動いているのが自身と、アーサー、そして掃除などの身の回りの世話をするロボットだけという状況を受け入れたジムは、スイートルームや遊技場で自堕落な生活をしますが、徐々に孤独に押し潰されていきます。そんな中、宇宙遊泳を楽しむ施設がある事を知ったジムは、想像を絶する美しい景色を楽しみながら宇宙遊泳を体験します。

宇宙遊泳を終えて船内に戻ったジムは、今身につけている宇宙服を脱いで宇宙に飛び出せば簡単に死ねるのではないか?という妄想に取り付かれます。それほどまでに孤独に押し潰されていたジムでしたが、最後のスイッチを押すことが出来ず、死に切れないまま咽び泣き船内に戻って行きます。

オーロラを発見するジム(ネタバレ含む)

そうして、孤独で無為な時間を過ごし続けたジムは、ある時冬眠ポッドで眠る美しい女性を発見します。孤独に押し潰されていたジムは、この美しい女性に心惹かれて行き、アクセスできる限りの彼女の情報を集め始めます。そこでジムは、この美しい女性がオーロラという名前である事や、ジャーナリストである事を知ります。そして、ジムはオーロラが執筆した作品に目を通す事で、オーロラの人となりを知ります。

こうして、冬眠ポッドで眠るオーロラに心惹かれていったジムは、オーロラへの思いを募らせていきます。オーロラへの思いを募らせていくジムは、冬眠ポッドのマニュアルを調べつくし、オーロラを覚醒させる方法を見つけてしまいます。

苦悩するジム(ネタバレ含む)

オーロラを覚醒させる方法を知ってしまったジムは、彼女が覚醒したら孤独から開放される。きっと楽しい時間を過ごす事ができる。恋人になれるかもしれない。といった欲望を膨らませていきます。しかし、自分勝手な理由でオーロラを覚醒させることは、オーロラの人生を壊しかねない事も分かっているジムは、相反する2つの考えの中で苦悩することになります。

オーロラを目覚めさせるジム(ネタバレ含む)

孤独という絶望と、オーロラを覚醒させるという苦悩を抱えたまま、一年という時間を一人で過ごしたジムは、ついに苦悩に結論を出しオーロラを覚醒させてしまいます。ジムによって覚醒させられたオーロラは、朦朧とする意識の中でジムと同様にガイダンスに従いシャワーなどを浴びるなどし、意識をスッキリとさせていきます。意識をすっきりとさせたオーロラは、ジムと同様に船内を散策しますが自身以外に人がいない事に気づきます。

惹かれあうオーロラとジム(ネタバレ含む)

その時、不安に駆られるオーロラの前に現れたのがジムです。ジムは、冬眠ポッドの故障によってオーロラとジムだけが早々に覚醒してしまったことや、目的地であるホームステッドⅡコロニー到着まで89年もかかる事をオーロラに説明します。もちろん、オーロラはジムによって強制的に覚醒させられた事を知りません。

突きつけられた現実にパニックになるオーロラは、ジムと同様に冬眠ポッドの再利用や地球への連絡、乗組員を起こそうとするなど、様々な方法を試しますが、1週間が過ぎる頃には現実を把握し受け入れ始めます。こうして、ジムとオーロラの二人だけの生活が始まっていきます。ジムは、オーロラを覚醒させてしまった後ろめたさと、オーロラへの恋心から出来る限りの事をして、オーロラを楽しませていきます。

そうした中で、オーロラは、本来1年間ホームステッドⅡコロニーで過ごしたら、地球に戻るつもりだった事。そして、往復240年、移住先での生活1年、合計241年の時間を過ごし、人類の歴史的事業の目撃者となり、そうして得た記録を執筆し、後世に伝えていきたかった事。そして、それが自信の夢であった事をジムに話します。

オーロラの夢を壊してしまった事を知ったジムは、罪の意識に苛まれながらもオーロラへの想いを強くしていき、これまで以上にオーロラを楽しませようと様々な事をしていきます。そうして、オーロラとジムは愛を育んでいきます。しかし、二人の関係はここから大きく壊れていくのです。それも、オーロラの誕生日という、本来は楽しい日となるはずの日にです。

真実を知るオーロラ(ネタバレ含む)

オーロラの誕生日を迎えたジムとオーロラは、豪華な食事を取り楽しい時間を過ごします。その後、食後に訪れたバーで、ジムはオーロラにプロポースをしようと決意します。ジムは、騒ぎ出す心臓の鼓動を押さえ、アーサーに「オーロラとの関係は良好だよ。二人の間に秘密事は無いんだ」と話し、トイレに立ちます。

ジムの言葉を聞いたアーサーは、てっきりジムがオーロラを覚醒させたという真実を、オーロラに打ち明けていると勘違いし、「ジムは、オーロラを覚醒させるかどうか、長い間悩んでいたのですよ。二人が結ばれる今日という日が訪れて良かったですね」と話してしまいます。衝撃的な真実を知ってしまったオーロラは、大変なショックを受けると共に、ジムに対して押さえ切れない憤りや、殺意を抱きます。

壊れていくオーロラとジムの関係(ネタバレ含む)

真実を知りジムを拒絶するようになったオーロラに対して、ジムは孤独に押し潰されていた自身の心情や、オーロラを冬眠ポッドで見つけた日に自身が後一歩で自殺していた事を伝えます。そして、オーロラを覚醒させた後、生きる目的が出来た事やオーロラの事だけを考えて生きてきた事などをオーロラに伝えます。

しかし、オーロラはジムの言葉を聞き入れる事は出来ず、ジムの身勝手で独善的な行動が私の人生を滅茶苦茶に壊してしまったと主張し、ジムを許す気になどなれないと話します。こうして、完全にジムを拒絶した生活を送り始めたオーロラでしたが、一方のジムはというと、オーロラに何とか許してもらおうとコンコースロビーに木を植える等様々な行動を取っていきます。

3人目の覚醒者ガスの登場(ネタバレ含む)

しかし、二人の距離が縮まる事は無く、時間だけが流れていきます。そんな中、完璧と謳われていたアヴァロン号に不具合が発生しはじめ、日に日に状況が悪化していきます。この不具合の中で、ついに3人目の覚醒者が現れます。それが、乗組員として乗船していたガスです。ガスの覚醒により、客室区画以外にも乗組員のみが入れる区画へと入れるようになった3人は、アヴァロン号に起きている不具合を知る事になります。

アバロン号に起きていた不具合(ネタバレ含む)

ガスの覚醒によって3人となった覚醒者達は、船内を調べ上げ隕石の衝突時(2年前)に、17個のトラブルが起きていた事や、このトラブルからジムが覚醒したことなどを知ります。さらに、冬眠ポッドを調べるガスは、オーロラがジムの手によって意図的に覚醒させられている事を知ります。

ジムとオーロラに言葉を送るガス(ネタバレ含む)

オーロラを意図的にジムが覚醒させた事を知ったガスは、ジムが一年間孤独な生活を送った事を聞いた上で、それでもジムがしたことは許される事ではない、と話します。しかしその一方で、オーロラに向けては「溺れている人が近くにいる人に助けを求め、二人とも溺れてしまうと言う事は、まま有る事だ」と話し、ジムを責める気持ちは分かるがジムにも止むに止まれない状況が有った事を諭します。

重力装置の破損とガスの死亡(ネタバレ含む)

冬眠ポッドから目覚めたばかりのガスが、体調不良を訴えた事や時間的にも夜だった事から、アヴァロン号の調査・修復を一時取りやめ休息を取る3人でしたが、その夜アヴァロン号に決定的なトラブルが起こります。船内の重力をコントロールしているシステムが故障してしまったのです。重力制御装置の故障という危機的な状況となった3人は、メインエンジンエリアへ向かい、修復を試みようとします。

しかし、あまりにも広大なメインエンジンルームにオーロラとジムが困惑する中、ガスが体調を崩し倒れこみます。ガスは、アヴァロン号のトラブルによって覚醒した為、本来冬眠ポッドから覚醒する際に行なわれる体調維持装置の働きが不完全だったのです。こうした事から、ガスは多臓器不全に陥っていることが判明し、診断の結果ガスの余命が数時間しかない事が分かります。

余命を知ったガスは、自身が持つIDブレスレットとIDパスをジムとオーロラに託し、二人にアヴァロン号に眠る5000人強の搭乗者を救うように頼みます。そして、出来る事なら、二人で助け合い労わりあって生きていくようにと伝え、ガスは息を引き取ります。

故障箇所の発見と修復(ネタバレ含む)

ガスが息を引き取るのを見届けたジムとオーロラは、ガスの言葉にも支えられ、何とか重力制御装置の修復を行なおうと懸命に行動していきます。故障箇所を探す2人は、パワープラントエリアの扉がロックされている事に気づき、この場所こそが故障の原因となっている箇所だと目星をつけ、マニュアル捜査で扉を開錠し、中へと入っていきます。

すると、中に入った途端激しい空気の流出に巻き込まれ、オーロラが室内に吸い込まれていきます。突然訪れたオーロラの危機でしたが、ここでジムが破損した箇所を応急的に修復し、オーロラの危機を救います。室内に正常な状態が戻ると、二人は室内をくまなく調査します。その結果、船内に隕石が入り込み、リアクターコントロールコンピュータを破損させている事に気づきます。

隕石によるコントロールコンピュータの破損によって、リアクター内には膨大な熱量が溜まっており、爆発寸前の状況にある事を知った二人は、船内にある予備パーツを使いリアクターコントロールコンピューターを修復していきます。これにより、システムは復旧、リアクターも正常に稼動するようになりますが、リアクター内に溜まった膨大な熱量を何とかしなければならないという危機的な状況は続きます。

しかし、リアクター内に溜まった熱量を逃がす為の扉が大きく破損しており、船内からでは開閉出来ない状況となっています。絶体絶命な状況下の中、ジムは船内の構造を確認し、宇宙空間側からであればリアクタの扉を開閉できる事を突き止めます。

宇宙に投げ出されるジム(ネタバレ含む)

扉の開閉方法を理解したジムは、宇宙服へと着替え、宇宙空間へと身を躍らせます。そして、目的の扉に到達したジムは扉の開閉に成功します。ところが、誰かが扉のレバーを押さえていないと扉が閉まってしまうというトラブルが起きており、ジムは覚悟を決めて扉のレバーを抑え続けようとします。

その様子を船内から見ていたオーロラは、ジムに万が一の事が起きたら一人で行き続けていく自信が無い事、死ぬ時は一緒に死にたいと言う事をジムに伝えます。一方のジムは、オーロラを身勝手な想いから覚醒させてしまった負い目や、愛するオーロラを守りたいという想いなどから、オーロラの意見を聞き入れようとしません。

二人の間で押し問答が続く中、リアクターに溜まった熱量はいよいよ限界値に達し、けたたましい警告音が二人の言葉をさえぎります。最終的にガスが残した言葉「5000人強の搭乗車を救って欲しい」を用いたジムに説得されたオーロラが折れ、ジムは決死の覚悟でリアクターの扉を開閉します。

ジムによって開け放たれた扉から、凄まじい熱風がほとばしります。耐熱シールドと宇宙服によって熱風から守られるジムでしたが、宇宙船に身体を固定しているマグネットシューズが熱風に持ち堪えられず、ジムは宇宙空間に投げ出されてしまいます。更にこの時、ジムとアヴァロン号を繋ぐ命綱も引きちぎれ、宇宙服には穴が開いてしまいます。宇宙服に開いた穴は、瞬く間にジムの体温を奪い、酸素を奪っていきます。

オーロラに想いを伝えるジム(ネタバレ含む)

宇宙空間に投げ出され、体温と酸素を奪われていくジムは、残された時間を使いオーロラと交信します。ジムは、リアクターから溜まっていた膨大な熱量は無事に放出された事をオーロラに伝えると共に、オーロラを覚醒させてしまった事や、絶縁状態となった時の張り裂けそうな想いや後悔、そしてオーロラとの幸せな未来を望んでいた事を伝えると、意識を失い宇宙をたゆたっていきます。

ジムの救助に向かうオーロラ(ネタバレ含む)

アヴァロン号の現状を把握し、ジムの想いを聞いたオーロラは、宇宙服に着替えジムの救出に向かいます。宇宙をたゆたうジムを見つけたオーロラでしたが、後僅かなところでジムに手が届かず絶望します。そんな絶望するオーロラの視界の端に、ジムに繋がる命綱が映ります。大急ぎでジムに繋がる命綱を引き寄せるオーロラでしたが、オーロラの元に戻ってきたジムの顔には氷が付着しており、状況は一刻を争う緊急事態となっています。

ジムを蘇生させるオーロラ(ネタバレ含む)

船内に戻ったオーロラは、ジムを医療施設へと運び蘇生治療を行ないます。懸命な蘇生治療を施すオーロラの行動によって、ジムは息を吹き返します。ジムの蘇生に成功したオーロラは、歓喜の涙と共にジムに抱きつき、息を吹き返したジムもまたオーロラを優しく抱きしめます。

オーロラが決める最後の選択(ネタバレ含む)

危機的な状況にあったアヴァロン号を無事に修復し、5000人強の搭乗車を救ったジムとオーロラは、束の間の平穏を過ごします。そんな中でジムは、船内にある医療ポッドにも長期冬眠を実行できる機能がある事を知ります。この事実を知ったジムは、一台しかない医療ポッドをオーロラに勧め、再び長期冬眠をするように促します。

ジムが一人船内に残されてしまう事を指摘するオーロラでしたが、ジムは会いたくなったらいつでもオーロラの医療ポッドに会いに行くからと微笑みます。一台しかない医療ポッドを前に、これまで一緒に過ごしてきたジムを思うオーロラは、どのような決断をするのでしょうか?劇中では、ここでシーンが大きく変わります。

ジムとオーロラが迎えたエンディング(ネタバレ含む)

シーンが変わり、平和な様子が映し出されるアヴァロン号の船内。掃除ロボットが船内を清掃し、バーではアーサーが佇んでいます。そして、アーサーの前に座るジムが写しだされます。ジムはぼんやりとカウンターに置かれた婚約指輪を眺めています。そんなジムの背後から、「火曜のアーサーの相手は私のはずよ」とオーロラの声が聞こえてきます。

オーロラは、医療ポッドでの長期冬眠をしなかったのです。ジムと2人で生きていく事を決めたオーロラは、ジムの座るカウンターに近づいていきます。振り返りオーロラを迎え入れるジム。そして、微笑みながら婚約指輪をオーロラの指にはめていくジム。「ずっと前からこれを渡したいと思っていたんだ」と優しく話すジム。そして、ここで再び劇中のシーンは大きく変わります。

88年後。ホームステッドⅡコロニーへと航行を続けているアヴァロン号の船内。続々と覚醒し、船内に人々が溢れていく中、覚醒した彼らが見たのは、メインコンコースに大きく育ったジムが植えた木。そして、ジムとオーロラが作り上げたとても素敵なガーデンだったのです。早くに覚醒する事となったジムとオーロラは、紆余曲折を経て、残された人生を2人で共に過ごしたようです。(完)

パッセンジャーのラスト・結末をネタバレ!

ポッドの故障の原因は?

ここまでネタバレ有りであらすじを紹介してきましたが、この章では細かい点について簡単に補足していきます。そもそも、なぜ主人公ジムのポッドが故障し、ジムが早々に覚醒する事になったのか?という点。この点についてはホームステッドⅡコロニーへ向かうアヴァロン号が隕石群に衝突した際、アヴァロン号のシールドシステムの出力が一時的に上がり、ジムが眠っていた冬眠ポッドの部品がショートしてしまった事が原因です。

ちなみに、乗組員ガスが覚醒する事となった原因は、リアクターの故障から様々なシステムエラーが発生した結果、ガスが眠る冬眠ポッドが故障・誤作動を起こした事が原因です。オーロラの覚醒については、あらすじで紹介している通り、ジムの身勝手から来る人為的なものです。

ジム救出

オーロラはなぜジムを命懸けで救出したのか?という点については、鑑賞者の間でも意見が分かれているようですが、「ガスの言葉に心を動かされたオーロラの行動」とする考察や、「実はこの時点でオーロラはジムを許し、愛情を抱いていた」とする考察。更には、「オーロラもジムが万が一死亡し自分一人だけが船内に残される事を恐れた為」とする考察などがあり、これらの考察が鑑賞者の代表的な捉え方のようです。

パッセンジャーの謎や疑問点をネタバレ解説!

無重力空間では涙は下へ流れないのでは?

この章では、映画パッセンジャーに描かれた科学的な疑問点を紹介していきます。その1つが、早々に覚醒してしまった主人公ジムが、初めて宇宙に飛び出し宇宙遊泳を行なったシーン。このシーンで、宇宙空間にいるジムは、宇宙空間の圧倒的な美しさと、自身が置かれた圧倒的な孤独感から涙を流します。この時、ジムが流した涙は頬を伝い流れ落ちています。

しかし、そこは宇宙空間。無重力下で涙は下へ流れるのか?という疑問が沸きます。この疑問点は、映画パッセンジャーを取り上げている多くの記事でも指摘されていますが、演出のミスやCG処理の甘さを指摘する意見が圧倒的に多いようです。ちなみに、一部のファンサイトでは、映画パッセンジャーの舞台である20XX年は、宇宙服を着れば重力操作が出来る程の科学力を人類は有していると、擁護しているようです。

アヴァロン号の速度は?

次に紹介する科学的な疑問点は、アヴァロン号の速度についてです。この疑問は、少々マニアックな要素もありますが簡単に紹介します。地球を飛び立ってから30年後に主人公ジムは覚醒し、地球に向けて救助メッセージを発信するシーンがあります。この時、「メッセージが地球に届くのは11年後。返事が届くのは最短でも55年後」とアヴァロン号のシステムコンピューターが明言しています。

この事から、地球を飛び立ったアヴァロン号は、30年で地球から11光年程度の距離に到達していると考えられます。この事から、ジムが覚醒した時点でアヴァロン号の速度は、光速の約37%というかなりの高速移動をしている事になります。また、地球からの返事が55年後になると言う事から、地球を飛び立ったアヴァロン号は85年後には光速の約60%にあたる高速移動をしている事になります。

そんな高速移動をしている宇宙船で、宇宙遊泳を楽しむ主人公ジム...。この点についても矛盾を感じている鑑賞者が多いようです。この様に、映画パッセンジャーは宇宙を舞台にしている映画ではあるものの、宇宙空間に対するリアル性や科学的根拠に欠けるシーンが数多く有り、宇宙映画を好きな方の間では不評を買っているようです。

パッセンジャーはハリウッドのブラックリスト常連だった?

「ハリウッドのブラックリスト」という言葉があるのを知っていますか?この言葉は、「優れた脚本ではあるものの、未だ映画化はされていない脚本のリスト」を意味し、映画業界の中で使われている言葉です。近年、このハリウッドのブラックリストから映画化された作品が、高確率で賞レースを席巻していると言われています。

今回紹介している映画パッセンジャーも、原作となる脚本は、このハリウッドのブラックリストに度々載っていた作品だと言われています。また、この映画パッセンジャーの原作となる脚本は、過去にキアヌ・リーブス等を抜擢し映画化が検討された事が有るとも言われています。

パッセンジャーのキャストを紹介!

クリス・プラット(ジム・プレンストン役)

映画パッセンジャーで、主人公ジム・プレストンを演じているのは、クリス・プラットです。ジムは、星間移民船に乗り込んだメカニックであり、アヴァロン号のシステムトラブルによって最初に覚醒した人物です。ジムを演じるクリス・プレットは、映画パッセンジャー以外にも、映画ジュラシック・ワールドや映画アベンジャーズ等に出演している人気映画俳優です。

ジェニファー・ローレンス(オーロラ・レーン役)

映画パッセンジャーで、ヒロイン オーロラ・レーンを演じているのは、ジェニファー・ローレンスです。オーロラは、星間移民船に乗り込んだジャーナリストであり、ジムの覚醒から1年後に覚醒した2人目の覚醒者です。オーロラを演じるジェニファー・ローレンスは、映画パッセンジャー以外にも、映画ウィンターズ・ボーンや映画ハンガー・ゲーム、映画X-MENシリーズ等に出演している人気映画女優です。

マイケル・シーン(アーサー役)

映画パッセンジャーで、アンドロイドバーテンダー アーサーを演じているのは、マイケル・シーンです。アーサーは、星間移民船で働くアンドロイドバーテンダーであり、ジムやオーロラの良き話し相手となるキャラクターです。アーサーを演じるマイケル・シーンは、映画パッセンジャー以外にも、映画アンダーワールドシリーズや映画アリス・イン・ワンダーランドシリーズ等に出演している人気映画俳優です。

ローレンス・フィッシュバーン(ガス・マンキューゾ役)

映画パッセンジャーで、3人目の覚醒者ガス・マンキューゾを演じているのは、ローレンス・フィッシュバーンです。ガスは、星間移民船に乗り込んだ乗組員でありデッキチーフの役職についている人物です。ガスを演じるローレンス・フィッシュバーンは、映画パッセンジャー以外にも、映画マトリックスシリーズや映画コロニー5等に出演している人気映画俳優です。

パッセンジャーを見た人の感想を紹介!

船内風景が美しい!

この章では、今回紹介している映画パッセンジャーを鑑賞した方達のネタバレ感想を簡単に紹介していきます。映画パッセンジャーに高評価な感想を述べている方達から多く聞かれるのが映像美という点です。映画パッセンジャーが宇宙を舞台にしている作品である事から、宇宙シーンの映像には圧倒的な美しさが描かれており、宇宙物やSF物が好きな方達を驚嘆させて、高い評価を得ているようです。

また、映画パッセンジャーのもう1つのメイン舞台となるアヴァロン号内の映像も、シンプルな構造物の中に近未来的な要素を盛り込んでおり、美しいビジュアルを演出していると言われ、高い評価を得ているようです。さらに、映画パッセンジャーでは音にも拘っており、アヴァロン号の出発時に使われた音などは、音響設備の整った環境で鑑賞すると、すばらしい音が伝わってくると高い評価を得ているようです。

ラストが理解できない

しかし、映画パッセンジャーは高評価ばかりではありません。低評価の感想を述べている方達から多く聞かれるのが、ジムとオーロラの関係です。低評価の最大のポイントとされているのが、ジムの身勝手で覚醒させられた事を知り、親密な関係から一転して絶縁状態となったオーロラが、ラストシーンで医療ポッドによる長期冬眠を拒み、ジムと二人で生きる事を決めたシーンです。

あらすじ紹介では触れていませんが、オーロラは真実を知り激怒した場面でジムを本気で殺そうとするシーンが描かれています。にも拘らず、ラストシーンではジムと二人で生きる事を決めます。この点についての低評価な感想が本当に多く見受けられます。海外の感想サイトなどでは、犯罪者と被害者が愛情に近い感情を抱くストックホルム症候群を例に挙げた低評価感想コメントが多く有るようです。

また、海外の批評家の間でも軒並み評価は低く扱われているようです。こうした低評価を受ける事になった原因については、映画の主題が分かりづらいと言う声が多く聞かれます。ちなみに、海外の感想サイトでは、キャストに惹かれて鑑賞した人達に高評価な感想が多く、ラブストーリーやSFサバイバル、SFアドベンチャー物を期待して鑑賞した人達に低評価が多く見受けられると、まとめられています。

パッセンジャーのあらすじネタバレまとめ

今回の記事では、映画パッセンジャーについて、ネタバレ込みのあらすじ紹介や、キャストの紹介、そしてネタバレ込みの感想などを紹介してきましたが、いかがでしたか?低評価から高評価まで様々な感想がある映画パッセンジャーですが、ネタバレ込みで紹介して来たポイント以外にも、ジムとオーロラのラブシーンや、様々なロボットが登場するコミカルなシーンなど、見所はまだまだ多く有ります。

未鑑賞な方は、フラットな評価を持って鑑賞する事をお勧めします。また、1度の鑑賞で低評価の判断を下している方も、評価するポイントを自分がジムだったらと想像したり、或いは自分がオーロラだったらと想像して鑑賞すると、違った感想や評価が生まれるかもしれません。映画パッセンジャーは、鑑賞する人の心持ち一つで感想や評価が大きく分かれる作品ですので、心に余裕がある時に鑑賞する作品としてお勧めします。

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